記者発表資料(PDF形式 409KB)

横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 28 年3月 24 日
健康福祉局高齢施設課
「高齢者施設」に関する
施策の充実!
『横浜市特別養護老人ホーム入退所指針』の見直しを行います
~平成 28 年4月1日~
横浜市では、少子高齢化や晩婚化の影響により、育児や就労をしながら親の介護をするなど、複
数の困難を同時に背負う市民を孤立させることなく、社会全体で支えていくために、対応策の検討
を進めています。
こうした状況に直面する方の負担を軽減できるよう、その対応策の一環として平成 28 年4月1日
付で「横浜市特別養護老人ホーム入退所指針」の見直しを行います。
1
見直しの概要
(1)
入所決定基準の見直し
特別養護老人ホームの入所決定にあたっては、「横浜市特別養護老人ホーム入退所指針」に
基づき、「要介護度」や「入所希望者本人の状況」、「主たる介護者である家族の状況」等を
点数化し、点数の高い方から入所のご案内をしています。
「入所希望者本人の状況」では、
「独居」や「高齢者のみの世帯」の方を今まで通り評価します。
一方、
「主たる介護者である家族の状況」では、家族がいても育児や就労等によって介護ができ
ない状況に置かれている方々について、「独居」の方と同レベルの加点に引き上げます。
~H28.3 月 H28.4 月~
◇主たる介護者である家族の状況
主たる介護者である家族がいない(音信不通を含む)
15 点
→ 15 点
主たる介護者である家族が入院・入所・県外でいない
10 点
→ 15 点
主たる介護者である家族はいるが、
(要介護、要支援、高齢、療養、障
8点
→ 15 点
害、育児、就労、他介護)のため介護ができない
主たる介護者である家族はいるが、上記以外の理由で介護が困難である
5点
→ 10 点
※「入所希望者本人の状況」で、「独居」
、「高齢者のみの世帯」の方の点数は変わりません。
特別養護老人ホームの入所
要件は、原則要介護3以上
に限定されています。
(2) 特例入所要件の見直し
家族がいても育児・就労等で、介護を受けることができない状況に置かれている方について、要
介護1・2の方で申込みができる条件となる「特例入所要件」に具体化して追記します。
単身世帯又は同居家族が高齢・病弱である若しくは育児・就労等により、家族等による
支援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分である。
(3) 見直しの実施時期
平成 28 年4月1日
裏面あり
2
見直しにより期待できる効果
・入所決定基準の見直しでは、家族がいても、育児や就労等によって介護を受けることができず、
自宅での生活が難しい方々の施設入所を促し、複数の困難を同時に背負う介護者の支援に繋がりま
す。
・特例入所要件の見直しでは、育児や就労等によって介護を受けることができず、自宅での生活が
難しいにも関わらず、今まで申込みを諦めていた、真に困っている方々の申込みを促すことに繋が
ります。
【参考】横浜市特別養護老人ホーム入退所指針
別表
各施設では、入所の必要性の高い方を優先的に入所させるため、次の基準項目の合計点の高い方
から順に入所の検討を行っています。
1
要介護度
要介護度
2
(最高 40 点)
5
40 点
4
35 点
3
30 点
2
20 点
1
5点
入所希望者本人の状況
(最高 15 点)
独居
高齢者(65歳以上)のみの世帯
15 点
10 点
3
主たる介護者である家族の状況(
「家族」とは、配偶者(同等の関係にある者)、一親等(父母、子、
子の配偶者)二親等(祖父母、孫、兄弟姉妹、孫の配偶者、本人の兄弟姉妹の配偶者)とする。)
(最高 15 点)
主たる介護者である家族がいない(音信不通を含む)
15 点
主たる介護者である家族が入院・入所・県外でいない
15 点
主たる介護者である家族はいるが、
(要介護、要支援、高齢、療養、障害、育児、
15 点
就労、他介護)のため介護ができない
主たる介護者である家族はいるが、上記以外の理由で介護が困難である
10 点
4
5
横浜市内居住者 (最高 10 点)
入所希望者本人が横浜市内に居住している(住民票がある)
10 点
その他の特記事項(1項目3~5点の加点、最高 20 点)
上記の項目以外に、施設入所の必要性を判定するため、特段の理由があると認められる場合に、各
施設の委員会の判断により、その状況に応じて、点数を加算することができる。
【参考】特例入所の要件
ア
認知症である者であって、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に
見られる。
イ 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が
頻繁に見られる。
ウ 家族等による深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態である。
エ 単身世帯又は同居家族が高齢・病弱である若しくは育児・就労等により、家族等による支援が期
待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分である。
お問合せ先
健康福祉局高齢施設課長
武井
和弘
Tel 045-671-3641