3学年チャレンジテスト 分析

3学年チャレンジテスト 分析
★各先生方による分析
◎よく理解できていること ▼あまり理解できていないこと
【国語】
◎平均正答数が、道内全体、十勝教育局、帯広市教育委員会よりも若干高い割合になっている。
◎平均無回答数が、道内全体、十勝教育局、帯広市教育委員会よりも少ない割合になっている。
◎小説の読み取りの設問において、心情の理由を選択する問いの正答率が高く、選択肢にある言葉に注目し
て文章を読み取ることができている。
◎意見文を書くことの設問において、下書きの内容の要点を選択する問いの正答率が高く、書く内容の要点
を整理する力がついている。
▼平均誤答数が、道内全体、十勝教育局、帯広市教育委員会よりも高い割合になっている。
▼小説の読み取りの設問において、一文を文章内に挿入する問いの正答率が低く、文章の展開や文と文の前
後関係の読み取りや、言葉の意味の理解ができていない。
▼意見文を書くことの設問において、メモを下書きの文章にする問いの正答率が低い。メモを文章化する力
や説得力を増す説明の順序を考える力が不足している。また、メモから文章の内容を推察する力、すなわ
ち読み取る能力の不足も見られる。加えて、この問いでは無回答数が多く、記述問題というだけであきら
めてしまっている現状が見られる。
【社会】
◎北方領土の位置を正確に把握している生徒が多い。道内全体・十勝教育局・帯広市教育委員会と比べても、
正答数が高い。
◎日本国憲法の基本原理の内容についての正答数が高い。道内全体・十勝教育局・帯広市教育委員会と比べ
ても、正答数が極めて高い。
▼日本国憲法改正の手続きについて特に理解が低い。
▼議院内閣制の内容について特に理解が低い。
▼三審制をとっている理由の説明について、特に正答数が低い。
▼民事裁判と刑事裁判の違いについての理解が低い。
▼裁判員制度に関する知識が定着していない。
▼平均誤答数が、道内全体・十勝教育局・帯広市教育委員会の中でも多い。
【数学】
◎2次方程式の因数分解を利用した基本的な解き方は身についている。
◎2次関数の式の求め方並びに、変化の割合の求め方も定着している。
◎平行線と比の計算は直近のテスト範囲であり、高い割合で求め方が身についている。
◎相似の証明問題の理解が高く、関連した角度を求める問題についても理解が高い。
▼2次方程式の解の片方が0になるような問題の解き方の理解が低い。
▼平方根の考え方を使って解く2次方程式の問題の理解が低い。
▼2次方程式の解の公式を正確に理解していない。
▼2次関数の式とグラフの形状に関する問いに対応できていない。
【理科】
◎全体平均や帯広市教育委員会よりも平均正答数が高く、回答数に対して誤答数も少ない。
◎基本的な星座名やその星座を形作る恒星の配置について定着している。
◎方角に応じた星座について理解し、南にある代表的な星座を判別できている。
◎加速運動についての運動の特性が理解でき、角度の違いによる速さの変化が理解できている。
◎作図問題の回答が多く、定規を使った平行線の作図が身に付いている。
▼平均無解答数が多く、正答数の高さから解答できる生徒と解答していない生徒との個人差が大きい。
▼東西南北の方角を読み取れず、16方位について把握できていない。
▼北の空の星座の動きが反時計回りになることを理解できていない。
▼データを判別し、誤った数値を検証して導くことが定着していない。
▼グラフ見て、数値を読み取る問題ができていない。
★各先生方が考えた授業改善・工夫
【国語】
○言葉の意味について、辞書を活用するだけではなく、前後の文脈から意味を推察する学習が必要である。
○言葉や文に現れる「時間の概念」に注目させ、ストーリーの展開や説明の順序について考えるための手立
てとして活用できるようにする。
○文を記述させるという学習活動を増やし、記述問題への抵抗感をなくさせるようにする。
【社会】
○既に行ってはいるが、授業で既習事項の復習を行う。復習が不十分で知識が定着していないと考えられる
ので、毎時間少しずつではあるが必ず行う。
○小テスト、ワークの活用をより重要視し、確実な知識の定着を図る。
○課題解決に向けて、教科書を活用し「調べる活動」をより進める。
○説明文を書くなど、文章を書く作業への苦手意識が強く、無回答、または誤解答の生徒が多い。
授業において説明文をはじめ「文章を書く」という活動をより多く取り入れる。
【数学】
○直近のテスト範囲であった分野は計算の結果が良い。よって2次方程式の結果が思わしくないのは、
純に計算練習の不足と考えられる。計算練習は、時々復習をしながら完全に身につくよう取り組む
単
必
要がある。
○証明問題の正答率と比較して、2次関数の式とグラフの形状に関する理解が進んでいない。証明問題は2
年生の合同でも行った分野であり、一度理解されたことの延長上のものは理解しやすかったと推察される。
一方、2次関数は、関数の延長ではあるが、その特徴は幅広いので、3年生の総復習を兼ねてもう一度整理
して理解させる必要がある。
【理科】
○星座が日周運動によって動く方向や、方角に応じた星座の動きを理解できていない。ビデオ教材をさらに
多く用いて星の動きを視覚化したり、教室を大きく使って天体の動きをイメージさせ、想像を膨らませた
りする必要がある。また方角については日常で主に使用する東西南北の4方位以外に16方位を用い、4
方位の星の動きとのつながりを考えさせたい。
○力と運動の分野の正答数が多く、特に作図問題の回答率や正答率が高い。定規を使って作図をする問題は
チャレンジテストの直前にも行ったため、回答数自体が多くなったと考えられる。作図を行う機会を今後
も増やしたい。グラフから数値を読み取る能力が低いため、実験後の考察の時間を増やし、読み取った数
値から一般的なことを導こうとする試みが特に必要である。