北海道千歳高等学校

B S C
Member
◎Niizeki Natsu
⃝Hamada Ayuri
Kawano sora
Goto Akane
Kobayashi Ayaka
Shinmura Reina
Nagahama Mai
Sadakane suzuna
Shishino Kanna
Shimoyama Ikuko
Yamashita Rio
Yamada Mirai
Hino Kanako
Sugino Masaki
Takeuchi Sara
Onodera Rina
Saito Mei
Sato Shiori
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contents
Ⅰはじめに
Ⅱ 大納言小豆
Ⅴ ふんわりちとせ
1.千歳市の農産物のイメージアップ
1.原価表と価格決定
2.大納言小豆
2.商流決定・製造用材料の調達
3.千歳農業まつりでの販売
3.試食会
4.参加企業のアンケートの集約結果
5.販売活動
Ⅲ スイートポテト Ⅵ 販路拡大
1.大納言小豆を使用したスイートポテト
1.パッケージについて
の開発・試作
2.宣伝活動・セールス活動
2.第10回食と農の交流会
3.試験販売と販売分析
3.商品化の再計画
Ⅳ 新たなスタート Ⅶ おわりに
1.千歳の農業のブランド化を図りたい
2.BSC 試作品の商品化に向けた課題
3.カップケーキから千歳ロールへ
4.ふんわりちとせ完成
Business Study Club 2015
はじめに
私たちBSC(ビジネス・スタディー・クラブ)は、地域の活性化を目標に商品開発を中心と
して活動している部活動です。
これまでには、
「トマトたっプリン」
(株式会社もりもと様)
、
「カルボナーラおにぎり」
(株式会社ローソン様)
「ちとせっけ
ん」(北海道純馬油本舗様)
、
「ファルベン」
(北海道千歳ハム
株式会社様)、など数々の商品を世に送り出してきました。そ
の中でも、「ちとせっけん」は8年間という長い期間販売され
ました。また、先輩達の代から行っている食育をテーマとし
た人形劇を私たちがさらに発展させ、市内の保育園で上演し、
好評を得ることができました。この活動の中で、子どもたちに
「食べることの大切さ」や「食べ物への感謝の気持ち」を伝え
てきました。私たちは、この活動を通し改めて「食」の大切さ
を学ぶことができました。
千歳市には、広い敷地と交通アクセスの優れた工業地域や北
海道の空の玄関口である新千歳空港があります。また、千歳川
の支流である内別川の湧き水は名水百選にも選定され日本屈指の水質を誇り、支笏洞爺国立公園
に属する支笏湖などの自然が有名です。しかし皆さんは千歳市といえば、自然というよりも、自
衛隊基地や新千歳空港のほうが身近に感じるのではないでしょうか。そのため、千歳市に観光を
目的として来る方は少なく、千歳市は北海道で観光をする上での中間地点になっているのではな
いかと考えられます。しかし、このままでは千歳市が美しい自然を持っていることと、その魅力
が他の地域に知られることはありません。そこで、私たちは、観光の中間地点ではなく、千歳市
に来ることが目的となるように、千歳市の魅力をもっと多くの
人に伝え、地域の活性化を目指したいと思い活動を始めました。
そんな時、JA道央青年部千歳ブロック(以下JA道央青年部)
様からある依頼を受けました。それは、一般の人にも千歳市=農
業を定着させること、千歳市の農業が元気であることをPRする
ために千歳産大納言小豆を使った今までにない新しい商品を開
発し、その知名度アップをして欲しいということでした。このこ
とは、私たちにとって千歳市の魅力を再発見することができる、また千歳市といったらコレ!と
思ってもらえる商品を開発し、地域活性化につなげるチャンスだと感じました。
調べてみると実は、千歳市は石狩管内をリードするほどの農業地域なのです。中でも、鶏卵、
豚肉は特に有名であり、食材に恵まれた北海道屈指の農業エリアとなっています。しかし、他の
市町村から見れば知名度が低いものがほとんどです。そこで、今回の活動では千歳市の農産物を
ふんだんに使い地産地消にこだわった商品を開発することで、農業と企業、そして人と人とをつ
なげたいと思い、今回のテーマをConnect to・・・としました。
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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大納言小豆
1.千歳市の農産物のイメージアップ
千歳市は千歳川や支笏湖などの美しく豊かな自然に囲まれた地域です。気候は比較的冷涼であ
り、天候も安定した土地柄です。そのため、寒さに強く品質の良い農産物がとれるのです。しか
し近年では、野菜などの値段の高騰などにより、地域で育った農産物を口にすることが少なく
なっているのが現状です。また、値段の安い外国の輸入品を口にすることが多くなりました。
このままでは、地域の農産物の美味しさを一般の方に伝えることが出来ません。また、大納言
小豆の知名度アップは程遠いのではないかと考えました。では、どうしたら良いのでしょうか。
ここで問題は、農産物の値段の高騰です。値段の高騰の理由としては、収穫量によって需給バ
ランスが崩れること、需要の絶対量が減少することによって事前の作付け量を調整すること、農
業後継者が減り農家を維持することが困難になっていることがあげられます。
しかし、私たちの今回の活動は大納言小豆を使った商品開発です。大納言小豆は希少性が高い
ため、値段高騰を抑える活動を行うのは、とても困難だと考えました。そこで、値段の高さ自体
を生かしたブランド化を図ることにしました。このブランド化を進める上で必要なキーワードと
して、商品に付加価値を加えるということに注目し、活動を行うことにしました。
今回の商品化で加えられる付加価値は、地域で育った農産物(大納言小豆)を使い、安心・安
全であるということです。ブランド化が達成されれば、今まで千歳市には無かった、千歳市とい
えばコレ!というものが大納言小豆となり、大納言小豆とともに、千歳市の農産物の PR 活動を
行うことで、相乗効果もねらうことができ、今よりもっと千歳市の農業を活性化することができ
るのではないかと考えました。
そこから、商品化に向けて本格的に動き出すことになりました。
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2. 大納言小豆
千歳市の農業は小豆の生産にも力を入れています。小豆の生産量は道内で約3割を担っていま
す。小豆は、発芽時に気温の寒暖差が大きいと発芽しにくいのですが、千歳市は冷涼ではありま
すが、気温の寒暖差が小さく、小豆の栽培に適しています。つまり、千歳市は小豆の不作が少な
いことにより、毎年一定量の小豆生産量が見込める好条件の土地柄なのです。千歳市が作ってい
る小豆は、主に希少性の高い大納言小豆という品種です。
大納言小豆の特徴については、下の表をご覧下さい。
大納言小豆と一般的な小豆の比較
大納言小豆
一般的な小豆
2.3(約7.1mm)分
1・8(約5.4mm)分
・糖分が多い
・皮が破れやすい
・ホクホクした食感
・体質改善
写真
粒の大きさ
特徴
・味がしっかり
・粒が小さい
・皮が破れにくい
