木造密集市街地における 延焼シミュレーションの活用と防火対策

建 築系
研究
概要
木造密集市街地における
延焼シミュレーションの活用と防火対策
木造密集市街地は全国の都市に分布
しており、
酒田大火や阪神大震災での
事例のように、
潜在的に大規模延焼火
災の危険性をはらんでいる。強風時の
火の粉の飛散や積雪時の渋滞の際に
市街地火災シミュ
レーションプログ
ラム:国土技術政
策総合研究所及
び 建築研究所に
おいて共 同で 開
発された。
重要伝統的建造物保存地区
に指定されている
「ひがし茶屋
街」
において、茶屋建築の町並
みをモデル化し、延焼の状態や
防火対策の有効性を確認する
実験シミュレーション。
中心市街地の航
空写真:かつては
城 下 町 で あった
金沢市の典型的
な木造密集市街
地。
歴史的木造住宅:昭
和戦前期以前に建
てられた歴 史 的な
家屋が、金沢市の中
心 市 街 地には今も
多く残っている。
消防車の到着が遅れる場合も想定さ
れる。
本研究では、代表的な木造密集市街
地として金沢市の旧市街地を対象に、
延焼シミュレーションによりきわめて
経済的に危険度判定を行うとともに、
有効な防火対策を提案する。将来的に
は、
全国の自治体への普及を目指して
いる。
今後の
展開や
メッセージ
東日本大震災においては、
地震による火災
ばかりでなく、
津波による火災が多数発生
しました。津波火災の解明と予測手法の構
築は今後の重要な課題です。お気軽にお
問合せください。
研究者
情報
増田 達男 教授
学部:環境・建築学部:建築デザイン学科
所属研究所:地域計画研究所、地域防災環境科学研究所
工学博士。福井大学大学院工学研究科修士課程
(建
築学)
修了。昭和53年本学助手就任。講師、助教授を
経て、平成15年現職。
Keyword
地理情報システム/延焼シミュレーション/津波火災/古地図/人口動態