平成27年03月01日 広報誌 あまなんぶ №121 掲載

2015
3.1
No.121
平成 年
海部南部消防組合
出初式
威風堂々
27
春季全国火災予防運動実施中
平成27年 3月1日
(日)
から3月7日
(土)
まで
平成26年度 全国統一防火標語
もういいかい 火を消すまでは まあだだよ
海 部南 部消防 組合
検 索
click
発行 海部南部消防本部 愛知県海部郡飛島村大宝五丁目182番地 ☎(0567)52-0119
(2)平成27年3月1日
第121号
平成26年中の火災・救急出場件数
■火災状況
平成26年中の組合管内における火災件数は33件でした。前年比での件数は6件の減少となりましたが、損害の多
い火災が多く、火災により10名の負傷者が発生しました。
また、出火原因については、放火・放火の疑いが最も多く9件で、全体の約30%になります。大切な命や財産を守る
ため『放火されない環境づくり』を進めましょう。
●平成26年中の主な出火原因上位5位
●5年間の火災統計
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
建物火災
12
26
10
12
11
車両火災
7
7
4
7
4
船舶火災
1
0
0
2
1
その他の火災
14
18
13
18
17
計
34
51
27
39
33
1位
放火・放火の疑い
2位
たき火
3位
溶 接・溶 断
4位
たばこ・コンロ・ストーブ・
排気管・電気配線・衝突の火花
■救急状況
平成26年中における救急隊の出場件数は2,400件でした。前年比での件数は25件の減少となりましたが、高齢
者層の救急要請が増加しており、特に65歳以上の搬送人員は全搬送人員の半数以上を占め、今後も高齢化の進展に
伴い救急要請の増加が見込まれます。
平成26年度中に1名の職員が救急救命士の資格を取得し、救命処置のできる隊員が増えました。
今後も救急救命士の資格を有する隊員を増やし、救急要請の増加に対応していく方針です。
●5年間救急統計
●平成26年中の年齢区分別救急搬送者割合
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
新生児
1%
300
乳幼児
5%
250
265
少 年
4%
193
177
334
341
300
成 人
36%
2,419
2,425
2,400
高齢者
54%
急
病
1,399
1,255
1,330
1,308
1,358
交
通
293
319
304
333
一般負傷
240
213
246
労働災害
94
181
205
293
401
2,319
2,369
そ
の
計
他
救 急 車を 新しくしました
本署に配置している高規格救急自動車(救急車)を更新し、平成27年2月から運用を開始しました。
この車両には、応急処置や救急救命士が行う救命処置が十分にできるよう、活動しやすい車内空間と心
電図モニターやAEDなどの必要な救急資器材を積載しているほか、傷病者の負担を軽減する防振機能付
きストレッチャー架台を搭載しています。
【高規格救急自動車とは?】救急救命士の国家資格を持った救急隊員が搭乗し、一般の救急資器材
のほか高度な救命処置用資器材を積載している救急車のことです。
海 部 南 部 消 防 署 で は 、3 台 の 救 急 車 で 年 間 2 , 4 0 0 件 の
救 急出動に対応しています。次のような利用は避け、救 急車
の適正利用に御協力ください。
●症状は軽微だが、
「交通手段がない」といった場合は、民間
の患者等搬送事業者などを活用してください。
●定期的な通院等において、タクシー代わりに救急車を常用
することは絶対にやめてください。
救急車の適正利用に御協力お願いします
第121号
平成27年3月1日(3)
文 化 財 をみんなで守ろう!
