支え支えられ - 一般財団法人労災サポートセンター

「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
労災サポートセンター通信
労災サポ
ポートセンター通信
支え 支 え られ
賛助会員の皆様と財団を結ぶ機関誌です。
賛助会
賛
皆様 財
結ぶ機
誌
賛助会員
員の
員の
の皆様と財
財団
団を結ぶ機関
団
結 機関
関誌です。
特集
一般財団法人労災サポートセンター
平成26年度に実施した
事業の概要
平成27年6月10日に開催された理事会において、平成26年度の事業報告及び
決算報告が承認されました。
平成26年度に実施しました労災年金受給者等に対する在宅介護、看護、健康管理、
精神的ケア、労災保険制度等に関する相談・支援事業及びケアプラザにおける専門的
な介護サービスの提供事業、重度被災労働者に対する福祉用具の購入支援事業、労災
重度被災者作品展の開催事業、産業殉職者合祀慰霊式への遺族年金受給者の招聘事業
などの概要についてお知らせいたします。
目
次
1 特集
一般財団法人労災サポートセンター
3 労災年金支援センター・
労災特別介護施設の所在地一覧
平成26年度事業報告(概要)
2 知って役立つ法律の話 第35話
「配偶者の不倫相手への慰謝料請求」
弁護士 佐藤 歳二
❶
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
特集
一般財団法人労災サポートセンター
平成26年度 事業報告(概要)
Ⅰ 国からの受託事業
事業
者7,112人を対象に、委託者がサービス
委託者がサ
内 容についての 評価 や 意 見・要 望等 に関
1 労災ケアサポート事業
(1)重度被災労働者への訪問支援等の
するアンケート調査を行いました。
その結果、支援センター全体では、有効
実施
回答者5,595人のうち「有用であった」
ア 訪問支援の実施
旨の回答は88.3%でした。
看 護 師 等 の 専 門スタッフが 、重 度 被 災
(2)労災ホームヘルプサービスの提供
労働者等14,404人の居宅を訪問し、在
及び労災ホームヘルパーの養成
宅介護、看護、健康管理等に関する事項を
ア 労災ホームヘルプサービスの提供
中心に延べ80,140件の相談支援を行
労災ホームヘルパーによる介護サービス
いました。
を希望する重 度 被 災 労 働 者に 、9 ,111
なお 、訪 問 支 援 の 際 に 、健 康 管 理 又は
時間分 の 介護 券を発 行し、希望する介護
精神的ケアに関する医学専門的な指導を
サービスを提供しました。
希望した28人の重 度被 災 労 働 者に 対し
イ 労災ホームヘルパーの養成
ては 、健 康 管 理 指 導 医 又はメンタル ケア
労 災 特 有の 傷 病・障 害であるせき髄 損
指導医が居宅を訪問し、延べ106件の指
傷、じん肺 等に係る専 門 的 介護に精通し
導支援を行いました。
た労災ホームヘルパーを養成するため、一
イ 看護師ケアサポーターに対する研修
般 的 介 護に 関する知 識・技 能 を有してい
の実施
る者を対象に、ケアプラザ堺とケアプラザ
訪問支援を適切に実施するため、介護・
宇土において、それぞれ33時間にわたる
看護に関する最 新の 知 識と技術、介護 機
研修を行い、21人の受講者に対し修了証
器に係る最 新の情報等に関する看護師ケ
書を交付しました。
アサポーター研修を実施しました。
また、新たに採用した看護師ケアサポー
ターに 対しては 、せき髄 損 傷 等労 災 特 有
2 労災特別介護施設の運営
(1)入居者の傷病・障害及び健康の状態
の 傷 病・障害に関する医学 的 基 礎 知 識 及
に応じた介護サービスの提供
び 訪問支援の手法等についての研修を採
施設においては、入居者の傷病・障害の
用後速やかに実施しました。
特性に応じた専門的な介護サービスに関
ウ アンケート調査の実施
するノウハウを取りまとめた「労災特別介
平成26年4月から平成27年2月まで
護 施 設介護 手引」を基に本事 業を実 施し
