平成 27 年度 学校評価結果報告書 (中間評価) 広島県立竹原高等学校

平成 27 年度
学校評価結果報告書
(中間評価)
広島県立竹原高等学校
目
次
1.平成 27 年度自己評価シート(中間評価) (様式 3)
・・・1
2.平成 27 年度自己評価シート(中間評価まとめ) (様式 4)
・・・10
3.平成 27 年度学校関係者評価シート(中間評価) (様式 7)
・・・12
様式 3
平成27年度自己評価シート(中間評価)
校番
25
学校名
広島県立竹原高等学校
校長氏名
慶徳 克二
全日制
本校
学校経営目標
達成目標
本年度行動計画
評価
理由
担当部等
1 協同的・能動的な授業づくりにより,高度な知識・技能を習得させ,それを活用する課題対応能力を育む学校
①教科指導力の向上を目的とした教職員研修年間計画
を作成し,年間6回以上実施する。
B
教科指導力の向上を図
る。
②協同的・能動的な学習を通して,知識・技能の活用を
授業に取り入れ,考査問題にも反映させる。
主体的な学習習慣を確
立させ,確かな学力を身
に付けさせる。
B
③生徒用手帳の活用により,生徒の課題対応能力を育
成する。
B
④学習意欲を高めるための学年会による統一した指導
を計画し,実施する。
・コーチング手法を用いた面接指導
・学年ごとにSHRを活用した具体的な学力向上対策
を計画し,実施する。
B
⑤教科主任会を月に1度開催し,学習状況の把握と指導
法の協議を行う。
B
-1-
・教職員研修計画(教務関
連)を作成し,教職員に提
示した。
・教職員研修を実施予定
も含め3回実施。
教職員研修計画における
「知識・技能の活用」目標
提示。
・活用問題の他校の例を
提示。
・定期考査問題起案にお
ける活用問題の明示。
・活用の目的とルールを
教職員及び生徒に明示。
・「手帳などを使ってこの
授業の学習を計画的に進
めている」という問いに対
する肯定的な回答の割合
が 66.0%である。
・コーチング研修の実施及
び授業づくり通信による教
職員への啓発。
・コーチングを用いた個人
面接を実施している。
・SHRにおいて週1回の
新聞記事を読ませて文章
を書かせる指導を継続中
である。
・国数英の小テストの実
施。
・教科主任会を6回実施し
た。
教務
教務
各教科
教務
学年会
教務
学年会
教務
【評価結果の分析】
①教科指導力の向上を目的とした教職員研修年間計画を作成し,年間6回以上実施する。
■ 教務
・教職員研修計画においては,研修内容だけでなく,1学期は昨年度の取組を継続し,「授業目標の板書,振り返りの実施,グループ・ペア活動
の工夫」,2学期は「知識・技能の活用」による授業づくりを進めるなど,学期ごとの目標を提示することにより,ねらいを明確にした授業づくりが
行えるよう工夫した。
・第1回公開研究授業(6月 12 日実施)においては,教職員研修計画の「授業目標の板書,振り返りの実施,グループ・ペア活動の工夫」という1
学期の研修目標に沿って,中京大学教授杉江修治先生による授業観察及び「協同学習」に関する講演会を行った。昨年度から本校で進めてい
る協同的・能動的授業づくりを一層進めていくうえで,有意義であった。講演の内容は,「授業づくり通信」で取り上げ,教職員全員が振り返ること
ができるようにした。教職員研修を実施予定も含め3回実施した。
②協同的・能動的な学習を通して,知識・技能の活用を授業に取り入れ,考査問題にも反映させる。
■ 教務
・定期考査における活用問題の出題は定着してきた。
・どのような問題が活用問題に適しているか,授業においてどのように取り入れていくか等の課題については,更なる研修が必要である。
■ 国語
・生徒は活用問題へ意欲的にとりくみ,得点も伸びている。
■ 地歴・公民
・科目や,単元によっては,できているものもあるが,できていないものもある。
■ 数学
・ペアやグループでの学習活動を取り入れることが出来ていても,それが思考力や表現力として生徒の力になっていく活動でなければならない。
そのため,模擬試験などの結果からまだ不十分であると分析した。
■ 理科
・真の思考力や表現力として生徒の力になっていく活動でなければならない。定期試験の活用問題では,文章記述式で解答させると極端に正
答率が下がるので不十分である。
■ 保健体育
・1年生での集団の意識付が有効に活用され,ゴールとしての種目選択に向けて授業が系統的に機能している。
