ご入学・ご進級おめでとうございます

平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.1
2014.4.10
ご入学・ご進級おめでとうございます
見事に咲き誇った桜の花も多くが散って、葉桜の装いへと姿を変えたようですが、
暖かい春風が心地よい今日この頃です。さて、お子様のご入学・ご進級、本当におめ
でとうございます。平成26年度の附属小学校は、新1年生 108 人と7人の転入生
(2,3,4,5年)を迎え、全校児童 691 人でスタートを切りました。40人学
級から35人学級への移行期間であるため、本校の児童数は年々減少してはいるので
すが、元気なふぞくっ子の活躍や学校の勢いは、これまで以上に増えて行くようにし
ていきたいと思います。
新年度になり、それぞれに次の学年へと進級した
ふぞくっ子は、決意と希望に満ちているように感じ
られ、とても嬉しく思います。一昨日の始業式では
2年1組、4年1組、6年1組の各学級の代表児童
が、実に堂々と「友達の話」をしてくれました。3人の話す内容も話し方も、全校の
みんなの目指す“憧れの姿”となっていました。新1年生を迎えることになった昨日
の入学式では、文字通り最高学年となった6年生が、その自覚と責任を一人一人の姿
で示してくれました。1年生の各教室の準備、入学式の会場設営、新入生の受付、教
室待機時の紙芝居や読み聞かせ、上級生(ふぞくっ子)代表としての入学式への参列、
入学式後の歓迎セレモニー、学級 PTA(保護者との懇談会)時の1年生との遊び、体
育館の片付け、・・・昨年度末から始めた準備が、見事に実を結ぶ1日となりました。
成長を実感し輝きを放つ学校に!
附属小学校は、今年度も「人間教育」の“質的充実”を図ることを目指します。学
級をはじめとした集団でも、個人(一人一人)でも、常に目標を掲げ、その達成に向
けて取り組む中で、子ども自身が「自分は成長した」と自信をもち、保護者の皆さん
が「子どもが育っている」と安心できるような、みんなが『成長を実感できる学校』
を創っていきたいと思います。そのために、私たち教職員は、子ども一人一人を伸ば
し、学級・学年・縦割り異学年等の集団を高めるために、情熱を燃やし精力を費やす
ようにしていきたいと思います。そして、家庭への情報発信を積極的に行い、説明責
任を果たしながらコミュニケーションを密にとるようにしていこうと考えています。
それでも教育現場においては、その成果がすぐに表れないことも少なくありません。
附属小学校の教育活動や様々な事態に対する判断等を前向きに受け止めていただき、
学校や担任への信頼をお寄せいただきたいと願っています。
平成26年度は、3年間の研究実践の成果を広く示す機会となる「研究発表会」
(本
発表)を6月に開催します。11月には、文部科学省と日本学校体育研究連合会主催
の「体育科全国大会」
(約半世紀ぶり2回目の岐阜大会)の会場校として、授業提案や
研究発表を行います。これらの機会をはじめとして、今まで以上に岐阜大学や附属中
学校との連携を深め、全国の拠点校・地域のモデル校として『輝きを放つ学校』とな
るようにしていきたいと考えています。そのために「一人はみんなのために、みんな
は一人のために」をキーワードにし、教職員相互の連帯感を強固なものにするととも
に、児童相互の結び付きが仲間に好影響を与えられるような学級集団・学習集団に高
めていきたいと思います。
どうか、ご理解・ご協力・ご支援の程、宜しくお願いいたします。
今年度は、以下の教職員で附属小学校の新たな教育を創り出していきます。
<学級担任及び職員の紹介> 学年主任
養護 1 組:小西 佳美(特支)
2 組:川瀨 美紀(特支)
3組:大竹 秀典(特支)
1年 1 組:山路 健祐(算数)
2 組:杉浦 孝志(社会)
3 組:坂東 俊輔(国語)
2年 1 組:河野 一重(図工)
3年 1 組:森
孝太(国語)
4年 1組:高木 良太(社会)
2 組:清水 芙美香(音楽)
2 組:乾
貴之(体育)
2 組:田中 利典(理科)
3 組:藤原 玄宜(理科)
3 組:長谷川 智美(音楽)
3 組:石原 正悟(図工)
5年 1組:小笠原 淳(教育心理)
2 組:奥村 陽子(家庭)
3 組:冨倉
6年 1 組:西野 美佳(国語)
2 組:藤井 祐矢(理科)
3 組:大澤 秀行(体育)
校 長:伊東
英
教務主任:小島 亮太
養護教諭:荒川千登世
副校長:松井
徹
研究主任:江川 秀文
養教補助:村瀬和香奈
亮 (算数)
教 頭:藤田 忠久
主幹教諭:御宿 浩輝
生徒指導主事:樋田 真生
事務補佐:林 千加子
特支コーディネーター:加藤 健
図書整理員:西脇小百合
講 師:土屋優綺 後藤滋一 渡邊みどり 若曽根桂子 栗本千枝子 国江順子 アニー・リンカーン
児童支援員:武藤望美 スクールカウンセラー:長屋景子
今年度も、月に2回程度のペースで学校便りとして瓦版「大手町」を発行していき
ます。学校の様子の一端を知っていただき、子育ての参考にしてみてください。
※ 瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.2
2014.4.21
大変素晴らしいスタートが切れています!
平成 26 年度が動き出して 10 日あまりが経つのですが、先週は発育測定・視力検
査・聴力検査・眼科検診・耳鼻科検診等の定期健康診断をはじめとした行事もいくつ
か行われました。4月 16 日(水)には、午前中に「命を守る訓練」を行い、午後に
は1,3,5年生の PTA 参観(1年生はバス乗車指導)がありました。どの行事に
も、子どもたちは落ち着いて取り組むことができました。
17 日(木)の2時間目には、児童会主催の第1回「ふぞくっ子集会」
(1年生を迎
える会・かぞく対面式)を実施しました。代表委員を中心に 6 年生が全校をリードし、
1 年生を“ふぞくっ子”の仲間として楽しく迎え入れようとする2~5年生の温かい
姿がいたるところに溢れていました。
「なかまのしあわせのために」全校をリードする
ことができる6年生となるように、低~中~高学年の各発達段階で、参加~協力~貢
献という社会性の成長を願っています。
「いつかは自分も…」と、6年生に憧れながら
取り組む「ふぞくっ子タイム」や「組集団での運動会への取組」など、縦割り異学年
の“かぞく”の活動が伝統となっています。
4/16(水)
春の「命を守る訓練」
地震発生→火災発生の想定で
避難や消火の訓練をしました。
1年生はバスの乗車の仕方やマナーに
16 日(水)学年PTA
3,5年は学活でした。
ついて学びました。
17日(木)「ふぞくっ子集会」
1年生を迎える会の後、対面式を行って“かぞく”の
顔合わせと遊びによる交流を楽しみました。
平成 26 年度のスタートに当たっては、学校行事だけではなく日常の生活において
も、大変順調な滑り出しができています。ここまでの8日間の欠席者の合計は、延べ
28 人です(※一昨年度 53 人、昨年度は 76 人)。“ふぞくっ子”が元気に登校でき
ることは、本当に嬉しいことです。そんな中、1年生の担任がある保護者の方から、
次のような嬉しいお手紙をいただいたので、ここで紹介をさせていただきます。
1年間お世話になります。先生には大変お世話をおかけすることと思いますが、どうぞ宜し
くお願い致します。お忙しい先生にこのようにお手紙をお書きすることはご迷惑かとも思いま
したが、附属小の先生方や6年生のお兄さん・お姉さんには親子共々感激でいっぱいで、あま
りにびっくり…な入学式でしたので、気持ちをお伝えしたく…勝手な行為をお許しください。
私は、娘が第1子ということもあり、ごく普通の式の後に学級紹介があって入学式が終わる
ものだろうなと思って「入学式が早く終わったら職場に戻ろうかな」と考えていました。とこ
ろが、いざ入学式が始まったら…!子どもたちの心を期待と楽しみでいっぱいになるような、
こんなにも素敵な演出を先生方がしてくださっているとは夢にも思っていませんでした。それ
から「ふぞくっ子」という言葉がこんなに深いものであるとも思いませんでした。アンパンマ
ンの持ってきてくれた巻物、あの一つ一つの言葉は、きっと子どもたちの胸に焼きついたこと
だろうと感じました。それ以上に驚いたことは、6年生の“先輩達”による創作劇!…本当に
びっくりしました。6年生の一人一人が、堂々と役になり切る姿は勿論のこと、
「6年生になる
とこんな風に下級生を思いやれるものなのか!?」「“かぞく”というつながりはこんなに深いも
のなのか!?」…と、6年間をこの小学校で過ごすことの凄さというか、
「子ども一人一人が何て
伸び伸びと光っている学校なんだろう」と心底感激しました。舞台に上がらずとも、保護者の
傍で劇を支える子どもたちの歌声が心に沁み入りました。心の温かさがじわじわと伝わってき
て…。後から入学式のために何か月も練習したり準備したりしてきたことを知り、娘の入学の
喜び以上に、新1年生を思いやってくれるお兄さん・お姉さんの“思いやりの心”に胸がいっ
ぱいになりました。きっと私だけでなく、保護者の方々皆さんがそう思われたのでは…と思い
ます。
一人っ子である娘は、「まーくん」「みーちゃん」という“かぞく”と1日目にして出会うこ
とができ、
“かぞく”の存在が心の支えとなったようで、バス通学の不安も一気に解消されて毎
日ワクワクしながら自分でバス停まで歩いていきます。入学前に「一人で行けるかな?」と泣
きそうな顔でバスの練習をしていた姿が嘘のようです。
「岐阜駅に行けば“ふぞくっ子”がいる
から…」「校門には副校長先生が待ってるから、おはよう!の後にニコッてするんやよ」「先生
に早く会いたいなぁ」と、まさかこんなに嬉しそうに通学するとは夢にも思いませんでした。
入学式の日に、担任の先生が宝箱から教科書を取り出し、メダルと共に子どもたち一人一人に
声をかけながら手渡して下さったことも親としては本当に有難く、こんなにも“この日”を大
切にしてくださる先生方に感謝でいっぱいです。私も、娘の一日一日がかけがえのない宝物で
あることを再認識でき、改めて共に大切に生きていきたいと思うことができました。これから
6年間と、さらに3年間、大変お世話になりますが、我が子だけでなく“ふぞくっ子”全員を
親として守ってきたいと思いました。
長文をだらだらとすみません。こんな素敵な日を迎えられるとは本当に思ってもみなくて、
感謝の気持ちをお伝えしたく…。最後までお読みくださり、ありがとうございました。今後と
も、どうぞ宜しくお願い致します。
このお手紙を読ませていただき、「附属小学校の教育は間違ってない」と再確認す
ることができ、改めて「期待と信頼に応え続けたい」と心に火が付きました。
信頼関係を築く第一歩は“認め合うこと”ではないでしょうか。私の【座右の銘】
は「前向きに 直向きに」です。次の言葉を、お互いに意識し合いたいものですね。
「私が前向きに接していれば、相手も前向きに接してくる。私が直向きに頑張っていれば,
相手も直向きに頑張ってくる。人と人は鏡。嘘みたいだけれど本当の話。」
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.3
昨日より今日、今日よりも明日 … そして、
2014.5.1
4月より5月!
素晴らしいスタートを切った4月が終わり、今日から5月となりました。今週の月
曜日(4/28)からは家庭訪問が始まり、明日(5/2)も PTA 参観(授業参観・
総会・学級懇談会)を行うというように、ご都合を付けていただかなければならない
機会が続きますが、どうぞ宜しくお願いします。
さて、本校は岐阜大学教育学部の附属学校として、大学と一体となった先進的な初
等教育の実践研究及び教員養成を使命としています。4月下旬(「大手町」No.2 以降)
には、これらの使命にかかわる行事や教育活動がいくつかありました。
4月 23 日(水)には、3年に一度の“本発表”と呼ばれる6月の「研究発表会」
(詳細は後日改めてご案内します)に向け、最後の『全校研究会』を実施しました。
研究主題「学びをつなぎ、明日を拓く児童生徒 ~自ら問い続ける児童の育成~」の具
現を目指し、6年1組の国語「カレーライス」(重松 清)の提案授業をもとに全教員
で研究協議(意見交流)を行いました。6年1組の子どもたちは、これまでの国語科
の授業で育んだ「話す」
「聞く」
「読む」
「書く」力を発揮し、素晴らしい取組ぶりを見
せてくれました。その様子に全ての教員が大きな刺激を受け、教師としての“心に火
をつけること”になりました。
また、4月 25 日(金)、28 日(月)、30 日(水)には、この4月に転入した教員
による『転任者研』という授業公開の場を設定しました。これは「研究発表会」に向
けての授業づくりや学習集団づくりに生かしていこうという趣旨で行っているもので
す。同じ教科(研究)部の教員や研究推進委員を中心に授業を参観し、気付いたこと
を話し合うことで、それぞれに良い研修の機会となりました。
4月 25 日(金)には、岐阜大学教育学部の1年生(大学生)が『教職トライアル』
という教育実習の一環として本校を訪れました。学生は2,3時間目の授業を参観し、
中休みには子どもたちとともに過ごしていきました。これまでの“教えられる立場”
から、初めて“教える側の立場”に立って学校現場の教育活動を目の当たりにしなが
ら、“ふぞくっ子”からも大きなエネルギーをもらっていったようです。
今後に生かしたい事例や学校に寄せられた嬉しい情報(4月の下校)
前述の『教職トライアル』では、教頭による「教職への動機づけ講話」の時間が設
けられたので、附属小学校の4月の様子について、次のような話をしました。
緊張している1年生には、まだ下校時の行方不明者は出ていない。しかし、3年生の保護者
からの「まだ帰ってこないのですが…」という電話が相次ぐ4月となった。毎日6時間授業と
なって放課後遊びもできるようになった3年生は、生活リズムや下校時に乗るバスの時刻等が
2年生までとは大きく変わったため、戸惑いや疲労感で結果的に帰宅時刻が遅くなってしまっ
た子が続いたようである。学校では、その都度全教員が集まり、同じ方向に帰る子やバス会社
から情報を収集したり、考えられる想定を話し合ったりした上で、いくつかのグループに分か
れて捜索へと出かけた。教員が見つけるケースもあったのだが、しばらくして「今、ようやく
帰ってきました。」という保護者からの連絡に胸を撫で下ろすことがほとんどであった。
ある男児は乗ったバスの最後列で眠ってしまい、終点でも運転手さんからは気付かれずに回
送バスとなり、全く別のバス停に着いた頃に目覚めたということだった。その子は、自分の降
りるはずのバス停までの戻り方を運転手さんに尋ね、JR岐阜駅で乗り換えるなどしてバスを
乗り継ぎ、下校から2時間半程をかけてようやく帰宅したのだった。辺りが暗くなっていたた
め、後3分遅ければ「警察署に捜索願を出してください」と進言するところだった。
無事に帰った報告を聞いてからは担任と担当が必ず家庭訪問をし、恐怖心を取り除くように
頑張ったことを認めながら、これから気を付けることを確認するようにしている。
小学生がバスや電車を使って自力通学をすることは、子どもにとっては不安なこと
であり、保護者の心配も多大なものだと分かっているつもりです。それでも、子ども
たちが校区の枠を超えて附属学校に通う上で、居住区以外の“地域社会”に触れる意
義はとても大きいものだとも感じています。障害を乗り越えたり、問題を解決したり、
トラブルを解消したりしたとき、子どもたちは大きく成長するものだと思います。
そんな中で育っている“ふぞくっ子”が、下記のように下校時にも1年生に対して
素晴らしいかかわり方をしていることを知り、とても嬉しく思っています。
・ 入学式の翌日、JR岐阜駅でのバスの乗り換えが分からなくなり、困って立ちすくんでい
た1年生女子に気づいた3年生の男児3人が、その子に声を掛けたりその子の定期券を見
たりして、その子の乗るべきバスを探した。それでも分からなかったため、その子を交番
まで連れて行って、交番からその子の家に連絡をしてもらった。
・ 4月 25 日(金)
「通学安全集会」で、入学前に考えた「帰宅方法」の通学班に集まってし
まった1年生男子が、いつもの下校の方法(入学後に決めた「帰宅方法」)と違うことに
戸惑って混乱し、JRの列車の中で泣きじゃくっているところに、6年生のある女児が
ずっと寄り添って声をかけ続け、自分の降りる駅の手前にあるその子の降りる駅で一緒に
降りて、その子の家の電話に連絡して迎えに来てもらい、その子を保護者に引き渡した。
※ そのJRの列車に偶然乗り合わされた一般の女性客の方が、その一部始終をご覧になって
みえ、「附属小学校の6年生ぐらいの女の子の小さい子に対する様子にとても感心しまし
た。本当に感動しました。」と学校に電話連絡をしてくださいました。
このように、なかまのしあわせのために、自分の頭で考え、やさしい胸で助け合い、
じょうぶな手足でつくりだす“ふぞくっ子”が、確かに育っていると感じています。
改めて、私たち大人は「目をかけ、声をかけ、手をかけすぎないように、子どもの成
長を支援したいものだ。」と思うのですが、…いかがでしょう?
