科学の本の読み聞かせ How to 講座テキスト

科学 の本 の読 み 聞 かせ 入門
東久留米市 立 図書館
第
0回
H15/2/15 ιlこ でたわ 「い とでんわ」 ′ 林実作 福音館 書店 第 1回 4/12み ずたき
jヽ
レンス「みずたま レンズ」今森光彦作 福音館書店 第
甲斐信枝作 福音館書店 第
2回 5/10た わがこぶ「たねが とぶ 」
林伸光
3回 6/21う ちゅうへいきたいな 「ロケ ッ トが ゆ く」月ヽ
作 福音館書店 第 4回 9/6き ほうのわ 「まほ うのわ」折井英治・雅子作 大 日本図書 第
5回 10/18音 ってふしぎ ′「高 い音、ひ くい音」ブ ラ ン リー作 福音館書店 第 6回 11/15
ドングリ諄っ:■ 「どん ぐり」 こ うやすすむ作 福音館書店 第 7回 12/6光 のク│′ スマスパー
ティ「お祭 りにい けなか つた もみ の木」市川里美作 借成社 第 8回 H16/1/17切 ったらこ
うなる「だ い こんだんめんれ ん こん ざんねん」か こ さとし作 福音館 書店 第 9回 H16/2/7
岩石ガンガン 「石 は しつてい る」ア リキ作 リブ リオ出版 第 :0回 3/6エ アト ムをつく
ろう「なぜ まるい ?」 木下是雄作 福音館書店 第 1'回 4/17み るかal諄 あそぶかがみ 「み
るかがみあそぶかがみ」大沼鉄郎作 福音館書店 第 12回 5/8わ た「わた」宮川桃子作 福
音館書店 第 13回 6/12よ わいかみつよいかたち 「よわ いかみ つ よいかた ち」か こさとし
作 童心社 第 14回 7/10う くものしずおもの 「うき しずみ」折井英治作 大 日本図書 第
:5回 9/11あめんぼ 「アメンボの ス ケー ト」 日高敏 隆作 岩波書店 (10/9 てんきかll●
台風 のため中止 )第 10回 11/20な そのあしあこ 「山みち歩けば」田中豊美作 新 日本 出版
H17/2/5ふ しぎむ
12/4で んきかいう 「でんき」 リグ リー 作 偕成社 第
'7回
日本図書 第 19回 3/5
しろマジック 「あてにな らない 目」折井英治・ 雅子作 大 '8回
錯党おも
おつきさき 「つ きのせ かい」 ブ ラ ン リー作 福音館書店 第 20回 4/16た べられるしょくぶ
つ 「たべ られ る しょくぶ う 」森谷憲作 福音館書店 第 21回 5/14し らかわのみんか 「し
社 第
らかわ のみんか」 島 田アツ ヒ ト作
小林実作 福音館書店 第
波書店 第
小峰書店 第
22回 6/11い こでんわ 「い とでんわ」
23回 7/9さ ん(酸 )で へんじん 「ふ しぎな色水」大竹 二郎作
24回 9/3ゆ らゆらバランス 「ぎ つたんばつ こん」 上野 紀子作
岩
文化 出版局 第
25回 10/15は こをぶんかいしよう 「まるさんか く しか く」戸村浩作 岩波書店 第 26回
11/12見 えかたマジック「めの はな し」堀 内誠 一作 福音館書店 第 27回 12/3岩石■ンガ
ン 「す な」 リグ リー作 偕成社 第 28回 H18/2/4じ しゃく勝めいたんτい 「じしや くはめ
いたんてい」玉 田泰太郎作 童心社 第 29回 3/4諄 んなのくうこ 「みんな の くうき」江
川多喜雄作 童心社 第 30回 4/15カ くか ぐ 「か ぐか ぐ」カ ムカ ムズ作 PHP研 究所 第
3:回 5/13花 のひみつ 「はなが さい た ら」菅原久夫作 福音館書店 第 32回 6/3し たぶん
じドーム「ぶぶんぶ んぶ ん しんぶん じ」織 田道代作 福音館書店 第 33回 7/8ふ じさん「あ
る くや ま うご くや ま」か こさとし作 童心社 第 34回 9/9か みひこうき 「かみひ こ うき」
小林実作 福音館書店 第 35回 10/14お おきなうちゅう 「シ ロナガ ス クジラよ り大きい も
のつているの ?」 ウェルズ作 評論社 第 30回 11/11こ んぐι:「 どん ぐり」 こ うやすす
む作 福音館書店 第 37回 12/9つ ちといのち「くさる」なかのひ ろたか作 福音館書店 第
38回 H19/2/3あ しあこの謎をおえ 「あ しの うらの はな し」や ぎ ゅ うげんい ちろ う作 福
音館書店 第 39回 3/3ト ンネfL「 地下鉄 ので きるまで」か こさとし作 福音館 書店 第 40
回 4/14こ の音なあに ?「 お とをつ くろ う」浜 田桂子作 福音館書店 第 41回 5/12く うこ
をこばせ ′「かぜにお され る」カ ップ作 あづ き 第 42回 6/9ホ のたび 「しず くのぼ う
けん」テル リコフスカ作 福音館書店 第 43回 7/14み ずたきじンス 「みず たま レンズ」
今森光彦作 福音館書店 第 44回 9/15ふ しぎないうみず 「ふ しぎない ろみず」大竹 二郎
lょ こう 「たね の りょこ う」 ウェバー作 福音館書
作 岩波書店 第 45回 10/13た わの ι
lけ し鎌砲をつくろう ′「日本 の材木 杉」ゆの きょうこ作 理論
店 第 46回 H/10わ ι
社 第 47回 12/8カ lif・ ifOlf・ rf「 かげ」中川正文作 福音館書店
科学 の本 の読 み開かせを してみよう
本 の読み聞 かせ を、家 で 、 または学校 な ど子 どもたちが集 まる場所で されてい る方 も
多い と思 い ます。そ の読み聞 かせ の本 の 中 に科学 の本 も取 り入れてみませんか。
「科学」 といつて も専門的な知識や技術 が必 要なわけではあ りませ ん。
また 、科学 の本 も物語形式 になっている ものが あ り、読み聞 かせ に向いてい る本 も多 く
あ ります。
ぜ ひ、一緒 に科学 の本 の読み聞 かせ をや つてみま しょ う。
1.
