IBM Systems Middleware Solution Guide

IBM Systems Middleware
Solution Guide
デジタル変革を阻む
障壁を打ち破り
新時代の競争力をもたらす
IBM のミドルウェア
ビジネスの世界にディスラプティブ
(創造的破壊)
が訪れつつあります。企業はビジネス・プロセスを再創造するために、
多様な情報をリアルタイムに分析し、未来を見通す洞察を得るデジタル変革を進めなければなりません。
IBM のミドルウェアは、オンプレミス、クラウド、モバイル、ソーシャルなど
時間軸の異なるすべてのシステムを一つの世界に統合し、
リアルタイムにデータを分析して企業が進む道を示し、ビジネスの成長を加速します。
デジタル変革により、企業は未来を見通す力を持つ
録を中心とする System of Record(SoR)
と、ソーシャルやモバ
クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータなどの台頭により社
イルなど社内外で受発信される構造化データと非構造化データ
会は大きく変わろうとしています。新たなテクノロジーは、多様な
の両方を含む System of Engagement(SoE)を連携させ、その
情報をリアルタイムに分析し、未来を見通す洞察を提供し、企業
多様なデータを分析して競争力強化に必要な洞察を行う System
をディスラプター(創造的破壊者)に変えるデジタル変革をもたら
of Insight(SoI)へ拡張することが求められます。こうした環境を
します。これにより企業のビジネス・プロセスには、3 つの大きな
構築しデジタル変革を取り込めば、企業はニーズを逃さず迅速に
変化が起こります。
製品を市場へ提供し、投資に対するリターンを最大化し、顧客満
第一の変化は、意思決定のパーソナル化です。モバイル・アプリ
足度を高め、これを維持することができます。
ケーションはさらなる進化を遂げ、意思決定に必要なあらゆる情
これまでは SoR と SoE の連携は困難でした。これらのデータはオ
報がビジネスパーソンへリアルタイムで届けられるようになります。
ンプレミス、クラウド、モバイルなど時間軸が異なるシステムに分
その結果、組織の行動がスピードアップし、問題を事前に察知し、
散しており、一つの世界に統合する方法が確立されていなかった
最適なサービスを顧客へ提供できるようになります。
からです。この課題を解決するのが
「マルチスピード IT」
です。マル
第二の変化は、インサイト主導型プロセスのリアルタイム化です。
チスピード IT は、エコシステム全体の拡大に対応し、かつリアルタ
ツイッターやソーシャル、ウェアラブル、IoT、M2M など非伝統的
イムな革新を取り込みながら、基幹システムに蓄積された伝統的
なメディアのデータがリアルタイムに分析されてビジネス・プロセ
なプロセスを一つの世界に統合し、SoI を実現します。
スに反映されます。これにより、あらゆるビジネスの現場で洞察に
基づいた意思決定と行動を起こせるようになります。
第三の変化は、エコシステムを基盤にしたイノベーションです。企
デジタル変革を阻む障壁は
「人」
と
「プロセス」
と
「技術」
業の枠を超えたエコシステムがインタラクティブかつシームレスに
デジタル変革を阻む主な障壁は
「人」
と
「プロセス」
と
「技術」
です。
つながり、すべての情報は統合され、開発のスピードと運用能力
「人」の障壁を超えるには企業文化の変革が必要です。縦割り型
が飛躍的に向上します。その結果、組織全体に新たなサービスを
組織を基盤とする伝統的な文化を破壊し、職能横断的なチーム
迅速に開発・デリバリーする能力がもたらされます。
へ組織を変えなければなりません。デジタル変革を起こした先進
マルチスピード IT が、時間軸を超えてシステムをつなぐ
2
この実現には ERP や CRM などに代表される構造化デ ータの記
的企業では、この壁を超える効果的な手段としてワークショップ型
(IT 利用や管理に関わるさまざまな立場の人々が、企画や問題解
デジタル変革のポイントは、社内外に分散する多様なソースをシ
決に参画する活動形態)
の仕組みを取り入れています。これにより
ームレスにつなぎリアルタイムにデータを活用することにあります。
業務領域、エコシステム、テクノロジーを超えた新たな協力関係
IBM Systems Middleware Solution Guide
を構築することが、デジタル変革の第一歩となります。
「プロセス」は、伝統的な組織の境界を超えて適応できることが求
IBM ミドルウェアはデジタル変革を導く
められます。それを実践する際に気を付けなくてはならないのが、
デジタル変革を加速する IBM ミドルウェアは、さまざまなソリュー
新たに発生するリスクを見極めて、それぞれの接点でセキュリティ
ションを提供します。
ー、可視化、コントロールを確保することです。
事業運営ならびに IT 運用から得たフィードバックを活かし意思決
「技術」
に関する障壁はファイアウォールを超えた連携にあります。
定を最適化するには、エコシステム全体の多様なイベントを監視し
あらゆる場所からオンデマンドでデータやアプリケーション、サ
てリアルタイムにデータを収集、ビルトインされたアナリティクス
ービスを確実かつ安全、高速に使える技術を導入することが、こ
機能を駆使しインシデントを予測することで、問題の早期解決と
の壁を乗り越えるポイントです。また、将来的な技術の変化に対
事前回避を可能にし可用性を最大化します。
応できるよう、柔軟で拡張性に優れた IT 基盤を採用することも
また、DevOps からインフラの配備、監視まですべてのプロセス
重要です。
にアジャイルを取り入れるには、モバイル、クラウド時代に最適な
世界中のサービスやアプリ、データを活用できる
「API エコノミー」
アプリケーション基盤、新しい企業システムに対応する IT 運用管
理基盤が必要です。IBM は、世界トップレベルの ESB 技術を誇
り、オープンなアプリケーションの開発から配布までライフサイク
IBM のミドルウェアは、伝統的なエンタープライズ・システムと新
ル全体をサポートしています。Java や Node.js など多様なランタ
しいデジタル・モードのシステムという 2 つの異なる世界に橋を架
イムをサポートし、コンテナ型仮想化技術を用いることで、一旦
けて変革を阻む障壁を打ち破り、新時代の競争力をもたらします。
作成したアプリケーションをあらゆる環境で繰り返し利用するこ
IBM のミドルウェアは、オンプレミス、クラウド、モバイル、ソーシ
とを可能にします。
ャルなどあらゆるシステムを統一されたガバナンスに基づき、高
さらに、IBM の API プラットフォームは、ガバナンスとセキュリティ
度なセキュリティーを保ったままシームレスに統合することを可
ーを担保しながら、容易に API エコノミーへビジネス・プロセスを
能にします。これを実現するキーワードは API 統合です。エンタ
拡張することができます。
ープライズ・リソースへの安全で管理されたアクセスと多様なデ
これら IBM ミドルウェアは、多様なソースを統合・分析して未来
ータ・ソースのトランザクションを瞬時に接続できる API サービス
を洞察するソリューションを提供し企業のデジタル変革の加速に
は、IBM ミドルウェアの大きな特徴となっています。この機能によ
貢献します。
り、世界中で公開されている API を活用して新たなサービスや付
加価値を生み出す経済圏「API エコノミー」に加わり、その恩恵を
受けることができます。
IBM Systems Middleware Solution Guide
3
IBM Systems Middleware
Solution Guide
IBM Systems Middleware Solution はデジタル変革に必要な
アプリケーション開発と運用プロセスの迅速な展開、および管理を6つのプラットフォームで実現します。
さらに、ハイブリッド・クラウドと従来の IT 全体を最適化し、新しいビジネスの創出を強力に支援します。
デジタル変革時代にビジネスを成長させるために
IBM Systems Middleware Solution をご活用ください。
Application
Development
Application
Platform
エンド・ツー・エンドの
迅速な開発で、
ビジネスに貢献する
ソフトウェアを提供
ビジネス変化に即応できる
堅牢で柔軟な
モバイル、クラウド時代の
アプリケーション基盤
Integration
モバイル、ソーシャル、IoT を
迅速かつ柔軟に連携・統合
企業アプリの可能性を広げ
ビジネス創出を
強力に支援
IT Service
Management
Digital
Experience
Web 上で、より魅力的な
顧客体験を実現し、
お客様のロイヤルティーを
向上する
4
IBM Systems Middleware Solution Guide
新しい企業システムに対応する
高度な自動化と
予兆分析を備えた
運用基盤
Smarter
Process
正確なビジネス・ニーズを
捉えるための
効率性の高い
ライフサイクルを実現
06 – Application Development
07 – IBM Rational System Architect
08 – IBM Rational Team Concert
09 – IBM Rational Quality Manager
10 – IBM Rational Application Developer for WebSphere Software
11 – IBM Rational Software Architect for WebSphere Software
12 – IBM Rational Functional Tester
13 – IBM Rational Performance Tester
14 – IBM Rational Test Workbench/Test Virtualization Server
15 – IBM Rational Developer for System z
16 – IBM Rational Development and Test Environment for System z
17 – IBM Rational Asset Analyzer
18 – Application Platform
19 – IBM PureApplication Software
20 – IBM PureApplication Service on SoftLayer
21 – IBM PureApplication System
22 – IBM WebSphere Application Server
23 – IBM WebSphere Application Server Liberty Profile
24 – IBM WebSphere eXtreme Scale
25 – Integration
26 – IBM MQ
27 – IBM MQ Appliance M2000
28 – IBM Integration Bus
29 – IBM API Management
30 – IBM DataPower Gateway
31 – IBM WebSphere Cast Iron
32 – Smarter Process
33 – IBM Blueworks Live
34 – IBM Business Process Manager Standard
35 – IBM Business Process Manager Advanced
36 – IBM Operational Decision Manager
37 – IBM Operational Decision Manager Advanced
38 – IBM Business Monitor
39 – IT Service Management
40 – IBM Control Desk
41 – IBM Tivoli Application Dependency Discovery Manager
42 – IBM Netcool Operations Insight
43 – IBM Monitoring
44 – IBM Application Performance Management
45 – IBM Workload Scheduler/IBM Workload Automation
46 – IBM Operations Analytics - Predictive Insights
47 – IBM Operations Analytics - Log Analysis
48 – IBM Jazz for Service Management
49 – Digital Experience
50 – IBM WebSphere Portal
51 – IBM Web Content Manager
52 – Suite 製品(IBM Customer Experience Suite / IBM Employee Experience Suite)
53 – IBM Forms Experience Builder
54 – IBM Digital Experience on Cloud
55 – SaaS 製品一覧
56 – z Systems ソフトウェア アプリケーション基盤製品群
57 – z Systems ソフトウェア IT システム管理製品群
IBM Systems Middleware Solution Guide
5
Application Development
Application Platform
Application
Development
「より良いソフトウェア」から「ビジネスに貢献するソフトウェア」開発へ。
開発力強化のソリューションをフルラインアップ!
現代のビジネスが求める顧客価値提供の品質とスピードを実現するためには、開発+運用の加速化にとどまらず、
Integration
顧客のフィードバックを継続的にソフトウェアやアプリケーションに反映し、迅速に顧客に提供するライフサイ
クルを IT が実現しなければなりません。従来の開発プロセスの考え方や手法・ツールはもちろん、ビジネスに直
結する取り組みとして投資価値を認識できる改革が必要となります。IBM は包括的なエンド・ツー・エンドの迅
速で高品質なソリューションの提供を実現します。
IBM Rational System Architect
Smarter Process
IBM Rational Team Concert
IBM Rational Quality Manager
IBM Rational Application Developer for WebSphere Software
IBM Rational Software Architect for WebSphere Software
IBM Rational Functional Tester
IBM Rational Performance Tester
IBM Rational Test Workbench/Test Virtualization Server
IT Service Management
IBM Rational Developer for System z
IBM Rational Development and Test Environment for System z
IBM Rational Asset Analyzer
Digital Experience
6
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Rational System Architect
Rational System Architect はビジネス・プロセ
ス・モデリング、データ・モデリング、UML モデリン
グの各機能を有する独特のコンセプトを持ったツー
■ データベースと一体化された
リポジトリー・ベースのモデリング・ツール
■ 情報の可視化にモデリング手法を採用することにより、
データ修正の際の修正箇所が局所化されるため、修正漏れの防止が可能
■ 関連する情報をリンクさせて管理するため、
情報変更時の影響範囲の把握が容易に
ントラル・リポジトリーに一元管理し、情報の可視化、
■ 成果物を Web 公開することができ、
頻繁に発生する修正の通達が容易に
セス、情報モデル、ネットワーク構成などの情報をセ
分析、公開の各機能を通じて、エンタープライズ・ア
Application Platform
ルです。企業や組織が保有する経営戦略、業務プロ
ーキテクチャーの実践を強力にバックアップします。
エンタープライズ・アーキテクチャーを支援する
情報の関連付けと影響分析
統合モデリング環境
● マトリクス・ビューを利用した情報の関連付け
● 企業の情報を一元管理するリポジトリー
マトリクス・ビュー上で縦横 2 種類の情報の関連を可視化します。多数
のマトリクスがあらかじめ設定されて出荷されますので、必要に応じてマ
モデリングによって可視化し、リポジトリーに一元管理します。各情報は
トリクスを選択してお使いください。お客様独自のマトリクスを定義する
モデルとして関連付けされて管理されます。リポジトリーの中の情報を
ことも可能です。下記はマトリクスの一例です。
HTML に出力して公開することができます。
1)戦術 vs. ビジネス目的
2)戦略 vs. ビジネス目標
3)ビジネス・プロセス vs. アプリケーション
Zachman フレームワークや TOGAF フレームワークの他、Frameworx
4)ビジネス・プロセス vs. エンティティー
(通信)
、SCOR(サプライチェーン)
、DoDAF(防衛)の各業界向けのフ
Integration
企業戦略、業務フロー、システム、データ、インフラといった各種情報を
● 主要なエンタープライズ・アーキテクチャー・フレームワークへの対応
Application Development
エンタープライズ・アーキテクチャーの実践を支援する統合モデリング・ツール
5)ビジネス・プロセス vs. ロール
6)チーム vs. ロール
エンタープライズ・アーキテクチャーを効率的に構築することができます。
7)アプリケーション vs. 技術
8)アプリケーション vs. 場所
● 業務フローの可視化
BPMN あるいは IDEF3 の表記に対応します。各業務プロセスにシミュレ
● エクスプローラー・ダイアグラムを使用した影響分析
ーション属性値を与えてシミュレーションを実行し、業務改善にお役立
情報の関連をエクスプローラー・ダイアグラムで鳥瞰します。これにより、
ていただくことができます。また、レーンをアクター、業務プロセスをユー
情報の変更の際の影響範囲を容易に把握することができます。表現形
式としてはネットワーク・スタイルとランドスケープ・スタイルの 2 種類が
ム開発の上流設計書の一部として活用することもできます。
あります。システムに関連するデータや業務などを芋づる式で ってシ
● データ・モデリング
ことができます。
ステム刷新の際の影響範囲を把握するなど、さまざまな用途に利用する
業務アプリケーションで取り扱うデータ・エンティティーを、エンティテ
ィー・リレーション・ダイアグラムとして可視化します。既存のデータベ
ース・スキーマから、
リバース・エンジニアリングにより、エンティティー・
リレーション・ダイアグラムを自動作成することもできます。
IT Service Management
スケースとしたユースケース・ダイアグラムに変換することもでき、システ
Smarter Process
レームワークもサポートしています。フレームワーク・ブラウザーを使って
Digital Experience
■ BPMN で表記された業務フロー
■エクスプローラー・ダイアグラムを使用した影響分析
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ratisystarch
IBM Systems Middleware Solution Guide
7
Application Development
ソース・コード管理、変更管理、
ビルド管理、
ワークアイテム管理が一つになった、開発組織の必需品
IBM Rational Team Concert
CLM(コラボレーティブ・ライフサイクル・マ
ネージメント)の中核である Rational Team
Concert は、Rational Quality Manager、
Rational DOORS Next Generation と連
■ ソース・コード管理、変更管理、ビルド管理、ワークアイテム管理機能など、
欲しい機能が集結。プロセス・ガイダンス&自動化機能でチームが一つに
■ アジャイル開発を始めたい人に
スクラムなどのアジャイル・プロセス・テンプレートを実装
ウォーターフォール・プロセス、SAFe にも対応
Application Platform
携し、より領域をまたがったトレーサビリティ
■ IBM System z、IBM i、Power Systems など、
マルチプラットフォームの開発に対応。シームレスで高い開発生産性を実現
管理など)が可能です。
■ レポート作成に時間をとられていませんか?
レポートの自動生成とリアルタイムな可視化で、
工数削減とプロジェクトの健全性を確保
ー確保やレポーティング(要求―開発―テスト
ソース・コード管理、変更管理、ビルド管理、そしてワークアイ
アジャイルもウォーターフォールも SAFe も、そしてそれらの
IBM Rational Team Concert は、さまざまなレベルの複雑さを抱えた
開発プロセスの標準化が提唱され、プロセスが定義されていても、
「意
テム管理。欲しい機能が備わった、オール・イン・ワン・ツール
Integration
あらゆる規模の組織が、システムやソフトウェア開発ライフサイクル全体
図的に従わなければならず、苦痛」
、
「わずらわしい」
、
「プロセスが役立
でプロセスのコントロール、情報の可視化、コミュニケーションの促進
たない」
といった不満が聞かれることがあります。プロセスは本来組織の
を支援します。さらに、システムやソフトウェア開発におけるライフサイ
開発効率と品質を向上するためのものであるはずですが、なかなかそれ
クル管理を実現するために、Rational DOORS Next Generation、およ
を強いることは難しいようです。これを克服するには、
「意識しなくても
び Rational Quality Manager と強固に連携します。これら3つの製品は、
追従できる」
、
「次のステップが何か、何をすればいいかわからなくても、
Jazz テクノロジー・プラットフォームで稼働するため、複数の製品を利
すぐに教えてくれる」という機能を備え、メンバーの心理的負担と余計
用していることを意識せずに、要求の収集/定義/分析、品質管理、コ
なワークロードを取り除くことが効果的だと考えます。Rational Team
Smarter Process
ーディング/構成管理/変更管理などの機能をシームレスにご利用いた
Concert には、プロセスの自動化およびガイダンス機能が備えられてい
だけます。
ます。プロセスやルールの構成が可能で、作業開始後にルールを定義、
Rational Team Concert は、誰が、何を、いつ、なぜ、誰が承認したか、
改良することもできます。
といった情報を各「ワークアイテム」
と関連付けて捉え、組織の中でワー
クアイテムを共有します。ワークアイテムの進 を可視化するグラフが自
Rational Team Concert には、スクラム、ウォーターフォール、SAFe な
動生成され、組織全体に障害や機能拡張要求がタイムリーに伝えられま
どのプロセスがあらかじめ組み込まれています。また、これら以外にも各
す。
種業界向けのプロセス・テンプレートが公開されています
(ページ下部
さらに、Rational Team Concert には、ソース・コード管理、変更管理、
。
に URL を記載しています)
IT Service Management
ビルド管理が備わっています。成果物の変更を自動的にトラッキングし、
さらにプロジェクトを計画通りにすすめるためのガント・チャート、クリテ
以前のどのバージョンへもロールバックできるようにすることで、生産性
ィカル・パス、クイックプランニング、リスク管理などさまざまな機能を
の向上を図ることができます。また、組織は個人ワークスペースと共有
利用し、幅広い開発プロセスにおいて開発を支援します。
ワークスペースの組み合わせによって、公開すべき作業とそうでない作
業の適正なバランスをとることができます。ビルド管理機能は、組織のソ
フトウェアのビルドを効率的にスケジュールし、実行することができます。
組み込まれたワークアイテムと変更セットのトレース機能は、ビルドが失
敗している箇所の識別を容易にします。
Digital Experience
ワークの登録、
アサイン
トラッキング
設計、実装、テスト
ビルド
リーダー
開発者
ビルド担当者
③開発&テスト
実績値を入力
④コンパイルし、
ビルドを作成
利害関係者
②アサイン
見積もり
①ワークアイテムを
登録
■チームの可視化を可能に
計画管理
ワークアイテム管理
Rational Team Concert
ソース管理
●
リリース管理
メンバー管理 ● 自動データ収集&レポート作成
■組織のコラボレーションを活性化するツール
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/rtc
8
ハイブリッドにも。さまざまな開発プロセスに対応
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Rational Quality Manager
Rational Quality Manager は、ソフトウ
ェア・ライフサイクル全体にわたって包括的な
テスト計画とテスト・アセット管理を実現する、
コラボレーティブな Web ベースの品質管理ツ
■ 包括的でカスタマイズ可能なテスト計画およびテスト・ケース
■ 手動および自動テストによるテストの再利用
■ テスト準備に欠かせない、テストラボ環境の一元管理
Application Platform
ールです。Jazz プラットフォーム上に構築さ
■ CLM(コラボレーティブ・ライフサイクル・マネージメント)製品の一つとして、
ソフトウェア品質に関わるライフサイクル全体を集中管理
Application Development
要件、
テスト・ケース、障害検出や修正まで、
ライフサイクル全体の品質管理を実現
れ、あらゆる規模のテスト・チームが使用でき
るように設計されています。
主な機能とメリット
アプリケーション・ライフサイクルのトレース
包括的でカスタマイズ可能なテスト計画
テストに関わるライフサイクル全体の管理が可能で、Rational Doors
Rational Quality Manager のテスト計画は、テストの目的や開始/終了
Next Generation のような要件定義ツールで定義済みの要件から、動的
基準を明確に記述しながら、優先事項をトラッキングして検証できる品
なリンクを通じてテスト・ケースを追跡することもできます。テスト要件と
質情報になります。なぜなら、テストの目的や終了基準などの静的な情
テスト・ケースがリンクされることで、テスト要件に変更が加わった場合
報と、テスト要件・テスト・ケースなど状態が進 と共に変化する動的な
に影響を受けるテスト・ケースが確認できます。そのため、テスト要件変
情報の両方をテスト計画に盛り込むことができるからです。常に最新情
更の見落としを防ぎ、テスト・ケースを見直すといった確実な対応ができ
報をチームで共有することで、チーム全員が同じ意識を持つことができ
ます。
ます。また、テスト計画の各項目は個別にカスタマイズ可能で、項目ごと
Integration
包括的なアプリケーション・ライフサイクル管理の実現
に担当者を分担し責任を明確化できます。
CLM 製品と連携し、無駄なテスト実施を防ぐ
分散した開発チームのテストでは、テストを設計する人と実行する人が
手動および自動テストによるテストの再利用
手動のテスト手順や期待結果を記述して実行管理まで行うことが可能で
を消化しますが、無意味なテストをしてしまい、再テストを実行しなけ
す。共通したテスト手順はキーワード機能を用いて、容易に設定すること
ればならないことがあります。例えば、テスト担当者は実装されていな
ができます。また、自動化テスト・ツール
(Rational Functional Tester,
い機能があるにも関わらずそのテストを実行してしまったケースなどが
と連動し、自動テストの実行および
Rational Performance Tester など)
考えられます。この場合、あらかじめテストすべき機能が実装されてい
結果の管理を行うことができます。
ることが分かれば防ぐことができます。Rational Quality Manager では、
(実装する機能)
とテスト・ケースを
Rational Team Concert の計画項目
テスト準備に欠かせないテストラボ環境の一元管理
大量のテスト・ケースを実行するためには、さまざまな組み合わせの環境
い状態にできます。
を準備する必要があります。Rational Quality Manager では、物理およ
び仮想ラボ・マシン環境が一元的に管理できるようになっています。テス
ト実行に必要な物理/仮想マシンの検索と登録、利用したマシンの予約
管理、テスト・ツールをマシンに自動セットアップ、スケジュールによるテ
スト自動実行といったテストラボ環境を最適化することができます。一元
品質ダッシュボード
的にテストラボ環境を管理できるようになると、マシンのセットアップ、テ
テスト管理
要求
テストの計画
テストの作成
手動テスト
障害
スト自動実行、テスト結果の収集を容易にまとめてできるようになります。
テストラボの管理 テストの実行 結果のレポート
Digital Experience
テスト自動化ツール連携
機能テスト
回帰テスト
負荷テスト
IT Service Management
関連付けておくことにより、実装が済むまでテスト・ケースを実行できな
Rational Quality Manager
Smarter Process
異なることがあります。テスト実行担当者は、与えられたテスト・ケース
Webサービス
テスト
静的テスト
セキュリティー
テスト
■ Rational Quality Manager 概念図
■品質管理ダッシュボード
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ratiqualmana
IBM Systems Middleware Solution Guide
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Application Development
Eclipseを拡張したビジュアルなJava、ポータル、Webサービス、SOAアプリケーション開発環境
IBM Rational Application Developer for WebSphere Software
Rational Application Developer は、
Java SE/Java EE 開発者が高品質の Java、
Web/Web2.0、Web サ ー ビス、SOA アプ
リケーションを迅速に設計、開発、アセンブル、
Application Platform
テスト、デバッグ、プロファイル、デプロイでき
■ ホームページ・ビルダーベースのビジュアルな Web アプリケーション開発
■ WebSphere Application Server(WAS)の機能を
フルに引き出す統合開発環境
■ Java EE 7、Web 2.0、SOA/Web サービスなどの最新の技術に対応
■ 品質向上機能(Java 静的コード分析、ランタイム分析など)の充実
るように支援します。
WebSphere Application Server(WAS)の機能を
じレベルにすることで、高い品質のプログラムを作成できます。本番が
WAS 環境にもかかわらず、開発者が使用するアプリケーション・サーバ
フルに引き出す統合開発環境
ーが異なることが原因で、統合テスト以降にプログラム欠陥が発見され
ご好評いただいている製品:ホームページ・ビルダーの技術をベースと
ることも多いですが、Rational Application Developer for WebSphere
した先進の HTML/JSP エディターにより、ビジュアル編集モードとソ
を使用することでこの懸念を解消することができます。
Integration
ース編集モ ードを駆使して機能の豊富な Web ページを開発すること
ができます。Java EE 7 などの最新の標準仕様に対応し、エンタープ
ライズ・アプリケーションの開発がさらに容易になりました。Rational
品質向上機能
(Java 静的コード分析、ランタイム分析など)
の充実
Application Developer for WebSphere はクライアント・サイドとサー
障 害は、 発 見が 早いほど修 正が 容易です。Rational Application
バー・サイド Web 開発のための最新の Web2.0 技術もまたサポートし
Developer には、コード品質レビューの自動化に役立つツールが含まれ
と Dojo ツールキッ
ます。Asynchronous JavaScript and XML(AJAX)
ています。Java 静的コード分析では、200 を超える Java SE/EE コーデ
トは、ドラッグ・アンド・ドロップで利用できるウィジェット、コード・アシ
ィング標準とベスト・プラクティスがアプリケーション・コードに適用さ
Smarter Process
スト、バリデーション、リファクタリング・ウィザード等により強固にサポ
れ、違反箇所にはフラグが付けられて修復が提案されます。その際、ク
ートされます。AJAX プロキシーやさまざまなタイプのコンテンツ・フィー
イック・フィックスによってワンクリックで迅速に修復することも可能で
ドは Web2.0 アプリケーションのサーバー側でサポートされます。
す。既存のルール・カテゴリーには Java EE、パフォーマンス、およびア
Rational Application Developer for WebSphere は、WAS および
クセスのしやすさといったものが含まれます。対話式のエディターで新し
WebSphere Portal Server のテスト・サーバーを含み、これらのプラット
いルールをインポートすることもできます。静的コード解析に加えて、ラ
フォームに配備するアプリケーションのテストやデバッグを強力に支援し
ンタイム・プロファイルを行い、パフォーマンス、コード・カバレッジやメ
ます。既存の WAS と接続することができるので、追加セットアップなし
モリー使用量などを特定することができます。ビジュアルに表示されるた
に特定のアプリケーション・サーバー構成でテストを行うことができます。
め、迅速かつ容易に分析を行うことができます。また、同梱される WAS
IT Service Management
Digital Experience
(WAS がリモート環境にあっても接続できます)WAS テスト環境に対
テスト環境上のアプリケーションに対してもランタイム分析を行うことが
は本番で使われる WAS 環境と同じものを適用することが
する修正(Fix)
でき、単体テストや統合テスト時のデバッグ作業、問題の特定に役立て
可能です。各開発者端末の WAS テスト環境と本番機の WAS 環境を同
ることができます。
■ビジュアルな Web 開発
■ Java EE 開発を可視化
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/application
10
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Rational Software Architect for WebSphere Software
Rational Software Architect は、UML
■ UML モデリングから Java/Java EE コーディング・テストまでこれ 1 本、
Rational Team Concert とも連携可能
ル駆動型開発のオール・イン・ワンツールです。
■ トレーサビリティーを利用した強力な影響分析
モデリングから開発までサポ ー トする、モデ
モデルの品質チェック、コードの分析などの機
■ UML モデルのメトリックと品質レビュー、モデル変換、レポーティング機能を搭載
Application Platform
能も装備し、開発の生産性と品質を向上します。
■ 要件/分析/設計/ソース・コードなど、異なる抽象度の情報を一元管理
Application Development
WebSphereアプリケーションの設計と開発に最適な環境を実現する
UML モデリングから
Java/Java EE コーディング・テストまでこれ一本!