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.4
2014.5.19
ショック! 謎のアヒル盗難(?) 事件発生!
4年生が大切に飼育している本校のアヒル8羽のうち、4月 20 日(日)に♂アイ
(8~9歳?)と♀ドリーム(3歳)、5月5日(月)には♂ラッキー(8~9歳?)、
♀ホープ(4歳)、♂ハピネス(9ヶ月)の、合計5羽がアヒル小屋から姿を消すとい
う事件が起きました。5月5日(月)には動物経営で使っていた洗濯機も持ち去られ
た形跡があった(ホースが切られていた)ため、岐阜南警察署に被害届を出しました。
その南署からの情報をもとに中日新聞から電話による取材があり、5月8日(水)の
朝刊(社会面)に記事となって掲載されました。それ
を皮切りにして、朝日新聞の電話取材があり、岐阜新
聞とCBCテレビが実際に本校を訪れて取材をしてい
(※右はCBC「イッポウ」で報道された映像)
かれました。
連日にわたって報道をされたことで学校内外に動揺が
走り、保護者の皆さんにもご心配をおかけすることに
なってしまいました。
そこで、今回の盗難(?)事件に関する補足説明と、
今後の動物経営やアヒル飼育についての学校としての
考えや見通しを、少しお伝えしておきたいと思います。
本校の「アヒル経営」
(あの位置にあるアヒル小屋で
の飼育等の活動)は、創立間もない頃から始まってお
り、長い歴史と伝統に基づいて行われてきています。
それでも、毎年その時々の「アヒル経営」を担当する
4年生が趣向を凝らし、創意工夫を繰り返しながら問
題を解決する活動を展開してきて、現在に至っていま
す。私(藤田)自身も、平成8年度に4年生担任とし
て「アヒル経営」の活動を子どもたちと共に行ったこ
とが、今でも大きな思い出になっています。
(老齢によ
るアヒルの死もあり、夢でもある“繁殖”の期待が薄
まってしまったため、
「新しい仲間を増やそう」と奔走
し、岐阜市内の農家から4羽を譲ってもらって仲間入
りさせたことなど。)また、小屋全体をネットで覆い、
アヒルが小屋の中を自由に動き回り、昼夜を問わず池
に出入りできるようにしたのは、平成12年度のこと
でした。そして、附属の卒業生をはじめとした岐南工
業高生に助けを借り、野鳥の侵入を防ぐために、屋根
を取り付けたり、ネットを張り替えたりする等の“ア
ヒル小屋リフォーム”を行ったのが、今から4年前の
ことでした。その平成22年度には、附属小学校で積年の念願でもあったアヒルのヒ
ナ(ホープ)が31年ぶりに生まれました。それから昨年度までの3年間に3羽のア
ヒルが孵化してヒナから育ち、「生命誕生」の喜びも味わうようになってきました。
今年度も、4年1組が3月から「アヒル経営」を引き継ぎ、活動を進めています。
4月13日(日)には新しい命が誕生し、そのヒナを教室で育てて
います。常時活動も軌道に乗り、休日にもボ
ランティアの子どもたちが、餌やりや小屋の
清掃などの当番活動をしてくれていました。
4年生の担任も、毎週その様子を見守りなが
ら、子どもたちと一緒に活動をしてきています。
そんな中で、今回の悲劇が起ったのです。アヒルがいなくなり、子どもたちは「誰
が?」
「何のために?」と疑問を持ち、
「寂しい」
「悲しい」
「悔しい!」と思っており、
私たち(教職員)も強い憤りを感じています。
実は、今年度の「アヒル経営」は、今回の事件とは別に大きな課題を抱えています。
それは「 高病原性鳥インフルエンザに関する対策 」です。
熊本県での発生を受け、今年度になってからも文科省から「 鳥や動物を飼育している
場合については、それらが野鳥と接触しないようにすること。野鳥の侵入や糞尿の落下など
を防止するために、適切な措置を講じること。」という通知がありました。本校は、4年
前の“リフォーム”により、その対策を講じてきたのですが、理化学研究所(理研)
でインフルエンザの研究をしている学者(御宿主幹教諭の知人)によると「水を介し
て感染することもある。」ということで、今のアヒル小屋の立地条件では予防しきれな
い恐れがあることが分かってきました。
また、4年前の“リフォーム”で建てた小屋自体が「違法建築物である」と岐阜市
から指摘(是正指導)されてしまいました。
「基礎の打ってない支柱(構造物)である
こと」「不燃物ではない屋根が付いていること」が違法であるようです。「網目の細か
いネットは風の影響を強く受けるため、突風の煽りで支柱もろとも飛ばされる危険性
がある。」とも言われました。そして、「そもそも建築物とみなされる物でありながら
建築物としての届けが出されていない。」とのことでした。昨年度の「どろんこ山」の
大改造でも思い知ったことですが、昨今安全基準などが見直されたため、子どもたち
による“手作り”感のあるダイナミックな活動が認められない時代になってきている
ような気もしてきます。アヒル小屋を「建築物としての基準」や「鳥インフルエンザ
対策の条件」を満たす物(ニワトリやウサギの小屋のような建築物)へと建て直すた
めには莫大な費用が必要で、その予算を捻出することは非常に厳しい状況です。
この問題については、岐阜大学応用生物科学部の北川教授(獣医)に実際の様子を
見ていただいたり、畜産センターに出向いたりしながら、教職員の間で相談を重ねて
います。そして、こうした状況を踏まえ、アヒル小屋の屋根や支柱を撤去することを
決断しました。当面の間、4年1組「アヒル経営」は、残された♀ビリーブ(2歳)
と♀サニー(9ヶ月)をウサギ小屋の一画を使って飼育し、まだ名前の付いていない
生後1ヶ月のヒナを大切に育てていきます。そして、
“アヒル小屋の今後の使い方”や
「動物経営」全体の在り方を、教職員だけではなく全校の“ふぞくっ子”と一緒に考
えていきたいと思います。ひょっとすると、
「どろんこ山」に続く“大改革”となるか
もしれません。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.5
2014.6.2
昨日より今日、今日よりも明日
… 4月より5月
そして、 5月より6月!
先週あたりから、季節を先取りしたような猛暑が続いています。本格的な暑さには
まだ慣れていない時期ですので、急な暑さで体調を崩さないように、しっかりと対策
をしていきたいと思います。外出時や屋外での作業時はこまめな水分補給を心がける
ようにしたいと思います。ご家庭でも、高齢者や乳幼児は熱中症になりやすいので、
周りの方で気遣ってあげるようにして下さい。
5月1日付『大手町』(3号)では、「素晴らしいスタートを切った4月が終わり、
今日から5月となりました。」と書かせていただいたのですが、5月もいろいろな教育
活動を通して“ふぞくっ子”は多くのことを学んでいきました。ここでその一部を紹
介しながら、少し振り返っておきたいと思います。
6年生「京都・奈良発見の旅」(5/14~16)
6年生「京都・奈良発見の旅」を、5月 14 日(水)~16 日
(金)の2泊3日で行いました。1日目(京都市内)と2日目(京
都~奈良)は班別で研修し、3日目は興福寺~法隆寺を学級ごと
での見学という研修旅行を、自分たちで創り上げてきました。今
年度は、グループに一台ずつのタブレット PC(iPad)が渡され、
これまでとは一味違う研修となりました。事前研修
では調べきれなかったことを、インターネットで確
認するなど、学習の充実に一役買うことになってい
ました。また、京都の宿から奈良の宿までグループ
ごとで移動する2日目の研修では、「Map」を開い
て現在地や目的地を確認したり、
「TV 電話(Face Time)」で先生に
救いを求めたりするなど、困った時
のツールとして役立ちました。ここ
では、教員が GPS ツールを使うこ
とで全てのグループの現在地が分か
り、安心・安全という面におい
ても大変有効でした。さらに、
研修先での様子や外国人観光客
との会話など、写真や動画に撮
影して思い出の記録に残すこと
もできました。
新(芝生)築山は『どろんこ山』※名称は継続!
昨年度、
「どろんこ山」大改造が行われたのですが新名称決定
には至らず、それを今年度に持ち越していました。そこで、今
年度の新しい児童会(代表委員会)では、改めて全校児童から
の意見を聞く「公聴会」を開いた上で、名称を話し合いました。
5月 30 日(金)の朝の活動の時間には、
「どろんこ山の歴史
や新しいどろんこ山を作ってきた人の思いを知り、これからも
どろんこ山を大切にしていこうとする気持ちをもつことができ
る。」をねらいとして、「新どろんこ山命名式」を行いました。
そこで、代表委員から「新名称は『どろんこ山』となりました」
と発表され、住友造園の宇留野さんや副校長先生のお話を聞き
ました。今は芝生の下に隠れても、その下
には過去の先輩が運んでくれた“土”があ
り、
「これからも“どろんこ”になって楽し
く仲よく元気いっぱい遊ぶ」という精神を
大切にしていこうという気持ちから、愛着
のある『どろんこ山』の名前が残ったので
す。その後の1~2時間目に1年生が先行
して遊び、中休みから全校児童に開放され
ました。新『どろんこ山』開きは大盛況で、
寝転がったり滑り降りたり土管の中を潜っ
たりして“ふぞくっ子”は大いに満喫して
いました。
その他の主な活動(5月後半)
2年生「レタスパーティー」
5/14(金)
3年生
学年運動集会「全力カップ」
5/28(水)
1年生が学校生活に慣れて伸び伸びと過ごす
ようになってきた5月には、2年生以上の学年
では、それぞれ独自に行事等を企画・運営し、
その活動への取組を通して“ふぞくっ子”の成
長へと繋がることができました。
4年生「畜産センター」「消防署」見学
5/28(水) 5/29(木)
5年生「プール掃除」
5/30(金)
「生き生き」+「しっとり」とした6月を目指して!
間もなく梅雨入りし、蒸し暑くなって集中力も切れやすくなる時期となりますが、
研究発表会も控える6月です。
「生き生き」+「しっとり」を意識した学校生活(授業
や常時活動)を送ることができるようにしたいと思います。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.6
6月 20 日(金),21 日(土)
2014.6.12
研究発表会開催!
“ふぞくっ子”の素晴らしい姿をご覧いただきます。
年間行事予定や5月20日付「研究発表会開催に関するお願い」でお知らせさせてい
ただいているように、6月20日(金)、21日(土)に「研究発表会」を開催します。
国の教育施策の拠点校・地域のモデル校としての使命・役割を担う本校が、「先進的
教育実践研究」の3年間の成果を広く公表する機会になるのです。また、この「研究
発表会」は、岐阜大学「岐阜県教員免許状更新講習附属学校実践演習」も兼ねており
岐阜県内外から大変多くの参観者が来校される予定です。
本校の研究は、小中合同主題に「学びをつなぎ、明日を拓く児童生徒」を掲げてい
ます。教育基本法第 17 条に基づいて政府が策定する「教育振興基本計画」第二期の
審議経過報告(平成 24 年8月)では「義務教育段階は、個々人の能力を伸ばしつつ
社会的自立の基礎、国家・社会の形成者としての基本的資質を養うことを目的として
いる。」と示されました。これは、まさに本校の目指す「明日を拓く児童生徒」の姿
と合致しています。また、今後の社会の方向性として「成熟社会に適合し知識を基盤
とした自立・協働・創造モデルとしての生涯学習社会を実現」が示されており、その
素地が本校の「三つの願い」(よく考え:自主性,助け合い:社会性,つくりだす:
創造性)そのものであり、岐阜大附属学校の「人間教育」こそが、我が国が目指す教
育の姿であると自負しています。
附属小学校では、小中合同主題「学びをつなぎ,明日を拓く児童生徒」を具現する
ために、児童自らが「分かるようになりたい」「できるようになりたい」「よりよい考
えにしたい」
「よりよい表現にしたい」という思いをもち、児童自らが問いを連続させ
ながら、よりよい考えや表現をつくり出す姿にならなければならないと考えました。
そこで、小学校主題を「自ら問い続ける児童の育成」とし、各教科等の研究部を母体
として研究を進めてきました。
単元(題材)を通して願う児童の姿は、教科・領域を問わず以下の通りです。
学びをつないでいく過程において、
・ 新たな事象に出合ったときに、これまでに身に付けた知識や技能、育んだ見方や考え方を
用いたりして“問い”をもつ
・ 自分の考えや表現を見つめたり、仲間とかかわったりすることで“問い”を解決しながら
よりよい考えや表現をつくり出す
・ 単位時間に身に付けた知識や技能、育んだ見方や考え方を、次の新たな場面や内容に活か
そうとする
このような姿を、6月 20 日(金)、21 日(土)の「研究発表会」で、大勢の参会
者に観てもらえるようにしていこうと考えています。公開する授業の中で、“できる”
ようになったり、
“わかる”ようになったりしていく“ふぞくっ子”の学習や成長の様
子を、自信と誇りをもって提案していきたいと思います。
6/16(月)の「親子掃除」をどうぞ宜しくお願いします!
昨年度の「大手町」6号では、次のような紹介をさせていただいておりました。
先週土曜日(6/15)には、「父親の会」の主催で、附属小中学校の清掃活動を行ってい
ただきました。これは、今週末(6/22)に迫った「平成25年度 岐阜大学教育学部附属小
(兼:岐阜大学「岐阜県教員免許状更新講習附属学校実践演習」)開催に
学校 中間研究会」
向け、
「来賓の方をはじめ大変大勢の参会者が来校されることから、学校周辺の草刈や子ど
もたちで手が届かない窓ガラスなどを中心に清掃をさせていただこう」という計画のもと
で行っていただいたものです。
(中略)当日、小学校では約40名のお父さん方に集まってい
ただき、午前9時からの約2時間、ほとんど休憩時間も取らずに活動されたおかげで、校
舎内外が驚くほどきれいになりました。(中略)
平成26年度(来年度)は、3年に1回の「研究発表会」(本発表)を開催します。その
ときには、以前(私たち副校長や教頭が教諭として勤めていた頃に)行っていた「親子清
掃活動」の復活も視野に入れてみたいと考えています。
そして、今年度は「昨年度の思いを実行に移そう」と、5月 20 日に「親子掃除参
加へのお願い」文書を配付させていただきました。「3年に一度の研究発表会に向け、
子どもたちと一緒に掃除をしながら、子どもたちだけではきれいにしきれないところ
のサポートをしていただければ大変助かります。」と、呼びかけをさせていただいたと
ころ、なんと 250 人を超える保護者の方から(1年生は7割以上)の参加申込があ
りました。保護者の皆様のご支援・ご協力を大変嬉しく思います。本当にありがとう
ございます。基本的にはお子さんの掃除場所を親子で掃除していただくことといたし
ますが、特に窓ガラス・蛍光灯・扇風機等の高い所の清掃をお願いしたいと思います。
詳細につきましては、以下の内容をご確認ください。
日
時
集合場所
持参道具
:
:
平成26年6月16日(月)午後1時20分~2時20分
最下学年(弟・妹)のお子さんの教室
※ 1年生の掃除場所が溢れそうですので、1年生に兄弟姉妹関係がある保護
者の方に限って兄・姉の方のお子さんの教室に集合~活動してください。
: ご家庭にある拭き掃除や掃き掃除のできる道具(雑巾等)
※ 脚立を持参していただける方は、自動車による来校を認めさせていただき
ますので、東門から入って小学校運動場に駐車してください。
最近の授業の様子から
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.7
2014.6.25
3年に一度の「研究発表会」大成功!