採れる量
・脂肪代謝促進
とても少ない
多い
私たちはこの大納言小豆の特徴を知ったうえで商品開発の方向を模索し始めました。一般的な
小豆の用途といえば、
「餡子」ですが、それを使用した和菓子は甘いというイメージが強いこと
が考えられます。そのため小豆が苦手だという方もいます。さらに、若い世代を中心に、餡子を
食べる習慣がなく、味に飽きる、餡の食感が苦手などの声を良く聞きます。私たちは今までとは
違った小豆の食べ方や調理方法を増やすことによって、小豆の消費拡大、小豆が苦手な方でも食
べられるようになるのではないかと考えました。
そこで、餡子を使った商品開発ではなく、大納言小豆の粒が大きく食感が豊かであるという特
徴に注目し、粒の形と食感を残したままの商品の開発を開始しました。
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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試作品
①あずきクッキー
②あずきシュークリーム
③あずきの揚げ菓子
④あずきコロッケ
⑤あずきタルト
⑥あずきキッシュ
⑦あずきパック
内容
反省
クッキーの中に小豆 ・味がいまいち
の粒を入れる
シュークリームの中 ・ありきたりの商品になるのでは
に小豆の粒を入れる
小豆に片栗粉をまぶ ・揚げたてが美味しい
して揚げる
・時間がたつと油っぽさが増す
コロッケの中に小豆 ・手軽に食べることができる
の粒を入れる
・美味しい
タルトに小豆の粒を
・クリームなどの甘さが強すぎ
入れる
て、小豆の味が引き立たない
玉子と小豆の粒を混 ・水分を含むので形成が難しい
ぜて焼き固めたもの
小豆の成分を配合し ・技術の問題あり
た美容パック
JA道央青年部様からの依頼では、お祭りで販売したいとの事でしたので、私たちは手軽に食
べられるもがいいのではないかと考えコロッケにしました。
コロッケの中身は、小豆の粒と混ぜるときにじゃがいもが甘いほうが良いという意見が出たた
め、マッシュポテトにすることにしました。
試作していく中で小豆の形と食感をより残すようにし、塩を少々加えることで甘さを引き立た
せることにしました。しかし、マッシュポテトの甘さが強く
小豆の味があまりわからないとの意見をうけ、マッシュポテ
トの甘さを少し抑えて小豆の量を増やすことで改善されまし
た。また、コロッケは高温でカラッと揚げるようにし、形は
一口サイズのボール型としました。
そして、「丸くてかわいい」
、
「千歳の豊富なじゃがいもを
使用している」ということで、あずき富芋千コロッケと名付
け、ちとせ農業まつりで販売しました。
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3. ちとせ農業まつりでの販売
「ちとせ農業まつり」は、毎年8月下旬に行われる、地産地消の促進と地元の農産物のPRの
ための祭りで、会場には多くの千歳産の農産物が販売されています。また、様々なイベントが行
われ、子どもからお年寄りまで楽しむことができます。私たちもその祭りに参加し、あずき富芋
千コロッケをJA道央青年部様と共同で販売させていただきました。実際の販売では、食品衛生
法により、私たちが手作りしたものを販売することはできないため、小豆は千歳市に支店を置く
田中製餡様のものを使用し、コロッケは第一製菓様に製造していただきました。販売価格は3個
入り200円としました。多くのお客様に買っていただき、
「美味しかった」と大好評でした。
あずき富芋千は、手でもって食べやすく、この形にした事は正解だったと感じました。午後には
無事完売することができました。
スイートポテト
1. 大納言小豆を使用したスイートポテトの開発・試作
コロッケの販売終了後、JA道央青年部様から新しい依頼をいただきました。それは、今回販
売した、「あずき富芋千コロッケ」を、よりスイーツ感を増したものに改良し、新千歳空港で販
売をできないかという依頼でした。あずき富芋千コロッケは、時間がたつと油っぽさが増し、賞
味期限も長くは持たないため、お土産品としては売る事ができないという欠点がありました。し
かし、大粒の小豆の食感とほどよい甘さはホクホクとしたマッシュポテトと相性がよいものでし
た。そこで、私たちは小豆とマッシュポテトを使ったスイーツを開発することにしました。
マッシュポテトを使った商品といえばスイートポテトです。そこで、私たちはサツマイモでは
なくジャガイモと小豆を使ったスイートポテトを開発しようと考えました。
まず、私たちはJA道央青年部様にスイートポテトの内容について提案させていただきました。
そこから、千歳市内のケーキショップであるNanairo様を紹介していただき、本格的にス
イートポテトの開発が始まり、私たちのレシピを実際に試作していただくことになりました。
Nanairo様に試作していただいたスイートポテトは、円状でタルト生地でした。また、
中身には、大きめにカットされたジャガイモが入っており、とても美味しいものでした。
私たちは、Nanairo様に試作していただいた案を元にジャガイモの皮を使ったスイート
ポテトを完成することができました。このスイートポテトでこだわった点は「小豆をそのまま感
じられる」こと「ジャガイモの皮を使い見た目もよりスイートポテト」であることです。
完成したスイートポテトは、
今年2月7日にANAクラウンプラザホテル千歳様で行われた「食
と農の交流会」というイベントに参加させていただき、多くの方々に試食していただきました。
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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・形は円状
・周りがタルト生地
・中身に大粒のじゃがいも
Nanairo様
・形は球形
・じゃがいもの皮に詰める
・全体がマッシュポテト
BSC
・小豆をふんだんに使う
2. 第10回食と農の交流会(平成27年2月7日)
2月7日にANAクラウンプラザホテル千歳様で行われた「食と農の交流会」というイベント
に参加を依頼されました。この交流会で、消費者の方々にスイートポテトを試食していただくこ
とができました。消費者の方からは、
「ジャガイモの皮が口に残る」
、
「大きさがバラバラ」などの意見をいただき、
また「美味しい」
「ジャ
、
ガイモと小豆の相性が良い」
「また食べたい」と好評を頂くことが
できました。他にも農産物を使った料理がたくさんあったなかでも
小豆を使った茶碗蒸しが美味しかったことからじゃがいもだけでは
なく、卵も小豆と相性が良いと感じました。
3. 商品化の再計画
その後、準備時間確保不足等の理由からスイートポテトの商品化を中断することになりました。
しかし、あきらめてしまっては、私たちの目的である大納言小豆の知名度向上を達成すること
はできません。そこで、食と農の交流会でお世話になったNanairo様と一緒に商品を完成
させたいと思い、私たちから直接Nanairo様に伺い、スイートポテトの再開発の依頼を申
し込むことにしました。Nanairo様は食と農の交流会後、期間が空いていたにもかかわら
ず快く私たちの依頼を受け入れてくださいました。また、地元の食材を使用し、地域に根ざした
