第 9 号 梅雨の薬膳 - 生活協同組合パルシステム東京

2011 年 6 月
第9号
パルシステム東京の食育は、「“ともにつくり、ともに食べる”一人ひとりがつながり、
いのちをはぐくみ、生きる力を高めます。」をめざしています!
東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
パルシステムの仲間の生協、産直産地、協力会社、被災された多くのみなさんの復興と再生
を願いながら、私たちにできることをこれからもすすめていきたいと思います。
パルシステム東京の食育政策を推進するために、組合員による食育活動をすすめる役を
担うのが食育リーダーです。
2007年度から活動をしていますが、子どもから高齢者向けまで相談に応じて食の大切さを
講座等で伝えています。2011年度は、さらに多くの組合員や地域にむけても活動をひろげ
ていきます。
ともにつくり、ともに食べる” を考え、微力ながら復興・再生に貢献できるよう、食の基本、
日本型食生活の良さを伝え、くらしに役立つような情報発信をしていきます。
“
今月号は、体調をくずしやすい季節にむけてのお話、省エネレシピ等掲載しています。
是非参考にしてください。
食育は家庭から
№4
梅
梅雨
雨の
の薬
薬膳
膳
これから 6 月にかけて梅雨の時期に入ります。皮膚疾患、体が重い、手足がだるい、口が粘る、お腹がすっきり
しない等の症状が出やすくなります。これは湿気により体に水分停滞を起こす湿邪によるものです。
湿邪は脾(胃・腸などを含む)を弱らせます。そのため梅雨の料理のポイントは、むくみ対策(利尿・利湿)と湿
気から脾(胃・腸)を守る甘(淡)味の食べ物がよいでしょう。
寒湿の時は発汗によって水分を体から出す、しょうが、唐辛子、こしょうなどの辛味で温熱性の食品を、
暑湿なら寒涼性の食品で平性・温性の食品(かぼちゃ、人参、長ネギ、玄米、鶏肉など)をバランスよく取ります。
冷たいもの、生ものは避け、しつこい味、脂っこいものは控えます。利尿作用には、はと麦、あずき、瓜類。
健脾作用には、はと麦、蓮の実、白身魚、芋類、かぼちゃ、豆類、キノコ類、とうもろこし、トマト、人参、
などがあります。
旬の食材を上手に取り入れこの時期を乗り切りましょう。
※甘(淡)味は自然な甘味、淡白な味。しつこい甘味料は胃の調子を悪くさせる。
「国際中医薬膳管理師会資料」より
梅雨は、春から夏にかけての変わり目でとかく、うっとおしく、体調を崩しやすい時期です。不快指数は
上がり、食欲は落ちて、いまひとつ。今年の夏はもしかして計画停電で工夫が必要になってきます。
気持ち良い過ごし方を考えて乗りきりたいと思います。
▼そこで毎日の食事にワンポイント、少しメリハリをつけてみませんか?サッパリとした食事で火は使いた
くないわ・・・そんなときに、省エネレシピはいかがですか?サッパリとしてヘルシー、野菜が主体なの
で、食べやすいし、調理も簡単なので、おすすめの料理です。
▼ただし、食中毒のおきやすい時期なので、食中毒予防三原則、細菌を
付けない。増やさない。やっつける。を心得ておきたいものです。
今が旬!
ツナ缶を使って!
<人参サラダ>
人参を千切りにし、軽く
塩コショウする。
ツナ缶と和える。
「省エネレシピ」で夏を乗り切ろう!
いわし缶 を使 って!
<いわし缶の卵とじ>
玉ねぎをスライスし、鍋
に入れいわし缶を汁ご
と入れる。卵をよくとい
てとじる。
梅干を使って!
<カブの梅和え>
カブをスライスし、軽く
塩をする。叩いた梅干
と、塩こぶで和える。
切干大根を使って!
<ハリハリ漬け>
切り干し大根(30g)を
水で戻し、便利つゆ(大 2)、
酢(大 2)、ゴマ油(小 1)で
和え30分ほど置く。
食育講座 「はじめてのお弁当」
4 月 19 日パルぷらす@たつみ3階にて
新じゃがの味噌煮
食育講座「はじめてのお弁当」を行いました。
材
料:新じゃが 300g、味噌(大 2)、
三温糖(小 2)、菜種油(大 1)
作り方:鍋に新じゃがと味噌、砂糖を入れ、
ひたひたの水で煮る。
柔らかくなり煮汁が無くなったら、
油を入れ仕上げる。
震災後初めての企画でしたが7名の参加が
ありました。献立は豚肉の三色野菜巻き、
卵焼き(青のり、干しエビ入り)、新じゃが味噌煮、牛肉とごぼうの佃煮。
付け合せ(ブロッコリー、ミニトマト)とのバランスや切り方も工夫し、
ブロッコリーのおかか和え
材
料:ブロッコリー100g、かつお節
(1/2 パック)、便利つゆ(大 1)
作り方:ブロッコリーを子房に分け、
ゆで、粗熱が取れたらかつお節と
便利つゆで和える。
それぞれ立派なお弁当になりました。
試食しながら隣の方と日頃のお弁当作りの悩みや、アイディア交換と
いったお弁当談義に花が咲きました。
別バージョンのお弁当講座をやって欲しいとの、要望もありました。
梅雨に向けてのお弁当作りのポイント
1、熱いまま蓋をしない。しっかり冷まして入れましょう。
2、水気に注意。
生野菜の水分はしっかりとりましょう。
半熟の卵焼きはあぶないので、しっかり火を通しましょう。
3、梅干しの活用。梅干はおにぎりやごはんの真ん中に入れる
より、2~3合の御飯に対し1粒をペースト状にして、
混ぜ込んだ方が抗菌効果が大です。
編集後記:震災を経験し、今まで意識しなかった様々なこと
が、実はたくさんの方々に支えられていることに気付かされ
ました。すべての事に感謝して、今を大切に!!
皆さんが今より少しでも、健康になれますように・・・。
発
行:生活協同組合パルシステム東京
食育リーダー
発行日:2011 年 6 月
連絡先:生活協同組合パルシステム東京
組織部
Tel:03-6233-7607〔組合員活動コールセンター〕
E メール:[email protected]