6月 20 日(金)と 21 日(土)に行った平成 26 年度
岐阜大学教育学部附属小学校「研究発表会」では、研究主
題に掲げた「自ら問い続ける」
“ふぞくっ子”の学ぶ姿をご
覧いただくことができ、「本発表は大成功だった」と胸を
張って報告をすることができます。ご参会いただいた岐阜
県の教育長や教育次長をはじめとした来賓の方々からも「附属の子の“学ぶ心”
(集中
力)に感心し、確かな“学び方”(思考力)に圧倒され、ほのぼのとした“学び合い”
(協働力)に安心させられた。」など、お褒めの言葉をたくさんいただきました。本校
の教員OB「雑木会」の先輩からも、
「研究が分かりやすく、現役(教員)のやりたい
ことが伝わってきた。」
「先進的な授業やモデルとなる授業がいくつも見られた。」
「(ふ
ぞくっ子の)質の高さを引き出していた。」等の有難いお話を聞くことができました。
しかし、研究面においては新たな課題も見つかり、次への一歩を模索していかなけ
ればなりませんし、運営面での反省点は次回へと生かしていきたいと思います。例え
ば、二日間の参会者総数は 675 人を超えたのですが、他府県の附属学校や県内外の
一般校の先生方の参加数は期待した程ではありませんでした。
「 本校の研究実践の成果
を、もっと多くの先生方に観に来ていただきたかった。」というのが本音です。
それでも「免許状更新講習附属学校演習」を受講された先生方のアンケートには、
嬉しい言葉がたくさん寄せられていました。その一部を紹介します。
息の長い発言や文章に基づいた発言をす
る6年生の姿、進んで活動に取り組んだり
辞書を活用しようとしたりする3年生の
姿、意欲的に話そうとする1年生の姿が、
素晴らしいと感じました。日常の実践の中
できちんと型を教え、学んだことの良さを実感しているからなのだろうと思いました。<国語>
6年生の子供たちが自由にタブレットを使い、自分の考えを伝えている姿に
驚きました。自分の考えを持ち、自ら学ぼうとする姿がよくわかりました。1
年生の授業では、先生の声かけと子供たちが先生に寄せる信頼感を見せていた
だきました。5年生の授業では、算
数を学ぶ姿勢がとても育っている
と感じました。問題提示をしたら自分の考えを作り始
め、 そ れを ま とめ て い く姿 が 素晴 ら しい と 感 じま し
た。<算数>
児童がとても意欲的で、自分から学ぼう、表現しようとしている気持ちが伝わってきました。
児童の発言がどのクラスも素晴らしいと思いました。息の長い発言と今ま
での学習を生かした考えなど、素晴らしい内
容のものばかりで驚きました。仲間を気遣う
姿や最後まで実験や活動をやり通そうとする
姿が素晴らしいと思いました。<理科>
子供たちの話しぶりがどの学年におい
ても大変素晴らしいと感じましたが、こ
れは日頃「思考」を大切にした指導をし
てみえる成果だと思います。運動しなが
ら子供たちが発するリズム言葉や課題に
関わる発言が、どの授業でも多くみられました。また、運動
が苦手そうな子たちが小さなガッツポーズやニッコリ笑顔を見せたり、多くの子が地団太を踏ん
で悔しがったり、涙を流したり仲間を(味方も相手も)励ましたり、…技能を身に付けるだけで
なく、子供たちは1時間の中でたくさんのことを学んでいると感じました。<体育>
先生方の温かい雰囲気、言葉がけが大変印象的でし
た。一人一人にあった言葉、優しい表情を出すことで、
子供 た ちも 楽 しい 学 校 生活 を 送れ る のだ と 思 いま し
た。<特別支援教育>
本当によく話せる子供たちで凄いと思いました。中学
年の子供たちが、
「付け足しで…」
「○○さんの意見に…」
のように、考えをつなごうとする意識を持って授業を受
けている姿を観て、大変勉強になりました。先生の資料
や仲間の意見に対して安易に納得しないところが逞し
く、素晴らしい姿だと思いました。<社会>
子供一人一人に学び方が身に付いていると思います。先生方
も表情豊かに子供たちに接する姿が印象的でした。音楽と言葉、
音楽と生活(暮らし)のつながりの大切さを学ばせていただき
ました。日々の積み重ねが児童の力になっていると思います。
<音楽>
4年生のイメージを作ろうと真剣に考える姿、2年生の
明るくはきはきとした話し方がとても素敵でした。授業に
取り組む姿も良く、吟味しながら能動的に活動する子供た
ちの楽しく集中する姿が、素晴らしかったです。<図工>
子供たちがとても一生懸命先生の話を聞いていましたし、
集中してボタン付けをしていた姿が素敵でした。少々難しいことでも、自分の
力でやってみようと努力しているところが素晴らしかったです。<家庭>
Classroom English や掲示物、授業で使う道具など、
子供たちが楽しく学ぶための環境が整っていて、本当
に素敵な授業でした。子供たちがシールを使って気候
に合わせた服を買うために欲しいものを伝える学習に生き生きと取り
組んでいました。<外国語活動>
明るく元気な子供たちですね。休み時間と授業の切り替えもさっとで
きていて驚きました。集中して授業に取り組む姿、積極的発言の多さが
素晴らしかったです。男女関係なく仲がよいことも、全体の雰囲気も素
敵だなぁと思いました。<教育心理>
教材研究がなされ、資料や発問もよく練ら
れていて、学校に持ち帰って活用したいと思
います。子供たちもよく頑張っていました。<健康教育>
今回の「研究発表会」
【第2日】には、全体会において岐阜大
学の森脇久隆学長から来賓祝辞を賜り、文部科学省初等中等教
育局主任視学官の清原洋一先生に講演をしていただくことがで
きました。それらのお話の内容からも、本校の目指す「明日を
拓く児童生徒」の育成は、間違いのない方向であると確信をもちました。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.8
2014.7.9
4ヶ月間の成長を自信に自分で創る夏休みに!
6月 30 日(月)、7月1日(火)、2日(水)の「学年PTA」に
ご参会いただき、ありがとうございました。養護学級、2年生、3年
生の全ての学級、1年生の2・3組、5年生の1・3
組では、6月 20 日(金)、21 日(土)の「研究発表
会」で公開した教科領域の学習の様子を、ご参観いた
だくことができました。学習に立ち向かう子供たちの
“自信に満ちた様子”を感じとっていただけたことと
思います。1年1組と5年2組は、他の
教科の授業を参観していただくことに
なったのですが、これまでに培ってきた
子供たちの“意欲的に学ぶ姿”を、ご覧
いただけたのではないでしょうか。
4年生と6年生は、学年独自の取組を参観していただきました。4年生はどの学級
も、学活「仲間の気持ちを理解しよう」の授業でした。ギャング・エイジならではの
トラブルについて、その解消方法や未然防止の在り方を考えまし
た。6年生は「京都・奈良発見の旅」で学ん
だことを、グループごとに iPad を駆使しな
がら発表していきました。発表の内容と共に
プレゼンの方法や能力も観ていただくことが
できたと喜んでいます。
また、7月4日(金)には低学年「博士勉強」集会がありました。2年3組が集会
の企画・運営を担当し、1年生に「博士勉強とは」を一生懸命伝えていました。また、
2 年生の児童一人一人が、1 年生の「かぞく」の子に、自分の1年生のときの「博士
勉強」について、優しく教えていました。1年生の子たちも自分の「博士勉強」につ
いていきいきと話す2年生にびっくりしながらも、
「自分も頑張りたい」と目を輝かせ
ていました。「学年PTA」(学級・学年懇談
会)でも、話題にさせていただいたことと思
いますが、今年の「博士勉強」についても、
いよいよ計画を立てていくことになります。
ご家庭でも、是非相談に乗っていただきアド
バイス等をいただけるとありがたいです。
このように、夏休みに向けての準備や計画も始まっているところですが、その前に
「もう一頑張りしよう!」と、それぞれの学年や学級で様々な活動が工夫されていま
す。全ての学級や学年の「経営活動」をはじめ、3年生の第2回「全力カップ」や5
年生「飛騨・美濃体験の旅」への取組なども熱を帯びてきています。
平成25年度(昨年度)
瓦 版
さて、本校のホームページに上のようなバナーを貼り付けました。ここをクリック
すれば、昨年度の学校便りである瓦版「大手町」No.1~28 を、順に見ることができ
るようにしてあります。昨年度の学校の様子をご覧いただきながら、年間(9月以降)
の見通しをもっていただければとも思います。
実は、その No.3や No.7にも書かせていただいた「通学時のルールやマナー」が、
今年度も学校の大きな課題となっています。登下校に関わる学校に対する苦情の電話
や電子メールが、後を絶たない状況になっているのです。生徒指導主事がお昼の放送
で全校児童に呼び掛けたり、該当児童を集めて厳しく指導したりしているのですが、
なかなか改善されずに学校としても、とても困っています。どうか各ご家庭において
も、繰り返し指導していただけたらと思います。主体的に通学支援をしていただき、
気になる“ふぞくっ子”への直接的な指導(声かけ)を、是非ともお願いしたいと思
います。そして、通学中の具体的な事実(何年何組の誰が、どのバスで、どんなこと
をしていたのか等)を、学校まで教えていただけたら大変助かります。
また、昨年度の No.8は、「自分で自分の力を高める夏休みに! ~熱中できる博士
勉強を考え、好奇心と探求心を高めよう~」として、夏休み前の特集記事を書いてい
ます。そちらにも目を通していただけたら幸いです。
第 53回 全 国 学 校 体 育 研 究 大 会 岐 阜 大 会
本校のホームページには、新たにもう一つ上のようなバナーも貼りました。48年
ぶりの体育の全国大会の会場校として、11月7日(金)午前に3つの授業を公開し
午後には研究実践を発表することになります。こちらもクリックすると、詳しい内容
が分かるようになっています。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.9
2014.9.1
夏休み明け再スタート!よろしくお願いします。
いよいよ夏休みが終わり、今日から授業日となります。生活パターンが大きく変わ
るので、夏休みからの切り替えも大変だと思います。しかし、改めてスタートをきる
ことになるので、決意新たに学校生活を再開して欲しいと思います。これから冬休み
までの期間には、学年ごとの校外学習や宿泊研修、全校で取り組む運動会、銀杏祭り、
体育科の全国大会など、大きな行事が目白押しです。また、教育実習期間(11 月)
も含め、日々の生活も大切にしながら、ふぞくっ子一人一人が大きく成長を遂げる4ヶ
月となるようにしていきたいと思います。夏休みまでの“認める”4ヶ月間を受け、
年明けの“まとめる”3ヶ月へとつなげられるように、
“求める”期間として高い目標
を掲げ、行事や活動、日常の授業や生活に、精いっぱい取り組むようにしていきます。
第1回(7月)保護者アンケートの集計結果をお知らせします
保護者の皆様には、今年度も昨年度までと同様、全 20 項目についての『保護者ア
ンケート』へのご回答をいただき、ありがとうございました。裏面のように「学校全
体の取組」をはじめ、全ての項目で昨年度(7月)を上回る大変高い評価をいただき、
改めて本校の教育活動に誇りを感じることができました。お寄せいただいたご意見・
ご要望については、全ての内容に目を通させていただきました。「私たちの思いや考
えをご理解いただけている」と感じるものがほとんどだったのですが、特に嬉しかっ
たご意見を紹介させていただきます。
・学校教育の理念、それを基に子供達に実際どのように向き合ってみえるのかが凄くわかりやす
く、お便りや動画で伝わってくることがとてもありがたいと思います。先生方はとても温かく、
時には毅然とした態度で子供達をご指導くださり、親としても学ぶことが多いです。子供が「本
物のふぞくっ子になりたい」と話すようになったことが、いかに学校生活が充実しているのか
の表れだと思っています。本当に附属小に入学できて良かったと心から感謝しています。
・先生方には、日頃より子供たちの気持ちに寄り添った心のこもったご指導をいただき、大変感
謝しております。また、その時の状況や環境に合わせて、慣例にとらわれず常に改善し努力さ
れる姿勢にも、「さすが附属小の先生方だ」と思っております。
また「先生も子供も笑顔に溢れ学校に活気がある」という声が多く寄せられたこと
も今回の特徴と言え、今年度の附属小学校への評価として素直に嬉しく思いました。
疑問やご要望については真摯に受け止め、説明責任を果たせるようにしながら、私た
ちの日常の指導の在り方を振り返り、より質の高い教育実践を進めていくとともに、
後期からの教育課程や教育活動に生かしていきたいと思います。
夏休み中のふぞくっ子の活躍も含め、附属小学校は今年度も大きな教育成果を上げ
ています。しかし、その現状に甘んじることなく真の「人間教育」を推進し、今まで
以上に「信頼の確立」を図っていきたいと思います。これまで以上のご支援・ご協力
を、どうぞよろしくお願いいたします。
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.10
2014.9.16
9月の附属小は徐々に熱くなり始めています
9月1日(月)の夏休み明け「全校集会」から、夏休み気分を一掃し「新たな気持
ちで頑張ろう!」とする子供達の様子を見られ、大変嬉しく
なりました。「友だちの話」では、1年1組と3年1組の代
表が、4月~8月までに頑張ってきたことと、それをもとに
した今後の抱負を堂々と語ってくれました。松井副校長先生
や生徒指導主事の樋田先生の話や応援団員の認証式もありま
したが、最後までしっかりと集中して話を聞くことができ、とてもよい再スタートを
切ることができました。
9月 の第1週に開催した「はかせ勉強展示会」では、各教室前の廊下に並んだ作
品を“ふぞくっ子”が学年の枠組みを超えてお互いに見合い、認め価値付け合うこと
ができました。また、学校安全巡回ボランティアを兼ね、大変多くの保護者(ご家族)
の皆さんにお越しいただきました。本当にありがとうございました。
先週(第2週)は、水(10 日)~金(12 日)に5年生が「飛騨・美濃体験の旅」
に出かけました(裏面参照)。昨年度は、私(教頭)も引率の一人として付いて行っ
たので「大手町」でも詳しく報告をさせていただいたのですが、今回は残留組でした
ので、学校の様子を少しお伝えしようと思います。
運動場では、応援団の練習が解禁となったため、朝や放課後に団長を中心に応援団
の大きな声が響くようになりました。低学年や中学年は、1組同士・2組同士・3組
同士での外遊びなどの活動が始まり、赤団・白団・青団の結束を強め始めているよう
です。また、5年生の掃除場所を組集団できれいにしようとする姿も見られました。
「5年生の留守の間に自分たちにできることはないか?」という先生の投げかけに反
応し、工夫して動こうとする中学年の姿には、さすがは“ふぞくっ子”と感心させら
れました。6年生は、5年生の「経営活動」の代行をはじめ、5年生の教室に休み時
間や放課後にも掃除に出かける姿がありました。誰に言われることなく、自分たちで
できることを考えて行動する様子は、最高学年らしく誇らしいものでした。
さらに、先週は大変嬉しいニュースも飛び込んできました。夏休みの「科学作品展」
に出品した8点は、高学年と中学年の最優秀賞(ぎふっこサイエンティスト賞)を含
む5つの金賞、2つの銀賞、1つの銅賞に選ばれました。詳しくは、後日改めて…。
第5学年
飛彈・美濃体験の旅
1.期
日
平成26年9月10日(水)~12日(金)
2.場
所
国立乗鞍青少年交流の家(高山市岩井町 913-13)
明宝高原スキー場内
2泊3日
自然体験広場
3.ねらい
・ 校外の豊かな自然や文化に触れる体験を通して,学校における学習活動を充実させる。
・ 校外における集団活動を通して,児童相互の人間的な触れ合いを深め,楽しい思い出をつ
くる。
・ 集団生活を通して,基本的な生活習慣についての体験を積み,日常生活を見つめ直す。
4.スローガン
なかまと助け合い,学校ではできない事を体験し,楽しく学ぼう。
5.活動概要
(1)第1日
交流の家入所
野外炊事
キャンプファイヤー
(2)第2日
丸黒山登山
星空観察会
(3)第3日
交流の家退所
明宝高原・自然体験プログラム
6.事前学習
・
実行委員を中心にどんな宿泊研修にしたいかを話し合い,めあてや活動内容を決めた。
・
グループ内で係を分担し,任された仕事に責任をもって取り組めるように働きかけ合った。
・
各係で分担しながら「しおり」を完成し,活動の見通しをもてるようにした。
・
岐阜大学教育学部から川上教授(地学)をお招きし,手作り望遠鏡の作成についての講義を
受けることを通して,天体観察に関する興味関心をもった。
7.事後指導
・
宿泊研修での成果や課題をスローガン等で振り返り,日常生活につなげるようにする。
火の神より Mission impossible 3
Mission1:野外炊事ではマッチやライターを使わず火をつけよ!