商品開発に向け、JA道央青年部様に材料提供等を依頼することにしました。そして、本来の目
的である千歳産大納言小豆のPRと地域の活性化に向けて動き出したのです。
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新たなスタート
1.千歳の農業のブランド化を図りたい
私たちは開発をしていく中で、大納言小豆をはじめとした、千歳産の品質の高い野菜がどのよ
うに作られているかを確かめてみたいと考えました。そこで、今年の5月28日に千歳市にある
JA道央青年部様の農場で農業体験をさせていただきました。実際に、さつまいも・ねぎ・しょ
うが・にんじんの植え付けや、大納言小豆の種植えに挑戦しました。普段食べている食べ物が、
小さな種から成長し私たちの食卓に届くことを想像すると、改めて農業に対する関心が深まりま
した。
そして、10月2日に
は私たちが植えた野菜の
収穫体験を実施しました。
この収穫体験では、地元
の園児30人を招き、参
加していただきました。
私たちは、実際にJA道
央青年部様が育ててくだ
さった野菜を使ったド
レッシングを製作し、サ
ラダとして園児やJA道
央青年部様に試食をして
いただきました。サラダ
はとても好評で、いつも食べている野菜よりも美味しいと言ってくれる園児もいて、とても嬉し
く感じました。その後、全員で野菜の収穫をしました。野菜はとても大きく育っており、園児が
1 人で持つのも難しいほどの大きさでした。
収穫体験を実施したことで、改めて自然の偉大さ、大地の恵みを実感することができました。
最後に、皆で焼き芋を食べ、収穫体験を終えました。
実際に野菜に触れることで、野菜の生え方、育てている農家さんの声、感触、味、匂いが五感
で感じることができる体験となったと考えています。園児たちにも一生の思い出となるような体
験だったと思います。今回行ったイベントは普通に生活しているだけでは絶対に体験することが
できないと思います。園児をはじめ、私たちもたくさん学ぶことがありました。それは、広大で
恵み豊かな千歳市の土地を生かした農業だからこそ、栄養がたくさん詰まった野菜が育つことで
す。美味しい野菜を育てることの大変さ、ちょっとした天候の変化でも野菜には大きな負担とな
ることを学びました。
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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そして、今回のイベントを私た
ちと共同で開催してくださり、準
備等たくさんのサポートをしてい
ただいたJA道央青年部様の温か
さ、活気があるからこそ美味しく
安全な野菜が作られていること。
また、JA道央青年部様は人体に影響がないよう、野菜が病気に
かからないように工夫しており、消費者のことを第一に考えてい
るということを実感しました。
今回の体験から、私たちはこのすばらしい野菜を使い、どのよ
うに商品開発を行っていくのか、もっと千歳の農業を広めるため
にはどのようにアピールしていけばよいのかなど課題も多く見つ
かりました。これからは千歳の農業、野菜を広めるために、地元
の野菜を使った商品開発という新しい事を成し遂げると同時に、もっと地産地消を盛り上げてく
ために活動することを決意しました。
2.BSC 試作品の商品化に向けた課題
私たちは、食感を工夫する必要性を感じ、今までのスイートポテトの改良案を考えルことにし
ました。
まず、食べやすさの面から皮をくりぬいた形のものでは食べにくく大量生産が難しいという意
見があがりました。そこで、層状にし、食べやすくなおかつ何が入っているかが明白になるカッ
プケーキ状のスイートポテトを試作することにしました。
その後、本校の定時制の学校給食を担当する坪様に出来上がった試作品を試食していただきま
した。そして、
「小豆とマッシュポテトの比率はとても良い」
、
「ジャガイモが入っているのが新
しい」、「抹茶味などがあると良い」
、
「皮を使う発想はいいが、口に残ることから難しい」
、
「小豆
を乗せたり、ミントを乗せたりすると良い」というアドバイスをいただくことができました。坪
様のアドバイスを参考にさせていただき、マッシュポテトに抹茶を入れたスイートポテトの試作
を行い食べ比べしたところ、小豆と抹茶の相性が非常に良い試作品できました。ジャガイモとあ
ずきの2色で少し質素だったものが、抹茶をいれたことにより、綺麗でおいしいものに変わりま
した。
そのほかにも部員や顧問の先生など、多くの方に試食をお願いし、改良していきました。
完成した試作品をNanairo代表の孫崎様に試食をしていただいたところ、ジャガイモと
小豆と生クリームのバランスが絶妙で、とてもおいしいという評価を受けました。また、
「ジャ
ガイモの皮の水分の多さにより賞味期限がその日限りになってしまうこと」や「ジャガイモの皮
がしっかりしているため、口の中に皮が少し残るので不快感が生まれるかもしれない」というア
ドバイスを頂きました。
この2つの解決に向け、Nanairo様とお互いに試作をしあうことになりました。私たち
は坪様やNanairo様両方からご指摘を受けたジャガイモの皮の改良を始めることにしまし
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た。ジャガイモの皮を活かし、なおかつ賞味期限を長期化するためにはどうすればいいか考がえ
始めました。細かく刻んで粉末状にする案とシロップ漬けにするという案の二つがあげられまし
た。粉末状にする案よりもシロップ漬けにするほうが賞味期限の長期化を図れると考えた私たち
はシロップ漬けにするという案で改良を進めることにしました。しかし、思うように皮の美味し
さを生かす方法を見つけることができずにいました。
1. オーブンで焼く 2. シロップにつける 3. 完成品
3. カップケーキから千歳ロールへ
そんなとき、私たちの試作品の味をそのままに保ち、Nan
airo様が形をロールケーキ状にするという、新しい案を提
案してくださいました。
やはり、私たちがこだわっていたジャガイモの皮を使用して
商品化することは技術的に難しく、食感を取るか見た目・製造
方法を優先にするかの選択に迫られ、今回の開発では断念する
ことにしました。
このロールケーキは、
「もちもち、ふわふわ」した生地に、私
たちが考えたスイートポテト風味のクリームが入っていました。真ん中には粒餡が入っています。
ジャガイモを練りこんだ生地は、私たちが作ったスイートポテトの味がしっかりと表現されて
おり、やさしい味わいでとても美味しいものでした。
しかし、小豆の量を増やすことで、味や見た目で大納言小豆の存在感が増し、商品のトータル
バランスがもっと向上するのではないかと考えました。そこで私たちは上記のことを孫崎様に提
案し、もう一度試作をお願いすることにしました。
二回目の試作品は、前回と同様しっかりとしたスイートポテ
トの味が生かされており、一回目よりも小豆の量とその粒の形
がしっかりと残っていました。また小豆自体の味が適度に主張
され、より良いものに改善されていました。
試作をしたこのロールケーキは、千歳産の大納言小豆、男爵
イモ、卵を使用しているため千歳の農業の魅力や存在感を美味
しさで伝えることが出来ると思います。
また、このロールケーキは千歳産の食材をふんだんに使い地