要件/分析/設計/ソース・コードなど、
ソフトウェア設計の手段として、なぜ UML を用いるのでしょうか。UML
RSA は、UML と同じくOMG によって標準化されている MDA(モデル駆
異なる抽象度の情報を一元管理
動型アーキテクチャー)
を採用しており、要件を表現するユースケースか
はずです。いくつか例をあげてみます。
ら分析レベルのモデル、設計レベルのモデル、ソース・コードまでをトレ
課題 1. ソフトウェア構造をソース・コードよりも高い抽象度で理解したい
ーサビリティーを確保しつつ管理することが可能となっています。これに
課題 2. 表記を統一することで設計の品質を高めたい
よって、直接ソース・コードを読むよりも高い抽象度でソフトウェアの構
課題 3. UML からソース・コードを自動生成するなど、2 次利用したい
造を理解することができます。
ここでご紹介する IBM Rational Software Architect for WebSphere
RSA を利用して UML を記述する際の大きな利点として、UML の要素間
Software は、このような課題を解決すべくUML を用いる開発者の
のトレーサビリティーを管理できる点があります。RSA にはこのトレーサ
(IDE)です。IBM
ための UML モデリング機能を備えた統合開発環境
ビリティーを利用して、影響分析を行う機能が用意されています。これ
により、あるユースケースに登場するクラスはどれか? 逆に、ある Java
は、ソフトウェア開発プロセスにおける分析・設計からコーディング・
クラスを利用しているユースケースはどれか? といった分析が可能とな
「アーキテクチャー 管理 」ソリューシ
テストまでを支援する Rational の
り、何らかの変更が発生した際にどこまで影響範囲があるのかを誰かに
ョンの中の最上位に位置付けられる製品です。UML モデリングはもち
聞かずとも素早く特定することができます。設計とソース・コードが乖離
ろんのこと、Java/Java EE 開発用統合開発環境である IBM Rational
してしまうような状況を未然に防ぐことができます。
Application Developer for WebSphere Software(以降、RAD)のす
RSA には UML モデルを対象としたメトリック収集と品質レビュー機能
べての機能を包含しており、UML による分析・設計から Java や EJB 等
があります。ソフトウェア開発プロセスの上流工程にあたる UML の時
のコーディングまでを複数のツールを使い分けることなく、RSA1 本で実
点で品質レビューを実施することにより、UML の品質の均一化を図り、
施することができます。また、RAD には IBM の Web アプリケーション・
下流工程にあたるソース・コードに問題が残ることを未然に防ぎます。
RSA には、一旦作成した UML をさまざまな形で 2 次利用するための仕
Edition が同梱されており、PC 上での Web アプリケーションの稼働確認
組みがあります。大きく分けて一つはモデル変換、もう一つはレポーティ
を行うことが可能となっています。
ングになります。モデル変換は、
「トランスフォーメーション」
と呼び、モ
デルからモデルあるいはモデルからソース・コードの生成が可能となっ
ています。一方、レポーティングは UML を元に、HTML や PowerPoint、
PDF 等に出力することで、仕様書作成の作業を軽減することができます。
IT Service Management
の Base
サーバーである WebSphere Application Server(以降、WAS)
Smarter Process
Rational Software Architect for WebSphere Software(以降、RSA)
Integration
を利用しようと考えるその背景には UML によって解決したい課題がある
Digital Experience
■トレーサビリティーを利用した影響分析の例
■影響分析結果
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/swarchitect-websphere
IBM Systems Middleware Solution Guide
11
Application Development
機能テストおよび回帰テストの自動化によってアプリケーション品質を検証
IBM Rational Functional Tester
Rational Functional Tester は、機能テス
トおよび回帰テストの自動化ソリュー ション
です。堅牢なユーザー・アクション記録機能と、
優れたスクリプト保守機能を組み合わせるこ
Application Platform
とで、アプリケーションに変更が加えられた場
■ 機能テストおよび回帰テストの自動化
■ 機能テストのコストを軽減
■ 制限なくカスタマイズが可能
■ ストーリーボードを用いてテスト手順に画面ショットが追加された
テスト・スクリプト作成
合でも柔軟にテストを作成し、自動実行するこ
とができます。
Integration
機能テストおよび回帰テストのコストを削減
利用シーンに合わせたスクリプト・レベルの選択
Rational Functional Tester は、テスト担当者、GUI 開発者など、ソフト
自動テスト・ツールの利点を最大限に活かすためには、テスト・スクリ
ウェア開発に携わるプロジェクト・チーム・メンバーのための製品です。
プトの編集や拡張が必要なケースがあります。シンプルなル ープ構文
機能テストは手作業で行うことも可能ですが、自動化することで多大な
の作成から高度なファイル操作、またはオペレー ティング・システム
メリットをもたらします。
の対話型操作など、さまざまなカスタマイズ要素が必要となり得ます。
● 継続的インテグレーションのプロセスに組み込むことで、回帰テスト
Rational Functional Tester では、テスト・スクリプト全部を Eclipse
を自動で実行できる。
● 品質保証部門は基本機能の検証を自動化することにより、反復作業
Java Developer のエディターにより Java コードを使用して作成するか、
あるいは Microsoft Visual Studio のエディターにより Microsoft Visual
から解放され、追加機能のテストに集中することで、テストの網羅性
Basic コードを使用して作成することができます。これらのプログラミン
を向上できる。
グ言語に精通している方なら、既存のコードをすぐに修正するとともに、
● テスト手順の実行やテスト結果の記録などの手作業で起こりやすい人
的エラーを削減。
他のテスト・スクリプトから呼び出せるカスタム・ライブラリーを作成す
るといったプロジェクトに特化したフレームワーク化を行うこともできま
Smarter Process
これらにより DevOps やアジャイルのように短期間に繰り返しソフトウェ
す。Eclipse エディターおよび Visual Studio エディターは、いずれも自動
アをリリースするプロセスにおいても、高い品質を維持することが可能に
コード・コンプリーション機能や高度なデバッグ・オプションなどの優れ
なります。
た編集機能を備えているため、コーディング作業は大幅に簡素化されま
す。カスタマイズも制限なく行うことができます。
プロジェクトのライフサイクル全体を通じてテスト・スクリプトを最新の
状態に維持するのに、Rational Functional Tester では膨大な手作業は
さらにプログラミング言語レベルのスクリプトに加えて、開発者以外の方
不要です。IBM ScriptAssure の先進テクノロジ ーを搭載しているため、
でもテスト・スクリプトの作成と理解を容易にする、ビジュアルに表現さ
IT Service Management
UI コントロールの特性を学習することで、基本スクリプトが変更された
れた簡易型スクリプト機能を備えています。この簡易型スクリプトはテス
場合でも、新しいビルドにおいて同一のコントロールとして識別できます。
ト対象アプリケーションの操作手順だけでなく、画面のスクリーンショッ
これらのコントロール特性はオブジェクト・マップに保存され、複数のス
トも併せて取得します。これにより、作成したテスト・スクリプトに関して
クリプトおよびプロジェクトで共有できます。このオブジェクト・マップに
IT 技術に長けていない利害関係者とテスト手順の内容について円滑なコ
よって、オブジェクト認識特性への変更がすべてのテスト・スクリプトに
ミュニケーションが可能となります。
反映され、テスト・スクリプトの保守作業を劇的に単純化できます。さら
に、Rational Functional Tester に新しく搭載された高度なオブジェク
ト・マップ検索機能およびフィルター機能によって、テスト・スクリプトの
保守作業はさらに容易になりました。
Digital Experience
■ビジュアルに表現された簡易型スクリプト
■ Java 言語によるアプリケーションのテスト
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/functional
12
IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Development
使いやすい負荷テスト自動化ツールで、
システムのスケーラビリティーを確保
IBM Rational Performance Tester
IBM Rational Performance Tester は、
運用前のシステムのスケーラビリティーと信頼
性を検証するための、負荷テスト・ツールです。
テスト記録機能と、スケジュール機能、リアル
■ 効率的かつ効果的な負荷テストの実現
■ 実運用での負荷状況を再現できる細かなスケジューリング機能
■ 詳細なレポート機能により正確なボトルネックを特定
■ 多くの通信プロトコルをサポート
どを駆使し、システムが大規模なユーザー負荷
に耐えられるどうかを確認します。
高負荷状態を実現するスケジューリング機能
Rational Performance Tester の特徴
Rational Performance Tester には、効率的かつ効果的な負荷テストを
● 実運用での負荷状況を再現できる細かなスケジューリング機能
実現するための各種機能があります。ターゲットとなるシステムに対し、
効果的な負荷テストを実施するには、システムでの高負荷状態を再現す
ユーザーが選択したブラウザーまたはクライアントを操作するだけで、テ
ることが重要です。Rational Performance Tester のスケジューリング
機能によって、システムの高負荷状態を再現することができます。スケジ
を実現するため、プロトコル・デ ータは自動的に分析され、プロトコル
ューリング機能は、主に以下の設定が可能です。
内のパラメーター・データを動的に変更することができます。つまり、エ
・テスト実行の順番、組み合わせ、ループ、遅延等の設定
ミュレートされたあるユーザーから次のユーザーへと入力データが自動
・テスト間の同期
変更されるため、データごとにテストを作成する必要がありません。また、
・仮想ユーザーの増減
Integration
スト
(プロトコル・データ)を記録できます。さらに、データ駆動型テスト
Application Platform
タイム・レポート機能、自動データ変更機能な
プロトコル・データを参照するビューによって、閲覧済みの個々のページ
や画面をオフラインで見ることができ、ユーザーによる対話操作やトラン
● 詳細なレポート機能により正確なボトルネックを特定
ザクションの順番を確認することができます。テスト・スクリプトはさまざ
ページまたは画面の応答時間は、ページ・エレメント単位の応答時間に
分割できるため、テスト担当者は応答時間の遅延原因となっているエレ
テスト実行タイミング等を設定できます。負荷テストを実行すると、即座
メントを特定できます。また、自動データ相関機能やデータ生成機能に
にリアルタイムのレポートが生成され、テスト実行中、常に更新されます。
よって、テストの実行中の任意のポイントで実行可能なカスタム Java コ
レポートでは、ラウンド・トリップ・パフォーマンス、トランザクション・レ
ードを挿入できます。この機能によって、高度なデータ操作および診断
ート、およびシステム診断などの測定基準に基づき、ボトルネックが強調
が可能になります。テスト実行中に、CPU やメモリーの使用率に関する
表示されます。IBM が提供するオートノミック・コンピューティング・ソリ
統計情報などのシステム・リソース情報をリモート・サーバーから収集し
ューションのテクノロジーを利用している Rational Performance Tester
て、応答時間およびスループットのデータとの関連付けできます。
Smarter Process
まな組み合わせでグループ化でき、グループ単位で仮想ユーザーの数や
は、ボトルネックの原因をまずはトランザクション全体から、次にターゲッ
● 多くの通信プロトコルをサポート
HTTP/HTTPS だけでなく、SOA や TCP/IP、SAP、Citrix Presentation
Server、Siebel のプロトコルをサポートしており、これらのプロトコルを
用いているシステムの負荷テストを実施できます。
IT Service Management
ト環境の特定の階層から、そして個別のリソースから分割し判別できます。
Digital Experience
■目的に応じたさまざまなパフォーマンス・レポートを要約し、詳細なレベルで提供
■目的に応じたさまざまなパフォーマンス・レポートを要約し、詳細なレベルで提供
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/performance
IBM Systems Middleware Solution Guide
13
Application Development
ソフトウェア・デリバリーを加速するテスト仮想化ソリューション
IBM Rational Test Workbench/IBM Rational Test Virtualization Server
■ 実際のシステムの振る舞いをシミュレーションし、ソフトウェア開発とテストを加速
外部システムと連動しながら稼働することの
多い今日のアプリケーション構成は、ますます
■ 複雑なシステムやサービスを仮想化することにより、
費用対効果、継続的テストが可能な環境を提供
構築、リソースの制約など、悩みは尽きません。
■ プロジェクトを遅らせる原因となる、
接続先の外部アプリケーションへの依存度とコストを軽減
複雑になっています。品質の確保、テスト環境
Application Platform
本ソリューションでは、システムの振る舞いを
■ 使いやすいユーザー・インターフェースで、
仮想化されたテスト環境の更新、共有、実装を迅速に行い、
基礎となるシステムおよびデータの変化に対応
シミュレーションし、アプリケーション・テスト
への依存度を排除することで、品質の維持とコ
スト削減を実現します。
ライフサイクルを通して統合テストの自動化を実現
主な機能とメリット
IBM Rational Test Workbench は、IBM Rational Test Virtualization
● 使いやすさ
Integration
Server と連動し、実際のシステムの動作をモデル化およびシミュレーシ
ビジュアル・エディターにより、プログラミング・スキルを必要とすること
ョンします。複雑なテスト環境の整備を加速させ、開発ライフサイクルに
なく、仮想化環境の作成、変更、および展開・実行を行うことができます。
おいて、早い段階で統合テストをサポートし、より迅速なソフトウェア開
● メッセージの記録
発を実現します。これにより、テスト制約低減、テスト実行迅速化、テス
実際のトランザクション・データを記録操作やテスト作成に役立つ強力
ト環境のセットアップおよびインフラストラクチャーにかかる費用の削減
なメニューを備えています。データベース、SWIFT、JMS、Web サービス、
にもつながります。アプリケーション環境を再構成する必要なく仮想化
SOAP、REST、MQ、TCP/IP などの多くの環境が数多くサポートされて
サービスを実装できるため、時間を節約し、不具合の早期発見および修
います。
正に貢献することができます。ユーザーは、さまざまな状況のテスト・シ
● テスト対象アプリケーションのモデル化
ナリオに必要なアプリケーションを擬似的に構築できるようになり、仮
インターフェース定義やメッセージ・スキーマから仮想化アプリケーショ
想化されたアプリケーションをコントロールしながらテスト・シナリオの
ンを生成するウィザードが提供されます。
Smarter Process
検証が可能です。また、手動テスト担当者とのテスト環境共有や実環境
● 高度な仮想化をサポート
では発生させることが容易でないネガティブ・テスト・ケースの検証など、
データ駆動型の相関応答シーケンスから完全なステートフル・データベ
仮想化されたアプリケーションはさまざまな用途で活用されます。さら
ース・エミュレーションなど、複雑なテスト・シナリオおよびアプリケーシ
に、IBM Rational Test Workbench は、テスト自動化機能も兼ね備えて
ョン環境にも対応し、豊富で強力なテスト自動化および仮想化機能を提
おり、テスト実行の効率化にも寄与します。結合テスト、回帰テストから
供します。
パフォーマンス・テスト、受け入れテスト、保守作業まで、IBM Rational
● チームでの共有と再利用
Test Workbenchと IBM Rational Test Virtualization Server はテスト・
仮想化環境の集中管理により、テスト担当者および開発者は、環境の構
成の再利用、展開、および変更を迅速かつ簡単に行うことができ、さま
ちます。
ざまなテスト・シナリオを検証できます。
● ツール統合
品質管理ツール
(Rational Quality Manager)との連携により、テスト
IBM Rational
Test Workbench
自動化を促進します。また、変更・構成管理ツ ー ル
(Rational Team
IBM Rational
Performance
Test Server
・
担当者
開発者
との連携により、障害管理および変更管理が可能です。
Concert)
1
4
検証
IT Service Management
プロセスの各段階でアプリケーションの品質確保を実現するために役立
対象
SOAP
XML
JDBC
JMS
MQ
Custom
Digital Experience
Web
2 受領・検証
3 判断・
IBM Rational Test Virtualization
■開発プロセスのさまざまなフェーズをサポート
■ Rational Test Workbench ホーム画面
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/rtw
14
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Rational Developer for System z
Rational Developer for System z は、
COBOL や PL/I のアプリケーションを効率的
■ Eclipse のインターフェースによる開発生産性/品質の向上
■ PC ローカルでのコード編集や構文検査等を活用し、ホストの負荷軽減
ープン系開発と同様なグラフィカルなインター
■ ホストのライブラリー(PDS)や SPOOL をフォルダ表示し
プログラムや JOBLOG にファイル・イメージで直接アクセス可能
で生産性や品質向上を支援します。
■ コード・レビュー機能を使用することで、
コーディング・ルールのチェックが可能なのでコードの品質が向上
型の TSO/ISPF 開発環境から、Java 等のオ
フェースによる統合開発環境に移行すること
■ zUnit と呼ばれる単体テスト支援機能を使用することで、
コードの品質と単体テストの作業効率が向上
開発および保守作業の効率化
コードの標準化推進と品質向上
Rational Developer for System z は、従来型のコマンド・ドリブンのユ
Rational Developer for System z は、コード開発に対する品質向上も
支援します。コーディング規約に遵守した統制による品質向上や、ソー
ープン系開発と同様なグラフィカルなインターフェースである Eclipse を
ス・コードの単体テストを実行するための機能により以下のことが可能
共通基盤とした統合開発環境により、言語に依存しない開発環境を実
となります。
現し、開発の生産性や品質向上を支援します。これによって、以下のこ
● カスタマイズ可能なコーディング・ルールとテンプレートを用いたコー
とが可能となります。
● Eclipse での開発画面や操作性が統一されることで、COBOL & PL/I
と Java 開発の共存が可能
● 一貫した分散システム開発とメインフレーム開発における開発環境の
統一と開発手法の確立
● Rational Team Concert と併用することでホスト資産の構成管理が
グラムの作成・実行が可能
● zUnit 機能により、スタブ /ドライバーの自動生成が可能
● zUnit 機能により、出力期待値と出力値の比較が可能
● コード・カバレッジ機能により、テスト・プログラム実行による行レベ
ルのソース・コード・カバレッジのレポートを出力可能
● COBOL や PL/I アプリケーションをモバイルや Web アプリケーション
(エンタープライズ・サ
から活用するための Web サービス開発が可能
ービス・ツール)
Smarter Process
可能
(オープン系資産も管理可能)
ド・レビュー機能により、コーディング規約の遵守が可能
● zUnit 機能により、ソース・コード解析をもとにした単体テスト・プロ
Integration
ーザー・インターフェースである TSO/ISPF 開発環境から、Java 等のオ
Application Platform
に開発する機能が組み込まれています。従来
■ コンテンツ・アシスト(入力支援機能)により、
開発生産性向上とz /OS アプリケーション開発の未経験者の参画も容易
Application Development
z SystemsにおけるCOBOL、PL/Iアプリケーション開発者向けの統合開発環境
IT Service Management
■ zUnit の画面
Digital Experience
■ Rational Developer for System z と ISPF の画面
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/developerforsystemz
IBM Systems Middleware Solution Guide
15
Application Development
PC上にSystem zアプリケーション開発と単体テスト環境を構築し、開発区画のリソース不足や競合を解消
IBM Rational Development and Test Environment for System z
■ メインフレーム・アプリケーションのテスト環境を低コストで実現
Application Platform
R a t i o n a l D e v e l o p m e n t a n d Te s t
Environment for System z(RD&T)は、
■ 新しい IBM System z アプリケーションを事実上いつでもビルドし、
資源の競合等を気にせずにテストを実行可能
の System z アプリケーション開発および単
■ さまざまなメインフレーム開発者とテスターに
運用の制約を受けない、自由に扱える z/OS テスト環境を提供
と比べて開発者一人あたりに不足しがちなデバ
■ メインフレーム開発区画の MIPS を開放して
本番環境のキャパシティー確保に貢献
パーソナル・コンピューターで稼働する個人用
体テスト環境を構築し、オープン系の開発環境
ッグや単体テストのためのリソースの充足を図
ります。
Rational Development and Test Environment
for System z(RD&T)の概要
RD&T 環境は、より新しいアジャイル開発者用ワークベンチをメインフレ
Rational Development and Test Environment for System z(RD&T)
ーム開発者に提供して、アプリケーションののデリバリーを迅速化します。
は、IBM System z Personal Development Tool 技術をベースとして
RD&T 環境は、1 人の開発者の占有環境として個人の PC 上に割り当て
Integration
います。RD&T は、Rational Developer for System z の統合開発環
ることも、小規模のチームをサポートするサーバー環境上に構築するこ
境との組み合わせで、パーソナル・コンピューターで稼働する個人用の
ともできます。既存のメインフレーム・テスト環境への影響を変更するこ
System z 開発および単体テスト環境を構築できます。また、開発チーム
となく、1 人の開発者またはチームのランタイムのニーズに合わせて構成
で所有する PC サーバーに、チームで共有するデバッグ・テストの環境と
することができます。RD&T 環境では、Rational Developer for System
して利用可能です。RD&T は、メインフレームのオペレーティング・シス
z 内で開発者が CICS Explorer ツールを使用して、新しいトランザクショ
テム、ミドルウェア、およびソフトウェア一式を開発・テストの目的で使
ンの定義およびリソース定義などの迅速な環境変更を実装するためのよ
Smarter Process
用するために提供し、Intel および Intel 互換プラットフォームで実行可能
り高レベルの制御を提供することができ、その際、メインフレームでこれ
とする仮想 System z アーキテクチャー環境です。メインフレーム・アプ
らの構成をセットアップするために基盤運用スタッフの関与が必要にな
リケーションを開発およびテストする方法を大幅に改革して、開発成果
るということはありません。また、開発者は RD&T 環境でメインフレーム
物の品質向上と生産性の向上の寄与します。
でのシステム・アップグレードを待つことなく、IBM ミドルウェアの最新
RD&T 環境は、特にこの環境で開発用に使用できる、以下の事前構成さ
バージョンにより簡単にアクセスすることもできます。開発者は、新しい
(*)
れた一連の IBM ソフトウェアとパッケージされています。
CICS または IMS 機能を評価・検討したり、新しいアーキテクチャー・モ
● z/OS V2.1 および V1.13(サブフィーチャーを含む)
デルを調査したり、予期しないエラーを引き起こす、他の開発者による
● WebSphere Application Server for z/OS V8.0 および V8.5
変更を心配せずに、開発初期の一連のテストとリグレッション・テストを
IT Service Management
● CICS Transaction Server(CICS TS)V4.2, V5.1, V5.2
実行したりすることができます。この単体テスト環境を活用することによ
● IMS V12.1 および V13.1
り、開発者は、組織の実動業務に影響を与えることなく、どこでも随時
● DB2 for z/OS V10 および V11
に System z アプリケーションの作成およびテストを行うことができます。
● IBM MQ for z/OS V7.1
● IBM Java SDK for z/OS V6.0, V6.0.1, V7.0, V7.1
(ご注意)RD&T は、いかなる種類の実動ワークロードに対しても使用で
● Enterprise COBOL V5.1
きません。また、本番環境向けの実動モジュールの作成、ストレス・テス
● Enterprise PL/I V4.4
ト、またはパフォーマンス・テストなど、本番稼働に相当するワークロー
● IBM Rational COBOL Runtime V6.0.1(EGL)
ドに使用することもできません。
● IBM Debug Tool V13.1
(*)組み込まれる IBM ソフトウェア製品は、無保証ベースで、開発目的で
のみ提供されます。組み込まれるソフトウェアのサポートは提供されま
Digital Experience
せん。
(*)組み込まれる IBM ソフトウェア製品およびバージョンは RD&T のバ
ージョンにより決められています。詳細についてはホームページやライセ
ンス情報をご確認ください。
さらに詳しい情報は ■www.teamstudio.com
16
柔軟性の向上
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Rational Asset Analyzer
Rational Asset Analyzer は、メインフレ
ームの COBOL 、PL/I プログラムや分散ソフ
トウェア資産をスキャンし、棚卸、可視化を実
行します。さらに、保守作業時の影響分析作業
■ コンパイラを利用した静的解析に基づく正確な影響分析
■ データの流れを追跡してプログラムの関係を調査する波及分析
■ 分散系資産(Java など)も含めた統合管理
■ 影響分析作業の属人性をなくし、未経験者の参画を促進
複雑化したアプリケーションの棚卸を促進、
既存資産の有効利用を容易に
影響分析・波及分析でトラブルを未然に防ぐ
棚卸にて抽出/収集された情報は関係データベースに登録され、その後
のメンテナンス作業の重要な情報源となり、正確な影響分析を可能にし
ます。Rational Asset Analyzer により、多くのワークロードを必要とす
ナンス作業にかかるワークロードを削減することができます。Rational
る影響分析作業を正確かつ効率よく実施することができます。これまで
Asset Analyzer を利用して、既存資産から自動的に必要な情報を抽
問題となっていた影響分析の工数を削減するとともに、分析漏れによる
出することにより、お客様は最小限のワークロードで資産の棚卸が可
トラブルも回避することが可能です。
能になります。アプリケーション資産の棚卸について、Rational Asset
Rational Asset Analyzer によって、ソース・コードでのテキスト検索より
Analyzer により、以下のことが可能となります。
優れた方法で、企業内のアプリケーション全体における一連の依存関係
● アプリケーション資産に関する情報を分かりやすく表示し、希望する
を判断できます。Rational Asset Analyzer は、アプリケーションをセマ
レベルまでのドリルダウンが可能
● コードまたは操作の変更要求が影響を与える成果物を識別し、さら
に高い信頼性で、より迅速に、より少ないリスクでの変更が可能
● Web 対応アプリケーションのコネクターに関する情報を識別
● ビジネス・プロセスおよびビジネス・フローを識別
● 複数レベルでのアプリケーション依存関係を識別可能
ンティック
(意味の)・レベルで理解することで、例えば以下のような場
合に、より迅速でより少ないエラーで変更要求の影響を識別できます。
● データ・エレメント・フィールドのサイズの拡張
● インターフェースの変更(エントリー・ポイント・パラメーター)
● データ・セットまたはデータ・ストアの特性の変更
● DB2 の列または表の名前変更、Java パッケージの内容の変更、JAR
ファイルの内容の変更
● Java クラスまたは JSP ファイルの削除、EJB からのメソッドの除去、
Smarter Process
アプリケーション資産とその関係を理解
Enterprise Edition(Java EE)
Integration
メンテナンスや再構築の対象となるアプリケーションの棚卸 / 整備は、
コスト削減に欠かせない作業です。これによりアプリケーションのメンテ
● 対話式のテキストおよびグラフィック・レポートにより、MVS や Java
Application Platform
も効率化します。
■ z/OS アプリケーション資産(プログラム、JCL 、プログラム関連情報)を
すべて登録することによる棚卸
Application Development
エンタープライズ・アプリケーション資産の棚卸しと可視化、影響分析により保守コストを最適化
サーブレットの名前変更
IT Service Management
■ホスト資産の分析
Digital Experience
■分散資産の分析
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/raa
IBM Systems Middleware Solution Guide
17
Application Development
Application Platform
Application
Platform
迅速な提供が求められるアプリにも、信頼性が求められるアプリにも対応。
モバイル、クラウド時代に最適なアプリケーション基盤。
モバイルとソーシャルの浸透により、IT には、迅速にアプリケーションを開発し、展開できる基盤が求められて
Integration
います。IBM のアプリケーション・プラットフォームは、オンプレミスとオフプレミスの両方に対応する柔軟な基
盤で、迅速なアプリケーション開発と継続的なデリバリーを可能にします。優れたパフォーマンス、セキュリテ
