取扱説明書 ワイヤレスマイクロホン WM-2200B WM-2200W このたびは、TOA ワイヤレスマイクロホン WM-2200B, WM-2200W をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 正しくご使用いただくために、必ずこの取扱説明書をお読みになり、末長くご愛用くださいますようお願い申し上げます。 安全上のご注意 ご使用の前に、この欄を必ずお読みになり正しくお使いください。 ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。 ● お読みになったあとは、いつでも見られる所に必ず保存してください。 ● ● 表示について ここでは、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止す るために、いろいろな表示をしています。内容をよく理解してから本文をお読みください。 図記号について 注意 行為を禁止する記号 行為を強制する記号 注 意 強 制 誤った取り扱いをしたとき、人が傷害または物的損害に結び つく可能性のあるもの。 設置・据付をするとき 電池の取り扱いに注意 次のことを必ずお守りください。 電池の液もれ・破裂などにより、火災・けがの原因となることがあります。 ● ショート・分解・加熱・火の中に入れるなどしないでください。 ● 電池に直接はんだ付けしないでください。 ● 本機は乾電池専用です。ニカド電池やその他の充電式電池は絶対に使用しな いでください。 ●(+) と(ー)に注意し、表示どおり正しく入れてください。 ● 直射日光・高温・高湿の場所を避けて保管してください。 強 制 概要と特長 本機は B 型特定小電力無線局の規格にもとづいたワイヤレスマイクロホンです。PLL シンセサイザ方式の採 用により、30 波の周波数を任意に設定することができます。また、マイクユニットにはハイパーカーディオ イド型の指向性をもつ高性能ダイナミック型を採用することで、高いハウリングマージンと音ヌケの良い迫 力ある音質を実現しています。使用電池は単三乾電池1本です。 使用上の注意 このワイヤレスマイクは電波法に規定される技術基準適合証明品です。機器一台一台にその証明番号(証 明ラベル)が貼ってあります。傷つけたりはがしたりしないでください。 ● 分解や改造は法律で禁じられています。 ● 床に落したり、堅い物に当てたりしないでください。 ● 夏の閉めきった車内のような温度の高い所や、湿度の高い所に置かないでください。 ● 汗や海水のかかる所では使用しないでください。故障の原因となります。 ● 汚れたときは、乾いた布で軽くふいてください。汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤をしみこませた布 で軽くふいてから、からぶきしてください。ベンジン、シンナー、化学ぞうきんは絶対に使用しないでく ださい。 ● 各部の名称とはたらき マイク部 PADスイッチ (入力感度切換) トーン切換スイッチ 電池ケース グループ/チャンネル 設定スイッチ 技術基準適合証明 ラベル 製造番号 設定用ドライバー 電源スイッチ カラーマーク バッテリチェッカ 品番マーク 電池の入れかた 必ず電源スイッチを切ってから行ってください。 1. 電池ケース部を矢印の方向に回し、ケースを引き出します。 2. 電池収納部の(+)と(ー)の向きにあわせて単三乾電池1個を入れます。 3. 電池ケースを元どおりにしっかりと閉めます。 ※ 電池ケースはしっかりと確実に締めてください。ゆるんでいると音質が劣化する場合があります。 2 ■ 乾電池の交換時期について 連続使用時間はアルカリ電池(LR6)で約 12 時間、マンガン電池・黒(R6PU) で 約 4 時間です。 ● 本体底部には電池の消耗状態を示す2色式バッテリチェッカを装備しています。 電池が新品のときは緑色灯だけが点灯します。 電池が消耗してくると緑色灯が暗くなると同時に赤色灯が点灯しはじめます。 さらに消耗すると赤色灯のみが点灯します。 ご使用中に赤色灯が点灯したら、なるべく早く電池を交換してください。 ● 赤色灯 ● 緑色灯 バッテリチェッカと残り使用時間の目安 バッテリチェッカの状態 緑、赤が同じ明るさ 赤のみ点灯 アルカリ乾電池使用時 約 1 時間以内 約 30 分以内 マンガン乾電池使用時 約 30 分以内 約 10 分以内 ※ 時間はあくまで目安です。電池の状態や周囲温度により変動することがあります。 注 意 本機は乾電池専用です。ニカド電池やその他の充電式電池は絶対に使用しないで ださい。 万一、内部が破損していた場合、発火の原因となることがあります。 操作のしかた 1. ワイヤレスマイクとワイヤレスチューナのグループおよびチャンネルが同じ番号に設定されていること を確認してください。 2. 電源スイッチを「ON」にします。このときバッテリチェッカの緑色灯が点灯していることを確認してく ださい。 3. 使い終わったら電源スイッチを「OFF」にします。(バッテリチェッカは約1秒後に消灯します。) 上手な使いかた ■ ワイヤレスマイクとワイヤレスマイクの距離 ワイヤレスマイクを2本以上使用するときは、マイクどうしの距離を 50 cm 以上離してお使いください。近 づけすぎると雑音が出たり、音が途切れることがあります。 ■ ワイヤレスマイクと受信アンテナの距離 ワイヤレスマイクと受信アンテナの距離が近すぎるとワイヤレスチューナが混信を起こしたり、誤動作をす ることがあります。ワイヤレスマイクと受信アンテナは 3 m 以上離してお使いください。やむなく近づけて 使用する場合は、ワイヤレスチューナのアンテナアッテネータを入れてください。 3 ■ ワイヤレスマイクの使用範囲について このワイヤレスマイクの電波の到達距離は見通しの良い屋外で約 60 m です。(到達距離は受信アンテナの種 類や設置条件により異なります。)特に混信や雑音などの影響を受けるときや音が途切れるときは、なるべく 受信アンテナに近いところでご使用ください。 ■ PAD スイッチ(入力感度切換)について 声量が大きくて音声が歪むときは、PAD スイッチを-6 dB または-12 dB の位置に切り換えてご使用ください。 グループ、チャンネル番号の設定について (お買い上げの際は B11 に設定されています。 ) ご注意 同時に使用するマイクは、グループをすべて同じ番号に、チャンネルをすべて異なる番号に設定 してください。 ● 同時に使用できるチャンネル数は最大6波までです。 (グループ1∼4のいずれかに設定したとき) ● ワイヤレスマイクとワイヤレスチューナは必ず同じグループ、チャンネルに設定してください。 設定がマイクとチューナで異なると受信しません。 ● ■ グループ、チャンネル番号の設定のしかた 7 ページの送信周波数一覧表を見て設定してください。 グループ 1. 電源スイッチを切り、電池ケースを外します。 ※ 電源を入れたままグループ、チャンネル番号を設定して も送信周波数は変りません。 チャンネル 4 5 6 3 4 5 6 3 2 2 1 1 2. グループ設定スイッチの矢印を、設定したいグループ番号 に付属のドライバで合わせます。 3. チャンネル設定スイッチの矢印を、設定したいチャンネル 番号に付属のドライバで合わせます。 4. 電池ケースを元どおりにしっかりとしめます。 ※ 電池ケースはしっかりと確実に締めてください。ゆるん でいると音質が劣化する場合があります。 ご注意 設定できるチャンネル数はグループ1∼4は6チャンネルまで、グループ5は5チャンネルまで、 グループ6は1チャンネルのみとなります。 ● 送信周波数一覧表にないグループ、チャンネルに設定しても送信できません。誤った設定や、確 実な設定がされていない(番号と番号の間など)ときは、バッテリチェッカが点滅して異常を知 らせます。もう一度確認して設定し直してください。 ● 4 ● 800 MHz 帯ワイヤレスマイクロホンのチャンネル呼称について 例 B a 1 b 3 c a 800 MHz帯を表す b グループ番号を表す c グループ内のチャンネル番号を表す PAD スイッチ(入力感度切換スイッチ)の使いかた 入力感度は PAD スイッチで 0 dB, -6 dB, -12 dB の3段階に切り換えられるようになっています。大きな声 を出したときに音声が歪む場合は PAD スイッチを-6 dB または-12 dB とし、感度を下げてご使用ください。 (お買い上げ時は、0 dB の位置に設定されています。 ) ● ● PAD スイッチと最大入力音圧の関係は次のとおりです。 