冷えは万病のもと

冷えは万病のもと
2015年 2月号
私たちのからだは、気温や水温など周りの温度に影響されることなく常に36度から37度くらいの体温が保たれています。
体温は低くないものの手足などが冷たい場合を『冷え性』、一般的に、36度未満の体温のことを『低体温』としています。
冷え性とは
手足など抹消の血管が収縮することで起こる血行不良により、手足や腰、
腹部など特定の部位が常に冷たく感じます。これは体内の熱を
逃がさないために手足などが冷えている、生体防御反応です。
日常生活に支障をきたすようになる症状を冷え症と呼ぶ場合があります。
最近、体温を測ったことがあります
か?
正しく検温して、ご自分の平熱を
知っておきましょう
1.わきの中心にあてる
低体温とは
低体温とは、病名ではなく一般的に36度未満の体温のことで、自覚症状が
無いことが多いです。
代謝によって発生する熱(熱産生)と体から逃げていく熱(熱放散)のバランスが
取れず、体全体の温度が低くなってしまう状態のこと。
体温が1度下がると血流が悪くなり、免疫力が30%程下がり、基礎代謝量も減り、
体内酵素の働きも鈍くなってしまうと言われています。
またガン細胞は低体温を好む一方、39.6度以上で死滅していく特徴があります。
2.体温計を下から少し押し上げるようにして、
わきをしっかりしめる。
オムロン ヘルスケア より
身体を温め、低い体温を上げるためには・・・
1.運動 冷えや低体温の原因として、筋肉量の低下があります。人間の筋肉のおよそ7割は下半身に
あります。まずは、今よりも歩く時間を増やしたり、スクワットなどで下半身にある大きな筋肉を
積極的に動かしてみましょう。
2.入浴
湯船に浸かる習慣をつけましょう。毎日シャワーだけという人もまずは週2回から
でも始めてみましょう。湯船に浸かり体温が上がることで、血流が良くなり疲労物質や
老廃物も取り除かれます。
3.食生活
抹消の血管まで血液が流れる様、赤血球を変形させたり、
血管を広げたりするビタミンEや、
血行が悪くなってしまう鉄欠乏性貧血を防ぐための鉄分、
鉄分の吸収を助けるビタミンCが不足しない様に気をつけましょう。
また、血行を促進して体温を上げる唐辛子に含まれるカプサイシン、
ネギに含まれるアリシン、加熱した生姜に含まれるショウガオール
なども血行を促進してくれる働きがあります。
冷たい飲み物もなるべく避けましょう。
4.服装など
ビタミンE を多く含む食材
モロヘイヤ 西洋かぼちゃ うなぎ アーモン
ド など
鉄を多く含む食材
レバー
しじみ カツオ ひじき など
下半身を温めると冷えを感じにくくなります。特に寒い時期は腹巻や厚手の靴下などを活用しましょう。
また、締め付けの強い洋服は血行不良の原因になるので気をつけましょう。
5.ストレスなど 睡眠不足をはじめとする過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血流が悪くなる原因にも
なります。自分なりのストレス解消法を見つけましょう。