1月26日の文化財防火デーに合わせ、25日に弥富市荷之上町の国重要文化財「服部家住宅」と鳥ケ地の県指定
文化財「銅像阿弥陀(あみだ)如来坐(ざ)像」が鎮座する弥勒寺(みろくじ)において、消防訓練が行われました。
訓練には、地域住民の方が多数参加し、消火器の取扱いや防火の心構えを再確認し、
「服部家住宅」では消防団に
よる放水訓練も実施されました。
1月26日は、法隆寺金堂壁画が焼失した日(昭和24年)に当たるので、この日を、
「文化財防火デー」としています。
文化財は、地域の貴重な財産です。住民ぐるみの防火・防災に取り組みましょう。
園児みんなで元気よく 火 の 用 心
の
飛島村
弥富市・
いて
火につ
防
が
園児
した。
学びま
防火教室や消防訓練は、園児たちが少しでも防火に興味を持ち、火災が起きてしまった時や、現場に居
合わせた時、安全な行動をとってもらえるように行っています。
避難訓練では、先生の話をよく聞き、約束事を守り、行動する園児たちを見て感心しました。皆さんも一
度、家族間で防火や災害時の避難方法について話し合ってみてはいかがでしょうか。
マラソンベンチプレス大会
力自慢の消防士が
毎年、負けず嫌いな体
ています。
熱いバトルを繰り広げ
海部南部消防署では、毎年この季節になるとマラソンベンチプレス大会を行います。
ベンチプレスと言えば、自分の上げられる最大の重さ
(MAX値)
を競うイメージですが、マラソンベンチプレス
は、体重の6割から4割(年齢によって割合は変わる)の重さを休むことなく連続で上げ続け、その総重量を競う
といった競技内容です。長い時間をかけ、限界まで上げ続けることからマラソンと名付けられました。
平成27年ベンチプレス大会結果
1位
2位
3位
名前
年齢
設定重量(kg)
回数
総重量(kg)
瀬古公春
46
32.5
267
8,677.5
早川光彦
56
30.0
220
6,600.0
木全貞能
37
40.0
130
5,200.0
地域の安全のために大事な訓練の積み重ね
(4)平成27年3月1日
第121号
住宅用火災警報器に関するお願い
「住宅用火災警報器」を条例どおり設置している家庭は、弥富市・飛島村で
62%と上 昇傾向が見られますが、未だに全国平均79.6%には及びません
(平成26年6月値)。
昨年、地区ごとに無作為に自宅訪問し、
「住宅用火災警報器は付いています
か?」などといった、アンケート調査を実施しました。今年も調査を継続し行
いますので、御協力よろしくお願いします。
アンケート調査での注意点
お願い
❶ 消防職員が住宅用火災警報器を訪問販売することはありません。
消防職員が行うアンケート調査
❷ アンケートで家の中に入ることはありません。
※訪問販売を促すようなことがあった時は、次の行動をとってください。
消防署に連絡をし、職員の確認をする。
は、住宅用火災警報器の設置状
況についてのみです。お名前は
必要ありません。現在の設置状
況をお答えください。御協力お
消防職員かどうか身分証明(消防手帳)の提示をしてもらう。
願いします。
担当 予防課 TEL0567-52-3143
皆様の御協力で処理率が大きく上昇!
!
枯草を原因とする火災を減らすため、毎年10月から枯草調査を実施しています。
平成21年までは火災予防上危険であると判断した枯草については、土地所有者へはがきを送付し処理
をお伝えしていましたが、はがきの送付をやめたところ年々枯草の処理率が低下してしまいました。今年
度から、再度はがきを送付して枯草の処理をお伝えしたところ、処理率は平成26年12月現在で59.7%
になり、処理率が大きく上昇しました。しかしながら、依然として処理をせず放置している方もみえますの
で、今後は立入検査規程による指導も考慮し、対応してまいります。 枯草の処理に御協力いただきました住民の皆様、誠にありがとうございました。
【しかし、新たな課題が・
・
・】
近年適切な管理が行われていない空き家が増え、防災・防犯の面から皆様の生活環境に深刻な影響を
及ぼしています。市村から連絡をいただいた方は適切な措置をしていただくとともに、防災・防犯の意識
を高め、放火されないまちづくりに努めましょう。
永年勤続功労章の表彰を受けて
愛知県知事から、職員2名が永年勤続功労章を受章しました。
永年勤続功労章とは、長年勤務しその勤務成績が優秀で、他の模範と認められる現職の消防吏員に与えられるものです。
このたび永年勤続の表彰を賜りましたこと
海部南部消防署の職員として平成元年に
は、感謝の気持ちでいっぱいです。今までの
消防吏員に任命され、
25年が経過し、今まで
勤務を振り返ってみますと、
この25年は充実
の自分は、がむしゃらに過ごしてきてあっとい
した年月であったような気も致します。よき上
う間の25年間だったような気がします。
司そしてよき同僚、後輩とともに今日まで働
けた事を感謝します。
消 防 司 令 補 この表彰を受けたことを機に、さらに決意
を新たにして職務に励んでいきます。
立松 健一
今後は、日々勉強し、更なる地域、住民の
消防司令補
細木 健治
信頼を得られるよう努力していきたいと思い
ます。
全ての住宅に住宅用火災警報器を
第121号
平成27年3月1日(5)
テーマ/
脳卒中
脳卒中とは、血管が破れるか詰まるかして、脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が障害される病気です。
大きく分けると4つに分類されます。
脳梗塞
(脳の血管が詰まる)
脳出血
(血管が破れる)
くも膜下出血
(動脈瘤が破れる)
一過性脳虚血発作(TIA)
(脳梗塞の症状が短時間で消失する)
脳卒中の症状
1
■
2
■
3
■
4
■
5
■
