供 給 計 画 の 概 要

供
給
計
画
の
~ 2016 年度 ~
2016 年 3 月
東京ガス株式会社
概
要
目
次
は じ め に ·································································································· 1
1.普 及 計 画······························································································ 1
2.ガス販売量計画 ·························································································· 1
3.生産・購入量、原料使用計画 ········································································· 2
4.主要設備計画 ···························································································· 3
5.設備投資計画 ···························································································· 4
供給エリア概要図 ···················································································· 5
はじめに
東日本大震災以降、エネルギーの安全かつ安定的な供給、エネルギーコストの低減といった諸課題に対する
議論は深まり、そのなかで、天然ガスが果たす役割への期待はより一層高まりました。こうした中、当社グループは、
天然ガスの普及・拡大を通じて、社会からの期待に応えるべく、平成 23 年 11 月にグループ経営ビジョン「チャレン
ジ 2020 ビジョン(以下、2020 ビジョン)」を、平成 26 年 10 月には「2015~2017 年度の主要施策」を発表しました。
事業環境については、ガスシステム改革の議論の進展により、競争環境が厳しくなることが想定されますが、3
つの主要施策(「総合エネルギー事業の進化」、「グローバル展開の加速」、「新たなグループフォーメーションの
構築」)を中心に、グループの総合力・結束力を以て、”大胆かつスピーディーに”チャレンジし、2020 ビジョンを実
現するよう取り組んでまいります。
今後も、天然ガスの普及・拡大を通じて、「豊かで潤いのある生活」「競争力ある国内産業」「環境に優しい安心
できる社会」の実現に貢献するとともに、グループの持続的成長を図ってまいります。
1.普及計画
首都圏への人口流入は継続するものの、税制改正などにより新設件数は 15 年度から 16 年度にピーク
を迎え、以降緩やかな減少傾向となり 21 万件程度となる見通しです。また、お客さま件数は 20 年度末
に 1,187 万件を見込んでおり、5 ヵ年平均で 1.4%伸びる計画としています。
15年度見通し
新設件数
お客さま件数(※)
222
11,096
16年度
216
11,391
17年度
211
11,512
18年度
19年度
208
11,632
207
11,751
(単位:千件)
年平均伸び率
206
11,869
1.4%
20年度
※お客さま件数=ガスメーター取付数
2.ガス販売量計画
ガス販売量は、緩やかな景気回復のもと、積極的な需要獲得によって工業用分野を中心に増加し、20 年度
には約 174 億 m3 を見込んでいます。この結果、平均伸び率は 2.2%となります。
3
3
(単位:百万m ,45MJ/m )
15年度見通し(※)
全社ガス販売量計
15,552
16年度
15,239
17年度
14,892
18年度
19年度
15,102
16,160
年平均伸び率
17,381
2.2%
20年度
※15年度は標準化後(16年度以降の計画策定上の気温へ補正した値)見通し。以下の表も同様。
(1)家庭用
一件あたり販売量は、一世帯あたりの家族人員数の減少、気密・断熱性の高い集合物件比率の上昇、高効