科 学 の 本 の 読 み 聞 か せ をす る ときの 工 夫
物語 の本 の 中で 、例 えば、「わ らぐつ 」 とい う言葉 が 出てきた とき、
今 の時代 、 また この地域 で実 際 に 「わ らぐつ」 を見た ことがある人は
少 な く、なかなかイ メー ジで きない と思 い ます。
しか し、「わ らぐつ 」 の実物 を実際に間近 に見る ことがで きた ら。
そ の大 き さ、形、色、材質 が よくわか り、 どうや つて使 うのか 、 また 、
はい てみた感 じな ど、「わ らぐつ」 を理解す る ことの大 きな助 け とな ります。
そ の こ とによつて 、それ が登場す る背景 な ど、その 「もの」 が物語 の 中で
どの よ うな意味を持 ってい るのか、 とい うことも感 じることができます。
科学 の本 について も本 の 中に出て くる言葉 、実験、観察、工作 を
実際 に体験す ることができれ ば、そ の本 の理 解 を深 め、 さらに発展 して
他 のふ しぎな ことを調 べ てみ よ う、他 の本 も読んでみ よ うと
い ろい ろな分野に興味が広が ってい くことで しょ う。
科学 の本 を読み聞かせ る前 に、その本 に関連 した実験、観察、 工作 をや つて見せ る、
一緒 にや つてみ る こ とによって 、そ の本 を読んだ ときの楽 しみ がふ くらみます。
2.
「 よ も う !あ そ ぼ う !か が くの本 」 での 実践
東久留米市 立図書館 では、 2003年 より、東部図書館 で月 1回 、
「よもう !あ そぼ う !か が くの本」 とい う科学 の実験観察工作 と科学 の本を読み間かせ る
6 ヽ
会を、科学 の本 の読み聞かせの会 「ほん とほん と」 とともに実施 しています。
1時 間 の 中で 、実験、観察、工作な どのワー ク と
レ
と
あ
も
よ
。
す翡
漱 ス
脚a
し
と
る
J
て 称
ア﹂
っ
な範
﹁ 本
れ の
つ×
き 勁
む ヵ
内容 ですが 、参加 す る子 どもたちも多 くの ことに興味 を持 つて
科
‘■■コー
'
、”
れ
鴨
く
本 の読み聞 かせ 、 さらに関連図書 の紹介な ど盛 りだ くさんの
学校 な どで 、本 の 読 み 聞 かせ をす る中 の 1冊 に
科 学 の 本 の 読 み 聞 かせ を取 り入 れ る方 法
紹 介 します 。
(10分 ス タイ ル )を
L紹 介
よもあそスタイ′
読む本
:
『 つ くつてみ よ う かみ が くる くる』
玉 田泰太郎 /や べみつの り
童心社
この 本 を選 ん だ の は
1。
秋 になる と、校庭 の また公 園 の木 々が紅葉 し、
す てきな木 の葉 を降 らして くれ ます。葉 つぱの形、
色 も素晴 らしいのです が 、そ の落 ち方 も、 くるくる回 つて落 ちた り、
またまた、グライダーの よ うにす う― つ と遠 くまで飛 んで行 つた り、
葉 っ ぱの種類 によって落 ち方 も様 々 で興味 をそそ られ ます。
どの よ うな大 き さ、形、材質だ つた ら面 白い落ち方 をす るのか、
また、葉 っぱだけではな く、落 ち方 によつて遠 くに飛 ば され る植物 の種 の工夫 も
考 えてみます 。
2.
この 本 か ら伝 えた い こ と
『 つ くつてみ よ う かみ が くるくる』 とい う本 では 、
大 き く分 けて 2つ の 内容 が含 まれて い ます。
1つ は、落 ち葉 の落 ちる様子 を紹介す るとともに、
紙 は形 によつて落 ち方が違 うとい うこと
も う 1つ は、風 ぐるまな ど紙が回 る工 作 の紹介 ですα
と
を
植 行
物 の工夫」
います。
かたぜ
ねのおり
まわりう`
たが
1よ
う`
〕
bЪ ノ
電鎌 で
1
い
2」
なのと
ぉり
│ミ
やつ
てみろ々
のも
よ z゛ ぃ ぅ
t、
る
の あ
本 を
本
に
′
、
︱
興 の
お う
肝は⊂優o﹁凛ろ な
︲︲ る 聞 ¨よ す
︱
︱
日用田部M航
れ講一
︱
2 つ⊃ 曖 月 7
肺製 め
7 蝉韓
内
喘麟 ︶
︸
鋒・
日HH=H日﹁
容 て 胸 れ
一 一ろ ペ
ヽ マ
い の
は︱︱ 一
︺ し 0
回 テ ろ 右
今 に い <
ヵ
踊
b
帰
ら
脚城
メ績初
ヽ力Wを きフ
て
うオι
おとしてみよう
紹介も します。
つ めておきます)
実験、読み聞 かせ 、本 の紹介 を したあ と、今 日の内容 を振 り返 る ことができるよ うに
実験 の 内容 とともに、紹介 した本 の タイ トル 、著者名 を書 いた 「ふ りかえ リシー ト」
(次 ペ ー ジ参照)を 渡 します。
(横 山
佳子 )
よもう あそぼう 力1が くのIぴ ん
2013.01.27
担当 :科 学の本の読み聞 かせの会 町議 とほん と」横山 佳子
きょう よんだ ほん
にXlっ てみよう 力嘲廂K拓 くる」
玉田泰太郎 /や べみつのり て
童心社)
●
●
●
●
●
●
●
いろんなはつ│よ おおきさ、かたち、いろ どんなはつぱがあるかな。
はつぱをおとしてみよう。どんなおちかたをするかな。はつぱがちがうと おちかたもちがうかな。
いろんなかたちのかみをおとしてみよう。
かみをすこしおつておとしてみたり、│ね をつくつておとしたりしよう。
