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W H I T E
P A P E R
Intelligent Disaster Recovery オプション
VERITAS Backup ExecTM 9.0 for Windows Servers
Intelligent Disaster RecoveryTM オプション
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目次
はじめに ................................................................................................................................................................3
ソリューション: ポイントインタイムディザスタ リカバリ...........................................................................................3
比較: 手動ディザスタ リカバリプロセスと Intelligent Disaster Recovery..................................................................4
手動ディザスタ リカバリプロセスの短所..............................................................................................................4
手動ディザスタ リカバリは人為的ミスを招きやすい.........................................................................................4
手動ディザスタ リカバリには時間がかかる .....................................................................................................4
手動ディザスタ リカバリは技術的に難しい......................................................................................................4
Intelligent Disaster Recovery によるプロセスの自動化および統合 ....................................................................5
Intelligent Disaster Recovery の仕組み ................................................................................................................5
1. 障害回復ファイルの作成 ...........................................................................................................................5
2. フルバックアップの実行 .............................................................................................................................6
3. 障害回復メディアの準備 ............................................................................................................................6
4. Windows システムの復旧 .........................................................................................................................6
様々な Windows オペレーティングシステムに対応した Intelligent Disaster Recovery...........................................7
Windows 2000 .............................................................................................................................................7
Windows XP および Windows Server 2003 .................................................................................................7
Backup Exec の各オプションおよびエージェントのサポート ....................................................................................8
Intelligent Disaster Recovery オプション の要件 ...................................................................................................8