片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起きる(手足のみ、顔のみの場合もあります)。
呂律が回らない、言葉がでない、他人の言うことが理解できない。
足に力が入らなく、立てない、歩けない、フラフラする。
片方の目が見えない、物が二重に見えたり、視野が半分欠ける。
経験したことのない激しい頭痛がする。
発症の時期は冬、春に多く、7∼8月にかけては極めて少ない。仕事、用便、食事、入浴など活動時に約60%
が発症すると言われています。また、発症年齢は、60歳代が最も多く、50∼70歳代で全体の4分の3を占める
そうです。特に脳梗塞は後遺症軽減のため、発症から4時間30分以内に治療を開始することが重要です。
脳卒中のリスクを高める5大要因は次のとおりです。
1 高血圧
血圧の数値が高い方は要注意です。食事の塩分を極力少なくしてください。
2 糖尿病
食生活が欧米化により高カロリーの食事を好むようになっています。
1日3回バランス良く食べ、体重のコ
ントロールを行ってください。
3 脂質異常症
悪玉のLDLコレステロールが高い人は、脂肪の摂取を制限する必要があります。豆類、芋類、海草類、キノ
コ類、根菜類などコレステロールを下げる食べ物を多く摂取しましょう。
4 不整脈(心房細動)
心臓の中にできた血栓が、心臓から脳に飛ぶことで脳の動脈を閉塞させます。ワルファリンなどの抗凝固
薬を用いることで血栓が作られなくなり、脳梗塞を予防することが可能です。
5 喫 煙
ニコチンが血圧を上昇させたり、動脈硬化を促進すると言われています。百害あって一利なしです。
脳卒中の症状と思ったら、早期に受診または、
119番通報しましょう。
あなたにしか救えない命があります
あなたのそばで誰かが突然倒れたときに、救急車の到着を待つよ
り一刻も早い救命処置が必要です。
あなたにしか救えない命があります。救える命を救うためにも、こ
の講習会に参加して心肺蘇生法を学んでみませんか。
普通救命講習Ⅰ
(3時間コース)
■日 時/平成27年3月15日
(日) 午前9時から正午まで
■場 所/海部南部消防組合消防署(飛島村)
■内 容/成人を対象とした心肺蘇生法・AEDの使用方法・止血法
■定 員/32人 ■受講資格/弥富市、飛島村の在住又は在勤の方
■受 講 料/無料 ■受講申込/電話で受け付けています。
なお、定員になり次第締め切らせていただきます。
※講習修了者には、修了証を発行します。
申込み及び
問い合わせ先
海部南部消防組合消防本部消防課
TEL.0567-52-3111 FAX.0567-52-3114
消防ひろばに
集まれ!
!
■日時/平成27年4月5日
(日)
午前9時から午後3時30分まで
■場所/弥富市文化広場
■催し
(予定)/
・手作りコーナー ・煙体験コーナー
・住警器設置推進コーナー ・AEDコーナー
児童向けに消防職員が説明、実演を行います。
お子様の防災学習にいかがですか?
多くの方の参加をお待ちしています。
守ろうわがまちわが家族
(6)平成27年3月1日
第121号
出初式で大迫力の消防力を披露
平成27年1月9日に海部南部消防組合出初式を行いました。
『通常点検』、
『はしご乗り演技』、
『一斉放水』等を実施し、地域住民の生命・身体・財産をあらゆる災害から守る
という使命感のもと、力強い姿を披露しました。 海部地方の5消防本部が集結∼大規模化学災害訓練を実施∼
平成26年10月30日に海部地方五署合同消防訓練を弥富市内のコンテナ埠頭で実施しました。
弥富市、飛島村には、コンテナを取り扱う会社が多数存在していることから、コンテナ内の化学物質が入った
タンクが破裂したとの想定で、海部地方の消防署から64人の職員が参加して実施しました。
ひとつの消防署では対応できない大規模な災害も、他の機関と連携することにより迅速に対応することが
できます。今後も大規模かつ特殊な災害にも速やかに対応できるよう、訓練を続けていきます。
消防に関する質問コーナー
Q.消防隊員が、火災出動時に身に着けている装備は全部で何㎏ですか?また、装備品について詳しく教えてください。
A.海部南部消防署の隊員が火災出動する時の主な装備を紹介します。
❶空気呼吸器の中には、圧縮された空気が入っていて、約20分
・
・
・
・約4㎏
●防火服(上着・ズボン)
間煙の中でも活動できます。
●ヘルメット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・約1㎏
❷防火服は、耐熱性に優れている特殊なアラミド繊維が使われ
●長靴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・約2㎏
た服です。
●空気呼吸器 ・・・・・・・・・・・・・・約10㎏
※アラミド繊維とは・
・
・高強力、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性な
どの特性を持つ高機能繊維のこと
●その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・約3㎏
(手袋・カラビナ・ロープ・携帯警報器・
トランシーバー等)
❸携帯警報器は、隊員が火災建物内に進入し動けなくなった際
に、自動的に警報音が鳴り、仲間に場所を知らせる道具です。
総重量約20㎏
消防に関する質問に答えます
※すべての質問に回答できないこともあります。
❹ロープは、人を助ける時や、火災で逃げ遅れた人を検索する
際の命綱など様々な場面で使います。
質問はこちらへ
〒490-1438 愛知県海部郡飛島村大宝五丁目182番地
海部南部消防組合 消防に関する質問コーナー宛
明日の笑顔のために災害への備え