Communication 第三者意見 当社の環境報告書2015について、静岡大学 電子工学研究所の三村秀典所長からご意見をいただきました。 静岡大学電子工学研究所 所長 第三者意見 三村 秀典 様 浜松ホトニクス(株)は、私の専門分野である光・電子工学で、世界最高峰の光製品を生み出す企業である。 このような世界 的なメーカである浜松ホトニクスが、事業活動に伴う環境負荷の低減と環境問題の課題に関し、 どのような分野で、 どのような ポリシーに従い、 どのような取り組みをしているのか興味を持ち、環境報告書2015を読ませていただいた。 「環境経営の推進」に関し、 環境マネジメントシステム (EMS) の推進体制を整え、各事業所においてISO14001の認証を取得するなど、全社一丸となっ てEMSの継続的改善を図っている。具体的には、毎年10月1日から翌年9月30日までを活動年度とし、環境目的および環境 目標を設定し、環境負荷の低減と環境保全活動に積極的に取り組んでいる。 「製品における環境への取り組み」に関し、 製品含有化学物質規制に対して、関連する工業会等に加盟して最新情報の収集に努めるとともに、新たな規制に対して早 期に適切な対応を行っている。例えば、化学物質管理基準を制定して、部材における環境管理物質の含有や使用について、 グリーン調達調査を取引先に対して実施している。 また、製品自体の環境対策として、従来品に比べての省資源化 (小型/軽 量化) 、省電力化、長寿命化など、環境に与える影響を少なくするように配慮した環境配慮型製品の開発・拡販に努めている。 「事業活動における環境への取り組み」に関し、 まずはじめに、3R (リデュース、 リユース、 リサイクル) の推進と適正処理を基本方針とし、 ゼロエミッションを掲げて活動を推進し ている。次に、 自社でFun to Share宣言「光技術の活用と環境負荷低減活動で、低炭素社会へ」 を掲載し、社員一人ひとり が活動に取り組むと共に、工場において様々なCO2削減、省エネ対策を施している。省資源の面では、最適な出荷形態となる よう包装資材の省資源化、製品収容比率の向上などに積極的に取り組んでいる。化学物質の適正管理に関しては、 セーフ ティ ・データ・シート収集推進と管理体制の構築、 またVOC大気排出量削減への取り組みを行っている。 さらに、社内での節水 活動の他、敷地内にたまった雨水を回収して散水用に使用し、冷却塔用の補給水などに循環利用するなど、水資源の有効活 用にも取り組んでいる。 このように多岐にわたり、事業活動に伴う環境負荷の低減に努めている。年々、事業規模が拡大するなか、環境負荷の増 その取り組み 加が抑えられていることは、浜松ホトニクスの取り組みが有効であることを示している。特にCO2削減に関しては、 が評価され、 「 平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰 (対策技術先進導入部門)」 を受賞している。 また、環境配 慮・貢献製品の開発といった、得意とする光技術を通じて環境問題の解決に貢献しており、浜松ホトニクスならではの独自性 が見て取れる。以上より、各種データも十分に可視化されており、環境への取り組み全般にわたり高く評価できる。今後も継続 して、事業活動による環境負荷の低減と浜松ホトニクスならではの光製品による環境問題の解決に貢献されることを期待す る。 第三者意見を受けて 当社の環境報告書について、貴重なご意見ありがとうございました。三村所長も言及されているように、当社の環境 活動が評価され、 「 平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」 を受賞することが出来ました。今後も環境デー タのさらなる可視化を進めるとともに、光技術を通じての環境問題の解決に貢献し、持続可能な社会への歩みを進め たいと思います。 本部環境委員会 事務局 浜松ホトニクス環境報告書 2015 16
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