追加資料 ver.2 Pt. ACS トウモロコシ高騰 トウモロコシ高騰 2012 年、7 月にトウモロコシの価格は最高値(333 ドル/トン)を更新しま した。2008 年以来の高値であり、原因は悪天候によるものと言われています。 2008 年の時は「世界食糧危機」が来たと騒がれていましたが今回の高値につ いては新聞では取り上げられましたが 2008 年ほどの騒がれ方はしていないよ うに感じられました。 背景にはトウモロコシの価格が高騰したにも拘わらず(当時と比べ 16%アッ プ!)は異常な値上がりではあるが円高(当時は 1 ドル=110 円)によって金 額的にはまだ「安い」と感じられているからだと思われます。 今年の高値の要因はアメリカを襲った干ばつであり、南米の大雨であり環境の 変化が要因となります。しかしながら人口増加が引き起こす穀物用トウモロコ シ需要は年々高まっています。 トウモロコシの見通 トウモロコシの見通し 見通し 2012/ 2012/2013 トウモロコシ価格の決め手となるアメリカで以下のような予想が立てられてい ました。 2012 年のトウモロコシ作付面積は前年度比444万エーカー増の9636万 エーカーと見込まれていました。2012/13 年度の譚集は 163.5 ブッシェル と見込まれ、生産量は前年度を上回る(17%)145 億 700 万ブッシェルと推 測されていました。これらの数値は通常の天候であれば記録的な生産量となり、 期末在庫量は前年度の 2 倍を超える見込みとなっていました。前年度のトウモ ロコシは洪水や熱波により、当初の見込みを下回る生産量となりましたが、残 念ながら本年度も同じく気象変化による影響によりトウモロコシの生産量は世 界的に大幅ダウンとなっています。異常気象を引き起こすラニーニャ現象は終 息に向かっていいますが、アメリカ・コーンベルトの干ばつが見られることか ら、今後の天候についても注意が必要となります。トウモロコシの輸入に対し て日本は 100%アメリカに依存している現状で、アメリカ以外の流通を確保す ることは今後の課題となります。天候が比較的安定しているインドネシアでの トウモロコシの栽培は大きなビジネスに発展していく可能性があります。 インドネシアの季節 インドネシアの季節と 季節と天候 四季がある日本と比べインドネシアの季節は二季に分かれます。雨季と乾季に 分けられます。NTB エリアでは 12 月から 3 月を雨季とし、4 月から 11 月を 乾季としています。世界的な気象変化により季節の時期が若干ずれることはあ りますが、基本的に安定しています。農作物にとって台風などの悪天候は非常 に影響する要因ですが NTB には台風は発生しません。理由は地球のメカニズム にあります。地球は自転しています。自転により海流が発生し、また大気も海 同様、気流が発生しています。台風の元となる熱帯性低気圧は陸上では発生し ません。海上でも海面水温が 26 から 27 度以上でなければ発生しません。そ れに加え赤道をはさむ南北 10 度の間では転向力(自転の影響によって発生す る力)が小さいため発生しません。このため NTB には台風の発生がありません。 トウモロコシ需要拡大 トウモロコシ需要拡大 トウモロコシの価格高騰の要因に需要拡大があげられます。近年、中国がトウ モロコシ輸入大国へと変貌したことによりトウモロコシ価格が引き上げられて います。1009 年以降、国内需要(年間需要は 1 億 7000 万トン、内 1 億 2000 万トンは飼料用)の拡大により自給率が高かった中国でも近い将来 500 万トン に達する可能性があるとも指摘されています。このことから飼料用トウモロコ シのニーズは世界中で高まっていくことは容易に想像できます。 トウモロコシの価格推移 トウモロコシの価格推移 US$/ US$/Ton
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