1 / 4 環境モデリング 定期試験(2015 年 1 月 26 日) (回答は空白部分に書くこと。図中 m2 は「m2」,m3 は「m3」である) 1.イギリスでは,以下の単位系を用いている。以下を用いて,単位を換算しなさい。 質量 1lb(ポンド)=0.453kg,長さ1ft(フィート)=30.48cm 温度 F(華氏)=(9/5)C+32 1)質量フラックス 1lb/(ft2s)= kg/(m2s) 英国熱量単位(Btu)は,1lb の水の温度を 1F 上昇させる熱量,1kcal は 1kg の水の温度を 1℃上昇させる熱量である。 2) 熱量 3) 比熱 1 Btu = 1 kcal/kg℃= kcal (華氏1度が摂氏何度に相当するかを考える) Btu/(lb F) 2.下水汚泥を脱水したところ,右図のようになった。W は 質量含水率[-],C は重金属の質量濃度である。(計算過 下水汚泥 程も示すこと) 1)脱水汚泥の量は何 kg か。収支式を立てて,求めよ。ただし, 1000kg W1=0.98 C1=1% 脱水 脱離液 固形分は完全に分離され,脱離液には残らないとする。 脱水汚泥 W2=0.80 C2=4% 2)脱離液中の重金属濃度(質量で表す)は,何パーセントか。 3.ある反応実験の条件を 3 通りに変えたところ,図の●で示 す結果が得られた。 分 解 率 1)この結果からすぐに実線で示すような関係があると結論づ けていけない理由を述べなさい。 a1 a2 a3 2)関係の有無を確認するにはどのようにすればよいか。どうなったら実線のような関係がある と結論づけられるか。説明しなさい。 2 / 4 4.長さ L,断面積 A の円筒中を流体が流れ,側面から放熱がある。流入流速は一定だが,流 入温度は時間とともに変化する。円筒内部は完全混合とし,流体の密度,比熱は温度によら ず一定,周囲温度も一定,側面から の放熱量は流体の流れによる流入量 に較べて無視できるとする。 1)円筒内部の流体が保有する熱量[J] を表しなさい。 周囲温度 Te[℃] 壁面の熱伝達係数 放熱 h[J/m2 s K] 流速 v[m/s] 流入温度 T1[℃] 流体密度 ρ[kg/m3] 流体比熱C[J/kgK] 温度 T 円筒断面の 断面積A[m2] 長さ L[m] 周囲長 D[m] 2)円筒への流入する熱量は(単位[J/s] で)はどのように表すか。 3)T1 が変動する非定常状態にあるとき,時間⊿t の間の,円筒における熱収支式をたてなさい。 4)この図は,ある長い円管の一部だとする。数値計算を行うとき,時間刻み⊿t をどのくらい にすればよいか。その理由も述べよ。 5.下方向に断面積の小さくなっている容器があり,下端に出口の管がある。図中の記号を, 以下の3つに分類しなさい。(7 章) ①入力変数 流入流量 Q1 上端 断面積A1 ②出力変数 水位H 流出流量Q2 ③パラメータ 下端 断面積A2 出口管 断面積A3 3 / 4 6.左右端の温度がそれぞれ温度 TL,TR に保たれている金属棒がある(TL>TR である)。定 常状態における軸方向の温度は「直線的に変化する」が,この理由を,フーリエの法則によ って説明しなさい。ただし,棒側面を通じて熱移動はないとする。 7.密閉容器内に,有機化学物質を含む溶液がある。 1)溶液中の有機化学物質は,ヘンリー定数が大きい。 気相 この物質は蒸発しやすいか,それともしにくいか。 p ガス分圧[Pa] 液相 2)液の量,および有機化学物質濃度はそのままで, 溶液中のガス 濃度C [mol‐g/m3‐s] 気相体積が 2 倍となる容器に移し替えた。このと き,蒸発量(気相中の有機化学物質量)はどのようになるか。ただし蒸発量はわずかなので, 溶液中の濃度変化は無視できる。 8.水銀温度計によって水温を測るとき,読みが安定するまでには一定の時間がかかる。これ を応答時間,あるいは時定数という。 1)測定に一定の時間がかかる理由を,説明しなさい。 2)応答時間は,静止流体よりも,流れがある場合の方が短くなる。この理由を説明しなさい。 4 / 4 9.以下の手順で,焼却灰(乾燥試料)の分析を行った。手順をフローシートで表しなさい。 1) 網目 5.6mm のふるいを用いてふるい分けを行い,「ふるい上」(5.6mm 以上)と「ふる い下」 (5.6 ㎜以下)に分ける,各々の質量を測定する。 2)「ふるい下」の灰分測定を行う。 3)「ふるい上」から金属を目視選別し,質量を測定する。残ったものの灰分測定を行う。 学生番号 SEN 氏名
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