Ⅲ法規のポイント箇条書き一覧表

Ⅲ法規のポイント箇条書き一覧表 ・・・本内容は過去問20年の出題法文一覧表の右「出題法文の傾向分析」と同じ内容(部分的に修正あり)
1.用語
鉄道車両を土地に定着させて使用するレストランは、建築物である。高架の工作物内の店舗、地下の工作物内に設ける倉庫、土地に定着する観覧のための工作物は、建築物である。
事務所は、階数や規模にかかわらず特殊建築物ではない。図書館は、特殊建築物である。
スプリンクラー設備、貯水槽の防火水槽、物を運搬する昇降機は、建築設備である。防火戸は、建築設備ではない(防火設備である)。
レストランの調理室は、居室である(継続的に使用する室に該当)。
自重を支える基礎、基礎ぐい、平家建の床は、主要構造部ではない(令1条3号の構造耐力上主要な部分に概要)。すべての階段は、主要構造部であるは間違い(局部的な小階段や屋外階段は主要構造部ではな
い)。
隣地境界線、道路中心線、建物相互の中心線から1階は3m以下、2階は5m以下の距離にあるものを延焼のおそれのある部分という。4階の外壁で道路中心線から5m以下は、延焼のおそれのある部分である。同一
敷地内の二つの平家建で外壁間の距離4mは、延焼のおそれのある部分である。同一敷地内の二つの建物で2階の外壁間の距離6mは、延焼のおそれのある部分である。幅員5m道路に接っする住宅に付属する塀
は、延焼のおそれのある部分である。
耐火性能とは、通常の火災が終了するまでの間、当該火災による建築物の倒壊及び延焼を防止するために、壁・柱・床その他の建築部の部分に必要とされる性能をいう。
準耐火性能とは、通常の火災による延焼を抑制するために、壁・柱・床その他の建築部の部分に必要とされる性能をいう。
防火性能とは、建築物の周囲において発生する通常の火災による延焼を抑制するために、建築物の外壁又は軒裏に必要とされる性能をいう。
構造耐力上主要な部分を耐火構造としたものは、耐火建築物であるは間違い(防火設備も必要)。遮炎性能とは、通常の火災時における火炎を有効に遮るために、防火設備に必要とされる性能をいう。耐火建築物の
外壁以外の主要構造部にあっては、耐火構造又は当該建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱に当該火災が終了するまで耐えるものとして所定の技術的基準に適合する構造の、いずれかに該当す
るものでなければならないは間違い(外壁以外は屋内の火災が対象)。
設計図書には、原寸図は含まれないが仕様書は含まれる。
屋根の2/3又はすべてを取り換えることは建築であるは間違い(大規模の修繕であり建築ではない)。
最下階の床のすべてを木造から鉄筋コンクリートに取り替えること、木造の屋外階段を鉄骨造に取り替えること、土台の過半について行う修繕は大規模の修繕であるは間違い(すべて主要構造部でないので大規模の
修繕ではない)。
構造上重要でない間仕切壁について行う過半の模様替えは、大規模の模様替ではない(主要構造部でないので大規模の模様替えではない)。
請負契約によらないで自ら建築物に関する工事をする者は、建築主である。
請負契約によらないで自ら建築物に関する工事をする者は、工事施工者である。
電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをプログラムという。
準防火性能とは、建築部の内部において発生する通常の火災による延焼の抑制に一定の効果を発揮するために、建築物の壁又は天井に必要とされる性能をいうは間違い(建築物の周囲において発生する火災であ
り内部ではない)。
建築物の外壁又はこれに代わる柱の面から敷地境界線までの距離を外壁の後退距離という。
日影による平均地盤面の高さは、敷地全体に対する地盤面の高さである(別表4下欄含む)。
準遮炎性能は、建築物の周囲において発生する通常の火災時における火炎を遮るための防火設備の性能である。
敷地とは、1の建築物又は用途上不可分の関係にある2以上の建築物のある一団の土地と定義されている。
床面から地盤面までの高さがその階の天井の高さの1/3以上のものが地階という。天井の高さが4mで床面から地盤面までの高さが1.2mのものは、地階であるは間違い(1.2mは天井高さ4mの1/3以上ではないので地
階ではない)。
小屋組・基礎ぐい・屋根版・床版は、構造耐力上主要な部分である。
コンクリート・ガラス・れんが・陶磁器は、耐水材料である。
高圧ガス保安法・宅地造成等規制法・港湾法・特定都市河川浸水被害対策法は、建築基準関係規定である。
ヘリコプターが離着陸できる屋上広場は、避難階であるは間違い(直接地上に通ずる出入口のある階が避難階)。傾斜地などの敷地に高低差がある場合は、避難階が複数になることがある。
特定天井とは、脱落によって重大な危害を生じるおそれがあるものとして国土交通大臣が定める天井をいう。
断面の最小二次率半径に対する座屈長さの比を有効細長比という。
限界耐力計算において建築物の各階の構造耐力上主要な部分の断面に生ずる応力度が、短期に生ずる力に対する許容応力度に達する場合の建築物の各階の水平力に対する耐力を損傷限界耐力という。
防火戸、ドレンチャーは、防火設備である。
特定防火設備とは、第109条に規定する防火設備であって通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後1時間当該加熱面以外の面に火炎を出さないものとして、国土交通大臣が定めた構造方法を用いる
もの又は国土交通大臣の認定を受けたものをいう。
水泳場・老人福祉施設・テレビスタジオ・障害者支援施設・地域活動支援センターは、特殊建築物である。
天井面から50cm以上下方に突出した垂れ壁で不燃材料で造られたものは、防煙壁である。
学校・体育館・ボーリング場・スキー場・スケート場・水泳場又はスポーツの練習場は、非常用の照明装置の設置に関する規定における学校等に該当する。
安全上・防火上又は衛生上重要である建築物の部分には、主要構造部以外の一定のバルコニーも含まれる。
2.面積高さ
高さ20mを超える建築物には、避雷設備を設置する(高さの緩和規定なし)。
地階の住宅部分は、1/3の面積を限度として容積率から除外できる(天井の高さが地盤面から1m以下にある部分に限る)。
共同住宅の共用の廊下又は階段の床面積は、容積率に算入しない。
計画道路に係る部分は、敷地面積又は敷地の部分の面積に算入しない。
前面道路から後退して壁面線がある場合の容積率の算定では、前面道路と壁面線との間の面積は敷地面積又は敷地の部分の面積に算入しない。
建ぺい率の規定は、第一種住居地域・近隣商業地域でかつ防火地域内にある耐火建築物について、適用しない場合がある。
都市計画区域外であっても地方公共団体は、建築物の容積率および高さの制限を定めることができる。
日影規制による平均地盤面とは、建築物が周囲の地面と接する位置の平均の高さにおける水平面となる。
地階とは、床面から地盤面までの高さがその階の天井高さの1/3以上のもの。
地階で地盤面上1m以下にある部分の外壁の中心線で囲まれた部分の水平投影面積は、建築面積に算入しない。国土交通大臣が高い開放性を有すると認めて指定する構造の建築物又はその部分は、水平距離1m
以内の部分の水平投影面積は当該建築物の建築面積に算入しない。
屋上部分の昇降機塔は、延べ床面積に算入するとなっていたが、平成27年から昇降機部分が除外項目として追加されたので要注意。自動車又は自転車置場は、建築面積の1/5を限度として容積率に算入しない(建
築面積に算入しないは間違い)。事務所の屋上部分の階段は、延べ面積に算入する。
工作物の築造面積は、当該工作物の水平投影面積とする。
日影・北側・避雷は、地盤面からの高さによる(屋上部分1/8以内の高さ緩和規定は適用しない)。ポーチは、前面道路からの高さによる。高さの算定は、地盤面からの高さによらない場合がある。階段室及び昇降機塔
のみからなる屋上部分が建築面積の1/8以内は、日影規制のとき5mまでの高さを建物の高さに算入しない。防火壁の屋上突出部は、高さに算入しない。地盤面及び前面道路からの高さを計算させる問題もある。高さ
の算定は、高低差3m以内ごとの平均の高さにおける水平面とする。
軒の高さは、地盤面から建築物の小屋組又はこれに代わる横架材を支持する壁・敷げた又は柱の上端までの高さ(パラペット部分は入らず)。軒の高さは、地盤面からの高さによらない場合がある(道路中心からの高さ
もある)。日影の軒の高さは、高低差3m以内ごとの平均の高さにおける水平面とする。
昇降機塔・装飾塔・物見塔のみからなる屋上部分又は地階の倉庫と機械室の部分で、水平投影面積合計が建築面積の1/8以下のものは、階数に算入しない(防災センター、休憩室があれば1/8以下でも階数に算入
する)。1/8以下の問題では、面積を示して計算させる問題もある。吹抜きになっている場合の階数は、階数のうち最大なものによる。
地盤面の高低差が3mを超える場合は、高低差3m以内ごとの平均の高さとする。
天井の高さの異なる部分がある場合には、平均の高さとする。
隣地との高さ規定の緩和について1m以上低い場合には、高低差から1mを減じたものの1/2だけ高い位置にあるものとみなす。
「道路高さ規定」を適用しない建築物の基準の一つは、所定の位置を想定半球の中心として算定する天空率が当該建築物と同一の敷地内において、「道路高さ制限適合建築物」の当該位置を想定半球の中心として
算定する天空率以上であることである。
日影による高さ規定の緩和について1m以上低い場合は、高低差から1mを減じたものの1/2だけ高い位置にあるものとみなす。
3.建築手続
プラットホームの上家及び鉄道の路線内の建物は、確認済証の交付を受ける必要は無い。
文化財保護法の規定による重要文化財は、建築基準法は適用されないので確認済証の交付を受ける必要はない。
確認が必要なのは別表1の特殊建築物で100㎡超え、木造3階以上又は500㎡高さ13m軒高9m超え、木造以外2階以上で200㎡超えのものである(屋外観覧場は確認必要)。都市計画区域内の新築・増築は、確認済
証の交付を受ける必要がある(10㎡でも必要、修繕及び模様替は必要、鉄骨造・木造等で各必要条件未満は不要)。軽微な変更は確認不要(高さの減少、階数の減少、敷地面積の増加、敷地境界線の変更等)。準
防火地域内は10㎡以下でも確認必要。建築基準関係規定に該当する変更は確認必要。工事現場内の事務所は確認不要(50m離れた場所の現場事務所は確認必要)。
建設大臣又は都道府県知事が指定した者の確認申請は、建築主事が行ったものとみなす。指定確認検査機関は、確認済証の交付をしたとき、確認審査報告書を特定行政庁へ報告する(建築主事へ報告は間違
い)。特定行政庁は、確認審査報告書の内容が建築基準法に適合しないときは建築主及び確認済証を交付した指定確認検査機関へ通知しなければならない。
特定工程後の工事に入るには、中間検査合格証の交付を受けた後でなければならない(3階以上の共同住宅が対象で2階床の鉄筋終了後に検査)。建築主は、特定工程の工事を終えたとき、4日以内に建築主事又
は指定確認検査機関に中間検査を申請しなければならない。
認証型式部材の工事でも建築主事又は指定確認検査機関の完了検査を受けなければならない。検査済証の交付を行うのは、建築主事等である。
工事完了の届出後の仮使用承認は建築主事であり、届出前は特定行政庁である。原則として検査済証の交付を受けた後でなければ建物を使用できない。建築主は、完了検査の申請が建築主事により受理された日
から7日を経過した場合は、検査済証の交付前でも建物を使用できる。
所有者は、建物を適法な状態に維持するよう努めなければならない。
違反建築物への是正命令は特定行政庁である。建築監視員は、緊急の必要がある場合は施工の停止を命じることができる。
特定行政庁は、保安上危険なおそれとなる建物については使用中止等の勧告をすることができる。
所有者又は管理者は、特定行政庁に報告しなければならない(共同住宅など別表1の建物、事務所で5階以上1000㎡超え、昇降機等)。特定行政庁、建築主事又は建築監視員は、指定確認検査機関に対して計画
若しくは施工状況の報告を求めることができる。所有者と管理者が異なる場合は、管理者が特定行政庁へ報告しなければならない。
10㎡を超える除去届は、工事施工者が建築主事を経由して都道府県知事へ提出する。建築工事届は、建築主が都道府県知事へ提出する。耐震改修の計画認定を所管行政庁である市町村の長に申請する場合は、
当該市町村の長を経由して都道府県知事へ提出する。
都道府県が建築主であっても確認済証の交付は必要である。
60mを超える建築物の構造計算は、国土交通大臣の認定を受けたものでなくてはならない(都道府県知事又は指定構造計算適合性判定機関による構造計算によるは間違い)。
道路の上空の渡り廊下及び道路内の許可は、特定行政庁が行う。
認証型式部材等で建築士である工事管理者によって設計図書通り施工されたものは、認証に係る型式に適合するものとみなす。
特定行政庁は、防火上・安全上支障がないと認めた仮設建築物には、1年以内の期間を定めて建築を許可できる(確認済証の交付は受けなければならない)。指定確認検査機関は、特定行政庁が建築を許可した仮
設建築物の計画について確認を行い確認済証を交付できる。災害時の公益上必要な応急仮設は確認不要。工事現場内の事務所は確認不要。仮設建築物の許可申請は建築主事である。
同一敷地に2以上のものが一団地を形成するもので特定行政庁が認めるものは、建築物の1敷地と見なす。
用途変更の確認申請は、建築主事又は指定確認検査機関であるが、確認済証の交付後の変更工事完了届は建築主事のみである。確認済証の交付後の工事完了は、建築主事へ届け出となる(検査の申請ではなく
届け出である)。法6条の特殊建築物に該当する用途変更は、原則として確認済証が必要である。
工作物の確認申請は、建築主事又は指定確認検査機関である。
工業地域内の卸売市場で500㎡以下は新築でき、特定行政庁の許可は不要。
確認を必要としない類似用途は、映画館を劇場、診療所を有料老人ホーム、演芸場を映画館がある。確認が必要な出題例として博物館を公会堂、病院を地域活動支援センター、学校を図書館、ホテルを有料老人
ホームがある。事務所の一部を床面積100㎡の診療所とする場合は確認不要(100㎡以下は確認不要:法6条1項)。類似用途に該当しない場合は確認が必要である。
既存不適格建築物で類似の用途変更(病院を有料老人ホームへ、診療所を福祉ホームへ)は内装の規定を受けない。既存不適格建築物でホテル5000㎡+事務所1000㎡をホテル6000㎡にする場合は、現行の用途
地域の適用を受けない(1.2倍を超える場合は適用を受ける)。原動機の出力が基準時の1.2倍を超えないときは変更することができる。
工作物(15m超えの鉄柱(旗さお除く)、4m超えの広告塔、8m超えの高架水槽、2m超えの擁壁、原動機を使用するメリーゴーランド)は確認申請が必要。一般交通用のエスカレータは確認申請が不要。
エスカレータの設置は確認必要。屎尿浄化槽、合併処理浄化槽の設置は確認不要。
病院における工事中の安全上の措置の届け出は、5階以上の階の床面積の合計が1500㎡以上の場合である。