はねのむきをかえたり、はねのながさをかえてみよう。おちかたは かわるかな。
ちがつたかたちのヘリコプターをつくろう。
アルソミトラのグライダー ラワンのロケット アオギリのひこうき(日 立科学博物館監修の工作 )
かざぐるま
じてん じゃ
ベられるしょくぶつ
ヒ
しょくぶつ
かみが くるくる
くっつくたね
ヘ リコプター
よんでみよう
・「調べて楽しむ葉つぱ博物館」亀田龍吉/多 田多恵子 山と渓谷社
・「紅葉 口落ち葉・冬芽の大研究」星野義延 PHP
・「たねがとらヽ 甲斐信枝 福音館書店
・ 「がいろじゅ」菅原久夫 福音館書店
・「たねのりょこう」アーマ・ E・ ウェバー 福音館書店
・「タンポポ 《しよくぶつすくすくずかん》」評論社
テー マて紹介 「科学 の本 の読み聞かせ 」その コ
読 む本
:『 たね が とぶ 』
甲斐信枝
たわ
さ く 福音館書 店
道端や公 園 に生 えて い る野草 も、心 を留 めて よ く見 る と、今 まで気 が
付 か なか つた ことがみ つか ります 。花 が 咲 き終わ つ て茶色 く枯れ たナ ズナ
(ペ ンペ ン グサ )を 手 に取 つて調 べ て みま しょ う。 三角 の袋 の 中 に 、
小 さなタネができています。 この タネが散 らば り、そ こか らまた新 しい
ナ ズ ナが育 つ のです。
自分 の力で移動す るこ とがでない植 物 は 、仲 間を増やす ために さま ざまな作戦 でタネ を運 び ます。
風 に飛 ば され るタネ、水 に流 され るタネ、森や林 の 生 き物 の体 に くつつ い て運 ばれ るタネ、
食 べ られ るタネ・・・ タネの旅 のスタイル や 、そ の植 物 が生 育す る環境 を本 の 中で知 る と、
それぞれ のタネ の大 き さや形 、色 に意 味があることも見 えて きます。
■ワー ク
*こ の本 に出て くるカ ラス ノエ ン ドウや 、ナ ズナ
(ペ ンペ ン グサ )、
オオイヌ ノフグ リな どの
枯 草 を採 って きて、 タネ探 しを します。実 の 中か らタネが出て くる と 「あ つた 、あ つた │」 と
歓 声 があが ります 。道端 の 草花 に もタネがある ことが分 か ります。
*タ ンポポの綿毛やセ ンダ ングサ
(く
っつ くタネ )の トゲをルー ペ で観 察 します こ くつつ くタネ の
トゲは、なかなか の迫力 です 。 手芸 で使 うマ ジ ックテ ープ と見比 べ て も面 白いc
*カ エデや ユ リノキ、 ニ ワ ウル シな どの木 のタネ が手 に入 つた ら、飛び方
(回 転 の仕 方 )を 比 べ て
みます。小 さなタネが精巧 につ くられ てい ることが分 か ります 。
*ラ ワンや アル ソ ミ トラ、 ヒマ ラヤ ス ギな どの タネ は、紙 で模型 を作 ることがで きますc
羽 の 大 き さや羽 の先 の角度 と、 タネの重 さのバ ラ ンスが 大切 な こ とが分 か ります。
■ こん な本 も読 め ます
『 たん ぽぽ』
1(た ね の 旅 編 )
平 山和子/文 。絵
『 たんぼぱのたね
『 たね のはな し』
『 たね の さ くせん』
北村 四郎 /監 修
福音館書店
すず き ゆ りいか作 ごん も りなつ こ絵 福音館 書店
ダイ アナ 。ア ス トン文 シル ビア 。ロ ング絵 千葉茂樹訳 ほ るぷ出版
とんだ』
稲垣栄洋 ぶん
い まきみ ち/え
福音館書店
寸征夫/文 ・ 写真 福音館書店
『 どこでも花が・・・ 口・・』増本
■こんな本 も読めます 2(た ねの発芽編)
*発 芽 した ドング リや大豆な どを用意 します。 これ らもタネであることが納得 できます。
発芽寸前 のイ ンゲ ン豆などを半分に割 つて、葉や根 になる部分 を確かめるの も面 白い。
『 たねそだててみよう』
ジ ョル ダン作
『 だいずえだまめまめもや し』
クル ピンスキ絵 さとうよ ういちろ う 訳 福音館書店
こ うやすすむ文
『 どん ぐり』 こ うやすすむ作 福音館書店
なか じまむつ こ絵
福音館書店
(中
川
僚子
)
テーマで組含 「科学の本の読み日か世』その 2
読 む本
くう毒
:『 み ん な の
江川多喜雄
文
くうき』
やべみ つの り 絵
童心社
にお い も色 もな い 空気 を、「あ る」 と確 か め るに は
どの よ うな方 法 が あ るで しょ うか 。
私 た ち の 身 の 回 りの 、空気 が あ るか らこそ起 こ る現 象 を
挙 げて並 べ てみ る と、空気 が あ る こ とを ど うや っ て
確 か め る こ とが で き る のか わ か って きます。
空気があることが描 かれていることを絵本 の中か ら見つ け出す の も、とても面 白いこ
とです。
■『 みんなの くうき』ちょこつとワーク
・
『 みんなの くうき』 に書 いてあるよ うに 「息を吸 つて」ス トロー で水の中に
「息を吐いて」みると、ぶ くぶ くと泡が出ます。お行儀が悪 い と叱 られ る遊びが、
実は実験なのです か ら子 どもたちは大喜び。
・袋に空気を捕まえると、空気に触 って 「ある」 とい うことが確 かめ られます。
水 の中でその袋に穴をあけるとまたまた泡が出て空気があるとい うことが
日で見て確かめ られます。 ピーマンやナスに穴をあけてみると、予想 より
