岸田航平 南愛 山田晃宏 渡邉和真 指導教員 松塚充弘 松村暢彦 万博公園を考える 万博公園とは 隠れた資産の洗い出し 【大阪万博のテーマ】 メインテーマ:人類の進歩と調和 1970年に開催された日本万国博覧会の跡地を整備し造成された公園 公園的側面・・・ 木々に囲まれた & イベントが盛んな大規模都市公園 跡地的側面・・・ 万国博覧会を記念し、その意義を伝える特異な場所 1.近代的な生活 2.文化の多様性 現在ではありふれたテーマ or 現在の万博公園で示されているテーマ 3.20世紀の光と影 4.技術の危険性 現在の万博公園で示されていないテーマ もう一度社会に対して発信 5.公園の形成 現在の特徴・・・ ①週末には多数のイベント ②清潔で安全な園内環境 ③北摂地域以外からの多くの来園者 ④公園利用者の満足度は総じて高い ➡ 問題解決ではなく、新たな価値を付加する 当初の跡地利用案:経済的価値に偏重 (工場、商業施設、住宅地など) ➡ 公園を造ることを選択 現在の万博公園 博覧会当時 研究の目的 現在の万博公園が活かしきれていない価値を 最大限社会に還元する 20世紀の光と影 当時の選択の意義・価値を社会に発信 技術の危険性 森林再生の可能性 「あんなもんに頼ったら 人間は本能的な部分を 失っちまう」 ムービングウォーク 20世紀の「影」と「光」の部分を提起 20世紀の光 2mm 20世紀の影 森林破壊による建築物 造成・建築技術 森林の再生 戦争 電気自動車 携帯電話 ・高度な経済発展 ・生活の豊かさの向上 近代技術による 金属屋根を突き破る ・戦争規模拡大 ・公害の被害 公害 20世紀は多くの進歩と悪影響が引き起こされた その多くは技術進歩と無関係ではない 技術の危険性・影の部分を示唆 現代社会において Ex. エアコンは快適な生活をもたらしたが、 地球温暖化や人間の汗腺減少を引き起こした 経済価値偏重時代において 広い視野で未来の社会を考えて 壊すことに使われていた技術を再生に使った テーマを統合 「技術の使い方による光と影」の発信 万博のテーマを感じるアプリケーション 万博のテーマを知り、考えてもらう仕組みの導入 【ポイント】・万博が有していたテーマである 「技術の使い方による光と影」を扱うこと(跡地的視点) ・来園者が楽しめるものであること(公園的視点) 現地調査と運営機構への提言 簡易版を用いて現地調査を実施 日時:2012年12月上旬 使用物:スケッチブックに 写真等を貼ったもの 動作イメージ 知っていた (7%) 考えたことも なかった 想像したこと (53%) はあった (40%) 【森林再生】 知っていた (20%) 全く 知らなかった 万博当時と (60%) 変わったことは 知っていた (20%) 太陽の塔の意味、森林再生の意味は 80%以上の人が知らなかった ➡ 提案の意義を確認 技術の使い方を 意識したことが ありますか? アプリケーションの流れ 【太陽の塔の意味】 活動内容と提案内容について、日本万国博覧会記念機構に報告・提案 ・ スマートフォン等の機器で現地の万博開催当時の姿を見られる ・ 下部のバー操作で、万博開催当時からの経緯を体感できる ・ アプリケーションの最後に、テーマについて考えさせる問いを 投げかけることで、主体的にテーマを感じられる 1. 万博公園の資産を見出し、それを社会に対して発信するためのアプリケーションを考案した 2. 提案の効果をみるために、簡易版を用いて現地調査を行った 3. 演習を通して得られた知見を元に、万博公園の運営主体(記念機構)に提言を行った ➡ ・アプリケーションの実現に向けた提案に、 関心を得ることができた ・検討し今後の運営に繋げたいと返答を得た ・万博公園来園者に対し、テーマの発信を行うことができた ・万国博覧会記念機構が万博公園の隠れた資産(有していた テーマなど)を再認識するきっかけとなった ・今後、我々の提案が万国博覧会記念機構の事業課にて検討 される
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