確認申請に添付する構造詳細図に明記すべき事項として、SRC造は、S造とRC造の両方の内容が記載されている(この考え方が理解できていると法令集を引かなくても解答できる)。
4.一般構造
学校等の床面積を示して採光の面積計算をさせる問題である(1/5:小学校・中学校・高等学校、1/7:有料老人ホーム、1/10有料老人ホームの入所者用娯楽室で、採光面積と床面積を比較して、左記の条件数値内で
あるかにより判断する)。
公園に面する窓は、全てが有効面積となる。天窓の有効面積は、3倍となる。小学校・病院の窓の採光は、用途地域別で採光補正係数を用いて算定する(商業地域で水平距離4m以上かつ採光関係比率に10を乗じ
た数値から1.0を減じて得た算定値が1.0未満は1.0とする)。外側に幅90cm以上の縁側を有する開口部のある採光補正係数は、当該数に0.7を乗じて算定する。
非常用昇降機の中央管理方式の空気調和設備は、中央管理室で行うものとしなければならない。
公会堂の換気は、機械換気設備又は中央管理方式の空気調和設備でなければならない。
居室内で衛生上支障の恐れのある物質は、クロルピリホス及びホルムアルデヒドである。
建築材料にクロルピリホスを添加してはならない。
居室の内装仕上げには、第一種ホルムアルデヒドを使用してはならないが、中央管理方式を採用した場合は使用できる。第二種ホルムアルデヒド使用時は、使用面積に所定の数値を乗じて得た面積を超えないように
しなければならない。第三種ホルムアルデヒドの換気回数は、0.5回以上0.7回未満で床面積は、内装仕上げ面積に0.25を乗じた面積以上とする。
ホルムアルデヒドに関連する居室は、機械換気方式又は中央管理方式の空気調和設備を設けなければならない。
天井の高さは、2.1m以上とする。天井の高さが異なる場合は平均の高さによる。
最下階の木造の床下の外壁には、長さ5m以下ごとに面積300cm2以上の換気孔を設けねずみの侵入を防ぐ設備が必要である。
階段の断面図を示して長さを計算させる(「(高さ/けあげ)-2+踊場」で長さが出る)。一戸建住宅の階段は、けあげ23cm以下踏面15cm以上である。階段及び踊場の幅で手すりがある場合は、10cmを限度として手
すりがないものとみなして計算する(手すり15cmで5cm引かせた問題あり)。1500㎡を超える店舗の階段の幅は、140cm以上が必要である(1500㎡なら超えていないので140cm未満でも良い)。劇場の階段は幅140cm
以上けあげ18cm以下踏面26cm以上が必要である(劇場の昇降機械室用階段は関係ない)。回り階段で踏面の狭い方から30cmの位置では、21cm以上が必要である。高等学校の直階段で3mを超える場合は、3m
以内ごとに1.2m以上の踊場が必要である。居室の床面積が100㎡を超える地下の階段の踏面は、24cm以上が必要である。
小学校・中学校・映画館の踊場は、階段3mを超える場合に3m以内ごとに1.2m以上の踊場を設置する。
傾斜路で高さ1mの場合は、手すり不要である。幅3mを超える階段のけあげ15cm踏面30cmであれば、中間に手すりを設けなくてよい。傾斜路で幅3mを超える高さ1mを超える場合は、中間に手すり必要である。
小学校の傾斜路の幅は、140cm以上が必要である。傾斜路で高さ3mを超える場合は、高さ3m以内ごとに踏幅1.2m以上の踊場が必要である。
共同住宅の回り階段は、狭い端部から30cmの位置で踏面の寸法が21cm又は24cm必要である。昇降機用の階段は、けあげ寸法を23cmとすることができる。
水洗便所以外の便所は、はえを防ぐ金網を張らなければならない。
共同住宅の採光に必要な開口部は、1/7が必要である(面積計算させる問題あり)。小学校の職員室は、採用のための窓その他の開口部を設けなくてよい。共同住宅の調理室で火を使用する器具を設けた場合は、換
気設備が必要である。病院の居室のうち入院患者の談話に使用されるものは、採光のための窓その他の開口部を設けなければならない。集会場は、自然換気以外の換気設備を設けなけらばならない。
住宅の居室でからぼりのある地階であれば湿度調節設備は不要である。高等学校の教室は、前面にからぼりがある場合は地階に設けることができる。
寄宿舎の寝室の界壁は、遮音上有効な構造としなくてもよい(小屋裏又は天井裏に達しなくてもよい)。界壁の厚さは10cm以上が必要である。老人福祉施設の間仕切壁は、遮音性能が要求されない(遮音性能が要求
されるのは長屋又は共同住宅)。
構造耐力上主要な部分の建築材料は、国土交通大臣の指定する日本工業規格若しくは日本農林規格に適合するもの又は国土交通大臣の認定を受けたものでなければならない。
石綿が添加された倉庫1200㎡で1500㎡に増築する場合は、増築以外の部分の石綿を被覆する等の処置が必要である(増築部分が全床面積の1/2を超えていない場合は被覆等の処置のみで良い)。
5.防火
準不燃材料は、火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後10分燃焼せず防火上有害なき裂その他の損傷を生じず、有害な煙・ガスの発生がないこと(外壁であれば有害な煙・ガスの発生の部分が適用しなくて
よい)。
建築物の柱、梁などの耐火時間は、令107条の表より求める。屋内で発生する火災の火熱が、耐火構造は1時間、準耐火構造は45分火災の原因となるき裂その他の損傷を生じないこと。
屋根の準耐火性能は、屋内において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後30分間、屋外に火炎を出す原因となるき裂その他の損傷を生じないもの。400㎡の病院の柱の準耐火性能は、屋
内において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後45分間、屋外に火炎を出す原因となるき裂その他の損傷を生じないもの。
外壁及び軒裏は、建築物の周囲において発生する火災の加熱開始後30分間、当該加熱面以外の面の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないこと(建物の周囲のみで発生する火災であり、屋内の火災は含まれな
いことに注意)。
不燃材料の不燃性能は、加熱開始後20分間燃焼しないことと、防火上有害な変形等の損傷を生じないこと(準不燃は10分)。
耐火建築物は、主要構造部を耐火構造とするか、耐火性能検証法で確かめるか、国土交通大臣の認定を受けるかのいずれかとする。主要構造部が耐火性能検証法で、開口部が防火区画検証法で確かめられた防
火区画等関係規定の適用について、防火設備の構造は特定防火設備とみなす。
防火設備の遮炎性能は、加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さない。
準耐火構造の層間変形角は、1/150以内である。
屋根の性能は、火の粉により発炎しないこと(この火の粉は屋根のみであり、外壁についての規定はない)。
無窓居室(窓等の開口部が床面積の1/20未満)を区画する主要構造部は、耐火構造又は不燃材料とする。
スプリンクラー設置では、防火区画の面積計算が1/2となり、その面積が1500㎡を超えると区画が必要となる。防火区画の床及び壁は、原則として耐火構造又は準耐火構造とする。用途や規模により区画無し、500㎡以
内、1000㎡以内ごとに防火区画し、特定防火設備を設置しなければならない。防火区画は、建築物の用途、構造、階数等に応じた床面積と竪穴部分及び異種用途によって区画が規定されている。3階以下の200㎡以
内の一戸建ての吹抜けは、区画しなくよい。
準防火地域内の準耐火建築物は、500㎡又は1000㎡以内の基準に適合する準耐火構造の床又は壁及び特定防火設備で防火区画しなければならない。体育館は、壁及び天井の仕上げを準不燃材料とした場合、防
火区画が緩和される。
準耐火構造の2000㎡の共同住宅の防火区画は、1000㎡以内ごとに準耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で区画する(単なる防火設備は間違い)。
準耐火建築物の体育館は、内装の仕上げ材料にかかわらず防火区画の規定が適用されない。
11階以上は、100㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は防火設備とする。
11階以上で壁・天井の仕上げと下地を準不燃材料とした場合は、200㎡以内ごとに耐火構造の床若しくは壁又は防火設備とする。
11階以上で耐火構造の床若しくは壁又は特殊防火設備として仕上げ及び下地を準不燃材料とした場合は、200㎡以内で区画する。11階以上で耐火構造の床若しくは壁又は特殊防火設備として仕上げ及び下地を不
燃材料とした場合は、500㎡以内で区画する。
地階又は3階以上で竪穴区画は、準耐火構造の床若しくは壁又は防火設備とする。3階以下で200㎡以内の一戸建て又は共同住宅の竪穴区画は緩和される。
防火区画である準耐火構造の床又は壁に接する外壁は、接する部分を含み幅90cm以上の部分を準耐火構造とする。
法27条特殊建築物の異種用途区画は、準耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備とする(特殊建築物に該当しなければ区画は不要)。
防火設備は、常時閉鎖若しくは作動した状態にあるか、随時閉鎖若しくは作動できるものであり、周囲の人の安全を確保することができること。3階に居室を有する事務所の防火設備は、避難上及び防火上支障のない
遮煙性能を有するものとする。
給水管等が防火区画を貫通する場合は、その隙間をモルタル等の不燃材料で埋めなければならない(準不燃材料は間違い)。
準耐火構造を貫通する風道の特定防火設備は、火災により煙が発生した場合、自動的に閉鎖するもの(手動で閉鎖は間違い)。
防火壁は、耐火構造とし、かつ自立する構造とする(準耐火構造は適合しない)。防火壁に設ける開口部は、高さ2.5m以下とし特定防火設備を設置する(防火壁の両端及び上端は外壁面及び屋根面から50cm以上突
出させる)。木造の建築物の防火壁は、組積造としないこと。
有料老人ホーム、老人福祉施設の防火上主要な間仕切壁は、準耐火構造とし小屋裏又は天井裏に達っすること(遮音は不要)。学校の界壁の設備貫通部は、防火設備で良い(防火設備を特定防火設備と読み替え
る)。共同住宅の界壁は、準耐火構造で良い。200㎡を超える耐火建築物以外の渡り廊下で小屋組が木造でけた行が4mを超えるものは、小屋裏に準耐火構造の隔壁を設ける。
煙突は、天井裏にある煙突の上又は周囲にたまるほこりを煙突内の排ガスその他の生成物の熱により燃焼させないものであることが求められる。
共同住宅(住戸床面積100㎡超え)はの廊下の幅は、両側に居室がある場合、1.6m以上とする。
居室から避難階又は地上に通ずる直通階段までの歩行距離は、令120条の表から求める(表の数値に対して、仕上げが準不燃材料なら+10、11階以上なら-10とする)。
避難階段の仕上げは、不燃材料とする。
耐火構造の床又は壁で区画されている部分は、排煙設備の適用ではそれぞれ別の建築物とみなす。学校は、排煙設備を設置しなくても良い。
準防火地域以外の区域内の木造の中学校で、3階建ての耐火建築物として火を使用しない室の壁及び天井の仕上げは、木材で仕上げることができる(耐火構造は必要だが内装制限は受けない)。病院の3階部分
(500㎡)の居室の仕上げは、準不燃材料とする。
階避難安全性能は、内装仕上材の規定を除外できる。
全館避難安全検証で除外となるものに、防火区画がある。全館避難安全検証で除外できないものに、非常照明、特別避難階段の仕上げ及び下地の不燃材料がある。
準防火地域内の屋根の構造は、火の粉で発炎しないもので、かつ溶融、亀裂の生じないものとする。
別表第1の(ろ)と(は)に該当は耐火構造とし、(に)に該当は準耐火構造とする。
3000㎡を超える建築物で木造とする場合は、主要構造部を耐火構造としなければならない。
市街地の木造建築物である共同住宅で、2階以上かつ延べ面積200㎡を超えるものは、外壁及び軒裏で延焼の恐れのある部分を防火構造としなければならない(条件は「かつ」であり両方必要なことに注意)。
1000㎡を超える建築物は、防火壁で1000㎡以内に区画しなければならない。
別表第1の(ろ)と(は)に該当は耐火構造とし、(に)に該当は準耐火構造とする。劇場・映画館・演芸場で主階が1階にないものは、耐火建築物とする。可燃性ガスが700㎥以上ならば準耐火構造とする。防火地域以外
の3階建ての共同住宅は、準耐火建築物とすることができる(耐火壁である外壁は、加熱開始後1時間構造耐力上支障のないこと)。3階建ての共同住宅を準耐火建築物とする基準の1つに、避難上有効なバルコニー
を設けることがある(2階建ての学校にバルコニーを設けることは、この条件と関係しないが、安全側になるので間違いではない)。
防火地域内では、3階以上又は100㎡を超える建物は、耐火構造とする。防火地域内では、2階以下及び100㎡以下の建物は、準耐火構造とする。
準防火地域内では、地下を除き4階以上又は1500㎡を超える建物は、耐火建築物とする。準防火地域内では、500㎡を超え1500㎡以下の建物は、準耐火建築物とする。
6.避難
火災の種類は、通常の火災・屋内の火災・建物周囲の火災を想定している。
耐火性能検証法とは、屋内の火災時に主要構造部が構造耐力上支障のある損傷を生じないこと、周囲の火災時に耐力壁である外壁が構造耐力上支障のある損傷を生じないことである。4階の映画館で耐火性能検証
法により確かめられた場合は、主要構造部の柱を耐火建築物としなくてよい。防火区画検証法は、開口部に設けられた防火設備について、屋内の火災時に加熱面以外の面に火炎を出すことなく耐えることを確かめる
方法である。
採光面積が床面積の1/20未満(無窓居室)の区画する主要構造部は、耐火構造又は不燃材料とする。
11階以上は、基本的に100㎡(準不燃+特定防火で200㎡、不燃+特定防火で500㎡、更にSP等緩和で×2倍)で区画する。27条特殊建築物の異種用途区画は、準耐火+特定防火設備で区画する。地階と3階以上
の居室のある建物は、階段とその他の部分又はダクトスペースとその他の部分を準耐火構造の床若しくは壁と防火設備で区画する。共同住宅で3以下の床面積が200㎡以内は、たて穴区画が除外される。
300㎡を超える小屋組が木造である場合は、けた行間隔120m以内ごとに小屋裏に準耐火構造の隔壁を設ける。有料老人ホームの間仕切壁は、準耐火構造として小屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。
病院の両側に居室のある廊下の幅は1.6m以上、小学校は2.3m以上とする。
百貨店・飲食店の内装が難燃材料の場合は、歩行距離30mとする(内装が準不燃なら+10mで40m)。メゾネット共同住宅で階数2又は3で出入口が1階ならば、歩行距離40m以下とすることができる。ホテルの内装が
難燃材料の場合は、歩行距離50mとする(内装が準不燃なら+10mで60m)。
用途(ホテル・店舗・事務所・病院・飲食店・物品販売業・共同住宅・寄宿舎・旅館)は、その階数・面積にて直通階段2以上のものを選定することとなるが、指定用途以外の建築物は、6階以上は面積に関係なく、5階以
