学校だより6月号

平成27年6月1日発行
玉川中学校学校だより
320号
厚木市立玉川中学校
厚木市小野301-10
<発行責任者>
堀江 眞澄
体育大会を終えて
First Challenge~俺らが踏み出す新たな一歩~
体育大会担当
遠藤
大地
5月23日(土)晴天の中、第37回玉川中学校体育大会が開催されました。今年度のテーマ
は、スローガン「First Challenge~俺らが踏み出す新たな一歩~」にもあるように新しい事に
挑戦するという事をねらいとして行いました。具体的には
①運営面では、より生徒主体的な活動を行い、体育大会を通して自ら考え、行動し、表現で
きる力を養うこと。
②体育大会の種目では、全校で行う種目を増やし、学年問わず学校全体が一体となること。
に挑戦した体育大会でした。
4月から各委員会の取り組み、各学級・学年の練習の取り組みを見てきましたが、各委員会
では、体育大会へ向けて3年生がリーダーとなり、1・2年生を助ける姿や学年・学級では、体
育委員や学級委員がリーダーとなり、集団が練習に協力する姿が多く見られ、その中で仲間
同士励まし合う姿を見ていて、ねらいは、達成されたのではないかと感じています。
また、3年生は最後の体育大会となりました。どの競技でも自分の最善を尽くす姿が見られ
熱の入った競技が繰り広げられました。特に今年度から新たに加わった全校種目長縄では、
自分達が競技をしていない時も、1,2年生の回数をみんなで数えたり、大きな声で応援したり
と、玉川中学校の最高学年として責任を持って取り組んでいたように感じました。競技以外の
係活動や前日準備、当日の片付けでも、生徒たちが意欲を持って取り組み、表からは見えな
い部分でも一生懸命活動していました。
2年生は、昨年の体育大会を経て、1年間かけて作ってきた集団の力強さを感じました。リ
レーでは転んでも立ち上がり諦めず最後まで走り切る姿、ハリケーンでは最後の最後までど
のクラスも諦めずに取り組む姿、組体操では練習から難しい技に意欲的に取り組んでいく姿
その全てが3年生に勝るとも劣らない力強さを見せつけてくれ、感動させてもらいました。
1年生は、初めての体育大会で右も左も分からない中、上級生の後ろ姿を見ながら一生懸
命ついていこうと頑張りました。特にムカデリレーでは、本番直前まで上手くいかず、各クラス
とも一生懸命最後まで練習をしていました。不安と期待が交錯する中で迎えた本番では、各
クラスとも練習通りの力を発揮し笑顔で競技を行ってい
ました。
体育大会が終わると各学年とも、生徒達はとてもすが
すがしい表情をしていました。これまでにないくらい準
備も当日の運営も大変だったと思います。しかし、その
中で得たものの大きさが、最後の生徒たちの表情に表
れていたのだと思います。生徒たちは、今回の体育大
会で学んだことを、これからの学級や学年の活動、委員
会活動、行事等学校生活に活かし、玉川中学校をさら
に良い方向へと導いてくれることを確信しています。
体育科
宮﨑
友子
今年度から女子のダンスを全校で行いました。これまでの3年生のみのダンスと違
い、全校で行うことに3年生はとても気合いが入っていたように思います。3年生が昨年
度から構想を練って、4月の下旬から1・2年生のダンスリーダーへ伝達を始めました。3
年生から1・2年生へ伝達することは、授業内ではできないために、放課後を使いまし
た。学級活動や部活動を削って、少ない時
間の中での伝達は、とても大変なことだっ
たと思います。しかし、3年生はそのような
中でも、ダンスリーダーとしての責任を果た
すために、幾度となく集まり、ダンスを改善
しながら1・2年生へ伝達指導してきました。
1・2年生も、そんな3年生の熱い思いを感
じ、必死にダンスを覚えようと、努力する姿
が見られました。時には3年生のダンスリー
ダーで意見の相違があり、集まって話し合
いになることもありました。しかし、お互いの
意見を言い合うことで、より完成度は増し、本番を迎えられたと思います。更に3年生
は、3年生のみで踊る創作ダンスも行いました。全校ダンスとは違い、クールな感じの曲
調で、3年生らしく格好良く踊りきったと思います。さて、私がこの体育大会の練習を通し
て、印象に残っているのは、体育館での全校ダンスの全体練習です。グラウンドで全校
ダンスを初めて踊った後に、体育館では学年毎に披露し、3年生に見てもらう姿がありま
した。1・2年生は、これまで教わったことを
一生懸命3年生に披露し、また3年生は、ダ
ンスの細かい動きにまで目を光らせ、指導
していました。自分達が一生懸命創ったダ
ンスだからこそ、また全校で合わせることに
なったダンスだからこそ、妥協をしないで、1
・2年生に指導していく3年生の姿が忘れら
れません。そしてその期待に応えようと、1・
2年生が一生懸命練習に励んでいました。
体育大会本番まで、全体練習はグラウンド
で3回ほどしか出来ていません。しかし、こ
のような地道な努力を重ねて、あの体育大会当日のダンスが仕上がりました。
3年生が今年度行ってきた活動を、2年生は受け継いで、上級生から下級生への『教
え合い活動』がこれからの玉川中学校の伝統になって行けたらと思います。
学年種目
1年ムカデリレー
2年ハリケーン
3年ローハイド
体育科
遠藤
大地
