円安の影響に関する特別調査

円安の影響に関する特別調査
調査結果の概要
① 2013 年以降の円安により、約半数の企業に「マイナスの影響」があった。
② 東海地区の企業が期待する為替相場水準は、1米ドル=103 円。
2012 年 12 月、アベノミクス等を背景に、外国為
当社が 12 月に実施した
「第 169 回企業動向調査」
替相場が急速に円安に動き始めた。それまで 1 米ド
において、岐阜県、愛知県の中小企業に対し、2013
ル=70 円台後半で推移していた円相場は、半年余り
年以降大幅に進んだ円安による影響について、アン
で 1 米ドル=100 円前後に、更に昨年 12 月には 1
ケート調査を実施した。
米ドル=110 円台後半にまで下落した。円安の進行
は大手輸出企業の業績にはプラス効果がみられるが、
1.概要
直接輸出取引を行わず、原材料や燃料を輸入する中
小企業にとってはコスト増となり、マイナス面が大
①2013 年以降の円安により、約半数の企業
きいとも言われる。
に「マイナスの影響」があった。
当社では 2013 年 6 月、急速な円安傾向を受け、
業績に与える影響の見通し(予想)に関する調査を
全ての業種で、円安でプラスの影響があったとす
行った。当調査では円安がマイナスに作用するとみ
る企業の割合より、マイナスの影響があったとする
る傾向があったが、実際の影響はどうだったのか。
企業の割合の方が上回った。また、約半数が「マイ
ナス」または「どちらかといえばマイナス」の影響
対米ドル為替相場
(1ドル=円)
があったと回答した。
120
115
110
②東海地区の企業が期待する為替相場水準
105
100
は、1米ドル=103 円。
95
90
85
「望ましい為替相場水準」の業種別の平均値は
80
103 円を挟む±2 円程度の狭い範囲に集中し、極端
な差は見られなかった。
調査要領
1.
調査方法
岐阜県、愛知県の企業に対し、郵送によるアンケートを実施
2.
調査時期
2014 年
3.
回答状況
有効回答数 262 社(岐阜県、愛知県の企業 600 社;有効回答率 43.7%)
十六総合研究所
12 月 1 日~15 日
1
2.円安が業績に与えた影響
次に調査対象を、以下の 6 つの業種グループに分
類して、それぞれの傾向を分析した。
【設問 1】2013 年以降の「円安」が貴社の
業種グループ
個別業種 (21業種)
回答数
比率
1. 重工業
化学工業、鉄鋼・非鉄金属、一般
機械器具、電気機械器具、輸送用
機械器具、プラスチック・その他製
造業
75
28.6%
2. 軽工業
食料品、繊維、衣類その他繊維製
品、木材・木製品、家具・装備品、
紙・紙加工品、出版・印刷、窯業・
土石製品、刃物・金属製品、鉱業
73
27.9%
3. 卸売・小売業 卸売業、小売業
58
22.1%
4.どちらかといえばマイナスの影響
4. 建設業
建設業
28
10.7%
5.マイナスの影響
5. 運輸業
運輸業
7
2.7%
6. サービス業
サービス業
21
8.0%
262
100.0%
業績に与えた影響として当てはまるものを
一つお答えください。
【選択肢】
1.プラスの影響
2.どちらかといえばプラスの影響
3.影響なし
全業種 合計
プラス(「1.プラスの影響」+「2.どちらかといえ
【結果】
「3.影響なし」が最多だが、全体では「プラ
ばプラスの影響」)の割合から、マイナス(「5.マイ
ス」よりも「マイナス」の影響があると回
ナスの影響」+「4.どちらかといえばマイナスの影
答した企業の割合が高い。
響」)の割合を引いた数値をみると、全ての業種でマ
イナスになった。
最も回答数が多かったのは、「3.影響なし」で
37.8%であった。次いで、
「4.どちらかといえばマイ
プ
ラ
ス
の
影
響
ナスの影響」
(28.2%)
、
「5.マイナスの影響」
(20.2%)
であった。
マ
イ
ナ
ス
の
影
響
円安による業績への影響 (全業種)
2.3%
円安による業績への影響 (プラス ー マイナス)
40.0
20.0
0.0
▲ 9.4
▲ 13.4
-20.0
▲ 34.6
▲ 48.0
-40.0
▲ 41.4
▲ 50.0
-60.0
11.5%
37.8%
28.2%
20.2%
プラス
-80.0
プラスの影響
ややプラス
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.プラスの影響
2.どちらかといえばプラスの影響
3.影響なし
4.どちらかといえばマイナスの影響
― マイナスの影響
▲ 85.7
-100.0
マイナス
1
.