下は避難階の直上階で200㎡その他の階で100㎡を超える場合に2以上の直通階段が必要である(準耐火構造又は不燃材料なら面積2倍)。用途(ホテル・遊技場・マーケット・料理店・事務所)は、その階数・面積・歩
行距離にて直通階段2以上のものを選定する(出題は歩行距離で決定できる)。重複距離は歩行距離の1/2を超えてはならない。物品販売業は、1500㎡を超える場合は2以上の直通階段を設けなければならない。ナ
イトクラブ及びバーで100㎡以下、各階に避難バルコニー、直通階段を屋外に設置した場合は、2以上の直通階段を設けなくてよい。病室の床面積が50㎡を超える場合は、2以上の直通階段を設けなければならない
(準耐火・不燃は2倍)。
5階以上の階を物品販売業とする場合は、1以上を特別避難階段とする。15階以上又は地下3階以下の建築物は、特別避難階段とする。100㎡以内(共同住宅の住戸部分は200㎡以内)で区画され特別防火設備とし
たものは、避難階段を設けなくても良い。5階以上又は地下2階以下の建築物は、避難階段とする(4階建てなら避難階段が不要)。3階以上の階を物品販売業とする場合は2以上の直通階段を設置する(1500㎡超える
もののみ)。
屋外避難階段は、出入口以外の開口部から2m以上離す。特別避難階段は、バルコニー又は付室を通じて連絡すること。特別避難階段の付室は、準耐火構造で仕上げ下地共に不燃材料とする。屋内及び屋外の避
難階段の階段室は、耐火構造とする(屋内の天井・壁は仕上げと下地の両方を不燃材料)。特別避難階段は、屋内から付室への出入口は特定防火設備で付室から階段の出入口は、防火設備とする。病院の15階以上
又は地下3階以下の付室面積は、居室面積の8/100以上が必要である。15階以上の直通階段は、特別避難階段とする。特別避難階段の付室は、採光又は予備電源を有する照明設備を設ける。階段室の屋外に面す
る壁に設ける開口部は、壁及び屋根から90cm以上の距離に設ける。
店舗の避難階段及び特別避難階段の幅は、最大の階における床面積100㎡につき60cmの割合で算定した数値以上とする(幅を計算させる問題有)。避難階段及び特別避難階段の出入口の幅は、100㎡につき27cm
を乗じた数値以上とする。
劇場の出口は、内開きとしてはならない。ホテルの避難階から屋外への出口に至る歩行距離は、50m以下とする。
屋上広場又は2階以上のバルコニーには、1.1m以上の手すり・壁・さく又は金網を設けなければならない(2階建て工場除く)。5階以上の百貨店は、避難できる屋上広場を設けなければならない。
31m以下の居室を100㎡以内で防煙区画した場合は、排煙設備が不要である。階段・昇降機の昇降部分は、排煙設備が不要である。排煙設備は、特殊建築物で500㎡を超える、3階以上で500㎡を超える、無窓・1000
㎡を超える建築物の居室が200㎡を超えるものに設置する。避難施設等には、避難階段・出入口・排煙設備・非常照明・非常進入口・避難上及び消火上必要な通路等がある。
排煙設備には、予備電源を設ける。排煙口には、手動解放装置を設ける(床面から80cm以上1.5m以下)。排煙機は、一の排煙口の開放に伴い1分間に120㎥以上かつ床面積1㎡につき1㎥(2以上なら1㎡につき2
㎥)以上の能力を有する。
病院の病室、寄宿舎、学校等(体育館・ボーリング)、採光上有効に直接外気に解放された通路は、非常照明が不要である。3階以上で500㎡を超える建築物及び1000㎡を超える建築物の居室、それらの通路・階段・
廊下には、非常照明を設置する。非常用の照明は、直接照明で床面に置いて1ルクス以上とする。
31m以下の3階以上で直径1m以上の円が内設できる窓で、壁面10mの長さに10m以内ごとに設けた場合は、非常用の進入口の設置が不要である。31mを超える部分には、非常用の進入口の設置が不要である。非
常用の進入口は、幅75cm以上、高さ1.2m以上、下端の床面からの高さ80cm以下とする。
非常用の進入口の間隔は40m以下とする。
屋外への出口から道に通ずる幅員は、1.5m以上とする。
地下街の歩行距離は、30m以下とする。
こんろを設置した給湯室の仕上げは、準不燃材料以上とするが耐火建築物は除かれる(難燃材料でも良い)。
階避難安全検証法が適用された建築物の室内仕上げ材、特別避難階段の付室面積、直通階段までの歩行距離、排煙設備の各規定は除外される。非常用EVの予備電源を有する照明設備、特別避難階段の内装不
燃材料、2以上の直通階段の設置、防火区画及びその仕上げ材と下地材の条件は除外できない。階難安全検証法とは、火災が発生してから当該居室から避難を終了するまで要する時間、歩行時間、出口を通過する
ために要する時間等を検討する(当該階から避難階までの移動する時間は含まれない)。
全館避難安全検証法でも2以上の直通階段、客用の出口の戸の内開き、非常用照明装置、耐火建築物、調理室の内装は除外できない。全館避難安全検証法では、防火区画の面積規定は除外できる(準耐火又は不
燃材料に限る)。2以上の直通階段は除外できない(重複距離含む)が、単なる直通階段は除外できる(歩行距離含む)。全館避難安全検証法とは、「在館者のすべてが当該建築物から地上まで避難終了する時間」と
「火災による煙又はガスが避難上支障のある高さまで降下する時間」を比較する検証法である(「火災により建築物が倒壊するまでの要する時間」という規定はない)。
パイプシャフト内の区画貫通は、両側1mに不燃材料としなくても良い。
31mを超える4以下の階で床面積を100㎡以内に区画した場合は、非常用EVを設置しなくてよい。非常用EVの出入口から屋外出口までの歩行距離は、30m以下とする。
屋根は火の粉により発炎しないこと。
既存不適格の建築物で増築する部分が区画されている場合、その他の区画部分は独立部分となり、各規定は適用しない。
7.内装
避難階段の仕上げ及び下地は、不燃材料とする。
50㎡を超える居室で天井又は天井から下方80cm以内の距離に窓その他の開口部の開放できる部分を有しないものは、原則として内装制限を受ける(開口部が1/50未満も同様)。
一定規模以上の特殊建築物は内装制限を受ける(法128条の4の表に該当し、別表1(い)欄の(1)(2)(4)のもの)。地階、自動車車庫の内装は、準不燃材料とする。調理室、ボイラー室の内装は、準不燃材料とする(最
上階の住居及び主要構造部を耐火構造としたものを除く)。3階以上で500㎡超、2階で1000㎡超、1階で3000㎡超の居室の内装は、難燃材料とする(廊下は準不燃材料)。
スプリンクラー設備等と排煙設備を設けた場合は、内装制限を受けない(両方必要)。自動車車庫の内装、廊下の壁、天井の仕上げは、準不燃材料とする。居室の壁の床上1.2m以下は、内装制限を受けない(廊下は
対象外)。居室の壁、天井の仕上げは、難燃材料とする。調理室、無窓居室の内装は、準不燃材料とする。非常用EVの仕上げは、不燃材料とする。地階の内装、3階以上の居室は、準不燃材料とする。3階以上で500
㎡超、2階で1000㎡超、1階で3000㎡超の居室の内装は、難燃材料とする(廊下は準不燃材料)。
8.設備
1000㎡を超える地下街の空調機は、中央管理方式とする。非常用EVの機械換気設備は、中央管理方式とする。居室の換気は、二酸化炭素1000ppm、一酸化炭素10ppmを基準とする。
居室で発熱量が6kW以下の部屋では、有効開口部があれば機械換気は不要であるが、調理室は必要となる。100㎡以下の居室では、12kW以下の発熱量のある調理室で、調理室の床面積の1/10以上の有効開口面
積があれば換気設備は不要である(1/10以上の開口がなければ換気設備必要)。
密閉式燃焼器具のみの浴室には、換気設備が不要である。
住宅居室以外の居室では、換気回数が0.5以上~0.7未満であるとき、第三種ホルムアルデヒドの内装仕上げ面積は、面積に0.25を乗じた数値とする。
ホルムアルデヒドの必要換気量は、床面積に天井高さを乗じた数値に0.5を乗ずる。
屎尿浄化槽の大腸菌は3000個/㎠以下、生物化学的酸素要求量の除去率70%以上、生物化学的酸素要求量60mg/ℓ以下とする能力が必要である。
屎尿浄化槽は、満水して24時間以上漏水しないことを確かめなければならない。
屋上からの突出部は、屋根面から60cm以上とする。
排煙設備が必要な条件は、特殊建築物500㎡超え、3階以上で500㎡超え、無窓、1000㎡超え建物で居室面積が200㎡超えである。排煙設備の除外項目として、特殊建築物で準耐火構造で100㎡区画、又は共同住
宅は200㎡区画したものである(無窓でも除外となる)。
排煙設備は、1000㎡を超える地下街は中央管理室で操作が必要である。排煙機能力は、1分間に120㎥かつ床面積1㎡に1㎥以上(排煙区画が2以上なら床面積1㎡に2㎥以上)の空気を排出する。排煙口は、煙感
知器と連動する自動開放装置を設けても、手動開放装置を設置しなければならない。
1000㎡を超える居室は、非常用照明が必要である。
非常用照明は、直接照明1Lx以上とする。
全館避難安全検証法による全館避難安全性能では、非常用照明は除けない。
屋上からと突出する水槽・煙突等は、風圧並びに地震の衝撃に対して構造上安全なものとする。
排水管の末端は、公共下水道・都市下水道に連結する。防火区画を貫通する配管の両サイド1mは、不燃材料とする。3階以上の共同住宅のガス配管設備は、国土交通大臣の安全を確保する基準とする。飲料水の
配管は、漏水しないこと、配管設備から溶出する物質で汚染されないこと。共同住宅の界壁を貫通する給水管は、加熱開始後45分間の反対側へ火炎を出す原因となるき裂を生じないこと。3階以上、地階、3000㎡を超
える建物の風道は、不燃材料とする(屋外に面する風道は不燃材料としなくてもよい)。
給気口は、天井高さの1/2以下とする。中央管理方式の空気調和の浮遊粉じんの量は、1㎥に0.15mg以下、気流0.5m以下、機械換気設備は給気機若しくは排気機の両方又はその一方があればよい。排気口は、給
気口より高い位置に設置する。
11階以上の屋上に設置する冷却塔は、不燃材料で造るか防火上支障がないと国土交通大臣が定めた構造方法によるものとする。
かごの主索でつるEVでかごの指示部分の構造をEV強度検証法により確かめる場合は、かごの昇降によって摩損又は疲労破壊を生じるおそれのある部分の安全装置が作動した場合、衝撃により損傷を生じないことを
確かめなければならない。かごの定格速度が30mのEVの主索をワイヤーロープとする直径は、10mm以上必要である。EVの摩損又は疲労破壊を生じる部分は、昇降時の衝撃及び安全装置が作動した場合の衝撃に
より、かごの落下をもたらすような損傷が生じないものであること。EV強度検証法は、固定荷重の昇降部分以外、昇降部分、積載荷重、加速度で計算する(加速度なしでの出題有=加速度なければ間違い)。
床面積2㎡の積載荷重は、(2-1.5)*4900+5400=7850Nとなる(令129条の5の表の計算式に当てはめて求める)。
EVのかごの構造は、構造上軽微な部分を除き難燃材料で造り覆うこと。EVのかごは、用途・積載重量・最大定員を明示した標識をかご内の見やすい場所に設置する。
乗用EV及び寝台用EVのかごの床先と出入口の床先との水平距離は、4cmを超えることができる。昇降路の出入口の戸は、かごが停止していない場合に落下防止のための施錠装置を設けること。
EV機械室の天井高さは、定格速度150m超え210m以下なら2.5m以上とする。
EVの制御装置の構造は、衝突のおそれがある場合、垂直加速度9.8m毎秒毎秒を水平距離5.0m毎秒毎秒を超えることなく停止させる。
乗用エレベータ及び寝台用エレベータ以外のエレベータで国土交通大臣が定めた構造方法で安全上支障がないとしたものは、出入口の床先とかごの床先の水平距離を4cm以上にできる。
エスカレータの積載荷重は、床面積*2600で計算する(エレベーターの積載もここに記載されている)。踏段の幅1.1m以下で踏段の端から手すりの上端部中心までの距離は、25cm以下とする。エスカレータの手すり
は、両サイドに設置し同一方向同一速度で連動する。エスカレータには、制御装置及び昇降口で停止できるものとする。動力が切れた場合は、進行方向に加速度が1.25m毎秒毎秒を超えることなく制止できること。
31mを超える部分が機械室のみ、居室で500㎡以下なら非常用EVを設置しなくてよい。31mを超える階数が4以下で100㎡以内に防火区画した場合は、非常用EVを設置しなくてもよい。
非常用EV1基について床面積10㎡以上とする。非常用EVの定格速度は60m以上とする。
避雷設備は、20mを超える部分に設置する。
避雷設備は、腐食しにくい材料か腐食防止したものとする。避雷設備は、電撃によって生ずる電流を建築物に被害なく安全に地中に流すこと。
国土交通大臣は、EVで昇降路及び機械室以外のものの型式について申請により型式適合認定をすることができる。
建築設備の定期検査の報告時期は、種類・用途・構造等に応じて6月から1年の間隔で特定行政庁が定める時期とする。
100㎡以下の住宅の調理室は、1/10以上の開口があれば機械換気は不要である(調理室15㎡なら1.5㎡開口、居室の1/20と間違えないように)。6kW以下の火を使用する場合は、有効開口部があれば機械換気不要
だが、調理室は除かれるので、調理室は機械換気が必要である。
下水道処理区域では、公共下水道に連結された水洗便所以外としてはならない。
31mの建築物には、非常用EVを設けなければならない。31mを超える部分の面積が500㎡以下なら非常用EVは不要である。
31mを超える建築物の増築部の床面積が増築前の床面積の1/2を超える場合には、非常用EVを設けなければならない。
特定行政庁から定期報告検査を義務付けられた小荷物専用昇降機は、確認済証の交付でなければ施工できない。
9.構造強度
60mを超える建築物は、国土交通大臣の認定が必要で、構造計算適合性判定の対象とならない(60m以下の保有水平耐力計算、限界耐力計算、許容応力度等計算は構造計算適合性判定が必要)。
かぶり厚さは、耐久性等関係規定(限界耐力計算)に該当する(有効細長比は含まず)。60mを超える建築物で所定の構造計算をした安全性を確かめたものは、耐久性等関係規定に適合する。材料の品質は、節等の
耐力上の欠点がないものでなければならないとする規定は、耐久性等関係規定に該当する。保有水平耐力が確かめられた場合でも主筋は、帯筋と緊結する。
法6条、法20条の建物に該当することで、構造計算によって構造が安全であることを確かめる建物と判断できる。31mを超えて60m以下の建築物の構造計算は、保有水平耐力計算又は限界耐力計算とする。60mを超
える建築物の構造計算は、国土交通大臣が定める基準に適合させる。保有水平耐力計算を行う場合は、層間変形角が数値以内であることを確かめなければならない。
指定建築材料は、日本工業規格・日本農林規格・国土交通大臣の認定品のどれかとする。
特殊な構造方法は、建設大臣の認定とする(昔の法38条は法文が削除された、現在は別の法文となっている)。
指定構造計算適合性判定機関は、構造計算適合性判定員に判定を実施させる。
