記事内容 - JSP研究所 ( jsplab )

全方位バスレフ方式を採用し
驚異の超低音再生への挑戦!
JSP Studio Monitor
価格:157,500 円(1 本)
問い合わせ:045-962-2230
http://www.jsplab.jp/
主なスペック
JSP-2020
■型式:2 ウェイスピーカーシステム(20cm
ウーファー+ドーム型ツイーター■インピー
ダンス:8 Ω■最大入力:100W ■出力音圧
レベル:90dB ■周波数特性:30Hz ∼ 50kHz
■ ク ロ ス オ ー バ ー:5kHz ■ 寸 法:W450 ×
H450 × D470mm ■重量:25kg
●長谷川教通
JSP 研究所
100 以下の信号成分は
音楽や映画の再生に不可欠
超低音を豊かに再生することは
オーディオの理想と言える。しか
し、現実には難しい問題が山積し
ている。超低音を求めて
口径
といったウーファが登場したこと
もあったが、その巨大さからして
さすがに非現実的。
何とかコンパクトなキャビネッ
トで、十分な低域再生はできない
のだろうか。しかも、信号に対す
る 反 応 が 良 く て、 ス ピ ー ド 感 が
あって、ダンビングの効いた低音
がほしい。というのも、DVDの
普及によって、ドルビーデジタル
やDTSなどの映画サウンドが日
常的なソースとなってきている。
このような映画ソースには非常
に 低 い 周 波 数 が 多 用 さ れ て い る。
この低い音を再生できるかどうか
は、映画の表現そのものに関わっ
てくる。いくら低音が出ます⋮と
言われても、それがワンテンポ遅
れて出てくるような鈍い低音では
困るし、制動の効かないブーミー
な低音でも困る。
さらに音楽ソースでも、SAC
DやDVDオーディオが普及しは
じめ、超低音が収録されたソース
が増えている。ますます低音の質
が問題になる。反応の優れた低音
再生が求められているのだ。
Hz
80
cm
88
商品研究>>>イチオシ!プロダクツ .7 JSP 研究所 JSP-2020
100Hz 以下の重低音
低音・中高音
100Hz 以下の重低音
低音再生のポイントは、ウーファ・ユニットが背面に放射する音響エネルギーを、どのような
方法で有効利用するかということ。JSP-2020 では。キャビネットの四隅に 4 本のバスレフ・
ダクトを設け、このダクトをきわめて低い周波数にチューニングすることで、100Hz 以下の重
低音を猛烈な勢いで前方向に放射してくる。
50
30 60
Hz Hz
20
cm
29
Hz
kg
20
cm
45
cm
Hz
けている。低域が驚くほど伸びて
いるにも関わらず、ドロドロして
い な い。 非 常 に 反 応 が い い の だ。
この低音をどう生かすか。自分の
再生環境にどう組み入れるか。画
一的に考える必要はない。使う側
のオーディオ・マインドを刺激し
てくれるスピーカーだ。
JSP 研究所の全方位バスレフ(実際には四隅)の効果は 100Hz 以下の音圧に効果的に表れる。20cm 口径のウーファなのに、
40Hz くらいまではほとんどフラットに伸びている。オルガンの低域や大太鼓などの迫力ある低音も、余裕で再生してし
まう。ウッドベースの太い描写も魅力だ。一度ホンモノの低音を体験してしまうと、もう後には戻れない。音楽再生で超
低域の音質がいかに重要な役割を果たしているかを思い知らされる。
全方位バスレフという
画期的なアイディア!
16
Hz
30
cm
38
cm
マニアならフルレンジユニットを
追加して3ウェイに発展させても
面白いかもしれない。中高域の情
報量を上げて、より素直な印象を
引き出すことができるだろう。
ウーファとフルレンジのクロス
オーバー周波数を巧みに重ねるこ
とで、厚みのある中域を演出する
こともできるだろう。さまざまな
可能性に挑戦してみたい⋮と、そ
う思わせるだけの魅力が、J SP
スタジオモニターにはある。
この超低音の再生能力はずば抜
89
内部への音
外部への音
口径のウーファ・ユニット
で
が出せると言ったら、果た
して信じるだろうか。神奈川県横
浜市にあるJ SP研究所が開発し
たJ SPスタジオモニターなら出
せる。1辺が
ほどのキューブ
型。その真ん中に
ウーファが
マ ウ ン ト さ れ て い る。 最 低 共 振
周波数
・マグネット重量約
1・4 と い う、 強 力 で 高 性 能 な
ユニットだ。
とはいえ、一般のバスレフ方式
のキャビネットでは100 あた
り か ら ダ ラ 下 が り に な っ て き て、
近辺でガクンと落ちてしまう
というのが常識。ところが、J S
P 研 究 所 の キ ャ ビ ネ ッ ト は、 そ
ん な 常 識 を 覆 す 特 性 を 示 す の だ。
ウーファ・ユニットを取り囲むよ
うに4本のバスレフ用ダクトが設
けられている。このダクトの長さ
が、何と
以上もあるのだ。
きわめて低い周波数に共振点を
合わせたダクトを4本も同時動作
させることで、ユニットの背面か
らキャビネット内に放射される低
域のエネルギーを徹底的に使いき
るという作戦だ︵特許出願済︶。
実際にどの程度の能力を持てい
る の か ⋮ と、 信 号 を 入 れ て 聴 い
てみた。驚くことに、 ∼
は
ラクラクと再生してくる。
に
な っ て も ま だ 大 丈 夫。 さ す が に
は無理だが、これが
口径
の低音とはとても思えない。
オルガンを再生したときの、余
裕のある低域の伸び、大太鼓がブ
ルブルと空気を震わせる迫力な
ど、
口径を凌ぐほどだ。この
システムは5k 以上を受け持つ
トゥイータを加えた2ウェイ構成
になっている。いくぶん中高域が
張り気味で、その分非常に歯切れ
が良くて、鮮度の高い音質に仕上
が っ て い る。 1 9 6 0 年 前 後 の
ジ ャ ス ピ ア ノ を 再 生 し て み た が、
録音の古さを感じさせない鮮やか
なピアノと輪郭のクッキリした
ベースが生々しく再現された。
もちろん、その超低域再生能力
を 生 か し て5・1 チ ャ ン ネ ル の サ
ブウーファとして使ってもいいだ
ろう。また、ちょっと知識のある
ターミナルはゴ金メッキで、ケーブルは6mm 径まで
対応する。バナナ端子にも対応。また端子間 19mm
なのでダブルバナナも使える。
30 20
Hz cm
50
Hz
Hz