た くさん泡 が出て、 これにもび っ くりします。
・風を作 つた り、 シーツを広げて持 ち上げた りして、空気 に体 をぶつ けてみます。
■こん な本も読めます
『 くうきのかお』 アーサー・ ビナー ド 構成 。文 福音館書店
【ちょこっ とワー ク】
「みんなが ここに空気があるつて感 じるなあ、って どんな時 ?」
と聞いてみます。
『 くうきはどこに ?』
フランクリン
M.ブ ラン リー
福音館書店
【ちょこっ とワー ク】
絵本に出て くる実験をそのまま してみます。
『かぜ』イヴ・スパング 。オルセン 文化出版局
『ジルベル トとかぜ』マ リー・ホール・エ ッツ 冨山房
ちょこっとワーク】
【
大きな風と小さな風をつ くつて、的が倒せるか
どうかやつてみます。
(ド ー ドー土井
)
テーマて紹介 「科学の本の読み聞かせ Jそ の 3
読 む本
:『 めの はな
し』
堀内
誠―
作
見 る
視覚のふ しぎを考えよう
福音館書店
人間 が もの を見 る しくみのふ しぎ さ、人間 の体 のつ く りの
す ごさを知 り、ほか の動物 が どの よ うに もの を見て い るのか
な どに も関心 を持 ってほ しい と思 つてい ます。
この本 の 中にも錯視 の話 が 出 てきます が 、「ふ しぎな見 え方 」
を体験 して 「見 る」 とい うこ とへ の 関心 を高めてか ら、人間が
どの よ うに して もの を見て い るか とい うプ ロセスが描 かれた
この本 を読んで い きます。
ふ しぎな見 え方をす る錯視はい ろい ろあ りますが、私は人間が 2つ の 日で もの を
見ているとい うことによって起 こる 「立体視 (3D)」 を取 り上げています。
ど うして立体的に見えるのか を考えることを通 して、人間やほかの動物 が ものをみる
しくみをさぐってい きます。 (動 物 の 日に関する本を 2冊 目に読む場合 もあ ります)
■す ぐできる立体視ワー ク
材料 :赤 いセ ロファン・青 いセ ロファン・ ピンク色 のペ ン・水色のペ ン 。画用紙 。
セ ロテープ
※ 100円 ショップの ものでかまいませんが、赤 いセ ロファンを通 して
見た とき ピンクのペ ンの線 が見 えな くなる、青いセ ロファンを通 してみた
とき水色 のペ ンの線 が見 えな くなる組み合わせが必要です。
① メガネ型 に くりぬいた画用紙 にセ ロファンを貼 つて赤青メガネをつ くります。
(時 間 のない ときはあらか じめ作 つてお いて配 つて もよい)
②画用紙 に ピンクのペ ンで線 を引き、赤 のセ ロファンを通 して見 ると消えることを
た しかめます。
③画用紙 に水色 のペ ンで線 を引き、青 のセ ロファンを通 して見ると消 えることを
た しかめます。
④画用紙 に ピンクと水色でVの 字を描 きます。
⑤赤青 メガネで見ます。 (棒 が突き出 しているよ うに見 えます)
■こん な本 も読めます
見るのが楽 しい本や しくみを理解す る本も
★本の中に簡単にできるワー クが出てくるので、ためしてみることができます。
ジョイ・ リチャー ドソン ポプラ社
『 ものをみるつて どんなこと?』
『 あてにならない 目』 折井英治、折井雅子 大 日本図書
『 あが りめ、さが りめ、だい じな目』 かこさとし 童心社
★ライオンとシマ ウマの視界 の違 いや、二つの 日で見ることで距離感 がつかみやす くな
つてい ることがわかる簡単なワー クが本 の中に出て きます。
『 どうぶつの 目』 わしおとしこ ア リス館
★ ワークで赤青メガネを人数分作れば立体視の絵本も読み聞かせに使 えます。
『 とびだせ !ね ずみくん』 なかえよしを 作 上野紀子 絵 ポプラ社
』 杉浦 康平 、北村 正利 福音館書店
『 立体で見る (星 の本〉
『 ヨーロッパの城 』アラン ルイ、モー リス ポミエ 絵 岡田 好恵 訳 評論社
(稲 山 ますみ)
テーマで紹介「科学の本の読み聞か世Jそ の4
読む本
:『
いとでんわ』
おこ
小林実/文 荒木桜子/絵 福音館書店
身近 な音 に関 ,と ヽ
を持 って も らい、音 は ど う して 聞 こえ るのか な ?
音 が 出 る時、物 はぶ るぶ る震 えて振 動 します。
この振動 して い る様子 を手で触れ た り目で見 ることができます。
振動 は空気 を伝 わ り、私 たちの 耳 に届 き脳 へ送 られ て聞 こえ る、
とい うことを実験 を とお して 体験 してい きます 。
■ 読 み 開 かせ 前 の 簡単 ワー ク
*目 を閉 じて 耳をす ま してみ よ う 。・・ どんな音が 聞 こえ るかな ?
⇒ 車 の音 。他 の教室 の授業 ・ 校庭 のみ ん な の声。 い ろ い ろな答 えが返 つて くる事で
子 どもた ちはあ らためて身 の まわ りの音 を実感 して くれ ます 。
*音 に さわ ってみ よ う。
⇒ の どに手 をあてて声 を出 します。 す る と、実際にぶ るぶ る震 えるのが感 じられ ます。
*ゴ ム風船や紙 コ ップで作 ったい とでんわで 、お友達 と話 してみ よ う。
→ 音 の伝 わ りを体験 。確認 しま しょ う。
驚 くほ ど相手 の声 がはっ き り聞 こえて 、み んなきっ と大興奮
!
