sample - MCシステム研究所

MCS-CASE-KOS-0005
・本ケースはケースワークによる学習を目的としたものであ
り、学習効果を高めるために事実とは異なる点があります。
・本ケースは上記目的以外の使用は一切できません。
・本資料はいかなる媒体へのコピーもこれを禁止します。
・他資料へ引用・転載は一切できません。
ケーススタディ 5: コ カ ・ コ ー ラ ボ ト ラ ー の 再 編 成
コカ・コーラの誕生
コカ・コーラはアメリカを表わす商品であり、アメリカ的経営を行う企業の
代表である。
1886 年 ア メ リ カ・ジ ョ ー ジ ア 州 ア ト ラ ン タ で コ カ・コ ー ラ は 生 ま れ た 。薬 剤
師 ジ ョ ン ・ S・ ベ ン バ ー ト ン 博 士 が 調 合 し た シ ロ ッ プ を 飲 ん だ 友 人 フ ラ ン ク ・
ロビンソンがそれを「コカ・コーラ」と名づけ、2 人の共同ビジネスとしてコ
カ・コーラビジネスが誕生した。
コ カ・コ ー ラ は そ れ ま で の 飲 料 と は 異 な り 、甘 味 は あ る が の ど の 渇 き を と り 、
また食事中にも飲むことが可能であるユニークな商品であった。そして最大の
特徴は消費のリピート性が高いことであり、習慣的に毎日飲み続けるヘビーユ
ーザーを作ることも可能とする商品である。コカ・コーラは食生活、運動等で
生活に密着した商品としての地位を確立していく。
この生活密着型商品のマーケティングとしてコカ・コーラはエリアマーケテ
ィ ン グ シ ス テ ム を 確 立 さ せ 、 IBM、 マ ク ド ナ ル ド と と も に ア メ リ カ ン ド リ ー ム
の代表例となる。
エリアマーケティング
コカ・コーラはエリアマーケティングという新しいマーケティングスタイル
で全米を制覇していく。
エ リ ア マ ー ケ テ ィ ン グ と は 、自 社 の マ ー ケ ッ ト を エ リ ア( 地 域 )に 区 切 っ て 、
そのエリア単位に異なるマーケティンング戦略を考えていくものである。コ
カ・コーラでは商品を販売する地域を一定の大きさ(エリア)に切り、このエ
リア単位に戦略・戦術・オペレーション・会計などすべてのことを実施する。
組織的にはエリア単位にエリアマネジャーを作り、彼がプロフィッター(利
益責任者)となり、価格、プロモーション、コスト配分および実施など一切の
立案および意思決定権を持つ。エリアマネジャーは以下のようなステップでマ
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C 2004 年 11 月MCシステム研究所
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・本ケースはケースワークによる学習を目的としたものであ
り、学習効果を高めるために事実とは異なる点があります。
・本ケースは上記目的以外の使用は一切できません。
・本資料はいかなる媒体へのコピーもこれを禁止します。
・他資料へ引用・転載は一切できません。
ーケティングを実施していく。
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