Intelligent Disaster Recovery オプション のライセンス ...........................................................................................8
まとめ ....................................................................................................................................................................9
©Copyright 2003 VERITAS Software Corporation. All rights reserved. VERITAS、VERITAS SOFTWARE、VERITAS ロゴ、
およびその他の VERITAS 製品は、米国および各国の VERITAS Software Corporation の商標または登録商標です。その他
の会社名、製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
製品の仕様・性能等は予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。
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VERITAS Backup ExecTM 9.0 for Windows Servers Intelligent Disaster Recovery オプション は、別個にライセン
ス供与および販売されるオプションで、VERITAS Backup Exec 9.0 for Windows Servers とともに実行されるように
設計されています。Intelligent Disaster RecoveryTM Option は、システム クラッシュ後にオペレーティングシステム全
体を手動で再インストールする必要性を解消します。Intelligent Disaster Recovery Option は起動可能メディアを使
用して、最後の完全なバックアップ セット(フル、差分、増分、ワーキング セットおよび変更済みファイル バックアップ)
からデータをリストアすることにより、管理者がすばやくオンラインに復帰できるようにします。
はじめに
人為的ミス、ハードウェア障害または大きな災害によりネットワーク サーバーに障害が発生した場合、アプリケーショ
ンやバックアップ データをリストアするためにはまずシステムを慎重に復旧させる必要があります。ディザスタ リカバリ
テクノロジは戦略的にバックアップ/リストア テクノロジを補完します。バックアップ/リストアの主な目的はアプリケーショ
ンおよびデータのリストアであるとはいえ、ディザスタ リカバリの第 1 目的はコンピューティング環境自体のリストアに
あります。バックアップ/リストアは、データのリカバリを支えるコンピューティング環境の存在を前提としているためです。
ディザスタ リカバリにより確実に環境が使用可能となり、ネットワーク システムを完全に復帰させるために必要な時間
が最小限に短縮されます。
自動ディザスタ リカバリテクノロジが開発される以前の手動によるディザスタ リカバリは、煩雑で人為的ミスや長時間
にわたるプロセスを招きがちであり、生産性の低下と収益の損失の両面でコストがかさんでいました。さらに、手動で
のディザスタ リカバリは、準備不足や設定データの文書化の不備、タスクを完了するための正式なプロセスが不十分
なことから失敗することも多くあります。今やオペレーティングシステムの変更により、動作環境とビジネスに不可欠な
データのリカバリを保証する、統一された自動プロセスの必要性が高まっています。
ソリューション: ポイントインタイムディザスタ リカバリ
Microsoft Windows ネットワーク用に特化したアプリケーションの開発を通じて、ベリタスソフトウェア は災害に備え、
ポイントインタイムのすべてのデータやシステム情報を復旧させるためのプロセスを簡略化し、自動化してきました。
VERITAS Backup Exec 9.0 for Window Servers の Intelligent Disaster Recovery (IDR) オプション を使用すると、
Microsoft Exchange または SQL Server で使用されるようなネットワーク サーバーおよびアプリケーション サーバー
を、オペレーティングシステム、ユーザー プロファイル、アプリケーションおよびデータの同一の設定で、最後のバック
アップの時点まですばやく簡単にリカバリすることができます。
IDR の機能は、他のディザスタ リカバリ製品とは異なり、最後のフルバックアップだけでなく最後の増分、差分または
ワーキング セットのバックアップもリカバリできることです。その結果、ローカルおよびリモート システムとデータは、他
の製品に比べ、実際の障害により近い時点までリカバリされ、リカバリ プロセスにかかる時間も短縮化されます。
また、IDR にはリカバリ時にシステム設定を変更するための簡素で柔軟な手段が用意されており、耐障害性のある
ディスク ミラーリング、ディスク ボリュームおよびその他のカスタマイズ設定が可能です。これには、ディザスタ リカバ
リプロセス中にハードウェアの変更を処理できる Backup Exec 独自の機能も含まれています。Backup Exec では、
IDR 操作を完了するために、ハード ドライブやアダプタなど正確なハードウェアのリストアは必要ありません。
Intelligent Disaster Recovery は、ユーザーが新しいハードディスク情報、RAID 構成およびネットワーク構成カードを
使用することのできる、唯一のディザスタ リカバリソリューションです。
IDR は純粋な Windows 環境にも混合環境にも理想的な製品です。IDR は、Windows NT 4.0 SP 6a 以降の
Enterprise、Server、Small Business Server(NT 4.0 専用)、Terminal Server および Workstation エディション、