ィー、運用管理機能により、これまでのミッション・クリティカルなアプリケーションにも安心して採用できます。
日本および世界で実績のある、モバイル、クラウド時代に最適なアプリケーション基盤です。
IBM PureApplication Software
Smarter Process
IBM PureApplication Service on SoftLayer
IBM PureApplication System
IBM WebSphere Application Server
IBM WebSphere Application Server Liberty Profile
IBM WebSphere eXtreme Scale
IT Service Management
Digital Experience
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IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Development
ビジネス変化に迅速に対応するクラウド環境構築ソリューション
IBM PureApplication Software
PureApplication は、継続的デリバリー の
■ システム構築の自動化によるスピードアップ:
均質で品質の高いシステムを短時間で自動構築
■ システム構成の標準化による透明性の確保:
システムの構成や稼働状況を見える化し、運用管理を効率化
構築を自動化するパターン・デプロイメント機
■ 豊富なパターン・ソリューション:
豊富なパターン・ソリューションを利用することで、システム構築をさらに迅速化
管理機能を提供します。ソフトウェア版は、お
■ オープン・テクノロジーへの対応:
Chef や Docker に対応し、コミュニティー資産を有効活用
システム構成に対応します。
■ ハードウェア投資の保護と柔軟な構成:
既存資産を活用しつつ、要件に合わせたシステム構成が可能
基盤を構築するソリューションです。システム
能と、クラウド環境を効率的に制御する運用
客様がお持ちの仮想化環境を活用した柔軟な
システム構築のコード化
「パターン・デプロイメント」
パターン・デプロイメントで変わるシステムの構築や運用
PureApplication は、システム自動構築機能と運用管理機能を提供する
従来からの手作業による変更を積み重ねたシステムでは、システム構築
クラウド環境(IA/Power)構築ソリューションです。仮想化環境に対して
の再現性に乏しいために、テスト環境と同じ設定を行ったはずの本番環
境においてのみ問題が発生するケースがありました。このような環境で
は、パフォーマンスや運用等の細かい要件に合わせたシステム構成を選
は、システム変更を極力避ける運用が行われるため、システムが硬直化
択することが可能です。システム自動構築機能であるパターン・デプロ
しがちです。しかし、多様化するユーザーのニーズにいち早く対応するた
イメントは、手作業を中心としたシステム構築から脱却し、構築作業の
めには、システム変更の敷居を下げ、変化へ追随しつつビジネスに貢献
コード化によって、複数サーバーからなるシステム全体の構築スピード
する企業システムを実現する必要があります。
を飛躍的に向上させます。部品化されたミドルウェアやスクリプト等の
PureApplication では、変化に強いシステム作りのアプローチとして注目
コンポーネントの組合わせであるパターンは企業システムの標準化を促
されているイミュータブル・インフラストラクチャーを、容易に実現する
し、システムの構築や運用に対する透明性が変化に強いシステム作りを
ことができます。従来型の変更を積み重ねたシステムは、その環境にし
支援します。パターン作成のための GUI のツールが提供されるだけでな
かない
「状態」
を持つため、システム変更が徐々に困難になっていきます。
PureApplication では、一度作成したシステムには変更を加えずに、変
を部品として利用することで、システム構築をさらにスピードアップしま
更が必要なときには新しいパターンから構築した真新しいシステムを利
す。Chef や Docker 等のオープン・テクノロジーへの対応によって、オー
用することで、システム管理をシンプルにし、アプリケーションの継続的
プン・ソース・ソフトウェアを含むシステムも、これらのコミュニティーが
デリバリーをその実行基盤を含めた形で実現することが可能です。さら
持つ豊富な資産を活用して容易に構築することができます。また、パタ
に、PureApplication では、ブルー・グリーン・デプロイメントとよばれ
ーンの可搬性によりハイブリッド・クラウド環境を容易に実現します。さ
る、二系統の本番環境を持ちながら頻繁にアプリケーションの実行環境
らに、PureApplication は、自動配布のエージェントによる稼働状況のモ
を更新していく方式も容易に実現できます。これによって、計画停止時
間の短縮によるサービス性の向上、十分なテスト時間の確保による変更
た自動的なサーバー追加等、パターンによって作成されたシステム全体
リスクの低減、万一の障害発生時の簡単な切り戻し、作業負荷の軽減と
をまとめて管理することができます。計算ノード障害時の自動復旧やラ
いったメリットがあります。パターン・デプロイメントはシステム構築負荷
イセンス管理等のダイナミックに変化するクラウド環境を効率良く管理す
を飛躍的に低減することから、複数の本番環境や多数の開発テスト環境
るための機能も提供されています。
を持ちながら、アプリケーションや実行基盤を短いサイクルで設計・開
発・テスト・運用していくことが可能になります。
IT Service Management
ニタリングや、OS やミドルウェアに対するパッチ適用、負荷状況に応じ
Smarter Process
く、IBM やパートナー各社が提供する多数のパターン・ソリューション
Integration
これらの機能を追加するソフトウェアである PureApplication Software
Application Platform
実現を支え、変化に迅速に対応するクラウド
Digital Experience
■典型的なウェブ・アプリケーションのシステムのパターン
■パターン・デプロイメントよる変化に強いシステムの構築
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/jp/cmp/pureapplication/
IBM Systems Middleware Solution Guide
19
Application Development
ビジネス変化に即応できるシステム自動構築&運用ソリューションをSoftLayerの専有ベアメタル上で実現
IBM PureApplication Service on SoftLayer
PureApplication で共通するパターン・デプ
ロイメントと運 用管 理 機 能を SoftLayer の
専有ベアメタル・サーバー上でご利用いただけ
■ パターン・デプロイメント:
PureApplication ファミリー製品に共通する システム構築自動化テクノロジー
■ ハイブリッド・クラウドの実現:可搬性のあるパターンにより、
オンプレミスとオフプレミスのクラウド環境を適材適所で選択可能
Application Platform
ます。物理環境を所有しないため初期投資や
■ ベアメタル・サーバーを専有し、各種セキュリティー・オプションが利用可能なため、
アプリケーションやデータのセキュリティーも安心
SoftLayer 上の環境を専有するため、データや
■ 物理サーバーを所有しないため、初期調達コストを抑え、
環境の構築・運用負荷や所有コストから解放
運用コストを抑えることができます。 一方で
アプリケーションのセキュリティーも安心です。
■ サーバーのセットアップからアプリケーション稼働までの
Time-to-Value を圧倒的に短縮可能
可搬性の高いパターンでハイブリッド・クラウドを実現
オフプレミスで専有できるベアメタル・サーバーの特徴
PureApplication Service on SoftLayer は、PureApplication ファミリ
PureApplication Service on SoftLayer では 3 種類のベアメタル・
Integration
ーに共通するパターン・デプロイメント・エンジンと、クラウドに必要な
サーバーをアプリケーションが必要なキャパシティーに応じて選択可能
運用管理機能を SoftLayer 上でご利用いただけます。物理環境の用意
です。東京データセンターも 2014 年に開設されたため、国外にデータ
から解放され、ミドルウェア構築までの自動化を実現することで、Time-
やアプリケーションを出すことができないお客様も安心してご利用いた
to-Value をいっそう短縮できます。PureApplication System/Software
だけます。
のパターンを再利用可能なため、オンプレミスとクラウドにわたって、同
ベアメタルを利用している点と各種オプションの活用により、さらに高い
一環境を容易かつ迅速に構築・運用することができます。パターンを活
セキュリティーと可用性を実現することが可能です。
用したハイブリッド・クラウドのユースケースとしては以下のような例が
● セキュア接続
あげられます。
無償提供される機能としては双方向 VPN 接続、有償オプションとして専
● オンプレミスで稼働しているアプリケーションの海外展開
用線を用いた PoP 接続が提供されます。
SoftLayer のデータセンターは世界中で利用可能なため、ご希望のデー
● ファイル暗号化機能
Smarter Process
タセンター上で PureApplication をご利用いただけます。
Security First パターンの追加購入により、パターン・エディター上でグ
● 開発はクラウドで、本番はオンプレミスといった使い分け
ラフィカルに暗号化したいファイル・システムを指定することができます。
開発環境のためだけに新たにサーバーを調達する必要がなく、クラウド
●トラフィック管理機能
で必要なリソースを必要な期間だけお使いいただけます。
PureApplication Service の一部としてトラフィック保護機能をご利用い
● ピーク時の負荷が読みにくいシステムにクラウドのリソースの活用
ただけます。リクエスト数や閾値の監視などを含む保護ポリシーを適用
キャンペーン・サイトのような、迅速な公開が求められ、急なアクセス増
して、悪意のあるトラフィックの検知とアクションを自動実行します。
加の見込みがあるシステムにも最適です。
● バックアップ・リストア
IT Service Management
● 災対サイトをクラウドに配置
PureApplication 提供機能により、パターンなどのコンテンツをバックア
普段は使用しない災対サイトを海外のデータセンターに配置し、必要な
ップ・リストアすることができます。アプリケーション・データのバックア
時だけ稼働させることができます。
ップ・リストアは有償オプションで SoftLayer 提供の Idera Continuous
● クラウドで小さく始め、大きく成長したらオンプレミスに移行
Data Protection をご利用いただけます。
スタートアップ企業などの成長エンジンとしてスモール・スタートが可
● SLA
能です。
99.9% の SLA オプシ ョ ンを契約時に無償で付けることが可能です。
IBM が管理するベアメタル・サーバーを含むインフラが SLA の対象とな
ります。
Digital Experience
■一度作成したパターンはハイブリッド・クラウドで利用可能
■ SoftLayer ベアメタルの 3 つの選択肢
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/jp/cmp/pureapplication/
20
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM PureApplication System
PureApplication で共通するパターン・デプ
ロイメントのメリットに加えて、計算ノード、ス
トレージからネットワーク機器まで、インフラ
から最適に統合して提供する垂直統合型製品
境の構築など、ミッション・クリティカルな企
業システムに必要なサービス継続性を、シンプ
ルにご提供します。
■ 事前統合された基盤ハードウェア:
デザイン段階から冗長化され統合された基盤システムにより
基盤運用管理の作業効率を改善。外部ストレージもサポート
■ サービス継続性の実現:
ブロック・ストレージ技術を用いた柔軟な災対環境構成
GPFS を利用したアクティブ・アクティブでの可用性構成
統合された基盤による運用効率の改善
企業システムに求められるサービス継続性を実現
システム部門には、IT インフラのバックエンド管理ではなく、IT システム
● 複数ラック・デプロイメント
を利用したビジネスの最前線に集中してほしい。このビジョンを実現す
複数の PureApplication ラックに分散してシステムをデプロイすることで、
るための、垂直統合型システムです。
さらに可用性を高めることができます。PureApplication では、システム
ル、Power モデル)
のデプロイメントに必要となるカタログ
(パターン・デプロイメントのパー
ツ)
を複数ラック間で同期する仕組みを提供し、また複数ラックへのデプ
IBM のノウハウに基づき、企業システムに必要な冗長性をもって、あらか
ロイメントもコンソールから管理することができます。
じめシステムを統合。お客様はリソースのサイジングに合わせてコア数
● アクティブ・アクティブでのシステム稼働を可能にする GPFS サポート
を選択するのみで、機器選定にかかる時間を短縮します。またキッティ
IBM の高速分散共有ファイルシステム GPFS もパターンとして利用でき
ング済み、ネットワーキング済みで納品されるため、システム開発開始
ます。GPFS を利用して、アクティブ・アクティブでの可用性・冗長性が
求められるシステムを構築できます。
●1つの統合コンソールからすべてを管理
● システムの継続的改善を可能とするブロック・ストレージ・サポート
HW 各種機器やお客様のシステムが稼働するワークロードは、すべて統
ストレージ仮想化技術であるブロック・ストレージを利用して、システム
合されたコンソールから一元的に管理可能です。各種機器のファーム
を継続的に進化させるために変化し続けるべきシステム領域と永続化さ
ウェアは PureApplication として検証したうえで提供、適用手順も簡略
れるべきユーザー・データ領域のシステム・ライフサイクルを分離するこ
化されています。また HW 障害時には、コール・ホーム機能で自動的に
とが可能になります。ブロック・ストレージは FlashCopy で複製される
IBM サポートセンターに通知し、障害情報も自動収集するため、HW 管
ため、データ量の多いシステムにおいても短時間でのデータのバックアッ
理の負荷を軽減します。
プが可能です。
● マルチ・テナント管理、ライセンス管理、課金クラウドに必要な運用管
● 柔軟な災対環境の構築
理機能もあらかじめ統合
Smarter Process
までにかかる時間を短縮します。
Integration
● 計算ノードから、ネットワーク機器、ストレージまで垂直統合
(IA モデ
Application Platform
です。複数ラックでのデプロイメントや災対環
■ パターン・デプロイメント:
PureApplication ファミリー製品に共通するシステム構築自動化テクノロジー
システムの継続的改善とビジネス変化への柔軟な対応を可能にする
クラウド基盤エンジン
Application Development
企業システムのプライベート・クラウドに求められる可用性・運用効率性を追求したオール・イン・ワンの垂直統合型製品
複数ラックでのカタログ・イメージの管理と、ブロック・ストレージを利
用することで、保守性に優れた柔軟な災対環境を構築することが可能で
オート・スケール機能で日々変化するライセンスの利用状況のモニタリン
す。リモートの複数ラック間でカタログ・コンテンツを同期できます。災
グ、課金のベースとなるデータの生成など、プライベート・クラウドの運
対実施に必要となるデータはブロック・ストレージの複製により同期/
用管理に必要な機能をあらかじめ統合して提供しています。
非同期で複製を実施します。災対発動時には、災対機でパターンをデプ
● 刻々と変化する環境に応じた仮想システムの再配置
ロイし、ブロック・ストレージを関連付けることで、災対環境でのシステ
特性の異なるシステムが共存し、限られたリソース・プールの中で最適
ムの復旧が可能になります。通常時は災対環境で必要となる管理作業
なパフォーマンスを実現するために、PureApplication は仮想マシンの
を低減することができるので、効率的に災対環境を運用できます。
配置を常に調整しています。
IT Service Management
複数システムを管理するために必要なきめの細かいアクセス権限の制御、
Digital Experience
■垂直統合されたハードウェア環境の概要
■ PureApplication で実現する災対構成
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/jp/cmp/pureapplication/
IBM Systems Middleware Solution Guide
21
Application Development
Java EE標準仕様準拠の高性能アプリケーション・サーバー
IBM WebSphere Application Server
WebSphere Application Server(WAS)
は、Java によるエンタープライズ向けシステ
ムを構築するための業界標準仕様 Java EE
(Java Enterprise Edition)に準拠し、信
Application Platform
頼性、可用性、管理容易性にすぐれた実績ある
アプリケーション・サーバーです。
■ Java EE 仕様を筆頭に、Java 仕様、Web、XML 、
セキュリティー標準にいち早く対応
■ 1998 年の製品提供以来、一貫した設計による高い信頼性
■ 日本を含む世界中のさまざまな業種で多数の採用実績
■ 業界最高レベルのパフォーマンス
■ 幅広い OS、仮想化環境、クラウド環境での稼働をサポート
■ 小規模な部門レベルのアプリケーションから、ミッション・クリティカルな
基幹業務までサポート。要件に応じて最適なエディションを選択可能
信頼性が高く実績あるアプリケーション・サーバー
効率的な開発と容易な運用管理、問題判別
WAS は、エンタープライズ Java を牽引してきた IBM ミドルウェアの中核
WAS は、実行環境のみならず、開発から保守・運用を含めたアプリケー
製品です。IBM は、Java や Java EE のコミュニティーにも積極的に貢献
ションのライフサイクル全体をサポートします。
しています。
● 効率的な開発
Integration
1998 年にサーバー・サイド Java の実行環境として WAS は登場しまし
と開発者の PC で稼働する
開発ツール
(WebSphere Developer Tools)
た。Java SE、Java EE、XML、Web などの業界標準技術にいち早く対
WAS(WAS for Developers)を無償で提供しています。これにより、開
応し続け、インターネットの普及とともに進化してきました。WAS V4 で、
発者の PC ローカルで、開発 / 単体テストを効率的に実施することがで
Java EE の最初の仕様 J2EE 1.2 に準拠し、以降、Java EE のバージョ
(次ペー
きます。また、軽量ランタイムである WAS Liberty プロファイル
ンアップとともに、WAS もバージョンアップしています。V1 の提供開始
ジ参照)
を開発サーバーとして利用することもできます。有償の Rational
から、一貫したアーキテクチャーと設計に基づいて機能拡張を行い、信
Application Developer を利用することで、さらに効率的に開発を行うこ
頼性を向上しています。
とができます。
WAS は、企業レベルのミッション・クリティカルなシステムの基盤として
● 容易な運用管理と問題判別
Smarter Process
広く使用されています。日本においても優れた信頼性と実績により、金
使いやすい GUI の管理コンソールと、自動化や繰り返し実行に適したス
融機関や製造業のお客様をはじめとした数多くのお客様で使用されてい
クリプト実行の 2 つの方法でアプリケーションのデプロイや設定変更を
ます。また、多くの IBM ソフトウェア製品も WAS の上に構築され提供さ
行うことができます。設定変更の履歴や監査も記録できます。
れています。
また、問題判別用のさまざまなログやダンプ、トレース、パフォーマンス・
(SPECj2010)
におい
Java EE サーバーのパフォーマンス・ベンチマーク
データの取得機能を提供するとともに、取得したログ等を解析するツー
ても、業界最高レベルのパフォーマンスを記録し、世界的なスポーツ・イ
ルを提供し、トラブルの迅速かつ事実に基づいた解決を実現します。
ベントでの実績もあります。
IT Service Management
幅広い稼働環境のサポート
障害やパフォーマンス問題の未然防止と高度な可用性
WAS V8.5 より、インテリジェント管理機能が導入されました。インテリ
WAS は、IBM 製品や OS はもちろんのこと、IBM 以外の OS やクラウド
ジェント管理機能は、高度な可用性と信頼性向上を目的として設計され
環境、ソフトウェアとの連携も含めて幅広い稼働環境をサポートします。
ており、以前は、WebSphere Virtual Enterprise という WAS の拡張製
● 前提 OS
品として提供されていた実績ある機能です。インテリジェント管理には、
Windows、Linux(Intel、Power、z/Linux)、UNIX(AIX、HP-UX、
以下のような利点があります。
Solaris)、IBM iOS、z/OS と幅広い OS での稼働をサポートします。ま
● ヘルス管理:アプリケーション・サーバーのメモリーや CPU の使用
た、サ ー バ ー・サイド Java の実行に定評のある IBM Java Runtime
状況、リクエストの応答時間に閾値を設定し、ヘルス状態をモニターで
Environment が同梱されており、Java も含めたサポートを提供します。
きます。これにより、エンド・ユーザーに障害が発生する前に管理者が
● 仮想環境、クラウド
対応措置をとったり、自動的な対応の実施や問題判別用の資料収集を
VMware、Hyper-V、KVM、PowerVM、z/VM などの仮想環境をサポ
行うことができます。
Digital Experience
ートし、SoftLayer、Amazon、Microsoft Azure などの IaaS クラウドも
● アプリケーションのエディション管理:エンド・ユーザーのアプリケー
サポートしています。SoftLayer 上で WAS を PaaS として提供する IBM
ション利用を中断することなく、アプリケーションを更新します。
Application Server on Cloud も利用可能です。また、クラウド環境等
● リクエストの優先順位付け:管理者が設定したルールと、サーバーの
の一時的な使用に適した月額ライセンスも利用できます。
リソース使用量に基づき、ルーティングを行います。例えば、カタログを
● 関連ソフトウェアとの接続
閲覧しているだけの顧客よりも、Web サイトから商品を購入しようとして
接続先データベースとして、ホストDB2 を含めた DB2、Oracle Database、
いる顧客のリクエストを優先させることができます。
Microsoft SQL Server などをサポートし、Web サーバーや LDAP サー
● 動的クラスタリング:サーバー・リソースの使用状況に基づいて、ア
バーも IBM 以外の製品と連携した使用をサポートします。
プリケーション・サーバーを自動的に起動、停止します。
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/jp/cmp/was/index.html
22
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM WebSphere Application Server Liberty Profile
WebSphere Application Server(WAS)
Liberty Profile は軽量かつ高速な Java EE
アプリケーション・サーバーです。自動化ツー
■ 軽量・高速起動:メモリーとディスクの使用量が少なく、高速で起動するため、
開発機での利用やクラウド環境での利用に最適
■ 簡単なサーバー構成:最低限必要な構成ファイルは 1 つで、
必要な機能だけを組み合わせて使うシンプルな開発・運用が可能
■ Java EE 7 対応:JSF、CDI、WebSocket、Java Batch 等の
最新の Java EE 仕様を使ったアプリケーションの開発が可能
ラインのリポジトリーから新機能を提供してい
■ あらゆる場所で実行可能:オンプレミスやクラウドでの実行はもちろん、
IBM PureApplication や Docker コンテナなどさまざまなプラットフォームを
サポート
適です。豊富な API に加え、四半期ごとにオン
ます。
クラウド時代に最適な軽量・高速・簡単構成が可能な
アプリケーション・サーバー
最新テクノロジー Java EE 7 に完全対応
Application Platform
ルとの親和性が高く、クラウドでの利用にも最
Application Development
Java EE 7に対応した軽量・高速アプリケーション・サーバー
● Java EE 7 に完全対応
● WAS Liberty の特徴とサポートされる稼働環境
WAS Liberty は、Java EE 7 Full Platform / Web Profile に完全対応し
WAS Liberty は、軽量・高速起動・シンプルな管理が特徴です。ダウン
たアプリケーション・サーバーです。JSF や CDI、WebSocket や Java
Batch など最新の Java EE 仕様を利用してアプリケーションを開発でき
ます。WAS Liberty では継続的デリバリーが実施されており、WAS のバ
動することができ、最小限のメモリー使用量、高速起動を実現しています。
ージョンアップを待たずに四半期ごとに新たな機能が追加されます。追
さらに、導入されたアプリケーションの更新、アプリケーション・サーバ
加された新機能は、Liberty Repository というオンライン・リポジトリー
ーの構成の更新を自動的に検知し、サーバー・プロセスを再起動するこ
から取得・利用することが可能です。
Integration
ロード・サイズはわずか 50MB 程度で、必要なメモリー・フットプリント
も少なくてすみます。また、使用する機能だけを自由に組み合わせて起
となく、即座に変更を反映させることが可能です。WAS Liberty は、オン
プレミスはもちろん、IBM の SoftLayer、Microsoft の Azure、Amazon
● 最新の Java EE アーキテクチャーによるモダンなアプリケーション開発
多くのお客様では J2EE + Struts 時代に作成されたアプリケーションの
ジも提供しているため、場所を選ばずに稼働します。
更新が喫緊の課題となっています。セキュリティー脆弱性などに対応す
● 開発・運用におけるスピードを重視し、かつ品質が求められるアプリ
るため、次世代フレームワークへの移行が求められていますが、移行先
ケーション基盤
としてどのような技術を採用すべきでしょうか? IBM では標準の仕様で
昨今のモバイル・アプリや Web アプリの開発・運用では、クラウドを利
ある Java EE への移行が最適な選択肢であると考えています。かつて
用し、他社
(者)に先駆けて迅速にアイデアを形にし、短いサイクルで機
能力不足や難解性が指摘されていた J2EE 仕様は、多くの人気 OSS の
能追加や修正していくスタイルが増えてきています。アプリの変更に迅
機能や設計思想を積極的に取り入れることにより、高機能で使いやすい
速に対応できるだけでなく、サーバーの変更についても短期間で繰り返
Java EE 仕様へと進化しました。標準であることにより、ベンダーに依存
し行い、品質を落とさないことが重要になります。そのためには、一度構
しない長期のサポートが期待できることも大きなメリットです。Java EE
7 であれば、モバイルや HTML5 アプリケーションなど、モダンな Web ア
プリケーションの実装にも簡単に対応できます。
アプリ、サーバー構成、Liberty サーバー、Java をまるごとパッケージン
グし、デプロイ先で unzip するだけで利用可能になるため、変更に強い
仕組みを実現できます。
IT Service Management
築したサーバーに対して都度変更を加えるのでなく、同じ環境を簡単に
あるいは自動で構築できるような仕組みが必要です。WAS Liberty では、
Smarter Process
の AWS などといったクラウド環境の稼働をサポートし、Docker イメー
Digital Experience
■ WAS Liberty で実現するイミュータブル・インフラストラクチャー
■ Java EE 7 を使用した標準的なアプリケーション開発
さらに詳しい情報は ■ibm.biz/LibertyJPN
IBM Systems Middleware Solution Guide
23
Application Development
高速データ・アクセスを実現するスケーラブルなインメモリー・データ・グリッド
IBM WebSphere eXtreme Scale
IBM WebSphere eXtreme Scale は、多
数のサーバー のメモリー上にデータを分散保
持し、サブミリ秒レベルの高速なデータ・アク
セスを実現します。サービスを停止することな
■ 伸縮自在の動的スケーラビリティーを備えたキー・バリュー・ストア
■ 環境や要件に応じた柔軟なデータ複製と自律的な障害復旧機能
■ 効率的なシリアライズ方式とインメモリー処理で高速アクセス
■ シンプルなマップ型 API のほかに照会言語による検索機能を提供
Application Platform
くサーバーを追加・削除することが可能なので、
■ Java に加えて .NETクライアントをサポート、両環境間でのデータ連携も可能
能を動的に拡張・縮減することができます。
■ WAS の動的キャッシュを大容量化、ヒット率を向上して性能アップ
処理量の増減に合わせてデータ容量や処理性
■ Web システムの HTTP セッション永続化における性能・可用性の向上
■ 大容量の JPA キャッシュで、データ処理性能を改善し DB 負荷を軽減
高性能・高可用・スケーラブルなアプリを実現。
WAS 機能を補強、キャッシュによるレスポンス性能の改善と
Java と .NET をサポート
高可用の HTTP セッション永続化
WebSphere eXtreme Scale(WXS)は、優れたスケーラビリティーと
WXS は、Java や .NET アプリケ ー ションで使用する他、WebSphere
Integration
データ・アクセス性能、耐障害性を備えたキー・バリュー・ストア型の
Application Server(WAS)に適用して、キャッシュ機能やセッション永
インメモリー・データ・グリッド製品です。高いスケーラビリティーと応
続化機能を強化することもできます。基本的にアプリケーション変更は
答性能が求められる大規模 Web サイトや、大量のオーダーを高速に処
必要ありません。
理する投資銀行のシステム、基幹系とのスムーズな連携が求められるオ
● WAS のセッション永続化での利用
Smarter Process
ンライン・バンキング・システム等で採用されています。WXS サーバー
WXS のデータグリッド上に HTTP セッションを保持することで、処理性
上のデータには、Java または .NET アプリケーションからアクセス可能。
能に応じたスケーラブルな HTTP セッション永続化を実現できます。自
eXtreme Data Format(XDF)によるシリアライズ効率の向上、グローバ
律的な障害対応と動的なスケーラビリティーにより、障害や保守による
ル索引や逆範囲索引による効率的なデータ照会、連続照会など、高い
サービス停止時間を大幅に削減できます。
性能が求められるアプリケーションを強力にサポートします。また、DB
● WAS の動的キャッシュでの利用
への更新を一旦 WXS 上にストアして非同期で DB と連携することで、ア
WAS の動的キャッシュ機能のデータ保存先を WXS 上とすることで、サ
プリケーション性能を向上して DB サーバーの負荷も軽減、加えて DB
ーバー間でキャッシュ内容を共有し、メモリー消費を抑えながらキャッシ
停止時でもサービスを継続することができます。処理性能やデータ容量
ュ効率を向上することができます。
を拡張したい場合は、サーバーを動的に追加して拡張可能で、1000 台
● JPA キャッシュでの利用
以上のサーバーでの稼働実績があります。障害時のデータロスを防ぐた
Java Persistence API(JPA)による DB の参照結果を WXS 上にキャッ
めに任意の個数の同期複製・非同期複製を構成でき、大規模な障害に
シュすることができます。サーバー間で参照結果を共有することで、メモ
