2015 年 4 月 23 日 No.36 発行 : 連合 (総合組織局・連帯活動局) 情報労連 電話 0 3 -5 2 9 5 -0 5 1 3 F AX 0 3 -5 2 9 5 -0 5 4 7 r e nta i @ sv. r e ngo - ne t .o r . j p 日本 労 働組 合 総連 合 会( 連合) htt p :/ / www . jt u c -r e ngo .o r . jp/ の活動紹介 その1 情報労連は、東日本大震災の復興支援活動として、2011 年 11 月か ら「岩手県三陸やまだ漁業協同組合復興・再生支援」(復興カキオー ナー募集)に取り組み、最終的な集約金およそ1億 5500 万円を 2012 年 2 月、同漁協に贈りました。 三陸海岸のほぼ中央、南北の半島が円筒状に海を取り囲む山田湾 は、その穏やかな波からカキやホタテ、ワカメなどの養殖が盛んで、湾に 面する岩手県山田町は、かつて殻つきカキの生産量日本一を誇った水 産業の町でした。 しかし、2011 年 3 月 11 日。巨大な津波がこの町にも押し寄せ、養殖 網や漁港、水産加工工場、市場もろとも飲み込んでしまいました。やま だ漁協では湾内にあった 4039 台の養殖網が全滅し、登録漁船 1353 艘のうち、残ったのはわずか 210 艘。津波により壊滅的なダメージを受 けました。 出資金は、カキの養殖施設や加工施設の復旧に用いられました。震 災で約 4000 台から約 600 台に減った養殖用のイカダは 2000 台まで に回復しています。 1 口 5000 円で出資を募ったカキオーナーには2~3年後に山田町 自慢の復興カキ(加熱用)を一口あたり 20 個宅配されます。 昨年より、発送準備が整い、山田町より復興カキが発送されていま す。すでに到着した組合員からは、想像以上に大きくて驚いた、家族 でおいしくいただいたなどといった声が届いています。復興カキは今年 5月に全てのオーナーに発送完了予定であり、現在、おいしいカキが 続々全国のご家庭に配送されているところです。 「東日本大震災からの復興・再生」にむけては、足取りが遅くまだ道 半ばであるとの認識から、情報労連は今後も被災地が置かれている状 況を正確にキャッチし、現地ニーズをふまえた取り組みを計画・実践し て行きます。 http://www.joho.or.jp/work/fukko_oyster/ (復興カキオーナーの取り組み紹介ページ) 2013 年 10 月に取材した際のやまだ漁 協の皆さん イカダの台数を震災前の半分にして 実入りの良いカキが育っています 地元の間伐材などで組み上げられた 新しいイカダ ※次回は、福島県南相馬市で実施している「情報労連統一ボランティア行動」についてご紹介します。 本ニュースは、全国の皆さんの声をベースに発行していきます。「こんな取り組みしているよ」「今、 現地はこうなっている」などの声や写真をぜひお寄せください。お待ちしています! ●連合・連帯活動局 TEL:03-5295-0513/FAX:03-5295-0547/メール:[email protected] E メール:[email protected] 連合本部は、次年度の「政策・制度 要求と提言」に、東日本大震災からの復興・再生に向けた政策を反 映するために、被災各三県の地方連合会の協力を得て、ヒヤリング調査を行い、現地を視察しました。2月 上旬の岩手県訪問に続き、2月26日(木)と27日(金)に福島県、宮城県を訪問し、関連団体を訪問し、被 災地を視察しました。 福島県では、連合福島の協力の下で、復興庁福島復興局、福島労働局、南相馬市、連合福島、連合福 島相双地域協議会(訪問順)からヒヤリングを行い、避難解除地域となった浪江町、双葉町等を視察、宮城 県では、連合宮城の協力の下で、気仙沼市、連合宮城気仙沼地域協議会、連合宮城、復興庁宮城復興局、 宮城労働局(訪問順)からヒヤリングを行い、震災時に甚大な被害のあった気仙沼市を視察しました。こちら でも、「被災した人が住んでいたところに戻れない」、「景気は回復しているが、それを支える人材がいない」、 といった課題があげられました。特に福島県は、津波の被害に加えて、帰還問題、風評被害など、放射線に よる汚染問題がまだ根深いことが指摘された一方で、インフラの整備、子育て支援、コンパクトシティ構想な ど、魅力ある街作りのための取り組みが行われています。 桜井・南相馬市長との意見交換 連合宮城気仙沼地域協議会でのヒヤリング 10 年に一度開催される「国連防災世界会議」が 2015 年 3 月 14 日(土)~18 日(水)に仙台で開催され ました。連合は、世界会議の開催期間中、せんだいメディアテークで開催されていたパブリックフォーラムに おいてブースを出展し、東日本大震災の災害救援ボランティア派遣、ボランティア・プロジェクト、東北の子ど も応援わんぱくプロジェクトの活動紹介を行いました。世界会議に出席していた国内外の参加者をはじめ、 休日を利用して見学に来た地元の人々や、連合宮城の組合員の方々など多くの来訪者があり、連合の防 災・減災、災害支援への取り組みについて広く知ってもらうことが出来ました。 ブースでは、震災支援活動のパネルや、その活動の記録 の VTR を上映しました。 震災時で使われた連合宮城の帽子や、わんぱくプロジェ クトで使われた防災かるたなども展示しました。
© Copyright 2024 ExpyDoc