Windows 2000 Professional、Server、Advanced Server および Datacenter エディション、Windows Server 2003
のリカバリに対応しています。最後の増分、差分またはワーキング セットのバックアップの時点まですばやくネットワー
ク サーバーをリカバリすることにより、システム管理者の能力を向上させ、Intelligent Disaster Recovery はデータの
保全性とシステム全体の信頼性を高め、トータルコストを削減します。
本書では、統合化された(すなわち「インテリジェントな」)自動ディザスタ リカバリ対策と比較した場合の手動による
ディザスタ リカバリプロセスの短所を明らかにし、Backup Exec Intelligent Disaster Recovery オプション for
Windows Servers を使用した障害対策および復旧に必要な手順を紹介します。
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比較: 手動ディザスタ リカバリプロセスと Intelligent Disaster Recovery
手動ディザスタ リカバリプロセスの短所
手動によるディザスタ リカバリプロセスには 3 つの大きな短所があります。第 1 に、手動ディザスタ リカバリプロセス
は人為的ミスを招くということです。第 2 に、自動化された統合ソリューションがない場合、準備のできていないユー
ザーまたはシステム管理者は、障害の発生したシステムを復旧するために長時間にわたって煩雑な工程を余儀なくさ
れます。さらに、最初にネットワーク サーバーをリカバリして次にリストアするために、ユーザー、システム管理者また
はコンサルタントの貴重な時間を多く費やすため、生産性が低下します。第 3 に、手動によるディザスタ リカバリ方法
は技術的に複雑です。
手動ディザスタ リカバリは人為的ミスを招きやすい
どのような手動プロセスも人為的ミスを免れません。ディザスタ リカバリの過程に潜む落とし穴によって、この煩雑な
プロセスがさらに長引く恐れがあります。手順を間違えると、その時点までのすべての作業が無駄になり、ユーザー、
システム管理者、あるいはコンサルタントはさらに多くの時間をかけざるを得なくなるのです。
たとえば、バックアップ テープをリストアする必要がある最終段階にいたるまで、ハードディスクが誤って再パーティ
ショニングされていることに管理者が気付かない場合があります。そこで初めて、データをリストアするとデータ エラー
が発生したり、アプリケーションが壊れる可能性のあることに気付くのです。今度はドライブを正しくパーティショニング
して、プロセスを初めから全部やり直す以外に道はありません。あるいは、データのリストアが完了するまで、誤った
バックアップ テープが使用されたことに管理者が気付かない場合もあります。さらに悪いケースでは、バックアップ
データが最新の状態で保存されておらず、データを再入力しなければならないことさえあります。
手動ディザスタ リカバリには時間がかかる
これまで述べてきたように、このディザスタ リカバリプロセスは複雑さに悩まされ、予期せぬ結果を招きがちです。さら
に重要なことに、リカバリ/リストア プロセス中はサーバーを使用できません。障害の発生したシステムが、その組織の
毎日の業務に欠かせないビジネス アプリケーションを実行しているミッションクリティカルなサーバーであった場合、
サーバーが使用できないとそれに依存するすべてのユーザーの個々の生産性は言うに及ばず、ビジネスや収益に重
大な影響を与えます。障害の影響が 1 つのワークステーションのみに限定されていたとしても、ユーザーやビジネス
に与える生産性の影響は深刻なものになります。
手動ディザスタ リカバリは技術的に難しい
手動ディザスタ リカバリプロセスは複雑で、次のような手動による一連の手順を伴うため何時間もかかることがあり
ます。
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障害の発生したハードディスクや装置の修復または交換
重要なシステム設定情報(文書化されていることが前提)およびリカバリ メディアの収集
ハードディスクの手動再パーティショニングおよびフォーマット
オペレーティングシステムの手動再インストール
更新、ドライバ、プロファイルなどの手動再インストール
バックアップ アプリケーションなどの手動再インストール
最後のバックアップ テープの識別と検索
バックアップ テープの再カタログ
データおよびアプリケーションのバックアップ テープへのリストア
どの時点でミスを犯してもシステムの復旧が妨げられ、管理者は手動プロセスを最初からやり直す必要があります。
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Intelligent Disaster Recovery によるプロセスの自動化および統合
ベリタスソフトウェアは Intelligent Disaster Recovery において、ディザスタ リカバリ機能を自動化し、Backup Exec
のバックアップ/リストア機能と緊密に統合するという新しいアプローチを採用しています。Backup Exec との統合によ
り、ローカルおよびリモート Windows サーバーを最後のバックアップ時点まですばやく簡単に復旧できる、さらにイン
テリジェントなソリューションを実現します。障害の発生したシステムは、オペレーティングシステム、ユーザー プロファ
イル、更新、アプリケーションおよびデータの同一の設定で完全にリカバリされます。
Intelligent Disaster Recovery は高度に自動化されているため、人間の介入、ひいては人為的ミスの発生を最小限
に抑えます。さらに、Intelligent Disaster Recovery はリカバリとバックアップ/リストアを統合して次のような自動化さ
れたソリューションを提供します。
