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平成27年度 第6号 10月2日
学校だより
都立王子特別支援学校 校長 葛岡 裕
〒114-0033 北区十条台 1 - 8 - 41 ℡3909-8777
東京都立王子特別支援学校創立 50 周年 校歌への思い
東京都立王子特別支援学校
校 長
葛 岡
裕
2学期が1ヶ月を過ぎ、スポーツの秋を迎えています。10月3日(雨天順延)に体育祭を控え、校庭
や体育館からは練習に励む生徒たちの声が聞こえてきます。
当日は天気に恵まれ、
保護者の方や地域の方、
卒業生に練習の成果を披露できることを願っています。そのほか、10月15日の陸上競技大会、11月
のサッカー大会(部活動)も楽しみなイベントです。
さて、本校の創立 50 周年記念式典の準備も進んでいます。9月の学校だよりでは創立当時のことや校
章「みょうが」の由来を紹介しました。今回は創立 10 周年、校歌の制定について紹介します。
昭和の 40 年代は、東京都において養護学校が年を追うごとに開校しました。しかし、学校の規模によ
り入学者が限られていました。このような状況を打開すべく、児童・生徒、保護者、地域の方々の熱い願
いが実を結び、東京都では「全員就学」が実現しました。中学部の生徒を迎えて開校した王子養護学校は
小学部、中学部、高等部の学校となり、昭和 50 年に王子第二養護学校が小学部単独校として開校し、本
校は中学部と高等部の養護学校になりました。開校当時、
「王子の三冠王」と称した「じょうぶな体・みん
な仲良く・しっかり働こう」という教育目標が掲げられ、生徒たちの生きる力が育まれました。10 年の間、
職員、生徒、保護者が一体となって学校づくりに奮闘したことが写真や記録から伝わってきます。
校歌については、開校当時、王子養護の生徒たちが皆で歌える歌がほしいと募集したところ、どの曲も
個性的で数曲が入選、佳作に選ばれました。どの曲も、学校での学習や生活の場で歌われたそうですが、
正式な校歌としては、昭和 50 年 2 月に校歌制定委員会が組織され、6 月の創立 10 周年記念式典にて校歌
が制定されました。創立 10 周年記念誌には、以下のように校歌への思いが記されています。
王子(米軍)キャンプ跡の荒地に、子ども達の学び舎ができて十年。学校は多くの方々の温かい目と、
先生、子ども達の力で大きく育ってきた。
作業学習で汗を流しながら、みんなが仲良く働く。土を耕し花の種をまく。草木を植える。そして十年
たった今では、美しい花が四季咲き乱れ、木々が子ども達の楽しい校舎をつつむようになった。
また空を仰いでみよう。東京ではまれな大空が高く広がり、地上には十周年を記念して力いっぱい身体
を鍛えることのできる校庭が完成し、大きく手を広げて、子ども達の元気な活躍を待っている。
『仲良く働こう。元気な身体をつくろう。そして夢をもって、どこまでも伸びていこう。
』
王子の校歌は、こんな願いをこめて作詞し、作曲されました。嬉しい時も、自分を力づける時も、王子
の校歌をみんなで、高らかに歌いましょう。
校
歌
作詞・作曲 校歌制定委員会
編曲
田辺恒彌
一
二
花咲く庭に あふれる光
大空青く みなぎる力
友とみかわす まなびやに ともにきたえる 校庭に
若者の夢 かたろうよ
いのちのほのおもやそうよ
王子 王子 われらの王子 王子 王子 われらの王子
校歌には「友とみかわすまなびやに
若者の夢かたろうよ」という歌詞があ
ります。私はこの歌詞が最も心に響い
ています。生徒が夢を語り、夢の実現
に向けて努力し合う姿を望んでいます。
今週の体育祭では、
「ともにきたえる校
庭にいのちのほのおもやそうよ」た
くましい生徒たちの姿を見ることがで
きるでしょう。