第115号

2015 年夏号/通巻 115 号/ 2015 年 7 月発行
ことばが世界を造っている
MLC 会長 梁川厚行
だいぶ前になるが、
ある生徒に
「先生、
あまり、
た。このことは私に何かを教えるために起こっ
『がんばりなさい』
と言わない方がよいですよ。
」
たのだ。一体何なのだろう。
」と自分に話しか
と言われたことがある。その時は、なぜなの
けるようにしている。すると不思議と問題は
かわからなかった。今思い返すと、
「がんばる
解決していく。私の好きなことばに、
「天の父
ことができない私はだめなのだと思ってしま
はあなたが何を必要としているかよくご存知
う生徒が中にはいるようだ。
です。神の国とその義とをまずもとめなさい。
ことばというものは、同じことを話しても、
そうすれば、本当に必要なものは神様が与え
その時の話し手の思いが、身振り、表情、声
てくださる」
(マタイ6 : 33)がある。この言葉
の響きで、ことばに乗って相手に伝わる。こ
を口ずさんでいると、これから何が起こるの
とばは、心の奥深いところで大きな働きをし
だろうとワクワクしてくるから不思議である。
ている。
先日、ある会合で、
「神様は、
『ありのまま
「万物は言によって成った。成ったもので、
のあなたでよい。そのままのあなたを愛して
言によらずに成ったものは何一つなかった。
」
いる』とわたしたちに話しかけているのです」
(ヨハネ 1:1-3)とあるように、
すべてのものは、
ということを話した。ある人が、
「ほんとうに
ことばによってなっている。
そうなのですか?」と聞いて来たので、
「そう
花にやさしく水をあげて「きれいだと言っ
なのですよ、神様とはそういう方なのです」
て育てるのと、ほっておくのとでは、育ち方
と話したら、驚くとともに喜んでいた。これ
が違う。人間も同じで、
いつも「お前はだめだ、
からも、自分に語りかえることのできる「こ
だめだ」と言って育てるのと、
「君はすばらし
とば」を集めていきたい。
いね」と言って育てるのとでは、大きな差が
「だから、あらゆる汚れやあふれるほどの悪を
つく。マイナスの気持ちで発したことばは人
素直に捨て去り、心に植え付けられた御言葉
を傷つけるが、プラスの気持ちで発したこと
を受け入れなさい。この御言葉は、あなたが
ばは人を励まし、生きる力を与える。
「よくで
たの魂を救うことができます。
」
( ヤコブの手
きたね」
、
「それでいいのだよ」
、
「すごいね」と
紙:1-21)
心の奥底からほめ、相手のありのままの存在
「人間の真の価値はおもに自己からの解放の度
を受け入れていくことがよい。ことばには様々
合いによって決まる。
」
(アインシュタイン)
なことを成り立たせる不思議な力がある。
このように考えていくと、
「ことば」には私
相手にかけることばだけでなく、自分自身
たちの意識も含まれることが分かる。
「私たち
にかけることばも大切な働きをしている。日
のことばが世界を造り続けている。
」ともいえ
頃の生活の中にはいやだと思うことや、つら
るのではないか。
「よいことば」で、すなわち
いと思うことがある。避けようにも避けられ
「愛の波動を含んでいることば」で自分自身を
満たしていきたいと思った。
ないことがある。その様な時に私は、
「よかっ
1
マリアニスト・シリーズ 15
「岩島忠彦師の講演から学んだ奉献生活へのヒント」
マリア会地区長 青木 勲
『現代日本における私たちの奉仕―奉献生活
3. 交わりの熟練者であること。奉献者は、常
の年に当って』と題して「日本カトリック管
に、
誰に対しても出会いの人、
関係の人(コミュ
区長評議会」と「日本女子修道会総長管区長
ニケーション)
、相互受容力と他者への関心と
会」の合同の年次総会が開かれました。岩島
理解力の深い人でありたいです。異文化の人
神父様の4回に亘る基調講演を私なりに3点
との出会い、身心ともに病んで疲れている人、
に絞って、奉献生活の刷新のためのヒントと
蔑まれている人たちに寄添える心の広さと包
してご紹介いたします。
容力をイエスとマリアに学ぶ人です。心の飢
1. 奉献生活の年を送るに当たり、奉献者は喜
