平成28年3月 No 16-14 コルチゾール試薬変更のご案内 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。 この度、従来より測定しておりましたコルチゾールの試薬を変更させていただきます。 それに伴い基準値も変更となります。所要日数・測定方法の変更はございません。 変更内容について何卒ご了承お願いいたします。 その他の検査共々、今後ともご用命の程宜しくお願い申し上げます。 敬具 記 変更開始日 :平成 28年 4月 1日(金)受付分より 対象項目 :コルチゾール 変更理由 :ステロイドホルモンとの交差反応性が軽減された改良試薬に変更する為 項目コード 項目名 検査方法 変更前 ECLIA法 412 基準値 検体量 所要日数 検査案内 掲載ページ 6.2~19.4 血清 0.5mL 1~2 P29 血清 0.5mL 1~2 P29 μg/dL コルチゾール 変更後 ECLIA法 6.2~18.0 μg/dL *実施料・判断料に関しましては総合検査案内29ページを御確認下さい。 株式会社 兵庫県臨床検査研究所 本社 TEL:079-267-1251 神戸西支所 TEL:078-929-0492 岡山 TEL:086-952-5218 神戸東支所 TEL:078-252-7315 ステロイドホルモンとの交差反応性が低減されます。 従来の試薬に比べステロイドホルモンの交差反応性が低減された改良試薬が発売されたため、試薬変更を 実施致します。しかし、現行試薬同様、以下の内容についてはデータに影響を及ぼす可能性があるため、 採血時・データの解釈時には十分注意してください。 ・妊娠、避妊薬の服用やエストロゲン療法を受けている患者検体ではコルチゾールが高値傾向を示します。 ・prednisolone、methylprednisolone又はprednisoneによる治療を受けている患者検体では、交差反 応性によって高値に測定される場合があります。 ・Metyrapone-testを実施中の患者検体では、11-deoxycortisolが上昇し、交差反応性によって高値に 測定される場合があります。 ・21-hydroxylase欠損症の患者検体では、21-deoxycortisolが上昇し、交差反応性によってコルチゾ ールが高値傾向を示す場合があります。 上記内容以外にも交差反応を示す物質が存在します。測定結果については臨床症状やほかの検査結果 などど併せて総合的に判断してください。 参考資料:メーカー試薬添付文書より 【 従来法との相関 】 全体(n=50) Y=0.768x+0.333 R=0.9795 横軸:現行試薬 縦軸:新試薬 単位(μ g/dL)
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