神秘的な力を宿した火は自らの手で生み出してほしい。
Mission2:「夏の大三角形」を見つけよ。
岐阜市とは比べ物にならない多くの星を見つけて欲しい。
Mission3:丸黒山の山頂、グループ全員でおにぎりを食べよ。
仲間と励ましあい助け合いながら「がんばる坂」「根性坂」を越して山頂へ。
果たして、これらの Missionn を果たすことができたのでしょうか!? その紹介は、
次号で改めて行おうと思います。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.11
2014.9.19
5年生「飛騨・美濃体験の旅」で貴重な経験!
前号でお伝えしたように、先週の水~金(9/10~12)に5年生が「飛騨・美濃
体験の旅」に行ってきました。途中で体調を崩す子がいたりして大変な面もあったよ
うですが、学年全体としても参加した児童一人一人にとっても、とても貴重な経験と
なったようです。
火の神より Mission impossible 3
Mission1:野外炊事ではマッチやライターを使わず火をつけよ!
神秘的な力を宿した火は自らの手で生み出してほしい。
Mission2:「夏の大三角形」を見つけよ。
岐阜市とは比べ物にならない多くの星を見つけて欲しい。
Mission3:丸黒山の山頂、グループ全員でおにぎりを食べよ。
仲間と励まし合い助け合いながら「がんばる坂」「根性坂」を越して山頂へ。
1日目は、野外炊事とキャンプファイヤーを行いました。養護3
組の5年生を中心に、ミッションに向かって「火起こし」にも挑戦
しました。火を生み出す様子は目にすることができましたが、野外
炊事やキャンプファイヤーに活用するまでの難しさを痛感しました。
そんな中でも、自分たちで作ったカレーライスを「美味しい」と言っ
て食べたり、雲の関係でプログラムを入れ替えたキャンプ
ファイヤーを
楽しんだり、
初めての宿泊
にワクワクし
していました。
2日目の丸黒山登山では、途中で雨に降られるなどのハプニングはありましたが、
「グループでおにぎりを食べる」という目標を達成することができました。仲間と励
まし合ったり支え合ったりする姿が多く見られ、仲間のよさを
改めて認識することができたと思います。夜の星空観察では、
残念ながら途中から雲が出て(霧がかかって)、満点の星空を見
ることができませんでしたが、講堂で岐阜大学の川上教授から
宇宙についてのお話をいただきました。
3日目の朝は、自分たちで起床して身
支度をしたり布団をたたんだり、仲間と
協力して徹底的に掃除をしたりしました。
「来たときよりも美しく」という気持ち
で、もしかすると、学校よりも集中して
取り組んでいたのではと思うくらいでした。
「今、何をしたら次の活動にスムーズに取
り組むことができるのか」を考えて動く姿は、この旅で成長した姿の一つです。
めいほう高原では、カヌーとアマゴつかみを行い
ました。川の水は冷たかったのですが、元気いっぱ
いでした。カヌーの乗り方や漕ぎ方にすぐに慣れ、
スイスイと進んでいました。アマゴづかみでは、ヌ
ルヌルした魚に戸惑う女子もいましたが、自分で
獲った魚は美味しかったようです。帰途での子供達
の会話の中で、
「疲れたけど、
楽しかったね」という話が聞こえてきました。
その「疲れた」や「楽しかった」の中身がこの
旅でできた子供達の宝物になったことでしょう。
5年生が「飛騨・美濃体験の旅」を通して高めてきた「見通しをもって行動する」
「仲間と声をかけ合って一緒に動く」を、運動会の取組を通してより一層力として身
に付けていきたいと思います。
9/16(火)に結団式を行い、運動会の取組が始まりました
写真は、結団式で撮っ
た各団の集合写真です。
お子さんを見付けてみ
てください。
運動会の取組の様子
は、次号で改めて紹介さ
せていただこうと思い
ます。楽しみにしていて
ください。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.12
2014.10.1
附属小の運動会を楽しみにしていてください!
10月7日(火)の「運動会」での優勝を目指し、ふぞくっ子のみんなも、先生達
も、毎日熱く燃えて練習や準備に取り組んでいます。昨年度の「大手町 No.12」では
附属小学校の「運動会」を次のように紹介しました。
体育的行事としての「運動会」は、競技や演技の練習の中で、体力づくりに努めたり、体
育学習の成果を発表したりする場として、とても大きな意義があります。また、特別活動と
いう側面から見ても、学校の“中核行事”である「運動会」は、学年経営や学級づくりにお
いて、大変重要な教育活動です。子供達が、本気で“勝利”を目指す中で、
「体づくり」と「仲
間づくり」の両面から、とても大きな成長が期待できるのです。ボール運動やハードル走、
リレー等の「運動会」種目で、よりよい動きを身につけようと、自分なりのコツをつかみな
がら粘り強く練習することは、心や体の“逞しさ”につながります。一方で、
「勝ちたい」と
いう強い気持ちから生まれる他者への要求は、仲間とのトラブルを引き起こすもとにもなり
かねません。しかし、そのトラブルの解消こそが、集団を高めていくことになるのです。子
供達には“勝つこと”を目標に、精いっぱい頑張るよう、鼓舞し続けていきたいと思ってい
ます。
附属小学校の「運動会」は、縦割りの「赤」「白」「青」の団でのまとまりを大切にし、学
級対抗の形式で取り組むことが、大きな特徴となっています。本校では、
『なかまのしあわせ
のために…』全校をリードすることができる6年生となるように、低~中~高学年の各発達
段階で、参加~協力~貢献という社会性の成長を願っています。
『いつかは自分も…』と、6
年生に憧れながら取り組む『ふぞくっ子タイム』や『組集団での運動会への取組』など、縦
割り異学年の“かぞく”の活動が伝統となっています。
今年の「運動会」への取組も、6年生をリーダーとする組集団(団)を中心にして
応援や競技の練習に一生懸命励んでいます。子供達による「運動会」の運営は、自治
的・自発的な態度を育成するための柱の一つです。今年度の児童会(代表委員)では、
「運動会の取組の中で仲間を大切にする姿とはどういう姿なのか?」を話し合い、次
のような姿だと考えました。
・ どんな時でも、同じ団の仲間と一緒に取り組んでいることを感じ、自分の力を全て出す姿
・ お互いに声をかけ合うなど、仲間と協力する姿
そこで、今年度の児童会スローガンを『なかまを大切に』を受け、運動会スロー
ガンを 『なかまといっしょに,いつでも全力』 と決めました。競技、演技、応
援等の様子だけではなく、応援団や代表委員、各学級に割り振られた係の仕事につい
ても、スローガンに向かって頑張っている姿に、是非ご注目ください。
保護者の皆様へのお願い
「運動会」では、当日のみならず、当日までの取組で子供は育ちます。前述した「運
動会」の目的や目標をご理解いただき、家庭でも言葉がけ等のご支援をしていただけ
ますと、更に子供の成長につながります。
※ 運動会当日は、9月16日付「平成26年度 附属小学校運動会について」でも、ご案
内させていただきましたように、「車での来校は厳禁」をくれぐれもお守りください。
参観に当たりましても、子供達の競技・演技・応援・係の仕事・入退場等の妨げになる
ことのないよう十分にご留意ください。決められたルールに従って、正々堂々と取り組
むことの大切さについても、大人が身をもって示して頂きたいと思います。どうぞよろ
しくお願いいたします。また、敬老席には限りがあります。ここは、祖父母席というわ
けではなく、足腰の弱くなってみえるお年寄り用のテントだとご了解ください。
運動会への取組の様子
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.13
2014.10.20
10 月 19 日(日)PTAによる清掃活動!
「保健給食委員会」及び ボランティアのお母さん、
「父親の会」(お父さん)の皆様、本当にありがとうございました。
昨日、日曜日にもかかわらず、PTA「保健給食委員会」と「父親の会」、並びに呼
びかけに応じてくださった保護者の皆様(約120名)にお集まりいただき、附属小中
学校それぞれの「トイレ掃除」と運動場の「側溝清掃」を、ボランティアで行ってく
ださいました。
「トイレ掃除」は、昨年度から始まったPTA「保健給食委員会」の活動の一つで、
今年度は呼びかけに応じてくださったお母さん方も加わり、大変熱心に行っていただ
きました。附属小学校のトイレは、男女別のそれぞれの場所を高学年の2~3人で掃
除をしています。単純に計算をしてみても1ヶ所につき 200 人以上の小学生が使う
トイレ(最も汚れやすい場所)を、短時間(準備~片付け合わせて 15 分間)、小学
生(家庭での経験も乏しい子供)、制約のある洗剤(強力なものは安全上使用禁止)、
…これらの条件の中で掃除をしているわけですので、やれることは限られてきますし
汚れを取り切ることも非常に困難な状況になっています。養護教諭が時間のある限り
トイレの掃除もしているのですが、それにも限界があって大変困っていました。そん
な中でのPTA「保健給食委員会」の企画によるこの清掃活動は、大変有難いもので
した。当日は、午前 10 時からの約2時間の活動で、普段の子供達ではできないとこ
ろを中心に、とても熱心に行っていただきました。
※ 附属小学校では、毎日 15 分間の掃除時間が日課の中に設定されています。「自分たちの使っ
ている学校を 15 分間できれいにしよう!」と取り組んでいるのですが、この短時間に小学生
の子供達の力だけで学校を美しく保ち続けることは大変困難です。子供達にとっての掃除の時
間は、環境美化の目的よりも、勤労奉仕等の精神を培う教育的意義の方が大きいように感じて
います。そこで、各教室やその前の廊下等は学級担任が中心に、それ以外の場所については各
教科部や教務部が、それぞれに時間を見つけて掃除をしていますが、それでも環境美化(保持)
は大変ですし、トイレの衛生管理は大きな課題となっています。
「側溝掃除」は、昨年度も「父親の会」の取組の一端として行っていただいた活動
で、日々の風雨によって流れ込んだ側溝内の土砂を取り除き、排水の流れがよくなる
ようにしていただく作業です。今年度は、運動場北側(小学校校舎側)と西側(職員
室側)、南側(中学校校舎側)の清掃活動を行っていただきました。重い側溝の蓋を全
て外し、溝に溜まった土砂をシャベル(スコップ)ですくい出し、それを一輪車で運
んで、運動場南側の一画に山積みにしたり、運動場に撒いて整地したりしていく作業
で、大変体力のいる活動(肉体労働)となりました。とても手際よく、効率的な連携
作業を行っていただいたおかげで、約2時間の活動で側溝の蓋を元通りにし、使用し
た一輪車やスコップ等の用具の洗浄までしていただくことができました。
PTA「保健給食委員会」と「父親の会」の皆様のおかげで、学校内が大変美しく
なり、子どもたちも気持ち良く学校生活を送れるようになりました。ご多忙の中をご
参加いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.14
2014.10.24
勉学の秋!「学びの文化を創造」
3年に一度の“本発表”
「研究発表会」を6月に盛大に開催することができ、学校の
一大行事である「運動会」の大成功で締め括った前期には、附属小学校の発展や“ふ
ぞくっ子”の成長へと繋がる大きな成果がいくつもありました。
そして、10月15日(水)からは、後期がスタートして
います。随分涼しくなってきましたので、日々の暮らしが
過ごしやすくなったのではないでしょうか。「スポーツの
秋」「読書の秋」「行楽の秋」…何をやるにも取り組みやす
い季節です。というわけで、学校生活においては「勉学の秋」として、授業(学習)
によりいっそう力を入れていこうと考えています。
本号の冒頭でも触れた今年度の「研究発表会」は、
「大手町」No.7で紹介させてい
ただいたように大成功のうちに終わりました。しかし、国の教育施策の拠点校・地域
のモデル校としての使命・役割を担う本校は、新たな「先進的教育実践研究」の3年
間の第1歩を踏み出す時期になっています。
昨年の夏、文部科学省傘下の国立教育政策研究所がまとめた報告書で、これからの
社会に求められる資質・能力を「21 世紀型能力」と名づけて、授業の中で具体的に
育てるカリキュラムをつくるよう提言しています。既存の教科学習を通じて思考力や
人間関係等を育むことが必要という考えで、提言内容をいかに実現するかという点が
重要となります。先生の講義を黙々と聴き、黒板に書かれた要点を粛々と書き写すと
いう「受動型集団画一授業」では、児童生徒が自ら考える姿勢は育まれません。
そこで、本校も「21 世紀型能力」の育成に向けた主題研究を推進していこうと考
えています。その“はじめの一歩”として、算数科部の冨倉教諭が、週明けの 10 月
27 日(月)第5校時に5年3組の算数「平行四辺形の面積」の提案授業を公開し、
それを基に「全校研究会」を行います。
附属小学校独自の主題研究については、“新たな歩み”を始めたばかりの段階なの
ですが、本校の教員一人一人に目を向けてみると、実に様々な立場(下記参照)で、
岐阜県の教育をリードしていく役割を担っています。
<県や市の各種団体における本校教員の主な役職>
・全国大会の実行委員や準備委員(体育科・図画工作科・算数科)
・岐阜県小中学校教育研究会(小学校の全教科・領域の各部会)の事務局員・常任委員・研究員
<本校教員による全国規模や東海地方の協議会や学会での発表(前期分)>
・14 人の教員が 10 の研究会で実践発表(各教科の研究大会、教育情報学会、教育相談学会等)
<本校教員による大学、他校、他市町での講師(前期分)>
・10 人の教員が岐阜大学の 11 講座の実地指導
・6人の教員が、岐阜県内8校の校内研、岐阜県の初任者研、岐阜市の初任者研・4年目研、関
市教研、各務原市教研、岐阜市校外研の指導・助言
こうした立場でも、本校の教員はいろいろな“授業づくり”に参画し、授業公開や
指導助言をしています。一昨日(22 日)には、岐阜市の「校外研修」という事業で
小島教諭が6年1組の算数科、樋田教諭が5年3組の外国語活動の研究授業を公開し
ました(因みに松井副校長は聖徳学園大学附属小学校算数科の指導、私は厚見小学校
体育科の指導を担当しました)。昨日(23 日)は、岐阜県教育委員会の「授業改善ア
クションプラン」事業の一環で小島教諭が6年2組の算数科授業実践を提案し、岐阜
大学との「連携授業」で高木教諭が4年3組で授業を公開しました。来週にも、27
日(月)午前に杉浦教諭が「12 年目研修」の3年3組社会科授業、29 日(水)午後
に長谷川教諭が「小学校音楽科研究部会」への3年3組の授業提供をする予定になっ
ています。なお、二日続けて研究授業を行った小島教諭は、昨日(23 日)の午後か
らは白川町立黒川小学校「公表会」の指導に行き、31 日(金)には長森北小学校の
「校内研究会」の指導にも出かけます。
また、いよいよ目前に迫ってきた第 53 回「全国学校体育研究大会」岐阜大会の事
前指導として、30 日(木)午後には、乾教諭が3年3組、大澤教諭が6年3組の授
業を公開します。この件(学体研全国大会)については、「大手町」No.8で少しだけ
紹介したのですが、半世紀ぶりの一大イベントとなりますので、次号で詳しく紹介し
たいと思います。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。
(文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.15
2014.11.6
附属らしさが強調される 11 月!
