3月29日、北九州空港⇔名古屋小牧空港線にフジドリームエアラインズ (FDA)が就航した。 旅好きの私が見逃すワケにはいかない! 初めての名古屋旅1日目。 明日、明後日は雨の予報だから今日中に街歩きをしておきたいと思い、いちばん関心がある 『文化のみち』へ向かうため、ホテルに荷物を預けて行動開始♪ 名古屋駅前8番乗り場から市内の観光名所を巡回する 観光バス『メーグル』で行こうと思っていたが、時刻表を 見ると平日は1時間に1本しかない・・ しかも直前に出発したばかりだ! しかたなく路線バスを使うことにした。 観光バス『メーグル』 名古屋らしい金ピカのバスだ! 最初に尋ねたバスの運転手は『文化のみち』という言葉 さえ知らなかった・・ 次に訊いた運転手が「白壁を通るバスに乗ればいいです よ」と教えてくれた。 白壁経由大曽根行きのバスに乗り、通過するルートを地図上で必 死に確認している私に上品な名古屋マダムが「どこへ行くの?」と声 をかけてくれた。 文化のみちへ行きたい、と言うと「二葉館はとてもすばらしいから是 非、行ってね」と勧めてくれた。 「名古屋城も行った方がいいですか」と尋ねると「う~ん、それより明 治村がおススメね!」と苦笑い。 名古屋は大都市なのに、触れ合う人々がみんな優しい☆ 白壁バス停の1つ手前にある飯田町バス停を通過する時、右手に 見覚えのある洋館が見えた! 二葉館だ!と思ったがバスはすでに動き出しているので、どうしよう もない。 次の白壁で降りて戻る途中、交差する通りを覗きながら歩く。 とても雰囲気の良い通りだ☆ それにしても、ちょうど日が高い時間なので陰が少なくて暑い! 路線バスの車内 私が座っているのは進行 方向ではなく、右側を向 いた長い座席。 二葉館はバス停に面した右側が洋館、左側が和風というおもしろい建て方だ。 洋館の玄関から入ると、靴を脱いでスリッパに履き替えるシステムだった。 市営バス1日乗車券を持っていると入場料(200 円)が2割引になる♪ 受付の女性と少し話をしたら「初めて名古屋へ来て、文化のみちを訪ねる人は珍しいですよ!」 と言われた。 関心が高いと思ったのか、ちょうど居合わせた ボランティアガイドさんを紹介してくれた。 「30分くらい時間があるなら案内します。」と言 ってくれたので、自由旅だから時間は、いくらで もあります!と、お願いした。 非常に優秀なガイドさんで、マニュアルやメモな ど何も見ないでスラスラと説明してくれる☆ 二葉館(旧 川上貞奴邸) 外観 二葉館は“日本初の女優”といわれる川上貞奴と電力王と呼ばれた福 澤桃介が暮らした家だ。 詳しいことはネットで調べれば分かるので、ここでは書かない。 私はアールデコの時代が大好き! 文化のみちにある二葉館、旧豊田佐助邸、撞木(しゅもく)館はどれも アールデコの時代に建てられたものなのだ。 二葉館の内装は、まさに私好み♥ 当時のポスター 美しいステンドグラス、半円形の出窓に沿ったソファ、らせん階段、優美な電灯など、見るだけ でウットリしてしまうようなものがたくさんある。 1人で見学すれば素通りしてしまうところも、ガイドさんが詳しく説明してくれるのでホントに勉 強になった! 例えば半円形のソファ。 見ただけだと、ただ美しいエメラルド色のソファにす ぎないが実際、座ってみると着物を着た女性が帯を 崩さず姿勢よく座れるように手前が硬くなっているの が分かる。 テレビドラマで貞奴役の女優が腰掛け たソファ 体格の良い男性がゆったり座れるように奥の部分 は柔らかなクッションになっているのだ! 説明を聞き、実際に体験することで絶対に忘れない 思い出となる。 二階のギャラリースペースでは書道展が行われていた。 書だけならあまり興味を持たなかったが、ディスプレイがすばらしかった☆ 帯を使った作品や小さな生徒さんの言葉を書き留めた 作品などは作家の心を表しているように思った。 生徒さんの言葉を書いた作品 二葉館は自家発電機も備えており、名古屋じゅうの家が停電しても 煌々と明かりが灯り、電気のすばらしさを示すためのモデル住宅の 役目もしていたという。 帯を使った作品 親切なガイドさんは「ボランティア活動は15時30分までだから、それまでに本拠地である旧豊 田佐助邸へ戻るけど、良ければ一緒に・・」と誘ってくれた。 もちろん、望むところだ♪ 名古屋市東区橦木町3丁目23 応接間のステンドグラス 最近、窓の右側部分のオリジナルが 発見されたそうだ。 当時は、もっとカーブした階段だったが、現在では 建築法だか消防法だかに引っかかって、再現でき ないらしい。 川上貞奴の着物と帯 着物には蛍、帯にはツバメとおたまじゃくしが描かれて いる。季節限定のオシャレな衣装☆
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