備えて複製を別建屋に配置したり、異なるデータセンターにある独立し
リー消費を抑えながらキャッシュ効率を向上できます。
たデータグリッド間でデータ連携することも可能です。
IT Service Management
Digital Experience
■ WXS によるスケーラブルなデータ・グリッド層
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/websphere-extreme-scale
24
IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Development
企業アプリとモバイル、ソーシャル、IoT を迅速かつ柔軟に連携・統合。
API による新しいビジネス創出も支援します。
Application Platform
Integration
デジタル変革の時代、エンタープライズ・アプリケーションは、モバイル、ソーシャル、IoT などのさまざまなシス
アプリケーション、システムを迅速かつ柔軟に連携するために必要な基盤を提供します。デバイスの種類やフォ
ーマットに関係なく連携が可能になるため、IT システムの可能性が広がります。さらに、API エコノミーが拡大
する今、企業がサービスを API として公開するために必要な機能を提供し、新しいビジネスの創出を強力に支援
Integration
テムとの連携、統合が求められています。IBM Integration 製品群は、セキュリティーを担保しながら、データ、
します。
IBM MQ
Smarter Process
IBM MQ Appliance M2000
IBM Integration Bus
IBM API Management
IBM DataPower Gateway
IBM WebSphere Cast Iron
IT Service Management
Digital Experience
IBM Systems Middleware Solution Guide
25
Application Development
業界標準のエンタープライズ・メッセージング・ソフトウェア
IBM MQ
IBM MQ は、メインフレーム、UNIX、PC サ
■ 多種多様なプラットフォーム、プログラム言語のアプリケーション間で
メッセージの交換が簡単に実現
Application Platform
ーバー等、多様なプラットフォーム上で稼働す
■ データ連携を疎結合化することが可能となり、連携先システムの稼働状況によらず
連携処理を完了
現するミドルウェア製品です。
■ データの欠損や二重送信を排除し、信頼性の高い連携を実現
が IBM MQ を利用しています。
■ バッチやオンライン処理等のさまざまな連携用途に対応する
高い汎用性を兼ね備える
るアプリケーション間でシームレスな連携を実
業種・地域を問わず 10,000 を超えるお客様
■ 高い性能と拡張性を持つため、小さく始めて企業全体のデータ連携基盤へと
発展可能
異機種混在環境のシステム連携を簡単に実現
システム連携に最高の信頼性を提供
IBM MQ は Linux、Windows、AIX、HP-UX、Solaris、System z、
連携基盤に障害が発生するとシステムの全面停止につながる可能性が
System i、HP NSS 等、多様なプラットフォームをサポートしています。
あるため、連携基盤には高い可用性と信頼性が求められます。IBM MQ
Integration
また C、C++、Java、COBOL、RPG、C#、VB 等多様なプログラム言
は20年以上にわたりミッション・クリティカルなシステム連携を支えて
語向けに統一されたメッセージングのための API を提供しています。そ
きた実績があり、その信頼性や可用性には定評があります。
のため、異機種混在環境のシステム間連携を統一された仕組みで素早
万一の障害時にも待機系のサーバーに引き継いで処理を継続する機構
く簡単に行うことができます。
や、複数台の MQ サーバーを並列に配置することで一部のサーバーに障
Smarter Process
例えば Windows 上の VB アプリケ ー ションからメインフレ ー ム上の
害が発生しても遅延なく処理を他のサーバーに分散・継続する機能を兼
COBOL プログラムにアクセスを行ったり、System i 上の RPG プログラ
ね備えています。障害が発生し、システムがダウンした場合でも既に書
ムから IBM Notes にデータを配布するといった仕組みが実現可能です。
き込まれたメッセージは復旧後起動時にログから自動的に復旧されます。
さらに MQ の API は言語が異なっても共通の構造を持つため、それぞれ
また、データの整合性が厳密に管理されているため、データの二重送信
の言語の開発者同士は共通の言葉で連携の仕様について会話すること
も起こりません。MQ サーバー間で行われる通信はデータの消失、重複
ができます。
を防ぎ、確実に一度の転送を順序性を保持しながら行われます。さらに
もちろん Java EE 標準の JMS にも標準対応しているため、Java EE アプ
DB2 や Oracle 等主要なデータベース製品との間での XA 連携にも対応
リケーションとその他システムとの連携にも標準的に利用されています。
しており、MQ メッセージの送受信とデータベースの更新を単一の同期
このような特性から、メインフレーム、SAP、Notes、Java EE、.NET、
点で処理することが可能です。MQ の提供する可用性・信頼性、データ
VB 等の多様なアプリケーション同士の連携に幅広く利用できます。
システム連携の疎結合化による運用コスト削減
IBM MQ を利用するとシステム間の連携を疎結合に保つことができます。
整合機能を活用することにより、業務アプリケーションはデータ連携に
おけるこれらの課題に過大な労力を払う必要がなくなり、業務ロジック
の開発に注力することができるようになります。
IT Service Management
一般にデータ連携を行う場合、送信側システムと受信側システムは同時
あらゆるシステム連携要件に対応する高い汎用性
に稼働している必要があります。受信側システムが停止中は送信側シス
IBM MQ は大容量データを一括処理するバッチ処理にも、リアルタイム
テムは処理を完了することができません。さらに、現在の複雑化した IT
性が求められるオンライン・トランザクション処理にも適用できる高い汎
システム環境では一つの業務を完了するためにいくつものシステムが協
用性を持っています。
調して処理を行い、24時間365日ユーザーの要求に応えることもよく
バッチ処理においては複数メッセージをひとまとまりの処理として単一
行われています。そのような環境では多数あるシステムの一つが停止し
の同期点で処理できるため、リカバリー設計が容易になります。またメ
てしまうと業務が完了できなくなってしまうため、システム・メンテナンス
ッセージのグループ化の機能によりレコードの順序を保証しながら大容
の時間が極端に限られたり、システムを稼働させながらメンテナンスを
量のデータを扱うことができます。大容量データをファイル転送する場
Digital Experience
可能にするために高いコストが必要になる等の課題が出てきます。
合と比べて、レコード単位で逐次的に処理が行えるため処理時間の大幅
IBM MQ を利用するとシステム間を直接接続ではなくキューを介した疎
な短縮が可能となります。
結合の非同期連携にすることができます。受信側システムが停止してい
HTTP や CORBA 等の技術が利用されるオンライン・トランザクション
てもデータは送信側のキューに蓄積され、受信システムが復旧するとキ
処理にも MQ は広く利用されています。MQ プログラムはキューにメッセ
ューにたまったデータは自動的に送信され受信システムによって処理さ
ージが届くと遅延なく即座に処理を行うことができ、リアルタイムのプロ
れます。送信側と受信側が同時に稼働している必要がないため、全シス
トコルに 色のない高い即時性を持っています。さらに MQ は同報配信、
テムを24時間365日で運用する必要がなくなり、その結果運用コスト
トランザクション制御、送達保証、順序性、非同期連携等、HTTP 等他
の大幅な低減が可能になります。
のリアルタイムのプロトコルでは苦手な要件にもしっかりと応えることが
できます。例えば HTTP のプログラムが苦手とするサーバーからクライ
アントへのリアルタイムのプッシュ配信も MQ での実装は容易です。
このように、システム連携技術に MQ を選択しておくと、多種多様な連
携要件を単一の技術で実現することができます。
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibm-mq
26
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM MQ Appliance M2000
構築することが可能です。
■ IBM MQ の機能をファームウェアとして搭載
既存の MQ ネットワークとシームレスに連携
■ HW や OS の調達・構成が不要。低コストで MQ 基盤を迅速に配備可能
■ MQ の利用に特化した HW による高い性能を実現
■ コマンド・ラインのインターフェースに加えて
直感的な操作が可能な Web UI 画面を提供
Application Platform
IBM MQ Appliance M2000 は業界標準の
メッセージング製品である IBM MQ の物理ア
プライアンスです。2U の筐体をラックに設置
して簡単な構成作業を行うだけで、IBM MQ
がすぐに利用できます。HW や OS のコストを
抑えながら信頼性の高い MQ 基盤を短期間に
Application Development
業界標準のメッセージングIBM MQが低コスト・迅速に適用可能なハードウェア・アプライアンスとして登場
■ 冗長構成のための独自のログ同期機構により、
外部ディスクに依存しない高可用構成を実現
低コストで迅速な MQ の配備を可能にする
物理アプライアンス
MQ Appliance の適用例
● 既存 MQ サーバーの集約
IBM MQ Appliance M2000 は業界標準のメッセージング製品である
既に多くの MQ サーバーをお使いのお客様は MQ Appliance を利用する
IBM MQ の物理アプライアンスです。2U の筐体をラックに設置し、ネッ
ことで既存の MQ キュー・マネージャーを集約することができます。複
数個所に分散した MQ サーバーをアプライアンスに集約することで運用
用できます。HW 費用や OS 費用・OS 構成費用や MQ の導入費用がア
の重複の排除やサーバー台数の節減が可能になり、運用コストを低減さ
プライアンスに含まれているため、従来のソフトウェア版の MQ を利用す
せることができます。MQ Appliance は通常のサーバーに比べてコアあ
るのに比べて大幅なコスト削減が見込めます。
たりの処理能力が高いため、多くのサーバーをアプライアンスに集約す
また、MQ の利用にあらかじめ特化して設計・チューニングされた HW、
ることができます。また複数の MQ キュー・マネージャーを1台のアプラ
OS を持つことから通常のサーバー上で IBM MQ を稼働させるのに比べ
イアンス上で稼働させることができ、さらに管理ユーザーごとに細やかな
てコアあたりの性能が大幅に高く、MQ を集約して利用する場合の費用
権限の設定を行えるため、組織をまたいでアプライアンスを利用する場
合にも権限の分離が適切に行えます。キュー・マネージャーごとに異な
ラインアップが提供されています。20コア分の CPU がフルに利用可
るネットワーク・インターフェースを割り当てることもできるため、ネット
能な高性能な M2000A と、利用可能 CPU を6コアに制限した安価な
ワークの分離も可能です。
M2000B です。HW 筐体は同一で動作モードの設定により利用可能な
● 遠隔地に MQ サーバーを素早く展開
CPU 数を変更可能なため、2000B を最初に購入し、性能が不足してき
MQ Appliance の大きな特徴は設置の簡易さと優れた管理インターフ
た場合に利用コア数を増やすスモール・スタートを行う際もアプライア
ェースです。たとえば海外の拠点とのデータ連携に MQ を利用したいが、
ンスを買い直す必要が無いためスムーズなスケール・アップが可能です。
海外で MQ の技術者を確保することが難しい場合、アプライアンスに必
要な構成を済ませたうえで現地に配送し、現地ではラッキングとネット
れており、2台のアプライアンスを10GbE のケーブルで接続するだけ
ワーク配線だけ行う方法を取ることができます。このような方法を採用
で冗長構成を取ることが可能であり、高価な SAN や NAS 等の外部ディ
することで、適切な設定がされた MQ 連携をすぐに開始することができ、
スク装置を必要としません。Web ブラウザー・ベースのシンプルな構成
海外拠点等へのシステム展開を迅速に進めることができます。遠隔地で
画面により直感的な操作で可用性構成も含めた MQ の構成管理が簡単
運用する MQ に高い可用性が求められる場合にも共有ディスク装置を別
に行えます。SSH を利用して従来通りのスクリプト・ベースの MQ の運
途遠隔地で準備する必要はなく、MQ Appliance で標準提供されている
用管理も可能なため、従来からの MQ 構成・管理を引き続きご利用いた
機能で HA 構成を組むことが可能です。
だくことが可能です。
IT Service Management
さらに MQ Appliance には高可用性構成のための機構が製品に組込ま
Smarter Process
には高い費用対効果が期待できます。IBM MQ Appliance には2つの
Integration
トワークにつないで簡単な構成作業を行うだけで IBM MQ がすぐに利
■用途例 1:複雑化した MQ ネットワークの集約
● シンプルで標準化された運用
● サーバー数の削減
■プロセッサー Two 10-core 2.80 GHz Intel Xeon E5-2680V2
■ディスク
Two 1200 GB HDDs configured as RAID 1
■搭載メモリ
192 GB RAM(Twelve 1600 MHz DDR3 DIMMs)
■用途例 2:遠隔地との MQ 連携開始の迅速化
● あらかじめ構成・設定した状態で MQ アプライアンスを
遠隔地に引き渡し可能
Digital Experience
● MQ アプライアンスによる標準基盤
● HA のために外部ディスクを準備してもらう必要が無い
■ MQAppliance の利用例
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/en/mq-appliance-m2000
IBM Systems Middleware Solution Guide
27
Application Development
汎用的な接続と変換により、
あらゆる連携ニーズをカバーするIBMの戦略的なミドルウェア
IBM Integration Bus
IBM Integration Bus は、高い柔軟性と開
発生産性を兼ね備えることにより、エンタープ
ライズ・サービス・バスとして企業の SOA 実現
■ 豊富なプロトコル部品の提供 :
HTTP、MQ、JMS、ファイル、メール、データベース、SAP など
■ 多種多様なデータ・フォーマットに対応 :
Web サービス、XML、JSON、固定長、CSV、タグ区切りなど
Application Platform
に役立つほか、ホスト、SAP をはじめとする
■ シンプルな製品構成 :
DBMS 等の前提製品が不要。単一のツールで構成・開発・デプロイ・テストが完結
手作りされたカスタム・ソリューション、モバイ
■ 信頼性と実績 :
ミッション・クリティカルな基幹業務の連携において多数の実績をもつ信頼性
します。
■ 高パフォーマンス:
非常に高速に動作する製品ランタイムにより、少ないコア数で連携を実現
パッケージ製品、Java EE 環境、.NET 環境、
ル連携までの幅広いシステム間連携を可能に
幅広いシステム間の連携に対応できる適応能力の高さ
低コストで信頼性の高い連携を迅速に構築可能
● 複雑なデータ・フォーマットやトランスポート・プロトコルを標準機能
● シンプルな製品構成による構築の迅速性
でサポート
IBM Integration Bus では、DBMS やアプリケーション・サーバー 等、
Integration
IBM Integration Bus には HTTP、MQ、JMS、TCP/IP ソケット、ファイ
稼働の前提となるミドルウェア製品がないため、製品構成が非常にシン
ル、メール、データベースをはじめとするプロトコル部品のほか、SAP、
プルです。開発ツールとランタイムの導入は数分で完了し、トランスポー
Siebel、PeopleSoft、JD Edwards といったパッケージ製品のアダプタ
ト・プロトコルを処理するための部品は製品標準で提供されているため、
ーも標準搭載しており、これらの部品を、製品の GUI 開発ツールから簡
複雑なアダプターの構成も不要です。また、運用管理対象となる製品コ
単に追加して利用できます。また、Web サービスや XML、JSON のよう
ンポーネントが少ないため、運用設計や運用管理のためのワークロード
な一般的なフォーマットに加えて、固定長、CSV、タグ区切りのデータ等、
も少なくなります。これにより、お客様のシステム間連携の基盤をより迅
幅広いデータ・フォーマットを扱うことが可能な強力なパーサーが備わ
速に構築し、容易かつ低コストで運用することができます。
っているため、複雑なデータ・フォーマットの変換をコーディングなしで
● 高い性能と豊富なエディション構成によるコストの最適化
効率的に開発することができます。
IBM Integration Bus は、非常に高速な C++ のランタイム上で動作し、
Smarter Process
● 変換処理の開発を容易にする豊富な機能
多くのケースにおいて一般的な ESB 製品よりも高速に動作するため、必
IBM Integration Bus の開発ツールは、多くの開発生産性を高めるため
要となる CPU コア数を削減することができます。これにより、ソフトウェ
の機能を提供します。入出力のデータ構造を定義するメッセージ・モデ
ア費用、ハードウェア費用を低く抑えることができます。また、柔軟なエ
ルは、XML スキーマや WSDL、COBOL コピー句、C のヘッダー等をイ
ディション構成により、大規模な連携基盤構築のみではなく、スモール・
ンポートすることにより自動的に生成できます。また、変換ロジックの
スタートや部門内での利用等の限定的な利用においても高い ROI を実
実装には、デ ータベースや入出力デ ータにアクセスできる豊富な文字
現します。
列処理関数や制御文を備えた強力で高パフォーマンスなスクリプト言語
● 豊富な実績による高い信頼性
(ESQL)を利用して高度なロジックを簡易に実装できるほか、GUI マッ
IBM Integration Bus は 15 年以上の歴史があり、金融の決済処理や工
IT Service Management
ピングや Java、.NET、XSLT 等から既存のスキルに応じて選択すること
場の生産管理、銀行の勘定系等、日本のみならず世界中でミッション・
ができます。さらに、複数メッセージの集約待ち受け、複数リクエストに
クリティカルなアプリケーション連携の基盤として安定的に稼働してい
対する応答集約等、複雑な連携を容易に実現する部品も標準機能とし
る多くの実績があります。停止が許されないビジネス領域においても安
て提供しています。
心してお使いいただくことができます。
IBM Integration Bus
IBM プロトコル
Connect:Direct(業界標準のファイル転送)
IBM MQ(エンタープライズ・メッセージング)
SCA(IBM Business Process Manager)
WMQMFT(WebSphere MQ Managed File Transfer)
WSRR(WebSphere Service Registry and Repository)
エンタープライズ・ SAP
アプリケーション
PeopleSoft
Digital Experience
CICS
Siebel
IMS
カスタム・アプリケーション
標準プロトコル
ODBC/JDBC(DB2、Oracle、Sybase、MS SQL Server 等)
CORBA
サード・パーティーの JMS(TIBCO EMS、Sonic MQ、BEA JMS、webMethods、See Beyond、Vitria)
HTTP および HTTP(S)
Web サービス(SOAP/HTTP,SOAP/JMS)
FTP およびファイル
TCP/IP ソケット
SMTP
POP3/IMAP
■幅広いシステム間の連携に対応
■ IBM Integration Bus がサポートするプロトコル
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibm-integration-bus
28
IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Development
APIの作成・公開・運用・分析を圧倒的なスピードで実現する、包括的なAPI基盤ソリューション
IBM API Management
モバイルやクラウド、B2B などへの対応のため、
企業のサービスを API として公開するニーズが
高まっています。IBM API Management は
■ 簡単操作での API 公開:API の作成から公開まで、
コーディングなしに Web GUI から簡単に設定
■ 開発者ポータル:カスタマイズ可能なポータルで
API 仕様の公開やアプリ・キーの発行が可能
■ セキュリティー:暗号化によるデータ保護、アプリ・キー管理、ユーザー認証など
ュアかつコントロールされた企業 API エンドポ
■ 実績あるゲートウェイ:長年にわたり Web サービスを保護してきた実績を持つ
IBM DataPower Gateway を活用可能
るゲートウェイ・アプライアンスによって、セキ
イントの作成・公開・運用・分析を可能にします。
■ 柔軟な提供形態:オンプレミスの専用環境や SaaS 共用環境での提供の他、
Bluemix 上でも利用可能
IBM のベスト・プラクティスに基づいて設計された API 基盤
開発者ポータル:開発者の支持を左右する API の顔
Google や Twitter など早くから API ビジネスを推進してきた一部企業を
IBM API Management はアプリケーション開発者(API コンシューマ
ー)向けの専用ツールとして開発者ポータルを提供します。アプリケーシ
ョン開発者は開発者ポータルへアクセスすることで、自らに公開されて
ィーの確保、API 利用状況の分析やバージョン運用など付帯的な検討
いる API のカタログを閲覧することができ、これらの詳細なインターフェ
事項は尽きません。API によってビジネス上の目的を達成するためには
ース仕様やサンプル・メッセージ、テスト・ツールなどを利用することが
適切な API を適切なタイミングで公開することが重要ですが、多くの企
できます。これらの API 情報は API マネージャー上の定義から自動的に
業では技術的ノウハウの蓄積がなく、API 公開は必要以上に大きなチャ
生成されるため、実装とドキュメントは常に整合されています。また API
レンジとなりがちです。
を利用するためのアプリケーション・キーの発行や、事前承認が必要な
IBM API Management は IBM が長年にわたって自ら製品 API を開放
API に対してはその場で利用枠を申請することも可能です。
し、お客様の API 公開をお手伝いしてきた IBM のベスト・プラクティスを
アプリケーションの開発時には API に関する質問をフォーラムに投稿し
たり不具合を報告するためにサポート・チケットをオープンしたりするこ
イフサイクル全般に求められる機能を提供し、お客様が
「どのように API
とができ、アプリケーションが完成した後には自らの作成したアプリケー
を公開するか」ではなく
「どのような API を公開するか」の企業競争力の
ションがどの API をどの程度利用しているか分析することも可能です。ま
本質的な検討に注力することができるよう支援します。また今日のハイ
たアプリケーション開発者と API プロバイダーの間の良好な関係性を維
ブリッド・クラウド環境におけるお客様の多様なニーズに合わせて、オ
持するためには API をサポートするフォーラムやチケットの仕組みも必要
、
ンプレミス、プライベート・クラウド、パブリック・クラウド
(SoftLayer)
となります。開発者ポータルは API プロバイダーとアプリケーション開発
SaaS(IBM API Management Service、IBM API Management on
者をつなぐ、API エコノミーにとって欠かすことのできないコンポーネン
Bluemix)の中から柔軟に導入形態を選択することができ、これらの間で
トです。
API 定義を相互に移行することも可能です。
ゲートウェイ・サーバー:安全で高性能な API ランタイム
IBM API Management は API を実際に実行時に処理するエンジンとし
IBM API Management は API プロバイダーが API を作成・公開・管理
て API ゲートウェイを提供します。API ゲートウェイはクライアント・アプ
するための専用ツールとして、API マネージャーを提供します。API プロ
リケーションからのリクエストを受け取り、さまざまなポリシーや設定に
バイダーは API マネージャーを使用することで一切コーディングを行う
基づいてメッセージを処理し、バックエンドのサービスを呼び出すと同時
ことなくREST や SOAP の API を作成することができます。API マネージ
に、分析機能のためのログなどをする役割を担います。API ゲートウェイ
ャー上では API 仕様を規定するためにサンプル・メッセージや Swagger、
は通常インターネットからアクセスされるため、さまざまな攻撃に晒され
JSON Schema などを活用することができ、また作成した API のバー
ることを念頭に置いて注意深く実装されている必要がありますが、IBM
ジョン管理を行うことが可能です。認証
(Basic 認証等)や認可(OAuth
API Management の API ゲートウェイ・コンポーネントは業界最高水
等)
、流量制御といった API を外部へ公開するにあたって必要なポリシ
準のセキュリティー・ゲートウェイ・エンジンである IBM DataPower
Gateway を採用しています。IBM DataPower の堅牢性や高速なデータ
処理機能は既に世界 2000 社以上のお客様で実証されており、米国の
用状況を分析、可視化する機能も提供されます。これらの機能を利用す
政府機関や中東の軍事機関など、今日の世界で最もセキュリティーを求
ることで API プロバイダーは迅速に、かつ継続可能な形で API を公開し、
められる API を保護しています。
それらの稼働状況を把握することが可能となります。
Digital Experience
ー定義も API マネージャー上から行うことができ、また公開時には API
仕様の公開範囲も指定可能です。さらには API が利用された後にその利
IT Service Management
API マネージャー:API プロバイダーに必要な機能を提供
Smarter Process
組み込んだ包括的な API 基盤ソリューションです。豊富な機能で API ラ
Integration
除き、API 公開は企業にとって新たな取り組みとなります。かつてオンラ
イン販売がそうであったよう、セキュリティーへの懸念やスケーラビリテ
Application Platform
直感的なユーザー・インターフェースと実績あ
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/api-management-family
IBM Systems Middleware Solution Guide
29
Application Development
モバイル、Web、API、SOA、
クラウド、B2Bのアプリケーション連携とサービス連携のためのゲートウェイ
IBM DataPower Gateway
IBM DataPower Gateway は、導入不要で
■ セキュア:モバイル、API、Web、SOA、B2B、および、
クラウドの認証認可を実現
Application Platform
すぐに利用でき、組み込みの機能で開発運用
■ 統合:XML 、JSON、CSV の変換を実現し、
HTTP、FTP、MQ、ODBC、NFS のプロトコル変換を実現
プライアンスです。セキュリティー、変換、制御、
■ 制御:レート制限、ルーティング制御、電子署名検証、
JSON/XML 検証を実現
ので、高いスループットが求められる連携やピ
■ 最適化:SSL オフロード、暗号オフロード、変換オフロード、キャッシュ、
負荷分散機能を提供
できます。
■ 集約:Web サーバー、認証プロキシー、ロードバランサー、
SSL アクセラレーターを集約
が容易に行え、変更にも迅速に対応できるア
最適化を専用のファームウェアで高速に行える
ー ク性の高い連携にも柔軟に対応することが
アプリケーションとサービス連携のためのゲートウェイ
セキュリティー、変換、制御、最適化の 4 つの機能を提供
銀行では、Web で行っていたインターネット取引を、モバイル・アプリケ
IBM DataPower Gateway は、セキュリティー、変換、制御、最適化の
Integration
ーションから利用できるサービスを開始しています。カード会社では、飲
大きく4 つの機能を提供します。例えばモバイル・ゲートウェイとして利
食店や小売業界と提携し、ポイントを利用した決済や、カード利用時に
用する場合、既存アプリケーションをモバイル向けに提供するためのセ
顧客の嗜好に合わせたクーポンの発行を行っています。電力会社では、
キュリティー機能を利用することができます。既存アプリケーションをセ
電気のスマート・メーターにより、使用量や料金の見える化や需要と供
キュアにモバイル対応するのに必要な認証や暗号化、不正アクセスへの
給のバランスに応じた柔軟な料金プランのサービスを始めようとしてい
防御などを、ノンコーディングで迅速に追加し、より早くアプリケーショ
ます。このようにビジネスは多様化し、企業システムにはスピードと柔軟
ンを市場へ投入することを可能にします。クラウドのゲートウェイとして
性が不可欠な要素となっています。一方で、企業には、従来からの生産
利用する場合は、オンプレミスのアプリケーションに接続してフォーマッ
管理システム、勘定系システム、受発注システムなど、可用性、堅牢性
ト変換するための変換機能を利用することができます。オンプレミスの
が求められるシステムが多くあります。スピードが求められる新しいビジ
アプリケーションをサービス化することで、クラウド上のアプリケーショ
ネスを支える基盤と、可用性、堅牢性が求められる従来からのビジネス
ンとのシームレスな連携が可能となり、円滑なビジネス・プロセスの連
Smarter Process
を支える基盤が、共存し相互に連携し合いながら協調させていくことが
携が可能となります。API ゲートウェイとして利用する場合は、トラフィッ
企業の成長の となっています。これらの特性の異なる基盤を効率的、
クの制御機能を利用できます。予測不能なトラフィックをモニターし、ス
効果的に連携させるための、相互の間のゲートウェイとしての役割を果
パイクを制御することで、要求数を一定に保つことができます。このよう
たすのが、IBM DataPower Gateway です。そして、IBM DataPower
にシステムを健全に保つことは、新たなチャネルからの機会損失の防止
Gateway は、モバイル、Web、API、SOA、クラウド、B2B のアプリケー
にもつながります。最適化機能は、冗長構成におけるインバウンドのリク
ション連携とサービス連携を実現する高性能のアプライアンスとして提
エストの負荷分散やバックエンドのサーバーに対するアウトバウンドの負
供されます。
荷分散を提供し、低コストで可用性の高い構成を実現します。
IT Service Management
Digital Experience
■ IBM DataPower Gateway の特徴
さらに詳しい情報は ■www.ibm.com/software/products/ja/ibm-datapower-gateways
30
IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Development
クラウド・アプリケーションとオンプレミス・アプリケーションを数日間で統合し、
生産性向上とコスト削減を実現
IBM WebSphere Cast Iron
クラウドの利用が急激に増加する現在、オンプ
レミスのアプリケーションとクラウド上のサー
ビスやアプリケ ー ションを短期間で統合する
■ 数日間で統合:再利用可能なテンプレート、豊富なコネクター
■ 豊富な接続実績:グローバルで 1600 社以上
■ 柔軟な提供形態:ハイパーバイザー版、クラウド(SaaS)
にも対応したさまざまなテンプレートを提供し、
容易なクラウド連携を実現します。
クラウドとオンプレミスを短期間で統合
Cast Iron はクラウドとオンプレミスをつなぐアプリケーション統合製品
クラウドとオンプレミスをつなぐ 3 ステップ
Application Platform