今年の3年生の演技は、これまでにも増してハードだったと思います。今振り返れば2
年前にはこんな組体操ができる学年になるとは思ってもいませんでした。1年生の時に
は体が大きい子が少なく、線も細く、2年後本当に組体操を指導できるのか不安な面も
ありました。しかし、この2年間で大きく成長したと感じています。体の大きさや体力面で
はもちろんの事、何よりも心が強く、逞しくなったように感じます。今回の組体操で言い
続けたことは「土台には土台の、上に乗る人には上に乗る人の辛さがある。」と言うことで
す。土台になった生徒は、痛みに耐え、疲労を
乗り越え、上に乗る生徒を安全に乗せることだ
けを考え、目立たず、ただひたすら一生懸命耐
え抜きました。上に乗った生徒は、1番高い場
所で不安定な中、あしが震えるのを何とか自分
で制し、下で支えてくれている生徒の気持ちに
こたえ技を完成させました。その姿を見ている
だけで熱いものがこみ上げてきました。1、2年
生や女子生徒も3年生の魂の組体操に釘付け
になったことと思います。
組体操を全校でやることになり、不安はいっぱいありましたが、その不安の中で1番ひ
っかかっていたのは、実は2年生です。3年生は、1年・2年と体育大会を経て次は自分
達の番だと思ってこの1年間を過ごしてきました。気持ちの上では、「覚悟」が最初から
できていたように感じます。1年生については、初めての体育大会です。中学校の体育
大会を知らない分、全ての種目が初めての中で上級生に付いていこうとする気持ちで、
「覚悟」して取り組むことができると確信していました。しかし、2年生は違います。昨年体
育大会を経験し、自分達の中で体育大会とはこういうものであるという価値観が有り、3
年生になったら自分達も組体操をやるとは思っていたものの(昨年は3年生のみで2年
生はやらなかった)、2年生で行うとは思っても見なかったことだと思います。まさに「覚
悟」をさせるという意味では1番難しい学年だったと思います。しかし、そんな不安も2年
生を指導し取り組みを見ている中で、すぐに「この子達ならできる。」という確信に変わっ
ていきました。元々素晴らしいパワーを秘めた学年です。一度やり出すと自分達も技を
高めたいという意欲があふれ出してきました。そんな2年生に来年の組体操を期待して
います。1年生は、昨年度小学6年生の時に毛利台小学校の運動会で組体操を見てい
ました。隊形移動、技の完成度どれをとっても素晴らしかったのを覚えています。組体操
の練習をしていて感じたのは、あきらめない生徒達だと言うことです。技が難しくても、疲
れていても、先生の話を良く聞き、理解しようとしながら技を身に付けていきました。1年
生の頑張りがなければ、今年の組体操が素
晴らしいものになることはなかったと思いま
す。全校組体操をやってみて1番嬉しかった
ことは、3年生の演技を見ている1,2年生の
姿です。集中して、3年生を応援しながら、拍
手をしている姿を見て、これが全校で組体操
を行うことの素晴らしさだと思いました。そし
て、3年生のみが演技している最中も全員で
あの空間を作り、3年生にスポットライトをあて
輝かせていたのだと感じています。
体育科
橋本
卓也
今年度から種目に追加した全校長縄では、加算部門
・連続部門とクラスを2つに分けて、縦割り総合回数で
競い合いました。この目的は全校生徒が同じ種目に取
り組み、縦割りクラスの中で教え合い活動をすることで
した。そのため、3年生には1、2年生に上手に跳べる
アドバイスをするため、長縄をはやく学級に配り練習を
始めました。しかし、今年度から始まった新なた取り組
みだったため、練習時間も少なかったことなど様々な
理由からあまり教え合う活動ができなかったようです。
しかし、今年度の反省を活かし、1・2年生は来年以降最上級生になったとき、後輩に良
いアドバイスができることを期待しています。
練習の様子では、時間は基本的に昼休みのみとい
う厳しい条件のなか、各クラス体育委員を中心に給食
を食べ終えたらすぐにグラウンドに出て、試行錯誤しな
がら跳んでいました。加算部門、連続部門のどちらか
片方しか練習できないのですが、多くのクラスが全員
出て、大きな声で数を数えたり、アドバイスしたりなどク
ラスの団結力を見ることができました。そのチームワー
クの良さでどのクラスも本当に上達していきました。予行
練習の時に加算部門で10回くらいしか跳べていなかっ
たクラスも本番ではたくさん跳べていました。
本番では、全校生徒がトラック内に並び、加算部門、
連続部門の順番で1年生から順に跳びました。その中で
同じ色のクラスが跳んでいる時、回数を一緒に数えたり、
大きな声で応援している姿がとても印象的でした。縦割り
ならではの盛り上がりを見せることができたことはとても良
かったと思います。長縄という種目は運動が得意な人、
苦手な人、色々な人がいますが、みんなで声を合わせることや跳ぶタイミングを誰かが
教えてあげることで記録は伸びていきます。なので、クラスの団結力やチームワークが
本当に大事な競技ですが、各クラス各色連合の特徴を活かしたやり方で玉川中学校の
力を見ることが出来ました。来年以降も縦割りでクラスの輪だけでなく学年を超えて力を
合わせてくれたらと思います。
全校種目長縄
3年生
2年生
1年生