‶生きる″時間の パラダイム ――被災現地から描く原発事故後の世界 関 礼子 [編] 立教大学社会学部教授 日本評論社より 3 月下旬刊行予定 本体 3400 円+税 ISBN978-4-535-58684-0 被災地の原発事故前と後は地続きの世界である。原発事故が人びとの暮らしや生き方 などの生活全般に迫った暴力的変更も、この地続きの世界のなかでみえてくる―― 「復興」の希望とその困難を、生きられた時間のリアリティから描き出す。 [目次] はじめに Ⅰ 地続きの知と原発事故後の世界 “いま”につながる系譜――原発反対運動における「知」の連続性 第1章 原発反対運動のなかの科学知―専門知の変換としての環境学習 第2章 R-DAN、そのとき市民の測定が動いた―福島第一原発事故を捉えたガイガーカウンター コラム 素粒子・原子核物理学者による災害復興支援 第3章 原発とコミュニケーション―福島と水俣をつなぐ平和学の視点から Ⅱ ライフ 内発的な自治への水脈――生活の復興 第4章 声なき声は充満している―“原発反対”の底にあるもの コラム 原発事故後の原発反対運動のリーダーたち:早川篤雄氏 / 石丸小四郎氏 / 伊東達也氏 第5章 強制された避難・強要される帰還―「構造災」からの離脱と生活の復興 コラム 集団移転の時間、生活の時間―津波被災地における暮らしの合意形成から 第6章 ご先祖さまの眠る町―浄土真宗移民の地から 第7章 町に帰る、蜜蜂を飼う“楽しみ”―避難指示解除後の広野町におけるニホンミツバチの伝統養蜂の再開と受難 Ⅲ “生きる”を取り戻す活動と表現 第8章 「こころの堤防」を築くということ―災害と観光 第9章 演劇が描いた震災・原発事故―福島の高校生による表現を中心に おわりに [執筆者] 関 礼子(立教大学社会学部教授) / 高木 恒一 (立教大学社会学部教授) / 佐久間 淳子(立教大学社会学部兼任講 師、フリーランスライター) / 村田 次郎(立教大学理学部教授) / 平井 朗(立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科特 任教授) / 友澤 悠季 (立教大学社会学部プログラムコーディネーター) / 森田 省一 (双葉地区平和フォーラム副議長) / 黒田 暁(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科准教授) / 藤井 賢誠(福島県双葉郡双葉町・光善寺副住職)/ 佐治 靖(福島県立 博物館学芸員) / 後藤 隆基 (川村学園女子大学非常勤講師、立教SFR重点領域プロジェクト研究リサーチアシスタント)
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