必要性が高まっています。WebSphere Cast
Iron は、SaaS(Software as a Service)
統合フローの開発からリリースまでの流れ
で、これまで数カ月かかっていたアプリケーション統合を数日間に短縮
Cast Iron によるクラウドとオンプレミスの連携の実現には 3 ステップが
することを目的に作られました。
あります。1 番目のステップは統合フローの開発で Cast Iron Studio を
使って開発します。作成方法はインターネット上に公開されたテンプレ
ートをダウンロードする方法と新規にスクラッチから作成する方法があ
ます。ランタイムの提供形態は仮想アプライアンスとクラウドの 2 モデル
ります。テンプレートは接続先のアプリケーションごとに検索できるよう
あり、どちらのモデルも共通の開発ツール Cast Iron Studio を使って開
になっており、初心者でもウィザードに回答していくだけで簡単に統合フ
発します。実際、Cast Iron で開発した Salesforce.com と SAP の統合
ローを完成させることができます。スクラッチから開発する場合は、統合
プロジェクトは 10 日から 30 日であり、このような短期間で開発できる理
フローにアクティビティーという部品をドラッグ・アンド・ドロップして配
由は、コーティングを一切必要とせず、構成のみで開発できることから
置していくことで、データを取り出したり、データ形式を変換したりでき
エラーを起こしにくいこと、また、ツールと一体化したデバッグ機能によ
るようになります。アクティビティーの編集はプロパティーの設定とデー
タのマッピングのみで、コーディングの必要はありません。2 番目のステ
るからです。また、Cast Iron には一度開発した統合フローをテンプレー
ップはテストです。Cast Iron Studio には統合フローをデバッグするため
トとして再利用するためのウィザードが用意されており、2 度目、3 度目
のテスト環境が内蔵されているので、テストとデバッグを繰り返しシーム
と統合プロジェクトの回数が増える度に生産性の向上と期間の短縮が
レスに行えます。3 番目のステップは本番環境へのデプロイです。Web
図られるようになっています。結果として、手組みで開発する場合に比
ブラウザーを使った管理コンソールから統合フローの開始、停止を行う
べ、開発生産性の高さと運用管理の容易さが TCO 削減に大きく貢献し
ことができます。また、エラーや実行ログも取得でき、管理者へ通知す
ます。
る機能を備えています。さらに、ランタイムの実行状況をリアルタイムで
Smarter Process
りテスト工数を短縮でき、成果物の品質を一定の水準に保つことができ
Integration
豊富なクラウド・サービス用とオンプレミス・アプリケーション用のコネ
クターを用意しており、すでに全世界で 1600 社以上の統合実績があり
監視できるダッシュボード機能もあります。
IT Service Management
Digital Experience
■ IBM WebSphere Cast Iron
さらに詳しい情報は ■www.ibm.com/software/products/ja/castiron-cloud-integration
IBM Systems Middleware Solution Guide
31
Application Development
Application Platform
Smarter
Process
プロセスの可視化と自動化や、柔軟なビジネス・ルールの変更によって
よりリアルタイムなビジネス・プロセス管理を実現
「ビジネス価値の創出」 ─ これが成功するビジネス・プロセス変革の最初の一歩になります。現在のプロセスを可視化し、各プロセ
Integration
スごとに業務の専門性と環境の変化に応じた洞察を盛り込むことで、より高い ROI を導くプロセスに変革できます。IBM が提供す
る Smarter Process ソリューションは、ビジネス・プロセスの中で反復されるビジネス上の意思決定を捉え、状況に応じた的確な
判断と応答をリアルタイムに行うことで、リスクを最小化し機会を最大化するビジネス価値創出の となります。世界のトップ 25 の
全銀行や、通信業社トップ 25 のうち 22 社で採用されるなど多くの企業で実績を持つ IBM の Smarter Process ソリューションが、
(※)
クラウド上でもオンプレミス環境でも、ルールと洞察に基づいてシームレスに自動化された よりスマートなプロセス を実現します。
IBM Blueworks Live
Smarter Process
IBM Business Process Manager Standard
IBM Business Process Manager Advanced
IBM Operational Decision Manager
IBM Operational Decision Manager Advanced
IBM Business Monitor
IT Service Management
Digital Experience
※ Forbes 2015 Global 2000 list, http://www.forbes.com/global2000/list/
32
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Blueworks Live
IBM Blueworks Live は業務の見える化や
改善、文書化を支援する、クラウド型業務フロ
ー作成ツールです。トレーニング不要のわかり
やすい操作で、業務部門の方でも簡単にプロ
BPMN2.0 を採用しており、業務部門と IT 部
■ トレーニング不要:操作がわかりやすく簡単
■ 複数バージョンをクラウド管理、世界中どこからでも最新のプロセス図を参照可能
■ 業務プロセスの構造や階層を検討しやすいディスカバリー・マップ機能を提供
■ リスクや付加価値を可視化し、ウォークスルーしながら改善策を検討可能
■ Microsoft Office ツールへの文書出力や、BPM システム開発への連携が可能
門のコミュニケーション・ツールとしても役立
ちます。
すぐに、どこからでも使えるクラウド型 BPM ツール
見える化、改善のための使いやすさを追求
IBM Blueworks Live で業務フローを描き始めるのは、とても簡単です。
業務フローを描くことは簡単なようで、実際にやってみるといろいろな問
ブラウザーさえあれば、いつでも、どこからでも最新の業務フローにアク
題が生じます。例えば、業務フローを最初から順番に描き始めると、ア
セスすることができます。同じ業務を担当する人が海外の事業所にいる
クティビティーの粒度がばらばらになったり、業務プロセスの範囲がわ
からなくなったりしがちです。IBM Blueworks Live では必ずディスカバ
務フロー作成を進められます。もちろんツールは多言語対応しているの
リー・マップからプロセスを作成することで、
「全体を俯瞰しながら次第
で、各ユーザーの言語設定での表示が可能です。
に詳細化していく」
というプロセス・モデリングのベスト・プラクティスが
また、必要十分なメニューと不整合を起こさない仕組みで、初心者でも
自然と適用されるようになっています。またプロセス・モデリングでは類
簡単にプロセス図を作成することができます。例えば、プロセス図は開
義語
(同じ対象が別の用語で表現される)が頻発し、業務用語の統一が
始点から終了点までつながった状態で作成され、間にオブジェクトを挿
課題となります。IBM Blueworks Live では複数の業務プロセスにわた
って使用されている類義語をリストアップし、使用される場所を確認した
りマージしたりできるグロッサリー機能を提供しています。グロッサリー
きませんし、個々のオブジェクト間をつなぐ操作も必要ありません。プロ
から最適な用語を選択したり説明を追加したりすることで、業務用語の
セスのある箇所にオブジェクトを挿入したい場合は、挿入できるものだ
統一を推進することができます。このようにプロセス・モデリングのため
けが表示されます。
の使いやすさを追求したさまざまな工夫やベスト・プラクティスが、IBM
完成した業務フロ ー を組織全体に公開して共有することもできます。
Blueworks Live の機能に反映されています。
IBM Blueworks Live では個々のフローがばらばらのファイルに保管さ
プロセス・モデリングにはさまざまな目的があります。コンプライアンス
れるのではなく、全体を関連付けることができるため、プロセスの親子
を目的とした業務の文書化、システム開発に向けた業務要件定義、本社
関係や前後のつながりがリンクで参照できるようになります。業務フロ
と子会社で業務オペレーションを標準化する改善活動など、業務フロー
が必要とされ活用される場面は多様です。IBM Blueworks Live ではプ
ながら業務フローを理解することができます。
ロセスやアクティビティーの属性情報(コスト、時間、リスク、問題、付
※データへのアクセスはアカウント
(会社)ごとに制御され、大切な業務
加価値の有無や非機能要件など)をカスタマイズ可能です。目的に合っ
た情報を入力することで、属性情報をプロセス図に表示して分析したり
IBM SoftLayer のデータセンターで運用されており、セキュリティー対策
ウォークスルーで確認するなど、ツールをさらに活用してプロセスの改
や災害発生時のリカバリー等についても安心してご利用いただけます。
善策を検討することができます。
■ディスカバリー・マップ
■プロセス・ダイアグラム
(分析モード)
Digital Experience
フロ ー の情報を安全にクラウド保管できます。IBM Blueworks Live は、
IT Service Management
ーを参照するユーザーは、業務の全体感を把握しつつ、詳細と行き来し
Smarter Process
入したり順番を入れ替えたりして流れを完成させていきます。そのため
プロセスのパス
(分岐したフロー)が途中で切れるということは絶対に起
Integration
場合でも、コメントやチャット機能を使ってコラボレーションしながら業
Application Platform
セス図を作成することができます。業界標準の
■ インストール不要:ブラウザーがあればすぐに使用可能
Application Development
業務プロセスの見える化・改善・管理のための、
クラウド型BPMツール
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibmbluelive
IBM Systems Middleware Solution Guide
33
Application Development
ビジネス・プロセスの可視化を実現しインサイトを引き出すための総合BPMプラットフォーム
IBM Business Process Manager Standard
■ プロセスに参加するすべてのユーザーのアクティビティーを可視化することによって
コラボレーションを強化
IBM Business Process Manager Standard
Application Platform
は、ビジネス・プロセスの設計 ─ 実行 ─ モニタ
■ タスクの実行、作業項目の管理、パフォーマンスの追跡管理、
イベントへの対応などの作業を 1つの統合ビューで効率的に実行
本的な統合機能を提供する BPM プラットフォ
■ 変更管理された統一的なモデル駆動型環境で同じバージョンのプロセスを
管理・運用可能
た業務プロセス改善に最適であり、小規模な適
■ ソーシャル機能で専門家をリアルタイムで見つけ出し、協業することにより
作業の完了を促進
ています。
■ ユーザー定義の画面部品コーチ・コントロールを作成して、
プロジェクトでの再利用が可能
ー ─ 最適化のための開発・実行環境および基
ームです。ワークフローと生産性に重点を置い
用からエンタープライズ規模への拡張性も備え
BPM に必要な機能を単一のプラットフォームで実現
業務プロセス遂行を促進する実行環境の提供
IBM Business Process Manager は、ビジネス・プロセス管理に関わるす
● プロセスやタスク状況の可視化
べての作業を単一のプラットフォームで迅速に実現する オール・イン・ワン・
タスクを実行するためのユーザー・インターフェースであるプロセス・ポ
Integration
ソリューション です。管理者、業務ユーザー、I T 担当者が同じ視点で、ビジ
ータルには、タスクの遂行の促進や、プロセス / チームの状況を把握する
ネス・プロセスの改善に取り組むことが可能となるように設計されています。
ための機能が備わっています。
● モデルからのフロー開発
プロセス・ポータルでは事前定義されたダッシュボードを使用してプロセ
プロセス・アプリケーションの構築は、ビジネス・プロセスの記述言語
スの状況や個人の業務上のパフォーマンスをモニターすることが可能に
のスタンダードである BPMN で業務フローを記述することから行います。
なっています。
開発作業は、GUI での設定や部品の組み合わせにより、短期間で実施す
– タスクの実行時には、プロセス・フロー中のアクティビティーの位置
ることが可能です。ロジックや画面・インテグレーション部品は、アセッ
を視覚的に確認可能
– プロセス・オーナーやマネージャーなど実務担当者の使用目的別のダ
トとして組織やプロジェクトにて蓄えて再利用することが可能です。この
ッシュボードを提供
構築のための各種部品の蓄積は、開発期間の短縮化、開発システムの
Smarter Process
– 管理者が、タスクのユーザーへのアサインや別ユーザーへの再アサイ
品質の向上につながります。
● シミュレーションと最適化
ンを実施可能
作成中のプロセスに所要時間、コスト、作業者数等の想定に基づいたト
– 特定のプロセス・インスタンスをドリルダウンしてパフォーマンスを確認
ランザクションを流すことにより、プロセス実行時の動作をシミュレーシ
– ガント・チャートを表示可能なビューを使用して、プロセス・インスタ
ンス内のタスクの状況を把握
ョンすることができます。そのシミュレーションの結果を、待ち時間等の
– チーム・パフォーマンスを直感的に把握することが可能でチームのワ
さまざまな視点で分析することにより、プロセスに潜むボトルネックなど
ークロード管理が容易
の問題点を検出します。また、実運用時に保管された実行履歴を使用し
– ダッシュボードは、カスタマイズ可能なツールキットとしても提供され、
てプロセスの稼働状況を確認したり、設計時のシミュレーション結果と
IT Service Management
作成した UI に取り込み可能
実データを比較することにより、初期の想定通りにプロセスが稼働して
いるのかを再検討し、プロセスを最適化できます。
● 業務のエキスパートと連携できるソーシャル機能
●リポジトリー機能
プロセスの実行のためのユーザー・インターフェースであるプロセス・ポー
プロセス定義、ユーザー・インターフェース、スクリプト、統合機能等の
タルを使用すると、他のユーザーと連携して業務を実行することができます。
すべての関連アセットを中央リポジトリーにて管理できます。アセットは、
どのユーザーが現在、ログイン中であるかをポータルで確認することが可能
バージョン管理され、複数のバージョンが並行に稼働することも可能で
なため、タスクの再アサインなどが容易に行えます。また、特定のタスクに
す。また過去のバージョンを参照、実行することも容易に行えます。
その業務のエキスパートを定義することが可能であり、タスクの遂行に支援
が必要になった場合には、ログイン中のエキスパートにソーシ
作業者
ビジネス・
モデリング担当
Process Designer
管理者
Process Portal
Scoreboards
Admin Console
Process
Center
共有モデル
Process Designer
Process Inspector
統合開発担当
Integration Designer
■迅速性を実現する - 共有モデル・アーキテクチャー
最適化
ビジネス開発担当
マネージャ
エキスパートへ自分の処理中の画面を見せることや、画面制
御を委譲することにより代行入力を依頼することも可能です。
実行
デザイン
Digital Experience
Process Portal
Process Coaches
ャル機能を利用して支援を求めることができます。依頼者は、
・協調型プラットフォーム
・反復・繰り返し型開発サイクル
・ What you model is what is executed
・開発サイクルの短期化
・保守ワークロードの軽減
・コーティングしないアプローチ
ビジネス・アナリスト
Process Optimizer
■ダッシュボードによるパフォーマンスの把握
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/business-process-manager-standard
34
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Business Process Manager Advanced
IBM Business Process Manager
Advanced は、ビジネス・プロセス管理、基
本ケース管理、サービス指向アーキテクチャー
(SOA)、ビジネス・プロセス分析の組み合わ
て改善するための統合型プラットフォームです。
■ コラボレーションを通して専門家とのコミュニケーションを容易にして、
プロジェクトのタイムリーな完了を確保
■ 集中管理されたスケーラブルな共通の設計環境とアセット・リポジトリーである
Process Center を使用
■ アプリケーションとバックエンド・システムの全社的な統合
■ IBM Business Process Manager Standard の機能を包含
ビジネス・プロセスと既存システムとのスムーズな連携
IBM Business Process Manager Advanced の持つ BPEL を使用し
てのサポートを提供します。基本ケース管理においては、以下のような
特徴のある業務の形式を取り扱うことができます。
– アクティビティー間に決まった順序がない
たシステム・ワークフロー 機能によってビジネス・プロセスと既存シス
アクティビティーの順序は、実行の回数も含めて、ナレッジ・ワーカー
テムのシームレスな連携が可能です。ビジネス・プロセスの流れに応じ
の判断で決定できます
– 担当者と前提条件により実行順序が制御される
貫性を持ったトランザクション処理もサポートします。IBM Business
– システムが実行のための前提条件に基づいてアクティビティーの実行
Process Manager Advanced の持つ BPEL は、処理途中での待ち合
を制御します
– 業務において文書ファイルへの依存性が高い
クションのマイクロ・フローを処理の要件に応じて組み合わせて使用す
ナレッジ・ワーカーが文書の内容をベースに、経験に基づいて作業を
ることができます。また、システム・ワークフローと既存システムの接続
遂行できます
Integration
てバックエンドの複数のシステムに跨った参照・更新処理が可能で、一
わせが可能な長期実行型フローや、瞬時に終了するシングル・トランザ
Application Platform
せにより、ビジネス・オペレーションを分析し
■ 可視化を行うことでタスクを簡素化し、分析を通して継続的にプロセスを改善可能
Application Development
高い柔軟性を持つビジネス・プロセス管理機能を備え、既存システムとの高度な連携も実現する統合型プラットフォーム
においては、ESB 機能により、Web サ ー ビス、JMS、MQ 等の多様な
プロトコルおよびフォーマットを使用可能で、SAP 等の外部アプリケー
基本ケース管理を利用することにより、従来のプロセス記述だけでは複
アダプター(*1)と組み合わせる
雑になりがちな処理パターンもシンプルに記述することが可能になりま
こともできます。これらのシステ
す。通常のプロセスだけでは表現し難いクレーム処理のような例外処理
ム・ワークフローを支える機能
や、プロセスで記述すると複雑化してしまうプロセス起動ためのナビゲ
により、ビジネス・プロセスの結
ーション・フロー等へ基本ケース管理を適用できます。IBM Business
果に基づいてデ ータベースを更
Process Manager Advanced では、プロセスと基本ケース管理を組み
新し、次工程のメッセージ基盤
合わせることにより、以下のようなパターンで業務を構築できます。
に書き込むといった一連のシス
– プロセス中心 + 基本ケース管理
プロセスの中に幾つかの順序付けされていないアドホックなアクティ
んだデータを XML 形式で書き出
ビティーが存在するパターン
すといったフォーマット変換を容
– 基本ケース管理中心 + プロセス
易に記述することもできます。こ
のシステム・ワークフローは、統合アプリケーションの開発ツール IBM
幾つかのアクティビティーが順序付けされているが、その他はアドホ
ックなアクティビティー
Integration Designer(*2)を使用して開発を行いま
す。IBM Integration Designer の持つビジュアルな
開発環境とリポジトリー機能である Process Center
IT Service Management
テム処理や、CSV から読み込み
Smarter Process
■ EPEL によるシステムワークフロー
● 利用ユースケースも多様
ション・パッケージに対応する
を連携して作業することが可能であり、ビジネス・プ
ロセスとシステムワークフローを含めた一つの成果物
Digital Experience
としてバージョン管理されます。
*1、*2 別ライセンスが必要になります。
ナレッジ・ワーカーをサポートする基本ケース管理
● 人とコンテンツやプロセスの連携に柔軟に対応
IBM Business Process Manager Advanced の基
本ケース管理では、基本ケース文書と基本ケース・フ
ォルダーをサポートするための組み込みのコンテン
ツ・リポジトリーを備えています。基本ケース管理は、
ナレッジ・ワーカーが主導する業務へのシステムとし
■ IBM Business Process Manager のサポートするプロセス
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/business-process-manager-advanced
IBM Systems Middleware Solution Guide
35
Application Development
料金、規約、
プロセス管理、
クレーム対応などの判断ルールを即時に反映、高速に実行
IBM Operational Decision Manager
IBM Operational Decision Manager は、頻
発し繰り返し行われるビジネス上の意思決定をキャ
プチャー、自動化、管理することができるビジネス・
ルール・マネージメント・システム(BRMS)プラッ
■ 高速開発を支援するための開発環境とアジャイル・メソドロジー
■ 業務ユーザーにもルール編集機能を提供するユーザー・インターフェース
■ ルール・メンテナンス用のガバナンス・フレームワークの提供
■ テスト工数を削減する使いやすいテスト基盤の提供
Application Platform
トフォームです。これは、IBM Decision Center
■ オープン環境やクラウド環境から IBM z/OS 上での実行もサポート
で構成されており、意思決定の迅速化、応答速度の
■ 堅牢かつ実績豊富な WebSphere Application Server 基盤上で稼働
と IBM Decision Server の 2 つのコンポーネント
改善、リスクの最小化、機会の捕捉を助けます。
■ IBM BPM や IBM Integration Bus 等の IBM 製品との連携
ビジネス・ルール・マネージメント・システムで
必要な機能をすべて提供
IBM ODM は、以下の製品で構成されており、これらが一体となってビ
意思決定ガバナンス
業務システムの変更に対処する能力は、意思決定能力に直接関係します。
すべての取引、注文、顧客とのインタラクションやプロセスは意思決定に
Integration
ジネス・ルール実行のための包括的なプラットフォームを実現します。
依存し、意思決定は特定の内部要件または外部要件、およびコンテキス
● Decision Server
トに依存します。その結果、すべての変更は意思決定に影響を及ぼしま
ビジネス・ルールに基づいた意思決定ロジックの自動化と管理ができ
す。Operational Decision Manager では、意思決定を実現するビジネ
るように設計された実行サーバー環境および開発ツールを提供します。
ス・ルールの変更を業務ユーザーに開放するため、新しいユーザー・イ
Decision Server は、開発したルールを実行するための Rule Execution
ンターフェースである Business Console を提供しています。このユーザ
Server 機能とル ー ルの実行結果をデ ー タベ ースに保管するための
ー・インターフェースを用いて、意思決定を実装するルール・プロジェク
Decision Warehouse 機能の他、外部システムからルールを呼び出すた
ト全体をリリースとして一括管理し、複数のリリースを同時並行で管理
めのインターフェースを動的に提供する HTDS 機能、およびこれらを管
ができます。Business Console を使用して、業務単位のルール一覧表
Smarter Process
理するための管理コンソール機能を提供します。また、Decision Server
示、ガイド機能付きのルール編集、便利になった検索機能、チームで行
にはオープン・ソースの開発ツールをベースにした Rule Designer が含
われたアップデートをログイン・ユーザーのホーム画面に表示、アップデ
まれます。このツールを使って、ルールで使うデータ構造の定義やルー
ートの際のコメント・ログを時系列で表示することができます。また、ガ
ルの開発・テスト、ルール・モジュールの出力・配布、Decision Center
バナンス機能としては、リリース単位ごとに、ルールの編集(作成・修正・
IT Service Management
との同期化を行うことができます。
削除)
やテスト、KPI を使ったシミュレーション、Rule Execution Server
● Decision Center
への配布という一連の活動の担当者の割当・進
基幹業務や対象分野の専門家がルール・ベースの意思決定ロジックの
ています。
定義とガバナンスに直接関与できるようにする統合リポジトリーおよび
つまり、業務ポリシーの変更を受けて、意思決定を実装したルール・プ
管理ツールを提供します。
ロジェクトに対して誰が何をすべきかを定義し、その定義に沿って進
Decision Center は、ルールのメンテナンスを行うための Web ユーザ
の確認を行うことができるガバナンス機能を使うことで、業務システムの
ー・インターフェースとして、Enterprise Console と Business Console
変更に対処する能力を最大限に高めることができます。
を提供します。これらのユーザー・インターフェースを用いて、ルール
の編集、バージョン管理、ルール分析、レポート出力、テスト機能の他、
Rule Execution Server へのルール・モジュールの生成・配布を行うこ
とができます。これらの操作は、ルール・モジュールごとにアクセス制御
と権限の設定を行うことができるためチーム開発での利便性を高めます。
Digital Experience
■ Business Console 画面イメージ
■ Operational Decision Manager 製品アーキテクチャー
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/odm
36
IBM Systems Middleware Solution Guide
の確認が可能となっ
IBM Operational Decision Manager Advanced
IBM Operational Decision Manager
Advanced は、 標 準 の ODM が 提 供 する
ビジネス・ル ー ル・マネ ー ジメント・システム
(BRMS)プラットフォームに加えて、ビジネ
速化を可能にするイベント処理プラットフォー
ムである Decision Server Insights を提供
■ WebSphere Liberty Profile を使用した軽量で堅牢な基盤上で稼働
■ インメモリー・データベースである WebSphere eXtreme Scale を使用し、
大量データを高速に処理
■ IBM Operational Decision Manager のすべての機能を包含
■ IBM BPM や IBM Integration Bus 等の IBM 製品との連携
します。
ディシジョン・マネージメント・システムで
必要な機能をすべて提供
Decision Server Insights 機能
Application Platform
ス・シチュエーションを特定して意思決定の迅
■ IoT 時代で要求される多種多量なイベントを取り込み、
それらからコンテキストを構築しリアルタイムにビジネス上の意思決定を実行
Application Development
IBM ODMはビジネス・シチュエーションを特定して意思決定の迅速化を可能にします
Decision Server Insights は、多種多量なイベントを取り込み、それらか
Decision Server のオファリングは、Express、Standard、Advanced
らコンテキストを構築し、リアルタイムにビジネス上の意思決定を適用す
として再構造化され、基本的なルールから完全な意思決定管理へと段
ることができます。ビジネス上のリスクや機会を示す状況が発生した場
合に、それらを検出することができ、適切なアクションを取ることができ
初期ビジネス・ルール・プロジェクトに対応できるよう設計されたエント
ます。例えば、車載器から定期的に送られてきたデータを基に適切なタ
リー・ポイントが提供されます。IBM ODM Standard は、企業全体の
イミングに適切なサービスのお知らせを行ったり、スマホや ATM などの
取引に関する完全な意思決定管理を提供します。IBM ODM Advanced
操作から不審な行動を検知し適切な対応を行ったり、バラバラになりが
ではこのオファリングがさらに拡張され、ビジネス契機に関して先を見越
ちな顧客との接点を統一的に検知したりといったことができるようにな
した意思決定の自動化として Decision Server Insights が組み込まれて
ります。
Integration
階的な要件に対処できるようになっています。IBM ODM Express では、
います。
Decision Server Insights は以下のような活動を定義し実行することが
応できるよう設計されたエントリー・ポイントが提供されます。
● IBM ODM Standard では、ビジネスのスピードに合わせてアプリケ
ーションの意思決定ロジックを変化させることができます。ビジネス
できます。
・あるシチュエーションの検知
・そのシチュエーションが起きた時に何をすべきかの判断
・適切なアクションの実行
の利害関係者専用のルール編集および検証環境を備えており、特定
時点でのビジネス上の意思決定の管理および自動化を可視化します。
● IBM ODM Advanced は、IBM ODM Standard と Decision Server
Decision Server Insights は、Java 実 行 環 境である WebSphere
Smarter Process
● IBM ODM Express では、初期ビジネス・ルール・プロジェクトに対
Liberty Profile とインメモリー・デ ー タベ ースである WebSphere
eXtreme Scale を使用し、外部接続機能を使用して、取得したイベント
作成し、それをリアルタイムで運用上の意思決定に適用することがで
の集約およびエンティティーの集約を行いながら、エージェント経由で
きます。リスクや機会を表す状況が発生した場合に、それを検知する
ルールや Java、SPSS の機能を使用して判断を行い、アクションを実行
ことができ、適切なアクションを取ることができます。
します。開発は、Eclipse ベースの Insight Designer を使用して行います。
各種の API を使用して、動的に変わる位置情報を元にアクションを実行
させるなどのプログラムを効率よく開発できます。
IT Service Management
Insights の機能に基づいており、イベントを取り込み、コンテキストを
Digital Experience
※ IBM Integration Bus は、開発およびテスト目的でのみ利用可能なサポートプログラムとして同梱
■ Operational Decision Manager エディション
■ Decision Server Insight 製品アーキテクチャー
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/odm
IBM Systems Middleware Solution Guide
37
Application Development
リアルタイムなビジネス状況の可視化によるビジネス・アジリティーの実現
IBM Business Monitor