重
工
業
ややマイナス
5.マイナスの影響
2
.
軽
工
業
3
.
卸
売
・
小
売
業
4
.
建
設
業
5
.
運
輸
業
6
.
サ
ー
ビ
ス
業
全
業
種
中でも最もマイナスの影響が強いのは運輸業(▲
自社にとってプラス(「1.プラスの影響」+「2.
85.7)で、プラス(「1.プラスの影響」+「2.どちら
どちらかといえばプラスの影響」
)の割合(13.8%)
かといえばプラスの影響」)と答えた企業はなく、
から、マイナス(
「5.マイナスの影響」+「4.どちら
85.7%がマイナス(「5.マイナスの影響」+「4.どち
かといえばマイナスの影響」
)の割合(48.4%)を引
らかといえばマイナスの影響」
)と回答した。
くと▲34.6 となり、全体では円安によるプラスの影
次いで建設業(▲50.0)
、軽工業(▲48.0)、卸売・
響よりもマイナスの影響の方が強いという結果にな
小売業(▲41.4)でもマイナスの影響が強いという
った。
結果になった。
十六総合研究所
2
3.円安によるプラスの影響
円安による業績への影響 (業種別)
100%
2.7%
9.6%
4.0%
90%
8.6%
3.6%
2.3%
4.8%
14.3% 4.8%
11.5%
【設問 2】円安により、具体的にどのよ
21.3%
80%
27.4%
70%
60%
41.4%
37.8%
57.1%
36.0%
50%
うなプラスの影響が生じていますか。
(設
42.9%
問 1 で「1.プラスの影響」、
「2.どちらかと
71.4%
いえばプラスの影響」と回答した 36 社対
27.4%
40%
25.9%
30%
象・当てはまるものを度合いの大きい順
28.2%
39.3%
に二つ以内で回答)
26.7%
20%
10%
32.9%
28.6%
24.1%
14.3%
12.0%
20.2%
19.0%
【結果】
0%
「2.取引先の輸出増加により受注が増加
した」が最多、2 位は「3.輸入品との価格
競争が緩和された」
、3 位は「1.輸出採算
1.プラスの影響
2.どちらかといえばプラスの影響
3.影響なし
4.どちらかといえばマイナスの影響
5.マイナスの影響
が向上した」。
全体では、
「2.取引先の輸出増加により受注が増
2013 年 6 月調査時と比較すると、サービス業以
加した」
(55.6%)が最も多く、製造業で 5 割以上
外の全ての業種で、予想よりも円安が業績にマイナ
と、選択する割合が高かった。2 位は「3.輸入品
スとなった企業が多いことが分かる。
との価格競争が緩和された」
(19.4%)
、3 位は「1.