・学年にまたがる応援団の演技内容が,主体的に取り組まれている。
■ 芸術
・科目の特性により,個人活動の時間も充分に確保しなければならないこともあり,グループ活動・ペア活動との時間配分の工夫が必要。
・各科目とも技術面に理論を活用できていない部分がある。
■ 外国語
・授業で単語を調べたり,発音したり,覚えさせたりする時やスラッシュリーディングを行う時には,ペアで活動させている。単語を分担して調べ
た後,一人の生徒は日本語を読み,もう一人の生徒はそれに対応した英語を読ませたりしている。正しく単語を読むことができれば,チェックを
付けさせている。コミュニケーション能力を育てるため,ペアも時々相手を変えて,同じ相手とならないように工夫している。本文の内容を問う質
問ではペアやグループでお互い教え合いながら,内容を読み取らせるように指導した。
・定期考査では授業で習った表現を活用できる問題を必ず出題した。
■ 家庭科
・生活の中の身近な現象について,科学的な視点を持とうとする態度が見えてきた。
■ 商業・情報
・グループ学習,ペア学習を取り入れており,意欲的に授業に取り組んでいる。
③生徒用手帳の活用により,生徒の課題対応能力を育成する。
■ 教務
・年度当初に,手帳活用について目的とともに,「毎日書く」「学習時間を記録する」など,教職員及び生徒が行うべきルールを周知し,週に一度
の割合で担任がコメントを記入していくなどの取組を行った結果,「手帳などを使ってこの授業の学習を計画的に進めている」(第1回授業評価
アンケート(7月)という問いに対する肯定的な回答が 66.0%にのぼるなど,一定の成果が上がった。ホームルームや授業で活用する場合も見
られる。
・生徒用手帳の導入と活用が直接の要因とは言いきれないが,「家庭で,この授業の予習・復習・宿題などに取り組んでいる」(第1回授業評価
アンケート(7月)という問いに対する肯定的回答の割合が,昨年の同時期に比べ,13.3%伸びているなど,学習時間の伸びが見られる。
-2-
■ 1 学年
・生徒により活用状況に大きな差がある。内容の充実した生徒とほとんど活用の出来ていない生徒の格差が大きい。
・テスト関連や提出物の管理および学校行事についての記載が中心ではあるが,個人的な学習時間の記入が少ない。
・担任とのコミュニケーションの場になっている。
■ 2 学年
・講演や集会時に持参する習慣が付きつつある。
■ 3 学年
・生徒により活用レベルに差があるが,内容の充実した生徒も出現している。
・進路決定に向けての指導内容を記入している生徒が多くみられる。
・担任のコメントが生徒の意欲を引き出している。
④学習意欲を高めるための学年会による統一した指導を計画し,実施する。
・コーチング手法を用いた面接指導
・学年ごとにSHRを活用した具体的な学力向上対策を計画し,実施する。
■ 教務
・直接の要因とは言いきれないが,1日平均 90 分以上学習する生徒の割合が,昨年の同時期に比べ,9.9%伸びているなど,学習時間の伸び
が見られる。
■ 1 学年
・新聞を購読していない家庭が多く,新聞を読む習慣がまったくない状況であった。新聞を読み文章を書くことにより多少ではあるが社会の動向
を知ることが出来ている。また,文章を書くことに対する抵抗感が薄まった。
■ 2 学年
・「朝の読書」,1分間スピーチ等,SHR の活用を各クラス行っている。
■ 3 学年
・進路の実現に向けて意欲的に取り組む生徒は増えた。
・体育の種目選択の授業では,お互いが協力し,グループによる協同的な姿が見られた。
・家庭での学習時間が不十分である。
⑤教科主任会を月に1度開催し,学習状況の把握と指導法の協議を行う。
・教科主任を中心とした各教科の取組により,「この授業を受けて,『もっと知りたい』『自分で調べてみよう」などと思う』(授業評価アンケート)と
いう問いに対する肯定的な回答は,昨年の同時期に比べ,9.4 ポイント伸びている。
・月に1度の定例開催を目標としていたが,必ずしも毎月の開催とはなっていない。
・授業づくりに向けた取組の成果と課題を出し合い,共有し合える場の設定はできた。今後は,生徒の学びを一層促すための取組や指導の在り
方を協議できる会にしていきたい。
【今後の改善方策】
①教科指導力の向上を目的とした教職員研修年間計画を作成し,年間6回以上実施する。
■ 教務