の間に訪問支援等を行った重度被災労働
ました。さらに、新たな介護 技術及び機 器
❷
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
に関する情 報を把 握 するなど 、最 新 の 知
管部局及び 支援センター等との連携を強
見を踏まえた介護サービスの提供に努め
化し、入 居 促 進 対 策に主体 的かつ積 極 的
ました。
に取り組みました。
(2)入居者の健康管理の実施
この 結 果 、8施 設 全 体で 前年 度を9人
労災病院及び近隣医療機関の医師を医
上回る60人が新規に入居したものの、死
療コンサルタントとして委嘱して入居者の
亡や自己都合等により57人が退居したこ
健 康 管 理や 健 康相 談を行ったほか、入 居
とから 、年 度 末 の入 居 者 は702人とな
者の通 院 時には看護 職員が 同行し、施 設
り、年 間 平均入 居率も89.2%となりま
のマイクロバスで 送 迎 するなど 的 確 な対
した。
応を行いました。また、入居者の健康状態
(6)アンケート調査の実施
の急 変時 等には、施 設内で応急 処置等を
本年2月に各施設の入居者のうち469
行い、救急搬送をするなど迅速、適切に対
人を対 象に 、施 設の 介 護サービス内 容 等
応しました。
についての評価等を把握するために、委託
(3)生活支援の充実
者がアンケート調査を実施し、その結果、
入 居者の金品、貴重品の管 理や労災保
8施設全体では、有効回答者468人のう
険その他公的機関への手続きの支援を的
ち「満足」
「 ほぼ満足」との回答が91.8%
確に行うとともに 、入 居 者 からの心 配 事
となりました。 の相談等について関係職員及び生活支援
(7)新規採用職員に係る研修の実施
相談員が適切に対応しました。また、入居
新たに採 用した看護 職員及び介護 職員
者 の 自 主 的 なク ラブ 活 動 の 支 援 、四 季
21人に 対して、委 託者から示された「看
折々の季節にちなんだ 行事を開催するな
護 職員 及び介護 職員に係る研 修カリキュ
ど により入 居 者の 生 活の 質の 改善・向 上
ラム」に相当する研修を実施しました。
に努めました。
(4)苦情等への対応
(8)介護施設におけるリハビリテーション
のあり方についての検討
入 居者からの苦情等の申立てについて
介 護 施 設 におけるリハビリテーション
は 、本 部 及び 各 施 設 に 設 置 され た「 苦 情
のあり方については、
「 介護 施 設における
解決委員会」等において、迅速かつ適切に
リハビリテーションのあり方検討会」委員
対応し、21件中20件の解決が 図られま
による北 海 道 施 設 の 視 察・調 査を行 うと
した。残る1件は、苦 情 申立 人の申し立て
ともに 、3施 設 の入 居 者を対 象に 障 害や
内 容 を整 理したうえで 対 応 することとし
リハビリの状 況について実 態 調 査を行い
ました。
ました が 、検 討 結 果 の 取りまとめまで に
(5)入居促進対策の推進
施 設においては 、年 間 平均入 居率に係
は 至らず 、引き続 き 検 討 を 進 めることと
しました。
る数値目標を確実に達成するため、本部と
の緊密な連携の下、都道 府県障害福 祉 主
❸
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
(9)介護施設における給食のあり方に
(12)介護職員等によるたんの吸引等の
ついての検討
制度化への対応
各 施 設 の 給 食 実 態 調 査 を行 ったとこ
介護 職員等によるたんの吸引等の制度
ろ 、施 設 間で 相当な違いが あることが 把
化に伴い、この 制 度で 定められた指 導 看
握されため、当該調査結果を踏まえ、給食
護師の養成研修及び介護職員等研修を受
提 供 方法 の効 率化や標 準 化 等について、
講させることにより、適法にたんの吸引等
引き続き検討を行うこととしました。
の医療行為を実施できる介護 職員の養成
