ステンレス鋼溶接部の組織図と フェライト量 組織図はオーステナイト系ステンレス鋼溶接金属のフェライト量を求め る場合に使われます。また、組織図はステンレス鋼の他に、炭素鋼から 高合金鋼まで広範囲にわたり、化学成分から組織を推定するために使わ れます。 JIS Z 28 ニッケル当量=%Ni+30×%C+0.5×%Mn 資 料 ︵ ス テ ン レ ス 鋼 溶 接 部 の 組 織 図 と フ ェ ラ イ ト 量 ︶ の組織図A(シェフラーの組織図に同等) 30 26 率 分 百 ト ラ 0% ェ 5% フ % 10 (A)オーステナイト 24 イ 22 20 18 16 % 20 (A)+(M) 12 % 80 (A)+(F) 10 8 (M)マルテンサイト % 6 100 (A)+(M)+(F) 4 (M)+(F) (F)フェライト 2 0 0 % 40 14 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 クロム当量=%Cr+%Mo+1.5×%Si+0.5×%Nb(Cb) ―546― 32 34 36 38 40 JIS Z の組織図B(ディロングの組織図に同等) ニッケル当量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn 21 20 FN 19 0 オーステナイト 2 18 4 17 16 5 6 率 15 分 百 ト 0% 2% 4%% 5 % 6 % 6 7. 2% 9. .7% % 10 2.3 % 1 .8 % 13 5.3 1 イ ラ ェ 14 フ 13 オーステナイト + マルテンサイト 12 11 10 16 17 18 19 20 8 10 12 14 16 18 オーステナイト+フェライト 21 22 23 24 25 26 27 クロム当量=%Cr+%Mo+1.5×%Si +0.5×%Nb(Cb) 備考:この図に適用する窒素量は、分析で求めることが望ましい。分析値がない場合、 簡易的に窒素量は . %を用いて下さい。 JIS Z の組織図C(WRC- 線図に同等) ニッケル当量=%Ni+35×%C+20×%N+0.25×%Cu 18 16 4 0 A 8 2 6 AF 14 10 12 14 18 16 22 26 FA 12 20 24 30 28 40 35 50 60 F 20 22 70 65 75 80 90 85 95 0 10 10 18 45 55 24 26 28 30 クロム当量=%Cr+%Mo+0.7×Nb (Cb) 備考:図中A,AF,FA,Fは凝固モードを表します。Aはオーステナイト単相、AF はオーステナイト初晶+共晶フェライト、FAは共晶フェライト初晶+包/共 晶オーステナイト、Fは共晶フェライト単相です。 ―547― 資 料 ︵ ス テ ン レ ス 鋼 溶 接 部 の 組 織 図 と フ ェ ラ イ ト 量 ︶
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