時間 があ る時は、3人 ・ 5人 と大人 数 のバ ー ジ ョン も楽 しめます。
■こんな本も読めます
『 おとをつ くろう』 浜田桂子/作
中西智子/監 修 福音館書店
私た ちのまわ りには さま ざまな音 が あ ります 。
虫や動物 の鳴 き声 に風や 雨な どのお天 気 の音。
い ろんな音 を身近 にある道 具 を使 って作 つて みま しょ う。
■ 読 み 聞 か せ 前 の 簡 単 ワー ク
*何 を してい る音かな ?
⇒ 子 どもた ちに 目を閉 じて もらい 、何 か をたた く 。やぶ く 。ふ る、な どの音 をあてて もら う。
*自 分 の体や簡 単な道具 を使 って、知 って る音 を作 つてみ よ う。
カンのふたを、す―つとはずす と
箱 にお 米や お豆 を落 とす と
雨や あ られ の 音
ガ ス の火 を つ け る音
これがあ ったらも この本 が読 める ′
(読 み 聞 かせ を楽 しくさせ るグッズと簡 単な ワーク。10分 スタイル にぜひどうぞ )
いろいろな花】
【
【
葉つぱ】
どんぐり】
【
●おしべ とめしべ の 観 察
●実 の つ き方を考 える
『 はながさいたら』 (福 音館書店
菅原久夫/文 石部虎二/絵
●校庭や近所で拾える葉つぱを
図鑑などでみんなで調 べ る
『 がいろじゅ』 (福 音館書店)
菅原久夫/文 石部虎二/絵
●いろんな種類 のどんぐりを比 べる
●発芽したものを用意する
●図鑑で調 べる(葉 や帽子の違い等 )
『 どんぐり』
こうやすすむ/作 (福 音館書店)
『 こならぼうやのぼうし』
八百板洋子/著 (福 音館書店)
:
≫
『だいずえだまめまめもやし』(福 音館書店)
こうやすすむ/文 なかじまむつこ/絵
≫
●知ってる大豆製品をあげる
●大豆 (乾 物 )、 えだまめ (冷 凍 )
まめもやしを比較 してみる
『 ピーナツなんきんまめらつかせい』
こうやすすむ/文 中島睦子/絵 (同 上)
■∫
電
罵
Ⅷ
:量導
の
菜
野る
たみ
つて
引乱
か予
度 で
ろを
い面
● 断
氏】
【
糸
雄
赫
●知ってるピーナツ製品をあげる
●らつかせいをむ いてみ る
『だいこんだんめんれんこんざんねん』
加子里子/作 (福 音館書店)
『 やさいのおなか』
きうちかつ/作・絵 (福 音館書店)
た
期
争
『 まほうのわ』 (大 日本図書)
折井英治・折井雅子/作 藤嶋かおる/絵
『 かみひこうき』
小林実/文 林明子/絵 (福 音館書店)
『 よわいかみつよいかたち』
かこさとし/文・絵 (童 心社)
『 石はじづている』 (リ ブリオ出版)
ローマ・ガンズ/文 ホリー・ケラー/絵
『すな』
デニス・リグリニ/作・絵 (偕 成社)
●いろんな石を拾 つてみんなで
くらべ る
●図鑑でしらべ る
﹁
3}
【
螢
女】
悪朧
編じ
囲こ
混 }
羅忌Hを「
8
J
●ャ
L r
ギ
砦
・t18・
●「動物 のあしあと」の実物大カード
を作 つてなぞなぞゲームをする
●人間の歩幅と動物の歩幅の違 い
を比 べ る (動 物 の足跡の上をみんな
で歩いてみる)
『 山みちあるけば』
田中豊美/作 (新 日本出版社)
『あしのうらのはなし』
やぎゅうげんいちろう/作 (福 音館書店)
『 どうぶつのあしがたずかん』
加藤由子/著 :(岩 崎書店)
ロ
『 かずあそびウラパン オコサ』
谷川晃―/著 (童 心社)
『 1つ ぶのおこめ』
デミ/著 .(光 村教育図書)
『 おまたせクッキー』
・ハッチンス/著 (偕 成社)
パット
ニ
『 チメンモンスタ をさがせ !』 (偕 成社 )
軍剖教室』
『 煮手の角
小林員理子/著 (仮 説社 )
読 み 聞 かせ に使 える 科 学 の 本 リスト
テー マ
書名
著者
オーガスタ・ゴールディン/文
・ガルスター /絵
ロパー ト
出版社
福音館 書 店
塩
「 Lお
醗酵
「しょうたとなっとう」
星jllひ ろ子・治雄 /写 真・茎
ポプラ社
「うめばし」
山本 明義 /写 真
フレー ベ ル 舘
鏡
「みるかがみあそぶかがみ」
大沼鉄郎 /文 降矢洋
福音館書店
レンズ
「まほうのコップ」
長 谷 川摂 子 /著
菫 田 手 結 /椿 編
「みずたまレンズ」
今森 光 彦 /著
福音館書店
「 l´ +,ifl´ 島
野坂 勇作 /著
福音館書 店
浜口哲 ― /文 杉 田比 呂美 /色
福音館書店
天気
l
l
「てのひらおんどけい」
,‖ 島敏 生 /写 真
…
福音館書 店
「にじ」
さくらいじゆんじ/著
いせひでこ/画
福音 館 書 店
空気
「風がふいたら」
・ハ ッチンス/著
パ ット
評論 社
か :ず
「 か !ザ
時間
中川正文 /文 堀 内誠 ― /画
福音館 書 店
「このよでいちばんはやいの│さ 上
・フロー マン/原 著
ロバ ー ト
あ べ 弘 士 /画
福音館書 店
「絵 ときゾウの時間 とネズミの 時間 」
太 ::i榛 雄 /文 あ べ 弘 士 /画
福音館 書 店
フランクリンM.プ ランリー /著
・ミラー /絵・写真
エドワード
小峰書 店
「シロナガスクジラより大きいものつているの ?」
・E・ ウェルズ /著
ロバー ト
評論社
「ベッドのしたにはなにがある?」
マイク・マニング/著
評論社
「とりになったきょうりゆうのはなし」
大島 葵太 郎 /著
