ご利用者・ご家族・スタッフが安心できる施設を 倒・転落/入浴/誤飲・誤嚥/特別) 当施設は、前橋市北部に位置する 認知症サポーターのリーダーめざして 私自身がインストラクターとして、 Yは優しく、Eは笑顔で、Sは親切に、 チームの一員に加わりました。 入所定員100名、通所定員30名の独立 に再編しました。事故分析・検証・ 「YES精神」をモットーに、平成 3 年 型老健施設です。私は入職し18年が 再発防止・研修(教育)には、これ 開設された当施設は、認知症サポー 経ちましたが、これまで入所サービ まで以上に力を入れ取り組む必要が ターキャラバンに関する取り組みや、 管理等の指導を行っていますが、「私 ス、通所リハ、居宅介護支援事業所 あります。 実習生の受け入れ等積極的に行い、 はグリーン丈六で実習したのだから」 社会貢献に努めています。 と多くの方が自信をもって現場で手 現在、RMは私ひとりだけですが、 ケアマネを経験しました。 3 年前から支援相談員、施設ケア 今後はセーフティマネジャーなどの 当施設では、全職員がオレンジリ マネとして日々の業務にあたってい 育成も必要です。認知症専門棟では ングをつけて認知症の啓発活動を 転倒リスクは常に隣合わせで、ご利 行っています。これは、養成講座を 用者だけでなく現場職員が臆するこ 受け認知症サポーターとして認めら となくケアできる人員配置や環境整 れた人の目印で、今年 1 月、徳島県 一羊館(群馬県) ますが、入所相談時、転倒や誤嚥等 のリスクについては、特に時間をか や ま ケアマネ(RM) だ ゆたか 山田 豊 けてご家族に説明するようにしてい ます。入所後も、ご家族を含めリスク共有できる 備も重要と考えます。 昨今、他サービスとの競合による空床ベッド問 よう努めています。上司の勧めもあり、一昨年リ 実習生には、喀痰吸引・経管栄養 技を実践できるよう、エビデンスに リハビリセンターグリーン丈六(徳島県) な か が わ き よ み 中川清美 看護 基づいたわかりやすい指導を心がけ ています。 「あの人のような看護師になるん だ」と、しっかりとした目標がもて より、認知症サポーター養成協力ゴールド事業所 たと、学生からの反応は上々で、私たち看護職員 の表彰を受けました。 のモチベーションアップにもつながっています。 私の起こした行動が他の職員の動機づけとなり、 題、スタッフ不足など、老健施設を取り囲むリス 全職員がさらなるスキルアップをめざし、協力 クは多岐に渡りますが、ご利用者が安心して生活 病院である田岡病院から救急外来の医師率いる 各々が志を立てて業務に従事できるようになる、 握・共有といった点では不十分だったリスク管理 できる施設、ご家族が安心して預けられる施設、 BLS(Basic Life Support:一次救命処置)チー そんなリーダー的役割を果たしていけるよう、こ 委員会を、中堅職員が中心となった四部会(転 スタッフが安心して働ける施設をめざします。 ムを招き、講習を受けています。この講習では、 れからも自己研鑽していきたいと思います。 スクマネジャー(RM)の資格を取得しました。 これまで一部の職員での活動が多く、状況の把 私の 仕 事 私 の 思 い 私の 仕 事 私 の 思 い り返し利用しているうちに「最期はこの施設で」 当施設で音楽療法を立ち上げて、早14年が過ぎ の演奏は楽しみながら指運動ができます。これら 入職時より併設のグループホームで8年間、ご ようとしています。高齢者の看護・ケア領域にお 音楽の多様性を生かし、多くのご利用者の方々と 利用者の人としての “ 尊厳を尊重した ” 個別ケア と希望するようになる方も、いまでは年間30名を いて音楽が有効であると周知はされていますが、 ふれあい、後遺症が改善されたときの達成感!は、 の大切さやチームケアの必要性など、さまざまな 超えました。そのため当施設では看取りチームを まだまだ専任の音楽療法士は少ないのが現状です。 何ものにも変え難いものです。 ことを学んできました。 発足し、 事例評価や勉強会などを開催しています。 そんななか、私は当施設の特色の 1 つでもあ 加齢とともに「あれもこれもできなくなって悔 その後当施設へ異動になり、グループホームと これまで私は、看取りケアで一番大切なのは、 る音楽療法の専任として日々奮闘し、貴重な体験 しい」とつい愚痴をこぼすご利用者も、音楽の時 の違いに驚き混乱したものの、いまでは多職種連 ご本人の悔いが残らないようにする “ だけ ” だと、 ができることに、とてもやりがいを 間に限っては、何も考えずおなかか 携でご利用者を支え、ともに在宅復 考えていました。しかし、実際に看 感じています。 ら大きく声を出して歌い、楽器を使 帰をめざすことに介護職としてのや 取りケアに携わり、ご本人やご家族 い体を動かし「ああ、楽しかった」 りがいを感じるようになりました。 とふれあい気づいたのは、ご家族に 入所棟、通所棟などでの集団セッ と満足そうな笑顔を見せます。 ションは、多職種の協力を得ながら も十分な心のケア、心の準備が必要 リーダーとして3年目を迎えたい だということです。 にぎやかで楽しい時間を、構音障害 このように、私自身がご利用者の まの部署は、医療ニーズの高い方を や失語症などの後遺症を抱えるご利 方々から、たくさんのやる気と喜び 対象とし、摂食・嚥下、看取りケア 今後も「ベルアモールで過ごせて 用者には、その改善を目的とする個 をいただいているのですね。 人セッションも実施しています。 歌 唱 は、 呼 吸 の 安 定 や 口 腔 ケ ア、 発語訓練になり、嚥下・摂食の改善 にもつながります。それに、ピアノ ガイアの里(長崎県) おお おか たか こ 大岡孝子 音楽 に力を入れています。最期まで、一 よかった」というご利用者の感謝の こんな広い世界で出会えたご利用 口でも自分の口で食べたい、自然な 言葉を糧に、介護福祉士として、看 者の方々の笑顔を楽しみに、これか 形で最期を迎えたいと希望されてい らもスタッフと連携し、研鑽を積ん る方に援助を行っています。 でいきたいと思っています。 Smile for me! 〜身近な音楽療法〜 56 ●老健 2016.4 056-058私の仕事私の思い_1604.indd 56-57 長期入所や在宅サービスなど、繰 ベルアモール(大阪府) かつ あや お 勝 綾央 介護 取りチームのリーダーとして、自信 をもってご本人やご家族と向き合っ ていけるよう精進します。 ご利用者の感謝の言葉を糧に 老健 2016.4 ● 57 2016/03/09 14:37
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