えと渇きに喘ぐ孤独なる群衆が溢れています。
びと魅力ある生き様を示す必要があります。
その意味で、開かれた教会、開かれた修道院、
それは、キリストの福音の透明性と簡潔さが
そして心のひろい開かれた奉献者が今いたる
条件です。つまり「救い主であるイエスが舐
所で求められています。
めた受難と十字架の神秘と復活後天に上げら
聖書の一言
れ「主」として父の右に座る喜びが含まれます。
「あなた達は、聖なるもののよう
にふるまい、聖なるものであれ。あ
なたたちの神、主である私が、聖な
るものであるからである」
(レヴィ記 20 章 7 節)
ですから奉献生活は、この世の価値観(数・
統計・業績等)とは本来的に異なる別な価値
の序列があることを歴然と示す必要がありま
す。修道会の創立者は、時代と場所という歴
史的制約の中で、イエスの生き方の核である
「私は、あなた達の中にあって、
イエズス・キリスト、十字架につけ
られたイエズス・キリストのほかに
は、何も知るまいと決心したからで
ある。」
(1 コリント 2 章 2 節)
「神と人への情熱 (パッション)を、会員が最
も忠実に感得するように霊性と宣教の両面で
育成したのです。
2. 奉献者は、世を呼び醒ます生き方を示す必
要があります。特に、今それが求められてい
ます。神を知り、人を知ることであり、悪・罪・
不正に与からないで、全き自由をもって、弱者・
貧者の側に立つことであり、現代社会に対し
て逆らいの徴(コントラスト)性を顕現して
行くことです。福音的な勇気と決断が現代ほ
ど求められている時期はありません。預言者
は、人々に「何が今神のみ旨かを識別させる
ために派遣された人だからです。
2
マリアニストの中に生きるマリアの母性と女性としての細やかさ
アリアンス・マリアル 田中正江
私がマリアニストと出会って、早 10 年の
黙想やその他の用事で町田の黙想の家に訪れ
歳月が流れようとしています。
る機会が多いのですが、そこは私にとって
私は受洗後まもない時から今日に至るま
様々な点でマリア様の女性としての心配りを
で、イエズス会の方達の司牧される教会で信
感じさせてくださる場所でした。
仰生活を長く送ってきた為、マリアニストに
またアリアンス・マリアルに入会したこと
出会うまで、マリア様について、イエス様の
で、シスター達の同じ霊的家族に対する女性
母という知識とロザリオの祈りのみでしか向
的(マリア的)優しさと祈りに度々触れてき
き合うことがありませんでした。
ました。
またイエズス会の方達は「霊操」という理
またシスター達のベトナムの会員達を養成
性を重んじた祈りを基盤に修道生活を送られ
する姿を見て、私自身のアリアンス・マリア
ている方達なので、イエス様そのものや神様
ルの会員としての養成期間の日々の中で、身
の父性という面に触れる機会が多く、私自身
を持って「育てる」というマリアの母性を感
の信仰や祈りの中も多くその影響をうけてい
じました。育てられる喜びを感じました。
ました。
家庭の事情もあり、私にとってはシスター
そのような私がマリアニストに出会って、
達の姿には感動と感謝の思いでいっぱいで
マリア様のことを多く知るようになり、考え
す。自分の信仰生活もいつのまにかマリア的、
るようになりました。マリア様の母性、使徒
女性的感性が芽生えていました。
性など・・。ただその多くを知り得たのは勉
そしてマリアの母性と女性としての姿を生
強を通してよりマリアニストとして生きる汚
き、人に伝えていくこともマリアニストの女
れなきマリア会のシスター達の姿でした。
性として大事な使命であることを、今、強く
私はアリアンス・マリアルに入会して以来、
感じています。
3
奉献から 22 年を経て
MLC シオン 石井悠子
去る4月19日、MLC の黙想会に参加。
方にお願いすることにいたしました。
「復活の意味」と題する青木神父のご講話、ご
ところが、まだまだ私にはしなくてはならな
指導のもと有意義な一日でした。その時に、
「奉
いことがあり、小教区の宣教部のひとりとして
献生活の年」に当たってマリアニスト家族とし
近隣教会合同の「湘南キリスト教セミナー」の
て何か一言をと依頼されました。
担当をしております。