(10)研修等を通じた人材の育成
に努めました。また、本度末までに、5施設
施 設における医 療・介 護 事 故を防止す
で 看護師7人、3施 設で 介護 職員10人が
るため、各施 設の中堅 看 護 師を本部に招
当該研 修を修了しています(なお、宮 城 施
集し、施設における安全管理のあり方、安
設が 平成25年度に登 録喀 痰吸引事 業 者
全 管 理に係る問 題 点の 分析と解 決 策、危
となっています。)。
険の回避や事故への対処 法等について研
(13)防災への取組み
修を行いました。
本部策 定の「防 災マニュアル」及びそれ
また、施 設における感 染 管 理 対 策の 的
ぞれの施 設の特 性と実情を踏まえて作成
確 な実 施を図るため、各施 設の中堅 介護
した「施設防災マニュアル」に基づき、すべ
士を本部に招 集し、感 染 管 理の 現状と意
ての施設において屋外等での防災訓練を
義、感 染 症 蔓延防止の手法や実 践 的な知
年2回実 施したほか、熱 感 知 器 等 の 防 災
識について研修を行いました。
設備、寝 袋等 の防 災 用品 及び飲料水等の
さらに 、本 部 に お いて 、各 介 護 施 設 が
緊急備 蓄 品を整備するなど、計画 的に防
行った 介 護 に 関 する 研 究 成 果 の 発 表 会
災対策を講じました。
を開 催し 、研 究 成 果についての 協 議 や 評
価を行うことにより 、各 介 護 施 設 の職 員
がその取 組み姿 勢 や研 究 成 果を共 有し、
Ⅱ 賛助金を活用した支援事業 等
介 護 サービスの 質の 改 善 、向 上に努めま
した。
(11)第三者評価機関による評価結果の
1 賛助金を活用した支援事業
当財 団 の目的 に賛 同する企 業 、団 体及
活用
び個人から寄せられた賛助金(平成26年
広 島施 設 及び 愛 媛 施 設において、2巡
度:24,600千円)を基に、次の支援事
目となる第三者評価を受審しました。
業等を行いました。
また 、当該2施 設の評価 結 果 を他 の施
設でも共 有し、活用することにより、8施
(1)福祉用具購入支援事業
設全体の介護サービスの質の向上に努め
労災保険の義肢等補装具支給制度の支
ました。
給 対 象種目とならない電 動 車いす 、床 ず
❹
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
れ 防止 用エアーマット等 の福 祉 用具を購
2 労災年金受給者等に対する生活支援
入した 重 度被 災 労 働 者に対し、購入費用
事業
の一部として21件、1,329千円の助成
を行いました。
(2)労災重度被災者作品展
(1)団体保険制度の周知広報
一般の生命保険又は損害保険への加入
が困難な労災年金受給者等を対象とする
平成26年10月22日から24日までの
団体保険制度(青空保険)の周知広報を行
3日間、全国産業安全衛生大会に合わせ、
いました。
広島市において第10回労災 重 度被 災者
(2)図書の発行と販売の促進
作 品 展 を開 催しました 。作 品 展 に は 、中
「障害等級認定必携」などの専門図書につ
国・四 国地区に居 住される重 度被 災 労 働
いて、ホームページ などを広報 媒体として
者及び各施設の入居者55人の方から、絵
活用するなどして販売促進に努めました。
画、書、写真、工芸品など141点の出展が
が
あり、出展者及びその家族、全国産業安全
全
方
衛生 大 会への 参 加 者など 約300人の方
が 鑑 賞されたほか、作品 展の模 様は 地 元
NHKテレビで放映されました。
(3)盲導犬の無償貸与事業
(公 財)日本盲導犬 協 会と連 携して、労
労
働災害により両眼を失明した重 度被 災労
償
働者のうち6人の方に対し、盲導犬の無償
貸与を継続しました。
(4)産業殉職者合祀慰霊式への招聘事業
独立行政法人労働者健康福祉機構の主
催により、平成26年11月26日、高尾み
ころも霊堂(東京都八王子市)において挙
行された産業 殉職 者 合祀慰 霊 式に、遺 族
