高齢者の交通死亡事故防止に関する決議

高齢者の交通死亡事故防止に関する決議
悲惨な交通事故の根絶は、市民すべての願いである。
本市においては、これまでも、警察や交通安全協会等の関係機関・
団体と連携し、各種の交通安全対策を推進してきた結果、昨年の人身
事故発生件数及び負傷者数は、10年前の平成17年と比較して、ほ
ぼ半減している。
しかしながら、昨年の交通事故による死者数については、平成22
年以降で最も多い19人となり、特に、高齢者が14人と全体の7割
を超えるまでになっており、その割合は、5年連続で増加している。
今後、一層進展する超高齢社会にあって、益々厳しい状況となるこ
とが懸念される。
高齢者の交通死亡事故は、歩行時にも、自転車・自動車運転時にも
発生しており、市民一人ひとりが、今一度交通安全の基本を再確認す
るとともに、高齢者に対する交通安全教室等を通じた交通ルールの普
及・啓発を図ることや、高齢者を地域全体で見守る活動、高齢者に優
しい交通環境づくりが必要である。
よって、本市議会は、市を挙げて高齢者の交通死亡事故を防止する
取り組みを一層強力に推進し、安全で安心な富山市の実現を期すもの
である。
以上、決議する。
平成28年3月23日
富山市議会