あなたの施設の職員は、 これで悩んでいる⁉ ~相談事業で見える悩みの傾向から、その対策を考える~ 人材定着支援アドバイザー 佐藤起世子 1 悩みは人それぞれ 何から始めるか? 人が足り ません あの人を辞めさせない なら私が辞めます こんなこと言われました パワハラです あの人は何度言っても できません 給料上げて ください 問題の一つ一つに対応するのではなく できること、そしてできるだけ多くの人に効果のある ことから始めましょう! 2 悩み① 指導される人が悩んでいる… 日によって教えてくれる人が違うし、やり方も様々 先輩が怒っていると思うと、余計焦ってしまい、うまくできない その日、力を持っている人のやり方をするので、日々違う(おかしいと思うが 仕方ない) まくしたてられると、「すみません」「わかりました」しか言えない 忙しそうで、質問ができない 相談できない 仕事ができないと言われている、ひどい言い方もされている そして、周りの人も… 「大声で叱られている人を見るだけでやる気がなくなる」 3 悩み② 指導する人はもっと悩んでいる… どう教えていいのかわからない 毎日、担当が変わるので、前の人がどこまで教えているのかわからない できない新人に怒鳴ってしまう自分が嫌になる 年上の人にどう教えていいのか困っている 自分の仕事だけでも大変なのに、指導なんてできない 自分はリーダーに向いていない そもそもリーダーになりたくなかった 教え教えられるしくみを確立すれば、双方の悩みが減る 4 対策Ⅰ 新人研修のしくみを見直しましょう ケアプラン サポートプランを立ててみませんか? 経験があるからと言ってすぐに現場で業務を教えるのは、介護 度がわからない人を介護するのと同じこと 教える内容、順番、到達目標、時期などを決めましょう 5 チェックシートで 見える化 島根老施協HP 6 リーダーを育てるしくみも! 仕事ができることと指導ができることは違います 能力が身につけば、感情に任せた指導はなくなります。 コミュニケーション、接遇、話の聞き方、ストレスとの付き合い方など特別に 身につけなければならないスキルがあります 新人研修は力を入れているけど、リーダーは外部研修に行か せているだけ? 法人内でリーダーを育成しましょう コミュニケーション能力は仕事にも必ず役立ちます 7 悩み③ モチベーションが下がっている 「あなたならできる、あなたが頑張ってくれて助かるわ」はもう聞きたくない 見た目は頑張っているけど、実は体も心も壊れる寸前 頑張っていたら仕事が増えて、損をしている気になる 頑張っても評価されないなら、適当でいい気がする 前は頑張っていたけど、やるべきことだけしようと決めたら楽になった 怒ったり、悲しんだりしている人の間で、何も言わず、最低限のこ とだけしようと決めている人がいます この人達はちょっとしたきっかけで辞めていきます 8 対策Ⅱ やる気アップの取組みを始めましょう ポイントは職員目線と見える化 ありがとうカード 家族の職場訪問 ほめあうしくみ 気持ちを形に して、相手の心 まで届ける 利用者目線でなく、職員が喜ぶイベントを! 職員も喜んで、利用者も喜ぶ取組みがきっとあるはず! 9 10 HELPMAN´JAPANより 印象に残る楽しい休み 誕生日休暇・孫休暇・参観日休暇・自分磨き休暇・親孝行 休暇など楽しいネーミング 朝礼で楽しかった休みについて話してもらう 失効する年次有給休暇の積立制度 スポーツや子育てイベントへの助成 楽しかったと感じてもらう工夫が必要です 11 悩みや不満に隠れていた やりがいや楽しいことを 見て、感じて、伝えてもらう 私はもともとこの仕事がしたかったんだ! ご利用者に喜んでもらいたい! 笑顔を見たい! 仲間の役に立ちたい! ありがとうが聞きたい! 楽しい休みを過ごせてよかった! 自分の成⾧を感じられた! キラキラ働いている自分を家族にも見せたい! 12 対策Ⅲ 悩みを聴いてもらえるしくみを作りましょう 交換ノート 法人内の相談窓口 プリセプター制度 外部の相談窓口の利用 13
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