年金受給者1人を招聘しました。
(5)賛助会員への情報提供等
賛助 会員には 広報誌を配 布し、当財団
の事 業 計画及びその実 施 結果、労災年金
受給 者の現状 及び 高齢者・障害 者の 介護
等に関する情報を提供しました。
第11回 労災重度被災者
作品展の開催について
当財団主催
「第11回労災重度被災者
作品展」
(リハビリからアートまで)を、
下記のとおり開催いたしますので、
賛助会員の皆様方をはじめ多くの
方々のご来場をお待ちしております。
1 開催期間
平成27年10月28日(水)∼
10月30日(金)
2 開催場所
名古屋市中小企業振興会館9階
展望ホール
名古屋市千種区吹上2-6-3
❺
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
知 っ て 役立 つ 法 律 の 話
第35話
「配偶者の不倫相手への慰謝料請求」
1
(設問)
これまでの多くの裁判例により、
妻からの不倫
私たち夫婦は、
結婚してから20年経ちますが、
相手の女性に対する慰謝料請求が原則として認
夫は2年前から銀座のクラブのママA女と親しく
められてきました。
相手の女性が男性に妻がいる
なり、
たびたび無断で自宅に帰らない日がありま
ことを認識している限り、
最初に誘惑したのがど
した。
そこで、
問い詰めると、
夫とA女は相当前か
ちらなのか、
両名の関係が自然の愛情によって生
ら情交関係があることが判ったので、
私はA女に
じたものかどうかなどの事情とは関係なく、
他方
対し、
その関係を断つように抗議しましたが、
A女
の配偶者の被った精神的苦痛を慰藉すべき義務
は「旦那がこちらに来るのは勝手だ」とか「旦那
があるというのです。
は、
あなたと別れて、
私と再婚すると約束した」
と
夫
か
「旦那が私を騙したのだから、
私の方から慰謝
不倫関係
女性
料請求したいくらいだ」などと言って私の要求を
無視しています。
私たち夫婦には、
高校生の長女が居るので、
今
夫婦の共同生活の平和
破壊
のところ離婚することを躊躇していますが、
私た
ちの家庭の平穏を乱すA女に対して、
慰謝料を請
求したいと考えていますが、
認められるでしょう
妻
慰謝料請求
か。また、
長女は「私が請求する」と言っています
が、
未成年の子からでも認められるでしょうか。
ところが、最 近、東 京 地 裁は、7年以 上にわ
2 妻は夫の不倫相手(A女)に対し慰謝料請求
たって会社経営の男性と不倫行為を続けた銀座
ができるか のクラブのママに対し男性の妻が慰謝料請求を
配偶者ある者の婚姻外性関係(不倫)は、一夫
求めた事案で、ママの行為は優良客を確保する
一婦制という善良な風俗に反する行為ですか
ために客の要求に応じて性交渉をする営業活動
ら、夫と情を通じた女性は、夫の妻に対する貞
である
「枕営業」
だから、
商売として行ったもので
操義務違反に加担する共同不法行為責任を負
あり、
「何ら客の結婚生活の平和を害するもので
うと解されています。したがって、夫が妻以外の
はなく、妻が不快に感じても不法行為にはなら
女性と不倫行為を重ねるのは妻に対する不貞行
ない」として妻の慰謝料請求を棄却する判決を
為となって離婚原因となるばかりでなく、夫自身
しました。
「枕営業」とは古い言葉ですが、要する
は妻から慰謝料請求を受けることになるのです
に、売春と同じで商売として性交渉をしたのだ
が、他方、不倫の相手方女性も、夫婦の共同生活
から、
結婚生活の平和を害さない、
ということの
の平和を害しているわけですから、そのために
ようです。しかし、この考え方だと、不倫相手が
精神的苦痛を被った妻から慰謝料請求を受ける
水商売の女であれば、妻はその女性を責められ
ことになります。 なくなりますので、この判決に対しては、日本の
❻
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
婚姻制度を破壊するものだとして多くの批判的
はできないとされています。
自ら法に反する行為
意見があるようですから、これが裁判例の一般
