1 - 大阪大学大学院工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻

「オープンイノベーション」を活用した新規テーマ創出と新たな事業創造
New theme and business creation which utilize the “Open Innovation”
安藤宏樹*1 岡崎倫久*1 里見淳吉*1 平野泰史*1 宋易静*1 山本孝夫*1 中川貴*1 松本毅*2
*1 大阪大学大学院 *2 大阪ガス
1. Introduction
技術開発からビジネス展開までの流れ
容
易
資
金
調
達
の
容
易
さ
困
難
テーマ選定
大阪ガスのオープンイノベーション
外部機関
大阪ガス
各自技術調査
大学
・気になる技術
・新製品考案
公的研究機関
大手・中堅企業
基礎研究から市場投入
までに死の谷1)を越える
必要がある
死の谷
基礎研究
開発
上流化
大阪ガス
グループ
オープンイノベーション
テーマ
素材
海外
中小企業
市場投入
死の谷を乗り越える手段
光触媒
メタン濃縮技術
レンジでパスタ
温水ビジネス
クロックス
社内開発
健康
熱
技術調査
ベンチャー
事業化
水
素材 フルオレン系エポキシ樹脂
自社の技術
オープンイノベーション
「オープンイノベーション」とは大阪ガスが取り組む重要な技術的課題について、
外部機関に公開し、社内外で連携することによって技術開発を進めるもの
外部に技術提供
健康 バガス炭
熱 熱マネジメント
新規テーマ創出と新たな事業創造
水 水熱ガス化法
1)経済産業省HP
2. Result
フルオレン系エポキシ樹脂
対策① フィラーの含有
パワーデバイス市場
2011
2020予測
159%
次世代パワー
デバイス
63億
1740億
2762%
構成部材
1200億
3280億
273%
目的:新たな用途展開の提案
 フィラーの含油により、線膨張係数、熱
伝導率、絶縁性の向上が見込まれる。
 適切なフィラーとしては、シリカ、窒化ホ
ウ素、アルミナなどが挙げられる。
成長率
パワーデバイス 1兆8649億 2兆9661億
バガス炭
バガス炭
サトウキビの搾りかすを炭化したもの植物由来の炭化物
対策② ガラス転移温度の改善
 ナフタレンやアントラセンなどの多環芳香
族を導入することで架橋密度を高くする。
 ベンゾオキサジン、シアネートエステルなど
のような耐熱性樹脂で変性する。
次世代パワーデバイス実装樹脂への展開
実際に検証してみる必要がある
フルオレン系エポキシ樹脂の性能
フルオレン系
目標値
エポキシ樹脂
400℃
耐熱性(5%重量減) 300℃以上
線膨張係数
15ppm以下
66
熱伝導率
5W/mk以上
-
ガラス転移温度
250℃以上
217℃
封止材を売る場合
線膨張係数、ガラス転移温度の改善が必要
日立化成工業株式会社
住友ベークライト株式会社
インフィニオン
三菱電機
CH4・H2・CO2
触媒反応器
付加価値の高い封止材として売りたい
長所 ・廃水からエネルギー創生が可能
・高有機物濃度廃水処理が可能
廃水 凝集
水生植物
沈殿
イオン
交換膜
処理水
需要家
方針の決定
B班活動
熱源調査
・下水処理に適用可能である
・生物法に対して処理費用で
優位性がないため、適切な
市場ではない
脱S
CH4・H2・CO2 ・水熱ガス化法に有害な物質
の除去技術を具体的に提案
触媒
処理水 ・組み合わせることで既存の
反応器
4倍の市場に適用できる
活性
炭層
技術シーズ
工場などの排熱
下水
脱Cl
未利用の熱源
現状調査 ⇒ 提案方針
(熱源・技術・事例)
蓄熱・熱搬送
新規市場提案
CH4・H2・CO2
活動の流れ
目的:新たな熱輸送のビジネスモデルの提案
短所 ・固形物が有害
・硫化物、塩化物が有害
処理水
組み合わせ技術提案
・植物由来を活かすことができる
・二日酔いの原因となるアセトア
ルデヒドの吸着が期待される
熱マネジメント
技術概要
触媒反応器
ペット用腎不全予防
サプリメントの提案
・活性炭に効果が期待されている
・植物由来を活かすことができる
・ペットの死亡原因で腎不全が上位
本提案を受け大阪ガスがペット用腎不全用サプリメントの検討を開始
水熱ガス化法
廃水
高付加価値商品
としての新たな
用途開発を提言
活性炭を扱う企業に手当たり次第サンプルを提
供し、1 kg数百円の代替品として販売を検討
健康食品の提案
提携先の検討
素材を売る場合
大阪ガスの方針
空気
他の施設や地域
蓄熱操 蓄熱密度
作温度 (GJ/m3)
121℃
酸化マグ
化学 ネシウム 100~
蓄熱 塩化カル 250℃
シウム
0.48
高密度
サーバー
技術シーズ調査
蓄熱
蓄熱材
方法
潜熱 エリスリ
蓄熱 トール
工場
エンジン
熱源ごとの対策が必要
規模小
家電
自動販売機
規模大
太陽電池
砂浜
燃料電池
1.5~3.0
(目標値)
発電所
アスファルト
熱を集約する技術が必要
長期的な技術開発が必要
地下水
人工
自然
低密度
地下鉄
3. Conclusion
まとめ
フルオレン系エポキシ樹脂
次世代パワーデバイスへの用途展開
・改善すべき項目と手法に関して調査
・提携先の検討
熱マネジメント
現状調査
実際に検証する必要あり
植物由来バガス炭
高付加価値商品化の提案
食品添加
→ 人体投与には障壁が多い
ペット用腎不全予防薬 → 吸着成分の調査が必要
学び
未利用の熱源 → 実用性の低い低温排熱が多い
技術シーズ → 実用レベルに達してない
新規ビジネスモデルの提案は断念
水熱ガス化法
大阪ガスが検討開始
市場検討
技術提案
→ 生物法が適用できない高有機物濃度廃水に適用
→ 硫化物、塩化物除去技術を提案
適用市場の拡大
 オープンイノベーションはそのテー
マが外部との連携にふさわしいか
見極めることが肝心である。
 オープンイノベーションを進める上
で最も重要なことは対象の信頼を
得、相手の保有している技術情報
や構想を詳細に開示してもらう点
である。