率機器の普及などにより減少傾向にあります。新規需要の獲得強化やエネファームをはじめとする最新の機
器・システムの普及・拡大に努めるものの、ガス小売全面自由化の影響を考慮した結果、20 年度の家庭用ガス
販売量は約 32 億 m3 を見込んでいます。
3
【家庭用ガス販売量】
15年度見通し
家庭用ガス販売量
3
(単位:百万m ,45MJ/m )
3,466
16年度
3,512
17年度
3,438
- 1-
18年度
3,366
19年度
3,294
20年度
3,225
年平均伸び率
▲1.4%
(2)商業用他
コージェネレーションシステムの普及・拡大、空調用需要の獲得等により需要開拓に努めるものの、ガス小売
全面自由化による影響等を考慮し、20 年度の商業用他販売量は約 26 億 m3 を見込んでいます。
3
【商業用他ガス販売量】
3
(単位:百万m ,45MJ/m )
16年度
15年度見通し
2,587
(1,251)
商業用他ガス販売量
(内、大口ガス販売量)
17年度
2,659
(1,309)
2,618
(1,283)
18年度
2,621
(1,290)
19年度
2,637
(1,311)
20年度
年平均伸び率
2,633
(1,310)
0.4%
(0.9%)
(3)工業用
用途別で最大量を占める工業用については、広域エリアへの展開や他燃料からの切替、発電需要の獲得、
コージェネレーションシステムの普及・拡大などの大口需要開発により販売量が増加し、20 年度の販売量は約
94 億 m3 を見込んでいます。
3
【工業用ガス販売量】
3
(単位:百万m ,45MJ/m )
16年度
15年度見通し
7,115
(7,006)
工業用ガス販売量
(内、大口ガス販売量)
17年度
6,934
(6,819)
6,705
(6,594)
18年度
7,031
(6,920)
19年度
8,134
(8,023)
20年度
年平均伸び率
9,421
(9,310)
5.8%
(5.9%)
(4)他ガス事業者向け供給
卸先事業者の工業用需要等の動向を踏まえ、20 年度の他ガス事業者向けの販売量は約 21 億 m3 を見込ん
でいます。なお、統合予定の卸先事業者 3 社分(千葉ガス・筑波学園ガス・美浦ガス)については、16 年度分よ
り、家庭用・商業用・工業用の各用途に集計しています。
3
【他ガス事業者向け販売量】
16年度
15年度見通し
他ガス事業者向け販売量
3
(単位:百万m ,45MJ/m )
2,384
17年度
2,134
2,131
18年度
2,085
19年度
2,094
20年度
年平均伸び率
2,103
▲2.5%
3.生産・購入量、原料使用計画
長期契約をベースとした安定的な原料調達及び非在来型 LNG の受入開始をはじめとした、より競争力のあ
る原料調達に努めるとともに、上流事業への進出、需要動向に応じた短期取引の活用などにより調達の柔軟性
を高めていきます。
3
【ガス生産・購入量】
15年度見通し
天然ガス系
石油系
その他
LNG
国産天然ガス
LPG
オフガス
バイオガス
合 計
14,702
242
525
33
1
15,503
16年度
14,481
252
634
31
1
15,399
17年度
14,018
250
760
31
1
15,061
18年度
14,086
250
904
31
1
15,272
19年度
15,088
250
968
31
1
16,338
16年度
11,384
540
17年度
11,010
648
18年度
11,046
770
19年度
11,832
825
20年度
16,209
250
1,078
31
1
17,569
(単位:千t)
【原燃料使用量】
15年度見通し
LNG
LPG
3
(単位:百万m ,45MJ/m )
11,531
449
--22--
20年度
12,710
918
4.主要設備計画
耐震・水害対策や経年管取替の加速等により、防災・保安のさらなる向上を図ります。また、天然ガスに対す
る社会やお客さまからの期待・ニーズの高まりを踏まえ、需要見通しに的確に対応するとともに、さらなる安定供
給基盤の強化に向け、製造・供給インフラを整備・増強していきます。
・既存ネットワークと接続する古河~真岡幹線を 17 年度に完成させます。
・茨城幹線(日立市~神栖市)の建設を新規に計画し、20 年度に完成させます。