・教職員研修計画に沿って,教科指導力の更なる向上を図る。先進校視察の報告会,活用問題の検討会などを通して,研修を深めていく。
②協同的・能動的な学習を通して,知識・技能の活用を授業に取り入れ,考査問題にも反映させる。
■ 教務
・教職員研修計画に沿って,活用問題の検討会を行う。
・2学期授業観察週間において,知識・技能の活用に焦点を当てて,生徒の学びと教師の指導を相互観察する。
・授業観察シートを引き続き活用し,授業者と観察者が互いに研修を深められるようにしていく。
■ 国語
・さらに,グループ学習を工夫し,丁寧な指導を心がける。
■ 地歴・公民
・基礎知識の習得。
・思考に必要な抽象的言語を身に付けさせる。
・思考の訓練のための場面を作る。
-3-
■ 数学
・本年度の行動計画に挙げている内容の行きつく先にある生徒の学力向上と,そこへ向けた教員の指導力向上について,研修や実践における
成功例などの共有化を図る必要性を感じる。そのために,個人的な工夫だけで終わることの無いように,組織的な取組へとつなげていく。
■ 理科
・教科全体として指導方針を統一して実施することはしていない。個人的には各教員が工夫しているが,うまく展開できた内容などは,全体で共
有しながら組織的な取組へとつなげていく。
■ 保健体育
・リーダーの育成を2年時までに増やす。
■ 芸術
・各科目とも理論の時間と,技術指導の時間とのバランスをこれからも工夫してく。
・各科目とも多面的な力を身に付けさせ,能動的な学習の充実を図る。
■ 外国語
・基礎学力が不十分な生徒が多いため,動詞の活用形や基礎的な文法を教えながら授業を行っている。また,家庭学習をさせることが難しいの
で,授業中,ペアで単語を辞書で調べさせている。そのため,進度がかなり遅くなっているが,ペアやグループ活動をさせると授業に積極的に
参加する生徒が多く,今後も続けていく。
■ 家庭科
・1年生の家庭基礎におけるペア学習,グループ学習の取り入れ方を工夫する。
■ 商業・情報
・基礎学力が十分でないため,基礎的な内容を教える。
・グループ学習,ペア学習を工夫する。
③生徒用手帳の活用により,生徒の課題対応能力を育成する。
■ 教務
・生徒用手帳を扱う業者によるアンケートに生徒及び担任が回答した(7月)結果について,分析を行い,成果と課題を探る。(回答結果は,10
月に届く予定)
・また,回答の結果は,生徒に情報として伝え,更なる活用を促していく。
■ 1 学年
・1学期は入学直後の緊張感もあり活用がなされていたが,2学期に入り活用状況が停滞している。日常的な活用を促す。
■ 2 学年
・生徒により活用状況に差が見られるので,SHR,総合的な学習の時間,LHR 等を利用し,日常的な活用を促す。
■ 3 学年
・担任による努力が強く反映している。学年として記入内容を統一し,方向性を学年会で確認する。
④学習意欲を高めるための学年会による統一した指導を計画し,実施する。
・コーチング手法を用いた面接指導
・学年ごとにSHRを活用した具体的な学力向上対策を計画し,実施する。
■ 教務
・学年の持つ課題に対応できるよう,学年による統一した指導の継続的な実施と充実に向け,学年会への働きかけを続ける。
■ 1 学年
・個人面接を残りの半年で最低1回は実施し,生徒指導・進路指導等の生徒の動向を継続的に把握する。
■ 2 学年
・学年として統一した対策と,個別に向けた指導のバランスを考えながら,具体的な内容を検討する。
■ 3 学年
・生徒と向き合う時間の確保のため業務改善する。
⑤教科主任会を月に1度開催し,学習状況の把握と指導法の協議を行う。
■ 教務
・月初めに開催するなど定例化することにより,定期的に協議する場を設定する。
・定期考査や広島県高等学校学力調査の結果をもとに,学習状況の把握を行うとともに,課題を克服できる指導について協議を行う。
・公開研究授業や相互授業観察などの教職員研修との関連を図ることにより,主体的な学習を一層促す。
-4-
2 徹底した進路指導と社会人として必要な力を培う教育が整備された学校
社会を牽引する人材を
輩出してきた伝統を受
け継ぎ,生徒の高い志
と目標を達成する力を
育む
自律的な生活習慣を身
に付けさせる。
⑥2・3 年生の「大学進学クラス」の生徒について,学習計
画表を用いた指導と計画的・組織的な補習授業を行う
ことによって,全国模試で偏差値50以上を2科目とれ
る人数を半数以上にする。
C
・指導を行うことができた