重工業では、プラスと予想した企業の方が多かっ
輸出採算が向上した」
(16.7%)であった。また、
たが、実際にはマイナスの影響があった企業の方が
卸売・小売業では「7.景況感改善により間接的に
多くなった。
売上が増加した」が 60.0%と最も高かった。
円安の影響(予想(左)と実績(右))
【全業種】円安の影響(プラス面)
60%
1.輸出採算が向上した
40%
16.7%
20%
予想 実績
予想 実績
予想 実績
予想 実績
予想 実績
予想 実績
予想 実績
-40%
-60%
3.輸入品との価格競争が緩和された
19.4%
0%
-20%
2.取引先の輸出増加により受注が増
加した
55.6%
8.3%
4.取引先が発注先を海外から自社へ
変更した
2.8%
5.海外からの観光客が増加した
0.0%
重工業
軽工業
卸・小売業
建設業
運輸業
サービス業
6. 特許料、配当等の円建受取額が増
加した
13.9%
全体
7.景況感改善により間接的に売上が
増加した
8.3%
-80%
8.その他
-100%
0%
(予想)プラス/(実績)プラス
(予想)マイナス/(実績)マイナス
(プラス予想/プラス実績)-(マイナス予想/マイナス実績)の差
十六総合研究所
3
10%
20%
30%
40%
50%
60%
長らく高止まりしていた原油価格のマイナス影響が
4.円安によるマイナスの影響
強く意識される結果となった。
3 位の「3.国内における価格競争が激化した」
(8.7%)を選択した割合は、サービス業で 25.0%、
【設問 3】円安により、具体的にどのような
卸売・小売業で 20.7%と、他業種に比べて高かった。
マイナスの影響が生じていますか。
(設問 1
で「5.マイナスの影響」
、
「4.どちらかといえ
ばマイナスの影響」と回答した 127 社対象・
5.円安傾向への対策
当てはまるものを度合いの大きい順に二つ
以内で回答)
【設問4】円安傾向に対して実施した対策、
または今後実施を予定している対策として
【結果】
当てはまるものをすべてお答えください。
全体の約 9 割が「1.原材料、仕入コストが
増加した」と回答した。次いで「2.燃料コス
【結果】
トが増加した」が約 4 割。
全体の約 6 割が「6.対策はしていない(予
定もない)」と回答した。
「3.商品やサービス
への価格転嫁」
、
「4.原材料等の調達先の見直
全業種では、
「1.原材料、仕入コストが増加した」
し」がそれぞれ 2 割弱。
が 87.4%で最多であった。業種別で見ても、運輸業
以外の全ての業種で最多となり、その割合は卸売・
小売業で 96.6%、重工業で 89.7%、軽工業で 88.6%、
【全業種】円安対策(複数回答)
建設業で 86.7%、サービス業で 75.0%であった。
2 位は「2.燃料コストが増加した」
(43.3%)とな
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
5.3%
2.海外生産から国内生産への回帰
1.1%
り、運輸業の 83.3%をはじめ、建設業で 66.7%、軽
工業、重工業でも 5 割近くにのぼった。
19.1%
3.商品やサービスへの価格転嫁
18.3%
4.原材料等の調達先の見直し
1.9%
円安がマイナスの影響を与えた多くの企業で、原
5.その他
62.2%
6.対策はしていない(予定もない)
材料と燃料の輸入コストが経営を圧迫したとみられ
0%
20%
40%
60%
80%
100%
る。調査時点では、足元の原油価格の下落よりも、
全業種では、
「6.対策はしていない(予定もない)
」
【全業種】円安の影響(マイナス面)
が最も多く 62.2%であった。2 位は「3.商品やサー
1 原材料、仕入コストが増加した
87.4%
ビスへの価格転嫁」(19.1%)
、3 位は「4.原材料等
2 燃料コストが増加した
43.3%
の調達先の見直し」
(18.3%)となった。
3 国内における価格競争が激化した
8.7%
1.6%
4 取引先が発注先を自社から他社へ
変更した
0.0%
5 海外への観光客が減少した(国内観
光へのシフト)
0.0%
業種別では、全ての業種で「6.対策はしていない
6 特許料、配当等の円建支払額が増
加した
0.8%
(予定もない)」が半数以上で最も多かったが、マイ
7 過去の海外投資の意義が薄れた
3.1%
ナスの影響が強く出た軽工業、卸売・小売業、建設
8.その他
0%
20%
40%
十六総合研究所
60%
80%
100%
業では、「3.商品やサービスへの価格転嫁」「4.原材
4
料等の調達先の見直し」等を行っていることが分か
により、
「国内における価格競争が激化した」
(設問
る。卸売・小売業では、約 3 分の 1 の企業が商品や
3)というマイナスの影響が生じたとみられる。
サービスへの価格転嫁をすると回答しており、これ
【軽工業】円安対策(複数回答)
【重工業】円安対策(複数回答)
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