後期が始まって「随分涼しくなってきたなぁ」と思っていたら、あっという間に10
月が終わり、「朝晩冷え込むなぁ」と寒さを感じる11月となりました。附属小学校で
は、一昨日から岐阜大学教育学部「教職プラクティス」
(3年生教育実習)が始まって
います。初めて教壇に立つ(授業を受け持つ)経験をすることになる実習生の緊張は
とても大きいようですが、迎える子供達は大変ワクワクしています(やや浮足立って
いる感も否めませんが…)。何とか実習期間の4週間で、実習生も“ふぞくっ子”も大
きく成長してほしいと思っています。
≪教職プラクティスのねらい≫
・ 児童の理解に努め,学級指導・学級経営・安全管理等の実際を,観察・参加して教職に必要
な自己研修を進める。
・ 教育実践の体験を通して,教授・学習の考え方,方法を習得する。
・ 講義や文献で学んだ教育の理論を,学校の現場で実証的に確かめ研究を深める。
・ 教育公務員としての職務及び服務の在り方を学ぶ。
<本校における教育実習において大切にしてほしいこと>
○ 児童理解に努めること
○ 教員の指導の実際を観察し,体験を通してその意義を理解すること
児童を理解するためには,表情や行動,態度や話の内容など,多面的に観察することが大切
である。そのためには,すべての教育活動において,児童と積極的にかかわることが必要にな
る。また,児童への教員の指導の仕方やかかわり方を観察することも大切なことである。それ
らを,できるだけ具体的に記録しておくことで,児童の言動に対して理解を深めたり,教員の
指導の実際やその根拠を認識したりすることができるものと考える。
また、一昨日は6年生が、第74回「岐阜市小学校連合音楽会」に参加してきました。
岐阜市のほとんどの学校は4年生が参加しているのですが、本校は伝統
的に6年生が参加し、岐阜市の4年生の憧れとなる“最高の歌声と姿”
を披露する場としています。今年度もその重役を見事に担い、6年生が
「未来へのステップ」「飛行船」の合唱を“聴かせ”魅せてきてくれま
した。
第53回「全国学校体育研究大会」岐阜大会
10/24発行の「大手町」No.14(前号)で「半世紀ぶりの一大イ
ベントとなりますので、次号で詳しく紹介したいと思います。」と予告
させていただいた体育の全国大会が、いよいよ今日~明日(11/6,
7)に行われます。本校は、2日目の【第2分科会】の会場校として、
3年2組「体つくり運動」
( 多様な動きをつくる運動)
『 ふぞくぼうを使っ
て』、6年2組「保健」
『病気の予防』、6年3組「ボール運動」
(ネッ
ト型)『ふぞくっ子バレーⅢ』の授業公開(授業提案)を行い、子
供の姿を通して研究実践(理論)の成果を発表します。本校の体育
科部員、江川教諭・乾教諭・大澤教諭が、3年間で積み上げてきた
実践を自信にしながら、この1ヶ月程は連日夜遅くまでその研究授業の準備に全力で
取り組んできました。事前申込の様子からみると、北は北海道から南は沖縄まで、全
国各地から体育を専門とする150名以上の先生方が、附属学校に集まってみえる予定
です。特に、本校には各都道府県の教育行政職(教育委員会関係)15人、大学教員4
人、他の附属学校教員9人の申込があり、その後の全国への影響力は大きくなるもの
と思っています。また、主催者である「日本学校体育研究連合会」からは、前文科省
教科調査官の白幡和也参与(現日体大教授)をはじめ、4人の評議員の先生方(福島
大学教授、神奈川・新潟・和歌山の小学校長)も本校におみえになります。それらを、
プレッシャーに感じるのではなく、励みに代えて頑張っていきたいと思います。
さて、この「全国大会」の準備・運営に当たり、本校の教員は【第2分科会】会場
校職員としての役割だけではなく、
「岐阜大会」実行委員会の一員(常任委員)として
の参画もしています。御宿主幹教諭は、岐阜県小学校体育科研究部会の主務者として
「総務部会」に名を連ね、小学校に関わる全ての面についての取りまとめ役として、
リーダーシップを発揮してきました。また、御宿主幹教諭は本日(11/6)の「全体
会:シンポジウム」において、シンポジストの一人として岐阜県教員・小学校教員を
代表し、長良川国際会議場のステージに上がります。全国の幼稚園・中学校・高等学
校の代表者や大学の先生方と肩を並べ、1000人以上の参加者に向けて堂々と「意見
発表」をする大役を担っているわけです。そして、私(藤田)も、分科会当日の司会
進行役に加え、
「岐阜大会」の「研究部」副部長、
「会場(研究)」責任者という立場で、
大会研究紀要や基調報告、各小学校会場の研究や運営等にも関わってきました。この
ように、授業者ではない私達二人も、本番に向けて学校内外で奔走してきたわけです。
この機会に私達は流行の青系スーツを新調して気分を新たにし、何とか取組の成果が
「大成功」という形になることを願うとともに期待を膨らませているところです。
今回の「全国大会」を通して、“ふぞくっ子”も、私たち教員も、岐阜県の体育や
教育の関係者も、
「やって良かった」と喜び合えることを信じたいと思います。またま
た思わせぶりですが、次号で当日の子供達の頑張りと参観者の感想やご意見等を紹介
したいと思います。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.16
2014.11.12
第 53 回「全国学校体育研究大会」大成功!
少し大袈裟な言い方となりますが、岐阜県の学校体育関係者にとっても、岐阜大学
教育学部附属小学校にとっても、平成 26 年 11 月6日(木)と7日(金)の二日間
は、その歴史に強く刻まれることになりました。【第1日】全体会「シンポジウム」
における御宿主幹教諭の活躍は 11/7の「岐阜新聞」朝刊にも紹介されましたが、
【第2日】第2分科会での公開授業と研究発表によって、本校の体育科研究(「運動
の見方・考え方」を基にした系統的な指導や動きやコツを身につけるためのオノマト
ペの活用、教材「ふぞくっ子バレー」教具「ふぞくぼう」の開発)が認められ、全国
の先生方から称賛されたのです。安堵感とともに、成就感・満足感・達成感でいっぱ
いになりました。
11 月7日(金)【第2分科会】(附属小)の一般(有
料)参会者 157 名に、担当の大会主催者・来賓・役員・
係員、巡回(来訪)の文科省・学体連幹部・岐阜県教委
等を加えると、200 人以上(県外 150 人以上)の先生
方が岐阜大学教育学部附属小学校の体育の授業を参観さ
れたことになります。その中で、アンケートにご協力い
ただけた先生が 50 名程だったのですが、そこには次の
ような意見や感想が書かれていました。
<附属小学校全体について>
・体育の授業だけでなく全ての教育活動における積み重ね、校風のようなものをひしひしと感じまし
た。先生方の姿からも使命感のようなものが感じられ、勉強になりました。
・素晴らしい実践を拝見させていただき、大変勉強になりました。東北より来ましたが本大会に参加
した意義がありました。日常の指導が徹底されている様子が感じられました。子供達の授業に取り
組む姿が素晴らしいと思います。先生方の指導の賜だと存じます。岐阜県のモデル校としての役割
をきちんと果たしてみえる教職員の皆様に敬意を表します。
・学校として子供の育ちの連続性をとらえ、子ども自身が「できるようになった」と実感ができるよ
うに仕組みを研究され、授業者が常に考えながら工夫されていることがよくわかりました。過去と
未来を考えながら“今”を創り出していることを心に留めておきたいです。
・学校として筋を持ち、みんな(先生、子供)が同じ方向に向かって取組を重ねていることが、子供
の大きな育ちにつながることを、子供達を見て実感しました。今回は本当に考えることやお土産の
多い研究をありがとうございました。
・先生方の素晴らしい授業力は学級経営の素晴らしさの反映であると感じた。
<体育科研究実践について>
・「本質の基づく教材分析と系統性を重視した指導計画」の重要性については認識していたが、貴校
の実践を通してそれを再認識することができた。児童の学びの姿(どの子も楽しそうに授業に臨み
力をつけていた)がその成果であると確認できた。
・しっかりとした単元構成により系統的な指導がなされていて大変参考になった。「自分なりのコツ」
にこだわり、一つ一つの運動について考え、実践されていることがよくわかった。
・系統性のある指導計画を、ここまで創り上げられたことに感銘を受け、刺激を受けました。今まで
の積み重ねが本当に素晴らしいと感じました。それにより、子供達のあのような運動に熱中する姿
につながっていることが納得できました。
<授業(児童の姿)について>
・準備・片付け、集合の仕方、話し方、聞き方、あいさつ等、学習規律がしっかりできていて、学習
する集団であるからこそ、素晴らしい授業ができるんだなぁと、とても感動しました。遠くから来
たかいがありました。素晴らしい子供達、そして、素晴らしい先生方、ありがとうございました。
・学習に向かう姿勢、何事にも一生懸命取り組もうとする子供達の素晴らしい姿を見ることができて
感動しました。子供達が、前向き、積極的、まじめ、…良い所ばかりが目につきました。そんな子
供達が、自分達で与えられた条件をしっかり理解したうえで、アドバイスし合ったりしながらコツ
をつかみ、技能を高めようとしている様子がよくわかりました。
・子供達が本当によく育っていて驚くことばかりでした。子供自身がよく考え、動いているので、活
動が深いと思いました。
・子供がとても元気で運動を楽しんでいる様子がよかったです。また、自分なりに動きを工夫してい
るところも良かったです。運動をリズムやイメージでとらえるところも、しっかりできていたよう
に思います。子供と先生の創り出す授業がよかったです。
・子供達が自分達で声を掛け合い、動きを高めていこうとする姿はとても素晴らしかったです。自分
のコツやできたことを自分の言葉で説明しているのも、小学生とは思えないほど順序立てた話がで
きていて感心させられました。
・どの授業でも、子供達の発言が具体的でわかりやすかった。自分達の動きが頭の中でイメージでき
ている姿、それを言語化する力が身についていることを感心しました。動きを言葉で表し、常に継
続的に声に出す活動が、全ての子(特に運動が不得意な子)の支援となっていた。
・体育において、これだけ具体的な言葉で話せる子供達を育てるには、他の教科の中でも同様のこだ
わりがあってのことと感じました。学び方が定着しており、技能も教え合いの活動もとてもレベル
が高く、指導の確かさを感じました。
・子供達が夢中になって楽しく運動を繰り返し、その中で技能の向上が見て取れた。運動の行い方、
動きの質を高めるための教師の抑えが子供達にしっかり浸透していた。子供の発言や動きから引き
出している点もよい。子供が思考するための情報を明確に提示しているため子供の学びが深まった。
・子供達は学ぶ姿勢がしっかりできていました。また、自分の動きをしっかりと言葉で説明できる子
供達でした。このような子供に育てたいと思いました。
・児童の姿は大変意欲が高く、見ていて清々しい授業でした。学び合い、教え合い等、子供達の言語
活動がよくできていた。オノマトペも多く使っていた。教師の姿は熱意があり、勢いのある素晴ら
しい授業を展開していた。子供達の技能が高く、どの子も意欲的に運動に取り組んでいてゲームも
盛り上がっていた。振り返りも具体的で、子供達が考えて運動していたlことが分かった。
・運動の得意・不得意や男女に関係なく、どの子も互いに励まし合ったりアドバイスの声を掛け合っ
たりし、互いに関わって高まろうとする姿が素晴らしかったです。
・私もいろいろなバレーの授業を参観してきましたが、あれほど技能の高いバレーボールの授業は初
めてでした。これまでの積み上げがあの姿になっているのだなと思いました。
・児童の言語活動がしっかりできていることに感心いたしました。動き(コツ)を言語化していて素
晴らしいです。
研究会での発言やアンケートの中には、やや批判的な見方をするご意見もなかった
わけではありません。「理想の体育授業」を追求したとき、そこに正解は一つではな
いと思っています。様々な考えがあって当然だと思います。しかし、今回の授業で見
せた“ふぞくっ子”の「学ぶ姿」が、私達の考えた『最適解』だったと自負していま
す。研究会終了後には、前文科省調査官の白幡和也先生からも「岐阜大附属小の考え
方で間違いないと思います。子供達の運動意欲、思考・判断、技能がどれも高く、大
変貴重な“提案型”の授業と研究発表でした。」と仰っていただけたことを、自信と
誇りにしていきたいと思います。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.17
2014.11.25
11 月は附属小の文化が開花~結実~成熟!
先週の木曜日(11/20)の3時間目に、第2回
ふぞくっ子集会「銀杏祭り」を下記の(1)(2)(3)の
ようなねらいで行いました。今年は夏の天候の影響
からか銀杏が不作で、全体の数は昨年の1/4程度
の 13,689 個でした。しかし、それを組集団ごと
で競い合うようにして、赤団で 4,482 個、白団が 3,607 個、青団
5,600 個の銀杏を洗い、当日の集会での袋詰めにつながったのでし
た。集会当日の活動だけではなく、集会に向けたこうした活動や、6
年生の「経営活動」による広報活動等により、ねらいに迫る様々な力
を育むことができたのではないかと思っています。
(1)「かぞく」
(異年齢集団)での「銀杏拾い」や「どろんこ山での遊び」を
通して,望ましい人間関係を形成したり,集団の一員としての自覚を育
てたりし,よりよい学校生活づくりに参画する態度を醸成する。
(2) 大イチョウやどろんこ山について,その歴史やふぞくっ子がこれまで
大切にしてきたことを知ったり,関わったりする活動を通して,これ
からも大切にしていこうという心を育てる。※ 児童会スローガン「な
かまを大切に」→なかま=大イチョウ・どろんこ山という捉え
(3)「大イチョウがたくましく生きていること」「どろんこ山をふぞくっ子
が汗を流してつくりだしたこと」を知り,たくましく生きることと今
の自分とを比べて考え,今後の生き方について考えることができるよ
うにする。
また、先週は教育実習が佳境に入り、全ての学級で「教生の先生と創り出す授業」
が繰り広げられ、それを教育実習生が相互に参観し合っての「研究会」が毎日行われ
ています。昨年度の「大手町」No.17 でもお伝えしたことですが、
“教
生の先生”のことを、“ふぞくっ子”も大好きです。きっと、ご家庭
の話題に上がることも増えているのではないでしょうか。研究授業を
はじめとした教生の先生の授業に、一生懸命取り組もうとしています。
熱意をもって真摯に取り組む“教生の先生”の頑張りに、全力で応え
ようとする“ふぞくっ子”の姿もまた、本校の自慢の一つです。
土曜PTA(親子行事・家族参観)も新たな附属小の文化に!