が,結果が目標値を達成
できていない。
進路
・すでに実施できた。
⑦大学進学率を向上させるため,保護者対象説明会を
学年ごとに開催する。
⑧「高度な検定挑戦プロジェクト」に 10 人以上参加させ,
合格者を各検定合わせて 2 名以上出す。
(日商簿記・漢検・英検各 2 級合格)
A
D
⑨正しい生活習慣(時間厳守,挨拶,服装,携帯電話等)
に関する講座を年間3回以上開催する。
C
-5-
進路
日商簿記・漢検・英検の合
格者が0である。
・遅刻者数の増加は見ら
れるが,服装では違反数
も減少し,校内での挨拶も
よくできるようになった。
・携帯電話の持ち込みに
より指導を受ける件数が
多い。
進路
各教科
生徒指導
【評価結果の分析】
⑥2・3年生の「大学進学クラス」の生徒について,学習計画表を用いた指導と計画的・組織的な補習授業を行うことによって,全国模試で偏差値
50以上を2科目とれる人数を半数以上にする。
■ 進路
・学習計画表を各定期考査の前に配付し,計画的に学習するように指導した。
・目標がどれだけ達成できたかの自己評価を生徒にやらせきれていない。
・平常時の放課後の補習を,計画的・組織的に行うことが物理的に困難な面がある。
⑦大学進学率を向上させるため,保護者対象説明会を学年ごとに開催する。
■ 進路
・各学年懇談会に出席する保護者数は,1 割~2 割増えた。
・奨学金についての説明も十分にできた。
・各学年の実態に合わせた説明ができた。
⑧「高度な検定挑戦プロジェクト」に 10 人以上参加させ,合格者を各検定合わせて 2 名以上出す。
(日商簿記・漢検・英検各 2 級合格)
■ 進路
・第 1 回漢字検定の結果,2級を4名受験したが,合格者は0だった。
・第 1 回英検の結果,2級を1名受験したが,不合格だった。
・6 月の試験受験者は日商簿記3級4名中 1 名合格,日商簿記2級3名中合格者は 0 名である。
昨年度との比較 昨年6月(2級 8名 合格0名 3級8人 合格1名)
■ 英語
・語彙,読解,リスニング,作文の中で,語彙が最も低い。そして,基礎的な文法事項が十分定着していない生徒が多い。そのため,リスニング
や,文法や読解問題などすべての分野で合格に達する英語力が身についていない。
■ 国語
・合格点に近い生徒もいたが,四字熟語・書き取りの力が弱いため,合格には至らなかった。
■ 商業
・商業簿記(60点)と工業簿記(40点)で出題されるが,特に商業簿記での第2問と第3問では応用力を問う問題が出題される。第2問は過去問
題からの対策も難しい。商業簿記と工業簿記のいずれの分野も応用問題になると解けていない。
全国の受験状況 第140回 62,473名 実受験者47,804名 合格者16,395名 合格率34.5% である。
⑨正しい生活習慣(時間厳守,挨拶,服装,携帯電話等)に関する講座を年間3回以上開催する。
■ 生徒指導
・ 「ケータイ・スマホ安全教室」(10/14予定),「交通安全・防犯教室」(11/11予定),「薬物乱用防止教室」(12/16予定) 今年度,現時点
での講演会等は開催できていない。全校集会(4月・5月・9月),1学期終業式,2学期始業式,1年集団合宿等で,全体に対する講話を行っ
た。
・ 遅刻者数は昨年同時期78名から101名となり,昨年度比約29%増である。同一生徒が複数回遅刻を繰り返す現状があり,昨年度同時期
6回以上の指導を受けた生徒が0人に対し,本年度は3名の生徒がすでに6回以上の指導を受けている。
・ 毎月の挨拶運動や校門指導により,年々気持ちの良い自然な挨拶ができる生徒が増えている。校内でも教員・来客に対し挨拶をする声をよく
聞くようになった。来校される方々からも,「気持ちの良い挨拶をする生徒さんが多いですね」と評価されている。
・ 服装については昨年指導件数65件に対し 9 月現在26件である。特にスカート・ズボンの着崩しが減少した。新制服の定着と,正しい着こなし
が身に付いてきていると思われる。
・ 携帯電話所持指導は,昨年度同時期14件,本年度は10件で僅かながら減少している。しかし携帯電話の校内への持ち込みがなくならない。
昼休み・放課後に指導されるものが多い。携帯電話に関するトラブルの指導は,本年度は0件である。
・服装・挨拶・時間厳守について,生徒指導だよりや,全校集会時の講話や1年次合宿研修等で指導しており,服装・挨拶に関しては改善が見ら