私が信徒マリアニストとして奉献したのは
今の私にできることを、マリアニストの精神
1992 年 10 月 4 日でした。この 22 年をふり
で、共同体の交わりのなかで福音を証すること
かえり、色々なことが思い出されます。
ができますようにと心から願っております。 創刊号から 100 号までの「マリアニスト」
誌の発行やネパールの恵まれない子供たちへの
教育資金のためのチャリティコンサートなどに
携わったことなどです。
また、小教区に於いては 2001 年からエキュ
メニカルな宗派を超えての「泉区民クリスマス」
に関わってきました。今年 15 回目を迎えよう
としておりますが、最近年齢のこともあり若い
信徒マリアニストとして
MLC シオン 岩﨑好愛
私が初めて「マリアニスト」という存在に出
社会の中で私たちに求められている使命では
会ったのは、もう 24 年くらい前になります。
ないかとの思いに至り、その原動力となるの
当時から「マリア会」とご縁のあった石井家と
が、マリア様と共に働かせていただく奉献の道
の繋がりがあってのことでした。
なのだと理解しました。
その後、信徒のマリアニストを育成する講座
そして、1992 年 10 月、10 人ほどの方々と
が Sr. 小林によって始められ、何も分からぬま
共に奉献式に臨みました。
ま、何人かのみなさまとご一緒に参加させてい
今は「信徒マリアニスト共同体」
(MLC)として、
ただきました。 支え合い、共に歩む共同体が確立されています
Sr. 小林が熱く語られるシャミナード神父様
ことをたいへん嬉しく思い、これまでお導きい
のご生涯やそのカリスマ性に心惹かれ、深く知
ただいたマリア会、汚れなきマリア会の皆様と
りたいと思うようになりました。深く知れば知
主に感謝いたしたいと思います。
るほどに、師が、フランス革命後の混乱の中で、
時あたかも今年はフランシスコ教皇様が使
信徒に求められた使命こそ、今の不安に満ちた
徒的書簡で示された「奉献生活の年」
。シャミ
ナード神父様を駆り立てた信徒による宣教と
いうひらめきを身に受けて、これからも信徒マ
リアニストとして頂いた召命を、マリアニスト
家族の中で育てられながら、熱意をもって生き
ねばと改めて感じています。
4
SM ニュース
◆総本部の日本訪問
れ合い、日本社会の現実は新鮮な印象を与えたよ
うです。
マリアニスト家族の他の枝との集いは時間がと
5 月 1 日~ 15 日、総本部の日本地区訪問が予
定通り実施されました。
れなくて残念でしたが、最終日の夕食を代表者の
方がたと共にすることができたのは何よりでした。
当初、総本部の 4 名が全員揃って訪問する予定
でしたが、コルテス総長は以前の手術の再検査が
必要になり、残念ながら今回は来日を見送られま
◆今後の予定
① 総指導者会議(7 月、ローマ、青木地区長参加)
② 地区会議(7 月 27 日~ 29 日、シャミナー した。
ちょうどゴールデン・ウィークと重なったため
に、各修道院と学校の訪問がタイトなスケジュー
ド修道院)
ルとなりましたが、初めての来日となった教育局
長、財務局長の二人にとっては、マリアニストの
修道生活、宣教活動、日本の教会、諸宗教との触
③ 地区大黙想(7 月 31 日~ 8 月 6 日、那須の ベタニア修道女会 山の家)
ホワイエ
Foyer ニュース
新メンバー
2015 年春、私たちのグループに新たなメン
バーをお迎えすることができました。
今回は、4 人の方にホワイエでの抱負を語って
いただきました。
なんだか怖い。そんな意見が、大勢ではないでしょ
うか。
僕が洗礼を受けていると知ると、ほとんどの友
人は驚きます。確かに僕は研究者を目指す、所謂
理系の人間です。そんな僕が神を信じると言った
ら、驚くのも無理はありません。
僕は神も復活も信じます。それを原理として、
キリスト教はある、と信じます。このホワイエの
集まりを通して、道を外れないように、信仰を深
めていきたいです。
● M . A さん 同じ信仰心を持つ方々と語り合う、今までにな
い体験に心踊らせています。かつては、先生方や
シスターにお話していただくことを楽しんでいま
したが、聞くばかりでなく、語り合い、みんなで