昨年度までの「土曜PTA」は「講演会」が中心であったため、年に1回の休日参
観日(父親参観の好機)にも関わらず、小1
~中3までの参観時間も重なり、兄弟姉妹関
係については、十分な参観をしていただくこ
とができませんでした。そこで、この時期に
行われる「岐阜県ふるさと教育週間」とも絡
めながら、今年度からは「わたしたちの“ふ
るさと”は附属学校」と捉えた「家族参観日」
という意味合いを強めました。したがって、
「連合音楽会の合唱」披露と「連絡入学説明
会」を行う6年生以外の学年では、趣向を凝
らした「親子行事」と、両親をはじめ家族に
よる「授業参観」を考えて実施いたしました。
親子でふれあいながら、いろいろな遊びや運
動、文化活動に楽しく取り組んでいただくこ
とができたと思っています。
ご協力、ありがとうございました。
【第 35 回「てのひら文庫賞」岐阜県読書感想文コンクール】
今月上旬に、第 35 回「てのひら文庫賞」(今年度の岐阜県読書感想文コンク-ル)
の結果が学校に届きました。岐阜県内各校から 19,070 点の応募があった中で厳正な
審査が行われ、今年度も附属小学校がその頂点である「最優秀校」に選ばれました(昨
年度に続いての連覇で最近の4年間で三度目)。個人賞においても、課題図書「ての
ひら部門」で5年生「岐阜県教育委員会賞(最優秀賞)」と6年生で「今井鑑三賞(優
良賞)」、「自由部門」でも6年生「岐阜県知事賞(最優秀賞)」をはじめ、3年生
「優秀賞」や1・4年生「優良賞」も併せて受賞しました。これらの優秀作品の出来
栄えのみならず、応募作品の出展数やそれらの中身も評価されての「学校賞」です。
学校と家庭の連携による大きな成果として、とても誇りに感じます。
【第 46 回 岐阜市学童陸上記録会】
11 月8日(土)の午後「第 47 回 岐阜市学童陸上記
録会」(川南の部)が開かれ、附属小学校は今年度もバ
トンパスの技能で他校を圧倒して学校対抗の女子「400
mリレー」で最高記録を出し、川北・川南を合わせた市
内全域の1位となりました。個人種目においても、多くの子が自己ベストの記録を出
し、学校代表として参加した 21 人が精いっぱい頑張り、朝(7:40~)と放課後(~
16:10)の練習に、2週間取り組んだ成果をいかんなく発揮してくれました。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.18
2014.12.12
平成26年度の評価の時期となりました!
今週は、今年度2回目の「個人懇談」にご来校いただき、誠にありがとうございま
した。私達は、今回の目的として次の3点を共通理解して「個人懇談」を行いました。
○ 具体的な事実をもとにして学校と家庭の児童の姿を交流し,児童の成長を見つめ,
今後の望ましい成長を,家庭と学校が連携し合って支援できるようにする。
○ 児童に関する問題に的確に対処し解決を図るために,保護者と直接話し合い,家庭
と学校の連携を深める。
○ 来年度の進級・進学を見通して,保護者の思いと担任の思いを交流し,今後の指導
の方向を探ることができるようにする。
前・後期の2期制になって、評価(評定)が年間2回しかなくなることへの対応と
いう意味からも、後期中間のお子さんの様子を「担任所見」を交えてお伝えさせてい
ただきました。保護者の皆様にとって、できるだけ“嬉しい話”をお伝えしようと思
いながらも、取り繕った形式的な話とならないよう「家庭ではどんなことに気をつけ
たらよいか」といった“今後の課題”についてもお話できるように努めたつもりでし
たが、いかがだったでしょうか。ふぞくっ子を育てるために「学校と家庭との連携を
深める機会となった」と感じていただけましたら大変嬉しいです。
また、この「個人懇談」を機に「校内作品展」も始まっています。今月 19 日(金)
まで行っていますので、「時間が足りなかった」と思っていらっしゃる保護者の方は
“雑木林”のように個性溢れるふぞくっ子の造形作品を、ご家族の皆さんでご堪能い
ただければ幸いです。
ようご学級
3年生
1年生
4年生
2年生
5年生
6年生
岐阜大学内組織「附属学校運営員会」でも、ふぞくっ子の頑張りを認めていただきました
12 月 10 日(水)には、岐阜大学の担当理事(副学長)や教育学部の担当副学部
長をはじめ、大学職員の組織である「附属学校運営委員会」が本校で行われ、下記の
ように今年度の様子を報告し、附属小学校の児童(ふぞくっ子)や教員の頑張りにつ
いてご理解いただき、これまで以上の支援・協力を約束していただきました。
平成26年度の岐阜大学教育学部附属小学校の様子
1
「研究発表会」の開催 : 平成26年6月20日(金) 21日(土)
研究主題「学びをつなぎ、明日を拓く児童生徒 ~自ら問い続ける児童の育成~」
・ 3/3年次の本発表
・ 国語科、社会科、算数科、理科、音楽科、図画工作科、体育科、家庭科、外国語活動、特別
支援教育(生活単元)、教育心理(学活)、健康教育(体育科「保健」)の授業公開、分科会(研
究会)、全体会を実施
・ 「附属の子の“学ぶ心”(集中力)に感心し、確かな“学び方”(思考力)に圧倒され、ほの
ぼのとした“学び合い”(協働力)に安心させられた。」「研究が分かりやすく、現役(教員)
のやりたいことが伝わってきた。」「先進的な授業やモデルとなる授業がいくつも見られた。」
「(ふぞくっ子の)質の高さを引き出していた。」など、子どもの姿や教員の指導を高く評価
していただいた。
・ 研究発表会として受け付けた参加者数は456名
☆ 教員免許状更新講習附属学校演習(小学校)としては219名が受講
2
第1回「保護者アンケート」(学校評価)の結果 : 7月
・ 全ての項目で大変高い評価をいただき、改めて本校の教育活動に誇りを感じることができた。
・ 「学校教育の理念、それを基に子供達に実際どのように向き合ってみえるのかが凄くわかり
やすく、お便りや動画で伝わってくることがとてもありがたい。」「先生方はとても温かく、
時には毅然とした態度で子供達をご指導くださり、親としても学ぶことが多い。子供が本物
のふぞくっ子になりたいと話すようになったことが、いかに学校生活が充実しているのかの
表れだと思う。本当に附属小に入学できて良かったと心から感謝している。」「先生方には、
日頃より子供たちの気持ちに寄り添った心のこもったご指導をいただき、大変感謝している。
また、その時の状況や環境に合わせて、慣例にとらわれず常に改善し努力される姿勢にも、
さすが附属小の先生方だと思っている。」などの嬉しい声が寄せられた。
・ 「先生も子供も笑顔に溢れ学校に活気がある」などの声が多く寄せられたことも今回の特徴
と言え、今年度の附属小学校への評価として素直に嬉しく感じた。
3
全国学力・学習状況調査の結果 : 4月実施(6年生)→8月調査結果提供
・ 本校の平均正答率は、全国平均に比べてかなり高い結果を示している。特に、国語、算数と
もにB問題の数値が高く、活用力を高める授業の成果が表れていると言える。しかし、国立
学校の平均には劣る結果となっており、満足することなく全国的な課題を踏まえた授業改善
を進めていきたい。
4
・
・
・
・
・
・
ふぞくっ子の活躍(平成26年度の状況)
「NHK合唱コンクール」 岐阜県大会
… 銀賞
「岐阜県読書感想文コンク-ル」(てのひら文庫賞)
… 最優秀校
「岐阜市学童陸上記録会」学校対抗リレー
女子 … 市内1位
「全日本通信珠算競技大会」岐阜県大会(小学校4年生以下の部)… 団体競技1位
「科学作品展」「発明工夫展」において、岐阜市の最高賞や県の優秀賞を数多く受賞した。
「第53回学校体育研究大会岐阜大会」第2分科会場校として授業公開及び研究発表を行い、
体育学習に取り組む様子を全国各地から参加された先生方(200 人超)から絶賛された。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.19
2014.12.24
新年に向かって登下校(通学)の確認!
間もなく 2014 年(平成 26 年)が幕を閉じようとしているところですが、今年も
“ふぞくっ子”の通学についての問題がいくつかありました。そんな中、登下校の様
子に関わって「大手町」No.3でお伝えさせていただいたような“心が温かくなる話”
が、11~12 月にもありましたので紹介しておきたいと思います。
一つは、第2回「通学安全集会」のあった 11 月 11 日(火)
の下校時のことです。
JR岐阜駅発のある路線バスが 20 分程進んだ後、発車時
刻が誤っていたことに気付いたバスの運転手さんから乗客に
「規定によってJR岐阜駅まで引き返すことになるのですが
そこまで戻るかここで降りるかを選んでください。」と言わ
れる事態がありました。このことは“ふぞくっ子”と一緒に
そのバスに乗車してみえた一般の方が「附属小学校の大きい
子が小さい子の面倒を見ながら一緒に連れて帰って行く様子
が微笑ましく大変感心した」と電話で教えてくださいました。
学校で調べたところ「本来降りるべきバス停より随分前に降
りることになったので、高学年で低学年の子達を 20~30 分程かけて自宅付近まで歩
いて連れて行った。」ことになったという詳細が分かりました。学校外でも“ふぞくっ
子”らしい様子を見せてくれたことがわかって、とても嬉しくなりました。
二つ目は、養護学級の子達が登校時に周りの人達に守られ支えられて事なきを得た
件が二つ続いたことです。
11 月 26 日(水)の朝、一般の男性から「通勤途中のコンビニ付近にいるのです
が、附属小学校(養護学級)のA男君が一人で困っているようです。家庭に電話をし
たのですが、通じなかったので学校に連絡させていただきました。」という電話連絡
がありました。そこがA男君の自宅からは遠く離れた場所だったので驚きながらも、
「学校でも家庭に連絡を入れながら、すぐに学級担任がそちらに向かうようします。」
とお話しすると、「迎えに来られるまで私も一緒にいます。勤め先の系列の支店が近
くにあるのでその中で一緒に待っています。」とおっしゃっていただきました。保護
者の方に連絡がつき、担任とお母さんがほぼ一緒にA男君のところに到着することと
なりました。どうやら本来降りるべきバス停で降りられずに乗り過ごした形となり、
高校生が大量に降りるバス停で一緒に降り、本人なりに歩いて進んだ先でこの男性に
声をかけていただいたようでした。附属小学校にとって本当に嬉しく有難い話であり、
いち早く地域を超えた「社会」の中に出ているとも言える“ふぞくっ子”が、広い意
味での地域の人達から守られていることを、改めて実感する機会となりました。
また、12 月2日(火)の朝には、養護のB子さんが学校前のバス停で降りること
ができず、一時的に行方不明になる事態が起こりました。乗っていたバスが分かり、
岐阜バスに連絡した上で教員の一人が終点へと向かいました。別の教員も路線沿いに
各バス停の確認に行き、附属学校の事務室係長を通じて岐阜大学職員の誰かに終点の
バス停で迎えてもらえるように手配をしました。終点では附属学校の前事務室係長が
待機していただけることが分かり、B子さんのご家庭にも連絡を取りながらバスが終
点に到着する時刻をじっと待ちました。すると、岐阜バスから「途中のバス停で高校
生が一緒に下りてくれたようです」と連絡があり、前係長や外に出ている教員に事情
を報告し、路線沿いに確認に行った教員にはバス停へと向かうよう指示をしました。
そうこうしているうちにB子さんが一人で無事に登校してきたことが分かりました。
どうやら二人の高校生(男女)がB子さんに寄り添ってくれながら、運転手さんに事
情を説明したうえで附属小行きのバスに乗せてくれ、「延着証明書」までB子さんの
ポケットに入れてくれたようでした。こんなに素晴らしい高校生には「是非お礼が言
いたい」と思って、その高校生を何とか見つけ出そうとしたのですが、未だに見つかっ
ていません。一つ間違えば大変心配な事態になったところですが、多くの人の助けや
支えがあって事なきを得たのでした。このことを受け、各学級で「養護の仲間に目を
かけ声をかけること」を改めて確認し、素晴らしい高校生がいたことも紹介して、憧
れの生き方を考えることにもつなげました。
一方、“ふぞくっ子”の通学の様子を見られた方から「気になる姿」をお聞きする
ことも相変わらず続いております。特に、次の点について、ご理解・ご協力のほど、
宜しくお願い致します。
・ 通学時、学校の近くまで自家用車でお子さんを送迎していること
・ お子さんを自家用車で送迎する際、道路上で停車され、後続車等の通行の妨げと
なっていること
・ 学校の許可や了解のないまま校内に自家用車を乗り入れていること
保護者の皆様には、改めて通学時における交通ルールやマナーについて、お子さん
と最近の様子を話題にするとともに、それらを守ることの大切さを確認していただき
たいと思います。また、お子様の自力通学を通して社会的な自立を促すためにも、下
記のことについて、徹底していただくようお願いします。
1
2
病気やけが等の特別な事情がない場合には、自力通学を徹底すること
病気やけが等の特別な事情がある場合には、
「保護者による児童の送迎にかかわる申請
書」を提出すること
3
やむを得ない事情により、急に自家用車で送迎する場合は学校に連絡して了解を得る
とともに、学校の駐車場に入れて安全な乗降車に配慮すること
保護者の皆様も、子供達も、私たち教員も、そして地域の人々も、気持ちよく登下
校(通学)できる新年を迎えて行きたいと思います。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.19
2015.1.14
平成27年(2015 年)も よろしくお願いします!