をしながら、
相手の責任を問うて慰謝料請求をし
的な考え方とは言えないでしょう。
ても、
裁判所は保護しないというものです。
ただし、
これまでの多くの裁判例において、
夫
ただし、不倫関係と言っても、さきほど述べた
婦関係が既に破たんしており、その実態が崩れ
ように、夫婦関係そのものがほぼ正常な場合と
てしまって形ばかりの夫婦(外縁関係)にある場
破綻していていわゆる外縁関係になっている場
合には、特別の事情がない限り、その夫婦の一
合がありますし、夫と不倫相手の女性との関係
方と情交関係をもった第三者には慰謝料を支払
も重婚的に婚約している場合、いわゆる妾関係
う責任はないとされています。また、仮に夫が結
や愛人関係という場合、さらには単なる一時的
婚していることを隠していたり、
相手女性も過失
私通関係(遊び)の場合もあります。また、不倫関
がなく結婚の事実を知ることができなかった場
係に陥った経緯や動機についても、とくに男性
合、
さらには夫が暴力や脅迫によって関係を持っ
側に詐言、威圧、強迫行為がある場合や真摯に
た場 合には、妻からの慰 謝料請求は難しいで
恋愛関係に入り双方又は一方が 将来結婚する
しょう。
意思を有している場合など、様々な態様が想定
したがって、設問の事例がそうした例外的な
できますから、これらを一律に考えることがで
事例ではなく、正常な夫婦関係が続いていたの
きません。
であれば、
妻のA女に対する慰謝料請求は、
認め
そのため裁判例では、
女性が、
男性に妻のある
られる可能性が高いといえます。
ことを知りながら情交関係を結んだとしても、
そ
3 子供は父の不倫相手(A女)に慰謝料請求
れが男性の詐言、たとえば「自分たちの夫婦関
ができるか
係が既に破綻しているので将来結婚しよう」な
それでは、
設問の未成年の子(高校生)
は父の
どと真実に反することを話してその気にさせた
不倫相手(A女)に対し慰謝料請求ができるで
場合など、
男性の行為の違法性が女性の違法性
しょうか。確かに、不倫行為の結果、父が家庭を
に比較して著しく大きいときは、女性の慰謝料
顧みないことになれば、未成年の子は日常生活
請求は許されるとしています。
において父親の愛情を注がれ、
その監護、
教育を
したがって、
設問でも、
夫婦関係が未だ破綻し
受けることができなくなるおそれがあります。
し
た状況にないのに、夫が詐言を弄して結婚しよ
かし、
最高裁の判例では、
父親が不倫をして女性
うと話したとしたら、女性の慰謝料請求が認め
と同棲するようなことになったとしても、父親の
られることもあるでしょう。
意思いかんによって子に愛情を注ぐことが可能
5 慰謝料額はどのように決まるか
なのだから、子の利益と女性との不倫行為とは
仮に上記1の妻からの慰謝料請求が認められ
直接の因果関係がないとして、特別の事情がな
る場合の金額ですが、過去の裁判例では50万
い限り、未成年の子は不倫相手の女性に対し慰
円から400万円程度が多いものの、
それを算定
謝料請求ができない、
と判示されています。
する一般的な基準があるわけではありません。
4 不倫相手(A女)は夫に対し慰謝料請求がで
実際の裁判で、慰謝料額の算定に際し考慮され
きるか
る事情は、被害を被った配偶者の精神的苦痛の
逆に、
A女が夫に対し慰謝料請求することが
程度、それによって婚姻関係が破たん(離婚)し
できるのでしょうか。一般的に、
男性に妻がある
たかどうか、不貞行為の回数・期間、不貞行為に
ことを知りながら情交関係を結んだ不倫相手の
どちらが積極的だったかの事情のほか、相手方
女性は、
夫の妻に対する貞操義務違反に加担し
の財力、
社会的地位などであり、
これらを総合的
たことになりますから、
そのために当該女性が何
に裁判官が判断して決めることになります。
らかの精神的打撃を被ったとしても慰謝料請求
❼
「支え支えられ」第36号 平成27年6月30日発行
労災年金支援センター所在地等一覧
労災年金支援センター名
所在地・電話番号
〒060-0003 北海道札幌市中央区北 3 条西 3-1-47