分かち合うことはまた格別で、とても楽しいと
思っています。私はあまり深い知識がなく、皆様
● N . S さん に教えていただくばかりとは思いますが、よりキ
リスト者らしく生きていけたらと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
大学に入り、キリスト教との関わりが薄くなっ
ていた私にとって、ホワイエは自分がクリスチャ
ンであるという自覚を呼び起こす格好の場所でし
た。高校までは教えを聞くことが中心でしたが、
ホワイエでの話し合いは考えさせられることが多
● S . T さん 「青年」
とはなんでしょうか。自分は幼児洗礼で、
今までなんとなく信者として生きてきました。私
く、キリスト教への関心をより一層深くしました。
これからは、ホワイエの一員として周囲と積極的
は薬学部の学生です。いやがうえにも生命倫理と
向き合わなくてはなりません。そんな中で「青年」
とは、
「信仰」とは、という問題を、大学に進学
に接し、また、より多くの人に参加して頂けるよ
うに活動していくつもりです。
した今改めて考えていきたいと思っています。同
じ信仰を持った仲間がともに集い、議論すること
新たなメンバーの入会で、ホワイエの活動はま
すます活発なものとなりつつあります。
主がマリアニストと関わりを求める青年をこれ
からも送ってくださるよう、お祈りください。 ができるこの「ホワイエ」でこそ、考えられるこ
とも多いと思います。
● S . S さん
宗教と聞くと、アレルギーを起こす方は、数多
くいます。関わらないでほしい、私には必要ない、
ホワイエ広報担当 濱田渓太郎
5
FMI ニュース
◆2年ノビス5名
◆今後の予定
5 月 11 日~ 27 日の韓国での使徒的実習を
▶ 8 月 6 日(木)夕~ 15 日(土)朝 終えて帰国。
年の大黙想
◆有期誓願者 3 名 指導司祭:澤田豊成師(聖パウロ会)
▶ 8 月 15 日(土)聖母被昇天の祭日
半年にわたる創立の地アジャンとローマで
の終生誓願準備の研修を終え、6 月 15 日に無
有期誓願宣立式・誓願宣立 60 周年、
事帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたし
50 周年感謝ミサ
ます。
▶ 8 月 20 日(木)~ 29 日(土)朝
初誓願準備の黙想 指導司祭:ヒエン師(サレジオ会)
▶ 8 月 30 日(日)
★総長訪問:3 月 15 日~ 4 月 14 日
初誓願・終生誓願宣立式 14 : 00 一か月の滞在目的は、管区長の就任式と
日本語の集中講座の受講でした。
そのかいあって、日常会話は随分上達
されました。
司式:青木勲師(マリア会地区長)
▶9月20日(日)管区集会
▶ 9月下旬 ベトナムから、志願者4名来日
予定。
▲ 総長の日本語勉強風景
◀ 4 月 5 日:ご復活の祭日
管区長・管区評議員の就任式
中央:総長メール・フランカ
右隣:新管区長シスター墨田
▲ 5 月 3 日:マリア会総本部メンバー 3 名:
霊生部長、教育部長、財務部長が調布修道院
とマリアンハウス修道院を訪問。アンドレ・
フェテイス師とは、昨年来のうれしい再会の
ひと時、教育部長、財務部長とは初対面のひ
と時でした。これからもどうぞよろしくお願
いいたします。
▲ 5 月 2 日~ 5 日:有期誓願者の研修会
町田祈りの家で行われました。
指導は昨年に引き続きサンスルピス会の
司祭ベルナルド神父様。
テーマ:三誓願について 参加者:有期
誓願者、ノビス、SM の志願者でした。
6
MLC 行事計画
7 月5日(日)
12日(日)
◆ロザリオ製作教室 1 回目(ブレスレットタイプ)10 : 0 0~16 : 0 0 ★シャミナード修道院★対象:MLC ★指導:中村力範士(SM)
・古畑(MLC)
◆ロザリオ製作教室2回目(ブレスレットタイプ)10 : 0 0~16 : 0 0 ★シャミナード修道院★対象:一般参加可★指導:中村力範士(SM)
古畑(MLC)
8 月23日(日) ◆奉献者のための準備講座 ★清水神父(場所は、東村山)
9 月19日(土) ◆半日黙想会「マリアについて」13 : 0 0 ~ 16 : 3 0