平成27年(2015 年)が始まっています。新年の挨拶が大変遅
くなってしまって恐縮ですが、改めて、明けましておめでとうござ
います。きっとお正月には、新年の抱負や決意を、初詣等で祈願し
たり、誰かに約束したり、公表したりする機会も多かったことと思
います。今年も良い1年となることを、心から願っています。年明
け最初の1月8日(木)に行った全校集会でも、副校長先生から「私
の今年の抱負は“ふぞくっ子の笑顔を増やす”です。
大事なことは頭の中にとどめず言葉にして外に出す
こと。」というお話がありました。また、
「友達の話」
として、2年3組と4年3組の代表の子達も、今年
の決意を堂々と発表してくれました。
平成26年度としては、残り2ヶ月半を残すのみとなりました。まずは、この期間
を、どうぞよろしくお願いします。学習発表会やふぞくっ子集会(6年生を送る会・
かぞく解散式)等を中心にし、卒業式や修了式に向かって(進学や進級を目指して)、
年始に決意したことを続けながら、今の学年・学級での学習や生活を、しっかりとま
とめていって欲しいと思います。
そんな中、昨年度のPTA主催で初めて行った「附属小中学校を卒業した新成人を
祝う会」を、今年も1月11日(日)に行いました。これも、昨年度の創立60年を
契機にした“新たな取組”の一つです。地域開催の「成人式」では附属学校卒業生が
寂しい思いをしていることを考慮し、
「附属学校として新成人を祝う会を催そう」と考
えられたものです。今年度は、この会をPTAだけでなく「同窓会」との共催で実施
することになりました。当日は、PTAの本部役員や同窓会事務局の皆さんをはじめ
PTA実行委員や父親の会の有志の皆さんのご協力も得ながら、準備や運営に当たっ
ていただき、素晴らしい会を開催することができたのです。
【第1部】の「式典」では、岐阜大学教育学部附属小中学校同窓会の岩砂会長や、
附属中学校の水谷副校長からのご祝辞に続いて、記念品として配付した「クリアファ
イル」等の紹介がありました。新成人の代表者から岩砂会長への
お礼があった後、来賓としてお招きした小学校6年生・中学校3
年生の時の学年の先生方からもご祝辞をいただきました。
「 ワイワ
イガヤガヤと賑やかにしゃべり続けているかと思っていても、前
で誰かが話し始めると、すぐに切り替えて集中し
て話が聞ける様子は小学校時代と一緒で懐かし
い。」という恩師のお話もあり、和やかな中にも緊
張感のある厳粛な式を執り行うことができました。
【第2部】の「交流」においては、記念撮影をしたり、恩師と歓談したり、校内を
巡回したりして、楽しく旧交を温める穏やかな時間が流れる良い機会となりました。
「新成人を祝う会」のご案内
(開催趣旨)
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ますこと」を趣旨と
して、祝日法によって制定された成人式に合わせて、卒業生である新成人を対象に「新成
人を祝う会」を開催させて頂くこととなりました。ここでは、新成人になったことを恩師
も交え、卒業年度の皆様が一同に会して祝福しあえる場として設定させて頂きます。さら
に、こうした機会より、附属学校の卒業生としての絆を再確認して頂くとともに、母校へ
の愛情を膨らますきっかけとして、卒業後においても附属学校を支えて頂くことに繋がれ
ばと祈念しております。尚、地域の成人式に出席される方が多いと思われる為、できる限
り日程を調整させて頂きましたので、万事お繰り合わせの上、多くの方にご出席を頂きま
す様お願い申し上げます。
式次第
平 成 二 十 七 年 一 月 十 一 日 ( 日 ) 中: 学 校 新 館
岐阜大学教育学部附属小中学校
新成人を祝う会
【第一部】
一 開会の言葉
二 附属小学校の歌
三 同窓会長祝辞
四 学校代表祝辞
五 記念品の紹介
六 来賓紹介 及び 挨拶
多 目 的 学 習 室)
(四階 武道場)
七 新成人代表の話
八 我ら愛す
九 閉会の言葉
【第二部】
記念撮影
恩師との歓談(一階
校内見学
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.21
2015.1.26
第2回保護者アンケートへのご協力ありがとうございました
保護者の皆様には、今年度2回目の『保護者アンケート』へのご回答をいただき、
ありがとうございました。下記のように全ての項目で大変高い評価をいただき、改め
て本校の教育活動に自信や誇りを感じることができました。また、平成 24 年度から
の3年間の変容をグラフ化したものも次頁で示させていただいたのですが、全項目で
今回の数値が過去最高となっており、教育成果の表れだと大変嬉しく思っています。
Ⅰ 各評価項目の人数分布
学校全体の取組に対して
4 極めて
良 好
462
502
446
456
438
377
524
430
380
329
372
426
426
377
404
349
464
397
369
307
3 良 好
204
170
207
209
232
279
144
232
254
306
277
231
235
272
261
297
196
254
268
299
2 要努力
10
4
22
10
6
21
7
15
41
40
25
18
13
26
11
27
15
22
33
61
1 かなり
要努力
1
0
2
1
0
0
1
0
1
1
2
0
3
1
1
1
2
4
6
9
10
11
10
11
11
10
11
10
11
11
11
12
10
11
10
13
10
10
11
11
評価
項目
無 回 答
校内巡視
20
通 学 上 の安 全 確 保
19
PTA活 動 への積 極 的 参 加
18
親 子 の成 長
17
心 に寄 り添 う 教 育 相 談
16
健 やかな 体 の育 成
15
差 別 やいじめのな い温 かな 指 導
14
他 を 思 いやる 心 の育 成
13
総 合 的 な 学 習 の時 間
12
確 かな 学 力 ・子 ども 主 体 の授 業
11
基 本 的な学 習 指 導
10
気 軽 に相 談 でき る 雰 囲 気
9
生 活 ・学 習 環 境 の充 実
8
仲 間 を 大 切 にす る 指 導
7
人 権 尊 重 の醸 成
6
安 全 に生 活 でき る 力 の育 成
5
生 命 尊 重 ・社 会 規 範 遵 守 への指 導
4
保 護 者 の話 を 聞 く姿
3
職 員 の指 導 姿 勢
2
保護者の協力
教 育 方 針 の広 報
1
学校の子どもへの指導
Ⅱ
各評価項目の全校合計ポイント
“4点の割合×2+3点の割合-(2点の割合+1点の割合×2)”で算出
評価項目
学校全体の取組に対して
1
2
3
4
5
6
7
8
9
H24 7月
154
157
144
154
157
140
163
148
131
H24 12 月
162
162
151
162
166
147
173
156
141
H25 7月
156
155
143
153
155
135
163
139
130
H25 12 月
165
163
154
164
161
146
171
152
141
H26 7月
162
168
151
157
158
142
171
150
135
H2612 月
165
173
158
164
163
149
175
159
144
評価項目
学校の子どもへの指導
保護者の協力
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
H24 7月
119
128
143
145
132
140
122
156
138
134
81
H24 12 月
126
136
152
157
142
150
134
163
142
142
96
H25 7月
120
127
144
145
130
140
124
150
138
135
99
H25 12 月
133
137
153
155
142
150
138
161
145
137
111
H26 7月
128
141
152
150
138
147
136
156
150
139
113
H2612 月
136
147
158
158
148
156
143
163
150
142
123
お寄せいただいたご意見・ご要望については「大手町」No.22 でお伝えします。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.22
2015.1.26
第2回保護者アンケートへのご協力ありがとうございました②
学校評価の集計結果については「大手町」No.21 でお知らせさせていただいたので
すが、ここでは「保護者アンケート」に関する学校の考えを改めてお伝えしたり、お
寄せいただいた「ご意見・ご要望」をご紹介したりしたいと思います。
「保護者アンケート」は、依頼文にも書かせていただいているように「保護者の皆
様のご意見をいただきながら、より質の高い教育を目指そう。」と考えて実施してい
るものです。“より質の高い教育”とは“より確かでより豊かな『人間教育』”であ
り、「自主性」「社会性」「創造性」を高める教育を指しています。学校の教育活動
が保護者の皆様にどのように映っているのかを確かめながら、“自信と誇りに結ぶ”
ことができるようにしたいものだと考えています。
実は、「アンケート(意見や要望)に対する学校からの回答がなくなり、学校にとっ
て良い意見ばかりがクローズアップされているような印象を受けます。」というご意
見をいただきました。以前(3年前まで)は、お寄せいただいた「ご意見・ご要望」
と、それに対する回答をホームページ上に公開していたようですから、上記のような
ご意見があるのはごもっともなことだと思います。「保護者アンケート」の扱いにつ
いては、教頭が担当者として行っておりますので、私の判断で簡略化するようになっ
たわけです。そこで、この場を借りてその経緯等を少し説明させていただきます。
お寄せいただいた「疑問や不信、不平・不満や苦情、要望…」などの厳しいご意見
については、学校として真摯に受け止め教員間で共有しながら、その後の教育活動の
改善に生かすように努めています。ただし、それらを「文字言語」で公表することで
かえって誤解が生じたり、悪影響をもたらしたりしてしまう危険性も感じています。
「個人情報保護」(守秘義務)の観点から、十分にお伝えできないこともいくつかあ
ります。そこで、学級担任と管理職が全てのアンケートに目を通させていただいたう
えで、個人懇談の場で話題にさせていただいたり、必要に応じて教務部や管理職との
面談の場をもつようにさせていただいたりしています。
また、本校は国立大学附属学校としての使命感や責任感をもち、教職員も“教育の
プロ”である自覚と情熱をもって、日々の教育活動に取り組んでいる自負があります。
どうか、学校としての方針や方策、様々な判断等については前向きに受け止めていた
だき、ご理解・ご協力を賜りたいと強く願っています。いろいろな説明が十分でなく
保護者の皆様にご心配やご迷惑をおかけすることもあることは重々承知しているので
すが、「きっと何らかの理由や目的・意図があってのことだ」と学校に信頼をお寄せ
いただきたいと思います。このことについては、入学時の「学校説明会」~「保護者
面接」~「入学説明会」でお話させていただいており、「誓約書」を提出していただ
いたことで、学校への支持・賛同をお約束いただけたとも感じているところです。
どうしても納得のできないことがある場合には、直接お話しさせていただきたいと
思いますので、教頭までご連絡いただきたいと思います。
PTA 活動については、保護者の皆様のご意見を最大限に生かしながら、今後の取組
を考えていきたいと思います。今回のアンケートには「PTA 講演会が夏休み中の平日
となると子供を預けられないので参加しにくい」「通学支援が形骸化されて十分に機
能していないのではないか?」「授業参観時の私語が多い」等の声がいくつか寄せら
れました。このことについては、本部役員や実行委員の皆様と十分に話し合い、来年
度へと申し送っていきたいと思います。
今回のアンケートでは、「ご意見・ご要望」欄にコメントをお寄せいただいた方が
370 人みえました。その2/3がとても温かな嬉しくなるようなお言葉でした。その
中のいくつかを、ご紹介させていただきます。
・運動会、研究発表会、…と行事を通して、附属小学校の真の凄さが伝わってきました。校内や
県内だけでなく全国に向けても大変積極的に教育研究の実践を発進されていることを、一保護
者として誇りに思います。先生方が言葉だけでなく実践を重ねられ、また子供達と真摯に向き
合ってくださっているおかげで、「学校は楽しいよ」「○○に挑戦したい!」と目を輝かせな
がら話す我が子の姿に喜びを感じています。行事、授業、PTA 活動のバランスがとても良く、
「皆で子供達を育てていこう」という雰囲気は附属小ならではだと感じています。
・毎日上級生と遊んでいるようです。学年という垣根を越えての仲間、そんな学校の方針が子供
達に伝わっていると思います。行事の際には、担任の先生と他の先生、たくさんの先生方で協
力し合っていることが凄く伝わります。特に緊急下校の際の誘導のスムーズさに驚きました。
万が一何かがあっても、先生方なら安心してお任せできると思いました。
・子供が「学校は楽しい!」といつも言っているし、授業参観や校内巡視で子供達を見ても、み
んなとても楽しそうで目がイキイキしているので、親としては大変嬉しく羨ましくも思います。
そのような雰囲気、環境にしてくださっている担任の先生方をはじめ、全ての先生方に感謝で
す。6年生の家族のお兄さんに大変可愛がってもらえるようで、大好きであり憧れでもあるよ
うです。縦割りの教育が素晴らしいと思います。家でも弟達のお世話をしたり教えてあげたり
する姿がよく見られるようになってきました。
・いつも子供の興味・関心を引く題材を授業に取り入れてご指導くださり、子供は大変喜んで取
り組み、家でもたくさん話をしています。準備など、多様な中で時間を割いてくださっている
ことを感謝しています。先生が楽しそうに教えてくださる姿は、子供にとって何よりのお手本
です。何事にも手間と工夫を惜しまぬ姿勢を学びとってくれると思います。
・良くも悪くも子供の成長を感じることができました。取組への責任感や積極性を感じる一方、
その分各自に出てきた主張による子供のぶつかり合いや性格の違いも感じることができました。
担任の先生に限らず、男の先生や女の先生などいろいろな先生方がみえ、求めるものが様々で
あることが子供達を画一的にせず、また偏った考えをもたずにいろいろな意見を聞き合える姿
をつくっていると思います。先生方には自身の子供を見るように引っ張ってくださることに、
とても感謝しています。
・素晴らしい先生方のもと、良質な授業を受けられることはもちろんですが、考える力、自立し
た生活を送る習慣を、この学校で育てていただいていると感じています。4年目となる運動会
も素晴らしく、一つ一つの行事に目標があることも附属の素晴らしい所だと思っています。
・諸行事を通して、入学時に願っていた積極性を徐々に身に付け、成長している子供の姿が見ら
れてとても嬉しく思っております。学校や先生方が熱心に愛情をもってご指導いただけている
からだと、とても感謝しております。
・日々大変お世話になり、ご指導いただき、心より感謝申し上げます。学校生活の中で仲間のた
めに奉仕する喜びを実感できていると思います。クラスの仲間との関わり合いの中で楽しいこ
とや嬉しいことばかりではなく、悲しさ、苦しさ、怒りなどの感情を抱き、心を育んでいると
思います。健全な心を学んでいるのも先生方の日々の細かな指導と安全な環境があるからこそ
安心な学校生活があるのだと感謝申し上げます。
・6年間、附属小で思いやりの心や、何でも素直に精一杯頑張ることの素晴らしさを教えていた
だきました。子供のやる気を引き出して下さる先生方の授業やご指導、素晴らしい先生方に見
ていただき、素敵なクラス、仲間をつくってくださり、心より感謝いたします。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.22
2015.2.5
第 101 回「教科研究協議会」も実りある会となりました
昨年度は 100 回目の“特別開催”として盛大に行った附属小学校「教科研究協議
会」ですが、今年度は“新たな第一歩”となる「第 101 回 教科研究協議会」として
1月 31 日(土)に無事に開催することができました。インフルエンザやノロウィル
ス食中毒の警報が発令され、ふぞくっ子への影響(流行による欠席者の拡大)が懸念
される中、授業学級の子供達は健康管理をしっかりして提案授業に出席してくれまし
た。国語科、算数科、理科、図画工作科、家庭科、特別支援教育の6部会の開催でし
たが、岐阜県内外(北海道から九州まで全国各地)から 230 人の先生方にご参会い
ただき、大変実り多い研究協議会を実施することができました。アンケート用紙には
大変嬉しい声がたくさん寄せられましたので、ここで紹介したいと思います。
≪国語科部会≫
6年1組の皆さん、2年間の仲間と築き上げたかけがえのない貴重な授業を観させていただき、
本当にありがとう。皆さんの授業を観るのは、これで4回目となります。附属小学校の6年1組
の授業を観ると、いつも清々しい気持ちになり“自分も頑張るぞ!”というやる気が出てきます。
今日の「やまなし」の授業もそうでした。皆さんは自分達で自分達の授業を行っているだけかも
しれませんが、そこに“どの子も自立して自主的に学習する姿”“仲間の
意見を大切にして自分に取り入れる姿”“一つの真理を創造する姿”があ
り、感動を与えてくれるのです。どうか自分達がそんな“ふぞくっ子”に
なっていることに自信と誇りをもって下さい。いよいよ皆さんは、附属小
学校6年間の集大成のときを迎えます。“貢献”の合言葉のもと、全校の
みんなに、同じ学級や学年の仲間に、担任の先生に、今の自分ができる精
一杯の実直さ、誠実さ、優しさ、賢さを示すときです。皆さんのフィナー
レを本当に楽しみにしています。(岐阜県教育委員会指導主事)
≪算数科部会≫
子供一人一人の考えを大切にしていることを感じます。一人ずつにプラ板を用意されているこ
と、個人で追究する時間を十分に確保されようとしたことは、子供の思考を大事に考えられての
ことだと思います。
「だって…」が生まれる話し合いが空間図形と平面図形をつなげ、へんや面な
どに目を向けるきっかけになる言葉だと感じました。授業終末で不足のある図形を提示されたと
き、子供達には思考が働いたと思います。子供達が「おや?」
「どうして?」と思う場面が、
「だっ
て…」と主体的に学んでいこうとする姿につながるのではないでしょ
うか。“思考”という面でも子供達の実態をとらえられる授業であっ
たと思います。育みたい力を明確にされ、研究に取り組んでみえるこ
とに共感します。子供の考え方を大切にしながら授業を進められてい
ることの大切さを改めて感じる機会となりました。ありがとうござい
ました。(愛知教育大学附属岡崎小学校)
≪理科部会≫
「イメージ図の活用」
「予想活動の連続性」…とても鮮明に写り、大変勉強になりました。中学
校勤務ですが小中の系統性も意識しながら自分の実践に生かしていきたいと思います。
(羽島市立中学校教員)
協働して学習する必然性、自分の考えの表出と考えの共有、共通点や
相違点への気付き、…子供達の主体的な学びの姿がありました。学校生
活や過程における思考の連続性や、活用の場面を単元の中で精選するこ
との大切さなど、大変勉強になりました。ありがとうございました。
(山県市立小学校教員)
≪図画工作科部会≫
素敵な授業をありがとうございました。「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業、大変参
考になりました。研究協議でも話題になりましたが、低学年の児童だったら…、中・高学年だっ
たら…?と、自分ならどうしたらよいかを考えてみたいと思いました。普段からこのような授業
を積み重ねていかれたことで、2年生の子供達一人一人が「自分の考えていることを自信をもっ
て呟いたり、発言したりすることができる素晴らしい子供達に
育っているんだな」と思いました。シャガールの絵を見ながら、
あんなにたくさんお話のできる子供達、本当に素敵でした。
「み
る」も「作品を観る」だけではないことに気付かされました。
今日“はっ”とした視点を基に、学校に戻って鑑賞の授業を考
え直したいと思いました。(御嵩町立小学校教員)
≪家庭科部会≫
当たり前の事かもしれませんが、奥村先生の話し方や表情が大変優しく、子供達が素直に自然
に学習している様子に感動致しました。日常生活の指導が素晴らしいのだと思いました。授業も
掲示物の提示の仕方が工夫されており、子供達から必要な視点が出る
ような発問もあり、細かい部分まで練られているのだと感じました。
また、提案の中での実践も素晴らしく、私もまねさせていただきたい
と思います。ありがとうございました。午後の提案も、家庭科だけで
なくどの教科にも通じるものでした。全てがすぐに試してみたいと思
うもので、大変素晴らしく思いました。参会者の方々のお話が活発で、
とても参考になりました。(大阪教育大学附属池田小学校教員)
≪特別支援教育部会≫
学習障がいや知的障がいのある子供達へのICT活用に興味があり、特別支援学級でのICT
を活用した授業実践がどのように行われているのか、勉強させていただきました。書く指導にば
かり目がいっていましたが、“書きたい”“伝えたい”思いを大切にしていくことが何より大事な
のだと気付かされました。(山形大学附属特別支援学校教員)
子供同士が関わり合う姿を楽しみに授業を拝見させていただき
ました。授業の冒頭で先生のボケや友達のボケに全員が反応して
いる姿を見た瞬間、先生が日頃より子供同士の関わりや学び合い
を大切にされているのだなと感じました。
(北海道教育大学附属札幌中学校教員)
子供達が自由自在にタブレットを扱って一つの作品(案内状)を作成
している姿、活動に集中する姿に感動致しました。また、互いの作品を
見せ合いながら協働学習していくことの大切さを感じさせていただき
ました。子供達はいずれ社会に自立していかなければなりません。子供
達の力を伸ばせる効果的な一方法を、本授業で学ばせて頂きました。
(福井県坂井市立中学校教員)
様々な分野や立場からのご講演やご提案があり、たくさん学ぶことができて良かったですし、
それらを一貫性のある研究協議としてまとめて下さり、ご教示くださった岐阜大附属の先生方に
ただただ感謝する次第です。ありがとうございました。(奈良教育大学附属中学校教員)
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.24
2015.2.17
勉強するのは“幸せ”になるため!
