会長挨拶 - 福島県中学校長会

あ
い
さ
つ
福島県中学校長会会長
菅 野
善 昌
本年度、会長を務めることになりました。今まさに、本県の中学校教育は、震災
・原発災害への対応、新たな教育改革への対応など、様々な課題に直面している状
況ではありますが、会員の皆様方のお力添えをいただきながら、誠心誠意努めて参
りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、東日本大震災、原発事故からまる4年が経過しました。しかし、未だ再開
が叶わない臨時休業中の学校や避難先の仮設校舎等での学校再開は合わせて13
校にのぼります。仮設校舎等で授業を行っている中学校では、今なお不十分な教育
環境の中で思うような教育活動ができない状況も続いております。しかし、生徒や
教職員のことを中心に据え、強い信念のもとに日々努力されている各校長先生方の
姿に頭がさがる思いでありますし、心から敬意を表します。
ところで、被災生徒が受けた心の傷は、未だに癒されることなく、まだまだ心の
サポートを必要とする生徒も数多くいると認識しております。今後におきまして
も、学校再開、心身の健康、放射線教育、防災教育の推進など、難しく厳しい問題
と向き合いながらも一歩ずつ前進していかなければなりません。
そのような中、今春新設された「ふたば未来学園高校」では、当初の予定定員を
大幅に超えた新入生を迎えて開校できましたことは、今後の本県の教育復興の大き
な一歩と考えます。
なお、国の災害復興事業の集中復興期間が本年度末をもって終了する予定ではあ
りますが、長期避難者の心身のケアに関する費用を次年度以降も全額国費で負担す
る考えが明らかにされると言った旨の報道もなされているところです。今後も、復
興に係る人的支援など教育分野での手厚い支援について、全日本中学校長会との連
携のもとに今後の動向を注視していかなけばならないと考えています。
一方、教育委員会制度の改革、道徳や小学校英語の教科化、土曜授業など、国に
よる教育改革の波が押し寄せています。私たち校長は、これらの改革の内容を確実
に理解しながら取り組んでいくことは勿論ですが、各学校や地域の現状を的確に把
握しながら、子どもたちや地域にとって今何が必要かを踏まえ、ぶれることなく着
実に実践していくことが最も大切であると考えています。この大きな変革を乗り越
えていくためには、県内の各校長先生方とともに様々な面で情報を共有しながら、
ともに取り組んでいくことが肝要であると思っております。
最後になりましたが、これまで全日本中学校長会会長様を始めとしまして、全国
の中学校長会の会員の皆様から多大なるご支援と心温まる励ましのお言葉をいた
だいて参りました。今後におきましても、福島県の一人一人の中学校長が、さらに
は全教職員が、総力を結集して中学校教育の充実を図り、全国の皆様方のご期待に
添うよう努力して参る所存でありますので、引き続きのご支援とご協力をよろしく
お願いいたします。