NORTH33 ビル 5 階
北海道労災年金支援センター
TEL 011-241-8083
TEL 022-265-7667
TEL 03-6834-2640
FAX 03-6834-2545
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦 2-5-5
八木兵伝馬町ビル 8 階
中部労災年金支援センター
TEL 052-205-7211
FAX 052-205-7212
〒540-6591 大阪府大阪市中央区大手前 1-7-31
OMM ビル 8 階
近畿労災年金支援センター
TEL 06-4790-1611
中国・四国労災年金支援センター
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、
千葉県、東京都、神奈川県、
新潟県、山梨県、長野県
富山県、石川県、福井県
岐阜県、静岡県、愛知県
三重県
滋賀県、京都府、大阪府
兵庫県、奈良県、和歌山県
FAX 06-4790-1622
〒730-0012 広島県広島市中区上八丁堀 8-10
クロスタワービル 4 階
TEL 082-223-3286
FAX 082-221-1169
〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東 1-10-35
CLUB 博多駅東オフィスビル 3 階 302 号
九州労災年金支援センター
青森県、岩手県、宮城県
秋田県、山形県、福島県
FAX 022-265-7669
〒102-0073 東京都千代田区九段北 4-1-3
飛栄九段北ビル 10 階
関東労災年金支援センター
北海道
FAX 011-241-8084
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町 3-5-3
佐新ビル 4 階
東北労災年金支援センター
担当区域
TEL 092-472-7161
FAX 092-481-5609
鳥取県、島根県、岡山県
広島県、山口県、徳島県
香川県、愛媛県、高知県
福岡県、佐賀県、長崎県
熊本県、大分県、宮崎県
鹿児島県、沖縄県
労災特別介護施設所在地等一覧表
労災特別介護施設名
電話番号
北海道労災特別介護施設
(ケアプラザ岩見沢)
〒068-0829
北海道岩見沢市かえで町 8-1-1
TEL 0126-25-9001
FAX 0126-22-9470
宮城労災特別介護施設
(ケアプラザ富谷)
〒981-3332
宮城県黒川郡富谷町明石台 4-8-1
TEL 022-772-3311
FAX 022-772-3312
千葉労災特別介護施設
(ケアプラザ四街道)
〒284-0037
千葉県四街道市中台 511
TEL 043-433-0120
FAX 043-433-0431
愛知労災特別介護施設
(ケアプラザ瀬戸)
〒489-0989
愛知県瀬戸市山手町 294-5
TEL 0561-85-5400
FAX 0561-85-4431
大阪労災特別介護施設
(ケアプラザ堺)
〒590-0137
大阪府堺市南区城山台 5-2-1
TEL 072-291-7989
FAX 072-291-7993
広島労災特別介護施設
(ケアプラザ呉)
〒737-0923
広島県呉市神山 2-1-15
TEL 0823-34-5577
FAX 0823-30-1888
愛媛労災特別介護施設
(ケアプラザ新居浜)
〒792-0896
愛媛県新居浜市阿島 1-3-12
TEL 0897-67-1122
FAX 0897-67-1155
熊本労災特別介護施設
(ケアプラザ宇土)
〒869-0407
熊本県宇土市松原町 243
TEL 0964-23-2211
FAX 0964-23-2214
労災サポートセンター通信
支え支えられ 第36号
平成27年6月30日発行
発行人 馬杉 則彦
❽
所 在 地
一般財団法人 労災サポートセンター
〒 102-0073 東京都千代田区九段北4‒1‒3
飛栄九段北ビル10階
TEL 03-6834-2510 FAX 03-6834-2530