れるが,遅刻防止に関するさらなる取組が必要である。
-6-
【今後の改善方策】
⑥2・3 年生の「大学進学クラス」の生徒について,学習計画表を用いた指導と計画的・組織的な補習授業を行うことによって,全国模試で偏差値
50 以上を 2 科目とれる人数を半数以上にする。
■ 進路
・学習計画表を用いて計画的に学習するように指導を続ける。
・国公立大学進学プロジェクトによる,模擬試験2週間前に英数国に合わせて,地歴・公民と理科の補習の本格実施。
⑦大学進学率を向上させるため,保護者対象説明会を学年ごとに開催する。
■ 進路
・保護者対象の進路説明会については,学年に応じて説明会の内容を工夫する必要があり,画一的な説明に終始することがないように,来年
度以降も展開等の改善を進める。
⑧「高度な検定挑戦プロジェクト」に 10 人以上参加させ,合格者を各検定合わせて 2 名以上出す。
(日商簿記・漢検・英検各 2 級合格)
■ 進路
・3 級や準 2 級を取得していない生徒が多く,2 級の受検者数が少ない。そのために,2 級を受験する生徒を増やすために,底上げを図る。
■ 英語
・英検では「読む」,「書く」,「聞く」,「話す」の 4 技能が全て一定のレベル以上に求められるため語彙力を高めるために,授業でこれらの技能す
べてを高める活動を取り入れていく。語彙力を身に付けさせるために毎週,単語テストを行っているが,継続して行う。そして,単語の発音練習
や教科書の音読に力を入れていく。学んだ知識を生かすため,自分のことについて話したり書いたりする活動を行う。
■ 国語
・授業の漢字小テストを利用して,漢字の書き取り強化を図る。
■ 商業
・全商簿記実務検定試験1級の合格者(会計1級と原価計算1級の両合格)5名以上を目指し,その合格から日商簿記2級に挑戦させる。日商簿
記2級の応用力を身に付けさせるためには問題を読み取り,簿記実務検定試験特有のルールにあてはめて処理しなければならないため,形
式別に整理して問題演習を繰り返し学習し強化を図る。
⑨正しい生活習慣(時間厳守,挨拶,服装,携帯電話等)に関する講座を年間3回以上開催する。
・遅刻者の減少に向けて,重ねて遅刻をする生徒に対して,きめ細かい指導の継続と,家庭との連携を行っていく。
・携帯電話を校内に持ち込ませない指導の徹底が必要である。またラインやネット(SNS)に関するトラブルの未然防止のため,正しい利用に対
する指導・講演を行う。
・服装指導に関して,保護者と連携を密にすることで,意識して服装を正す習慣が身に付いた。しかし,校外での乱れが見られるため,早朝・放
課後の巡回指導の回数を増やす。
-7-
3 地域連携を進め,地域に貢献し,地域に信頼される開かれた学校
地域に貢献することの
喜びを実感させ,自己
有用感を高めさせる。
⑩S クラブの生徒会への位置付けを明確にするとともに,
竹原商工会議所と連携し,生徒を積極的にボランティ
ア活動や地域行事に参加させる。
B
⑪HPをより分かりやすく,親しみの持てる内容にする。
また,HPを年間 50 回以上更新する。
学校HPの閲覧数
月平均 2500 回
B
⑫-1 総務部が中心となり,近隣中学校や竹原市内の
各施設を訪問し,竹原高校の広報を行う。
組織的・計画的な PR 活動
⑫-2 PTAと協力し,PTAだよりを広報活
を展開し,受検者を増加
動に活用する。
させる。
-8-
B
S クラブを生徒会に位置付
け,生徒会の生徒を中心
に,積極的にボランティア
活動や地域行事に参加し
ている。現在の参加状況
は241名である。
行事等のたびに迅速な更
新を行い,現在までに 51
回以上,更新をしている。
しかし,閲覧数月平均
2500 回は達成できなかっ
た。
竹原市近郊の9中学に担
当者を決め,高校説明会
に参加したり,学校訪問を
行った。
PTA だよりを予定通り発
行した。
生徒指導
総務
総務
【評価結果の分析】
⑩S クラブの生徒会への位置付けを明確にするとともに,竹原商工会議所と連携し,生徒を積極的にボランティア活動や地域行事に参加させ
る。
■ 生徒指導
・S クラブを生徒会に位置付け,組織的に活動する体制の基礎をつくった。
・現在までに21のボランティア活動や地域行事に,241名の生徒が参加している。
・これら以外にも,人数の計上はしていないが部活動などを通し,継続的に清掃活動なども行っている。