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2 つの典型的なプロセスを統合化することによりシステム管理を軽減
インテリジェントな自動システム リカバリを通じてダウンタイムを最小化
個人の生産性やビジネス プロセスに与える影響を緩和
総保有コストを削減
ディザスタ リカバリの高度に複雑な技術的手順を簡素化
たとえば、以前に述べた手動プロセスと異なり、システム管理者はネットワーク設定の詳細、ボリューム パーティション
のサイズ、ユーザー プロファイルなどを知る必要がありません。すべての設定データはバックアップ機能によって自動
的に保護され、必要なときに障害回復エンジンによって使用されます。人間の介入の必要性をなくしたことで、
Intelligent Disaster Recovery はシステムが正確に復旧されることを保証します。
Intelligent Disaster Recovery の仕組み
ベリタスソフトウェアは Microsoft Windows オペレーティングシステムで使用される Intelligent Disaster Recovery オ
プション を開発しました。これらの環境の保護における独自の課題については、「様々な Windows オペレーティング
システムに対応した Intelligent Disaster Recovery」の項で説明します。
IDR のインストール後最初に Backup Exec を起動すると、IDR 設定ウィザードが表示されます。このウィザードは、
ディザスタ リカバリの準備およびローカル/リモートの Windows システムのリカバリにおいて体系的に管理者をガイド
します。完全な Intelligent Disaster Recovery 操作は次の 4 つの手順で構成されています。
1. コンピュータごとのディザスタ リカバリファイルのコピー格納先を指定する
2. 保護対象となる Windows システムのハード ドライブのフルバックアップを実行する
3. IDR 準備ウィザードを実行して各コンピュータの起動可能メディアと障害回復ディスクを作成する
4. IDR 回復ウィザードとリカバリ メディアを使用して Windows システムを復旧する
1. 障害回復ファイルの作成
最初の起動時に、「*.dr」ファイル(アスタリスク(*)はファイルを作成する Windows システムの名前)というコンピュー
タ別の障害回復ファイルの代替データ パスの設定を通じてウィザードがユーザーをガイドします。*.dr ファイルには、
保護対象となるシステムに関し次のような特定の情報が含まれています。
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ハード ディスクのパーティション情報(Windows 2000 および NT のみ)、多数のストレージ コントローラ情報、
およびネットワーク インタフェース カード情報など、各コンピュータのハードウェア固有の情報
コンピュータの復旧に使用されるバックアップメディアを識別するカタログ エントリの一覧
Windows XP および Windows Server 2003 コンピュータの場合、Windows 自動システム回復(ASR)設定
情報 リカバリ プロセス中に Windows XP および Windows Server 2003 コンピュータにパーティションを再
作成するために、ASR ファイルが必要
*.dr ファイルのデフォルト データ パスはメディア サーバーのハード ドライブ上にありますが、メディア サーバーの
ハード ドライブが損傷した場合に備えて *.dr ファイルの別のコピーを格納する代替データ パスを指定しておくこと
をお勧めします。
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2. フルバックアップの実行
*.dr ファイルの代替データの場所を設定した後、ハード ドライブのフルバックアップを実行します。
3. 障害回復メディアの準備
Intelligent Disaster Recovery のインストール プロセスの結果、障害回復エンジン、オペレーティングシステムの必須
コンポーネントおよび設定データを含む一連のフロッピー デイスク、CD またはテープが作成されます。この情報はと
もに、障害の発生したシステムを起動し自動ディザスタ リカバリプロセスを開始するために使用されます。IDR 準備
ウィザードは、保護されたコンピュータのリカバリに使用する起動可能メディアの準備プロセスを通じてユーザーをガイ
ドし、*.dr ファイルおよびその他のリカバリ情報を Intelligent Disaster Recovery ディスクにコピーします。IDR 準備
ウィザードでは 3 種類の起動可能メディアを作成できます。
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フロッピー ディスク(Windows XP または Windows Server 2003 ではサポートされません)
CD-R(書込み可能 CD)または CD-RW(再書込み可能 CD)
起動用テープ(テープデバイスが起動機能をサポートしていることが必要)
作成する起動可能メディアの選択にあたっては、どのタイプの Windows コンピュータを保護するか、使用可能なハー
ドウェアおよびシステム BIOS を検討してください。メディアを組み合わせて *.dr ファイルの更新を容易にすることもで
きます。起動可能 CD-R/CD-RW またはテープを使用していても、必要な場合に *.dr ファイルが容易に更新できるよ
うに IDR 準備ウィザードを使用して *.dr ファイルをフロッピー ディスクにバックアップできます。
Backup Exec はフルバックアップ時に *.dr ファイルを作成して、デフォルトおよび代替ストレージの場所に格納しま
す。後続バックアップのカタログ エントリは、これらのバックアップが完了した時点で自動的に *.dr ファイルに追加さ
れます。