既存不適格建築物での大規模の修繕又は大規模の模様替は、現行の構造耐力規定が適用されない。既存不適格建築物は、増築面積が1/2を超えた場合、全てに現行法が適用される。構造耐力の範囲外の既存不
適格建築物で、昇降機塔の増築面積が延べ面積の1/20(又は50㎡)を超える場合は、全てに現行法が適用される。エキスパンションジョイントで接合された2棟は、一方のみ増築する場合、他方は現行の構造耐力規
定が適用されない。既存の制限緩和を受ける確認申請には、既存不適格調書を添付する。
最下階の床が木造である床下外壁部は、壁の長さ5m以下に300㎠以上の換気孔を設ける。
原則として異なる構造方法による基礎は、併用してはならない。基礎は、荷重・外力を安全に地盤に伝え、地盤沈下・変形に対して安全であること。高さ13m又は延べ面積3000㎡を超える建築物で、最下層の床面積1
㎡につき100kNを超えるものは、基礎ぐいを良好な地盤に達すること。
屋根ふき材・内装材・外装材・広告塔・他屋外に設置するものは、風圧・地震その他の振動・衝撃で脱落しないようにしなければならない。
茶室は、木造規定を適用しないので、主要構造部の柱でも下部に土台を設けないことができる。
木造の構造耐力上主要な柱の小径は、建築用途・屋根をふく材料により異なる。地階を除く階数が2を超える1階柱の小径は、13.5cmを下回らないこと。木造の柱の有効細長比は、150以下とする。木造2階以上の柱
は、通し柱とするが、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合は、通し柱としなくて良い。
木造住宅の構造上重要な筋かいは、地面から1mをしろありその他の虫の害を防止する措置を講じなくてはならない。
組積造の壁厚は、壁の長さが5mなら表の値(20cm以上)かつ計算値長さの1/15以上の大きい方とする(4m以下でかつ延べ面積20㎡以内は規定を適用しない)。
組積造の壁の窓・出入口等は、一の開口部とその直上にある開口部との垂直距離を原則60cm以上とする。
組積造のへいの基礎の値入れの深さは、原則20cm以上とする。
補強コンクリートブロック造の2階の耐力壁(鉄筋コンクリート造)の臥梁の有効幅は、20cm以上かつ耐力壁の水平力に対する支点間距離の1/20以上とする。
高さ1.8mの補強コンクリートブロック造の塀の基礎の根入れ深さは、原則30cm以上とする。
鉄骨造の構造耐力上主要な部分には、炭素鋼、ステンレス鋼、又は鋳鉄鋼とする。
鉄骨鋼材の圧縮材の有効細長比は、柱以外では250以下としなければならないが、限界耐力計算によって安全性が確かめられた場合、250を超えることができる。
鉄骨造の構造耐力上主要な部分である柱の脚部は、原則基礎にアンカーボルトで緊結しなければならない(柱の脚部が滑節構造であれば基礎に緊結しなくてよい)。
鋼材の接合は、高力ボルト・溶接接合・リベット接合とする(軒高9m張間13m延床3000㎡を超えるもの)。
高力ボルトの孔の径は、高力ボルトの径より2mmを超えてはならない。高力ボルト・ボルト・リベットの相互間の中心距離は、その径の2.5倍以上とする。ボルト孔の径は、ボルト径より1mmを超えてはならないが(ボルト径
20mm以上はボルト径より1.5mmまで大きくできる)、保有水平耐力計算をした場合は、超えて大きくすることができる。
3以上の建築物で、一の柱のみの火熱による耐力の低下によって倒壊の恐れがある場合は、国土交通大臣が定めた構造方法等で耐火被覆をする。
2mの鉄筋コンクリート造のへいの鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げないことができる。コンクリートの四週圧縮強度は、1㎟につき12N以上(軽量鋼材は9N以上)とする。
鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げる(ただし柱・梁・煙突以外で異形鉄筋を使用した場合を除く)。継手の重ね長さは、引張力が小さい部分で主筋径の25倍とし、引張力の小さい部分以外は40倍とする。梁の引張鉄筋
は40倍とする。高さ4m以下、延べ面積30㎡以内の建築物又は高さ3m以下のへいは、かぎ状に折り曲げなくてよい。軽量骨材の継手の重ね長さは、引張力が小さい部分で主筋径の30倍とし、引張力の小さい部分以
外は50倍とする。
鉄筋コンクリートの四週圧縮強度は、1㎟につき12N以上(軽量骨材は9N以上)とする。四週圧縮強度は、国土交通大臣が指定する強度試験による。
コンクリート打込み中及び打込み後5日間は、コンクリート温度が2度を下らないようにし、乾燥・振動等によりコンクリート凝結・硬化が妨げられないようにする(コンクリート凝結及び硬化を促進するための特別の措置を講
ずる場合はこの限りでない)。
帯筋の径は、6mm以上としその間隔は15cm(柱の梁等接合部から上下柱の径の2倍以内は10cm)以下でかつ最も細い主筋の径の15倍以下とする。主筋は、4本以上とする。柱の小径は、支点間距離の1/15以上と
する。帯筋比は、0.2%以上とする。主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8%以上とする。
床版の厚さは、原則8cm以上で短辺方向の有効張り間長さの1/40以上とする。最大曲げモーメントを受ける引張鉄筋の間隔は、短辺方向で20cm以下長辺工法で30cm以下かつ床版の厚さの3倍以下とする。
壁式構造の耐力壁は、厚さ12cm以上長さ45cm以上とする。開口部周囲の補強筋は、径12mm以上とする。
RC造のかぶり厚さは、耐力壁以外の壁・床は2cm以上、耐力壁・柱・梁は3cm以上、直接土に接する壁・柱・床・梁・布基礎は4cm以上、基礎(捨てコンクリート部分を除く)は6cm以上とする。かぶり厚さは、保有水平
耐力計算をした場合でも、かぶり厚さの数値を減ずることはできない(令79条は対象外)。
鉄筋鉄骨コンクリート造の鉄骨へのかぶり厚さは、5cm以上とする。
剛性率6/10以上、偏心率15/100を超えないことは、保有水平耐力計算の場合、除外される。
31mを超えて保有水平耐力計算を行う場合は、保有水平耐力が必要保有水平耐力以上であることを確かめる。31mを超える建物の構造計算は、保有水平耐力による計算を行い安全を確かめる(31mなら不要)。
限界耐力計算を行う場合は、長期及び短期に生ずる力に対する各許容応力度を超えないことを確かめなければならない(暴風時は風圧力に1.6を乗ずる、地震時は除かれる)。
31m以下の建築の剛性率は、各階の層間変形角の逆数を当該建築物の各階の層間変形角の逆数の相加平均で除して計算する。許容応力度計算では、剛性率6/10以上、偏心率15/100を超えないこと。
建築物に作用する荷重・外力は、固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風圧力・地震力のほか、土圧・水圧・振動・衝撃による外力を採用しなければならない。
柱又は基礎の垂直荷重による圧縮力の計算では、ささえる床の数により積載荷重を減らすための数値で乗ずる(令85条表(5)劇場等は減らすことができない)。百貨店の屋上広場の積載荷重は、売場と同じである。倉
庫の積載荷重は、1㎡に3900N未満でも3900Nとする。事務室の地震力の床の積載荷重は、1㎡につき800Nとする。固定席の映画館の廊下の床の積載荷重は、1㎡につき3500Nとする。
積雪荷重は、1cmごとに1㎡につき2kgとする。屋根勾配60度以上は、積雪荷重を無しとする。雪下ろし慣習のある地域は、積雪量を1mにできる。
風圧力は、速度圧に風力係数を乗じて計算する。防風林があると速度圧を1/2まで減らせる。
地震力は、建築物の各部分の高さに応じて、その高さに作用する全体の地震力として計算しなければならない(合計荷重に水平震度を乗ずる)。
木材の繊維方向の許容応力度は、積雪時の構造計算では長期の許容応力度に1.3を、短期の許容応力度に0.8を乗じた数値とする。木材の基礎ぐいで常時湿潤状態での許容応力度は、70%とする。木材の繊維方向
の長期に生ずる曲げの許容応力度は、1.1F/3とする。
径28mm以下の異形鉄筋をせん断補強に用いる場合の、短期に生ずる力に対する引張りの許容応力度の数値の上限は、390N/㎟である。炭素鋼を構造用鋼材とする場合、短期に生ずる力に対する引張りの許容応
力度は、積載及び品質に応じて国土交通大臣が定める基準強度と同じ値となる。
コンクリートの短期応力に対するせん断の許容応力度は、長期応力に対する圧縮の許容応力度の1/5(計算させる問題有)。コンクリートの長期応力に対する圧縮の許容応力度は、引張の許容応力度の10倍でF/3、コ
ンクリートの長期応力に対する付着の許容応力度は、軽量骨材を使用する場合0.6N/㎟とする。コンクリートの短期の圧縮の許容応力度は、長期の引張の許容応力度の20倍とする。コンクリートの短期の圧縮の許容応
力度は、設計基準強度の2/3とする。
付合せ溶接ののど断面に対する許容応力度について、短期に生ずる力に対するせん断の許容応力度は、長期に生ずるせん断の許容応力度の1.5倍とする。
岩盤の長期に対する許容応力度は、1000kN/㎡とする。液状化の恐れがない砂質地盤の長期に対する許容応力度は、50kN/㎡とする。密実な砂質地盤の長期に対する許容応力度は200kN/㎡とし、短期に対する許
容応力度は400kN/㎡とする。
コンクリートの引張り及びせん断に対する材料強度は、圧縮に対する材料強度の1/10とする。
10.道路
道路とは、幅4m以上のもの(特定行政庁が都道府県都市計画審議会の議を経て指定する区域は6m)。事業計画の道路とは、2年以内に執行されるものとして特定行政庁が指定したもの(建築審査会の同意不要)。
1.8m未満の道路を指定する場合は、建築審査会の同意を得る。袋路状道路は、35m以下、35mを超える場合は自動車回転広場、6m幅以上の道路とするかのいずれかを満足すること。現に4m未満の道路で特定行
政庁が指定したものは、道路とみなし、道路の道路中心から2mの範囲を道路境界線とみなす(がけ地・川・路線敷地からは4mの範囲)。土地の状況からやむを得ない場合に特定行政庁は、道路中心線から2m未満
~1.35m以上の範囲を道路とみなす(がけ地・川・路線敷地からは4m未満~2.7m以上)。地方公共団体は、風土等の土地の状況により、条例で異なる基準を定めることができる(建築審査会の同意不要)。特定行政
庁が指定した幅4m未満の道(私道等)は、横断勾配12%以下で階段上でないものとする。道路法の道路として築造した6m道の地下におけるものは、建築基準法の道路ではない。
建築物の敷地は、道路に2m以上接しなければならない(広い空地で特定行政庁が建築審査会の同意を得て許可した場合を除く)。地方公共団体は、特殊建築物で3階以上の建築物、無窓、1000㎡を超える建築物
の道路に接する長さ等を条例で必要な制限を付加できる。
公衆便所・巡査派出所・公共用歩廊・渡り廊下(床上1.5m以上の壁と床上1.5m以下の開口部ははめごろし戸)は、特定行政庁が認めて建築審査会の同意を得て許可した場合、建築できる。自動車のみの交通道路
(給油所含む)、路面下、特定高架道路等の上空に設ける建築物は、特定行政庁の許可が必要である。道路の地盤面下に地下室を設ける場合は、特定行政庁の許可は不要である。特定高架道路等の路面下に設け
る建築物は、主要構造部を耐火構造とする。
特定行政庁は、私道の変更又は廃止を禁止又は制限できる。
特定行政庁は、建築審査会の同意を得て壁面線を指定できる(利害関係者の意見の聴取を行わなければならない)。
壁・柱又は高さ2mをこえる門・へいは、壁面線を超えて建築してはならない(ひさしは除かれているので超えても良い、歩廊の柱は特定行政庁の許可があれば建築してよい)。
15m以上の道路を特定道路という。
災害時の応急仮設建築物、現場内の仮設事務所、仮設興業場、仮設店舗、仮設事務所は、道路に接しなくてよい。
都市計画の計画道路の接する場合は、当該計画道路を前面道路とみなす。
11.用途制限
第一種低層住居地域内には、公衆浴場、地方公共団体の支所、寄宿舎、600㎡以内の老人福祉センター又は児童厚生施設、店舗兼用住宅(住宅1/2以上店舗50㎡以下)、500㎡以下の郵便局は建築できる。
第二種低層住居地域内には、150㎡以下の店舗(2階以下)、0.75kW以下の原動機使用の作業所50㎡以下の店舗、600㎡以内の老人福祉センター、児童厚生施設は建築できる。第二種低層住居地域内には、保健
所、自動車車庫が建築物延べ面積より大きい場合は建築できない。
第一種中高層住居地域内には、専修学校、500㎡以内の店舗(2階以下)、300㎡以内の自動車車庫(2階以下)は建築できる。第一種中高層住居地域内には、5階以上の税務署、保健所、警察署、消防署は建築でき
ない。
第二種中高層住居地域内には、各種学校、1500㎡以下の事務所又は自家用倉庫又は飲食店、工場(パン屋等)で0.75kW以下の原動機使用の作業所が50㎡以下は建築できる。
第一住居地域内には、3000㎡以内の自動車教習所、ホテル、自家用倉庫、物品販売店舗、ゴルフ練習場は建築できる。第一住居地域内には、6階建て5,000㎡の警察署は建築できる(除外施設につき規模に関係な
く建築可能)。第一住居地域内には、地上3階建ての自動車車庫は建築できない。
第二住居地域内には、カラオケボックス、マージャン屋、ぱちんこ屋、消防署、原動機使用の作業所50㎡以下の店舗は建築できる。
準住居地域内には、展示場、作業床150㎡以下の自動車修理工場は建築できる。準住居地域内には、客席200㎡以上の演芸場、原動機で1.5kWを超える圧縮空気を使用する自動車修理工場(150㎡超えると無条件
で建築不可)は建築できない。
近隣商業地域内には、映画館、300㎡を超えない自動車修理工場は建築できる。近隣商業地域内には、ダンスホール、ドライクリーニング工場は建築できない。
商業地域内には、日刊新聞の印刷所、50kg以下の火薬貯蔵庫、1万個の工業雷管倉庫は建築できる。
準工業地域内には、老人ホーム、アセチレンガス製造、内燃機関の自動車用の圧縮ガスは建築できる(単なる圧縮ガス事業は建築できない)。準工業地域内には、液化ガス70tの1/2で35t以上の倉庫は建築できな
い。
工業地域内には、1万㎡以下の店舗・勝馬投票発売所・場外勝舟投票券発売所、スケート場、ゴルフ練習場、廃プラスチック破砕施設6t以下、老人ホーム、診療所、博物館、保健所は建築できる。工業地域内には、映
画館は建築できない。
工業専用地域内には、公衆浴場、診療所、保育所は建築できる。工業専用地域内には、場外車券売場、バッティング練習場は建築できない。
用途地域の指定のない区域では、1万㎡を超える観覧場は建築できない。
12.容積率・建ぺい率
①道路中心2m(川4m)の敷地は敷地面積から除く、②道が2つある場合は道幅小を道幅大とする、③道15m以上に接続する前面道路の幅は((12-W)(70-L))/70(道幅小が6~12mのみ)を加算する、④延べ床面
積の面積除外となる共同住宅の共用廊下や駐車場1/5などは計算した延べ床面積に加算する。なお、地域の違いによる容積率条件は問題内で提示される。