・参加生徒からは,ボランティア活動や地域行事に参加することで,地域に対する新しい発見や,自信・達成感などを得ているように思われる。
⑪HPをより分かりやすく,親しみの持てる内容にする。また,HPを年間 50 回以上更新する。
■ 総務
・行事後 3 日以内の更新を目指し,取り組んだ結果,行事等の直後の閲覧者数は急増している。
⑫-1 総務部が中心となり,近隣中学校や竹原市内の各施設を訪問し,竹原高校の広報を行う。
■ 総務
・8 月 5 日(水)に行ったオープンスクールの前に,各中学校の担当者が学校訪問を行い,竹原高校の広報活動にあたった。また,本校のオープ
ンスクールの参加者が昨年より 21 名増加した。
⑫-2 PTAと協力し,PTAだよりを広報活動に活用する。
■ 総務
・PTA だよりを予定通り発行して,オープンスクールの際に保護者や生徒に配布し,学校の指導方針や行事,就職や進学先の情報を広く伝える
ことができた。
【今後の改善方策】
⑩S クラブの生徒会への位置付けを明確にするとともに,竹原商工会議所と連携し,生徒を積極的にボランティア活動や地域行事に参加させ
る。
■ 生徒指導
・S クラブを生徒会に位置付けたが,まだ十分に組織的に機能しているとはいえず,今後,生徒会を中心に自発的に計画・実行できる体制を
つくる。
・これらの活動に対し,生徒が自ら参加しているものもあれば,教員サイドからの働きかけで参加を促しているものもある。働きかけにしろ参加
後の達成感などを通して,生徒自身がその後の活動に積極的に参加しようと思えるように指導していく。
・生徒の意識調査のため,年度末にかけてアンケートを実施する。
⑪HPをより分かりやすく,親しみの持てる内容にする。また,HPを年間 50 回以上更新する。
■ 総務
・これまで通り,今後も迅速な更新を目指す。また,部活動のページの更新やトップページの更新も行い,閲覧者に更新情報を積極的にアピー
ルし興味・関心を惹くHPの作成を目指す。
⑫-1 総務部が中心となり,近隣中学校や竹原市内の各施設を訪問し,竹原高校の広報を行う。
■ 総務
・竹原高校入試説明会が予定されている11月1日(日)までに,再度,学校訪問を行い,今年度の就職状況や大学進学状況,大学進学クラスな
どの状況を伝え,広報活動を行う。
・⑫-2 PTAと協力し,PTAだよりを広報活動に活用する。
2 学期と 3 学期に PTA だよりを作成し,配布する予定である。
-9-
様式 4
平成27年度自己評価シート(中間評価まとめ)
校番
25
学校名
広島県立竹原高等学校
校長氏名
慶徳 克二
全日制
本校
1 評価結果の分析
本年度行動計画 12 項目の自己評価は右の通りである。9 項目が B 以上となっており,進捗状
況は概ね順調である。しかし,C と D が合わせて 3 項目あり,これらについては改善が必要で
ある。以下,3 領域ごとの評価結果及び成果と課題を示す。
A
1
(8.3%)
B
8
(66.7%)
C
2
(16.7%)
D
1
(8.3%)
1 協同的・能動的な授業づくりにより,高度な知識・技能を習得させ,それを活用する課題対応能力を
育む学校(行動計画①~⑤)
(1)教科指導力の向上を図る
(2)主体的な学習習慣を確立させ,確かな学力を身に付けさせる
A
0
(0.0%)
B
5
(100%)
C
0
(0.0%)
D
0
(0.0%)
〔1〕 成果
・生徒は活用問題へ意欲的に取り組み,得点も伸びている。
・グループ学習,ペア学習を取り入れており,意欲的に授業に取り組んでいる。
・年度当初に,手帳活用について目的とともに,「毎日書く」「学習時間を記録する」など,教職員及び生徒が行うべきルールを周知し,週に一度
の割合で担任がコメントを記入していくなどの取組を行った結果,「手帳などを使ってこの授業の学習を計画的に進めている」(第1回授業評価
アンケート(7月))という問いに対する肯定的な回答が 66.0%にのぼるなど,一定の成果が上がった。ホームルームや授業で活用する場合も
見られる。
・教科主任を中心とした各教科の取組により,「この授業を受けて, 『もっと知りたい』『自分で調べてみよう』などと思う」(授業評価アンケート)と
いう問いに対する肯定的な回答は,昨年の同時期に比べ,9.4 ポイント伸びている)
〔2〕 課題
・どのような問題が活用問題に適しているか,授業においてどのように取り入れていくか等の課題については,更なる研修が必要である。
