締切:11月5日 講義開始まで 演習課題 2015. 10. 29 音声波形𝑥(𝑛)の自己相関関数が、以下のように与えられたとする。 𝑟0 = 1, 1 𝑟1 = , 3 1 𝑟2 = − 3 (1) 線形予測係数を求めよ。 (2) LPCパワースペクトルを式で表せ。 (ただし、予測誤差の分散𝜎 2 = 1とする) (3) (2)より極を求めて、図1の平面に図示せよ。 (4) LPCパワースペクトルの概略図を図2に書け。 また、ピークとなる周波数[rad]を記入せよ。 おまけ問題 NMFを用いた音楽信号分解について説明せよ。 音情報処理 1 ヒント (1) 線形予測係数{𝛼𝑖 }は、以下の方程式を解くことで算出できる。 𝑝 𝛼𝑖 𝜈𝑖𝑗 = −𝜈0𝑗 𝑖=1 (𝑗 = 1,2, … , 𝑝) 𝜈𝑖𝑗 = 𝑟 𝑖−𝑗 𝑝 = 2のとき、上記の式を行列で表すと、 𝑟0 𝑟1 𝑟1 𝛼1 𝑟1 𝑟0 𝛼2 = − 𝑟2 となる。 (2) LPCパワースペクトル 𝑓(𝑧) 1 𝜎2 𝑓 𝑧 = 2𝜋 1 + 𝛼1 𝑧 −1 + 𝛼2 𝑧 −2 2 (3) (2)の𝑓(𝑧)の分母の多項式の根を極という 音情報処理 2 解答用紙 音情報処理 学籍番号: 名前: 3 解答用紙 ピーク位置 [rad] (小数第3位を四捨五入) Power Spectrum [dB] Imaginary part 1 0 40 20 0 -20 -40 -1 -1 0 Real part 1 図1 LPCパワースペクトルの極 音情報処理 0 1 2 Frequency [rad] 3 図2 LPCパワースペクトル 4 解答用紙 おまけ問題 NMFを用いた音楽信号分解について説明せよ。 (使用語句:音楽信号,スペクトル基底行列,アクティベーション行列,抽出) 音情報処理 5 解答 (1) 線形予測係数 1 𝛼1 𝛼2 = − 1 3 1 3 1 −1 1 −1 3 = 1 1 − 1− 3 3 1 2 − 1 3 1 − 3 1 1 1 − 3 = 2 1 1 − 3 2 (2) 𝜎 2 = 1として,LPCパワースペクトル𝑓(𝑧)の式に(1)で求めた値を代入 1 𝑓 𝑧 = × 2𝜋 1 1 1 1 − 𝑧 −1 + 𝑧 −2 2 2 2 (3) (2)の分母多項式の根が極である。よって、これを解くと 𝑧= 音情報処理 1 ± 7𝑖 ≅ 0.25 ± 0.66𝑖 4 6 解答 tan−1 0.66/0.25 ≅ 1.21 極 ピーク位置 1.21 [rad] (小数第3位を四捨五入) Power Spectrum [dB] Imaginary part 1 この角度 がピーク 位置 0 40 ピークの[dB]値は 任意 20 0 1.21 -20 -40 -1 -1 0 Real part 1 図1 LPCパワースペクトルの極 音情報処理 0 1 2 Frequency [rad] 3 図2 LPCパワースペクトル 7 解答用紙 学籍番号: 名前: おまけ問題 NMFを用いた音楽信号分解について説明せよ。 (使用語句:音楽信号,スペクトル基底行列,アクティベーション行列,抽出) 音楽信号の短時間フーリエ変換によって得られるスペクトログラ ムを,NMFによってスペクトル基底行列,アクティベーション行列 に分解する. スペクトル基底行列の各基底に対応するアクティベーション行列 との積を得ることで,特定の楽器音を抽出することができる. 音情報処理 8
© Copyright 2024 ExpyDoc