PAD スイッチ 最大入力音圧 0 dB -6 dB -12 dB 130 dB SPL 136 dB SPL 142 dB SPL ● 使用するチューナが WT-2801 または WT-2802 の場合は、大きな声 のときにレベルメータの橙色が点灯することを目安に設定してくだ さい。時々、赤が点灯するぐらいなら問題ありません。(赤が点灯を 始めてから音声が歪み始めるまでは約 6 dB の余裕があります。 ) ● 使用するチューナが WT-1812, WT-1814, または WT-750B の場合は、 音量調節目盛りが7以下のときに音声が歪まないよう設定してくだ さい。 トーンスイッチについて このスイッチ設定を変えるときは販売店にご相談ください。 ■「トーンスケルチ」とは TOA のワイヤレスシステムにはトーンスケルチが搭載されています。これはマイクの送信電波に特定の信号 (トーン信号)を乗せておくことでチューナがこれを識別し、トーン信号のある電波を受信したときだけ音声 を出力するものです。 WM-2200B/W はこのトーン信号を3種類搭載していますで状況に応じて切り換えることができます。 5 ■ トーンスイッチの設定方法 1. 電源スイッチを切り、電池ケースをはずします。 ※ 電源を入れたままではトーン信号の周波数は変わりません。 2. トーンスイッチ部のゴムキャップを外します。 3. トーン信号の周波数を下表に従ってボールペンの先などで設定してください。 このときチューナのトーン信号も同じ周波数になるよう設定してください。 4. トーンスイッチ部にゴムキャップを取り付け、電池ケースをしっかりと閉めます。 1 1 2 2 すべてのグループで 32.768 kHz OFF 1 2 すべてのグループで 32.718 kHz OFF 1 OFF 2 ・ B1、B3 グループ 32.768 kHz ・ B2、B4 グループ 32.718 kHz ・ B5、B6 グループ 32.818 kHz 2 OFF 1 トーン信号周波数 OFF スイッチ位置 すべてのグループで 32.818 kHz ■ トーンの効果について 他からのワイヤレスマイクによる混信が比較的軽度な(自分のワイヤレスマイクの電源スイッチを切って いるとき、時々他の音声が聞こえる)場合、トーン信号の周波数を変えることで混信を軽減できます。 ● 強い混信の場合はトーン信号を変えても正常に使用できないことがあります。 ● ご注意 ワイヤレスマイクとチューナは、グループ、チャンネル番号およびトーン信号の周波数がそれぞ れ一致しないと受信しません。 ● お買い上げ時はスイッチ1、2とも「OFF」の位置になっています。 ● この機能は、トーンスイッチのついているワイヤレスマイクとチューナまたはチューナユニット との組み合せでのみご使用になれます。トーンスイッチのついてない機器の組み合わせでは、ス イッチ1、2とも「OFF」の位置でご使用ください。 ● 6 送信周波数一覧表(下記以外の組み合わせでは使用できません) グループ チャンネル 1 2 1 3 4 5 6 1 2 2 3 4 5 6 呼称 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B21 B22 B23 B24 B25 B26 周波数(MHz) グループ チャンネル 806.125 1 806.375 2 807.125 3 3 807.750 4 809.000 5 809.500 6 806.250 1 806.500 2 807.000 4 3 807.875 4 808.500 5 808.875 6 呼称 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B41 B42 B43 B44 B45 B46 周波数(MHz) グループ チャンネル 806.625 1 806.875 2 807.375 5 3 808.250 4 808.625 5 809.250 6 1 806.750 807.500 808.000 809.125 809.375 809.750 呼称 B51 B52 B53 B54 B55 B61 周波数(MHz) 807.625 808.125 808.375 808.750 809.625 807.250 ※ お買い上げ時には B11(グル−プ1、チャンネル1)に設定されています。 