5.3%
1.3%
10.7%
3.商品やサービスへの価格転嫁
14.7%
4.原材料等の調達先の見直し
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
8.2%
2.海外生産から国内生産への回帰
2.海外生産から国内生産への回帰
2.7%
3.商品やサービスへの価格転嫁
21.9%
24.7%
4.原材料等の調達先の見直し
2.7%
0.0%
5.その他
5.その他
53.4%
69.3%
6.対策はしていない(予定もない)
6.対策はしていない(予定もない)
0%
20%
40%
60%
80%
0%
100%
20%
40%
【卸売・小売業】円安対策(複数回答)
17.2%
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
2.海外生産から国内生産への回帰
0.0%
3.商品やサービスへの価格転嫁
34.5%
100%
0.0%
2.海外生産から国内生産への回帰
0.0%
80%
【建設業】円安対策(複数回答)
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
5.2%
60%
3.商品やサービスへの価格転嫁
21.4%
28.6%
4.原材料等の調達先の見直し
3.4%
4.原材料等の調達先の見直し
0.0%
5.その他
5.その他
53.4%
57.1%
6.対策はしていない(予定もない)
0%
20%
40%
60%
80%
6.対策はしていない(予定もない)
100%
0%
20%
【運輸業】円安対策(複数回答)
80%
100%
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
4.8%
2.海外生産から国内生産への回帰
0.0%
60%
【サービス業】円安対策(複数回答)
1.先物為替予約等によるリスクヘッ
ジ
0.0%
40%
2.海外生産から国内生産への回帰
0.0%
0.0%
3.商品やサービスへの価格転嫁
0.0%
3.商品やサービスへの価格転嫁
14.3%
4.原材料等の調達先の見直し
0.0%
4.原材料等の調達先の見直し
0.0%
4.8%
5.その他
5.その他
85.7%
90.5%
6.対策はしていない(予定もない)
0%
20%
40%
60%
80%
6.対策はしていない(予定もない)
100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
6.望ましい為替相場水準
望ましい為替相場水準
( 業種グループ別 回答社数 )
【設問5】貴社にとって望ましい為替相場を
(社)
30
お答えください。
25
20
【選択肢】80 円以下~125 円以上の範囲で、
重工業
軽工業
卸売・小売業
建設業
運輸業
15
5 円刻みに 10 の選択肢を設定。
10
5
サービス業
0
80
85
90
95 100 105 110 115 120 125 ( 円 )
【結果】全業種平均で 103 円。
業種グループ
業種グループによる差異は±2 円程度にお
重工業
軽工業
卸売・小売業
建設業
運輸業
サービス業
全業種
さまった。
十六総合研究所
5
回答企業数
( 設問5)
望 ま し い為 替 相 場
水準平均( 円)
62
63
45
23
5
105
103
103
101
101
103
103
10
208
望まし い為替相場水準 ( 個別業種別 )
全業種の平均は 103 円となった。6 業種グループ
個別業種
業種グループ
回答
企業数
望ましい為替相
場水準平均(円)
出版・印刷
2.軽工業
6
100
窯業・土石製品
2.軽工業
17
101
家具・装備品
2.軽工業
4
101
建設業
4.建設業
23
101
運輸業
5.運輸業
5
101
食料品
2.軽工業
6
102
った。望ましいと考える為替相場水準の差は 9 円に
化学工業
1.重工業
6
103
開くものの、100 円台に収まる結果となった。
卸売業
3.卸売・小売業
37
103
小売業
3.卸売・小売業
8
103
サービス業
6.サービス業
10
103
中、最も円高の回答となった業種は建設業と運輸業
で 101 円であった。一方、最も円安となったのは重
工業で 105 円であったが、平均の 103 円±2 円以内
と、狭いレンジにおさまった。
更に個別業種別でみると、
「出版・印刷」の 100
円(回答企業数 6 社)が最も円高、
「輸送用機械器
具」の 109 円(回答企業数 15 社)が最も円安とな
円高を望ましいとするのは「出版・印刷」
(100 円)
や「窯業・土石製品」
(101 円)、
「建設業」
(101 円)
、
「運輸業」
(101 円)など、円安による仕入や燃料コ
ストの増加が懸念される業種であった。
鉄鋼・非鉄金属
1.重工業
10
103
紙・紙加工品
2.軽工業
5
104