日 々、膨大なデ ー タが生成されているにもか
■ リアルタイムな計算と分析:さまざまなイベントのデータを価値ある情報に変換し、
ビジネス・アクティビティーに関する洞察を提供
Application Platform
かわらず、ビジネス・オペレーションに関する
■ ビジネス・システム全体にわたる可視性:複数のアプリケーションおよび
製品からなるビジネス・システム全体を可視化
いる企業は多くありません。IBM Business
■ カスタマイズ可能なダッシュボード:ダッシュボードに
現在のさまざまなビジネス状況を表示、分析、アラートを設定することが可能
ルタイムに価値ある情報に変換し、ダッシュボ
■ IBM Business Process Manager との連携:ビジネス・プロセスから
モニター対象のモデルを自動生成、カスタマイズすることが可能
エンド・ツー・エンドの情報を有効活用できて
Monitor はさまざまなイベント・データをリア
ードとしてビジネス・ユーザーに提供します。
エンド・ツー・エンドのビジネス状況の可視化の実現
カスタマイズ可能なダッシュボードの提供
IBM Business Monitor は、 い わ ゆる BAM(Business Activity
● ビジネス・ユーザーがカスタマイズ可能なダッシュボード
Monitoring)を実現するための製品です。単体のシステムの状況ではな
Web 画面として提供されるダッシュボードをビジネス・ユーザーが Web
く、エンド・ツー・エンドでのビジネス状況の可視化を行うことで、迅速
ブラウザー経由でカスタマイズできます。KPI、インスタンス、アラートと
Integration
なアクションを取るとともに、継続的にビジネス・プロセスを改善してい
いった、あらかじめ用意されている各種ウィジェットをドラッグ&ドロップ
くことが可能になります。具体的には、モニター・モデルと呼ばれる計
で配置することで、ダッシュボードのページ・レイアウトを自由にデザイ
測用のモデルを開発、稼働させ、外部からのイベントを受け取ることでさ
ンすることができます。また、IBM Integration Designer でモデルとして
まざまな指標をリアルタイムに計算し、ダッシュボード上に表示します。
定義された既存の KPI を元に別の KPI を定義したり、アラートの閾値を
モニター・モデルの開発は、IBM Integration Designer のモニター・モ
定義したり、KPI の履歴から予測モデルを定義したりすることも可能です。
デル・エディターを用いて行います。各種指標の定義や、受信するイベン
IT 部門にモデルの追加開発を依頼することなく、ビジネス・ユーザーが
トのどの部分を情報として使用するかというマッピングを行います。例え
必要な情報を必要な形式に表示するための設定をビジネス・ユーザー
ば、受注件数、処理時間、処理状況、今月の売上高、地域別 / 商品別の
自身が行うことが可能です。
Smarter Process
「受注」イベントに含
売上高といった、経営層が必要としている KPI や、
まれる金額を売上高として加算する、あるいは
「受注」イベントの受信回
● 組み込み BI ツールによるより詳細な分析・レポート機能
数を
「受注数」
とするといった定義を行います。作成したモニター・モデ
多 次 元 分 析とレポ ー ト表 示のために I B M C o n g n o s B u s i n e s s
ルはモニター・サーバー上にデプロイされ、各業務システムから送信さ
Intelligence が内蔵されており、Cognos BI の RAVE テクノロジーを用
れるイベントをモニター・サーバーが受信し、モデル上の定義に従って
いた、棒グラフ、折れ線グラフ、ドーナツ・グラフ、パレート図、バブル・
指標が計算されます。計算された指標は、グラフやゲージなどの形式で
チャートなどの豊富なレイアウトのグラフィカルなレポートを容易にデザ
グラフィカルに表示されます。ダッシュボードはビジネス・ユーザーによ
イン、表示することが可能です。複数の軸、例えば、製品ごと、カテゴリ
IT Service Management
ってカスタマイズすることが可能です。各 KPI に閾値を設けてダッシュボ
ーごと、地域ごとの売上高をグラフ表示し、ドリルダウン、ドリルアップ
ード上にアラートを表示したり、E メールによって通知することが可能で
することができます。レポートの定義は、レポート・デザイナー・ウィジェ
と連携した場合に
す。IBM BPM(IBM Business Process Manager)
ットを用いて行い、表示は、レポート・ウィジェットをダッシュボード上に
はプロセス・モデルからモニター・モデルを自動生成し、カスタマイズす
配置することで行います。データのフィルタリングや、条件による色の変
ることが可能です。
更など、複雑なレポートを定義する場合には、拡張オーサリング機能を
用いることで、より詳細なレポート定義を行うことが可能です。
Digital Experience
■拡張オーサリングによる詳細なレポート定義
■エンド・ツー・エンドのビジネス状況の可視化
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/business-monitor
38
IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Platform
デジタル変革時代において形成される新しい企業システムにも対応する、
理想的で盤石な IT 運用管理基盤を提供
Application Development
IT Service
Management
ビジネスの要求が多様化し、IT で対応する範囲が拡大してくると従来の運用管理手法や技術レベルでは対応で
スによる運用基盤構築により相互運用性を高め、コスト削減に役立ちます。IBM の IT サービス・マネジメントを
実現する製品群は、プライベート、パブリック、そしてハイブリッドのクラウド環境すべてにわたった運用におい
Integration
きなくなってきます。IBM の IT サービス・マネジメントは、ITIL 準拠に対応しながら、高度な運用の自動化によ
る作業の簡素化、予兆分析によるパフォーマンスや IT リソースの利用効率の向上、オープン・スタンダード・ベー
て、可視化、コントロールそして自動化を提供します。
IBM Control Desk
Smarter Process
IBM Tivoli Application Dependency Discovery Manager
IBM Netcool Operations Insight
IBM Monitoring
IBM Application Performance Management
IBM Workload Scheduler / IBM Workload Automation
IBM Operations Analytics - Predictive Insights
IBM Operations Analytics - Log Analysis
IT Service Management
IBM Jazz for Service Management
Digital Experience
IBM Systems Middleware Solution Guide
39
Application Development
管理プロセスの柔軟な変更で、複雑化する運用管理の負担を軽減
IBM Control Desk
急速なビジネス変革やコスト構造改革はクラ
ウドや仮想化技術によるシステム統合や拡張
を加速させ、ワークロードの肥大化、人的リソ
ース不足との狭間で、ビジネス基盤の安定供給
Application Platform
と運用効率化の課題に直面しています。IBM
Control Desk は、あらゆる運用プロセスの
■ セルフ・ポータルで受付対応業務の負担を大幅に軽減
■ IT 運用コスト削減やワークロード最適化の取り組みを支援
■ 外部管理システムとの連携で、盤石な運用管理基盤を構築
■ 画面やプロセスのカスタマイズで円滑な導入を支援
■ SaaS 版とオンプレミス版の選択で柔軟な運用の変更に対応
■ セキュリティー機能によるアクセスを制限で安全環境
標準化とガバナンスの向上を促進します。
IBM Control Desk
ご提供機能と特徴
IBM Control Desk は、サービス・マネジメントのプロセスに必要な、イ
最適化された自動化サービス管理でコスト・リスク低減
● 業務に関わるトラブルの対応状況を可視化し、対応の迅速化による
お客様満足度の向上
Integration
ンシデント・問題管理、サービス・カタログ管理、変更・リリース管理、
IT サービス利用者の視点からのトラブル対応の見える化を実現し、提供
構成管理、IT 資産管理、調達・契約管理、ライセンス・ソフトウェア契約
している IT サービスの品質をタイムリーに的確に捉えることができるよ
管理、ナレッジ管理、サービス・レベル管理、レポート/分析機能を単
うになります。継続的なサービス品質の改善を行い、利用者の満足度向
一製品にて提供します。さらに、セルフ・サービス・ポータル機能で膨大
上を図ります。対応方法などを知識データベースに登録することで、人
な問い合わせを対応、インターフェースやプロセスのきめ細かいテーラ
への依存をなくすとともに対応スピードと品質を改善します。
リング機能、さまざまな IT 管理システムとの連携による盤石な統合運用
をお客様の要件
また、IBM Control Desk 上でサービス品質保証(SLA)
管理など、サービス・マネジメントの取り組み、導入を強力に支援します。
に合わせて設定(例えば、トラブルが起票された時点から 3 分以内に担
「PinkVERIFY」ITIL 準拠認定製品のため、安心してご採用いただけます。
当者をアサイン)
することで、高いサービス・レベルの維持をご支援いた
《IBM Control Desk が提供する管理機能》
します。
Smarter Process
● IT 資産ライフサイクル管理 : インベントリ / ソフトウェア・ライセンス
管理機能を提供、ライフサイクル全体を通して資産を管理し、デジ
タル資産および物理資産の使用を最適化、コンプライアンス・リスク
を最小化
● 変更 / 構成 / リリース管理 : リスクを軽減しサービスの整合性をサポ
● 昨今 IT 資産管理トレンドの一つであるコンプライアンス・監査対応を
し、違反リスクの低減
IT 資産管理における特有のデータ体系・資産の移動・個々の契約管理・
ライセンス使用状況など表計算ソフトでは管理しきれない複雑な管理を、
ートするよう設計された高度な影響分析と自動化された変更手順を
IBM Control Desk のライフサイクル管理、ソフトウェア・ライセンス管
提供
理、IT 財務管理、契約管理にて対応します。さまざまな管理項目を IBM
● サービス・カタログ : ユーザー自身による問題解決を支援、直感的な
IT Service Management
セルフ・ポータルと完全なサービス・カタログを提供
● サービス要求管理 : サービス要求処理や問題管理に効率的なサービ
ス・デスクの提供
Control Desk にて一元管理し、同じデータベースの表示方法をライセン
ス管理部門、購買部門など各担当者の役割に合わせて見せ方を変えて、
必要な ヒト に必要な 情報 をリアルタイムで提供し、把握することを
ご支援します。そうすることで、ソフトウェア・ライセンスの過不足が可
視化され、ライセンス不足への対応を迅速に実施、結果的にコンプライ
アンス・リスクを低減します。また、ばらばらの運用管理プロセスをコン
トロールできるので、誰が、いつ、どこで、何をしたかの履歴管理もでき
るため、情報の齟齬が出た際の確認も早急に対応できます。
Digital Experience
■ IBM Control Desk とは
■ IBM Control Desk ご利用イメージ図
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/control-desk
40
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Tivoli Application Dependency Discovery Manager
IT 部門が、サービス提供およびサポートを増強
し、ビジネス目標と強い整合性のある IT 目標を
達成するためには、IT サービスを構成する構成
アイテムの複雑な相互依存関係を把握する必要
は、インフラ内部の変更内容を正確に評価
■ 構成を「参照構成」と比較して、ポリシー違反を検出
■ アプリケーションの変更を記録し、その情報をアプリケーションのマップおよび
レポートに記述することで、構成の理解に役立つほか、
詳細なレポートおよび監査ツールでコンプライアンスを証明
■「ディスカバリー・スナップショット」により、根本原因分析に要する時間を短縮
し、その変更がビジネス・サービスにいかに影
響するかを判断する IT 部門の能力です。
導入効果
主な機能
どのアプリケーションが変更の影響を受ける可能性があるのか、アプリ
●リコンシリエーション
(整合化)
ケーション間の依存関係に変更がどのように影響するかがひと目で把握
リコンシリエーションは、複数のソースから CMDB に格納される構成ア
イテム
(CI)インスタンスやコンポーネントの整合性を図る機能です。各
れます。Tivoli Application Dependency Discovery Manager は、すべ
ソースのフィールドをマッチングすることによって、複数ソース内に重複
てのアプリケーションおよび依存関係のインベントリーを自動的に収集
して存在する CI を単一のレコードとして自動的に認識し、各 CI インスタ
する強固なアプリケーション・マッピングおよびディスカバリー ・ツール
ンスの整合性をメンテナンスし、自動化されたリコンシリエーション・プ
であり、ユーザーが構成を理解するのに役立つほか、詳細なレポートお
ロセスにより、初期導入、データベース管理者の作業、継続的なメンテ
よび監査ツールでコンプライアンスを証明することもできます。
ナンス・サポートを最小化します。
Tivoli Application Dependency Discovery Manager は、アプリケーシ
● シンクロナイゼーション
(同期化)
ョンの変更を記録し、その情報をアプリケーションのマップおよびレポー
シンクロナイゼーションは、承認された変更のみを行い、未承認の変更
を識別する機能です。連合化されたソース内の更新情報を確実に反映
します。またアプリケーションのどのコンポーネントが変更されたかに関
し、連合化されたソースの更新を頻度に基づいてスケジューリングします。
する
「ディスカバリー ・スナップショット」
が提供されるため、障害発生時
の根本原因分析に要する時間を短縮することができます。
● マッピングとビジュアライゼーション
(可視化)
マッピングとビジュアライゼーションは、CI 間のピア・ツー ・ピアな関係
「参
Tivoli Application Dependency Discovery Manager では、構成を
や階層的な関係を論理的または物理的に示す機能を実現します。CI 間
照構成」
と比較して、ポリシー違反を検出できるほか、お客様のビジネス
の関係性を表示し、アプリケーションとコンポーネント間の依存関係を
解明し、変更による影響を解明し、問題の診断を支援し、IT 環境内のリ
れるようにすることができます。
ソース、アプリケーション、ハードウェアを発見、登録する 3 つの方法(エ
ージェントを必要としない自動ディスカバリー機能、既存のデータ・リポ
ジトリーとツール、手作業での入力)
を支援します。
IT Service Management
・プロセスに対する変更の影響を監査して、予想通りの結果がもたらさ
Smarter Process
トに記述することで、情報監査を実行するほか、包括的な可視性を提供
Integration
できるよう、アプリケーション間のリレーションがグラフィカルに表示さ
Application Platform
があります。効果的な IT サービス・マネジメント
の
■ IT リソースの自動発見機能
Application Development
アプリケーションやサービスの構成や変更を自動的に可視化
Digital Experience
■ビジネス・アプリケーション・ビュー
■構成整合性分析
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/tivoliapplicationdependencydiscoverymanager
IBM Systems Middleware Solution Guide
41
Application Development
業界のリーディング・カンパニーも採用する、高速なイベント処理、分析が可能な統合イベント管理ソリューション
IBM Netcool Operations Insight
IBM Netcool Operations Insight は、IT
サービス、および、サーバー、アプリケーション、
ネットワークを含むシステム環境全体について、
■ IT 環境全体から発生する大量のイベントを高速に処理し、
IT の稼働状況をリアルタイムに監視して運用を効率化
■ IT システム、ネットワークで発生した障害の根本原因/影響範囲を分析し、
解決までの時間を短縮して IT サービス・レベルを向上
Application Platform
リアルタイム分析と履歴分析を使用し、ビジネ
■ ネットワークの障害や、設定変更に関連したイベントの特定と復旧を支援
削減、優先順位付けを実施して運用効果を向上
■ 通知されたイベントへの関連情報の追加やイベントの相関処理を行うことで
運用効率を向上
ス・サービスに影響を与えるイベントの一元化、
させます。
リアルタイム分析と履歴分析の組み合わせで、
IT インフラの稼働と運用効率を高める
イベント管理に必要なさまざまな製品をパッケージ
Netcool Operations Insight は、Netcool/OMNIbus、Netcool Impact、
IBM Netcool Operations Insight は、大規模かつ多様なネットワーク/
Network Manager、Netcool Configuration Manager、 および、
サーバー環境で発生したイベントを統合・処理し、ビジネス影響の分析
Netcool Operations Analytics Log Analysis がバンドルされたパッケ
Integration
や、ネットワークの構成からイベントの相関処理を行います。また、イベ
ージ製品です。
ントの分析によって、運用に関する専門知識を運用チームに提供し、俊
● IBM Netcool/OMNIbus は、イベント管理の中核となる製品です。お
敏性の向上と操作の無駄の削減を促します。監視内容の網羅性を向上
客様の IT 環境で発生するイベントを、高速なイベント処理エンジンに
するために、IT 内で発生するすべてのイベントを処理することによるイベ
より、リアルタイムにイベントを処理し、運用者に対し IT サービス状況
ント処理量の増大にも対応でき、高速なリアルタイム・イベント処理によ
り、大量のイベント発生時でも遅延なく運用者に通知することができます。
をグラフィカルに可視化します。
● IBM Netcool Impact は、イベントの情報をさらに分析し、影響の特
強力なイベント処理機能と分析機能を、統合ダッシュボードと組み合わ
定や、イベント処理の自動化を可能にします。任意の外部データとイ
せ、すべて 1 つのソリューションで提供します。
ベント情報の結合、相互関係の分析等、運用者に必要な処理を自動
Smarter Process
化し、運用作業の削減と品質の向上につなげます。
Netcool Operations Insight は、運用チームの業務において必要な以下
● Network Manager は、レイヤー 2 および 3 ネットワーク、ルーティン
のような業務を支援します。
グ・プロトコルのデータを収集し、物理的および論理的なネットワー
・俊敏さの向上 : リアルタイムにイベントを処理し、イベントに対する関連
ク構成を把握し、また構成情報より、ネットワークの複数障害発生時
情報、相関処理を実施。発生した問題に対するプロアクティブな解決を
支援します。
・効率性の向上 : イベントの検索およびイベント発生状況の統計分析を
実施し、履歴イベントを評価して、問題の特定と切り分けに対するアクシ
IT Service Management
ョン可能な専門知識を得られます。
の根本原因分析を実施します。
● Netcool Configuration Manager は、ネットワーク機器のコンフィグ
レーションを含む構成管理および変更管理を実施し、IT ネットワーク
環境の適切な制御、管理を実施します。
● Log Analysis は、イベントおよび監視対象が出力するログを、非構造
・サービスの可用性の向上 : イベント発生時にリアルタイムに最も重要な
化データとして分析して障害の切り分けを行い、問題に対する専門知
イベントを優先的に処理し、より迅速な問題解決を実現します。
識を提示します。
・絶えず拡大し続ける IT 環境を統合された全体として管理します。
・ネットワーク環境の構成、障害、性能管理を実施し、イベント管理と結
合します。
Digital Experience
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/netcool-operations-insight
42
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Monitoring
IBM Monitoring は、業務サービスのパフォ
■ ハイブリッド管理機能を提供:オンプレミス環境とクラウド環境で
共通の統合管理ビューを提供
ーマンス劣化の迅速な検知および影響範囲の
■ 導入の手軽さと保守の容易性:エージェントが数分でインストール可能で
保守も容易なため、管理にかかる時間とコスト削減の支援
ラインナップの新ソリューションです。SaaS
■ 守備範囲の広さ:アプリケーション認識型のインフラストラクチャー・モニター機能
により、可用性を 60% から 90% 向上可能
特定を実現する IBM パフォーマンス管理製品
Application Platform
ならびに、オンプレミスで利用できるハイブリ
Application Development
クラウド基盤からアプリケーション環境までの性能管理をシングル・パッケージで実現
ッド・ソリューションです。従来製品に比べて
導入作業がシンプルになりました。
度でインストールを完了することができます。
シングル・パッケージで提供する監視対象の幅広い守備範囲
● 閾値監視
IBM Monitoring は、IBM パフォーマンス管理ソリューションのラインナ
事前定義閾値により環境をすぐに監視を始めることができます。閾値マ
ップに加わったアプリケーション認識型のインフラストラクチャー・モニ
ネージャーを使って、カスタマイズした閾値で監視することもできます。
ター機能を提供する製品です。Web ベース・アプリケーションの監視機
サンプリングした値と閾値の比較条件を満たすとイベントをオープンし、
E メールにより管理者に通知するとともに、イベントが発生した監視対象
ケーションを構成するコンポーネントの正常性の監視を行うことができ
システムでコマンドを自動で実行することができます。
ます。
● ダッシュボード
IBM Monitoring は、Java アプリケーション・スタック、Microsoft .NET、
Web ベースの Performance Management コンソールにより提供され
業界をリードするデータベース、Microsoft のアプリケーション、ハイパ
る、Application Performance ダッシュボードではアプリケーションの総
ーバイザー、オペレーティング・システムなど、さまざまな IT リソースに
合的な状況の概要を知ることができます。さらに、ドリルダウンすること
幅広く対応しています。
で問題の発生箇所を迅速に特定し問題を修正するのに役立ちます。
● 統合管理ビュー
を特定し、迅速に解決できるように、従来のリソ ース監視にとどまら
アプリケーションはクラウド環境、オンプレミス環境、両方を組み合わせ
ず、代表的なクラウド・ワークロード
(Node.js、Ruby、Python、PHP、
たハイブリッド環境のいずれでも構いません。コンソールでは統一された
PostgreSQL、MongoDB)にまで守備範囲を幅広く拡大し、これらを1
ビューによりエンド・ツー・エンドで管理することができます。
つの製品で提供しています。
● 他の製品との統合
IBM Monitoring を使って、アプリケーションやインフラストラクチャーの
IBM パフォーマンス管理ソリューションの 1 つである IBM Monitoring
コンポーネントの正常性とともにユーザーの応答時間を監視することで、
は、IBM Tivoli Monitoring、Netcool/OMNIbus、IBM Operations
可用性を 60% から 90% 向上できる可能性を秘めています。
Analytics Predictive Insights、IBM Operations Analytics Log
Smarter Process
さらに、死角をなくして、より効果的にパフォーマンスや可用性の問題
Integration
能を提供しており、お客様はアプリケーションのパフォーマンスやアプリ
Analysis と統合できます。
IT Service Management
IBM Monitoring の主な機能
● シンプルな導入設定
IBM Monitoring では、サーバーは 1 時間程度、エージェントは数分程
Digital Experience
■ Application Performance ダッシュボードで表示した監視対象コンポーネントの状況
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/category/application-performance-management
IBM Systems Middleware Solution Guide
43
Application Development
異種混在アプリケーション環境のパフォーマンス、可用性、
キャパシティーを統合管理
IBM Application Performance Management
IT 環境の複雑さが増す昨今、アプリケーション
の性能や可用性の問題の迅速な検知・診断はこ
れまで以上に難しいものとなっています。IBM
Application Performance Management
Application Platform
(APM)はさまざまなテクノロジーが混在する
IT 環境のパフォーマンス、可用性、キャパシテ
ィーを包括的に管理します。
■ 包括的な監視機能:
多様な仮想化技術、OS、ミドルウェア、アプリケーションの性能、可用性を監視
■ ユーザー体験管理:
エンド・ユーザーの Web トランザクションの応答性能および可用性を監視
■ トランザクション・トラッキング:
トランザクションを構成する個々のミドルウェア間通信を追跡
■ 統合ダッシュボード:
監視データを統合し、アプリケーション環境全体の状態を俯瞰的に可視化
■レポーティング:
業務要件に応じて高度にカスタマイズが可能で、IT リソースの利用を最適化
幅広い領域をカバーする監視と可視化機能
充実のトランザクション監視機能
ビジネス要件の多様化とテクノロジ ー の進歩により、IT 環境は複雑化、
IBM Application Performance Management は豊富なトランザクショ
高度化の一途を っています。一方で、アプリケーションのパフォーマン
ン監視機能を備えています。以下の機能を活用することによって、アプリ
スはビジネスの成果に直結します。
ケーションの正常性を網羅的に把握し、トランザクション障害やパフォ
Integration
IBM Application Performance Management(APM)は、アプリケー
ーマンス障害の検知と切り分けを迅速化することが可能です。
ション・スタック全体を包括的に管理するためのあらゆる監視機能を提
● クライアント応答監視
供します。仮想化ハイパーバイザーや OS などの基本的なレイヤーのサ
Microsoft Outlook やホスト・エミュレーターなどのクライアント・アプリ
ポートに加え、Web サーバーや J2EE サーバー、データベース、MQ な
ケーションから発行される、実ユーザーからのトランザクション性能を監
どのミドルウェアから、SAP や Microsoft などのパッケージ・アプリケー
視します。
ション、および SOA や Web サービスといった分散アプリケーション環
● ロボット応答監視
境を構成するさまざまな要素の監視を一つの製品でカバーすることが
Web ブラウザー、もしくは Windows GUI アプリケーション上での操作
できます。
を起点とするトランザクションをスクリプトとして記録し、それらを疑似
Smarter Process
APM は、単純な OS 監視だけでは捉えることの難しい複雑なパフォーマ
ユーザー・クライアントから定期的にプレイバックすることでエンド・ユ
ンス障害を検知し、エンド・ユーザーが気付く前にプロアクティブな対応
ーザーが体感するトランザクション性能を監視することができます。
を取ることができます。また、IT 環境のパフォーマンスやキャパシティー
● HTTP サーバー応答監視
を多角的に分析することで、障害の根本原因の分析を迅速化しアプリケ
といった Web サーバーで処理さ
IIS、Apache、IBM HTTP Server(IHS)
ーションの可用性を向上します。
れる、実ユーザーからのトランザクション性能を監視します。ミラー・ポー
APM のダッシュボードは、すべての監視データを統合しアプリケーショ
トを経由した監視が可能なため、対象サーバーに一切影響を与えません。
ンの状態を俯瞰的に可視化します。また、アプリケーションのトランザ
● プロトコル応答監視
クションのより詳細な状態や、関連するインフラストラクチャーの状態ま
ネットワーク上で提供されるサービス
(ICMP、DHCP、DNS、IMAP4、
IT Service Management
でドリルダウンすることで、問題の切り分けや根本原因分析を迅速化し
LDAP、POP3、RADIUS、RPING、SOAP、WMS など 20 種類以上の
ます。収集したパフォーマンス情報は任意の収集間隔に基づき、性能履
プロトコルに対応)
の性能を監視します。
歴データベース
(Tivoli Data WareHouse)に蓄積することが可能です。
●トランザクション・トラッキング
APM のレポーティング機能は、この情報から過去の傾向を分析し、将来
エンタープライズ環境内で処理されるトランザクションを各セグメント
のパフォーマンスの予測や IT 環境のリソースのキャパシティー・プランニ
(Web サーバー、アプリケーション・サーバー、メッセージング、CICS
ングに活用できます。
など)
ごと、もしくはセグメント内部で消費される応答時間として分解し、
トポロジー・ビュー上に視覚化します。
Digital Experience
■アプリケーションの稼働状況を把握できる一覧画面
■トランザクションの詳細表示画面
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/category/application-performance-management
44
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Workload Scheduler / IBM Workload Automation
IBM Workload Scheduler および IBM
Workload Automation は、企業の IT シス
■ 高い拡張性、可用性およびパフォーマンスを提供
■ カレンダー・ベース、またはイベント・ベースのワークロード自動化をサポート
■ 集中管理機能でワークロード全体の表示・管理が可能。また、実動レポート作成や
各種イベントに基づくアラート生成が可能
する何十万件ものワー クロードを一元的に管
■ 従来のバッチ・サービスの管理だけでなく、J2EE ワークロードや Web サービス
などのオンライン・サービスとバッチ・サービス間の依存関係も管理可能
ーマンス向上やコスト削減を支援します。
■ サーバー・リソースを有効活用するため、
グリッド・コンピューティング・テクノロジーを用いた自律型ジョブの管理が可能
御を行います。当ソリューションは、日に発生
理する処理能力を持ちシステム全体のパフォ
ビジネス・ポリシーに従って複合ワークロードを自動化
最新技術による自動化ソリューション
異機種混在環境のジョブ・スケジューリングを効率的に集中管理する製
今日の IT システム環境ではさまざまなプレッシャーがかかっており、顧客
に対する同一レベルのサービス提供をし続けることが困難になってきて
います。例えば処理するデータ量の増大、オンライン時間帯の延長に伴
理環境の障害発生時にも継続してジョブを実行することが可能です。一
うバッチ処理時間帯の減少などです。このソリューションは直面するワ
般的な IT システムに加え、高いサービス・レベルが求められる基幹業務
ークロード管理の課題を解決するために、バッチ・サービスのスケジュ
システムの要求に応えることのできる高い耐障害性とパフォーマンスを
ーリングだけでなく企業全体のワークロード処理を自動化するための機
実現することができます。
能を提供します。
