〜群馬大学メサイア管弦楽団・合唱団

学生が作り上げる、壮大なオラトリオ
〜群馬大学メサイア管弦楽団・合唱団
年末といえばベートーベンの「第九」が思い出されるが、実はもう一つ音楽ファ
ンに人気の演奏会がある。それが G.F. ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」だ。
この 2 時間半にも及ぶ大曲の演奏会を、過去 43 回にわたり自主開催しているのが、
群馬大学メサイア管弦楽団・合唱団である。
宗教的題材の楽曲であるオラトリオはクリスマス時期に演奏されることが多い。
ヘンデルの「メサイア」は、途中にあの有名な「ハレルヤ」コーラスを含み、オラ
トリオ史上最高の傑作と呼ばれている。楽曲は 3 部構成で、合唱・独唱・管弦楽演
奏など 47 の小曲からなる。2 部最後の曲が「ハレルヤ」
、最後は「アーメン」の合
唱で締めくくられる壮大で荘厳な曲だ。
群馬大学メサイア管弦楽団・合唱団は毎年 4 月に結成される。団員はおもに教育
学部の音楽専攻生だが、中でも「メサイアを歌いたい、勉強したい」と意欲に燃え
る学生、また学外の一般メンバーが集まる。学生指揮者のもと週 1 回の練習を行う
が「メサイア」についてはほとんどが未経験者のため、みな時間外にも自主的に練
習に励むという。もちろん演奏会の運営や広報も学生が行っていく。
ソプラノ担当で団長の田島更彩さん(教育学部 3 年)は「難しい曲だけれど、学
年が上がり経験を重ねるほど歌詞の意味や音の深みも理解できてもっと頑張ろうと
いう気持ちになるんです」と話す。アリアを歌うソリストも、最近はプロ歌手を招
くのではなく学生が分担しながら歌いこなしている。同じくソプラノ担当で副団長
の佐藤黎奈さん(教育学部 2 年)は今年初めてアリアとチェンバロに挑戦。
「大変だ
けど楽しみ」と話している。
今年に限り、都合で高崎市になってしまったが、例年は前橋市民文化会館等で開催。
今年は合唱団が 40 名、管弦楽団が 30 名ほどの規模になる予定。決して大編成では
ないが、まとまりのある豊かな音色が聞けることだろう。
「2 時間半を歌いきるのは
体力勝負だが、学生ならではの声の若さ、勢いを感じてもらいたい」
(佐藤さん)
、
「プ
ロのように洗練された音ではないかもしれないが、学生がどこまでできるか大いに
チャレンジしたいと思います」
(田島さん)と意欲を語った。
今年の演奏会に向けての合同練習
指 揮:吉田秀文(群馬大学教授)
合唱指導:山崎法子(群馬大学講師)
昨年 12 月の演奏会
12
16
m o v e m e n t
2
43
■群馬大学
30 20
4
メサイア管弦楽団・合唱団
第 回 定期演奏会
12 12
毎年 月に結成、 月の演奏会を
目指す群馬大学メサイア管弦楽団・
合唱団の皆さんは、 時間半に及ぶ
大曲を自分なりに解釈し演奏するた
め、厚い楽譜を書き込みで一杯にな
るまで練習を重ねると言います。学
生を中心とした若い感性が奏でる壮
大な楽曲には、プロの演奏とは違っ
た新鮮な響きが味わえる楽しみがあ
ります。若い情熱と宗教的題材が生
む荘厳な世界、心癒される時間が堪
能できそうです。
(代表田島)
◉日時
(日)
2015年 月 日
時開演( 時 分開場)
◉会場
高崎市榛名文化会館エコール
大ホール
◉住所
ー
高崎市上里見町1072 1
ー 74 5
ー 001
TEL 027 3
◉入場無料
◉お問合せ 090 ー8444 ー6157
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