2m道路の場合は、道路中心線から2mの敷地を敷地としないで計算する。川の場合は、川端の境界線から4mまでの敷地を敷地としないで計算する。
幅員15m以上の道路(特定道路という)から70m以内で接続する場合、特定道路からの距離に応じて、前面道路の幅員を加算する。加算する幅員は、((12-W)(70-L))/70で求める。ここで、前面道路の幅に6m以上
12m未満という条件があり、それに該当しない場合は、この適用ができない(前面道路が5.5mで出題された場合は6m以上に該当しないので、前面道路に加算できない)。
共用の廊下及び階段と自動車車庫の面積が示され、その面積を求めた延べ面積に加算する。
①道路中心2m(川4m)の敷地は敷地面積から除く、②防火地域内の耐火構造ならば建ぺい率条件8/10条件が10/10となる、③角地であれば建ぺい率条件に+1/10とする。建ぺい率条件は問題内で提示される。
高度利用地区内の学校等は容積率を適合しないものとできる
文章問題として出題された。
13.高さ制限
住居系の道路高さ:1.25(L+a)、12m以上の道路は1.5とすることができる。
商業系の道路高さ:1.5(L+a)
2m道路の場合は、道路中心線から2mの敷地を敷地としないで計算する。(川の場合は、川端の境界線から4mまでの敷地を敷地としないで計算する。)
道路斜線の適用距離は道路反対で後退距離を含む位置からの距離となる
道路中心からの塀の高さが2m以下(1.2mを超える部分が網状でない場合)のときは、後退距離の緩和ができない。
2以上の道路は、全ての道路が最大幅員の道路とみなす。道路反対(後退距離含む)から道路斜線の適用距離は、最大幅員の2倍以内かつ35m以内と他道路の中心から10mを超える範囲とする。一方の道路が2m道
路なら、まず敷地から1m差し引いてから2m道路を大きい方の道路幅として計算する(つまり後退距離のところが1m差し控えられることに注意)。一方の道路に川があれば川を含めた距離が道路幅となり、他方の小さ
い方の道路も川幅を含めた大きい道路の幅が適用される。
道路の反対側に川がある場合の道路は、川の反対側とする。
敷地が道路より1m以上高い場合の道路は、(H-1m)×1/2だけ高い位置にあるみなす。
住居系の隣地高さ:1.25(L+a)+20m
商業系の隣地高さ:2.5(L+a)+31m
北側高さは、①第一種第二種低層住宅が1.25L+5m、②第一種第二種中高層住宅が1.25L+10mで算定する(aの後退距離緩和なし、川は1/2緩和あり)。
敷地が道路より1m以上高い場合の道路は、(H-1m)×1/2だけ高い位置にあるみなす(敷地が3m高い場合は3-((3-1)/2)=2m高い位置を敷地地盤面とする)。北側隣地が3m高い場合は、敷地が((3-1)/2)=1
m高い位置にある(つまり計算値に+1mとする)。
14.防火地域
防火地域内では、①階数が3以上は耐火建築物、②100㎡超えは耐火建築物、③その他は準耐火建築物とする(別表1とのダブルチェック必要)。卸売市場の上家又は機械製作工場で主要構造部が不燃材料のもの
は、準耐火建築物以外にできる(準不燃材料では適用できない)。50㎡以内の平家建の付属建築物で外壁及び軒裏が防火構造のものは、準耐火建築物以外にできる。
準防火地域内は、①地階を除く階数が4以上又は1,500㎡超えなら耐火建築物、②500㎡超え1,500㎡以下は準耐火建築物、③地階を除き3階は防火上必要な政令で定める技術的基準に適合する建築物にできる(別
表1とのダブルチェック必要)。準防火地域内の木造建築物は、防火構造とし付属する2mを超える門又は1階の塀は、不燃材料で造る。卸売市場の上家又は機械製作工場で主要構造部が不燃材料のものは、準耐火
建築物以外にできる。
屋根の構造は、火の粉により発炎しない、防火上有害となる溶融・き裂・その他損傷を生じないこと。
準防火地域内にある建築物で延焼の恐れがある部分の開口部は、防火戸・防火設備とする(準遮煙性能である20分間加熱面以外の面に火炎を出さない条件が必要)。
外壁が耐火構造なら隣地境界線に接して設置することが可能である。
防火地域内で屋上に設置する看板・広告塔・装飾塔又は高さ3mを超えるものは、不燃材料とする。
建築物が防火地域と準防火地域にわたる場合は、全てを防火地域とする(ただし防火壁で区画されている場合はこの限りでない)。
3階以上の特殊建築物は、耐火建築物とする(3階建ての共同住宅は準耐火建築物でよい)。病院・旅館で2階が300㎡以上、百貨店で2階が500㎡以上、倉庫で1,500㎡未満は、準耐火建築物としなくてよい。自動車
車庫、自動車修理工場で150㎡以上は、準耐火建築物とする。
15.建築協定
条例で定める制限は、敷地面積の最低・壁面位置・高さの最高(地階を除き2階が通常の高さを下回らない)最低・容積率最高(5/10)最低・形態意匠・構造・垣・柵である(階数はない)。市町村は、地区計画等の区域
内で敷地・構造・設備・用途について、条例で制限を定めることができる(建築物に附属する門又は塀で高さ2m以下の位置の制限は定められない)。条例で定める用途制限は、良好な環境の街区の形成に貢献する
合理的な制限であることが明らかなもの。市町村は、地区計画等の区域内で敷地面積の最低限度を定める場合は、条例に施工の際に該当しないもの、その所有者の権利、その建物、敷地が除外されることを規定に定
める。市町村の条例で建築物に制限となるものの確認申請を受けた建築主事又は指定確認検査機関は、適合することを確認しなければならない。
再開発等促進区等内の制限の緩和は、容積率、建ぺい率、一種二種の高さの限度、敷地面積の規模、各部分の高さについて、特定行政庁が認めるものは、適用しない(市町村ではないこと、日影規制・壁面線は除
外対象でないことに注意)。緩和で建築審査会の同意が必要なのは、建築物の各部分の高さである。
予定道路の指定では、あらかじめ利害関係者の出頭を求めて公開による意見聴取を行い建築審査会の同意を得なければならない。予定道路は、前面道路とみなして容積率の規定を適用する場合、特定行政庁の許
可を要する。
建築協定は、建築物の敷地・位置・構造・用途・形態・意匠・建築設備の基準を締結できる(門・塀は建築物なので含まれる)。建築協定は、市町村の条例がないと定めることができない。建築協定は、都市計画区域外
でも定めることができる(地区計画は都市計画区域内および準都市計画区域内のみで定める)。建築協定の締結では、土地の所有者等(借地権がある場合は借地権者)の全員の合意が必要である。建築協定の地区
に同様の内容の地区計画が定められても建築協定は廃止されない。
建築協定書は、建築物に関する基準、協定の有効期限、協定違反があった場合の措置を定め、特定行政庁の認可を受けなければならない。建築協定書には、土地の所有者全員の合意が必要である(借地権があれ
ば借地権者全員の合意)。建築協定書には、建築協定区域の隣接地を定めることができる。
市町村の長は、建築協定書の提出後広告し、20日以上の期間で関係者に縦覧する(関係者全員の合意があっても縦覧は必要)。
建築協定に建築協定区域の隣接地を含める場合には、建築協定区域との一体性を有する土地の区域でなければならない。
建築協定の変更は、全員の合意で特定行政庁の認可が必要である。
建築協定は、公告のあった日以後に土地の所有者となったものにも効力がある。
土地の所有者等全員の合意があれば、建築協定に加わることができる。建築協定の効力が及ばない協定区域内の土地所有者は、広告後いつでも特定行政庁に書面を提出して建築協定に加わることができる。
建築協定の廃止は、過半数の合意により特定行政庁へ申請して認可される。
土地の所有者が一人でも建築協定は定めることができる。一人建築協定は、認可から3年以内に2以上の土地の所有者等が在しない場合、効力を有するものとはならない。
建築協定の効力は、建築物の借主に及ぶことがある。
地区計画の市町村条例の定めによるものには、垣又はさくの構造、容積率の最高限度、意匠の制限、構造の防火上必要な制限等がある。地区計画の市町村条例の定めによるものに階数の定めはない。地区計画の
市町村条例の定めによる容積率の最高限度は、5/10以上である。地区計画の市町村条例の定めによる高さの最高限度は、地階を除く階数が2を下回らない数値である。地区計画の市町村条例の定めによる建ぺい率
の最高限度は、3/10以上である。地区計画の市町村条例の定めによる壁面の位置の制限は、門若しくは塀の高さ2mを超えるものの位置の制限である。
16.建基法融合
耐火建築物は、主要構造部の基準と、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分の基準に適合することが求められる。防火上有効な公園等に面する建築物の部分は、延焼のおそれのある部分から除かれる。
文化財保護法の重要文化財で、建築基準法に適合しないで特定行政庁が許可する場合、建築審査会の同意が必要である。
建築物の確認および検査の特例を受ける場合でも、建築主事は設計者に構造等の報告を求めることができる。市町村が管理する一定規模を超える特殊建築物は、敷地及び構造を定期に点検させなければならない。
建築物の除却は、工事施工者が建築主事を経由して、都道府県知事に届け出る。
高さ13mを超える病院は、主要構造部でえある柱及びはりについて木材を使用できないという規定はない。
屋根の構造は、火の粉による火災の発生を防止するものである。
1000㎡を超える木造の外壁で延焼のおそれのある部分は、防火構造としなければならない。
地階に設ける居室は、採光開口部を1/7以上としなくてもよい。
共同住宅の界壁は、遮音性能が必要である(病室ならば遮音性能は不要)。
地方公共団体は、条例で災害危険区域内の住居の建築を禁止できる。
地方公共団体は、規模により条例で構造等に関して防火上等の必要な制限を附加できる。
敷地が2m以上道路に接していない場合、特定行政庁が許可するには、建築審査会の同意が必要である。地方公共団体は、条例で延べ床面積1000㎡を超える建築物の敷地が道路に接する長さについて、必要な制
限を付加できる。
道路の上空に設けられる渡り廊下を特定行政庁が許可する場合は、建築審査会の同意が必要である。
特定行政庁が壁面線を指定する場合、建築審査会の同意が必要である。
特定行政庁が建築審査会の同意を得て許可した歩廊の柱は、壁面線を超えて建築できる。
用途地域の制限では、別表2の条件に適合しないものは建築できないが、特定行政庁の許可があれば建築できる。特定行政庁が用途制限のただし書きを許可する場合は、利害関係者の公開による意見聴取を行い、
かつ建築審査会の同意が必要である。
地方公共団体は、国土交通大臣の承認を得て、条例で特別用途地域の用途制限を緩和できる。
都市計画で位置が決定していない卸売市場又は汚物処理場は、都市計画審議会の議を経て特定行政庁が許可する場合、建築できる(建築審査会の同意は不要)。
共同住宅の共用廊下又は階段部分の床面積は、容積率の床面積に算定しない。容積率の算定で、住宅の地階の1/3は除くことができる。機械室の床面積が著しく大きい場合は、特定行政庁の許可で、容積率の規定
の限度を超えられる。
2つの用途にかかる建ぺい率の計算は、加重平均とする。近隣商業地域および商業地域で、かつ防火地域内の耐火建築物は、建ぺい率の限度が10/10となる。
第一種低層住居専用地域内の外壁の後退距離は、特定行政庁による緩和制度の定めがない。
第二種低層住居専用地域内の高さの限度は、学校で特定行政庁が許可した場合は、限度を超えて建築できる(建築審査会の同意必要)。
日影による中高層の高さ制限の対象区域外では、高さ10mを超え、かつ冬至日に日影を生じさせる建築物は、当該制限の規制が適用される。日影制限に適合しない建物でも、特定行政庁が許可した場合は建築でき
る(建築審査会の同意必要)。
高度利用地域内で前面道路との関係で高さ制限に適合しない場合、特定行政庁が許可した場合に建築できる。高度利用地区の都市計画に適合しない駅舎で、特定行政庁が許可する場合、建築審査会の同意が必
要である。高度利用地区内では、敷地内に道路に接して有効な空地が確保されている場合、特定行政庁が建築審査会の同意を得て許可した建築物は、道路高さ制限の規定を適用しない。
広い空地のある建築物の容積率の特例(総合設計制度)は、特定行政庁が許可する場合、建築審査会の同意が必要である。
準防火地域の1500㎡を超える特殊建築物は、耐火建築物とする。準防火地域内の階数2で、650㎡の共同住宅(2階250㎡)の新築は、耐火建築物としないことができる。
防火地域と準防火地域の敷地で、準防火地域のみに建築物がある場合は、準防火地域の規定が適用される。
再開発等促進区内の建築物について、高さの規定に関し、特定行政庁が許可する場合、建築審査会の同意を得なければならない。
市町村の長は、建築協定書の提出があったときは、公告し、20日以上関係者に縦覧する。
特定行政庁は、市街地に災害があった場合、1月以内に限り建築を制限し、または禁止することができる。
特定行政庁は、仮設興業場等について、1年以内の期間を定めて建築を許可できる。
市町村は国土交通省の承認を得て、条例で、伝統的建造物群保存地区内における一部適合しない規定の制限を緩和できる(ただし、法20条構造耐力の規定は緩和できない)。
複数の建物を一の敷地とみなす場合は、特定行政庁の許可は必要であるが、建築審査会の同意は不要である(この規定に用途地域の規定の適用は含まれない)。
事務所を病院に変更する場合は、建築主事に届出しなくてはならない。
工事施工者は、建築物または工事用の工作物の倒壊等の危険防止に必要な措置をしなければならない。
建築物が2つの用途地域にわたる場合は、過半の属する地域の規定を適用する(高度地区を除く)。
建築基準法の規定による許可には、建築物または敷地を交通上、安全上、防火上または衛生上支障がないものとする条件を付することができる。
指定確認検査機関の処分に不服がある場合は、建築主事が置かれた市町村または都道府県の建築審査会に対して審査請求をすることができる。
建築基準法に違反する建築物の設計を建築主が指示し、建築士が設計及び工事監理をした場合、建築主と建築士の両方が罰則対象となる。
工事施工者が中間検査合格証の交付前に施工した場合、当該工事施工者は罰則が適用される。
確認済証の交付の審査で、建築主事の質問に建築士が虚偽の答弁をした場合、当該建築士は罰則が適用される。
準防火地域以外の300㎡の2階ホテルは、準耐火建築物としなければならない。
店舗は、500㎡以下、2階以下ならば建築できる((は)項)。400㎡の共同住宅は、工業地域内に建築できる((る)項で禁止されていない)。1000㎡の病院は、工業地域内に建築できない。
述べ面積の敷地面積に対する割合の選定は、自動車車庫の部分として各階床面積の合計の1/5を限度に算入しない。
居室の窓の開口部で採光に有効な面積の算定は、用途地域の区分に応じ、計算した採光補正係数を用いる。
共同住宅のけあげ22cm以下、踏面21cm以上必要である。
階段の幅3m超えは中間に手すりを設けなければならないが、けあげ15cm以下、踏面30cm以上は設けなくてもよい。
構造耐力上主要な木材の品質は、節等の耐力上欠点がないものでなければならない。
