国 土 ・ 交 通 計 画

社会的余剰(便益)
P
B
国 土 ・ 交 通 計 画
S=S(P)
A
①
P*
実際の支払額
D = D(P)
C
第8回
D,S
D*=S*
④
交通プロジェクトの評価(2)
道路交通流の特性(1)
利潤:
=
②
ー
社会的余剰:
③
固定費用(FC)は含まず
①
+
④
+
③
③
④
+
π = Py − (FC + VC ( y ) )
生産者余剰:
丸山 喜久
②
①
PS =
B = CS + PS
1
純便益と費用便益費
B −C =
2
消費者余剰アプローチ(今までのまとめ)
r:
費用便益分析の理論は,
と
から成り立っている
B C=
言い換えると,需要者が受容しようとする交通量は
供給者が供給しようとする交通量は,
便益(B)=グロスの消費者余剰(GCS)ー社会的費用(SC)
費用(C)=固定費用(FC)
両者が一致したところで,
建設費,維持管理費など
B −C ≥ 0
→
B /C ≥1
→
から求められる
が決まり,
以上のような経済理論に基づくアプローチを
B − C = GCS − SC − FC
一方,現行の費用便益マニュアルの方法は,
便益(社会的余剰)と費用(固定費
用)を比較することは,
3
から,
も求められる
という
と呼ばれる
4
総交通費用アプローチ
P
So=So(P)
Ao
①
③
⑦
③
D,S
拡幅なしの場合(状態O)
Aw
④
⑥
⑤
⑦
So:道路拡張しない場合
w
Sw=Sw(P) S :道路拡張した場合
②
D = D(P)
⑧
Ao
①
Aw
④
⑥
⑤
So=So(P)
w
Sw=Sw(P) S :道路拡張した場合
②
総交通費用アプローチ
P
So:道路拡張しない場合
道路拡張による便益の増加量は
∆B1
D = D(P)
⑧
D,S
拡幅ありの場合(状態W)
一方,費用便益マニュアルでは,便益の差を費用の減少で表すので,
消費者余剰(CS)
D = D(P)
∆B2 = Bw − Bo
生産者余剰(PS)
収入(PQ)
ここで
グロスの消費者余剰(GCS)
∆B1 − ∆B2 =
費用便益分析マニュアルでは,
社会的費用(SC)
社会的余剰(B)
と算定している
5
6
総交通費用アプローチ
道路交通の構成要素
P
So=So(P)
Sw=Sw(P)
心理学
医学
法学
なので,総交通費用
アプローチと消費者余剰アプローチ(経
済学的に正しい理論)が一致する
D,S
運転者
交通工学
道路を拡幅しても,その道路の需要は増えない
運転者
自動車工学
電気工学
電子工学
7
運転者
景観工学
都市計画
経済学
土木工学
道路工学
8
国内旅客・貨物の推移
国内旅客輸送人キロの推移
500000
1980
1985
JR
民鉄
自動車
内航海運
航空
600000
輸送トンキロ(百万トンキロ)
輸送人キロ(百万人キロ)
JR
民鉄
バス
乗用車
航空
旅客船
0
1975
1990 1995
西暦
2000
交通工学ハンドブック
国内貨物輸送トンキロの推移
1500000
1000000
自動車交通流の表現方法
国土交通白書
400000
200000
0
1975
2005
1980
1985
1990 1995
西暦
2000
2005
自動車の輸送分担率は着実に増加している
道路交通需要も増加
9
10
交通量と交通密度
交通量の特性
交通量:
季節(月)変動
台/時間
台/日
T
N
q
単位:
交通工学ハンドブック
土地利用の条件が変わらなければ、また関連する道路が新たにできなければ、
年々よく似たパターンが繰り返される
その他,12時間交通量,5分間交通量など
=月平均日交通量/年平均日交通量
交通密度:
k
都市部に比べて,地方道路の変動が大きい
vs
交通密度は,直接計測することが比較的困難であるので,
で代用する
観光道路の変動が大きい
単位時間内に車両が存在した時間
ti
空間占有率:
M
Os = ∑ li D
i =1
li
車両の長さ
D
道路延長の単位距離
11
12
交通量の特性
曜日変動
1週間を周期とした曜日による交通量の変動
交通工学ハンドブック
24時間変動
24 時間の交通の量と質が変動し、道路の性格、地理、土地利用などによって特有のパ
ターンを持ちながら、毎日ある程度一定のパターンの繰返しが行われる
=各曜日の日交通量/週平均日交通量
U字型タイプ
=各時間の交通量/1日の交通量
都市部の道路のピークは地方
道路と比べてそれほど高くな
い
逆U字型タイプ
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交通量の特性
交通量の特性
交通工学ハンドブック
交通工学ハンドブック
1年間に出現した時間交通量を年平均日交通量に対する比で表わし、それらを
大きさの順に並べた図
道路計画における設計時間交通量
都市部では,1週間のうちの
地方では,1週間のうちの
に相当していたため
30番目交通量の年平均日交通量
に対する割合(百分率)を
という
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