第 1 回 無戸籍問題から考える女性と子どもの人権

第 1 回 無戸籍問題から考える女性と子どもの人権
法律事務所八丁堀法律センター
弁護士
寺 本 佳 代
さん
男女平等は進んでいる?
○男女平等指数(ジェンダー・ギャップ指数)
日本は 142 か国中 104 位(2014 年現在)
○男女間の賃金格差
男性一般労働者の給与水準を 100 とすると,女性
一般労働者の給与水準は 71.3(2013 年現在)
無戸籍の問題とは?
様々な事情により出生届が提出できず,戸籍がないため
健康保険への加入,選挙権の行使,結婚の届出をすると
き等,生きていくあらゆる場面において支障が生じてい
ます。
現状は・・・
2014 年の法務省の実態調査では無戸籍者は全国で
279 人
無戸籍の子どもたちを実際に救済した事例は今のとこ
ろありません・・・。
問題の解決には嫡出推定と戸籍
制度の見直しが欠かせません!
参加者の感想から
*一番子どもが不利益を受ける事を再確認した。大人
がしっかりと声を大にして民法改正に努めていき
たい。
*住民票もなく定職につくことができない,また病気
になっても思うように病院にも行けないなど普段
の生活での困りごとに加え自分が世の中に存在し
ていないという精神的な不安などは本当につらい
だろうと思う。
*今まで感心がなかったけど今日の講座を聞いて今
どき離婚する人の多いなか無戸籍になる可能性が
多くなると思うので早く改正が必要ではないので
はと思う。
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