第2号 学校長・入学式式辞 ほか

札幌市立陵北中学校
平成27年 度
第 2 号
学校だより
入学式
平成 27 年 4 月 7 日
発 行
式辞
札幌市立陵北中学校長
豊島
義明
差し込む光が日ごとにその輝きを増し、吹く風の柔らかさにも、希望の春の息吹を感じる今日の良
き日に、御来賓の皆様、並びに、保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに、札幌市立陵北中学校第55
回入学式を迎えることができましたことに、心より感謝申し上げます。
さて、新入生の皆さん入学おめでとうございます。皆さんの入学を、2、3年の在校生と教職員一
同、心より歓迎いたします。今日から皆さんは、陵北中の生徒として、その第一歩を踏み出しました。
そんな皆さんの心中は、恐らく大きな期待と、少しの不安があることでしょう。その不安は一日も早
く解消し、未来へ向けての希望や夢の実現の為に、有意義な学校生活を送りましょう。
また、陵北中での3年間を通して、本校の学校教育目標である「真を求めて 信に生き 未来創造
に迫る」ことを目ざし、高き理想を掲げ、これから日々成長しましょう。
そこで、皆さんの入学にあたり是非心に留め、中学校での生活の中で実践してほしい、二つの事に
ついてお話ししたいと思います。
皆さんは、今こうして入学式に参加をしていますが、それは当たり前のことでしょうか。
3月下旬、新聞の夕刊に「震災で中止、4年越しの入学式 法政大学、卒業式と一緒に」という見
出しの記事を見つけました。
今から4年前の3月11日、ここにいる新入生の皆さんは、まだ小学校2年生だったはずですが、
東日本大震災が起きたその日ですね。
新聞によれば、東京にある法政大学では震災のこの年、余震や計画停電による交通機関の乱れなど
を理由に、入学式が中止になりました。それから四年が経ち、その時入学した学生の卒業に当たり「是
非震災を忘れないでほしい」との田中総長の強い思いで、実施できなかった入学式を、卒業式に合わ
せ行いました。卒業式の冒頭、4年前の入学式で読まれるはずだった、新入生代表のあいさつが会場
に流されました。
被災地の一つである仙台市出身の男子学生は、震災で実家が半壊「4年前、家の中がめちゃくちゃ
なのに、大学に行ってもいいのかという気持ちで入学した。後を押してくれた両親や友達、学校の支
えがあったおかげで4年間を過ごせた」。入学式があることは、この日知り「入学式がなくて残念だ
と友達と話すこともあったので、すごくうれしいです」と話していたそうです。
震災では多くの学校が、直接の被害や大きな影響を受け、入学式だけでなく、普通に勉強すること
さえままならない児童・生徒・学生がいたことは、皆さんもテレビや新聞を通して知っていたでしょ
う。
皆さん、入学式があり、そこに参加できることは、決して当たり前ではありません。とても幸せな
ことなのです。自分は幸せだと感じられることで、新しく始まる中学校生活の不安は、きっとそれま
でよりは、少なくできるに違いありません。
中学校の3年間は、小学校で過ごした年月の半分しかありません。そしてこの期間で、皆さんがや
らなければいけないことは、小学校の6年間分よりも、もっと多いはずです。「辛いな、大変だな」
と思って取り組むより、それができることを、少々無理しても、幸せだと思ってやる方が、きっと前
向きで楽しい中学校生活になります。そんな一人一人の幸せが集まり、一人では決して作れない大き
な幸せが、陵北中で育まれることでしょう。
二つ目は、「心のこもった本物の挨拶ができる生徒であってほしい」。私は毎朝登校時間の前半に
は、玄関前で皆さんを迎えていますが、心のこもった挨拶とは、どんな挨拶なのかをいつも考えてい
ます。挨拶は一人では成立しません。挨拶をする側とそれを受ける側の双方が、出会った瞬間に互い
の存在をしっかり認め合い、その場にふさわしい挨拶を交わすことができる。大きな声で挨拶をする
ことは勿論大切ですが、ただそれだけでは耳まで声が届いても、相手の心にまで届いたかどうかはわ
かりません。様々な場面で挨拶のやり方はいろいろありますが、「挨拶をしたよ」「それを確かに受
けて返すよ」というやりとりを抜きにして、お互いの挨拶は成立しません。
また、挨拶する際に笑顔が加わると、挨拶をされた方にもした方にも、心地良い瞬間が訪れます。
是非実際に試してみてください、そんな気分に本当になれます。
