2015年7月号 - 目黒星美学園小学校

合宿
~多くの友達と たくさんの自然に囲まれて~
3年生
山中林間学校
大自然との関わりやプールでの活動を楽しみました。
2015年7月 No.129
何事にも時があり,天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
生まれる時,死ぬ時 植える時,植えたものを抜く時
泣く時,笑う時 嘆く時,踊る時
裂く時,縫う時 黙する時,語る時
愛する時,憎む時 戦いの時,平和の時
(コヘレトの言葉 3 章より)
人に触れ,自然に触れ,文化に触れ,
歴史に触れて本物を体験する!
校長
シスター小島
理恵
今学期も,恵みのうちに終業式を迎えることができました。皆様の多大なご協力とご理解に心よ
り感謝申し上げます。子ども達は,この4ヶ月の間に学校という「小さな社会」の中で多くの体験を
重ねました。最年少学年の1年生も,入学当初の不安そうな表情はすっかりなくなり,自ら考えて
行動することができるようになりました。
どの学年も,学習中は友達と意見交換をしたり,行事を通して協力することの大切さを学んだり
してきました。学年が上がるにつれて,徐々に深みを帯びた学習もできるようになります。こうして
小さな力を積み上げていきながら,数年後には「大きな社会」へと飛び立つ準備をしていきます。
さて, 6月には運動会がありました。今年は川崎のとどろきアリーナを会場に開催しました。保護
者の皆様にはご不便をおかけしましたが, 雨天を心配することもなく,子ども達は練習の成果を力
一杯発揮することができました。それぞれの成長段階に合わせて組まれた内容でしたので, 見応
えのあるものだったと思います。大声援をありがとうございました。徒競走での一人ひとりの走り,団
体での競技や演技,それぞれの場面で子ども達の清々しい表情を見ることができ,感動の一日で
した。
また, 3年生から6年生までの子ども達は,3泊4日の合宿を行いました。今年度より,6年生は
沖縄に,4年生は志賀高原に目的地を変更しましたが,子ども達は実り多い学習をして帰校しまし
た。沖縄での6年生は,美しい海を眼下に見下ろすホテルに宿泊し,沖縄本島を縦断する形で北
は辺戸岬,南は平和祈念公園までをバスで移動しながら歴史や自然,平和について考える機会
を得ました。事前学習も行っていましたので,一人ひとり心に響くものを感じ取って帰ってきたことと
思います。1年生は防災訓練の一貫として学校で一泊する体験をしましたが,そこから始まって秋
の自然教室(2年生),山中林間学校(3年生),志賀高原学校(4年生),尾瀬高原学校(5年生),
そして美ら島(ちゅらしま)学校(6年生),スキースクール(6年生)で締めくくられるのが,本校の合
宿です。現地でそこに住む方々と出会い,その土地の自然や独特
の文化に触れ,そして忘れてはならない歴史を知り体感し,本物に
触れる体験をします。その時こそ子ども達は自らの力で大切なこと
を吸収していくのです。6年間をかけて行われる一連の合宿を通し
て,心豊かな人間へと成長していけますことを心から願っています。
楽しい水泳
3B 山下 魁斗
合宿で一番心に残ったことは,水泳です。なぜなら,前よりうまく泳げるように
なったからです。
記録会の前は,2番目だから,すっごくきんちょうしました。でも,となりで泳
ぐ友達が,
「山下,がんばれ。」
と言ってくれたから,ぼくはゆう気がわいてきました。そう考えているうちに,ぼ
くの前の人が泳いでいました。見ていると,みんな一生けんめいがんばっていまし
た。2人とも,25メートルくらい泳いでいました。ぼくもそれくらい泳ぎたいな
と思いました。
次はぼくの番です。心ぞうが,どきどきとしていました。でも,心の中で,ぜっ
たいに大じょうぶと言いました。その時です。つるみ先生が,
「よおい,どん。
」
と言いました。ぼくは,思い切って泳ぎました。手をまわして,足をばたばたしな
がら泳いでいると,25メートル泳
ぎ,またそこから3メートル泳いで
28メートル泳ぎました。28メー
トルしかおよげなかったけれど,こ
んなに泳げたのは初めてでした。嬉
