108.CENTRAL TOKYO 古 典 時 計 協 会 平成 23 年 7 月例会 日時 7 月 24 日(日) 13~17 時 江東区豊洲文化センター 1F 第 5・第6会議室 江東区豊洲2-2-18 ℡03-3536-5061 東京メトロ有楽町線 豊洲駅下車7番出口より徒歩2分 新交通ゆりかもめ 豊洲駅下車徒歩1分 ※以前よりお渡している ネームプレートをお持ち の 方 は 今 後 の 例 会で も 使用していきたいと思い ま す の で 、 ぜ ひ ご持 参 いただきますようお願い します。 コレクションテーマ : 掛け時計 ※その他の展示品も随時募集しています。奮ってご参加ください。 講 演 : くだらない時計の話 山口 詠一 さん 女と時計の話 斉藤 正義 さん Bulletin 解説 中村 さん 旋盤教室(天真製作について) 加藤名誉会長 佳正 ※内容は都合により変更になる場合があります。 6月例会報告 6 月の例会は第29回古時計愛好家の集い(特別例会)として5日、江東区商工情報センターで開催さ れ、61 名の参加となりました。 尚、芦川 光夫さん、大杉副会長よりお茶菓子を頂きました。有り難うございました。 上瀬会長より 歯ざらい機の実演 上瀬会長に、歯車の製作や修正に用いられた歯ざらい機の解説と実演をして頂きました。 まず、自作された割り出し盤による歯車の割り出し方法や歯ざらい機の仕組み、また、材料選びやセン ターへの穴あけの重要性などを説明して頂き、その後、実演をして頂きました。 また、スローモーションで撮った映像もあり、歯先が成形され、送られていく様子をはっきりと見る事 が出来、実演と合わせ普通ではあまり見る事の出来ない貴重な講演でした。 大西 一成さんより ベゼルの製作機 大西さんに、ベゼルを作った際の記録を写真と共にお話しして頂きました。 素材は 18K ピンクゴールドで、旋盤での切削で製作されており、突っ切り工程の難しさや、材料また は製作物を固定する為の工夫、また切り屑の効率的な回収法など、詳しく解説して頂きました。 また、以前ステンレスで作られたリピーター用のケースとその際に失敗してしまった作品や破材となっ た物も展示して頂きました。 全てにおいて物作りへのこだわりと熱意が伝わってくる、非常に勉強になる講演でした。 関 喬さんより 渡辺寅松の和時計 関さんに信州出身の時計師、渡辺寅松の製作した二挺天府式櫓時計について、以前、共同研究者と共に 分解調査された際のお話しをして頂きました。 歯先先端にある溝を発見され、「油溜まり説」と「工作上のケガキ説」の二つの節で当時、議論された ことや、寅松が考案したと思われる三か所のカラクリ、また、修復作業について解説して頂きました。 佐々木副会長より 藤車式二挺天符機構の構造と特徴 佐々木副会長からは現在では三例しか確認されていない藤車式二挺天符機構の和時計について、一般形 二挺天符機構と比較し、その特徴と構造上の違いを解説して頂きました。 藤車とはがんぎ車の事で、一般形二挺天符機構では二枚のがんぎ車が使われていますが、藤車式では、 二枚のがんぎ車を背中合わせにしてあり、この車が横から見ると垂れ下がった藤の花のように見える事 から藤車と呼ばれているそうです。藤車式では部品数を少なくして二挺天符機構を実現できる反面、安 定的な一般形二挺天符機構とは違い構造的欠陥もあり、その結果、淘汰されていったのではないかとい う事でした。 フリーマーケット 今回は、昼休みの時間を利用してフリーマーケットが開催されました。 会場の後方にある別室で行われましたが、開始と同時に会員の方々は昼食は後にして掘り出し物探しに 夢中になっていました。多くの人でにぎわい特別例会にふさわしい催しとなりました。 シンポジウム(日本の CMW 試験) 末 和海さん 須賀 清海さん 加藤名誉会長より CMW 試験について、その資格をお持ちで時計業界を担っている重鎮の方々に、資料と共に当時の背景 も交えお話しをして頂きました。 日本の CMW 試験がどの様にして始まったのかという所から、試験の日程や内容がどういうものだった のか、またどのような勉強をして試験に臨んだのかといったお話しをして頂き、その流れのなか、「物 差しの会」という会が結成されたお話まで、多様に亘る戦後から現在までの時計業界のお話を窺う事が 出来ました。 ~平成23年度 年会費納入のお知らせ~ 年会費納入及び会員継続更新がまだの方は、以下の口座へ7月10日までに 年会費¥15,000(学生の方は¥13,800)のお振込みをお願いします。 みずほ銀行 新宿中央支店 普通口座 2850748 古典時計協会 (コテントケイキョウカイ) 不明な点などございましたら、会計:大友(090-8171-3541)までご連絡ください。 今後の日程 8/28(日) 江東区豊洲文化センター 1F 第 5・第 6 会議室 13 時~17 時 当会のホームページアドレスは、http://www.nawcc108.org/です NAWCC108 支部・古典時計協会会報 NO.138 発行日/2011 年 7 月 1 日 発行人/会 編 長・上瀬 集/事務局長・山崎 千春 伸 編集委員・中田 直樹 編集委員・佐藤 賢太 [email protected] TEL 04-2922-2871 [email protected] 山崎事務局長より 小中学生時計教室の報告 6/4(土)は、時の記念日特別企画「小中学生時計教室~腕時計を組み立ててみよう!~」と題して 日頃お世話になっている会場周辺地域の子供たちにも、時計というものにより親しんでもらおうという 企画が当会初の試みとして行われました。 実際にクォーツ時計の分解・組み立て作業を行ってもらい、普段使っている腕時計の部品がどのように 組み合わさって動いているのかを体験してもらいました。 参加者の皆さまは時計を分解、組み立てをするのは初めての事とあって、ピンセットを持つ手にも緊張 が見受けられ、なかなかスムーズには行かなかったようですが、講師の大平さんのご指導の元、会員に よるほぼマンツーマンのお手伝いもあり、なんとか全員ケーシングまでたどり着く事ができました。 最後には出来上がった時計と修了証書が渡され、早速、腕に付けて帰っていく子供たちもいて、参加さ れた皆様には時の記念日の良い思い出になったのではないでしょうか。 ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。 また、特別例会の講演として山崎事務局長より、開催に至った経緯、当日の様子、反省点などを報告し て頂きました。 展示品紹介 今回は講演内容にちなんだ物や、非常に保存状態の良い時計や資料を展示して頂きました。 お持ち頂きました皆様、有り難うございました。
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