愛知建築士会学生コンペ 最優秀賞 記:伊佐治拓人(都市社会工学科3年) 10月4日、 名古屋中小企業振興会館(吹上ホー ル)にて第9回愛知建築士会学生コンペの最終 審査が行われ、藤岡研究室に所属する春日功助 さん(社会M2) 、山本智慧さん(同M1) 、佐野 智哉さん(同M1) 、田中匠哉さん(建築・デザ イン4年)チームの作品『海風のターミナル』 が初参加ながら最優秀賞を受賞した。作品を紹 介するA2サイズのポスター3枚に対して評価 する一次審査と模型を用いてプレゼンテーショ ン・質疑応答が行われた二次審査を経て受賞者 が決定された。今コンペの対象都市は海辺の バーがそれぞれ忙しい中で、対立もしながら栄 観光地として知られる蒲郡市で、海岸地域をイ 誉ある賞をもらうことができた。さらに、竹山 メージの象徴として世界から注目されるための 先生(審査員長)に自分たちの作品を見てもら えてよかった」 、田中さんは「本学から最優秀 「アイコン」となる建築が募集された。 春日さんたちのチームでは、海を「アイコ 賞をもらうのは初なのでやっととれてよかっ ン」としてとらえ、自然を可視的にすることを た。藤岡先生も喜んでくれた。今年の受賞を糧 目標とした。敷地内に入江を設けることによ に来年ももらえるように努力を続けたい」と り、潮の満ち引きによって異なる表情を創り出 語った。藤岡研究室について「建築・デザイン した。また、帆布を設けることで、風向きや凪 の学生が半々で所属しているので、まわりから によって様々な景色を楽しむことができるよう 刺激を受けることができる。広い視野で建築を にした。時間帯によって変わる自然現象をデザ 考えることができる」と春日さんは紹介した。 インに取り込むことで、建物全体で時間によっ て自然を感じることができる空間を可能にして いる。 この作品は左右二棟の建物によって構成され ているが、左が地域交流エリア、右が旅客ター ミナルエリアと使用目的が分かれている。地域 交流エリアでは、小型船舶停泊所やパラリン ピックセーリングセンターを配置することで、 地域住民や身体障害者の交流スペースとなって いる。旅客ターミナルエリアでは、フェリー乗 り場やレストラン、ショッピングコーナーを配 置することで、大島への連絡船の利用者を対象 としたスペースとなっている。 最優秀賞の受賞を受けて春日さんは「メン −2−
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