ヒトES細胞に関する指針の 見直しについて

資料1-3
ヒトES細胞に関する指針の
見直しについて
平成27年1月29日
文部科学省研究振興局
ライフサイエンス課
生命倫理・安全対策室
1.旧指針からの主な変更点
○ ヒトES細胞の樹立に関する指針(平成26年文部科学省・厚生労働省告示第2号)
• 基礎的研究に加え、臨床利用を樹立の目的に追加
• 臨床利用までを目的とする樹立は、文科大臣及び厚労大臣の確認を受けること
• 胚の提供者の個人情報は、連結可能な形で匿名化することも可能に
• 胚の提供者に対し、得られた成果・所見は個別に開示しない旨を説明
○ ヒトES細胞の分配及び使用に関する指針(平成26年文部科学省告示第174号)
•
ヒトES細胞は、基礎的研究(非臨床試験等)を行う機関から、書面契約を結んだ上
で、臨床利用機関に分配
•
ヒトES細胞に由来する生殖細胞を、臨床利用機関に分配しないこと
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2.全体の流れ
①ES細胞を樹立
②ES細胞を用いて基礎研究
ES樹立指針
(文科省・厚労省共管)
③ES細胞を臨床で利用
再生医療等安全性確保法等
(厚労省所管)
ES分配使用指針
(文科省所管)
胚の提供者
説明
同意・
提供
ES細胞
基礎的研究目的
胚の提供機関
(不妊治療機関)
受精胚
樹立機関
(2)
分配
機関
(1)
使用機関
(40)
臨床利用機関
臨床利用目的を追加
提供者の個人情報を、
後日照合できる形で
保存可能に
樹立する前に、文科大臣・
厚労大臣に確認を受ける
(樹立の必要性、方法等)
使用開始前に、
文科大臣に届出
書面契約の上で
分配
医療に用いる前に、
法に基づき、厚労大
臣に計画を提出
※( )の数字は、平成26年12月現在の機関数
3
3.現在のヒトES細胞研究の実施機関
樹立 2機関 (●)
分配 1機関 (○)
使用 40機関(延べ70計画)
(平成26年12月現在)
・北海道大学
・(独)理化学研究所 和光事業所
・筑波大学大学院人間総合科学研究科
・(独)国立環境研究所
・(独)産業技術総合研究所
・(独)理化学研究所 バイオリソースセンター(○)
・(独)理化学研究所 バイオリソースセンター
・創価大学
・慶應義塾大学医学部
・東京工業大学
・東京大学医科学研究所
・東京大学大学院医学系研究科
・(独)国立国際医療研究センター
・(独)国立成育医療研究センター研究所(●)
・(独)国立成育医療研究センター研究所
・浜松フォトニクス(株)中央研究所
・岐阜大学大学院医学系研究科
・信州大学医学部
・タカラバイオ(株)
細胞・遺伝子治療センター
・(株)ニプロ
・(財)先端医療振興財団
先端医療センター
・(独)理化学研究所
発生・再生科学総合
研究センター
・大日本住友製薬(株)
・千葉大学大学院医学研究院
・ジェネティン(株)
・(独)理化学研究所
統合生命医科学研究センター
・(株)リプロセル
・広島大学
原爆放射線
医科学研究所
・名古屋大学医学部付属病院
・鳥取大学
・九州大学生体防御医学研究所
・熊本大学発生医学研究所
・鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
・住友化学(株)
・(独)医薬基盤研究所
・(独)国立循環器病
研究センター
・京都大学iPS細胞研究所
・京都大学医学部付属病院
・京都大学再生医科学研究所(●)
・京都大学再生医科学研究所
・京都大学大学院医学研究科
・京都大学物質−細胞統合システム拠点
・京都府立医科大学
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