しかったです。
4年生 志賀高原学校
神様の創造された大自然の中でたくさんのことを感じました。
志賀高原の思い出
4C 北岡 里彩
「わあ。」
暗やみの中,まきにもえる火がつきました。いよいよキャンプファイヤーが始ま
ると思うとむねが高なります。
キャンプファイヤーでは,ゲームをやりました。私はもうじゅうがりのゲームが
大好きです。なぜなら大きい声で
「もうじゅうがりへ行こうよ。
」
と言うと本当に行くみたいで,スリルがあるからです。友達もみんな楽しんでいる
ようでした。ほのおの明かりにみんなの笑顔が見えました。神父様が
「まきは自分がもえることによって,周りを明るくてらす。」
と,おっしゃっていました。私は神父様のお話を聞いて,あのまきのように人のた
めになることをしようと思いまし
た。そして,周りにいる人たちを
あの火のように温かく包んでいけ
るといいなと思いました。
5年生
尾瀬高原学校
尾瀬ヶ原の自然を味わい,恵みに感謝しました。
尾瀬の自然
5A
古海
凜太郎
尾瀬高原学校の2日目の朝は,尾瀬に行くのが,楽しみで5時半に起きて
しまいました。いよいよ,尾瀬に行くバスに乗りました。バスの中では,皆
楽しみでテンションが高かったです。
(略)
山ノ鼻小屋を過ぎ,いよいよ尾瀬ヶ原に入りました。そこは,さっきまで
通ってきた森とはまったく違い,見晴らしが良く,ミズバショウがいっぱい
咲いていました。そのきれいさに,大勢の人がおとずれるのにも納得しまし
た。今まで色々な自然を見たけれど,尾瀬の自然に勝るものは見たことがあ
りません。それまでしゃべっていた人も,この景色を見た時,だまってしま
いました。
尾瀬ヶ原を歩きだして 30 分位すると,今までは元気だったけれども,みん
なの息がきれてきました。そこでかん板を見ると,目的地の竜宮まで,2.3 キ
ロと書いてありました。それを見た時,余計に疲れがたまった気がしました。
やっと竜宮に着きました。ベンチにすわると,みんなの口からため息がも
れました。お弁当を食べました。疲れていた分,とてもおいしく感じました。
(略)
しばらくすると,木道の近くがあらされているのに気づきました。昨日,
観光協会の人が1センチあらされると元に戻るまで10年かかると言ってい
ました。ここは、100年位かかりそうな大きさだったので,自然というの
はすごくデリケートなんだと思いました。
やっとのことで,鳩待峠が見えてきました。
今回の合宿で,自然とはとてもデリケートなもので,それを人間はこわす
のではなく,大切に守っていかなければならないんだと,あらためて思いま
した。
6年生 美ら島学校「未来に向かって,私にできること」を考えて,活動しました。
1日目
6A 中村 颯
今日は待ちに待った目黒星美ではじめての沖縄合宿でした。1日中笑顔でいることがで
きました。首里城は,去年の夏休みに家族で行ったので,あまりおどろきや楽しみがあり
ませんでした。しかし,友達と一緒に過ごしていると見方も次第に
変わっていきます。友達と発見したことを教え合ったりしていると
去年気づかなかったような新たな発見がたくさん見つかるのです。
おかげで1日目を楽しく過ごすことができました。明日からも,
友達といっしょにいることで見方が変わればいいなと思います。
2日目
6B 柏岡 慶
今日は昨日よりも暑さになれて集中できました。はじめに美ら海水族館に行きました。
そこでは,ナマコをさわりました。トゲのようなものが毛だとさわってみて初めて分かり
ました。心に残ったものは大きなジンベエザメです。周りの小さな魚たちがジンベエザメ
にくっついて泳いでいました。その次に海洋文化館のプラネタリウムに行き,星を見まし
た。星の名前を沖縄の言い方で説明してくれて分かりやすかったです。海水浴では,友達
とペアになって,いっしょに泳ぎ,その後に砂浜で運動会もしま
した。はじめにフラッグレースをして,次に宝探しをしました。
友達がたくさんとっていておどろきました。最後に砂山作り競争
です。1位ではなかったけれど楽しかったです。
3日目
6C 小藤田 小桜
今日は,沖縄3日目でした。まず大石林山へ行きました。最初私はヤンバルクイナをと