平家建てで足固めをした場合は、土台を設けなくても良い。
床の構造計算をする積載荷重は、令85条の表の数値とする(店舗2,900N/㎡、共同住宅1,800N/㎡)。
不燃性能は、加熱後に燃焼しないこと、防火上有害な変形等生じないこと、避難上有害な煙又はガスを発生しないことが求められる。
主要構造部の性能について耐火性能検証法により確かめたときは、耐火構造としなくてもよい(2000㎡4階建ての映画館も耐火構造としなくてよい)。耐火性能検証法により確かめられた防火設備は、特定防火設備と
みなす。
異種用途(飲食店と事務所)は、準耐火構造と特定防火設備で区画しなければならない。
準防火地域内の31階飲食店は、耐火建築物としなければならない。
耐火建築物のホテルの直通階段までの歩行距離は、50m以下とする。3階飲食店から直通階段までの歩行距離は、30m以下とする。
ホテル・中学校・診療所は、原則100㎡を超えると、2以上の直通階段が必要である(耐火構造なら条件が2倍の200㎡超えとなる、200㎡なら超えていないので2以上の直通階段は不要)。6階以上に病院があれば、床
面積にかかわらず2以上の直通階段が必要である。
避難階段から屋外へ出る出口の施錠は、屋内からかぎを用いることなく解錠できるものとする。
3階建てスーパーマーケットの屋上は、1.1mのさくを設ける。5階以上の階を百貨店の売り場とするときは、避難できる屋上広場を設けなくてはならない(共同住宅は屋上広場を設けなくてよい)。
階段、昇降機の昇降路の部分および乗降ロビーは、排煙設備を設けなくても良い。500㎡を超える診療所は、排煙設備が必要である。
3階ホテルの宿泊室には、採光上有効な窓があっても、非常用の照明装置を設けなければならない。3階飲食店から1階避難階までの階段で、照明設備を要する部分は、非常用の照明設備を設けなければならない。
高さ31m以下で3階以上の階は、非常用の進入口を設ける(共同住宅も必要)。
令128条の4の表の条件に該当するものは、内装制限が適用される。店舗は、特殊建築物なので、規模により内装制限を受ける。準耐火建築物の2階建ての共同住宅は、300㎡以上が内装制限を受ける。住宅で最上
階(2階建の2階等)にある台所は、準耐火構造であっても内装制限を受けない。3階以上で500㎡を超える法35条の2の特殊建築物は、内装制限を受ける。
飲食店の調理室は、室内の仕上げを準不燃材料とする。3階建てのホテル350㎡は、廊下および室内の天井の仕上げを準不燃材料とする。
一級建築士が行う設計及び工事監理を二級建築士が行い工事が施工された場合、二級建築士と工事施工者の両方が罰則対象となる。建築士が建築士事務所の登録を受けないで、他人の求めに応じ報酬を得て設
計した場合、建築士は罰則が適用される。
建築物の立地により異なる防火規制が適用される場合として、特定行政庁が指定する区域と、都市計画に定める地域がある。
17.建築士法
設計とは、そのものの責任で設計図書を作成すること(構造設計とは構造設計図書、設備設計とは設備設計図書)。工事監理とは、設計図書を照合して設計図書通り実施されているか確認することで、建築工事の施工
指導を含まない。設計図書とは、図面と仕様書(原寸図を含まず)がある。
建築士は、法令に精通して誠実に業務する。
一級建築士でなければ設計又は工事監理できないものは、特殊建築物500㎡超え、木造で高さ13m軒の高さ9m超え、木造以外で述べ面積300㎡高さ13m軒の高さ9m超え、その他延べ面積が1000㎡を超えかつ階
数が2以上の建築物である。増築、改築、大規模の修繕、大規模の模様替は、新築である。
都道府県は、条例で延べ面積について別に定めることができる(用途・規模・構造を定めることはできない)。
一級建築士名簿の登録には、登録番号・登録年月日・氏名・生年月日・性別・合格証書番号・処分歴・定期講習の受講歴を記載する(事務所名はない)。
一級建築士は、住所・勤務先の事務所名称等の変更があった場合、30日以内に都道府県知事を経由して国土交通省に届け出なければならない。
免許取り消しから5年を経過しない者は、免許を受けることができない。一級建築士は禁固刑等の執行から5年が経過した場合、都道府県知事を経由して国土交通大臣へ30日以内に届け出なければならない。禁固刑
以上の者は、執行猶予でも免許が取り消される。
一級建築士が死亡したときは、相続人がその事実を知った日から30日以内に国土交通大臣に届け出なければならない(住所地の都道府県知事を経由)。
建築士が虚偽等で免許を受けた場合、国土交通大臣又は都道府県知事は免許を取り消さなければならない(禁固刑以上(道路交通法違反含む)の対象者も同じ)。
国土交通大臣(中央建築士審査会の同意)又は都道府県知事(都道府県建築士審査会の同意)は、規定に違反又は不誠実な行為をした建築士を戒告若しくは1年以内の業務停止を命じ免許を取り消すことができ
る。建築基準法等の規定に違反した場合は、懲戒処分の対象となる(中間検査を受けずに工事続行、事務所登録延長のし忘れ、管理建築士講習の未受講等)。処分は、公告しなければならない。
構造設計一級建築士は、一級建築士として5年以上構造設計の業務に従事した者がなれる。設備設計一級建築士は業務をする場合、一級建築士事務所登録を受けなければならない。
国土交通大臣は、中央指定登録機関を指定したとき、一級建築士登録等の事務をしない。
建築士が工事監理を行う場合は、工事施工者が設計図書通り行わず、工事施工者に指摘しても従わない場合、建築主に報告する。建築士は委託者に対して適切な説明をする。
一級建築士は、二級建築士又は木造建築士が設計した内容を変更する場合、承諾を求めることができないとき又は承諾が得られなかったとき自己の責任で変更できる。
一級建築士は、設計図書に記名及び押印しなければならない(管理建築士が押印する必要はない)。建築士は、構造計算による安全性を確かめた場合、その証明書を設計の委託者へ交付する(構造設計一級建築
士が署名した場合は不要、ただし20条1項2項に該当しない者は構造設計一級建築士が構造計算しても交付が必要)。工事監理を終了した場合、建築主に報告する。建築士は、設備設計に関する知識を有する者の
意見を聴いた場合、設計図書又は報告書にその旨を明らかにする。
構造設計一級建築士の適用範囲は、構造計算適合性判定と同一の範囲ではない。構造設計一級建築士の関与の義務は、設計のみで工事監理は含まれない。二級建築士が設計できる限界耐力計算では、構造設
計一級建築士の関与が義務づけられていない。大規模の修繕は、その規模により構造設計一級建築士の関与が義務づけられる。
設備設計一級建築士の関与が義務づけられた建築物の確認では、設備設計一級建築士も設計者に含まれる。設備設計一級建築士の関与の義務は、3階以上5000㎡を超える設計のみで工事監理は含まれない。
建築士は、設計・建築工事契約に関する事務及び指導監督・調査・鑑定・法令・条例手続きの業務ができる。
違反行為及び指示をしてはいけない。
一級建築士事務所に所属する者は、設計及び監理業務をしていなくても講習を受けなければならない。一級建築士と二級建築士を持っているものは、一級建築士の講習のみ受ければよい。一級建築士と構造設計一
級建築士を持っているものは、両方の講習会を受けなければならない。講習は受講後3年以内に受けなければならない。
建築士会は、建築士に対して建築技術に関する研修を実施しなければならない。
建築士は、報酬を得て設計・監理・契約・調査・鑑定・手続き代理をする場合、建築士事務所について都道府県知事の登録を受けなければならない(一級建築士も都道府県知事であり国土交通大臣ではない)。登録
を受けた都道府県以外でも設計等はできる。建築士事務所の登録は、5年間有効である。更新の登録は、30日前まで行う。事務所の開設者は、1級建築士でなくても良い。管理建築士は、建築士として3年以上の経験
をして講習会を受講したものがなれる。
建築士事務所の開設者は、名称・所在地・一級二級木造の種別・登録申請者氏名・管理建築士が変更となった場合、2週間以内に都道府県知事に届け出なければならない。管理建築士が死亡し後任の管理建築士
が選任されていない場合、都道府県知事は、事務所の閉鎖を命じることができる(命じなければならないは間違い)。
事務所の開設者は、毎年度3月以内に報告書を都道府県知事へ提出しなければならない。
破産等により廃業した場合は、30日以内に破産管財人が都道府県知事へ届け出る(役員ではない)。
事務所の開設者は、専任の管理建築士を置かなければならない。複数の一級建築士事務所を開設している法人は、それぞれの事務所で管理建築士を置かなければならない。管理建築士は、3年以上の設計業務に
従事した後に登録講習期間の講習を修了した建築士がなる。監理技術者は、技術的観点から開設者へ意見を述べる。二級建築士で管理建築士の講習を受けた後に一級建築士を取得した場合は、新たに講習を受
ける必要は無い。管理建築士の業務経験は、二級建築士と一級建築士との区別がなく通算年数となる。
3階以上1000㎡以上の共同住宅の設計又は工事監理は、委託者の承諾を得た場合でも再委託してはならない。開設者は、委託者の承諾を得た場合でも委託を受けた設計を開設者以外のもの(個人設計者)に再委
託してはならない。
開設者は、帳簿(工事監理報告書・契約の年月日等の記載)及び設計図書を15年間保管する。開設者は、管理建築士から技術的観点から意見が述べられた場合、帳簿に記載しなければならない。
開設者は、委託者の求めに応じて業務実績・建築士氏名・損害賠償額・保険契約を閲覧させなければならない。
開設者は、設計受託契約又は工事監理受託契約をする場合、建築士に書面を交付して説明させなければならない。説明時は免許証を提示しなければならない。
開設者は、委託者に所定の事項を記載した書面(設計及び工事監理の概要・委託者の氏名・名称・住所等)を交付しなければならない。設計又は工事監理以外の受託では、重要事項の説明をしなくても良い。
報酬の基準は国土交通大臣が中央建築士審査会の同意を得て定める。
都道府県知事は、建築士でない者が設計した場合、建築基準法の規定違反した場合等の内容により事務所の登録を取り消すことができる。登録の取り消しでは、中央建築士審査会又は都道府県建築士審査会の同
意が必要である。
都道府県知事は、必要に応じて報告及び職員の立ち入り検査をすることができる。
指定事務所登録機関が事務所登録を行う(事務所登録の「都道府県知事」とあるのは「指定事務所登録機関」と読み替えて適用)。
建築士事務所協会は、建築主からの苦情について相談・助言をし迅速に処理する。
一級建築士の免許のないものが一級建築士の名称を用いた場合、罰則の対象であるが、懲戒処分の対象ではない(懲戒処分は建築士を対象としたもの)。
更新の登録は、有効満了日の30日前までに提出する。
設計図書の保管は、15年である。
18.都市計画法
1ha以上の土地の区画形質の変更をする場合は、開発行為となる。大規模の修繕は、建築ではないので都道府県知事の許可不要である。
2以上の都府県にわたる都市計画区域は、国土交通大臣が関係都府県の意見を聴いて指定する。
市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域である。
第一種低層住居専用地域の地区計画に定めるものは、建ぺい率・外壁の後退距離・建築物の高さの限度である(良好な住居の環境を保護するため必要な場合)。高度地区は、高さの最高限度・最低限度を定める。特
定街区は、容積率、高さの最高限度、壁面の位置を定める。準都市計画区域には、都市計画に高度地区を定めることができる。
高層住居誘導地区は、容積率が40/10又は50/10で定めることができる。特定街区は、市街地の整備改善を図るため容積率、高さの最高限度、壁面の位置を定める。
都市計画区域外においても都市施設を定めることができる。
都市計画法による市街地再開発事業は、都市計画法における市街地再開発事業に該当する。
地区整備計画では、地区計画の目的を達成するため容積率の最低限度、建築面積の最低限度、高さの最低限度を定める。開発整備促進区は、特定大規模建築物の整備による商業その他の利便の増進を図るため
一体的かつ総合的な市街地の開発整備を実施すべき区域、開発整備促進区は第二種住居、準住居、工業地域が定められている(市街化調整区域を除く)。地区計画の道路・公園等の施設を地区施設という。
開発整備促進区では、劇場・店舗・飲食店で特定大規模建築物の区域を定めることができる。
都市開発の方針は、市街化区域内にて定める(市街調整区域では定めない)。市街化調整区域では、用途地域は定めないが、地区計画は定めることができる。
文化財保護法の伝統的建造物群保存地区は、市町村が定める。
都市計画の決定では、公告の日から2週間公衆の縦覧に供しなければならない。住民及び利害関係者は、縦覧期間満了の日までに意見書を提出する。
所定の規模以上の一団の土地の区域の土地所有者等は、都道府県又は市町村に対し都市計画の決定又は変更を提案できる。
準都市計画区域の一部が都市計画区域に指定されたときは、当該都市計画と重複する区域内に定められた都市計画は、当該都市計画区域について定められたものとみなす。
都市計画区域(市街化地域・市街化調整地域)又は準都市計画区域内で開発行為を行う場合は、都道府県知事の許可が必要であるが、市街化区域で1000㎡未満、市街化調整区域で農林漁業、図書館や公民館や
医療施設や社会福祉施設等の公共上必要な施設、非常災害の応急措置の開発行為、都市計画事業の施行、土地区画整理事業、市街地再開発事業、仮設増設10㎡以下の軽易な行為は、不要である。
開発行為を申請するものは、事前に関係のある公共施設(義務教育施設・電気事業者等)の管理者と協議して同意を得なければならない。
地方公共団体は、条例で敷地面積の最低限度の制限を定めることができる。都道府県知事は、開発行為の申請があった場合に違反がないと判断した時は開発行為を許可しなければならない。
市街化調整区域内で社会福祉施設の開発行為は、開発許可を受けることができる。
開発許可を受けた土地で公告があるまでは、建設できない(工事用の仮設物は除く)。市街化調整区域が拡張された際に自己の居住に使用する建築物は、開発行為ができる。
仮設建築物の新築をする場合は、都道府県知事の許可を受ける必要が無い。
都市計画区域又は市街地開発事業の施行区域内で建築(新築・増築)するものは、都道府県知事等の許可を受けなければならない(2以下の地階を有しない木造の改築等の軽易な行為、非常災害の応急措置、修繕
を除く)。
地区整備計画の定められている地区計画の区域内で建築する者は、着手30日前までに所定の事項を市町村長へ届け出なければならない。
宅地造成工事規制区域内で1mを超える崖の盛土は、都道府県知事の許可必要である。
19.消防法
消防長又は消防署長は、防火対象物の位置・構造・設備・管理について消防活動上支障となる場合、関係者に改善を命じることができる。
防火地域又は準防火地域の一戸建住宅又は新築の建築物は、建築確認の際に消防長等の同意を得なければならない(指定確認検査機関も同じ)。
収容人員30人以上の飲食店・映画館は、防火管理者が必要である。1000㎡以上の小売店舗(百貨店を除く)は、防火管理者を定める。カラオケボックスと飲食店の合計収容人員30人以上の複合用途防火対象物は、