★マリアニスト宣教センター★対象:一般参加可★指導:青木神父
◆ロザリオ作り3回目(組みひもで編むタイプ)10 : 0 0~16 : 0 0 27日(日) ★シャミナード修道院★対象:一般参加可★指導:中村力範士(SM)
古畑(MLC)
◆ロザリオ作り4回目(組みひもで編むタイプ)10 : 0 0~16 : 0 0 10 月 4 日(日) ★マリアニスト宣教センター★対象:一般参加可★指導:中村力範士(SM)
古畑(MLC)
9(金)~11日(日)
11日(日)
◆北東アジアマリアニスト家族評議会 ★韓国のマリアニストセンター(ソウル)★マリアニスト祈りの日を韓国 で過ごしともに祈ることも
◆スイス ★フリブールのブルギニョンの聖母堂 ★スイスの家族と 共に祈ります
16日(金) ◆黙想会(シオン、フィアット、マリアの子合同)★町田修道院 ★指導:清水神父
11 月 8 日(日) ◆慰霊ミサと講演会を調布修道院にて予定
12月
◆クリスマス献金
1 月17日(日) ◆マリアニスト家族の集い ★調布修道院
2 月20日(土) ◆ MLC 黙想会 10:3 0~16 : 3 0 ★シャミナード修道院 ★指導:清水神父 3 月25日(金) ◆召命祈願日を皆で祈ります
★ロザリオ(ブレスレットタイプ)
の作り方を、シャミナード修道院
の中村力範士の指導で下記のとお
り行います。興味ある方は、どな
たでもご参加ください。
●日時:2015 年 7 月 5 日(日)10 : 00 ~16 : 00(受付 9 :50 から)
7月12 日(日)10 : 00 ~16 : 00(受付 9 :50 から)
●場所:シャミナード修道院 2F 大会議室
費用:1000 円(材料費など)
●費用:1000
主催:日本信徒マリアニスト共同体
●主催:日本信徒マリアニスト共同体
▼お申し込みはこちらか、又は梁川、古畑まで
[email protected]
7
豆
●
知
●
識
■ マリアニストの十字架
マリアニスト家族は 1800 年 12 月 8 日に誕生し、
1817 年には現在見られるような4本の枝からなる
家族に成長しました。
今ではすっかり定着したマリアニストの家紋と
もいえる十字架ですが、この十字架が出来上がり
認められるようになったのは、わずか 40 年程前の 1970 年代
に入ってからのことです。
★すべてはシンボル
◆十字架はまず、生きとし生けるものすべてのものの中心として存在される
方、十字架を通してすべての人を一つに集められるイエス ・ キリストを示
しています。
◆楕円を描く大文字の M の中心を貫く十字架には二つの意味があります。
① 楕円形は世界を表します。
世界を垂直に突き抜けた十字架は、世界の創造以前から存在された神のおん子が受
肉を通してわたしたちの世界の一員となられ、その大地に十字架が打ち立てられたこ
と、世界は絶えず変遷し過ぎ去るのに対してイエスの十字架は変わることなくしっか
りと立ち続けることを意味します。
② 世界を表わす楕円形は M の形をしています。
神のおん子がマリアを通してわたしたちの世界の一員となられて以来、イエスとマ
リアは不可分な存在となられました。
イエスのこの世からおん父のもとへの過ぎ越しと聖霊降臨に立ち会われたマリアは、
すべての人の母、教会の母として今もその子らが “ もう一人のイエス ” として成長する
ことを願いながら聖霊と共に働き続けておられます。
以上がマリアニストの十字架の意味するところです。
MLC の web ページに URL(http://cafemlc.jimdo.com)を新たに設定
しました。この web ページは、スマホでもパソコンでも見ることができ
るようになっています。 今後、この web ページで様々なお知らせを掲載したいと思います。
スマホをお使いの方一度覗いてみて下さい。
■発行:日本マリアニスト家族評議会
問い合せメール:[email protected]
ホームページ:http://www.marianist.jp/
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