にかく見たい一心でした。私は歩いている間に葉はとても大きいのに花がとても小さい植
物や,毛が生えているカタツムリ,緑と黄色のきれいなトカゲを見て,東京では見られな
いたくさんの自然に触れ合うことができました。他にも羊や宇宙人に見える石を見つける
のが楽しかったです。その後ブセナ海中公園に行きました。まず C 組は船に乗って海を探
検しました。船には,ガラスの窓があってそこから海の中を見ることができました。どん
どん進んでいくとたくさんの魚が出てきてびっくりしました。大きな魚や小さな魚をとて
も近くで見ることができました。水族館では,育てられている魚だけ
ど,海の中の魚を見ると水族館の魚とはまたちがっていて新しい発見
ができました。今日の天気は降水量100%だったのに,大石林山も
海中公園も,その時間だけ雨が降りませんでした。神様に感謝したい
と思いました。
4日目
6D 戸熊 妃唯
合宿最終日の今日は,戦争に関わり深い日です。まず,平和祈念公園へお祈りに行きま
した。そこには,沖縄,そして全国の戦争で亡くなられた方の名前がずらりと一面並んで
いました。こんなにも人が亡くなられたんだと改めて感じ,その方々のために祈りました。
「暑い。」なんて言っていられないと思いました。私は戦争を二度と起こさぬよう,今の
人々が,平和は決して当り前ではなく,尊いものだということを忘れてはいけないと思い
ます。資料館に入り,しょうげき的だったのは兵隊のまだ幼い少年
が横たわり亡くなっていた写真です。周りの友達でこの写真を見ら
れない子がいましたが,私は受け止めないといけないと感じ,見つ
め,戦争がいかに残酷だったことを改めて感じさせられました。
運動会
~輝かせよう協力と努力の結晶を~
朝からあいにくの雨模様でしたが,熱気にあふれた会場では今までの練習の成果や自分の持てる力を最大に発揮することができました。
子ども達からは,演技中の観客の方々からの拍手が元気のもとになり,もっとがんばろう,成功させよう,という気持ちになったという感想が多
かったです。子ども達と教職員とそして保護者の皆様が一つになり,子ども達一人ひとりが輝けた運動会になりました。
子ども達の声を一部紹介します。
1・2年ダンス「星のカーニバル」
わたしは,ダンスをしました。手ぶ
くろをつけておどりました。2年だけ
ではなく,1年もいっしょにおどった
から,楽しかったです。
手ぶくろをふったら,ほしが光って
いるみたいで,すてきでした。
2C 鶴本 咲帆
1年
3・4年ダンス「花笠のおどり」
私は,練習の時におくれてしまう
ことがよくあったので本番ではみ
んなと合わせられるか不安でした。
音楽が流れてきて一生けん命おど
りました。おくれないで正しくおど
れたのでとてもうれしかったです。
4A 安カ川 結愛
ダンシング玉入れ
わたしはうんどうかいのときたまいれ
でいっぱいいれたことがよかったとおも
いました。みんなのちからをひとつにし
たから,かてたとおもいました。
1C 井上 真希
3年
5・6年
男子
組体操
5・6年女子ダンス「花鳥風月」
練習の時よりも気持ちを引き締
めて振り子をやったら全部成功し
ました。喜ぶ暇もなくピラミッドで
す。ぼくは絶対うまくいくと思って
やっていました。そして,目黒星美
伝統の組体操を全部成功すること
ができました。 5B 羽富 貴一
空飛ぶじゅうたん
練習の時,やるうちに,どんどんう
まくとばせるようになりましたが,本
番では,ボールが上にとんで,布に落
ちてしまいました。2回も同じ事がお
きましたが,3度目でやっとうまくい
きました。
3B 佐藤 正太郎
2曲目のダンスは一つひとつの
動きをていねいにやることを意識
してがんばりました。するとと中
「すごい。」という声が聞こえまし
た。わたしはその声を聞いて,もっ
と自信をもっておどることができ
ました。
5D 谷口 和
6年
騎馬戦「川崎夏の陣」
小学校最後の学年種目は「騎馬戦」
です。練習中はバラバラになったりつ
ぶれそうになったりしましたが,本番
は逆転劇が起こったりして,一致団結
の大切さを知りました。皆の力を合わ
せるとものすごい強さになるなと思
いました。
6B 長谷 泰山