「一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会」からの報告 平成 27 年度版「ゴルフ場利用税の課税状況からみたゴルフ場の数・利用者数等」 いよいよ始まった「ゴルフ人口の減少!!」ゴルフ業界は一致団結して対応を!! 「ゴルフ場利用税の課税状況からみたゴルフ場の数・利用者数等」は、 「一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会」が都道府県 並びに総務省自治税務局都道府県税課の協力を得て毎年発刊しているもので、昭和 32 年(1957 年)以降のゴルフ場入場者数 等が正確に把握出来る唯一のデータであります。ゴルフ市場の動向をゴルフ場利用税の納税状況により把握しなければならな いことは、ゴルフ場利用税撤廃を悲願としている業界としては皮肉な状況と言わざるを得ませんが、残念なことにゴルフ場数 や入場者数の正確な数値は本データしかなく、かつ、非課税者数やゴルフ場利用税額の推移から将来的な市場予測を立てる為 にもこのデータが重要となっております。 尚、本データは全国の都道府県税課の協力のもと、総務省に最終確認した後に発刊しております。よって、本データを無断 で複写・複製することは著作権の侵害となりますので、使用する際には弊協会に一報頂き、必ず「(一社)日本ゴルフ場経営者 協会調べ」と付け加えて下さい。尚、冊子につきましては実費でお譲りすることも可能ですので事務局までご連絡下さい。 21 年度から平成 26 年度の入場者数等 ゴルフ場数 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 総入場者数 ( )内は平成 21 年度比 内 課税入場者数 訳 非課税入場者数 (各年度 3 月~2 月) ゴルフ場利用税額 利用税額/1 人 (千人) (千人) (千人) (百万円) (円) 2,445 91,642 81,641 10,001 58,316 714 2,432 (△13) 2,413 (△32) 2,405 (△40) 2,386 (△59) 2,336 (△109) 88,061 (△3,581) 84,327 (△7,315) 86,745 (△4,897) 86,746 (△4,896) 86,505 (△5,137) 77,578 (△4,063) 73,022 (△8,619) 73,969 (△7,672) 72,889 (△8,752) 71,661 (△9,980) 10,483 (+482) 11,306 (+1,305) 12,776 (+2,775) 13,857 (+3,856) 14,845 (+4,844) 54,640 (△3,676) 50,651 (△7,665) 50,587 (△7,729) 49,310 (△9,006) 47,854 (△10,462) 704 (△10) 694 (△20) 684 (△30) 677 (△37) 668 (△46) 平成 24 年度以降の入場者状況は、「70 歳以上のゴルファー」の増加によりほぼ横ばいで推移している。平成 23 年の東日本 大震災や福島原発事故の影響から脱出した感はあるものの、ここ 6 年間で 109 のゴルフ場が閉場していることや、ゴルフ需要 の主流となっている団塊の世代が満 65 歳を迎えたこと等から、将来のゴルフ場業界を支える新たな需要層をゴルフ業界全体で 創造するシステムの構築を急がなければならない。 70 才未満者の課税入場者数が平成 21 年度に比較して 9,980 千人(△12.2%) と極めて大きく減少しています。なお、非課税者数(主に 70 才以上者)については、平成 15 年の本制度導入後順調に増加し ており、ゴルファーの高齢化がより一層進みつつあることがわかる結果となっております。(平成 26 年度の全来場者数に占め る割合は 17.2%、対前年比 7.1%増) また、都道府県の「ゴルフ場利用税決定基準」がここ 10 年間以上改定されていないにもかかわらず、 「一人当りのゴルフ場 利用税額」が平成 21 年からの 6 年間で△46 円(△6.4%)となっていることからゴルフ場利用料金の低料金化が依然として進 行していると考えられます。 以上のようなデータから、一般的にいわれている団塊の世代が現役をリタイアすることにより発生するだろうといわれてい るゴルフ場入場者数の減少(2015 年問題)の兆候が出て来たのではないでしょうか。 ゴルフ場業界として、早急な対応を一致団結して実施しなければならないとの危機感を持ち戦術の立案が急務と考えます。 1.都道府府県別「ゴルフ場利用税決定基準」に不合理な点はないか。 都道府県別に定められている「ゴルフ場利用税決定基準」に合理性のない規定はないでしょうか。 【例】*ホール数が 18 ホールを超えたゴルフ場のゴルフ利用税が高くなる。 通常のゴルフプレーヤーは 18 ホールでのプレーを基本としているため、ゴルフ場設備として 18 ホール超のゴルフ場に おいて、ゴルファーが負担するゴルフ場利用税が高くなるのは不合理ではないのか。 *客観性の乏しい芝生の良否や附帯設備の状況をゴルフ場利用税の決定基準とするのは合理的か。 2.特別徴収(義務者)交付金は妥当なのか。 最近の傾向として、 「クレジットカード」での支払いが増加しています。 「クレジットカード」の支払いによる場合、ゴルフ場 利用税に関しても「クレジットカード手数料」が発生してしまいます。「ゴルフ場利用税」を「特別徴収義務者」との指定を受 けて徴収しているゴルフ場は、止む無く「ゴルフ場利用税」分のクレジットカード手数料を負担しています。それに反し、「特 別徴収(義務者)交付金」の交付率、あるいは額はあまりにも低率・額ではないのでしょうか。 「ゴルフ場利用税」については、完全撤廃を目指して活動することは当然のことと思いますが、現状制度の中にも様々な矛盾 点があります。 [詳細をお知りになりたい方へ] 一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会発刊の「ゴルフ場利用税の課税状況からみたゴルフ場の数・利用者数等」(価格:3,000 円税込)に掲載されています。
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