福音館 書 店
「たぺられるしょくぶつ」
査谷 壺 /文 寺 島 龍 ― /画
福音館書店
「だいどころにもはるがきた」
島津和 子 /著
福音館書店
「びっくりまつばっくり」
多田多恵子 /著
福音館書 店
「ダンゴムシみつけたよJ「 ミミズのふしぎ」
皆越 ようせ い /著
ポプラ社
「ぼくはざりがに」
武 田正倫 /著
いさかた
チャイル ド
「モンシロチョウはなにがすき」
藤井恒/著 たかはしきよし/画
福音館書 店
「ぼく、あぶらぜみ」
得 田之久 /著 たか はしきよし/亘 福音館 書 店
「やぶかのはなし」
栗原 毅 /著 長 新 太 /画
福音館書 店
「むしのうんこJ
伊丹市昆虫館 /編 角 正美雪 生
柏書 房
中川 雄 三 /著
ポプラ社
「しっぱのはたらき」
川 田健 /著 薮内 正幸 /画
福音館書 店
「ホネホネたんけんたいJ
大西 成 明 /写 真 松 田素 子 /文
アリス館
「 い― はとあ― は J
やぎゅう げんいちろう/著
福音館 書 店
「かぐかぐ」
カムカムズ/著 ささめやゆき/画
PHP研 究 所
「 視 覚 ミステ リー え ほ ん 」
ウオルター・ウイック/著
あすなろ善 房
申 宙・ 地 球 「 太 陽
植物
無脊 椎・軟 体
肺 F動 物
昆虫
動物
人体
l
宇 宙 た ん け ん た い 1」
「 まちの コウモリ
l
科学 の本 の読 み聞 か世をするこきに:き 、
書作権やオ リジ十 1′ デ ィを意識 してください
1.本 についての 著作権
通常 の読み聞 かせ を され る場合 と同 じく、読み聞 かせ をす る本 の著作権 を考慮す る必
要 があ ります。下記 の よ うなサイ トを参考に されて い る と思 い ます が 、科学 の本 の読み
聞 かせ の場合 も同様 に出版社 に連絡 を入れ るよ うに して くだ さい。
http://www.jbpa.or.jp/guideline/readto.html
2.科 学実験 や工 作のオ リジナ リティ
科学 の本 の読み聞 かせ の場合 には、 1)以 外 に注意す る ことが も う 1つ あ ります。そ
れは一 緒 に組み合 わせ て実施す る科学実験や 工作 についてのオ リジナ リテ ィです。ご自
身で考 えて開発 した実験や 工作 な らば問題 がないのです が 、サイ トや図書 を参考 に した
り、どこかで教 えて もらつた もの をそ のまま利活用 した りす る場合 には注意 が必要です。
昔 か らあるお馴染み の実験や 工作 に、ほん の ち ょつ とした改 良が加 え られ たにす ぎな
い よ うにみ えた として も、科学関係 ではそ の ち ょつ とした工夫 を重要視 して い ます。一
般 の人 か らみた ら、ほんの ち ょっ との こ.と で も、そ の工 夫 にた どり着 くまでに こち らが
思 う以上 に試行錯誤が されて い ることがあ ります ので 、必ずオ リジナ リテ ィを尊重す る
よ うに心がけて くだ さい。掲載 されて い る図書やサ イ トがあれ ばその図書名 やサ イ トを
特 に考案者 と して名前 を明記 しな けれ ばな らな い場合 にはきちん と示
は つき りと示 し、
して くだ さい。
も し、考案者 に連絡がつ くよ うで した ら、出版社 に事前 に連絡 をす るの と同様 に、直
接連絡 を して どの よ うに利活用 をす るのかをお話 になる とよいで しよう。事前 に連絡 を
した ときに断 られ る ことは滅多 にな く、む しろ考案者 は多 くの人に利用 してほ しい と
思 つてい るので好意的 に受 け止 めて くれ ます 。そ して、読み聞 かせ の後 に実際に どの よ
うな反応 があ つたかを レポー トされ る と喜 ばれ ると思 い ます。レポー トによつて は新 た
な工夫 につ な がる可能性 もあ り、考案者 との交流 もさらに深 まるで しよう。
営利 を 目的 とした もので なか つたに もかかわ らず万 が一断 られた とした ら、それ は安
全面で何 らかの課題 が あ り考案者が リスク を感 じた可能性 があ ります。十分 にこち らが
検討す るこ とな く単純 に実験 を組合せ て実施 しよ うと して いた な らば、ある意 味、事前
に断 られて大 きな事故 につ なが らな くて よか つた と考 えたほ うが よいで しよう。特 に年
齢 的にそ の実験 が妥 当で あるか ど うかは、考案者 でない とわか らない ことがあ ります。
考案者 か らのア ドバ イ ス は重要です。
また、実験や 工作 の 出典 を知 らせてお くことは、事後 の事故防止 につ なが ります。読
み聞 かせ に参加 して いた子 どもたちが後 日追試 をす るときに、必ず しも読み聞 かせ の と
き と同 じ状態 で安全 に実施 して くれ るとは限 りませ ん。 出典 を記載 してお くと時間が
経 つていて も参考 に した らよい ものがわか るので 、 リス クを回避す る ことがで きます。
(吉 田の りまき)
10
科学 の本を読み聞かせに ?
VES r
科学 の専 Fヨ 家 でなくて も?
読 も う !読 も う :い っ しょに 読 も う
VES r
!