注: 起動用テープ イメージを作成する場合、フルバックアップを実行する前に作成する必要があります。
4. Windows システムの復旧
サーバーに障害が発生すると、システム管理者またはコンサルタントは障害の発生したシステムやコンポーネントを
修復あるいは交換し、Backup Exec のリストア機能とともに IDR を使用してシステム アプリケーションおよびデータを
最後のバックアップ時点までリストアします。復旧済みサーバーには、オペレーティングシステム、ユーザー プロファイ
ル、更新、アプリケーションおよびデータの同一設定が含まれます。必要に応じて、耐障害性ディスク ミラーリングや
パーティションのサイズなどの設定を変更し、更新された設定でシステムを復旧することができます。
(注: システム設定を変更する場合は、必ず前もってシステム管理者に相談することをお勧めします。)
前述した 3 つの手順に従った後、管理者は次のいずれかの回復方法を実行すると、ローカルまたはリモート システ
ムを正しく回復する準備が整います。
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ローカルに接続されたバックアップ デバイスを使用してメディア サーバー(Backup Exec サーバー)をリスト
アする
メディアおよびバックアップ デバイスをリストア対象のコンピュータに移動し、ローカルに接続されたバックアッ
プ デバイスを使用してコンピュータをリストアし、Windows コンピュータを回復する
メディア サーバーへのネットワーク接続を使用してリモート Windows コンピュータを回復する
Windows システムの復旧には、次のような手順が含まれます。
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パーティションの作成
ボリュームの作成
ボリュームのフォーマットによるファイルシステムの作成
オペレーション システムのインストール
元のデータをシステムに戻す
Backup Exec は、これらのプロセスを通じて慎重に管理者をガイドし、タスクを自動化します。
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様々な Windows オペレーティングシステムに対応した
Intelligent Disaster Recovery
一部の Windows オペレーティングシステムには、Intelligent Disaster Recovery ソリューションを導入する前に理解
しておくべき注意点があります。
Windows 2000
Windows 2000 にはシステム状態として定義され、同時にバックアップする必要のあるいくつかのコンポーネントがあ
ります。システム リカバリに不可欠なのはシステム状態のリストアであり、これによって最初にブート ファイルが置き換
えられ、プロセスの最後の手順でレジストリのシステム ハイブがコミットされます。Backup Exec は、次のものを含め
Windows 2000 のシステム状態を完全に保護します。
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レジストリ
COM+ クラス登録データベース
ブート ファイルおよびシステム ファイル
認証サービス データベース(サーバーが認証サーバーとして稼動している場合)
Active Directory(サーバーがドメイン コントローラの場合)
SYSVOL- System Volume(サーバーがドメイン コントローラの場合)
クラスタ クォーラム
どの Windows 2000 システムの正常な復旧にも、システム状態のバックアップおよびリストアの正しい処理が欠かせ
ません。したがって、回復プロセスの複雑な Windows サーバーにとって自動ディザスタ リカバリソリューションは理想
的です。
Windows XP および Windows Server 2003
Windows XP および Windows Server 2003 システムには Windows 自動システム回復(ASR)テクノロジが搭載さ
れています。マイクロソフトが開発した ASR はオペレーティングシステムのディザスタ リカバリを可能にします。ASR
は、リカバリ製品に機能を付加する、ベリタスソフトウェアのようなサードパーティ ベンダー向けのツールを提供してい
ます。たとえば、Intelligent Disaster Recovery オプション では ASR を使用して、障害発生後に物理ストレージを元
の状態に再設定します。この情報には、次のものが含まれています。
• OS バージョン
• 時間帯
• バス
• MBR ディスクおよびパーティション
• パーティション テーブル ガイド ディスクおよびパーティション
• リカバリ コマンド
• リムーバブル メディア情報
• LDM ボリュームの状態
• デバイス インスタンス
• クラス キー
• デバイス インスタンス ハッシュ値
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Backup Exec の各オプションおよびエージェントのサポート
Backup Exec 9.0 for Windows Servers の Intelligent Disaster Recovery オプション はすべてのエージェントやオ
プションとともに動作します。唯一の例外は、Backup Exec Tivoli Storage Manager オプション を利用しているローカ
ル マシンでの IDR の実行です。
Intelligent Disaster Recovery オプション の要件
Intelligent Disaster Recovery オプション には次の要件があります。
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VERITAS Backup Exec 9.0 for Windows Servers