反対に円安を望ましいとする業種には、
「輸送用機
械器具」(109 円)、
「電気機械器具」
(105 円)
、「一
般機械器具」
(104 円)など、輸出面でのメリットを
享受できる業種が多かった。
プラスチック・
その他製造業
1.重工業
16
104
一般機械器具
1.重工業
12
104
繊維工業
2.軽工業
4
105
は約 16 円の円安であり、円安のマイナス影響が強
刃物・金属製品
2.軽工業
12
105
く意識された結果となった。しかしながら、足元で
電気機械器具
1.重工業
3
105
木材・木製品
2.軽工業
4
105
鉱業
2.軽工業
1
105
衣類・その他繊維製品
2.軽工業
4
106
輸送用機械器具
1.重工業
15
109
208
103
今回の調査期間における平均為替相場は 1 米ドル
=119 円 27 銭であった。望ましい為替相場水準から
は輸出数量に持ち直しの動きがみられるほか、原油
価格の大幅下落による原材料コストの軽減、円安に
よる海外からの観光客増加など、各業種にとって明
るい環境も整いつつある。こうした環境の中、いか
全 業 種
十六総合研究所
にして円安を生かすか。工夫が求められる。
6
円安の影響に関する特別調査 DATA
【 設問1】 2 0 1 3 年以降の「 円安」 が貴社の業績に与えた影響として当てはまるものを一つお答えください。
プラス
ややプラス
影響なし
ややマイナス
マイナス
合計
重工業
3
16
27
20
9
75
重工業
4.0%
21.3%
36.0%
26.7%
12.0%
100.0%
軽工業
2
7
20
20
24
73
軽工業
2.7%
9.6%
27.4%
27.4%
32.9%
100.0%
卸売・ 小売業
0
5
24
15
14
58
卸売・ 小売業
0.0%
8.6%
41.4%
25.9%
24.1%
100.0%
建設業
0
1
12
11
4
28
建設業
0.0%
3.6%
42.9%
39.3%
14.3%
100.0%
運輸業
0
0
1
4
2
7
運輸業
0.0%
0.0%
14.3%
57.1%
28.6%
100.0%
サービス業
1
1
15
4
0
21
サービス業
4.8%
4.8%
71.4%
19.0%
0.0%
100.0%
6
30
99
74
53
262
2.3%
11.5%
37.8%
28.2%
20.2%
100.0%
業種グループ
プラス
全 業 種
ややフ ゚ ラ ス 影響なし ややマ イナス マイ ナス
合計
業種グループ
全 業 種
【 設問2】 円安により生じた、具体的なプラスの影響を、度合いの大きい順に二つ以内で選んでください。
業種グループ
1
2
3
4
5
6
7
合計
8
業種グループ
1
2
3
重工業
3
12
3
1
0
0
1
2
22
重工業
15.8% 63.2% 15.8%
軽工業
卸売・ 小売業
建設業
運輸業
サービス業
全 業 種
2
0
0
0
1
6
5
2
0
0
1
20
3
1
0
0
0
7
2
0
0
0
0
3
0
0
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
3
1
0
0
5
0
1
0
0
0
3
12
7
1
0
3
45
軽工業
卸売・ 小売業
建設業
運輸業
サービス業
全 業 種
22.2%
0.0%
0.0%
50.0%
16.7%
設問2の選択肢
1.輸出採算の向上
2.取引先の輸出増加による受注増
3輸入品との価格競争の緩和
4.取引先が発注先を海外から自社へ変更
5.海外からの観光客の増加
6.特許料、配当等の円建受取額の増加
7.景況感改善による間接的な増収
8.その他
設問3の選択肢
4
5
6
7
5.3%
0.0%
0.0%
5.3% 10.5%
55.6% 33.3% 22.2% 0.0%
40.0% 20.0% 0.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
50.0% 0.0% 0.0% 50.0%
55.6% 19.4% 8.3% 2.8%
8
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 60.0% 20.0%
0.0% 100.0% 0.0%
0.0% 0.0% 0.0%
0.0% 13.9% 8.3%
1.原材料、仕入コストの増加
2.燃料コストの増加
3.国内における価格競争の激化
4.取引先が発注先を自社から他社へ変更
5.海外への観光客の減少(国内観光へのシフト)
6.特許料、配当等の円建支払額の増加
7.過去の海外投資の意義が薄れること
8.その他
【 設問3】 円安により生じた、具体的なマイナスの影響を、度合いの大きい順に二つ以内で選んでください。
業種グループ
2
3
4
5
6
7
8
26
13
0
0
0
0
1
1
41
重工業
89.7% 44.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.4%