読 み聞かせ は本 の楽 しみ を誰 か と共 有す る ことです か ら、読 み手 には 「私 は この本 をこ
う読 んだ。 ここの ところに心 が動 い た」 とい う自分 自身 の読み が必 要 で す。 記 号で あ る文
字 を音 とい う記 号 に置 き換 えただ けでは読み聞かせ にはな りませ ん。 これ は物語 の本 で あ
つて も科学 の本 で あ つて も同 じこ とです 。
科 学 の本 を読み聞かせ しよ うとす る時 、実験や 工作 を添 えて 言葉 と物事 が結 び付 く経験
を補 強 します。 そ の言葉 が表 してい るもの ご とが 日常生活 の どこにある のか を一 緒 に探 し
た りも します。 どの よ うな実験 工 作 を した らこの本 の この主題 が読 めるかな と工夫す る こ
とも、誰 かの工夫 に気 がつ く こ とも大変知的 にわ くわ くす る こ とです。 そ の よ うな 自分 の
読み をめ ぐって 、誰 か と語 りあ つ た り、誰 か に伝 えた り、他 の人 の読み を知 った りす る こ
とで、 さらにい ろい ろな本 が 、深 く読 めるよ うにな ります 。
読み 聞かせ とき くと、小 さい 、 まだ字 が読 めない子 どもた ちにす るもの と思 われ る方 も
い るで しょ う。 けれ ども読み聞 かせ は 、 まだ字 が読 めない 人 に代 わ りに大人 が読 んでや る
ことな ので はな く、読 み手聞 き手 の それぞれ の読み を広 げて い くこ とです。1冊 の本 には い
くつ もの 「読 み」 が あ ります 。科学 の本 を読 み聞かせ して も ら う人 に もな りま しょ う。 そ
して本 の楽 しみ を共有す る仲 間 を増や して くだ さい。
(ド ー ドー 土井 )
“科学 のひ と"が すす める読 み聞かせ
「読み聞かせは しています が、科学知識 がないので科学 の本 の読み聞かせはちよつ と」
とお つ しゃる方 が少な くあ りません。質問をされた ら説明ができないか らとい う理 由で二
の足を踏まれてい るよ うです。
科学 の本 の読み聞かせ をす るのに科学 の知識量が関係す るので しょうか。科学的 に正 し
いこ とを相手に伝 えるとい うことと、答 を教えるとい うことは別物です。知 らない ことを
一緒に本で調 べ た り、た とえ自分が正答 を知 っていた としても考 える過程 を楽 しんでもら
えるよ うな会話を していけばよいのではないで しょうか。
また、科学の知識があるか らといって、よ り深 く本 を解説す るよ うな読み聞 かせ をす る
必要 もあ りません。本 が もつてい る世界観や魅力 を損なわない よ うに科学知識 を添えたい
ものです。科学 の限定的 な深堀 りではな く、む しろ聞き手の 日常 の くら しとつ ながるよ う
に広 い視点を提示することのほ うが大事ではないか と思います。
とはい え、それ でも最初は科学に対 して高い壁や隔た りを感 じて しま う人 がい らっ しゃ
います。 そ うい う場合 は科学 のイベ ン トに積極的に遊 びに行つてみて くだ さい。そ こには
サイエ ンス コ ミュニケーシ ョン活動 を している人たちがた くさんいます。ぜひ科学 の本 を
話題 に交流 を してみま しょ う。科学 の話 をフランクにで きる場を自分が持 っていると、読
み聞かせ に対す る不安 もな くな ってい くと思 い ます。
(吉 田 の りま き)
科 学 と人
科 学 と本 との 出会 い を
:
「本」は 「人」だ と思 い ます 。本 には著者 の学問や人 生、人柄 までがつ ま つています。
人 (聞 き手 )に 手渡す営み。
読み聞 かせ は、「本 =人 」 を、人 (読 み手)力 `
科学や学習 にお いて も、 この コ ミュニ ケー シ ョンの営み は重要で、図書館 が
そ の場所 であることに、喜び と誇 りを感 じて い ます。
親子 で心か よわせ た幼児期 の読み聞 かせ か ら、知的好奇 心 を触発す る小学生 の
読み聞 かせ へ 変化す るとき、「知 る」喜びや 「体験す る」楽 しさをそなえた科 学 の
本 の読み聞 かせ は 、力 を発揮 します。
この小冊子 が、本 と人、科学 と人、人 と人 を結 ぶ 科学 コ ミュニ ケー シ ヨンの一助 と
なる ことを願 つています。
東久留米 市 立 図書館長
●図書館 で見つ ける ●図書館 でつ なげる
岡野知子
●図書館 か ら広 げる
このパ ンフ レ ッ トは、東久留米市 立図書館 が、独 立行政法人科学技術振興機 構 の
「
科学技術 コ ミュニ ケー シ ョン推進事業活動実施支援 を受 けて実施 した 科学 の本 の読み
聞 かせ Howto講 座」 のテキス トとして発行 した ものです。
「科学 の本 の読み聞 かせ の会 ほん とほん と」 の協力 で作成 しま した。
執筆者 】
【
Rl
R2
R3
R4
R5
R6
P7
R8
R9
00。 ・・・・・・・・
。
科学 の本 の読み聞 かせ を してみ よ う ・・
よもあそ ス タイル 紹介・ ・・ 00。 ・・・ ・・・・・ ・・・ ・・・
横 山 佳子
横山
佳子
よも うあそ ぼ うかが くのほん 振返 リシー ト・・ ・・・・・・・・ 横 山
・・・ 。・・・・・ ・・ ・・・・・・・・ 。 中川
テ ーマ で紹介 「たね 」
佳子
僚子
テ ーマで紹介
「くうき」・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ドー ドー 土井
テ ーマ で紹介
「見 る」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲 山 ますみ