・生徒用手帳については,生徒により活用状況に大きな差がある。内容の充実した生徒とほとんど活用の出来ていない生徒の格差が大きい。
・テスト関連や提出物の管理および学校行事についての記載が中心であり,個人的な学習時間の記入が少ない。
・家庭での学習時間が不十分である。
・月に1度の教科主任会議の定例開催を目標としていたが,必ずしも毎月の開催とはなっていない。
2 徹底した進路指導と社会人として必要な力を培う教育が整備された学校(行動計画⑥~⑨)
(3)社会を牽引する人材を輩出してきた伝統を受け継ぎ,生徒の
高い志と目標を達成する力を育む
(4)自律的な生活習慣を身に付けさせる
A
1
(25.0%)
B
0
(0.0%)
C
2
(50.0%)
D
1
(25.0%)
〔1〕 成果
・学習計画表を各定期考査の前に配付し,計画的に学習するように指導した。
・各学年懇談会に出席する保護者数は,1 割~2 割増えた。
・毎月の挨拶運動や校門指導により,年々気持ちの良い自然な挨拶ができる生徒が増えている。校内でも教員・来客に対し挨拶をする声をよく
聞くようになった。来校される方々からも,「気持ちの良い挨拶をする生徒さんが多いですね」と評価されている。
・服装については昨年指導件数65件に対し,9月現在26件である。特にスカート・ズボンの着崩しが減少した。新制服の定着と,正しい着こなし
が身に付いてきていると思われる。
・携帯電話所持に係る指導は,昨年度同時期14件,本年度は10件で僅かながら減少している。携帯電話に関するトラブルの指導は,本年度
は0件である。
〔2〕 課題
・目標がどれだけ達成できたかの自己評価を生徒にやらせきれていない。
・日商簿記・漢検・英検各 2 級合格が0だった。
・ 遅刻者数は昨年同時期78名から101名となり,昨年度比約29%増である。同一生徒が複数回遅刻を繰り返す現状があり,昨年度同時期
「6回以上の指導」を受けた生徒が0人に対し,本年度は3名の生徒がすでに「6回以上の指導」を受けている。
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・服装・挨拶・時間厳守について,生徒指導だよりや,全校集会時の講話や1年次合宿研修等で指導しており,服装・挨拶に関しては改善が見ら
れるが,遅刻防止に関する更なる取組が必要である。
・携帯電話の校内への持ち込みがなくならない。昼休み・放課後に指導されるケースが多い。
3 地域連携を進め,地域に貢献し,地域に信頼される開かれた学校(行動計画⑩~⑫)
(5)地域に貢献することの喜びを実感させ,自己有用感を高めさせる
(6)学校HPの閲覧数月平均 2500 回
(7)組織的・計画的な PR 活動を展開し,受検者を増加させる
A
0
(0.0%)
B
3
(100%)
C
0
(0.0%)
D
0
(0.0%)
〔1〕 成果
・S クラブを生徒会に位置付け,組織的に活動する体制の基礎をつくった。
・10 月 1 日現在で,21のボランティア活動や地域行事に,延べ241名の生徒が参加している。
・これら以外にも,人数の計上はしていないが,部活動などを通し,継続的に地域清掃活動なども行っている。
・参加生徒からは,ボランティア活動や地域行事に参加することで,地域に対する新しい発見や,自信・達成感などを得ているように思われる。
・行事後 3 日以内の HP 更新を目指し,取り組んだ結果,行事等の直後の閲覧者数は急増している。
・8 月 5 日(水)に行ったオープンスクールの前に,各中学校の担当者が学校訪問を行い,竹原高校の広報活動にあたった。また,本校のオープ
ンスクールの参加者が昨年より 21 名増加した。
〔2〕 課題
・S クラブを生徒会に位置付けたが,まだ十分に組織的に機能しているとはいえず,今後,生徒会を中心に自発的に計画・実行できる体制を
つくる。
2 今後の改善方策
・教職員研修計画に沿って,教科指導力の更なる向上を図る。先進校視察の報告会,活用問題の検討会などを通して,研修を深めていく。
・2学期授業観察週間において,知識・技能の活用に焦点を当てて,生徒の学びと教師の指導を相互観察する。
・生徒用手帳については,生徒により活用状況に差が見られるので,SHR,総合的な学習の時間,LHR 等を利用し,日常的な活用を促す。
・個人面接を残りの半年で継続して実施し,生徒指導・進路指導等の生徒の動向を継続的に把握する。