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産地消にこだわっていること、お土産に適していること、将来、千歳市を代表する商品に成長し
て欲しいという思いから「千歳ロール」と名づけました。私たちは、多くの人に食べていただき、
注目してもらえるヒット商品になるのではないかという期待を持ちました。
そこで、Nanairo様の店舗での販売と合わせて、新千歳空港、アウトレットモール・レ
ラでお土産品として販売したいということを提案させていただきました。また、新千歳空港、ア
ウトレットモール・レラでお土産品を取り扱っている各企業をお招きした試食会開催と、同時に
イベントで販売促進していくことを提案し、それについても快諾していただくことができました。
私たちは4月から Nanairo 様と一緒に開発を進めていましたが、中々商品化には届きませんで
した。しかし、カップケーキの開発をするようになってから一気に商品化へと進むことができま
した。このことから、私たちは千歳ロールの商品化に向けて Nanairo 様と話し合うことにしまし
た。そんな時 Nanairo 様からこの千歳ロールをブッセにしてみないかと、提案を受けました。
4. ふんわりちとせ完成
千歳ロールの販売計画を進めていた私たちでしたが、6月12日にNanairo様よりロー
ルケーキをブッセにしたらどうかという提案がありまし
た。ブッセは、ビスキュイと呼ばれるケーキの一種(ス
ポンジケーキの生地のひとつで、ふんわりとした食感が
特徴)を2枚使用したクリームやジャムをはさんだ焼き
菓子です。しかし、何故ブッセなのでしょうか。
ロールケーキでは、手で持って食べる時に、生地がぼ
ろぼろ落ちてしまい、食べにくいという点がありました。
そこで、ブッセにすることで手でもって手軽に食べられ
ると考えました。それだけではなく、ロールケーキではできなかった冷凍保存ができます。ブッ
セの賞味期限は、冷蔵で3日間、冷凍保存することにより1カ月間保存が可能で、さらに解凍し
た日から3日間となりました。このことにより、私たちが目指していた新千歳空港でお土産品と
して販売することが可能になりました。
私たちは、実際にNanairo様の店舗に伺いブッセの試食をさせていただきました。試食
させていただいたブッセは、私たちが試作していたスイートポテトの味が再現されており、あま
りの美味しさに驚きました
このブッセは私たちが考えたスイートポテトをペースト状にし、生地と生地の間にクリーム
チーズが挟んである、ふんわりとした軽い食感です。
また、千歳産の男爵イモ・大納言小豆・卵をふんだんに使用し、地産地消にこだわった商品です。
さらにクリームチーズを入れることがアクセントとなり、甘さと酸味のコラボレーションが生ま
れ、新感覚のブッセとなりました。今までの試作品と比べてもより大納言小豆の上品な甘さが生
かされ、食べやすく美味しい商品となり、どの世代にも好んで食べていただけるものになったと
自信を持っています。
このふんわりちとせは、後ほど触れますが子供が買うのには少し高いということがNanai
ro様との打ち合わせの中でわかりました。そこで、私たちは小学生や中学生、高校生を子供に
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持つ主婦世代から上の世代をターゲットとして販売するための工夫が必要であると感じました。
その方法としては、子育てを終え、ゆとりができた世代や少し高くても品質の良いものを吟味
して購入する人に、私たちの開発コンセプトを充分に伝えるためのパッケージを作成することや
素材の良さを PR するための宣伝活動を展開することです。
それがやがて、主婦層の方へその魅力が伝わり、さらに子供の世代から孫の世代へと広めるこ
とができるのではないかと考えました。
そしてその効果をより数多くの人に広めるため、Nanairo 様一店舗の販売だけではなく、アウ
トレットモール・レラや新千歳空港でお土産品として販売活動を展開し、将来的には北海道から
全国へ、また世界へと発展していくのではないかと考えました。
私たちの今回の目標である千歳産大納言小豆のブランド化を進めることによって、相乗効果を
もたらし、千歳の農業についても、多くの方々にその存在の大きさを知っていただけると考えて
います。
* Nanairo 様が丁寧に作っている様子*
*「ふんわりちとせの名前の由来」*
商品名を決めるにあたって、名前を聞いただけでその商品をイメージできるものにすること
が重要だと考えました。このブッセはふんわりとした食感で、千歳産の食材をふんだんに使っ
ていることが特徴です。このことから、
「ふんわりちとせ」と名づけました。
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ふんわりちとせ
1. 原価表と価格決定
ふんわりちとせ原価表
11個
67個
g
円
薄力粉
33
50
じゃがいも
800
230
強力粉
12
17
グラニュー糖
200
33.6
バター
28
40
バター
50
70
全卵
59
20
卵黄
100
100
卵黄
48
60
生クリーム
240
203
バニラ
g
円
1
牛乳
40
68
合計
卵白
93
60
1個あたり
4
11.2
47
79
8
69
乾燥卵白
グラニュー糖
乳化剤
合計
1個あたり
636.6
9.5
1個
g
542.2
円
千歳産あんこ
5.4
千歳産かのこ
2.8
49.3
1個あたり
8.2
10個
原価
原価率
88.6
円
35.44%
売価
250
円
g
円
生クリーム
100
84.2
クリームチーズ
100
115
10
16.8
グラニュー糖
合計
1個あたり
216
21.6
販売価格はNaniro様の規定の原価率と洋菓子店の標準的な原価率を考えました。また千
歳産大納言小豆の価格の変動によって、製造原価が変わるという不確定要素があることがわかり
ました。その結果として、150円から300円前後の変動幅があることが予想されましたが、
予定価格としてはジャストプライスの250円を考えました。
さらに、新千歳空港での販売を考えると、この価格に空港使用料等のプラス料金とお土産店の
高利益率が掛かってしまうため、空港販売価格は通常の2倍程度つまり500円を考えました。
一般的には高いと感じてしまう価格設定ですが、こだわりの千歳産の食材を使用しているとい
うことから、この程度での販売を想定して、価格設定と販売促進を検討していきました。今回は、
少し高めの値段設定でも受け入れてもらえ、また、安全性も保障されているという面から、親世
代以上をターゲットに決めました。
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2. 商流決定・製造用材料の調達
販売開始時のふんわりちとせに使用している千歳産の大納言小豆、男爵イモは、収穫時期を大
きく過ぎ、在庫量がわずかになっていたことから、ふんわりちとせの製造が困難であるという壁
にぶつかりました。そこで、JA道央青年部の假屋様に協力を依頼し、食材の提供を農協倉庫・
地元農家様へ呼びかけ、今回の使用分を提供していただくことができました。また、これ以後の
収穫量の確保も確約していただきました。
大納言小豆に関しては、今後の材料供給のために、地元の製餡会社である田中製餡様にも協力