(ジョブ・ネット)
を定義でき
簡単な GUI 操作で複雑なジョブ・ストリーム
当ソリューションは、ワークロードに対する
「自動ドライバー」
として機能
することで、バッチ・サービスとオンライン・サービスとの連携を自動化
し、作業のスループットを最大化しリソースの最適化を行います。また、
業日を考慮したスケジューリング、数週間にわたるスケジュール定義、イ
必要に応じて手作業による介入も可能にします。
ベントをトリガーとしたジョブ起動など、複雑なスケジュールのジョブに
も柔軟に対応できます。さらに、ジョブ・ストリームをドラフトとして保管
当ソリューションには4つの主要なコンポーネントを提供いたします。
することで、作成中のジョブ・ストリームが計画通りに実行できるかを簡
・IBM Workload Scheduler(分散環境におけるスケジューラー)
単に確認できます。
・IBM Workload Scheduler for Applications(SAP などのエンタープラ
イズ・アプリケーションのジョブを管理する拡張機能)
当ソリューションによって自動化されたジョブ・スケジューリングは、統
Smarter Process
ます。異なるノード上で稼働するジョブの依存関係を設定し、整合性の
とれたシステム運用をサポートします。また、複数カレンダーの対応、営
Integration
品です。小規模環境から大規模環境までをカバーする拡張性を備え、独
自に実装したフォールト・トレラント・アーキテクチャーにより、ジョブ管
Application Platform
テム全体に対してワー クロ ードの自動化や制
Application Development
異機種混在環境におけるジョブやワークロードの自動化を一元管理
・IBM Workload Scheduler for z/OS(z/OS 環境におけるスケジューラ
ー)
管理が不要になり管理者負担や管理コストの削減が推進されます。
・Dynamic Workload Console(Web ベースの管理コンソール)
IT Service Management
合管理コンソールを使用して集中管理できるため、システムごとのジョブ
Digital Experience
■ IBM Workload Scheduler の概要
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/category/system-workload-automation
IBM Systems Middleware Solution Guide
45
Application Development
IBMワトソン研究所で開発した先進アナリティクス・アルゴリズムを実装した障害予兆検知ソリューション
IBM Operations Analytics - Predictive Insights
IBM Operations Analytics - Predictive
Insights は、システムの動作を学習し普段と
■ データの分析と学習:メトリックの変動パターンとメトリック間の相関関係を学習
■ 異常挙動の検知:普段と異なるパターンや相関の崩れを異常・予兆として検知
異なる異常を検出または予測します。アプリケ
■ 障害の回避:異常・予兆を元に事前対処することでサービスの可用性を向上し
パフォーマンスを改善
響を及ぼす前に、それらの問題に対処すること
■ 根本原因分析の高速化:メトリックの変動パターンや相関関係から障害の
根本原因を早期に特定
できます。
■ 導入と設定の簡素化:複雑なサービス・ モデルの定義や特殊なスキルが不要なため
運用コストを削減
ーションやミドルウェアの問題がサービスに影
Application Platform
で、サービスの可用性とパフォーマンスを強化
先進アナリティクス・アルゴリズムによる障害予兆検知
製品の機能概要
IBM Operations Analytics - Predictive Insights は、既存の監視製品
IBM Operations Analytics - Predictive Insights を使用すると、静的閾
と統合してさまざまな情報源からのデータを解析し、システムの挙動や
値を設定することなく、正常時のパターンやメトリック間の関係性を判別
正常性を学習してモデル化します。作成したモデルから未来の動作を予
し、アラートを出すことができます。
Integration
測し、予測の範囲外の異常な動作が発生したときに警告します。
この製品は以下の点で役立ちます。
● 課題
– ミッション・クリティカルまたはビジネス・ パフォーマンスに直結する
サービスなど、絶対に止められないサービスがあり、障害の予兆を事
前に検知したい
– 属人的な経験やスキルに依存しない手法で、オペレーターに負荷を
かけずに予測の精度を高めたい
● 異常な動作について早期にアラートを出し、障害が発生する前に問
題を解決する支援をします。
● 正常時のパターンを学習し自動で動的なしきい値を設定することで、
手動でのしきい値の設定の必要性を大幅に減らします。
● より高い精度で False Alert を削減し、運用負荷を軽減します。
Smarter Process
● 数学的にメトリック間の相関関係をモデル化することで、異常検知時
● 解決策
に対象分野の専門家が重要パフォーマンス指標間の関係性を理解で
– インフラやミドルウェア、サービスの性能指標の時間的変化を自己学
きるようにします。
習し、それらの因果関係をモデリングすることで、多変量解析による
数学的な手法で異常の予兆を検知
さらに IBM Operations Analytics - Predictive Insights には以下のよう
なメリットがあります。
● 導入効果
– 人による予測や単純な分析アルゴリズムでは捕らえられない異常挙動
IT Service Management
を検知し、事前に対策を打つことで、サービス障害のリスクを最小化
– メトリック間の相関関係の分析により、問題の根本原因分析を高速
化することで問題解決の時間を短縮
– 構成要件がシンプルでサード・パーティ製品とも連携可能なため、実
装コストや運用コストを削減
● 通常稼働状態の学習の簡素化:セットアップのための複雑な手操作
による介入は一切必要ありません。
● 機械学習アルゴリズム:大量のパフォーマンス・データの高度な多変
量解析により、早期に警告を出す有効なアラートを提供します。
● 大規模なキャパシティー:ビッグデータ・ストリーミング・エンジンに
より、お客様のニーズに合わせて確実にソリューションを拡張できます。
– オペレーターの経験や特殊なスキルに頼ることなく運用を高度化
Digital Experience
■単変量解析によるベースライニング
■多変量解析による異常挙動検知
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibm-operations-analytics---predictive-insights
46
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Operations Analytics - Log Analysis
運用の現場ではログやイベント、メトリックな
■ ログの自動収集:サーバーやネットワーク機器などに散在するログを
リアルタイムに自動で収集・インデックス化
■ テキスト分析機能:構文解析とアノテーションにより
ログを正規化し注釈を付与
Analysis を用いてそれらのデ ー タを効率的
■ 検索機能:収集したデータを横串で高速に検索
析できます。また分析結果をグラフィカルに可
■ アラート機能:データをリアルタイムにモニターし、
指定した条件でアラートを生成
され、それらは IT 環境に散在しています。Log
に収集して一元化し、構文解析により内容を分
視化することで問題の発見から切り分け、解決
を迅速化します。
■ 視覚化機能:ログやメトリックを複合チャートでビジュアル化し
視覚的に状況を把握
運用ビッグデータの収集と分析を効率化できます
問題の発見・切り分け・解決を迅速化できます
非構造化データを含むログ、イベント、メトリック、サポート文書、障害
● アラート機能
報告票などのさまざまなソースから取り込んだデータを統合、分析する
ログやイベントにはインフラストラクチャーやアプリケーションの動作に
関わる何らかの気付きや対処が必要な事象についての情報が記録され
● ログの自動収集
る場合があります。Log Analysis のアラート機能を使用して、データ取
IT 運用で発生するログやイベント、メトリックなどのデータは、サーバー
り込みをリアルタイムにモニターし、指定された条件に基いてアラートを
やネットワーク機器、監視システムなどさまざまな場所に散在しています。
生成することができます。アラートは、E メール通知の送信、カスタム・
Log Analysis はそれらのデータを効率的に収集しインデックス化するこ
スクリプトの実行、またはアラートのロギング等のアクションをトリガー
とで、データ収集に関わる人的ワークロードを低減できます。
することができます。
● テキストの分析機能
● 視覚化機能
ログやイベントには問題分析に有用な情報が多く含まれますが、テキス
Log Analysis の視覚化機能で、情報を迅速かつ効果的に処理するのに
役立つ図表およびグラフを生成することができます。データの検索結果
業です。Log Analysis のテキスト分析機能は、構文解析でテキストを正
に基づいて、棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなどの基本的なグラフ
規化し、アノテーションで注釈を付与することで人間が理解し利用しや
に加え、ヒート・チャートやバブル・チャート等をプロットでき、統計的
すい形式に構造化します。
な分析が行えます。
● Insight Pack
● ダッシュボード機能
ログの形式はインフラストラクチャーやミドルウェアなどのデータ・ソー
ダッシュボード機能で、問題診断中に生成した複数のグラフを、単一の
スによって異なっています。Log Analysis の Insight Pack には、データ・
で照合することができます。これにより
ユーザー・インターフェース
(UI)
ソースを処理するために必要な成果物の完全なセットが含まれています。
役割や権限、インフラストラクチャーやアプリケーションに応じて必要な
情報を提供する UI を作成することができます。
一般的に問題の根本原因や関連する副次的な結果は、さまざまなログ
● エキスパート・アドバイス機能
やイベントとして記録されます。Log Analysis の検索機能は、複数のロ
ログに含まれるエラー・コードなどを外部のナレッジ・ソースで検索する
グ・ファイルを横断的に検索し問題の識別を迅速化できます。また、こ
ことができます。デフォルトでは IBM サポート・ポータルで選択した文字
列を検索することができ、カスタマイズすることにより検索するナレッジ・
り正確になり、関連する結果のみが表示されます。
ソースを追加することができます。
■データの検索
■データの視覚化
Digital Experience
れらのファイルにメタデータで注釈を付けることができるため、検索がよ
IT Service Management
● 検索機能
Smarter Process
トの羅列を人間が解釈し分析する作業はとても煩雑で時間のかかる作
Integration
ことによって、問題を見つけ出し、切り分けて、解決を支援します。
Application Platform
どの膨大な構造化・非構造化デ ー タが生み出
Application Development
ログやイベント、
メトリックなどのIT運用が生み出すビッグデータを可視化し、問題の発見と解決を迅速化
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibm-operations-analytics---log-analysis
IBM Systems Middleware Solution Guide
47
Application Development
OSLC準拠のIBM製品およびサード・パーティー・ツールのデプロイメント、統合、ワークフロー自動化を迅速化
IBM Jazz for Service Management
Open Services for Lifecycle Collaboration
(OSLC)準拠のデータおよびその他の共有統
合サービス(管理、ダッシュボード、レポート、
■ Registry Services を介して統合される製品のデータ・リポジトリーの共有
■ Dashboard Application Services Hub による一貫したダッシュボード
および可視化のエクスペリエンス
Application Platform
セキュリティーの各サービスを含む)をリンク
■ Administration Services を介して統合される製品および
ソリューションの管理の単純化
ーションです。
■ Tivoli Common Reporting による、アドホックおよび
セルフサービスのレポート作成
するためのオープン仕様を組み合わせたソリュ
■ Security Services による LTPA ベースのシングル・サイン・オン
IBM およびサード・パーティーのツールを管理統合
ダッシュボードとレポート
● Administration Service
● Dashboard Application Services Hub
Administration Service は、環境内の IBM 製品、ソリューション、また
Dashboard Application Services Hub は、Jazz for Service
はサード・パーティー・ソリューションの管理を単純化する統合サービ
Management で Visualization Services および Dashboard Services を
Integration
スです。Administration Services を使用することで、環境内のこれらの
提供します。IBM 製品および関連アプリケーションを管理するための単
製品およびソリューションの各種側面
(正常性、構成、可用性、ライフサ
一のコンソールを備えています。この堅固な Systems Management 統
イクル、サービス性など)
を管理できます。
合プラットフォームは、複数のデータ・ソースからのコンテンツのデータ
● Registry Service
処理およびレンダリングをサポートし、これらを統合して対話型ダッシュ
Registry Services は、統合サービス・マネジメント環境内の製品やソ
ボードに表示します。このダッシュボードは高度なカスタマイズが可能で、
リューションの共有データ・リポジトリーを提供する統合サービスです。
グラフやメーター等のウィジェットを簡単にダッシュボード上に配置でき
共有 IT リソースをディスカバーおよび管理するために、これらの IT リソー
ます。これらのウィジェットは使用可能な画面サイズに応じて動的に再
Smarter Process
ス、
および製品が提供するサービスを Registry Services に登録できます。
配置されるため、モバイル・デバイスでの表示にも適しています。単一の
これにより他の製品は、利用したい管理対象リソースまたは関連付けら
コンソールにさまざまなデータを統合して表示することで、ユーザーはサ
れたサービス・プロバイダーを Registry Services 上で照会することによ
ービス管理タスクを実行するために別々のアプリケーション間を移動す
りデータを利用できます。
る必要はなくなり、同じダッシュボード・ビュー内で管理対象のさまざま
● Security Service
な状態を掘り下げることができます。
Security Services は、WebSphere Application Server(WAS)が
● Tivoli Common Reporting
サポートする LTPA(Lightweight Third Party Authentication)ベー
Reporting Services は、ユーザーがレポートを管理、実行、編集、お
スのシングル・サイン・オンを提供し、外部アプリケ ー ションからの
よび作成するための統合サ ー ビスです。 これは、Tivoli Common
IT Service Management
シ ー ムレスな画面遷移を実現します。複数の製品およびユ ー ザ ー・
Reporting のコンポーネントの追加の実装です。Reporting Services で
インタ ーフェ ースを統合する場合、ある UI から別の UI への移行はで
は、Web ベースの、コンテキスト起動によるレポートの管理および編集
きるだけシ ー ムレスに見えるべきです。この統合の 1 つの側面にシン
機能が提供されます。これによりユーザーは、レポートをより迅速かつ
グル・サイン・オン
(SSO)機能が含まれており、これによってユーザーは、
簡単に作成、カスタマイズ、および公開できるようになります。
ユーザー名やパスワードなどの認証資格情報を何度も入力することなく、
さまざまな製品およびユーザー・インターフェースの間をナビゲートでき
るようになります。
Digital Experience
■さまざまな情報を単一のダッシュボードに統合
■高いカスタマイズ性と視覚化オプション
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEKCU/
48
IBM Systems Middleware Solution Guide
Application Development
Application Platform
Digital
Experience
魅力的なデジタル・エクスペリエンスを
効率的、かつ迅速に
「デジタル・エクスペリエンス」
、それは、Web 上で人が体験することすべてを意味します。お客様が商品の情報
すべての Web 体験=デジタル・エクスペリエンスが、お客様のロイヤルティーや売上金額、社員の業務効率、ビ
ジネスパートナーや代理店のサービス品質に直接の影響を与えます。IBM のデジタル・エクスペリエンス・ソフ
Integration
を比較検討したり、EC サイトでショッピングすることも。そして、社員が仕事上で必要な社内情報にアクセスす
ることも。また、大切なビジネス・パートナーや代理店が製品やサービスの情報などを得ることも。このような、
トウェアが、お客様を魅了する Web サイトの構築を、効率的で迅速なサイト更新を、強力にサポートします。
IBM WebSphere Portal
Suite 製品(IBM Customer Experience Suite / IBM Employee Experience Suite)
IBM Forms Experience Builder
IBM Digital Experience on Cloud
Smarter Process
IBM Web Content Manager
IT Service Management
Digital Experience
IBM Systems Middleware Solution Guide
49
Application Development
パーソナライズとフロントエンド統合を実現するエンタープライズWebポータル
IBM WebSphere Portal
IBM WebSphere Portal はポ ー タルの実現
■ パーソナライズ:ユーザーの属性や役割に基づいて
コンテンツをパーソナライズして表示
Application Platform
に必要な機能をフレームワークとして定義し、製
■ アプリケーション連携:Web アプリケーションやコラボレーション機能、
CMS などと連携
エンタープライズ Web ポータルが実現できます。
WebSphere Portal は単なるポータル・サイト
■ レスポンシブ Web デザイン対応:コンテンツに変更を加えることなく
マルチ・デバイスに対応したポータルを実現
品機 能として提 供しています。 あらゆる用途の
を提供するだけでなく、各種のアプリケーション
■ アプリケーション開発:JSR286 に準拠し、他ベンダーからもポートレットを提供。
グラフ表示なども簡単に開発できる開発環境も用意
も可能にした柔軟なポータル・ソリューションです。
■ 仮想化ポータル機能:1 つのポータル・サーバー・インスタンスを使用して
複数の論理的に異なるポータルを構築可能
群をフロントエンドで統合し、同時にモバイル対応
あらゆるエンタープライズ・ポータルを実現する
先進のフレームワーク
IBM WebSphere Portal は、エンタープライズ・ポータル基盤に必要な
フロントエンド統合で実現するユーザビリティーの向上
個々のユーザーに合わせたアプリケーションや情報を提供し、ユーザー
の満足度を高めることは、デジタル・エクスペリエンスとして企業が年々
Integration
機能をフレームワークとして定義し、それぞれの機能を製品機能として実
重要視している取り組みです。
装し、提供しています。ポータル責任者は、IBM WebSphere Portal を
ユーザーとはビジネス上のお客様だけでなく、社員においても同じです。
ポータル基盤に採用することで、ポータルに必要なすべての機能を利用
ポータルで、バックエンドにあるアプリケーションやサービス、情報など
でき、ユーザーの満足度を高めるコンテンツの充実に集中できます。また、
をフロントエンドに統合し、単一アクセス・ポイントとしてユーザーに提
国際標準である JSR186/286 の準拠をはじめ、OpenID 対応、マルチ・
供できます。
デバイス向けレスポンシブ Web デザインなど、常に新しい標準技術にい
IBM WebSphere Portal では、ポートレットを基本としてさまざまなアプリ
ち早く対応し、製品に実装しています。そのため、ポータル責任者は、新
ケーションや情報を統合します。単に表示するだけでなく、ワイヤリングと
しい技術動向を調査したり、ポータル・システムに対応させるといったこ
呼ばれる機能を使い、顧客情報が表示するといったポートレットで顧客名
とに多大な時間と労力を使う必要がありません。
をクリックすると、顧客コードがバックエンドで渡され、その顧客のコンタ
Smarter Process
B2B、B2C、B2E といったエンタープライズ・ポータルは、単純なフレー
クト履歴を自動で別のアプリケーションから取得して別のポートレットとし
ム分割したページやリンクで構成されたサイトだけでは不十分です。デ
てポータル上に表示する、といったポートレット間連携も可能です。
ジタル時代、ビッグデータ時代のエンタープライズ・ポータルでは、あら
さらに、表やグラフ描画などのグラフィカル・コンポーネントを使ったポ
ゆるデバイスから、大量のデータ、アプリケーションを最適なパーソナラ
ートレット開発も可能なため、既存システムを変更することなく、データ
イズされた情報、アプリケーションとして提供する必要があります。その
ベースからデータを取り込んで、ダッシュボードをポータル・アプリケー
ため、IBM WebSphere Portal では、LDAP に保持しているユーザーの
ションとして準備することもできます。
属性情報、ポータルで定義する役職などの情報に従って優れたパーソナ
既存システムに影響を与えないフロントエンド統合を可能とする機能を
IT Service Management
ライズが可能です。また、アクセスしているデバイスを認識し、最適な画
備えており、プレゼンテーション層でアプリケーションを統合するといっ
面を提供するレスポンシブ Web デザインにも対応しています。このよう
た、既存システムに影響を与えない迅速かつリーズナブルなアプリケー
に優れたポータル基盤を導入することは将来への柔軟性と拡張性を高
ション・プラットフォームとしても活用できます。
めます。
IBM WebSphere Portal は、GUI によるデザイン変更機能を提供してい
ます。そのため、ポータル管理者は、ドラッグ&ドロップ操作でコンテン
ツを追加したり、ページ・デザインを変更できます。最小限のワークロー
ドとスピードある対応により、継続的にユーザビリティー向上に取り組
み、満足度を高めることが可能になります。
Digital Experience
■ WebSphere Portal を使ったポータル・サイト例
■ Digital Experience 製品群のアーキテクチャー
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/websphere-portal-family
50
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Web Content Manager
■ 機能豊富なテキスト編集ツール:業務部門だけでリッチなコンテンツを作成できる
優れた編集ツール
■ パーソナライゼーション:ターゲットに応じたダイナミックなコンテンツ表示
ンテンツの開発と実装を加速させる製品です。こ
■ ワークフロー機能:コンテンツ公開前のビジネス・プロセスや
承認フローが組み込み可能
業務部門のユーザーがコンテンツを作成、管理し、
■ 無償テンプレートの提供:導入するだけで Web サイトが実現できる
無償のテンプレートを提供
ゼーション機能も搭載し、適切な情報を適切な
■ 他システムとの統合:IBM WebSphere Portal や
サード・パーティー製品と統合可能
チャネルを最大限に活用するため、デジタル・コ
のソフトウェアを使用すれば、IT 部門の制御下で
公開できるようになります。高度なパーソナライ
対象者に必要な時に配信することも可能です。
業務部門が中心となるデジタル時代のコンテンツ管理
無償テンプレートで簡単にサイト構築
IBM Web Content Manager はデジタル時代の Web コンテンツ管理
IBM は企業にとってのビジネス・ゴールを支援するためのソリューショ
製品です。従来の Web コンテンツは、社内外サイト問わず、コンテンツ
ンを提供します。その視点から考えると、単なる Web コンテンツを管理
の作成から公開までに多くの時間とコストが必要でしたが、IBM Web
することがビジネス・ゴールではないことも理解しています。IBM Web
Content Manager は、Web サイトの実装を加速するために、無償のコ
理、公開できます。
ンテンツ・テンプレート・カタログを提供しています。
ブラウザー・ベースのコンテンツ編集ツールにより、Web コンテンツの
このコンテンツ・テンプレート・カタログには、あらかじめ作成されてい
作成、公開、および管理を迅速かつ容易に実施できます。コンテンツ作
る多彩なコンテンツ・テンプレートと、インターネット / イントラネット
成者は、プログラミング・スキルの必要がありません。Web ベースのリッ
Web サイトのサンプルが用意されています。このカタログを使用すること
チテキスト・エディターを中心にしたオーサリング・ツールを使用できま
によって、マイクロサイトを含む Web サイトと、オムニチャネルのデジタ
す。また、機能の充実したインライン編集ツールによって、コンテンツ作
ル環境を作成して実装する作業を加速できます。
成の作業の簡略化も可能です。
サイト・ビルダー を使用すれば、サイト・テンプレ ートや事前定義の
Web ページ・パターンから必要なページだけを選択し、サイトの作成を
割、言語、デバイス、好みなどに合わせてコンテンツを切り替えるパーソ
自動化でき、マーケティング・プログラムや製品の立ち上げなどを素早く
ナライズ機能が必要です。画一的なコンテンツではデジタル時代のユー
サポートできます。
ザーは満足しません。IBM Web Content Manager はコンテンツ管理
コンテンツ・テンプレート・カタログはサイト実装の加速化だけでなく、
製品ながらパーソナライズ機能も提供しており、One-to-One の Web コ
IBM Web Content Manager の部品としても利用できます。
ンテンツを実現できます。
コンテンツ・テンプレート・カタログを取り出し、カスタマイズしたり再利
用したりすることで、最少の開発工数で最大のコンテンツ機能が実装で
きます。また、コンテンツ・テンプレート・カタログはレスポンシブ Web
コンテンツの承認機能ワークフローも提供しています。業務部門が作成し
デザインとして最初から設計されており、PC 用、スマートパッド用、スマ
たコンテンツが公開承認され、公開、公開期限が過ぎたら自動的にアーカ
ートフォン用と3種類の画面レイアウトを一組とした 15 パターン以上の
イブされる、といった一連のライフサイクルが実現でき、ビジネスに必要な
中から自由に選択できます。選択するだけでコンテンツに手を加えること
セキュリティーをコンテンツにも適用し、強化しています。
なく、それぞれのデバイスに合わせた表示に自動的に変更され、デジタ
IBM Web Content Manager は魅力的なコンテンツを迅速に作成して
ル時代のコンテンツ管理が実現できます。
充実したサイトの実現を支援します。
IT Service Management
IBM Web Content Manager は、Web コンテンツ作成の迅速化や省力化
だけでなく、業務部門がコンテンツを作成し、公開するのに必要とされる
Smarter Process
デジタル時代の Web コンテンツ管理には、ユーザーのニーズ、行動、役
Integration
Content Manager を利用すると業務部門で Web コンテンツを作成、管
Application Platform
IBM Web Content Manager は、デジタル・
Application Development
デジタル・エクスペリエンス時代のコンテンツ管理システム
Digital Experience
■ IBM Web Content Manager を使ったサイト例(デモサイト)
■コンテンツの編集作業イメージ
(デモサイト)
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibmwebcontmana
IBM Systems Middleware Solution Guide
51
Application Development
顧客/社員向けWebエクスペリエンスSuite製品
IBM Customer Experience Suite/IBM Employee Experience Suite
IBM Customer Experience Suite と IBM
Employee Experience Suite は、それぞれ、
顧客あるいは社員の Web エクスペリエンスの
実現に必要なコンポーネント製品を含んでいま
Application Platform
す。それぞれのコンポーネントは WebSphere
Portal を中心に統合され、一体化されたユー
ザー・インターフェースを提供します。
■ IBM Customer Experience Suite:
ソーシャル・ネットワーク、Web コンテンツ管理、ポータル、アナリティクス、
マッシュアップといった機能を活用しデジタル・チャネルを実現。
パーソナライズされたマーケティングにより顧客ロイヤルティーを向上
■ IBM Employee Experience Suite:
パーソナライズされた魅力的な Web コンテンツや、チャット機能による
オンライン・コラボレーション、Web フォームやエンタープライズ・サーチを提供。
従来のイントラネットを変革し、社員の効率的な情報活用とコラボレーションを実現
Web チャネル強化ソリューション:
IBM Customer Experience Suite
コア・ビジネスに集中するイントラネットの実現:
IBM Employee Experience Suite
Integration
IBM Customer Experience Suite には、今日のお客様の常に進化する
IBM Employee Experience Suite は、社員向けのより魅力的なイント
ニーズを満たし、かつ優れた Web エクスペリエンスの提供を可能にする、
ラネット・エクスペリエンスを実現します。マルチ・デバイスに対応し、オ
さまざまな機能が結合されています。主な機能には、コンテンツ管理、拡
フィス内 / 外の従業員のサポートが可能です。社員がコア・ビジネスに
張性や柔軟性に優れた Web プレゼンテーション・フレームワーク、組み
集中できる時間を増やすことは、企業に大きな価値をもたらします。し
込みのソーシャル・コミュニケーション、リアルタイム・コミュニケーショ
かし現実には、情報探索に長時間を費やしてナレッジ共有ができず、日
ン、パーソナライゼーション、エンタープライズ・サーチ、アナリティクス
頃使い慣れたモバイル端末や直感的でわかりやすい Web コンテンツ
や e- コマースの統合などの機能、およびモバイル・デバイス・サポートが
とはかけ離れた古いイントラネットが生産性を低下させています。IBM
あります。これらの機能を活用することでお客様とのエンゲージメントを
Employee Experience Suite は、デジタル時代の れる情報や必要な
高めることができます。IBM Customer Experience Suite を利用すると、
加速するビジネス・スピードの中で企業の課題解決を支援します。IBM
Smarter Process
1 つのコンテンツから、自社サイトだけでなくソーシャル・サイトへの投稿
WebSphere Portal Server は、役割ベースでアプリケーションやコンテ
も同時に可能にしたシングル・メッセージ、マルチ・デバイス、マルチ Web
ンツを集約し、パーソナライズされたイントラネット構築を可能にしま