仕 様 電 波 形 式 発 振 方 式 変 調 方 式 空 中 線 電 力 到 達 距 離 変 調 感 度 入 力 等 価 雑 音 最 大 入 力 音 圧 プリエンファシス マイクユニット 周 波 数 特 性 ア ン テ ナ ト ー ン 周 波 数 使 用 電 池 電 池 寿 命 使 用 温 度 範 囲 質 量 仕 上 げ F3E 水晶制御 PLL シンセサイザ方式 リアクタンス変調方式 3 mW 条件の良い屋外にて約 60 m ± 4.8 kHz(94 dB SPL、1 kHz) 34 dB SPL 以下(A カーブ) 142 dB SPL(PAD スイッチ -12 dB) 50 μsec ハイパーカーディオイドダイナミック型 70 ∼ 15,000 Hz 内蔵型 3波切換式 単三アルカリ乾電池(LR 6)×1 約 12 時間(連続使用、アルカリ電池) 約 4 時間(連続使用、マンガン電池・黒) 0 ℃ ∼ +40 ℃ 約 250 g(電池含む) WM-2200B :ダークグレー WM-2200W :ペールアイボリ ※ 本機の仕様は、改良のため予告なく変更することがあります。 ● 付属品(各機種共通) マイクホルダ ……………………………………………… 1 単三アルカリ乾電池(LR6) …………………………… 1 設定用ドライバ(本体に内蔵)………………………… 1 カラ−マ−ク(6色) …………………………………… 1 転がり止め 収納ケース 機器保証書 取扱説明書 ………………………………………………… ………………………………………………… ………………………………………………… ………………………………………………… 1 1 1 1 外観図 (単位: mm) φ29.5 φ52 224 7 故障とお考えの前に 症状 点検項目 処置 電池スイッチを「ON」にしてもバ ッテリチェッカ(緑色灯、赤色灯と も)が点灯しない。 (乾電池が入っていることを確認) 電池の極性は正しいですか? 電池は消耗していませんか? 電池を正しく入れ直してください。 新品の電池と交換してください。 電源スイッチを「ON」にするとバ ッテリチェッカの赤色灯が点灯す る。 (乾電池が入っていることを確認) 電池は消耗していませんか? 新品の電池と交換してください。 電源スイッチを「ON」にするとバ ッテリチェッカの表示灯が点滅す る。 周波数表にないグル−プ、チャンネ ルに設定されていませんか? 周波数表を見て設定し直してくださ い。 電源スイッチを「ON」にしても受 信灯が点灯しない。 (受信していない) ワイヤレスマイクとワイヤレスチ ュ−ナは同じグル−プ、チャンネル に設定されていますか? ワイヤレスマイクとワイヤレスチ ュ−ナを同じグル−プ、チャンネル に設定し直してください。 ワイヤレスマイクとワイヤレスチ ュ−ナは同じト−ン信号周波数に設 定されてますか? ワイヤレスマイクとワイヤレスチ ュ−ナは同じト−ン信号周波数に設 定し直してください。(ト−ンスイ ッチの位置を同じにする) 他のワイヤレスマイクとグル−プは 同じ番号に、チャンネルは異なる番 号に設定されていますか? 周波数を見てグル−プ、チャンネル を設定し直してください。 ワイヤレスマイクどうしが近づきす ぎていませんか? ワイヤレスマイクとワイヤレスマイ クの間隔は 50 cm 以上離してご使用 ください。 ワイヤレスマイクが受信アンテナに 近づきすぎていませんか? ワイヤレスマイクは受信アンテナか ら3m以上離してご使用ください。 同時に使用している他のワイヤレス マイクと混信する。 TOA インフォメーションセンター フリーダイヤル(無料電話 ) TEL. 0120 - 108 -117 商品や技術など、お問い合わせにお応えします。 〒 665-0043 宝塚市高松町 2 番 1 号 受付時間 9:00 ∼ 17:00(日曜・祝日除く) TEL.(0797)72-7567 FAX.(0797)72-1090 商品の価格、在庫、修理およびカタログのご請求については、取扱い店または最寄りの営業所へお申し付けください。 133-07-144-9A
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