・定期考査や広島県高等学校学力調査の結果をもとに,学習状況の把握を行うとともに,課題を克服できる指導について協議を行う。
・公開研究授業や相互授業観察などの教職員研修との関連を図ることにより,主体的な学習を一層促す。
・学習計画表を用いて計画的に学習するように指導を続ける。
・国公立大学進学プロジェクトによる,模擬試験2週間前に英数国に合わせて,地歴・公民と理科の補習の本格実施。
・保護者対象の進路説明会については,学年に応じて説明会の内容を工夫する必要があり,画一的な説明に終始することがないように,来年
度以降も展開等の改善を進める。
・日商簿記・漢検・英検の 3 級や準 2 級を取得していない生徒が多く,2 級の受検者数が少ない。そのために,2 級を受験する生徒を増やすため
に,底上げを図る。
・遅刻者の減少に向けて,重ねて遅刻をする生徒に対して,きめ細かい指導の継続と,家庭との連携を行っていく。
・携帯電話を校内に持ち込ませない指導の徹底が必要である。またラインやネット(SNS)に関するトラブルの未然防止のため,正しい利用に対
する指導・講演を行う。
・服装指導に関して,保護者と連携を密にすることで,意識して服装を正す習慣が身に付いた。しかし,校外での乱れが見られるため,早朝・放
課後の巡回指導の回数を増やす。
・ボランティア活動に対し,生徒が自ら参加しているものもあれば,教員からの働きかけで参加を促しているものもある。当初は教員が働きかけ
たとしても,参加後の達成感などを通して,生徒自身がその後の活動に積極的に参加しようと思えるように指導していく。
・生徒の意識調査のため,年度末にかけてアンケートを実施する。
・これまで通り,今後も迅速な HP 更新を目指す。また,部活動のページの更新やトップページの更新も行い,閲覧者に更新情報を積極的にア
ピールし興味・関心を惹くHPの作成を目指す。
・竹原高校入試説明会が予定されている11月1日(日)までに,再度,学校訪問を行い,今年度の就職状況や大学進学状況,大学進学クラスな
どの状況を伝え,広報活動を行う。
・2 学期と 3 学期に PTA だよりを作成し,配布する予定である。
3 学校関係者評価結果を踏まえた今後の改善方策(学校関係者評価実施後に記入する。)
・「数値目標を設定し,行動計画に沿って取組を実行しており,概ね,適切に評価されている。評価目標が高めに設定されている」と評価された。
期待に沿うべく,最大限の努力をするとともに,評価目標が高めに設定されていると指摘された項目については,今後検討していく.
・携帯電話や遅刻などの問題には,学校だけでなく地域や家庭と連携を強化して取り組んでいく。
・手帳の活用については生徒自身に計画を立てさせ,課題解決能力を育成するのに大変有効であるため,今後も引き続き指導を続けていく。
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様式 7
校番
25
学校名
平成27年度学校関係者評価シート(中間評価)
平成27年10月30日
広島県立竹原高等学校
本校
校長氏名
慶徳克二
全・定・通
評価項目
評価
理 由 ・ 意 見
目標,指標,計画
等の設定の適切さ
B
計画の進捗状況の
評価の適切さ
A
目標達成に向けた
取組の適切さ
B
○取組自体は適切と思われるが,最終的に結果が出ない場合は目標及び,取組を再考する必要がある。
○現段階での評価から判断すると目標設定が高すぎる項目もあり,取組に関しても,少し不十分である。
評価結果の分析の
適切さ
A
○評価結果は適切に分析されている。
○取組の回数とその内容,充実度も考慮されると更に良いと思う。
今後の改善方策の
適切さ
B
○年間計画を立てられているので,更に内容を充実して実践する必要がある。
○携帯電話に係る件は,特に,行政や家庭と一体となって取り組んでいく必要がある。
総合評価
B
○詳細な計画と高い目標のもと,学校,家庭,地域社会が三位一体となって,竹高生を本気で育てていること
は評価できる。
○手帳の活用が素晴らしい。社会人になっても役立つので,今後も継続的な指導を期待する。
○数値目標を設定し,計画に従い努力している。しかし,現状を踏まえ,適正な数値設定が必要である。
○適切に評価されている。
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