防火管理者が必要である。
3階以上収容人員30人以上の飲食店は、消防長等指定のものと消防計画の作成等防火管理上必要な業務を協議して定める。
指定数量以上の危険物は、原則として貯蔵所以外で取り扱ってはならない。危険物製造所は、文化財保護法の機影となる重要文化財等がある場所から50m以上の距離を保つ。
市町村は、その地方の気候・風土の特殊性により消防用設備等の技術上の基準のみで防火目的を達しがたいと判断でいる場合、条例で異なる基準を定めることができる。
住宅用防災警報器とは、住宅の火災発生を未然に又は早期に感知し報知する警報器である。
住宅用防災警報器の設置等の基準では、就寝居室や屋内階段等に住宅用防災警報器又は住宅用防災報知設備の感知器を設置する。
非常用昇降機は、消火の用に供する設備に含まれない。乾燥砂・膨張ひる石は、簡易消火用具に含まれる。
開口部のない耐火構造の壁・床で区画されたものは、それぞれ別の防火対象物とみなす(耐火構造でない場合は該当しない)。
スプリンクラー設備を設置した場合は、消火器具の設置個数を減少できる。飲食店は、150㎡以上に消火器又は簡易消火用具を設置しなければならない(120㎡なら不要)。
屋内消火栓の設置は、一般と無窓・地階・4階以上の2種類で設置面積が異なり、更に設置面積は耐火のみ又は準耐火と難燃材料で2倍となり、耐火と難燃材料で3倍の面積となる。
スプリンクラー設備の設置は、一般と無窓・地階と4階~10階と11階以上の4種類で設置面積が異なる。
屋外消火栓の設置は、1階と2階の床面積が耐火構造9000㎡以上、準耐火構造6000㎡以上、その他3000㎡以上なら設置が必要である。
自動火災報知機は、各用途の設置必要面積以上となった場合に設置が必要である。
ガス漏れ火災警報は、一般と地階の2種類で設置面積が異なり、各用途の設置必要面積以上となった場合に設置が必要である。劇場及び飲食店の複合用途の地階1000㎡未満は、ガス漏れ火災警報を設置しなくて
よい。
病院・特別支援学校は、収容人員20人以上で避難器具を設置する。
避難口誘導灯は、緑色の灯火とし避難口に避難上有効なものとなるように設置する。図書館は、避難口誘導灯を設置しなくてよい(地階、無窓階、11階以上は必要)。
消防用水は、別表第1の適用用途で建築面積が2万㎡以上であり、かつ床面積が耐火建築物1.5万㎡以上、準耐火建築物1万㎡以上、その他5000㎡以上のものと、高さ31mを超えかつ延べ面積2.5万㎡以上に適用
する。
排煙設備は、地下街1000㎡以上舞台部500㎡以上地階又は無窓で1000㎡以上の場合に設置が必要である。
特定防火対象物は、別表第1の(1)(2)(3)(4)(5)(6)(9)(16の3)である(ここにマーカーすると一目瞭然となる)。特定防火対象物(幼稚園)は、消防用設備等の技術上の基準に関する規定の施行又は適用の際、現
に存する規定に適合しない場合、当該規定に適合させなければならない。
消防法の別表第1は、各種設備と用途との関係が一覧表で分かるので、この表での確認は重要である。
20.高齢者法
基本方針を定めるのは、主務大臣である。
2000㎡以上の特別特定建築物の建築主は、建築物移動等円滑化基準に適合させなければならない。特別特定建築物の建築主は、建築物移動等円滑化基準に適合させるよう努力しなければならない。
所管行政庁は、違反を是正するための措置を命ずることができる。
建築主等は、特定建築物を建築物移動等円滑化基準に適合させるよう努めなければならない。
建築主等は、特定建築物の維持保全計画を作成し所管行政庁の認定を申請することができる。
用途変更して2000㎡の特別特定建築物にしようとする場合は、建築物移動等円滑化基準に適合させなければならない。
認定特定建築物の容積率緩和は、1/10である。
都道府県知事は、認定の建築又は維持保全を行っていない場合、改善の措置を命ずることができる。
車いす利用のEVで防火上及び避難上支障がない場合は、耐火構造とみなす。
建築物特定施設の床面積が通常より著しく大きい場合は、容積率を緩和できる。
市町村により移動等円滑化基本構想が作成されたときは、建築主等は建築物特定事業計画を作成し建築物特定事業を実施する。
主務大臣等(建築物特定行政庁は所管行政庁)は、勧告に措置を講じないものに是正を命ずることができる。
所管行政庁は、建築主等に対し報告及び立入検査をさせることができる。都道府県知事は、路外駐車場管理者等に対し報告及び立入検査をさせることができる。
特定建築物に該当するのは、学校・病院・劇場・観覧場・集会場・展示場・百貨店・ホテル・事務所・共同住宅・老人ホームである(賃貸住宅含まず)。銀行・公衆浴場は、特定建築物である(保健所・税務署・公衆浴場は
特別特定建築物)。
特別特定建築物(ホテル・水泳場・保健所)で令9条2000㎡以上のもの、公衆便所は50㎡以上のものは、建築物移動等円滑化基準に適合させなければならない(会員制スイミングスクール・保育所は特別特定施設では
ない)。
特定施設に該当するのは、出入口・廊下・階段・EV・便所・敷地内の通路・駐車場である。
多数の者が利用する主たる階段は、回り階段でないこと、踊場を除き手すりを設けること。
2000㎡以上のホテルで客室50以上の場合は、車いす利用者用客室を1以上設けなければならない。
廊下等の通路の幅(傾斜路含む)は、120cm以上が必要である。2000㎡以上の公共駐車場は、車いす使用者用便房から道までの経路のうち1以上を移動等円滑化経路にしなければならない。
21.耐震改修法
耐震改修には、模様替が含まれる(ほか増築・改築・修繕・敷地の整備あり)。
国民は、地震への安全性を確保するため向上を図るよう努める。
耐震診断及び耐震改修の基本的な方針は、国土交通大臣が定め公表する。
特定既存耐震不適格建築物の所有者は、耐震改修を行うよう努めなければならない。特定既存耐震不適格建築物は、用途、規模が定められている。
所管行政庁は、一定規模以上の特定既存耐震不適格建築物(映画館・ホテル等)が耐震改修の指示の対象となる。所管行政庁は、特定既存耐震不適格建築物で耐震診断が行われていない場合、必要な指示、報
告、検査ができる(対象には国又は地方公共団体の建物も含まれる)。所管行政庁は、特定既存耐震不適格建築物で耐震診断が行われていない場合、必要な指示ができ、その指示に従わない場合は公表できる。
特定既存耐震不適格建築物以外の建築物でも耐震改修の認定ができる。計画の記載には、資金計画がある。所管行政庁が計画の認定をした場合は、確認済証の交付があったものとみなす。耐震改修以外の部分
は、改修しないで引き続き既存不適格建築物とすることができる。計画認定では、あらかじめ消防長、建築主事の同時が必要である。一定規模以上の特定既存耐震不適格建築物は、耐震改修の計画を策定し、所管
行政庁の認定を受けることができる(受けなければならないは間違い)。耐震改修をしようとするものは、所管行政庁へ認定の申請ができる。計画の認定は、増築、改築、大規模の修繕、大規模の模様替が含まれる。
認定事業者は、計画の変更をする場合、所管行政庁の認定を受けなければならない。
所管行政庁は、認定事業者に対して報告を求めることができる。
所管行政庁は、認定事業者に対して改善に必要な措置を取るべきこを命ずることができる(命じなければならないは間違い)。
耐震改修支援センターは、当該貸付に関する債務の保証をする。
特定既存耐震不適格建築物は、令6条にある建築物である。
22.建設業法
建設業の許可は、5年ごとに更新を受けなければその効力を失う。
建築工事の請負では、それに付帯する他の建築工事を請け負うことができる。
請負契約の当事者は、対等な立場で公正な契約を締結する。
発注者と元請負人の契約では、下請負人の住所、氏名及び設計者の氏名は含まれない。請負契約の締結では、天災、工期の変更、損害の負担、その算定方法を記載する。請負契約の締結では、前払金に関する定
めをしない場合、発注者は前払金を支払わなくてよい。請負契約の締結では、第三者が損害を受けた場合の損害賠償の負担を決めなくてはならない。注文者が資材を提供又は機械を貸与する場合は、その内容と方
法を決めなくてはならない。
元請負人が発注者の書面による了解を得た場合は、建設工事を一括して他人に請け負わせることができる(ただし、共同住宅は一括下請ができない)。
注文者は、元請負人に対して著しく不適当と認められる下請負人の変更を請求することができる(事前に書面による下請負人の承諾をした場合は除く)。
報酬を得て完成目的として締結する契約は、建設工事の請負契約とみなす。
元請負人は、工程細目等について下請負人の意見を聞かないといけない。
建設工事紛争審査会は、中央建設工事紛争審査会を国土交通省に都道府県建設工事紛争審査会を都道府県に置く。
中央審査会は、当事者の双方が国土交通大臣の許可を受けた建設業者であるときに管轄する。
公共性のある施設及び政令で定めるもの(多数の用途あり:業法令27条)の建設一式工事の請負代金が5,000万円以上の時は、専任の主任技術者又は監理技術者を置く。
国土交通大臣又は都道府県知事は、主任技術者又は監理技術者の施工管理が著しく不当な場合、必要な指示ができる。特定建設業者以外の建設業を営む者と下請代金が3,000万円(特定4,500万円)以上の場合
は必要な指示ができる。
23.品確法
新築住宅とは、新たに建設され1年を経過していないもの。
日本住宅性能表示基準及び評価方法基準は、国土交通大臣が定める(あらかじめ社会資本整備審議会の議決を得なければならない)。
評価方法基準とは、日本住宅性能表示基準に従って表示すべき住宅の性能に関する評価の方法の基準のこと。
住宅性能評価とは、設計、建設された住宅について日本住宅性能表示基準(評価方法基準)に従って評価することを言う。国土交通大臣の登録を受けた者(登録住宅性能評価機関)が住宅性能評価書を交付できる。
建設住宅性能評価書を売買契約書に添付した場合に、その性能を有する住宅を引き渡すことを契約したものをみなす(設計住宅性能評価書ではない)。請負人が注文者に対して設計住宅性能評価書の写しを交付し
た場合は、表示された性能の住宅を建設することを契約したものとみなす。
登録住宅型式性能認定等期間は、申請により住宅型式性能認定を行うことができる。
特別評価方法認定とは、日本住宅性能表示基準の評価方法基準に従った方法に代えて、特別の材料、構造工法又は特別の試験方法、計算方法によって評価する方法を認定することである。
指定住宅紛争処理機関は、建設住宅性能評価書が交付された住宅の請負契約、売買契約について、両方または一方からの申請により紛争のあっせん・調停・仲裁の業務を行う。
住宅紛争処理支援センターは、建設住宅性能評価書が交付されていない住宅についても相談等行う。
住宅新築請負契約においては、注文者に引き渡したときから10年間は構造耐力上主要な部分又は雨水の侵入等の瑕疵担保責任を負う。瑕疵担保責任となる構造耐力上主要な部分は、雨水を排除するため住宅に
設ける排水管のうち当該住宅の屋根若しくは外壁の内部又は屋内にある部分が含まれる。
売主の瑕疵担保責任の特例における構造耐力上主要な部分は、雨水を排除するため住宅に設ける排水管のうち当該住宅の屋根若しくは外壁の内部又は屋内にある部分が含まれる。瑕疵担保責任の損害賠償の請
求は、売主にできる(請負人には基本請求できない)。
隠れた瑕疵についての瑕疵担保期間は、20年以内とすることができる。
特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(付箋対応)
24.関連法融合
確認申請の除外される場合でも、建築基準法は守らなければならない。
中間検査前に施工した場合、工事施工者は罰則の適用の対象となる。
4階建て患者の収容施設のある診療所1,000㎡では、構造等定期に調査し、その結果を特定行政庁に報告しなければならない。
40m超えの鉄筋コンクリート造の建築物で、周期5秒を超える地震波に対する震動解析は、義務付けられていない(該当法文無)。竜巻を考慮した風圧力に対し、構造耐力上安全であることを確かめることは求められて
いない。
3階建て診療所は、耐火建築物とする(ただし、患者の収容施設のあるものに限る)。平屋建ての保育所250㎡は、耐火建築物としなくてもよい。
災害危険区域の指定は、建築基準法である。天井等の内装材は、風圧及び地震等で脱落しないようにしなければならない。建築基準法により災害危険区域は定められている(津波による災害のおそれのある地域内の
建築物の制限は定められていない)。
卸売市場等は、都市計画で位置が決まっていない場合でも、特定行政庁が都市計画地方審議会の議を経て許可した場合、新築することができる。
第一種・第二種低層住居専用地域内では、高さが10m(区域によっては12m)を超える場合、特定行政庁の許可がなければ建築できない。
国土交通大臣の認定を受けた防火設備の変更は、軽微な変更に該当しないので、そのまま施工できない。
建築協定には、建築物の門及び塀の構造に関する基準を定めることができる。
建築協定区域は、土地の所有者が建築基準法で定める(建築審査会の同意は不要)。
建築基準適合判定資格者は、建築基準法である。建築基準適合判定資格者の登録は、国土交通省が行う。
被災市街地における建築制限は、建築基準法である。
非常災害時の応急仮設建築物の建設では、1月以内の工事着手について建築基準法は適用されない(ただし、防火地域内の建築は除く)。応急仮設建築物を建設したものは、完了後3月を超えて存続しようとする場
合、超える前に特定行政庁の許可を受けなければならない。
建築物の工事中の安全上の措置に関する計画の届出は、建築主が特定行政庁に届け出る。
建築主事の確認に不服がある場合の審査請求は、市町村又は都道府県の建築審会に行う。
違反建築物の設計を建築主が指示し、それに従った設計がされて施工した場合、建築主も罰則の対象となる。
工事監理者を定めないで工事した場合、工事施工者は100万円以下の罰則の対象となる。確認済証の交付審査で設計者である建築士が虚偽の答弁をした場合、100万円以下の罰則の対象となる。
建築基準法の構造耐力の規定に違反する特殊建築物を設計し、施工した設計事務所は、1億円以下の罰金刑の適用対象となる。
3階建て図書館は、耐火建築物とする。
別表2の各用途地域の条件に適合する者は建築できる。保育所・診療所は全ての用途で建築できる。共同住宅は第二種中高層住居専用地域内で建築で、ホテルは第1種住居地域内で、産業廃棄物処理施設は工
業地域内で建築できる(㎡数や階数等の条件有)。
構造耐力上主要な部分である壁、柱及び横架材を木造とした場合、全ての方向に安全であるように軸組を釣合い良く配置しなければならない。
構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打等で存在応力を伝えるように緊結しなければならない。
エレベーターは、かごの水平投影面積が1㎡を超え、又は天井の高さが1.2mを超えるものをいう。
エレベーターの安全装置として、かごの戸が閉じる前に昇降した場合、自動的にかごを制止する装置を設けなければならない。
