「ひろの会だより」9月号

2016年3月10日 第62号
ひろの会だより
「死別の悲しみを分かち合う会」
3月の集い
日 時 : 3月19日(土)午後2時より
会 場 : 東区総合福祉センター
6階 研修室1B
会 費 : 200円
ん
だ
息
子
が
ち
ょ
く
ち
ょ
く
顔
を
出
し
て
は
お
し
山
田
洋
次
『
母
と
暮
ら
せ
ば
』
は
、
原
爆
で
死
い
で
し
ょ
う
か
。
別
れ
で
す
。
こ
れ
は
こ
れ
で
大
変
つ
ら
い
の
で
は
な
こ
の
二
つ
の
小
説
で
は
、
二
度
目
の
別
れ
は
永
遠
の
的
な
も
の
で
、
ま
た
別
れ
な
け
れ
ば
い
け
ま
せ
ん
。
し
か
し
、
死
者
が
帰
っ
て
き
て
も
、
そ
れ
は
一
時
で
、
い
く
ら
か
は
気
持
ち
が
楽
に
な
る
で
し
ょ
う
。
「
ゃ
べ
り
を
し
て
い
き
ま
す
。
い
い
で
す
ね
。
あ
り
が
と
う
」
と
お
礼
を
言
っ
た
り
す
る
こ
と
で
き
れ
ば
、
「
ご
め
ん
な
さ
い
」
と
謝
っ
た
り
、
で
き
ま
せ
ん
。
亡
く
な
っ
た
人
と
再
び
会
う
こ
と
が
り
ま
す
。
謝
罪
を
し
た
く
て
も
、
ど
う
す
る
こ
と
も
身
近
な
方
が
亡
く
な
る
と
、
い
ろ
ん
な
悔
い
が
残
て
再
会
す
る
物
語
で
す
。
ネ
タ
バ
レ
で
す
が
、
ど
ち
ら
も
死
者
が
戻
っ
て
き
い
。
忘
れ
て
い
た
わ
け
で
は
あ
り
ま
せ
ん
)
ま
し
た
。
(
A
さ
ん
、
遅
く
な
っ
て
ご
め
ん
な
さ
石
田
衣
良
「
再
生
」
(
『
再
生
』
)
を
や
っ
と
読
み
た
光
原
百
合
「
帰
去
来
の
井
戸
」
(
『
扉
守
』
)
と
ず
っ
と
以
前
、
A
さ
ん
か
ら
教
え
て
も
ら
っ
て
い
ひろの会は、大切な方をなくした人が自分の思いや体験を語り合い、悲しみを分かち
合う場です。大切な方の死は深い悲しみと苦痛をもたらします。ひろの会はそうした
メンバーの心の傷の回復を共に歩みます。
ひろの会では、どんな話をしてもいいし、話したくなければ他の方の話を聞くだけで
もかまいません。話したくない人に話をするよう強制はしません。
ひろの会は特定の宗教や営利事業とは無関係です。
1
悲しむということ(62) 林 俊美
やしんどいことが起こる前に準備をしてく
自分の悲しみに振り回されて、スタッ
れたり、相手に対する思いをイメージに変
フとしての立ち位置を見失った4か月、申
えてくれたりするものと解釈しています。
し訳ないことをしました。
ご自身を助けるために見ているもので、
もう大丈夫です。落ち着いて皆さまの
決して責めたり、しんどい思いをさせるた
話を聞く「器」として、皆さまと共に歩む
めに夢は存在するのではないのだと思って
ものとして、先行く仲間として頑張ります。
います。見たくない夢を見ることは確かに
時期、時間の話をよくお聞きします。
ありますが、それはなんらかの意味がある
もう何年、まだ何か月だからとか
のでしょう。
モーニングワークという言葉があります。
いろいろとお伝えしたいことがありま
親しい人の死を納得していく過程です。納
す。今、春が来ようとしています。いつも
得した後に、あるいは納得していく過程の
の時間、いつもの場所でお待ちしています。
中で、どうにもならない深い悲しみ、痛み
私たちはひろの会。皆様と共に歩む自助グ
に身動きが取れなくなり、出口が見えなく
ループです。
なるなどの状態(悲嘆)をグリーフといい
○2月の分かち合いでは感想を書いてもら
ます。
いました。
初めての愛する人、寄り添って生きた
・あまりにいのちが軽んじられている世相
人の死です。死に対しては慣れるというこ
の中で、ここに来ると「そうではない。も
とはなく、だれでも初めてです。準備して
っと重いものだよ、いのちって」と想い起
覚悟してきた死でも、今だとは分からない
こされ、少しホッとする。
ものです。呼吸器を外す決断をした後の死
・自分だけが淋しいのではない、みんなそ
でも、その瞬間を想像できないものです。
れぞれに淋しいんだと思った。
人を殺めた方に聞いた話でも、殺した相手
・7か月ぶりの参加ですが、次の大事とい
が死ぬことをその瞬間まで想像できていな
うか、悲しみがあると、初めの悲しみはう
かったとおっしゃいました。
すらいでいきます。いろいろな人の悲しみ
先人が初七日、四十九日などと目安を
の話をきいていると、私も心の整理ができ
作ってくれていても、本当はうちの場合は
ます。
違うのではないかと思うもののようです。
・亡くされたばかりの方がおられて、つら
夢も同じく、「出てきてくれる」という
かったです。何かしてあげられるのか。聞
言葉が示すように、亡くなった方がご自身
いてあげることしかないのですね。
の意思で夢に出てきてくれたりするように
ある程度時間が経った人はよいけど、
感じている言葉をよく聞きますが、夢の主
亡くされたばかりの方に何が今より違う方
体は夢を見ている本人なのだと思います。
法はないでしょうか。
夢は心理学的にいうと、心の再処理工
・他人の悲しみと比べてしまう自分
場です。傷ついた心を癒したり、怖いこと
・遠方から来られた方も多く、自助の会が
2
必要とされていることを改めて実感しまし
た。これからも長く続けてほしいです。
・参加できて良かったです。
事務局だより
○4月2日(土)午後2時から福祉団体共
通作業室で少人数の分かち合いをします。
今回はガンで家族を亡くされた方です。
発行 ひろの会事務局(谷川)
広島市中区東白島町16-18
☎ (082)221―5285
E-mail:[email protected]
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