チャネルを実現したり、ソーシャル技術を利用したコンテンツの用意も可
す。IBM Web Content Manager で、日頃使い慣れたモバイル端末に
能です。つまり、コンテンツ作成者がブログなどで直接お客様に語りかけ
も対応した魅力的なコンテンツを簡単に作成できます。業務部門は、IT
たり、お客様がそれにコメントを返したり、企業が提供する製品やサービ
部門の支援なしにマルチメディアを使用した魅力的な Web コンテンツを
スなどについて仲間意識を持つコミュニティーを通じて意見交換したり、
作成、公開でき、社員のサイトアクセスを増やせるでしょう。IT 部門では、
といろいろな形でつながりを保つことができ、親しみやすい Web サイト
コンテンツの開発や導入の時間を短縮します。コンテンツ・テンプレー
を運営することが可能になります。また、Web サイト運営を最適化する
トを利用して最小限の作業で素早くイントラネットを構築できます。IBM
IT Service Management
ためには分析が欠かせません。お客様の趣向やインターネット世界は常
Forms は、Web フォームをイントラネットに取り込み、フォーム・ベース
に変化しています。その変化を敏感に感じ、お客様が定期的にアクセスし
の処理を自動化します。データを Web フォームに取り込んだり、Web フ
たくなる Web サイトを運営することが重要です。お客様の嗜好をコンテ
ォームからデータを収集して業務効率を高め、ビジネス・プロセスのス
ンツ単位に分析し、分析結果から即座にアクションを取ることが大切です。
ピード化を図ります。IBM Content Analytics with Enterprise Search
お客様の関心あるコンテンツをダイナミックに Web サイトのトップにレイ
は、イントラネット環境全体でのコンテンツ検索を可能にします。IBM
アウト変更したり、コンテンツを関連部署やお客様と接する機会の多い
Sametime Limited Use は、在席表示機能やチャット機能を備えており、
現場の担当者が作成したり、Web サイトにリアルタイムな PDCA サイクル
同僚とのチャットでの意見交換や、迅速な問題解決を支援します。
を取り込むといった、Web サイトの運営も支援します。
Digital Experience
■ Suite 製品のポートフォリオ
■ Suite 製品を使ったサイト例
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibmcustxpersuit
52
IBM Systems Middleware Solution Guide
IBM Forms Experience Builder
■ フォームの容易な作成:IT 部門の支援なく、ブラウザ上で Webフォームを設計
■ 結果の表示と解析:Webフォームによるアンケートの集計結果のグラフ表示と解析
ブラウザー内で Web フォームを簡単に作成で
■ シンプルなワークフロー:ワークフローのステージを
任意のアプリケーションに追加可能
た URL を回答者に送信したり、Web サイトに
■ サイトへの統合:IBM WebSphere Portal ベースの Web アプリケーションに
Webフォームを組み込み可能
ることで、ユーザーのスキル・レベルに関係なく、
きます。作成した Webフォームに関連付けられ
公開するだけで IT 部門の支援なくアンケートな
どの情報を収集するアプリケーションを短時間
で作成して実装できます。
作成が容易な Web フォーム・アプリケーション
Web フォームによるデジタル・チャネルの推進
IBM Forms Experience Builder を使用することで、技術者でなくても、
デジタル・チャネルの重要性は、顧客向けサービス、社員向けサービス
顧客、市場及び社員のニーズへの即応性を高めて、効率の改善、顧客
を問わずに日々増しています。私たちの生活は、スマートフォンに代表さ
れるデジタル化が進んでおり、同時にユーザー自身が注文や変更手続き
フォーム・アプリケーションを構築できます。
を行うセルフ・サービス中心へとユーザー志向も変化しています。IBM
IBM Forms Experience Builder の最大の特長は、業務部門のユーザー
Forms Experience Builder は、セルフ・サ ー ビス時代の中心となる
を対象とした簡単に使用できる Web ベースの設計ツールを提供している
Web フォームを業務部門が迅速に作成することを可能にします。
ことです。業務部門での Web フォームの作成を前提としているため、柔
ある自治体では、IBM Forms Experience Builder を使用して住民向け
軟なレイアウトと簡単なドラッグ&ドロップ操作で設計できます。グラフィ
サービスを Web フォーム・アプリケーションとして用意し、Web サイト
カルなルール&式エディターで素早く事前に機能を適用したり、リストと
を通じて住民に提供しています。その効果として住民の満足度は向上し、
グラフを備えた自動データベース、シンプルなロールとユーザー・セキュ
同時に申請の電子化により職員の作業負荷の軽減、サービスの品質向
上にもつながっています。
IBM Forms Experience Builder は単なる電子フォーム作成ツールでは
ある企業では、IBM Forms Experience Builder を使用して一般消費者
ありません。役割ベースのアクセス制御とビジネス・プロセスへの適用は、
からの作業依頼を Web フォーム・アプリケーションとして用意し、Web
ユーザーの通知と承認を自動化します。簡易なワークフローにより実際
サイトから受け付けています。フォームの選択肢には計算式や入力チェ
のビジネス・プロセスに連動した Web フォーム・アプリケーションが構
ックが組み込まれており、適切なデータとして扱われます。また、入力と
築できます。
同時に見積もりシミュレーションも行われ、顧客満足度向上とともに標
準化された作業計画の自動化を実現しています。ある企業では、社員の
Smarter Process
リティーの割り当てといった作成と変更を容易に行うことが可能です。
Integration
/社員サービスの向上、収益性につながる時間の短縮を支援する Web
Application Platform
IBM Forms Experience Builder を利用す
Application Development
業務部門で実現するWebフォーム・アプリケーション
目標管理において昨年実績に基づく目標値が初期値として IBM Forms
Experience Builder で作成した社員目標管理フォームに渡されます。社
と面談しながら目標値を修正、合意しています。この結果、社員と上司
のワークロードは軽減され、より多くの時間をビジネスに費やすことがで
きます。また、Web フォームを通じて目標管理も自動化でき、人事部門
としても正確かつ効率的なマネージメントができます。このように Web
フォームはデジタル・チャネルに多様な価値をもたらします。
IT Service Management
員はあらかじめシステムで自動的に設定された目標値をベースに、上司
Digital Experience
■ Forms Experience Builder を使用したフォームの例
■ Forms Experience Builder 画面例
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/ibmformexpebuil
IBM Systems Middleware Solution Guide
53
Application Development
IBM Digital Experience on Cloudによるデジタル・エクスペリエンスの最速な実現
IBM Digital Experience on Cloud
Digital Experience on Cloud は、クラウド環
境でデジタル・エクスペリエンス・プラットフォーム
を提供します。これにより企業はサインアップ一
■ 統合プラットフォーム:IBM Digital Experience のプラットフォームを
1 つに統合し、PaaS で提供
■ Managed by IBM:IBM が運用、ヘルスモニタリング、
ミドルウェアのアップグレードなどを実施
Application Platform
つでクラウド上のプラットフォームがすぐに利用で
■ 無制限の利用ユーザー:契約頂いたサーバー・キャパシティー内であれば
利用ユーザー数無制限
要であり、得意とする分野、つまりお客様にフォー
■ セキュリティー:SAML によるセキュリティー強化や、OAuth の OpenID による
パブリック・サイトとの統合
き、構築、保守から解放されます。同時に最も重
カスし、コンテンツの充実に集中できます。デジタ
ル・チャネルがビジネスの重要な手段になります。
■ スケール・アップ:追加契約のみでサーバーのスケール・アップが可能
■ マルチ・デバイス対応:レスポンシブ Web デザインとしてモバイル端末にも対応
優れたデジタル・エクスペリエンスを実現する多彩な機能
Managed Platform as a Service で手に入れる価値
IBM Digital Experience on Cloud は、顧客、パートナー、社員のため
Digital Experience on Cloud により、これまでにないほど簡単に、業
に魅力的なオム二チャネルのデジタル・エクスペリエンスを実現します。
界をリ ー ドするデジタル・ エクスペリエンスを始められます。Digital
PaaS プラットフォームにより、企業はインフラから解放され、お客様に
Experience on Cloud は、IBM が完全に管理し、提供するサービスです。
Integration
フォーカスすることが可能となりました。航空会社の顧客サイトをはじ
あらゆる規模の最適化された環境に対してサブスクリプション・ベース
め、多くのお客様に採用されいている IBM WebSphere Portal と IBM
で利用できます。つまり、企業はお客様のプロジェクトが必要とする適
Web Content Manager、さらにサイトの迅速な立ち上げを可能にする
切なサイズと数の環境だけで始められ、プロジェクトの進化やビジネス
Content Template Catalog が統合的に利用できます。その結果、ター
の成長に合わせてキャパシティーを増大できる柔軟性があります。
ゲット・ユーザーごとに魅力のあるコンテンツを、業務部門が自由に作
Digital Experience on Cloud プラットフォームの機能は以下のとおり
成、管理、公開できます。
です。IBM SoftLayer の堅固で拡張が容易なセキュアかつスケーラブ
IBM Digital Experience on Cloud は、Web コンテンツ機能だけではあ
ルなクラウド・インフラストラクチャーを利用し、完全にクラスター化さ
Smarter Process
りません。優れたデジタル・エクスペリエンスの実現には、さまざまなコ
れた環境インスタンスを用意しています。基本構成から始めて、ビジネ
ンテンツと同時にアプリケーション・システムとの統合も必要です。IBM
ス・ニーズの増大に合わせてキャパシティーの追加が可能です。IBM
Digital Experience on Cloud はクラウド環境であると同時に、社内/社
Managed Services のプロフェッショナル・チームは、プロビジョニング、
外のアプリケーション・システムやコンテンツとの連携を可能にするデジ
アップグレード、セキュリティー、モニタリング、バックアップ、リカバリ
タル・データ・コネクターおよびスクリプト· ポートレットを提供しており、
ーのほか、カスタム構成、ご使用の環境の調整などを確保して、企業を
バックエンド・システムに変更を加えることなく、サイトに統合できます。
運用上の単純作業から解放します。
もちろん、あらゆるデバイスからのアクセスを想定し、レスポンシブ Web
エクスプロイト内蔵の LDAP ディレクトリ、SAML を使用したエンタープ
デザインにも対応しています。ユーザーからのアクセス・デバイスは急激
ライズ・セキュリティーとの統合、または Google、Facebook や Yahoo!
IT Service Management
にモバイル・デバイスにシフトしており、必要不可欠なモバイル対応をプ
のようなパブリックなプラットフォームとOAuth を使用した連携も可能で
ラットフォームで吸収することでビジネスに直結する魅力的なコンテンツ
す。すぐに使用できる構成のため、ハードウェア、ソフトウェア、運用に
に集中できます。プラットフォームから解放され、業務部門がダイレクト
対して個別の設計サイクルや調達サイクルが不要です。契約の数週間後、
にコンテンツにメッセージを込めてお客様と向き合う、ここから優れたデ
数カ月後ではなく、数日後には価値を実感できるはずです。価値実現ま
ジタル・エクスペリエンスが始まります。
での時間の短縮と俊敏性の向上が可能になり、Digital Experience on
Cloud によって新しいデジタル・エクスペリエンスの価値を享受できます。
Digital Experience
■ IBM Digital Experience のリーダーシップ
■ IBM Digital Experience on Cloud の適用シナリオ
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/products/ja/digital-experience-cloud
54
IBM Systems Middleware Solution Guide
SaaS 製品一覧
デジタル変革の時代、ビジネスが必要とする新しいアプリケーションを
Service)や SaaS(Software as a Service)の形態でも提供されており、
迅速に提供することが、他社との差別化において非常に重要になりま
スモール・スタート、早い導入、コスト削減を求めるお客様に最適な選
す。クラウドを利用することで、IT インフラやソフトウェアを素早く構築
択肢となっています。それぞれの製品が提供する機能については、各ペ
したり、アプリケーションやサービスをすぐに利用することができるよう
ージのソリューション紹介をご参照ください。
になります。IBM のさまざまなソリューションも、PaaS(Platform as a
カテゴリ
SaaS 製品
製品概要
該当ページ
Application
Development
IBM Collaborative Lifecycle
Management SaaS
生産性向上の前に立ちはだかる「カベ」を取り払い、
「人」中心のプロセス管理を実現
※1
IBM PureApplication Service
on SoftLayer
ビジネス変化に即応できるシステム自動構築&運用ソリューションを
SoftLayer の専有ベアメタル上で実現
P20
IBM Application Server on Cloud
Java EE 標準仕様準拠の高性能アプリケーション・サーバー
P22
IBM Integration Bus on Cloud
汎用的な接続と変換により、あらゆる連携ニーズをカバーする IBM の戦略的なミドルウェア
P28
IBM API Management on Cloud
API の作成・公開・運用・分析を圧倒的なスピードで実現する、包括的な API 基盤ソリューション
P29
IBM WeSphere Cast Iron Live
クラウド・アプリケーションとオンプレミス・アプリケーションを数日間で統合し、
生産性向上とコスト削減を実現
P31
IBM Blueworks Live
業務プロセスの見える化・改善・管理のための、クラウド型 BPM ツール P33
IBM Business Process Manager
on Cloud
ビジネス・プロセスの可視化を実現しインサイトを引き出すための総合 BPM プラットフォーム
P34
IBM Operational Decision Manager
on Cloud
料金、規約、プロセス管理、クレーム対応などの判断ルールを即時に反映、高速に実行
P36
IBM Control Desk SaaS
ITIL 準拠のサービス・マネジメントを実現するソリューション。
管理コストを削減しながらユーザー満足度を向上させます
P40
IBM Monitoring SaaS
インフラ、アプリ、ワークロードのリソースをモニタリング、
障害、パフォーマンス、キャパシティーに関する問題を効率的に解決します
P43
IBM Application Performance
Management SaaS
重要なアプリケーションに対して、
ユーザー体感、トランザクション、リソースのモニターを行い、効果的な問題解決に対応
P44
IBM Workload Automation SaaS
異機種混在環境において、柔軟で拡張が容易な
ワークロード・オートメーションとジョブ・スケジューリングを実現
P45
IBM Operations Analytics
- Predictive Insights On Cloud
サービスに影響が及ぶ前にアプリケーション、ミドルウェア、インフラストラクチャーの
障害予兆を検知する
P46
IBM Application Diagnostics SaaS
アプリケーションの可視化をコード・レベルで行い、
アプリケーション・サーバーの正常性をモニター
※2
IBM Digital Experience on Cloud
Web サイトのコンテンツ開発および管理のためのプラットフォームをクラウドから提供
P54
Application
Platform
Integration
Smarter
Process
IT Service
Management
Digital
Experience
SaaS
■弊社ホームページをご参照ください。
※ 1 IBM Collaborative Lifecycle Management SaaS:http://jazz.net/products/clm
※ 2 IBM Application Diagnostics SaaS:https://www.ibmserviceengage.com/application-monitoring
IBM Systems Middleware Solution Guide
55
z Systemsソフトウェア
新サービスの投入スピードを加速し、
堅牢なビジネス・システムを実現したいお客様にお勧めします
アプリケーション基盤製品群
z Systems は、高い信頼性に基づく長年の安定稼働の実績と、アプリケ
の強力な問題判別ツールのファミリーにより、従来型だけでなく、Web
ーションの互換性により、現在でも多くの重要な基幹業務を COBOL や
べースやサービス指向のアプリケーションであっても、また、新しいアプ
PL/I ベースで稼働させています。さらに、変化の激しいビジネス環境を
リケーションを作成する場合でも、アプリケーションの提供を効率的に
うけて、柔軟かつスピーディーに変更可能で、保守性に優れたシステム
行い、ライフサイクル全体をサポートします。このツールは、CICS、IMS、
の重要度が高まり、WebSphere Application Server(WAS)for z/OS
DB2、やさらに WAS for z/OS など、さまざまな z/OS 環境で使用でき、
や IBM Integration Bus(IIB)
などのオープン・テクノロジーをベースにし
サービス指向アーキテクチャー(SOA)
z Systems 環境を再構築したり、
たミドルウェアのシステムを、z Systems 上で稼働させるお客様が増え
のハブとして利用する際にも役立ちます。
てきました。また、変更頻度の高いビジネスロジックをアプリケーション
から切り出してルールとして管理し、既存の IMS や CICS から呼び出すこ
とで、新規ビジネス要求に柔軟に対応が可能となる、最先端のビジネス・
を z/
ルール管理システム IBM Operational Decision Manager(ODM)
OS 環境でも活用できるようにしています。これにより、ビジネス・ユー
ザー自身によるルール変更やテスト工数の削減が可能となり、劇的なリ
リースサイクルの短縮を実現します。
また、既存の CICS システムにおいても、中核となる 4 つのツールを活
用することで、より一層効率的・効果的にアプリケーション開発やテス
ト、システム管理を行えるようになります。例えば、CICS 資源を可視化
することで、アプリケーションとプラットフォームの依存関係を明確にし、
アプリケーション変更に伴う修正を容易にすることができます。CICS
Explorer などの最新の統合ユーザー・インターフェースと連携すれば、
十分なスキルがなくても CICS システムの管理が可能となります。
アプリケーション・パフォーマンス分析、ソース・コードのデバッグ、アプ
リケーションの異常終了分析、およびデータ管理などの分野においては、
コスト効率に優れ、高機能な IBM 問題判別ツールを提供しています。こ
■ IBM ODM for z/OS 構成パターン
CICS 管理・運用ツール
IBM CICS Configuration Manager for z/OS
CICS 資源定義の一元管理を行うツール。定義の「変更管理」機能、資源定義セットの比較、監査、変更のバックアウト、各種レポートの作成など、
CICS 資源定義の管理ワークロードを軽減。開発→テスト→本番システムへの資源定義移行を自動化も可能
IBM CICS Deployment Assistant for z/OS
CICS 領域の運用管理を GUI(CICS Explorer)から行うツール
CICS 領域の始動/終了、CICS 領域のコピー、CICSPlex 化を GUI ベースで援助し、管理ワークロードを軽減
IBM CICS Interdependency Analyzer for z/OS
CICS アプリケーション構造の可視化を行うツール。CICS 資源間の関連や利用状況を把握・分析し、トランザクション構造の速やかな理解を援助
プログラムやファイル等の資源を変更する際の影響分析や、CICS 移行時の API/EXIT 調査、スレッド・セーフ化などもサポート
IBM CICS Performance Analyzer for z/OS
CICS アプリケーションのパフォーマンス管理、チューニング、キャパシティー・プランニングに役立つ多彩なレポートを、
SMF レコードから容易に生成できる。200 を超えるサンプル・フォーマットも提供。CSV ファイルの生成や CICS Explorer との連携も可能
IBM CICS Transaction Gateway for z/OS
CICS アプリケーションへの Java EE 標準ベースのアクセスを可能にするコネクター製品
WebSphere Application Server(WAS)と CICS アプリケーションの連携をサポート。分散プラットフォーム上の WAS から z/OS 上の CTG へ接続する構成も可能
アプリケーション開発・運用ツール
IBM Application Performance Analyzer for z/OS
アプリケーション・プログラムのパフォーマンス測定ツール。バッチ、オンライン・トランザクション(IMS、CICS、WAS 等)のアプリケーション・プログラムの
資源使用状況をリアルタイムに計測しパフォーマンス・チューニングのための情報を画面表示、印刷形式で提供
IBM Debug Tool for z/OS
COBOL、C/C++、PL/I 等をサポートする対話式ソース・レベル・デバッガー、およびアプリケーションのカバレッジ、ロード・モジュールの内容レポート、
古い COBOL ソースを新しいものに変換する等のユーティリティーを同梱したアプリケーション開発、テスト支援ツール
IBM Fault Analyzer for z/OS
z/OS アプリケーション / システムの障害分析を強力に支援、専門知識がないユーザーでも容易に障害解析可能
IBM File Manager for z/OS
QSAM、VSAM、DB2、IMS DB、CICS 資源、MQ メッセージ等データ・ファイルの作成、編集、比較、印刷等のファイルのメンテナンス支援ツール
IBM Workload Simulator for z/OS and OS/390
ワークロード推定・評価ツール
端末装置や関連メッセージをシミュレーションし機能テスト、レグレッション・テスト、パフォーマンス・テスト等を実行
IBM HourGlass
z/OS 開発者向けの日時シミュレーション用ソフトウェア製品
システム日時を変更せずに特定の JOB やトランザクションをユーザー指定の仮想日時で実行可能にするツール
メッセージング、アプリケーションサーバー、ビジネス・ルール
z Systems
56
IBM Operational Decision Manager for z/OS
重要なビジネス・アプリケーションのアクションを管理し、運用上の意思決定を自動化できる、
ビジネス・ルールとイベント管理を結合させたプラットフォームをz/OS 上で提供
IBM Business Rules for z/OS
WAS for z/OS ベースのランタイム構成の他、スタンド・アローンや CICS JVM サーバー上での構成も可能。バッチや IMS/CICS 環境での COBOL、PL/I からの容易なルール実行をサポート
IBM Integration Bus for z/OS
ミドルウェア・アプリケーション統合エンジン。情報を選択して配布する強力な情報ブローカー
メッセージおよびプロトコルの交換機として機能し、バスを通過するデータの可視性を提供
IBM MQ Managed File Transfer for z/OS
ファイルのサイズに関係なく、監査性、可視性、信頼性を備えた管理ファイル転送ソリューションを提供
MQ メッセージングを活用したファイル転送で、ファイルおよびメッセージの両方を、単一の信頼できるトランスポートに統合可能
IBM WebSphere Application Server for z/OS
z/OS 上で稼働するアプリケーション・サーバー
Java EE 6 完全準拠で Web サービス対応のサーバーの他に、Java EE のサブセットをサポートし、非常に軽量で起動も高速な Liberty Profile も同梱
組織や企業の稼働システムで使用される複雑で多様なビジネス意思決定ロジックの定義から、導入、実行、モニター、管理までを実施。
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/jp/systemz/solution.html
IBM Systems Middleware Solution Guide
z Systemsソフトウェア
IT運用プロセスの標準化やIT資源の最適化を図り、運用を効率化したいお客様にお勧めします
IT システム管理製品群
近年の業務の多様化や変革の迅速化に対応するために、IT システムの
運用プロセスの標準化や IT 資源の最適化を図り、運用を効率化するこ
とがより一層重要になっています。IBM は 1964 年の S/360 メインフレ
ーム発表以来、早くからシステム管理のベスト・プラクティスを追求・整
理し、運用のベースとなる機能を製品化してきました。
統合運用のスイート・ソリューションである IBM Service Management
Suites は、コンソ ー ル運用自動化分野で長い歴史を持つ IBM Tivoli
NetView for z/OS と IBM Tivoli System Automation for z/OS(TSA
for z/OS)を軸に、IBM Tivoli OMEGAMON ファミリーによるパフォーマ
ンス監視と Tivoli Asset Discovery for z/OS の資産管理を連動させ、プ
ロアクティブな自動化制御や各種運用プロセスの統合管理を実現します。
バッチ・ジョブ運用の分野では、z/OS だけでなくAIX、Linux、Windows
等の各種分散系 OS のジョブを統合制御する IBM Workload Scheduler
for z/OS(IWS for z/OS、旧名 Tivoli Workload Scheduler for z/OS)
■ z Systems 運用管理ドメイン ∼ソリューションと使用者のビュー∼
は、TSA for z/OS と連携させることで、コンソールやパフォーマンスの
制御自動化にスケジューリングの機能を加えることが可能となり、より柔
軟で、高信頼・高品質な運用インフラストラクチャーを構築できるように
設計されています。
また、コンソール・ログやパフォーマンス・ログを探索・分析する新製品
が用意されてい
として IBM Operations Analytics for z System(IOAz)
ます。IOAz と TSA for z/OS や OMEGAMON とが連携して監視・検知
を行い、さらに GUI の監視コンソールを統合することにより、障害分析
の一層の効率化や監視プロセスのさらなる改善を図ることができます。
これらの IT Service Management 製品群は、プラットフォームによらな
い同一の設計思想を持つことで、その接続性と拡張性を高めています。
個々の運用管理レベルの向上だけでなく、さまざまなツールを自由に組
み合わせることで IT システム全体にわたる広範囲・高品質な運用を実現
できます。
■監視の自動化ソリューションに、リアルタイムな情報収集と解析を組み込むことで、
障害の事前回避、早期解決、全体最適化が可能な Intelligent な自動運用を行う
自動化
IBM Tivoli NetView for z/OS
z/OS や z/OS ミドルウェアのコンソール、ネットワーク資源の監視・自動化制御を行う z/OS の管理インフラを提供。
各種分散サーバーとのコマンド、イベントの送受信もサポートする
IBM Tivoli System Automation for z/OS
NetView for z/OS をインフラとして利用し、自動化ポリシーに基づく複雑な z/OS 環境のコンソールを主とする運用自動化機能を提供。
DB2、IMS、CICS、WAS、IBM Workload Scheduler(IWS)、OMEGAMON 等他製品と連携可能
IBM Workload Scheduler for z/OS
z/OS からの、z/OS、UNIX、Windows 等のサーバーを含むエンド・ツー・エンドのバッチ・ジョブ運用の自動管理機能と強固な障害回復機能を提供
IBM Operations Analytics for z Systems
SYSLOG、SMF ログの探索、傾向分析を行い、メッセージの異常状態を検知する分析機能とアラート機能を提供
監視
IBM Tivoli Asset Discovery for z/OS
IBM Tivoli OMEGAMON Family
IBM Tivoli OMEGAMON XE for CICS on z/OS
インストール済みソフトウェア製品やユーザー・アプリケーションの識別とそれらの実際の使用率を把握・分析。
未使用のソフトウェアや使用率の低いソフトウェア、あるいは冗長ソフトウェアを削除し、コスト削減を図ることが可能
z/OS、IMS、DB2、CICS、WAS、MQ 等 z/OS ミドルウェアのパフォーマンス情報を取得し、監視・分析するツール。対象 OS、ミドルウェア単位に製品提供されるが、
全製品共通の GUI を持ち、トランザクション単位等で各ミドルウェアのパフォーマンス情報を連携・分析することも可能
CICS リージョンおよびトランザクションをリアルタイムに監視し、問題の早期警告−分析−自動解決を通して
最大限のパフォーマンスとアベイラビリティーを確保する管理ツール
パフォーマンス管理とシステム管理を統合的に行う一連の Tivoli OMEGAMON XE シリーズの一つとして、DB2 Performance Expert と
OMEGAMON XE for DB2 を統合してさらに強力になったツール。バッチ・レポートからオンライン・モニタリングの各種パフォーマンス管理機能を提供
IBM Tivoli OMEGAMON XE for IMS on z/OS
IMS システムのパフォーマンスと可用性を最適化するための管理ツール。
競合、および遅延や故障を未然に防ぐのに役立つさまざまな主要 IMS 属性について、レポートを作成
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Messaging
IBM MQ、IBM WebSphere Message Broker に対して、
単一の統合ビューによる、安定性があり包括的かつプロアクティブなモニターおよび管理機能を提供
IBM Tivoli OMEGAMON DE on z/OS
OMEGAMON XE 製品からすべての情報を単一のインフラストラクチャーのビューに統合。
すべての主要なシステムとコンポーネントの情報を単一のユーザー・ビューにした System z 統合ビューを表示する機能を提供
さらに詳しい情報は ■http://www.ibm.com/software/jp/systemz/solution.html
IBM Systems Middleware Solution Guide
z Systems
IBM Tivoli OMEGAMON XE
for DB2 Performance Expert on z/OS
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RTL: Middleware Solutions Guide Vol.1