既存不適格建築物の増築では、増築面積が既存延べ面積の1/2を超える場合、既存部分も現行法の適用を受ける。
事務所がホテルに用途変更するには、類似の用途に該当せず、確認済証の交付を受ける必要がある。
宅地造成工事規制区域外において、高さ1.5mの擁壁を築造する工事では、建築基準法の許可が不要である(2mを超えると必要)。
天井高さの変更は、軽微な変更に該当するので確認申請の出し直しは不要である。構造評定を取得したものの変更は、軽微な変更に該当しないので確認申請の出し直しとなる。
特定工作物は、都市計画法である。
生産緑地地区の指定は、都市計画法である。
被災市街地復興推進地域の指定は、都市計画法である。都市計画に、駐車場法の駐車場整備地区を定めない。
都市計画で定められた保育所は、都市計画施設である。
防災街区整備地区計画の指定は、都市計画法である。
高度利用地区および高度地区は、市町村が都市計画法により定める。市街化調整区域は、都道府県知事が都市計画法で定める。
特定非営利活動促進法の法人は、都道府県又は市町村に対し都市計画の決定又は変更の提案ができる。
図書館・診療所(医療施設)は、開発行為の許可が不要である(ただし書きの除外建物である)。
開発許可の申請では、一級建築士で宅地開発に2年以上の経験を有する者が、20ha未満の開発行為に関する設計図書を作成できる。
市街化区域内の20haの開発行為は、都道府県知事が開発審査会の議を経ないで許可できる(市街化調整区域内は許可必要)。
開発許可を受けた場合、工事完了公告があるまでの間は、原則として建築できない。
都道府県知事は、用途地域の定められていない土地の区域における開発許可の際に、建ぺい率、建築物の高さ、壁面の位置等の制限を定めれる。
開発許可を受けた土地では、基本的に予定建築物以外の建築物は建築できないが、当該開発区域内の土地について用途地域等が定められているときは建築できる。
都市計画区域建築する物は、都道府県知事等の許可を受けなければならない。
地区整備計画の定められている地区計画の区域内で建築する者は、着手30日前までに所定の事項を市町村長へ届け出なければならない。
鉄筋コンクリートの延べ面積300㎡、高さ13m又は軒の高さ9mを超えるものは、1級建築士が設計する。木造2階建て300㎡、高さ8m、軒の高さ6mの共同住宅は、木造建築士が設計できる。
鉄筋コンクリート造、鉄骨造で30㎡を超えるもので、高さ13m又は軒の高さ9mを超えるものは、2級建築士が設計する。
2階建て住宅120㎡は、建築士である工事監理者を定めなければならない。
国土交通大臣は、不誠実な行為をした一級建築士の業務停止をする場合、中央建築士審査会の同意が必要である。
建築士は、工事監理を行う場合、工事が設計図書通り実施されていないときは、工事施工者に指摘し、当該工事施工者が従わないときは建築主に報告しなければならない。
構造設計1級建築士が構造設計を行った場合、構造設計図書に構造設計1級建築士である旨の表示をしなければならない。
設備設計一級建築士の関与義務のある階数3以上、5000㎡超える建築物の設備設計をした場合、工事監理は義務付けられていない。
建築士は、違反行為の相談に応じてはならない。
構造設計一級建築士は、所属事務所及び業務に関係なく、構造設計一級建築士の定期講習を受けなければならない。
設計施工一貫方式を業として行うものは、建設業の許可と建築士事務所の登録が必要である。一級建築士事務所の登録は、都道府県知事が行う。
300㎡を超える新築工事の設計業務は、委託者の許諾を得た場合でも、一括して他の建築事務所に委託してはならない。
設計図書は、作成した日から15年間保存しなければならない。
建築士事務所の開設者は、設計等の契約を建築主とするとき、管理建築士等から重要事項を記載した書面を交付し、説明させなければならない。
建築士事務所の開設者は、設計受託契約又は工事監理受託契約を締結したときは、所定の事項を記載した書面を交付しなければならない(設計又は工事監理以外なら交付不要)。
一級建築士でないと設計及び監理できない建物を二級建築士が設計し、施工された場合、二級建築士と工事施工者は両方が罰則の対象となる。
特定建設業の許可は、建設業法である。
建設工事の請負業者は、契約の際、工事内容等の書面に署名及び記名押印を相互に交付しなければならない。
建設業者は、請け負った建設工事を、原則として一括して他人に請け負わせてはならない。
請負人は、工事監理を行う建築士から設計図書通りに工事を実施するよう求められた場合、これに従わない理由があるときは、直ちに注文者にその理由を報告しなければならない。
元請負人は、あらかじめ下請負人の意見を聞かなければならない。
監理技術者は、建設業法である。公共性のある工作物の工事では、作業技術者又は工事監理者を専任の者とする。下請契約の請負代金の総額が3,000万円(建設工事費は4,500万円)以上になる場合、監理技術者
を置かなければならない。
建設業者は、請け負った下請代金が4,500万円以上となる場合、特定建設業の許可を受けなければ締結できない。
建築一式工事の請負金額が5,000万円未満であれば、主任技術者は専任でなくてよい(5,000万円以上は専任必要)。
4階建て病院10,000㎡は、耐震診断を行い、その結果を所定の期日まで所管行政庁に報告しなければならない。
所管行政庁は、所有者が報告しない場合、報告及び内容の是正を命ずることができる。
特定既存耐震不適格建築物の所有者は、耐震改修を行うよう努めなければならない。
所管行政庁は、特定既存耐震不適格建築物の所有者に対し、必要な指示をすることができる。
耐震改修をする者は、所管行政庁に認定を申請できる(その計画には、資金計画が含まれる)。
計画認定建築物とは、計画の認定を受けた計画に係る建築物をいう。
耐震改修の保育所への指示の対象は、床面積が750㎡以上の場合である。
危険物の保守監督者は、消防法である。
共同住宅で50人以上ならば、防火管理者を定めなければならない。
木造2階建て300㎡、高さ8m、軒の高さ6mの共同住宅は、屋内消火栓は設置必要ないが、消火器又は簡易消火用具は設置しなければならない。
図書館2,500㎡は、屋内消火栓が必要である(700㎡以上、耐火+難燃なら3倍の2,100㎡以上に設置)。
3階建て診療所300㎡は、自動火災報知設備を設置しなければならない。
自動火災報知設備を設置した場合、非常ベル、自動式サイレン又は放送設備は設置しなくてよい。
特別特定建築物とは、不特定かつ多数の者が利用し、又は主として高齢者、障害者等が利用する特定建築物であって、移動等円滑化が特に必要なものとして政令で定めるものをいう。
特別特定建築物の一定規模以上は、条例適合について、建築主事等の確認を受けなければならない。特定建築物の建築主等は、建築物移動等円滑化基準に適合への必要な措置を講ずるよう努める(ただし、階段
のけあげ及び踏面の基準はない)。
認定特定建築物は、高齢者障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律である。
診療所は、特定建築物である。
図書館は、特別特定建築物である。
エレベーターのかご及び出入口の幅は、80cm以上、奥行き135cm以上としなければならない。
所管行政庁は、特別認定建築物の建築主に対し、建築物移動等円滑化基準への適合に関し報告させることができる(報告しなければならないわけではない)。
住宅の品確法に基づき、住宅新築請負契約の請負人は、構造耐力上主要な部分の10年間の瑕疵担保責任を負う(これに反する特約は無効となる)。
住宅の品確法に基づき、新築住宅の売買契約において、売主は買主に対して、構造耐力上主要な部分の10年間の瑕疵担保責任を負う(これに反する特約は無効となる)。
請負人又は売主は、瑕疵担保保証金の供託又は瑕疵担保責任保険契約の締結のいずれかを行わなければならない。
建築主は、エネルギー使用の合理化法に基づき、建築物の外壁、窓等の熱損失の防止に努めなければならない。
特定建築物は、エネルギーの使用の合理化に関する法律である。
特定建築物を新築する者は、熱損失の防止等の措置に関するものを所管行政庁に届け出なければならない(及び届け出たものを定期に報告しなければならない)。
500㎡の第二種特定建築物とする者は、設計及び施工の所定の措置に関するものを所管行政庁に届け出なければならない。所管行政庁は、届出内容が著しく不十分である場合、届出をした者に必要な措置をとるべ
き旨の勧告をすることができる。
国土交通大臣は、1年間に150戸以上の新築に対して、性能の向上を図るべき旨の勧告をすることができる。
第一種特定建築物の屋根の修繕をする者は、設計及び施工の所定の措置について、所管行政庁に届け出なければならない(修繕等の面積は屋根の1/2以上に限る)。
取引主任者は、宅地建物取引法である。自社の土地を自社で造成販売する場合でも、宅地建物取引業法上の免許が必要である。2以上の都道府県の区域に事業所を設ける場合は、国土交通大臣の許可を受けなけ
ればならない。
宅地建物取引業者が事務所を設置する場合、規模に応じて専任の取引主任者を置かなければならい。
宅地建物取引業者は、工事完了前において確認済証の交付を受けた後でなければ、広告をしてはならない。
宅地建物取引業者は、建物の売買相手方へ契約が成立するまでの間に、取引主任者が重要事項の書面を交付して説明しなければならない。
宅地建物取引業者は、工事完了前において確認済証の交付を受けた後でなければ、売買契約を締結してはならない。
景観計画においては、良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項を定めるものとする。景観計画を定めることができるのは、景観行政団体である。
景観計画区域内において建築物の外観の変更することとなる修繕をしようとする者は、あらかじめ景観行政団体の長に届け出なければならない(認定を受ける必要はない)。
景観地区に関する都市計画には、建築物の形態意匠の制限を定めるものとする。
景観地区内で建築する者は、あらかじめその計画について市町村長の認定を受けなければならない。
事業の附属寄宿舎は、労働基準法である。
安全管理者は、労働安全衛生法である。
作業主任者の選任は、労働安全衛生法である。
31mを超える建設工事業者は、仕事開始14日前までに、労働基準監督署長に届出なければならない。
建築工事で5m以上の構造部材の組立て又は解体作業をする場合、作業主任者を専任しなければならない。
下宿は、旅館業法である。
ホテル営業の許可は、都道府県知事が行う。
1客室の床面積は、9㎡以上であること。
宅地造成工事規制区域内において行う宅地造成の工事の許可は、都道府県知事が行う。
宅地造成工事規制区域内において、高さ1.5mのがけの盛土工事では、宅地造成等規制法上の許可が必要である(1mを超えると必要)。
建築物の解体作業では、事前に石綿の使用有無を調査し記録しなければならない。
石綿のある解体作業では、労働者への石綿による健康障害を防止する計画を定め、作業を行なわなければならない。
特定防災機能とは、火事又は地震が発生した場合、延焼防止上及び避難上確保されるべき機能をいう。この法律に特殊建築物という用語は、規定されていない。
防災再開発促進地区の区域内で建築物の建替えをする者は、建築物の建替えに関する計画を作成し建築主事の認定を申請できる。
幼稚園は、学校教育法である。
各種学校は、学校教育法である。
何人も、公共下水道等の公共の処理区域外では、浄化槽で処理した後でなければ、し尿を公共用水域等に放流してはならない。
浄化槽の管理者に対し、清掃等の助言ができるのは、都道府県知事である。
分譲事業者は、譲受人の決定まで相当の期間を要すると見込まれる場合、単独で長期優良住宅建築等計画を作成し、所管行政庁の認定を申請できる。
所管行政庁は、長期優良住宅建設工事の申請があった場合、構造等所定の基準に適合すると認めるときは、認定することができる(事前の確認済証の申請を受ける必要はない)。
特定建築物の所有者は、建築物環境衛生管理基準に従って建物を維持管理しなければならない。
衛生的環境の確保に関する法律の特定建築物保有者は、維持管理が適正化を監督させるため、建築物環境衛生管理技術者を選任しなければならない。
施設建築物は、都市再開発法である。
市街地再開発組合の設立の認可は、都道府県知事が行う。
重要文化的景観の現状を変更する場合は、30日前までに文化庁長官に届け出なければならない。
伝統的建造物群保存地区は、文化財保護法による地区である。
駐車場整備地区は、駐車場法である。
地方公共団体は、商業地域内で2,000㎡以上の新築に対して、条例で敷地内に駐車場を設けなければならない旨を定めることができる。
解体工事業を営もうとする者は、土木工事業、建築工事業又はとび・土工工事業の許可を受けている場合を除き、区域を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。
建築物の解体工事では、解体工事部分が80㎡以上の場合、及び新築の床面積が500㎡以上の場合、分別解体等をしなければならない。
組合が実施する土地区画整理事業で施工の障害となる建築物の増築では、都道府県知事等の許可が必要である。
面積が10ha以上の風致地区内の建築は、都道府県知事の許可が必要である。
保育所の設備等は、児童福祉法により最低基準が定められている。
特別養護老人ホームの入所者1人当たりの床面積は、10.65㎡以上としなければならない(養護老人ホームの設備及び運営基準、第11条)。
ぱちんこ屋は、風俗営業等の規制法である。
急傾斜地崩壊危機区域の指定は、急傾斜地の崩壊防止法である。
特別警戒区域内で予定建築物が分譲住宅である開発行為をするものは、あらかじめ都道府県知事の許可を受けなければならない。
廃棄物処理法に基づく建物の占有者は、管理する建物の清潔を保つように努めなければならない。
都道府県は、良好な風景等の維持のため、条例で広告物の表示又は設置を禁止できる。
給水装置の家屋の主配管は、漏水時の修理を容易に行うことができるようにしなければならない(給水装置の構造及び材質の省令、第1条)。
地方公共団体は、自転車の駐車の著しいスーパーマーケット等の新築で、敷地内又は周辺に自転車駐車場を設置しなければならない旨を定めれる。
沿道地区計画は、幹線道路の沿道の整備に関する法律である。
航空機騒音障害防止特別地区内では、都道府県知事の許可がなければ高等学校を新築できない。
歴史的風致維持向上地区整備計画では、建築物の形態又は色彩その他の意匠の制限について定めることができる。
低炭素建築物の認定申請する場合は、所管行政庁に対し、計画を建築主事に通知し、建築基準法に適合するかどうかの審査を受けるよう申し出ることができる。
病室の廊下で両側に居室があるものの幅は、内法で2.7m以上としなければならない。
応急仮設住宅を建築基準法による2年以内で許可を受けた後に、更に特定非常災害法により1年を超えない範囲で許可を得て期間を延長できる。
災害復興住宅への融資は、住宅金融公庫法である。
設計及び工事監理に関する損害賠償請求事件の例等を示して、判決に該当しないものを選択する問題である(該当法文はないが、注意して読めば常識的に判断できる)。