Linux用サンプルアプリ説明書

CASIO COMPUTER CO., LTD.
PicalicoSDK Ver.1.2.0
Linux 版
サンプルアプリ説明書
2015.12.18
本アプリケーションは Picalico の簡易的な評価のために提供するものです。
ご利用にあたっては、必ず「利用規約」をお読みいただき、その内容に従ってご利用く
ださい。
評価版の試用期限は 2016 年 6 月 30 日までとなります。
商用版の試用期限はありません。
更新情報の御確認、御意見、御質問等は以下のサイトよりお願いいたします
http://picalico.casio.com/ja/
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目次
第1章
セットアップ .................................................................................................. 3
第2章
カメラの設定確認........................................................................................... 5
第3章
送信マーカーの設定 ....................................................................................... 7
第4章
Picalico サンプルアプリの動作 ...................................................................... 8
第5章
独自コンテンツ設定 ..................................................................................... 12
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第1章
セットアップ
sample_application フォルダの中に以下のファイルが展開されていることをご確認くだ
さい。
・x86_64 フォルダ
・i386 フォルダ
また、以下の機器が必要となります
発光用機材(LED or iPad 等)
Linux PC
受光用機材(web カメラ等)
図 1.1 動作構成
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動作確認済み環境は以下となります
・PC
Ubuntu 14.04 LTS
・カメラ
一般的な Web カメラ
〇Logicool
C920t
〇Logicool
C600
〇SANWA SUPPLY CMS-V35SV
・発光機器
〇PicalicoSDK 対応 LED ボード
(アプリケーションノート.pdf をご参照ください)
もしくは
〇PC、スマートフォン、タブレット端末
送信マーカー関連のファイルは sample_signal フォルダの中にあります。
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第2章
カメラの設定確認
第 1 章にて御確認いただいた sample_application フォルダ中の「install.sh」を実行して
ください。
「install.sh」を実行後、PC の再起動をしてください。
再起動実行後、ツールバーの“コンピュータとオンラインリソースを検索”を選択し、
「PicalicoSample」を検索していただくと、図 2.1 のように「PicalicoSample」を実行可
能になります。
図 2.1 PicalicoSample 実行
「PicalicoSample」をクリックすることで図 2.2 に示すダイアログが開きます。赤枠内の
「Model」
、
「Resolution」を変更したい場合、青枠の「Change」ボタンをクリックしてく
ださい。図 2.3 に示すダイアログが開きます。デフォルトの設定にて動作させる場合は
「Change」ボタンをクリックせずに第 4 章に御進みください。
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図 2.2 カメラ選択
図 2.3 カメラ設定
カメラの接続が正常に行われている場合、図 2.3 の赤点線枠のように「Type」にカメラ
名が表示され選択が可能となります。青点線枠の「Resolution」は赤点線枠内のカメラにて
設定可能な解像度が選択できます。デフォルト値は解像度 640×480 となります。
また、PicalicoSDK が発光周波数の 2 倍のフレーム周波数にて動作する仕様のため、本
アプリの FramePeriod は発光側の半分のフレーム周期とする必要があります。
(デフォル
トでは「Frame Period」50ms(20Hz)となっており、フレーム周期 100ms(10Hz)の発
光パターンを認識できます。
)
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第3章
送信マーカーの設定
sample_signal フォルダ中の PicalicoSDK_Blinker フォルダの中にある
PicalicoSDK_Blinker.html ファイルを開くことで、光源(以後本文中では Picalico マーカ
ーと呼称します)の設定をします。図 3.1 の OK ボタン上にあるフォームに出力コード(評
価版では 0~100、商用版では 0~1062881)を入力し、受信周期設定に受信側と同じ周期の
数値を入力します。最後に OK ボタンをクリックすることで Picalico マーカーが点滅しま
す。
※.表示するブラウザによっては正常に動作しないことがありますので Firefox を推奨いた
します。
送信マーカー
点灯周期設定
点灯開始ボタン
図 3.1 送信マーカー設定
なお、この点滅パターンはディスプレイなどの点滅に関する規格、TV 放送ガイドライン
や W3C ガイドラインを満たしませんので、一般の方が目に触れることの出来る場所での
利用はお控え下さい。
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第4章
Picalico サンプルアプリの動作
図 4.1 の赤枠の「Start」ボタンをクリックしてください。図 4.2 のような「ID detection」
ウインドウが現れます。この状態で第 3 章にて設定した Picalico マーカーにカメラを向け
てください。カメラにて取得した画像の中から Picalico マーカーを検索いたします。さら
に発光パターンのデコードを行い、認識された ID に応じた番号が吹きだしとともに表示さ
れます。終了する場合は Stop ボタンもしくは「ID detection」ウインドウの×ボタンを押し
てください。
図 4.1 認識処理の開始
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図 4.2 動作画面
また、
「ID detection」ウインドウとともに現れるコンソール画面には検出された ID と検
出位置(x、y)が出力されます。
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「ID detection」ウインドウ中で右クリックした場合はメニューが表示されます。以下に
メニューの各項目の説明を記述します。
・Refresh:現状認識されている ID 番号を消去し、再度認識処理を行います
・Camera property:図 4.3 のようなダイアログが表示されカメラの設定ができます
図 4.3 カメラ設定
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ID 検出処理ウインドウ中で左クリックした場合は図 4.4 に示すような照準が表示され
ます。この照準は中心ピクセルの色変化を観測し Picalico 信号が検出された場合、デコー
ド結果を吹き出しと共に表示いたします。
照準
図 4.4 照準
また、照準の丸枠内にて右クリックを行った場合には図 4.5 のように照準削除メニュー
が表示されます。
「Delete」は右クリックした照準が削除され、
「All Delete」は画面上のす
べての照準が削除されます。
図 4.5 照準の削除メニュー
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第5章
独自コンテンツ設定
ID 認識時に表示される吹き出しを独自のコンテンツに変更することも可能です。図 5.1
の赤枠の「ID Setup」の「Start」ボタンをクリックしてください。図 5.2 の「ID Setup」
ダイアログが表示されます。ID の欄に対応する数値を入力し ImageFile の欄に画像を設定
ください。このとき、設定できる画像は静止画(png,jpg)に限ります。これにより ID に設定
した数値の発光パターンを認識した場合、ImageFile の欄に設定した静止画が表示されるよ
うになります。独自コンテンツのサイズはカメラ情報の解像度より小さいサイズとしてく
ださい。ID 情報設定ダイアログを閉じることでアプリ内の設定情報が更新されます。また、
設定した情報は実行ファイルと同じフォルダ内に IDInfo.config ファイルとして保存されま
す。
図 5.1 ID 設定情報
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図 5.2 コンテンツ設定
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