診療報酬上の取り組むべき 課題と今後の方向性 一般社団法人 日本病理学会社会保険委員会 内科系学会社会保険連合病理関連委員会 黒田 一 佐々木 毅 図1. 現状についての概略図 現在 病理医専門医不足 診療報酬(点数抑制、月1回算定) トレーニング期間が長い、ハード やっと2008年に病理診断科 しかし、検体検査(病理学的検査)として市場に外注 老齢化 病理医の必要数 絶対的不足(危機的) 2200人 5700人 このままでは2020年には外注90%か!? 衛生検査所 1990年 2000年 20% 40% 2010年 70% 2020年 ??% 標榜:病理診断科 外注(病理学的検査) 医行為(病理診断) 病理検査 (非医行為) 病理診断 (医行為) 図2 病理専門医数、診断数、判断数 病理標本作製N000 病理診断料N006 組織診断料N006-1 病理判断料N007(**) 病理専門医数(名) 年間回数 (万) 平成21 平成25 比率 年 年 (*) 523 658 126% 277 376 136% 893 958 107% 2053 2187 107% 病理医1人当た り年間回数 平成21 平成25 比率 年 年 (*) 2,547 3,009 118% 1,349 1,719 127% 4,350 4,380 101% 2053 2187 107% (*)平成21年病理診断料N006は平成25年組織診断料N006-1に相当 (**)病理判断料と細胞診での判断料が混在しており、病理標本での判断料の回数は不明 上記のデーターは厚生労働省統計一覧 社会医療診療行為別調査による 図3. 新たな病理診療提供体制のイメージ 現行 見直し案 病理検査(保険診療外) 病理診断(保険診療) 病院など 保険医療機 関(非営利) 3. 病理診断のための 診療情報提供料の追加 衛生検査所 (営利) 病院など 保険医 療機関(非営利) 1. 連携病理診断(施設要件の緩和) 衛生検査所 (営利) 病理診療所 保険 医療機関(非営利) 2. 病理診断管理加算の見直し(管理加算3の創設) 社会保険委員会案より抜粋 平成28年度診療報酬要望項目 保健医療間連携診断を行えるようにするための3点 1.保険医療機関間の連携による病理診断の施設基 準の見直し 2.病理診断管理加算の見直し(病理診断管理加算 3の創設) 3.診療情報提供料Ⅰにおける「病理診断のための 診療情報提供料」の追加
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