依頼し、加工をしていただきました。
Nanairo様の店頭での販売価格はNanairo様の規定の利益率を考え決定しました。
また田中製餡様から仕入れて使用する千歳産大納言小豆のあんこ・かのこの価格が不確定という
ことにより、製造原価が変わるという不安要素があることがわかりました。その後、不確定だっ
たあんこ・かのこの原価が確定し、販売価格を250円としました。一般的には高いと感じてし
まう価格設定ですが、千歳産の食材をふんだんに使い、安全性や地産地消にこだわっているとい
う付加価値をつけたことから、この価格は妥当だと考え、販売促進を検討していきました。
ところで、商流とは、ビジネスにおける「取引の流れ」のことをいいます。製造元から問屋、
問屋から小売店にモノが流れていけば、それに伴い、モノの所有権も移転していきます。したがっ
て、「その商品は誰のものなのか」ということが商流の焦点となります。所有権を移転させるため
には、輸送はどうするのか、また、諸費用はどうするのかといった様々な取引をしなければなり
ません。
しかし、私たちBSCは問屋の役割を担えないため、販路拡大と広報・販売促進を担当し、商
流については、製造元であるNanairo様から直接各小売店間での取引をしていただくこと
にしました。
また、JA道央青年部様には材料調達・JA関係各所への宣伝を担当していただきました。
このように、たくさんの方々が協力してくださったおかげで、ふんわりちとせを無事に製造で
きるようになりました。
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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はじめに 大納言小豆 スイートポテト 新たなスタート ふんわりちとせ 販路拡大 おわりに
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3. 試食会
以前から考えていた試食会は、6月17日に開催することが決定しました。今回の試食会の目
的は、ふんわりちとせがお土産品として通用する商品であるかどうかを調査することと、人が多
く集まる新千歳空港やアウトレットモールレラでお土産品を販売する企業の方に向けたPR活動
と販売先の選定です。
私たちは13社の企業に電話連絡とFAXで案内を出し、試食会参加を要請しました。
この試食会を成功させるために、試食会会場設営企画・受付・会場案内・司会・商品開発経緯
説明・試食品提供・アンケートの作成・プレゼンテーション資料の作成など、BSC全18名の
部員が力を合わせて準備をしました。
また、報道3社に取材を依頼し、千歳市を含めた幅広い範囲に宣伝したいと考えました。報道
では千歳市民や千歳近郊の市町村民に私たちの活動を知っていただくこと、地元の食材を食べる
ことの大切さなどを伝えることを目的としました。
一つ目レイアウト
二つ目のレイアウト
よって今回は二つ目のレイアウトに決定しました。
作成したプレゼンテーション資料では、ふんわり千歳完成
までの私たちの活動とふんわり千歳の魅力を中心に作成しま
した。
試食会当日には、企業6社・報道3社が参加してください
ました。試食会では、私たちの開発経緯についてのプレゼン
テーションを行いました。スイートポテトやブッセだけでな
く、最初に開発を行ったコロッケに対する企業の方々の反応
が良かったことは意外であり、大変うれしく思いました。
Business Study Club 2015
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製造元であるNanairo代表孫崎様からは生地やクリー
ムなどの詳しい説明をしていただきました。この試食会で私た
ちが企業の方に一番伝えたかったことは、千歳産の食材をふん
だんに使い、地産地消にこだわって作っているということです。
最近は、外国産の安い食品を選び、産地を気にしないで食べて
いる人がいるほど、食の安全への関心が薄い傾向があります。
したがって、今回私たちが開発した「ふんわりちとせ」をきっ
かけとして、地産地消の商品に興味を持って、食べていただける大きな一歩となればと思ってい
ます。
次に、ふんわりちとせを試食していただき質疑応答を行いました。
企業の方からの反応は良く、
「おいしい」との評価や「この活動はとても興味深い」という声
が多くとてもうれしく思いました。来ていただいた全ての企業の方から質問を受け、興味を持っ
ていただけたのだと確信しました。さらに、大人たちの生の声が聞けたということは、貴重なこ
とであり勉強になりました。報道陣の方には写真を撮っていただき、試食会後のインタビューで
は、商品の紹介にとても興味をもっていただきました。
企業のトップの方がたくさん集まっていたので、とても緊
張しました。ふんわりちとせの魅力を伝えるということを強
く意識していたので、
「千歳市の食材にこだわった」
「千歳市
のケーキ店と千歳高校が共同開発した」ということが伝わる
ように頑張りました。
今回、高校生が普段行う宣伝活動と 180 度違うイベントを
開催できたことは、私たちにとって、とても意義のあるもの
となりました。
4. 参加企業のアンケートの集約結果
〈アンケート結果の分析〉
改善点
問題点
・ブランド化をはかり地産地消であるとい
・価格が高い
う付加価値をPRする
・パッケージが未完成
・販売経路の明確な提示
→
・お客様に試食をしていただき値段相応の
価格だと知ってもらう
・新千歳空港での販売についての計画を立
てる
・お客様の興味を引き、かつ高校生らしい
デザインを考える
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企業の方からの反応がとてもよく、私たちの活動に強い興味を示してくださいました。そして、
私たちがすべて千歳産の食材にこだわって作り上げた点や、地元のスイーツ店に協力してもらい
作った点が企業の方から好評でした。
また、美味しいという意見が多く、ふんわりちとせを売り出していく上で自信を持つことがで
きました。今後、価格等が詳しく決まり次第教えて欲しい等の前向きな意見があり、今回の試食
会はこれからの商品展開において、大きな一歩になったと考えています。
しかし、課題も多く見つかりました。
一番企業の方からの声として多かったのが、価格についてです。
250 円という価格は高いという意見が多くありました。お土産店で販売するとなると更に小売
店の利益や運送料等が上乗せされ、販売価格が高くなってしまいます。
しかし、千歳産の食材にこだわっていることや、Nanairo様が一つ一つ丁寧に手作りし
ていることを考えると、250 円から価格を下げるのは厳しいと考えられます。
そのため、ふんわりちとせというブランド化をはかり、地産地消であるという付加価値をPR
して行きたいと考えました。
次に問題視されているのはパッケージです。
急な商品名の変更等で、試食会にパッケージ完成が間に合わず、発表することができませんで
した。今後、商品の特徴を表現し、高校生らしいパッケージを作って行きたいと早速準備を開始
しました。
また、空港で販売する際、どのように販売したいのかを企業に明確に提示する必要があること