「お と」・・・・・・ ・・・・・ ・・・ ・ 。 東久留 米市 立図書館
テ ーマ で紹介
これがあ つた らこの本 が読 める 。・・ 。・・・横 山 佳子 &東 久留米市 立図書韮
。
読み聞 かせ に使 える本 の リス ト・・・・・・ ・・・・・・ 東久留 米市 立図書饉
R10知 的財産・・・・・ ・・・・・ ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・ 吉 田の りまき
R ll科 学 の本 を読み聞 かせ に 。・・・・・・・・ ・・・ ドー ドー 土井 &吉 日の りまき
つし
「か ぐか ぐ」カムカ ムズ作 PHP研 究所 第
第 48回 H20/2/2す てきなにおいをつくろう ′
49回 3/1温 度のふしぎを実験しよう 「あったかいつ めたい」 ま しませ つ こ作 偕成社 第
50回 4/12た わからめかてて 「だいず えだまめまめもや し」 こ うやすすむ文 福音館書
店 第
5:回 5/10太 工さんのこうぐ 「ぼ くの家 がで きる」嘉来國夫作
福音館書店 第
52回 6/14切 ったらこうなる ?「 だいこんだんめんれんこん ざんねん」かこさとし作 福
音館書店 第 53回 7/12き ほうのわ 「まほ うのわ」折井英治・折井雅子作 大 日本図書
第 54回 9/13な ぜもえる ?「 たきび」姉崎一馬作 福音館書店 第 55回 10/11い ういう
しンス 「まほ うの コ ップ」藤 田千枝編 福音館書店 第 50回 11/8み るかかみあそぶか
か諄 「みるかがみあそぶかがみ」福音館書店 第 57回 12/13光 のクリスマス 「お祭 り
にい けなか つた もみの木」偕成社 第 58回 H21/2/14つ よいかたち 「は しをわた らずは
林
:「 い とでんわ」月ヽ
:び ι
しわたれ」月ヽ
野かおる作 福音館書店 第 59回 3/14音 勝び ι
実文 福音館書店 第 60回 4/11た わからめがでて「たねか らめがでて」かこさとし文 童
心社 第 6'回 5/9て たきかいう 「でんき」 リグリー文 偕成社 第 62回 6/13だ いくさ
峰書店 第 63回 7/11は こをぶんか
んのこうぐ Fし らかわのみんか」島田アツヒト作 月ヽ
いしよう 「まるさんか くしか く」戸村浩作 岩波書店 第 64回 9/6み るかか諄あそぶか
かみ 「みるかがみあそぶかがみ」降矢洋子絵 福音館書店 第 65回 10/18つ き 「メグつ き
にい く」ニコル作 偕成社 第
66回 11/8か if・
if・ if・ rf「
かげは どこ」木坂涼作 福
音館書店 第 67回 12/6見 えかたのふしぎ 「めのはなし」堀内誠一作 福音館書店 第 68
回 H22/2/14じ しゃくのふしぎ 「じしゃくのふ しぎ」ブランリー作 福音館書店 第 69回
3/14せ いてたき 「ぴかつごろ ごろ」 ブランリー作 福音館書店 第 70回 4/11け るをみ
つIIよ う 「おおいぬのふ ぐり」矢間芳子作 福音館書店 第 7,回 5/9エ ア ドームをつく
│1多 喜雄作 童心社 第 72回 6/13み ずたきじンス 「みずたま
ろう 「みんなのくうき」江り
レンズ」今森光彦作 福音館書店 第 73回 7/Hこ お ι
:を つくろう 「しず くのぼ うけん」
ブテンコ絵 福音館書店 第 74回 9/12じ しゃくのふしご 「じしやくはめいたんてい」福
田岩緒絵 童心社 第 75回 10/17月 をみよう 「月をみ よう」藤井旭作 あかね書房 第 76
回 11/14し お 「しお」 ゴールディン作 福音館書店 第 77回 12/12に じのひ諄つ 「にじ」
さくらいじゅん じ作 福音館書店 第 78回 H23/2/6見 え方のふしぎ 「視覚 ミステ リー え
ほん」ウィック作 あすなろ書房 第 79回 3/13ゆ らゆらバランス「みんなみんなギー ッ、
トン !」 ごとうけいこ作 福音館書店 第 80回 4/10マ ー7日 lン グのひ諄つ 「わた しのマ
ーブ リング」神沢利子作 福音館書店 第 81回 5/8は なのひみつ 「はながさいたら」石部
デ ミ作 光村教育図書 第
虎二絵 福音館書店 第 32回 6/12歌 のふしぎ「 1つ ぶのお こめ」
33回 7/10ホ ネホネ勝かせになろう 「ほね」堀内誠一作 福音館書店 第 34回 9/4き ぼ
「
うのわ 「まほ うのわ」藤嶋かおる絵 大 日本図書 第 35回 10/16ふ しぎないうみず ふ
しぎない ろみず 」大竹二郎作 岩波書店 第 86回 11/14あ かいけ っぱきいうい勝 っぱ「あ
かいはっぱきい ろいはつぱ」エイラ ト作 福音館書店 第 87回 12/18う ごく絵「うごくえ」
杉原せつ作 福音館書店 第 38回 H24/2/12ホ はいいなあ「いつぽんの木」土岐小百合作 福
音館書店 第 39回 3/11く るき 「くるま」 リグ リー作 偕成社 第 90・ 91092093回 4/8
5/206/107/8け らべ こアゲ′ヽ「あげは」月ヽ
林実作 福音館書店 「あおいちょうとくす の
き」山下恵子作 福音館書店 第 94・ 95097098回 9/1610/1411/811/140 T O T 0
TOお このつなが ιl「 い とでんわ」荒木桜子絵 福音館書店 第 99回 12/2み るかnl諄
あそぶかか諄 「みるかがみあそぶかがみ」福音館書店 第 :00回 H24/2/3ふ しぎな色こ
光のおけな し 「はる 。なつ 。あき 。ふ ゆい ろい ろのいえ」デ ュボアザ ン作 BL出 版
独立行政法人科学技術振興機構
科学技術 コ ミュニ ケー シ ョン推進事業
「科学 の本 の読み聞 かせ HOW to講 座 テキ ス ト」
発行
東久留米市 立図書館
東久留米市 中央町 2-6-23
042-475-4646
平成 25年 1月 27日
電話