3.4%
軽工業
39
21
3
0
0
0
0
1
64
軽工業
88.6% 47.7%
6.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
2.3%
卸売・ 小売業
28
5
6
2
0
0
0
0
41
卸売・ 小売業
96.6% 17.2% 20.7%
6.9%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
建設業
13
10
1
0
0
0
0
2
26
建設業
86.7% 66.7%
6.7%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0% 13.3%
運輸業
2
5
0
0
0
0
0
0
7
運輸業
33.3% 83.3%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
サービス業
3
1
1
0
0
0
0
0
5
サービス業
75.0% 25.0% 25.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
111
55
11
2
0
0
1
4
184
87.4% 43.3%
1.6%
0.0%
0.0%
0.8%
3.1%
全 業 種
3
4
5
6
7
合計
1
重工業
8
業種グループ
全 業 種
1
2
8.7%
【 設問4】 円安傾向に対して実施した対策、または今後実施を予定している対策としてあてはまるものをすべてお答えください。
1 .先物為
替予約等
2 .海外生
産→国内
生産
重工業
4
1
8
11
0
52
76
軽工業
6
2
16
18
2
39
83
卸売・ 小売業
3
0
20
10
2
31
建設業
0
0
6
8
0
運輸業
0
0
0
1
サービス業
1
0
0
14
3
50
業種グループ
全 業 種
3 .価格転
嫁
4 .原材料
6.対策は
等の調達 5 . その他
していない
先の見直し
1 .先物為替予
約等
2 .海外生産→
国内生産
3 .価格転嫁
4 .原材料等の
調達先の見直し
5 .その他
6 .対策はし
ていない
重工業
5.3%
1.3%
10.7%
14.7%
0.0%
69.3%
軽工業
8.2%
2.7%
21.9%
24.7%
2.7%
53.4%
66
卸売・ 小売業
5.2%
0.0%
34.5%
17.2%
3.4%
53.4%
16
30
建設業
0.0%
0.0%
21.4%
28.6%
0.0%
57.1%
0
6
7
運輸業
0.0%
0.0%
0.0%
14.3%
0.0%
85.7%
0
1
19
21
サービス業
4.8%
0.0%
0.0%
0.0%
4.8%
90.5%
48
5
163
283
5.3%
1.1%
19.1%
18.3%
1.9%
62.2%
合計
業種グループ
全 業 種
【 設問5】 どの程度の為替相場水準が望ましいと感じますか?
業種グループ
80円
以下
85 90 95 100 105 110 115 120
円 円 円 円 円 円 円 円
125
円
以上
合計
業種グループ
80円
以下
85
円
90
円
95
円
100
円
105
円
110
円
115
円
120
円
125
円
以上
合計
重工業
0
1
1
3
16
18
20
2
0
1
62
重工業
0.0%
1.6%
1.6%
4.8% 25.8% 29.0% 32.3%
3.2%
0.0%
1.6% 100.0%
軽工業
0
0
3
4
26
19
6
3
2
0
63
軽工業
0.0%
0.0%
4.8%
6.3% 41.3% 30.2%
9.5%
4.8%
3.2%
0.0% 100.0%
卸売・ 小売業
1
1
2
1
18
10
6
4
2
0
45
卸売・ 小売業
2.2%
2.2%
4.4%
2.2% 40.0% 22.2% 13.3%
8.9%
4.4%
0.0% 100.0%
建設業
0
2
2
1
10
1
5
2
0
0
23
建設業
0.0%
8.7%
8.7%
4.3% 43.5%
4.3% 21.7%
8.7%
0.0%
0.0% 100.0%
運輸業
0
0
0
2
1
1
1
0
0
0
5
運輸業
0.0%
0.0%
0.0% 40.0% 20.0% 20.0% 20.0%
0.0%
0.0%
0.0% 100.0%
サービス業
0
1
0
0
5
2
1
0
1
0
10
サービス業
0.0% 10.0%
0.0%
0.0% 50.0% 20.0% 10.0%
0.0% 10.0%
0.0% 100.0%
1
5
8
11
76
51
39
11
5
1
208
0.5%
3.8%
5.3% 36.5% 24.5% 18.8%
5.3%
0.5% 100.0%
全 業 種
全 業 種
2.4%
2.4%
(注)端数を四捨五入しているため、内訳の合計が100%にならない場合がある。
(研究員 早川 博美)
十六総合研究所
7