・小名浜サテライト、袖ケ浦 LNG 基地、日立 LNG 基地に気化器を増設します。
・日立 LNG 基地 2 号タンクを 20 年度に完成させます。
・袖ケ浦 LNG 基地タンクの建設を新規に計画します。
【主要導管計画】
使用開始予定
名称
区間
内径(mm)
2018 年 3 月
古河~真岡幹線
古河市~真岡市
600
50.0
2020 年度
茨城幹線
日立市~神栖市
600
約 87
【年度末導管総延長】
15 年度見通し
16 年度
57,489
60,480
【主要製造設備計画】
使用開始予定
2016 年 6 月
2016 年 12 月
2018 年 12 月
2020 年度
2023 年度
17 年度
61,192
18 年度
61,858
19 年度
62,546
総延長(km)
(単位:km)
20 年度
63,295
設置場所
製造設備
基数
小名浜サテライト
袖ケ浦 LNG 基地
LNG 気化器
LNG・LPG 気化器
LNG・LPG 気化器
LNG タンク
LNG タンク
1
2
2
1
1
日立 LNG 基地
袖ケ浦 LNG 基地
【ガス販売量計画と設備形成計画】
(億 m3)
180
175
170
日立 LNG 基地気化器
165
小名浜サテライト気化器
160
古河~真岡幹線
155
152
億 m3
150
145
袖ケ浦 LNG 基地気化器
140
135
16年度
17年度
18年度
--43 --
174
億 m3
茨城幹線
19年度
20年度
5.設備投資計画
本供給計画策定期間の 16~20 年度において、
(1)製造設備では、日立 LNG 基地の拡張、袖ケ浦 LNG 基地タンクの建設など湾内 3 基地での LNG 関連
設備の拡充、長期停電時の操業継続に向けた対応や耐震対策や経年設備の改修・更新を計画的に行
っていくことで、安定製造体制に万全を期す。
(2)供給設備では、新規需要開発のための導管投資、主要導管網形成(5 ページ「供給エリア概要図」参
照)のための投資の他、地震・水害対策投資や、経年管取替のより一層の促進などにより、安定供給体
制の確立ならびに保安の確保に努める。
(3)業務設備では、情報システムの整備、田町地区の再開発、技術開発の推進などを実施し、業務推進体
制の一層の強化を図る。
(4)附帯事業設備では、主に既存設備の改修に努める。
ことを柱として、5 年間総額で 8,800 億円(工事負担金圧縮後)の投資を計画しました。
【設備投資計画】
項目
LNG関連設備
その他
製造設備計
幹線投資
その他
供給設備計
業務設備
ガス事業設備計
(工事負担金圧縮後)
附帯事業設備
合計
(工事負担金圧縮後)
(単位:億円)
296
85
381
284
770
1,055
383
16年度
108
140
247
109
894
1,002
500
59
180
238
197
874
1,071
753
18年度
96
94
191
203
878
1,081
633
19年度
86
58
144
239
849
1,088
348
1,820
1,750
2,062
1,904
1,579
1,426
8,722
11
20
18
15
19
6
78
1,830
1,770
2,080
1,919
1,598
1,432
8,800
15年度見通し
17年度
-4-
20年度 16-20年度合計
122
471
65
536
187
1,008
194
942
819
4,313
1,013
5,254
226
2,460
供給エリア概要図
日立支社
宇都宮支社
線
幹
栃木
~
茨城
群馬支社
日立 LNG 基地
線
幹
宮
都
宇
線
幹
栃木ライン
馬
群
①
熊谷~佐野幹線
②
熊谷支社
埼
北
線
幹
埼東幹
線
常総支社
第2常
総
幹線
線
玉幹
埼
常総幹線
線
幹
葉
千
幹線
中央
東京幹線
ン
ライ
島
鹿
~
葉
幹線
海底
湾環幹線
千
横
浜
幹
線
幹
線
線
葉
幹
浜
京
扇島 LNG 基地
新根岸幹線
第
2千
袖ケ浦 LNG 基地
根岸 LNG 基地
【凡 例】
木更津臨海ライン
当社グループの供給エリア
当社高圧幹線(既設)
(計画中)
<当社高圧幹線 >
No.
①
②
路線名
古河~真岡幹線
茨城幹線
使用開始予定
2018年03月
2020年度
当社高圧幹線(計画中)
他社パイプライン(既設)