IDR で保護するリモート コンピュータに VERITAS Backup Exec for Windows Servers の Remote Agent
がインストールされていること
Windows NT 4.0 SP 6a 以降の Enterprise、Server、Small Business Server(NT 4.0 専用)、Terminal
Server および Workstation エディション、Windows 2000 Professional、Server、Advanced Server および
Datacenter エディション、Windows XP Professional、Windows Server 2003
Windows NT のリカバリでは、最小限のリカバリ システム用に少なくとも 40 MB のハード ドライブ容量とリス
トアするデータ用の十分な領域が必要 1.8 GB のデータを格納している 2.0 GB パーティション用に必要な
ハード ドライブ容量は、1.8 GB プラス 128 MB プラス 40 MB で合計 1.97 GB
Windows 2000/XP および Windows Server 2003 のリカバリには、Windows インストール全体
(600 MB ∼ 2 GB)を収容するための十分なハード ドライブ容量が必要
注: 仮想デバイスからのディザスタ リカバリでは、仮想デバイスにアクセスするメディア サーバーを使用した Remote
IDR ライセンスが必要です。
Intelligent Disaster Recovery オプション のライセンス
Intelligent Disaster Recovery オプション には 2 種類のライセンスがあります。1 つ目のライセンスは IDR を使用す
る最初の Backup Exec サーバーに対してであり、2 つ目は IDR を必要とする追加リソース用です。
1. Intelligent Disaster Recovery ライセンス
このライセンスは、Backup Exec が現在インストールされているのと同じサーバーで使用され、「プライマリ」IDR
ライセンスとなるか、またはネットワーク上のクライアントを保護するために使用されます。クライアントを保護する
場合は、Remote Agent Client Access License (CAL) for Windows もインストールする必要があります。
ライセンス単位: Backup Server
2. Intelligent Disaster Recovery Additional Client Access License (CAL)
このオプションでは、管理者はすでに「プライマリ」IDR ライセンスがインストールされている Backup Exec サー
バーからの保護を受けているネットワーク上の、追加のサーバーに対してディザスタ リカバリを提供できます。機
能は Intelligent Disaster Recovery オプション とまったく同じですが、割引価格で利用できます。
ライセンス単位: 追加の保護サーバーまたはワークステーションごと
前提条件: Remote Agent for Windows がクライアントにインストールされ、1 つの Intelligent Disaster
Recovery オプション ライセンスが Backup Exec サーバーに展開されていることが必要
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まとめ
Intelligent Disaster Recovery は、確実なバックアップ手順の定常化を戦略的に補完します。ディザスタ リカバリプロ
セスを自動化し、バックアップ/リストア テクノロジと統合することによって、IDR は障害からシステムを保護し、重要な
ネットワーク サーバーの復旧に必要な時間を短縮します。IDR の主な利点は次のとおりです。
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ローカルおよびリモート システムの唯一のポイントインタイム リカバリ プロセスによる最小化された復旧
自動化された手順を追ったウィザード システムにより、リカバリ プロセスを通じてユーザーをガイド
すべてのパーティション、レジストリ、および設定情報を含む、あらゆる Windows サーバーまたはワークス
テーションの完全な復旧
Backup Exec との統合により、各バックアップの一環としてディザスタ リカバリ情報を更新
柔軟性に富んだリカバリで、同じハードウェアまたは設定に限定されない
さらに、IDR には障害対策および復旧のための簡単な手順が用意されており、障害が発生した場合は、次の手順を
実行します。
1.
2.
3.
4.
コンピュータごとのディザスタ リカバリファイルのコピー格納先を指定する
保護対象となるコンピュータのハード ドライブのフルバックアップを実行する
IDR 準備ウィザードを実行して各コンピュータの起動可能メディアと障害回復ディスクを作成する
IDR 回復ウィザードとリカバリ メディアを使用してコンピュータを復旧する
Windows システムおよびデータのプロテクション分野における世界的なリーダーとして、ベリタスソフトウェアは今後も
Intelligent Disaster Recovery を発展させ、管理者の負担やビジネス ネットワークのトータルコストを軽減するという
お客様の目標の達成を支援します。
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ベリタスソフトウェア株式会社
〒100-0011
東京都千代田区内幸町 2 丁目 2 番 2 号 富国生命ビル
TEL.03-5532-8241 FAX.03-5532-0887
http://www.veritas.com/jp
ベリタスソフトウェアの詳細な製品情報に
つきましては、弊社の Web サイト
(http://www.veritas.com/jp)
をご覧ください。
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