皆さんには今日から、陵北中で「幸せをいっぱい感じてほしい」そして「心のこもった本物の挨拶
を実行してほしい」と願います。
結びになりますが、御来賓の皆様、陵北中は地域の御支援を賜りながら、何事も子どもたちを中心
に据えた教育実践をこれからも着実に進めてまいります。地域で学び育つ本校生徒に対し、これまで
同様、温かい眼差しと励ましを頂戴できますよう、よろしくお願いいたします。
新入生の保護者の皆様、お子様の御入学おめでとうございます。私たちは御家庭の御理解と御協力
をいただきながら、これからの3年間で、お子様を立派に育てていくことをお約束いたします。
そして改めて新入生の皆さん、皆さんが今日入学した陵北中は、歴史と伝統そして特色あるとても
素晴らしい中学校です。あなたはその一員として、同級生や2、3年生の先輩、そして先生方や職員
の方とも力を合わせ、笑顔があふれる陵北中を一緒に創りましょう。
生徒代表 歓迎の言葉( 生徒会 会長 )
(一部抜粋)
厳しい冬も終わりを告げ、例年になく早い雪解けに、春の到来を感じさせる頃となりました。本日
晴れてこの陵北中学校に御入学される皆さん、御入学おめでとうございます。
新入学のときには、よく、期待と不安の入り交じった気持ちという言葉を使うことがあります。そ
のうちの不安を少しでも減らし、期待がふくらむように、この陵北中学校はいろいろな企画を去年行
いました。去年の7月に行った部活動体験入部では皆さんが強く興味をもっている部活動に参加して
みて・・・8月の授業体験ではこの陵北中学校の教科担任の先生の授業を実際に受けてみて・・・そ
して、今年2月に行った二十四軒小学校との学校交流会では、私たち生徒会役員や野球部・合唱部と
交流して・・・。少しずつですがこの陵北中学校を知っていただけたことと思います。また、実際に
入学してみるとまた新たな発見もあることでしょう。
これからは、自分の目標を実現するための努力はもちろん、この陵北中学校の仲間として、私たち
とともに、先輩から受け継がれてきた伝統をしっかりと受け止めながら、新しい伝統を築き上げ、よ
り良い学校を創り上げていきましょう。
新入生の皆さんの輝かしい前途を祝し、歓迎の言葉とさせていただきます。
新入生代表 喜びの言葉( 桑園小学校
代表生徒 ) (一部抜粋)
暖かい春の訪れとともに、私たちは今日、新一年生として、この陵北中学校の仲間入りをしました。
本日はこのような立派な入学式を行っていただきありがとうございます。
今、私たちは今日から始まる中学校生活に新たな気持ちで挑戦していけるということに、とてもワ
クワクし、期待する気持ちでいっぱいです。(中略)また、新しく出会うたくさんの友人や先輩たち
と一緒に活動する部活動、クラスで力を合わせて取り組む学校祭や合唱コンクールなど、今から楽し
みにしていることもたくさんあります。これからの中学校生活の中で自分たちが決めた目標を達成す
るためには、みんなで力を合わせお互いを思いやる気持ちを忘れないことが大切だと思います。時に
は難しいこともたくさんあるかもしれません。でも、私たちはそれらを解決し一つ一つ乗り越えてい
きたいと思います。今日からの生活は新しいことでいっぱいですが、悔いのない中学校生活を送るた
めにも、積極的な態度で自分たちの可能性をどんどん広げていけるよう、前向きにやる気をもって取
り組んでいこうと思います。
まだ、スタートラインに立ったばかりの私たちなので、慣れるまでは分からないことも多いとおも
いますが、いろいろ教えていただきながら進んでいこうと思いますので、校長先生をはじめ先生方、
そして先輩の皆様、これからどうぞよろしくお願いいたします。
1学年
学級担任・所属教師の紹介
1
担 任
所 属
大巻
組
2
太一
平 塚
組
阿部 宏美
和 弘 ,
藤 岡
3
組
4
佐藤 雅哉
直 美 ,
河原
福 井
組
学
5
組
柾本 結哉
8
組
佐々木 優
裕 美
【4・5月の主な日程】
(1年生関係分)
4月
7日(火)入学式〔 10:00開式 〕 1年 学級PTA
8日(水)学級写真 撮影
9日(木)ワーク・補助教材 販売〔 8:00~8:30 体育館 〕
10日(金)1・2年 学力達成度検査、 3年 学力テスト
16日(木)授業参観、1年 学年PTA、 2・3年 学級PTA、PTA総会、体文総会
5月13日(水)耳鼻科検診(1年)
28日(木)心臓検診〔1年〕