がわかりました。今後は、今回の課題点を解決してゆき、販売実現に向けて励んでゆくことにし
ました。
最後にアンケートを記入していただきました。
これまで私たちが行ってきた活動への自信と、ふんわりちと
せは胸を張って売り出していける商品であることを確信しまし
た。
しかし、価格の面やパッケージについての問題点も見つかり
ました。
報道に来ていただいた北海道新聞・千歳民報・地元の地域広
報誌ちゃんとの記事に取り上げていただきました。
※アンケート結果は P 18~19ページに掲載しています。
5. 販売活動
試食会後の6月19日の新聞に、ふんわりちとせや試食会の様子についての記事を掲載してい
ただきました。新聞の効果もありNanairo様での20日・21日の売上が伸びました。
21日には実際に私たちがNanairo様へ行き、販売活動を行いました。日曜日というこ
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ともあり、お店は大盛況でした。ふんわりちとせについても用意していた分が全て売り切れて
しまい、急いで追加分を作るほど売れ行きも好調でした。私たちは、ふんわりちとせの製造を
お手伝いもさせていただきました。私たちが時間をかけて育ててきた案が、実際に商品になっ
ていく様子を体感することができとてもうれしく思いまし
た。
Nanairo様は一つ一つの行程を丁寧に作っており、
Nanairo様の温かさが、ふんわりちとせの美味しさ
の秘訣の一つであると実感しました。新聞を見て店舗に赴
いてくださるお客様も多く、中には千歳市の隣に位置する
苫小牧市から、わざわざ買いに来ていただいたお客様もい
てとても感激しました。また、私たちが千歳高校内で行っ
た宣伝活動により来ていただいた方も多くいました。新聞
での宣伝活動の効果の大きさを知りました。今まで行ってきた販売活動とは一味違う実際の店
舗での販売は、私たちにとってとても貴重な経験となり
ました。
今回の活動でお客様の反応を体感することができまし
た。お客様とのコミュニケーションの中でふんわりちと
せの魅力をアピールすることもできました。また、実際
に製造体験をしたり、お客様に商品を手渡しすると、ふ
んわりちとせが本当に商品化したという事実を実感しま
した。そして、私たちの商品がお客様に知られていく様
子を見ると、もっと多くの方に知っていただき食べてい
ただきたいと強く感じました。
その後、8月22日に千歳市の青空公園で行われ
た「農業まつり」でもふんわりちとせを販売させて
いただき、なんと200個を完売することが出来ま
した。
私たちの活動はさらに続き、翌月9月27日に
A N Aクラウンプラザホテルで開催された、洋食・
中華のコックさんのチャリティー千歳フードフェス
ティバルにお声
をかけていただ
き、千歳市内の数多くの方が参加したこのイベントで、用
意していた200個を完売することができました。
このことにより、私たちのふんわりちとせの知名度アッ
プをますます実感しました。
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回答者/質問
スノーショップ(株)
耕人舎(株)
この商品に興味を持っていただけましたか
千歳の会社として地元の食材にこだわった
(ふんわりちとせ)に強く興味を持ちました
地元の高校生が考案し、地元の原料、地元の
スイーツ店が協力し作り上げた点はとてもい
い取り組みだと思います。味も充分に受け入
れられると思います。
販売価格は適当だと思いますか
(コスト計算等)まだ決定していないとの事
ですが、少なくみても+100円以上、値上
げになると思います。
3個で1000越えは高いです。
今後の展開が気になります。(卸し価格、資
材関係等)
じょうてつ①
高校のかかわりがあって面白い。味も美味で
ある。
このままなら安い(250円)
じょうてつ②
おいしかった。
適当
大変興味を持ちました。甘さが押さえられ
て、美味しかったです。生クリームとチーズ
クリームの酸味が生かされていたと思いま
す。地元の食材を活用していて、とてもいい
商品だと思います。スイートポテトそのもの
適当。千歳空港で取り扱うとしたら、¥30
0ぐらいでもいいと思います。試食していた
だければ、美味しさがわかってもらえると思
います。
じょうてつ③
が美味しかったです。
TRICOT
by yamasanfujiya
(株)HPI①
(株)HPI②
千歳産の材料を使用ということでひかれまし
た。
大変興味を持ちました。(特に千歳産食材に
こだわった商品であること)、また、ネーミ
ングも非常にいいと思いました。
千歳産の原材料を使用したスイーツとの事
で、面白いと思いました。
非常に興味を持ちました。商品が出来た経緯
(株)きたキッチン
も非常に面白いですが、何より味はとても美
味しいと思います。おそらく、現状、類似し
た商品はまだ目にした事がないため、価格等
決まりましたら教えていただければと思いま
す。
Business Study Club 2015
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高い。ブッセもネーミングどおりふんわりで
美味しいと思いますが、価格的にはもう少し
安い方が購入しやすいと思いました。
今後、量を増やして販売していくのであれば
高いと思います。
適当。価格は適当ではないでしょうか。
適当。味やクロリティー自体は¥300∼3
50でも良いと思いますが、味を知らないお
客様に購入いただくことを考えると、¥25
0+税は妥当なラインと思います。
回答者/質問
私たちのプレゼンテーションは商品の魅力を
充分に伝えることができていましたか
その他の意見
可能であれば、外販(空港への納品)を意識
スノーショップ(株) 気持ちは良く伝わりました。
した応答も用意して欲しかったです。外装は
絶対BSCが企画すべきです。
とても素晴らしく、今の年齢からこのレベル
でのプレゼンテーションが出来れば、社会人
になってからでもすぐに通用すると思いま
本日はありがとうございました。
じょうてつ①
できていた。ストーリーが良くわかった。
刻印が商品に入るとさらにいいと思う。
じょうてつ②
良かった。緊張していたようでしたが、着眼
点がいいと思う。
賞味期限の問題。パッケージの問題。販売促
進について。札幌の地下歩行空間では?
じょうてつ③
短い時間の中でよく説明されていたと思いま
す。
最初のコロッケからずいぶん変わったんだな
ぁと思いました。コロッケも食べてみたかっ
たです。
TRICOT
by yamasanfujiya
今までの経緯等も丁寧に説明していただき、
わかりやすかったです。
空港の店舗で販売できる箱や、パッケージが
出来たら商品を見てみたいと思いました。
耕人舎(株)
す。
(株)HPI①
出来ていましたが、今後、一般小売店で販売
するためにはまだまだ未完成品と思います。
(株)HPI②
充分に受け取りました。
パッケージ等々。
お土産品として販売するには3個∼4個入り
のパッケージがあれば良いと思います。
良かったと思いますが、高校生らしい熱や思
(株)きたキッチン
我が社は、お土産品販売として扱う事が中心
で今後のデリバリ、納品価格、販売方法で
色々と一般小売と違いがありますが、土産品
ルートを考えた商品作りもお願いしたいと思
います。特にパッケージに重点を!!
いやフレッシュなアピールなどもっとあれば
良かったですが、ただプレゼン・案内等、高
校生ということを考えると素晴らしいと思い
ます。
他の店舗も含め、具体的な商談を行う場合、
商品提案書や販売ルート等の細かい内容が決
定してからが良いと思います。非常にいい商
品だと思いますので、今後も販売に向けて是
非頑張ってください。
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販路拡大
1. パッケージについて
商品名の変更で、試食会とNanairo様での店頭販売
開始に間に合わず課題となっていた個包装用ラベルとお土産
販売用の箱パッケージについては、私たちがイラスト・字体・
レイアウト等を考えデザインの原案を作成しました。
こだわった点は、ふんわりちとせという商品のイメージを
活かし、風船が飛んでいるようなものにし、商品名がひらが
なということから可愛らしいイメージを活かせるよう、クレ
ヨンの字体にしました。また、私たち高校生とNanair
o様の共同開発ということを伝えるため、開発メンバー4人
の似顔絵とNanairo店長・孫崎様の似顔絵を描き、デザインに取り入れました。そして、
千歳市のアピールとして北海道のイラストに千歳市の位置を星で記しました。
出来上がった原案は、Nanairo様を通して東京にあるデザイン会社、柳井紙工株式会社
様へ送り着色等をしていただきました。
しかし、このデザインはコストの問題から、個包装用のパッケージにすることが難しく、この
デザインは箱用のものとし、Nanairo様と相談し、個包装は風船と文字のみのデザインと
しました。 そして、箱用のパッケージはシールを貼るタイプにするのか、帯状にするのか検討し、最終的
にはシールを使用することに決定しました。
個包装
シール
箱包装
シール
良い点
悪い点
・インパクトが大きい
・コストが抑えられる
・剥がれる可能性がある
・貼る手間がかかる
良い点
悪い点
・あらかじめ貼っておける
・冷凍保存するため、結露などで剥がれ
てしまう
・デザインを大きく印刷でき
る
帯(印刷) ・お土産感が増す
・一つ一つ箱に巻かないといけないため
販売員に負担がかかる
・防水加工されている紙はコストが高い
・高級感が出る
・一つ一つ箱に巻かないといけないため
販売員に負担がかかる
・色が金や銀などの限られた1色しか使
用できない
・防水加工されている紙があ
る
帯(刻印)
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デザイン面や配色のことで細かな打ち合わせが必要とな
り、その都度コスト計算をし、幾度か電話やファックスを
送り、またNanairo様の店舗にも伺い、打ち合わせ
を重ねて、ラベルシールのデザインは完成しました。
しかし、ここで問題となったのは、パッケージ用の箱に
どのような素材を使用するかということでした。当初は紙
の箱を使用してコストを減らそうと考えていましたが、紙
の箱だと冷凍するとふやけて変形したり、強度を保つこと
が出来ないことがわかりました。また、
箱に貼るラベルシー
ルが剥がれてしまい、納品時に困ってしまうことが発覚し
ました.
そこで、Nanairo様と協議を重ね、結論と
しては冷凍保存が可能である透明のプラスチック製
の箱を使用するアイディアを得ることが出来ました。
その後箱メーカーや品質管理の点で保健所にも相談
をし、最終的なコストを計算しました。
ここで、一つ気付いたことがあります。それは、
このお土産用の箱組パッケージは、スケルトンであ
りデザイン的にも空港等では置いていないものであ
り、結果的にユニークで斬新なパッケージデザイン
になったことです。これはとても幸運でした.
そして、ついに個包装と箱組パッケージが完成し
ました。私たちは、このパッケージを持って新千歳空港に売り込むための準備を進めることにし
ました。そこで、Nanairo様と空港販売、及び千歳アウトレットモールレラでの販売につ
いての打ち合わせを開始しました。
特に、新千歳空港で販売する際には、小売店の利益
はもちろん商品一つ一つに諸経費のプラス料金がか
かってしまうことが予想されます。
そこで、箱の大きさと価格設定を慎重に検討し、5
個入り1セットという販売形式に決定しました。
そのため、箱代やパッケージ代、保冷剤等の諸費用
が上乗せされ、結果的に販売価格は高くなってしまい
ましたが、商品自体のブランド化に取り組むことで対
処できると考えました。
実際に販売する際は、Nanairo様から小売店が買い取る形で卸す方式にし、卸値は1個
225円・1セット1,
377円としました。販売価格は、この値段に各小売店の利益等を上乗
せし決定します。
次のページに、私たちが作成した商談のための文書を掲載させていただきます。
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2. 宣伝活動・セールス活動
ふんわりちとせを世間に広め、多くの方に食べて
いただけるよう、パブリシティー戦略の一環とし
て、試食会において取材・報道していただき、新
聞やラジオ番組の出演などの様々なメディアを通
して宣伝活動を積極的に行いました。
6月18日の「千歳民報」と19日の「北海道
新聞」に、「ふんわりちとせ」についての記事を掲
載していただきました。その翌日から売上が伸び
ました。このことから、新聞に掲載されることに
より千歳市だけではなく北海道全域にこのふんわりちとせを広めることができたと感じます。ま
た、地元の広報誌である「ちゃんと」にも掲載され、千歳市近辺の地域を中心に、さらにこの商
品の魅力を広めることができました。7月12日に放送されたSTVラジオ「Yo!Hey!サ
ンデー」にも出演し、多くの方に興味を持っていただけたと思います。店頭に来てくださったお
客様の中で実際に新聞やラジオを聞いて興味を持っていただき、このふんわりちとせを購入して
いただくことができました。私たちは改めて宣伝活動の大切さや大きさを実感しました。
今後は、この活動をテレビなど数多くのメディアでも取り上げていただけるよう、今後の販売
促進活動に力を入れていきます。
私たちは、9月21日の敬老の日に試食会に
来ていただいた企業にふんわりちとせのパッ
ケージが完成したことなどをお知らせするため
アウトレットモール・レラ、新千歳空港にセー
ルス活動を行いにいきました。
そこで、アウトレットモール・レラで販売を
行っている HPI 様が撤退していることがわか
りました。私たちは驚きを隠すことが出来ませ
んでした。
私たちは同じアウトレットモール・レラでお土産品を販売している新発見ファクトリー様にふ
んわりちとせを販売していただけないか交渉してみることにしました。すると、すぐに快諾をい
ただき販売させていただくことになりました。そのことはよく考えてみると、HPI 様にこの縁を
つなげていただいたのではないかと思いました。
また、新千歳空港では6つの企業にセールス活動を行ってきました。その中で、スカイショッ
プ小笠原様にふんわりちとせ30箱、個数にすると150個を買取っていただくことが決まりま
した。
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そして、後日電話で連絡をいただいた丸井三越きたキッチン様は、空港での試験販売を行って
みたいという申し出をいただき、その販売が好調であれば長期的な販売もしていただけるとの返
答をいただくことができました。
私たちは、電話だけではなく自らの足で企業の方を訪ねてセールス活動をしたからこそ3つの
企業がふんわりちとせに興味を持ってくださり、販売していただけることに繋がったのではない
かと感じました。
これらの宣伝活動を通して、多くの方にふんわりちとせを食べていただき、北海道だけではな
く、全国的に千歳産大納言小豆の知名度が上がるのではないかと考えています。
3. 試験販売と販売分析
実際の販売に向け、ふんわりちとせのポスターやPOP作りを始めました。そこで特に注意し
たのが、外国のお客様に対する販売活動です。事前に店舗へ電話でお聞きしていた客層は、千歳
アウトレットモールレラではアジア系で特に中国・韓国の方が多いこと。また新千歳空港につい
ては、国内線航空会社のカウンター近くに位置するスカイショップ小笠原様の店舗では、日本人
の方が多いとお聞きしました。そのことを踏まえて、説明用のボードを韓国語・中国語・英語で
用意しました。
また、販売価格としては、空港のお土産
物店の粗利益率45%から50%を考える
と、原価が1セット1,
377円であり、販
売価格は倍の2,
754円となりますが、値
ごろ感を考えて2,
000円税込で設定しま
した。その結果粗利益率は31%となりま
した。これは一般小売店の平均的な粗利益
率より少し高め程度となり、やはり、この
商品は特別なものとして取り扱っていただく
必要があると感じました。さらに千歳アウト
レットモールレラでは、空港価格から100
円をディスカウントした設定としました。
先日の10月4日に私たち部員18名は、
千歳アウトレットモールレラの新発見ファクトリー様と新千歳空港のスカイショップ小笠原様に
ちょうど9人ずつにわかれ試験販売に臨むことにしました。
3人で1組となり、時間交代で試験販売を行いました。その結果用意していたパッケージをす
べて完売することができました。その売上は、個数にしてふんわりちとせ200個分となりまし
た。しかし、この試験販売では課題も見つかりました。それは、やはり価格設定が高いというと
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ころと商品の認知度がまだまだ低いということです。
今回はたまたま、高校生が売っているという、目新
しさに注目して購買してくださった方が多いと感じ
ました。
このことについては、商品の試食やお土産品とし
てのブランド化がこの先も必要であると感じました。
さらに、千歳アウトレットモールレラの新発見ファ
クトリー様での販売でわかったことですが、外国人
の方の中には商品の詳しい説明を求めるケースが多
くあり、商品の生い立ちや品質には特に注目をしていることに気付きました。
そこで、私たちの課題となると思いますが、外国の方とコミュニケーションをとるためには、
ますます語学力が必要になってくること。商品説明の多言語化が必要であると確信しました。
多言語の説明ボードを作成するにあたっては、
本校の第2外国語の韓国語と中国語の各先生に
校正していただきました。その時、韓国語の先
生から今韓国では北海道の食品が注目されてい
ることを知りました。その内容は、韓国では特
に食の安全に気を使っていて、北海道の食品は
とても美味しく、安心・安全であるので、もし
ふんわりちとせを韓国で売ればヒットするかも
しれないということでした。
今回の試験販売を通して、私たちはふんわりちとせについての強い自信を持ちました。この商
品は、間違いなく売れる商品に育ってくれることを再認識しました。
おかげさまで、ふんわりちとせの10月4日までの売上累計数は1,
534個となりました。
この売上数の推移を見てみると、やはり発売当初の 6 月は新聞等で報道されたこともあり売上数
は多く、7 月になると売上数の伸びは少し鈍くなっています。また、8 月、9 月とお盆などの帰
省客やイベントでの販売の影響で、売上数は徐々に増加してきています。
これから、さらにお土産品としての認知度が上がれば売上数は急速に増加することが見込まれ
ます。下に、月別の売上数と一日平均の売上数のグラフを示しておきます。
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おわりに
今回私たちは、千歳市の農産物を使った商品を開発することで、農業と地域をつなげ地域を活
性化させることを目標に活動してきました。この活動を通して、千歳市の今まではあまり知られ
ていなかった魅力を発見することができました。
このふんわりちとせが完成するまでに、時には立ち止まったり、何度も試作を繰り返し、諦め
ざるをえない状況があったことなど、たくさんの葛藤や苦労を乗り越えてきました。それを乗り
越えてきたことで、念願の新千歳空港で販売できるようになり、大きな販路拡大につながりました。
また、新千歳空港での販売により、地元千歳市だけにとどまらず全国の方々や世界の人々に知っ
ていただける機会につながりました。そして、長い月日をかけて地道に努力してきた成果が少し
ずつ実感できるようになり、とても嬉しく感じています。
その中でも一番嬉しく感じたことは、ふるさと納税における謝礼品の候補に選ばれたことです。
もし、ふるさと納税の謝礼品に選定されれば、全国の方々に千歳市の農業を広めることができる
と期待しています。
しかし、その目標を達成するには大きな壁があります。それは、ふんわりちとせはNanai
ro様が一つ一つ心を込めて手作りしているため、製造できる個数に限りがあるということです。
その問題をクリアしなければ、大幅な販路拡大は難しいのが現実です。その問題をクリアするべ
く私たちは、ふんわりちとせの製造の機械化を考えています。
機械化するには、約1,
000万円もの資金が必要となり、さらには機械を設置する場所の確保
も必要となります。資金は現在Nanairo様とJA様が検討してくださっていますが、場所
については今後更なる検討が必要となります。
このように、私たちには資金が無いため、できることが限られてしまいます。
Nanairo様やJA道央青年部様、協力してくださった企業の方々、そして応援してくだ
さった地域の方々がいたからこそ、私たちはふんわりちとせの商品化を実現させることができ、
たくさんの方に食べていただくことができると思います。
私たちの活動が千歳市の農業とつながることで、大納言小豆のブランド化につながり、今まで
あまり目立つことのなかった千歳市の農業が、表舞台に出る第一歩となることができたと感じて
います。
私たちにとって、農業はあって当たり前で日常的に意識しない
存在になりつつあるのではないでしょうか。そのため、あまり注
目しないことが多いと感じます。日本全国各地の農業は、千歳市
のようにすばらしい潜在能力を秘めた農業地域がまだまだあると
思います。今回の私たちの活動が、全国にある同様な地域の発展
につながるように、これからも私たち若い世代による地域活性化
の活動で地元農業の全国アピールを続けていきます・・・。
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お世話になった方々
☆全面協力
cake shop Nanairo 孫崎 誠 様
JA 道央青年部千歳ブロック ブロック長(本部役員) 假屋 智博 様
JA 道央千歳営農センター 営農振興課 営農振興係 高桑 由希子 様
JA 道央 営農振興課 営農振興係 係長 光永 正人 様 その他 JA 道央青年部千歳ブロックの農家の方々
田中製餡(株)北海道支店 営業部 支店長 古幡 徳之 様
☆販売促進活動
株式会社 耕人舎 事業部本部 外販課 兼 空港販売課 係長 佐藤 裕彦 様
株式会社 山ト 小笠原商店 副店長 川原 直洋 様
株式会社 じょうてつ リテール課 課長 納谷 悟 様
株式会社 じょうてつ リテール課(新千歳空港店)
店長 長嶺 伊佐三 様
株式会社 じょうてつ リテール課(新千歳空港店) 副店長 木下 夕子 様
株式会社 山三ふじや 空港店 渡邉 恵子 様
株式会社 札幌丸井三越 きたキッチン新千歳空港店
アシスタントセールスマネージャー 中村 健志 様
スノウショップ株式会社 営業部 営業課 課長 山本 定弘 様
株式会社 HPI 取締役 相談役 熊林 義郎 様
株式会社 HPI 営業部 営業課 係長 柄多 英慈 様
TAKUMINA FOOD 新発見ファクトリー 店舗マネージャー 笠井 満也 様
☆報道
株式会社 メディアコム 常務取締役 葉多埜 俊哉 様
千歳民報社 編集部 主任 藤田 尚樹 様
北海道新聞社 千歳支局 記者 佐々木 風斗 様
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