学校ではそのための授業づくりに挑戦しています
先週金曜日(2/13)のPTA参観には、ご多用の中をご来校いただき、誠にあり
がとうございました。今年度最後となった授業参観では、授業に臨む姿勢や「聞く・
話す」「読む」「書く」等の様子から、成長した“ふぞくっ子”の姿(一端)をご覧い
ただけたのではないかと思っています。
また、授業参観後のPTA総会には 500 人以上の保護者の皆様にご出席いただき、
次年度(平成 27 年度)PTA本部役員となられる 11 名の方々のご承認をいただく
ことができました。本当にありがとうございました。
さて、PTA総会の中で松井副校長からは、主に本校の学習状況や学習する意義や
目的についての話がありました。「本校の学力は岐阜県平均を大きく上回り、とりわ
け活用問題における数値が高いという特長が見られる。」「なぜ勉強するのか?を突
き詰めると“幸せになるため”であることが分かる。」という内容でした。本校の教
育目標に「なかまのしあわせのために…」が付け加わった経緯についても、少しだけ
触れられたのですが、その点についての補足をしたいと思います。
私達の大先輩にあたる創設当初の附属小学校の先生方は、「自分の頭で考える」(自
主性)、「優しい胸で助け合う」(社会性)、「丈夫な手足で創り出す」(創造性)という
「三つの願い」を柱として学校づくりに励まれたようです。しかし、創設後7,8年
経った昭和 36,37 年頃から、職員の間でこの目標に対して、さらに突き込んだ検討
が加えられるようになりました。以下は、その記録の一部です。
別に「三つの願い」がいけないというのではない。いけないどころか、これこそ人間形成
の大事な“三本柱”だと確信している。しかし、問題はこの「自主性」「社会性」「創造性」
を、一人の人格の中にどう結合するかという点である。ペスタロッチは“調和”と言った。
確かにうまく一つに溶け合わせねばならぬが、その場合、調和とは具体的にどうすることで
あろうか。三つのそれぞれを、均等に混ぜ合わすことなのであろうか。それともその場その
場によって、適当にうまく判断して切り抜けていくことなのであろうか。
右にするか左にするかという場合、パチパチ胸の中で算盤を弾いて、生きる道を発見する
のも確かに創造の一つであろう。しかし、それは結局のところ「得か損か」の経済的原則で
自己を律することである。道徳的原則というのは、むしろその逆に「例え損をしても、これ
が正しいから守って行く」というものではなかろうか。
「~にも関わらず守って行く」という
ものが子供の心に芽生えてこそ、本当の道徳であり本物の教育ではなかろうか。これは一つ
の例であるが、こういうような事例に接する度、私達は、三つの願いを統合するさらに大き
な目標を探究する必要を、次第に感ずるようになって来た。
「さらに大きな目標」というより
もむしろ、三つの願いを統合する場合の「核となる原理」といった方がいいかもしれない。
自主性を育てることは大切だが、全ての自主性が正しいのではなく、それが正しく方向づけ
られたとき、初めてその自主性は光を生ずる。社会性も、また創造性も同様である。
小さい子供のうちから、人生とか人間とか社会とかを、もっとまじめに正しく考える態度
を育てることが大切である。言い換えると、子供ながらに揺るぎのない世界観や人生観を正
しく育てることである。難しいことである。しかし、難しいからと言ってこれを回避しては
人間の教育は成り立たないのだから仕方がない。なぜなら教育というからには、単に今の社
会にうまく適応する技術を教えるだけではなくて、正しく美しい社会を憧れる心も育てねば
ならぬからである。
このように、長い間模索し続けて得た結論が、「三つの願い」の統合の核として、
教育目標に「なかまのしあわせのために」という言葉を添えることだったのです。
「原点回帰」というわけではないのですが、新しい研究へ歩み出そうという今こそ
附属小学校の『教育理念』を改めて確認しておく必要があると考えました。そして今
私達は、附属小学校が大切にしてきた下記のような考え方を、新しい研究の方向に取
り入れることを考えています。
「私はこう思います」
自主性
「では、こうしましょう」 創造性
「あなたはどう思いますか?」 社会性
⇒
課題に対する最適解
これからの社会は,知識を身に付けることに留まらず,身に付けたことで何ができるのか
を考え,課題に対する最適解を見出していく力が求められる。仲間と関わりながら最適解を
見出していくための『思考力』を育むことで,自分なりの意志や意図をもち,状況に応じて
自己決定していくことができるような“ふぞくっ子”になるのではないか。
附属小学校では、見出すべき最適解の根底・根本に「なかまのしあわせのために」
を据えています。見出すべき最適解の“根拠”は教科等の本質や内容であり、そこに
働くべきものが、教科等で横断的に育むべき資質や能力(汎用的スキル)となるのか
もしれません。
先週木曜日(2/12)には、樋田教諭が5
年1組の外国語活動「Food Culture」とい
う題材で研究授業を行いました。子供達は、
“I think it’s made from(原材料).What do
you think?”“I think so, too.”or“I don’t
think so.I think it’s made from(原材料).”
というキーセンテンスを用い、仲間と意見が
違った時にどのように意見をすり合わせると
よいのかを考えながら、経験から得た語彙や
既習表現を駆使して“伝え合う”活動を展開してくれました。この提案授業を全職員
で参観し、それを基に放課後には「全校研究会」を開き、全職員で意見交流(協議)
を重ねました。外国語活動~英語における“思考”や 21 世紀型能力として考える「思
考力」等が話題の中心となりましたが、
「外国語活動ではインプットのときに働く思考
を大切にする」というご指導があり、相手の言葉を目と耳と心で聴くこと(listen)
ができていた5年1組の子供達の「学ぶ姿」から大いに勉強することができました。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.25
2015.2.26
1年間のまとめ「学習発表会」無事終了!
子供達のアイデアをもとに、常時活動を中心に創り出してきた「経営活動」を振り
返り、学級毎にそれをまとめる時期となってきました。それぞれの活動の成果に自信
をもって、次学年の「経営活動」へとつなげていってほしいと思います。活動の内容
や方法は、新年度には新たに創り変えられていくことになると思いますが、各学年の
「経営活動」への思いや願いについては、今年度のものを土台にして、さらに高めて
いってほしいと思います。また、課題発見・解決、論理的思考、コミュニケーション
等の能力の育成に資する「探究的な学習」の場として、本校では(1・2年『めぶき』)
3・4年『わかば』、5・6年『みのり』の時間を設けて学習を進めています。その
過程を「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」と整理してい
るのですが、先週から今週にかけ、気付きや発見、自分の考えなどをまとめ、表現す
る場として「学習発表会」を開催しました(裏面一覧表参照)。「総合的な学習の時
間」の発表としては、3・4年「課題解決のために、自分が調べてきたことを相手に
分かりやすく伝える。」5・6年「自己課題の追求の過程や追求して、明らかになった
ことについての自分の考えを分かりやすく伝える。」という「プレゼンテーション」の
力を育成することを目指しました。保護者の皆様にも大変多くのご参観をいただき、
とても嬉しく思っています。本当にありがとうございました。
1年生
2年生
3年生
6年生
4年生
5年生
平成26年度
学年
1年
2年
日時・対象
各学年の学習発表会(2月)
発
表
内
容
☆1年間取り組んできた昔の遊びや
自分達が創り出した遊びを発表す
るとともに,6年生に楽しんでも
6年生(組集団ごと)
らう。
25 日(水)第2時
☆なかよし畑経営をする中で学んだ
野菜の世話の仕方や工夫,大切に
23 日(月)第2時
してきた思いを1年生に伝える。
・レタス,夏野菜,大豆,冬野菜な
1年生(組集団ごと)
どグループや個人でまとめたこと
を発表する。
3年
☆花経営の活動をもとにした学習成
果を、かぞく母体の6つのグルー
プに分かれて2年生に発表する。
2年生(かぞくを母体
・引き継ぎではなく,経営活動をも
とに,どんな「探究的な学習」を
としたグループごと)
行ったかを表現する場とする。
4年
☆アヒル、ニワトリ、ウサギの各経
営活動をもとにした1~3組の学
習成果を、3年生の各学級に順次
発表する。
・引き継ぎではなく,経営活動をも
とに,どんな「探究的な学習」を
行ったかを表現する場とする。
24 日(火)第 3,4 時
5年
6年
ようご
25 日(水)第 5,6 校時
3年生 全学級
18 日(水)第 5,6 校時
4年生 全学級
20 日(金)第 5,6 校時
5年生 全学級
26 日(木)第5校時
全
校
場
所
1組:多目的ホール
2組:1年生教室
3組:体育館
1組:大会議室
2組:2年2組教室
3組:多目的ホール
A班:2年1組
B班:2年2組
C班:2年3組
D班:3年1組
E班:3年2組
F班:3年3組
1組:多目的ホール
2組:大会議室
3組:体育館
☆健康(1組)、図書(2組)、美化
(3組)の各経営活動をもとにし
た1~3組の学習成果を、4年生 1組:大会議室
2組:図書室
の各学級に順次発表する。
・引き継ぎの会ではなく,経営活動 3組:多目的ホール
をもとに,どんな「探究的な学習」
を行ったかを表現する場とする。
☆TV放送、講堂集会、新聞・放送
の各経営活動をもとにした1~3
組の学習成果を、5年生の各学級 1組:大会議室
に順次発表する。
2組:体育館
・引き継ぎの会ではなく,経営活動 3組:多目的ホール
をもとに,どんな「探究的な学習」
を行ったかを表現する場とする。
講堂集会「劇発表」
体育館
養護学級「学習発表会」については、次号で特集いたします。お楽しみに!
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.26
2015.2.27
養護学級の学習発表会「だんまりこおろぎ」(劇)に感動!
昨日(2/26)、養護学級が「だんまりこおろぎ」の劇を発表し、今年度も「学習
発表会」のトリを務めてくれました。養護学級の発表は、キャストの子供達の精いっ
ぱいの演技はもちろんのこと、大道具・小道具・衣装等も大変立派で、今年度は舞台
の背景に見事な工夫があって、本当に素晴らしい出来栄えでした。当日だけではなく
これまでの準備や練習で子供達を支えて下さった保護者の皆様、学生(教育実習生)、
教職員等の熱心な指導・援助にも大変感動しました。また、養護の仲間の頑張りを温
かく見守る様子や、自然な拍手や手拍子、会場いっぱいに広がる歌声など、附属小学
校が一体となる素晴らしい発表会となりました。
改めて“養護は附属の宝”ということを実感する
とともに、通常学級と養護学級の関係(ふぞくっ
子の仲間意識)を大変誇らしく思うとても素敵な
時間と空間となりました。
以下、昨日の「お帰りメール」を少し紹介したいと思います。
・ 1年生の子供達も、養護学級の仲間(特に交流学級の仲間)の頑張りに歓声を上げたり、大き
な声で一緒に歌を歌ったりして楽しんでいました。また、学習発表会のテーマである「仲間」
についても考えていました。
・ ダンスや歌を織り交ぜた素敵な劇でした。仲間を
励ます素敵なお話を、みんな真剣に観ていました。
2年生の子供達は、朝、教室へ行って励ましの声
をかけたり、終わった後にステージに駆け寄って
握手しながら「頑張ったね、素敵な劇だったよ。」
と声をかけたりしていました。養護の仲間の頑張りを温かく応援している姿でした。
・ 劇を見て一緒に歌ったり手拍子をしたりして、楽しく参加することができました。子供達に感
想を聞くと「あおちゃんがトンボ役って聞いたから,いつ出てくるのか気にしながら見たよ。」
「終わった後であおちゃんと握手したよ。」など、同じ仲間として交流のあおちゃんの頑張り
を認め合える関係が素敵です。相手を思い合える心を大切にしていきたいと思います。
・ 朝から養護さんの所へ行って「楽しみにしているね。」「頑張ってね。」と声をかけている子が
たくさんいました。また、5時間目に発表会があるため、養護さんは掃除ができないのではな
いかと考えて、給食を食べ終わるとすぐに掃除を手伝いに行きました。クラスのみんなで養護
さんの発表を支えることができました。
・ 子供達には、今日の姿はもちろん、今日までの準備や練習のことも考えられるといいこと、と
ても優しく、温かい気持ちで観ることができたから、その気持ちで仲間にも接していけるとよ
いことなどを話しました。
・ 歌ったりダンスをしたり、縄跳びの成果を披露したり、1年間の成長を感じる時間となりまし
た。5年生の子達も真剣な眼差しで養護さん達を見つめ、一緒に踊ったり拍手をしたり、大き
な声で歌ったりと、一緒に発表会を創り上げる時間を過ごすことができました。
・ 歌やなわとびの披露なども交えて楽しく発表してくれ、見ているこちらも楽しくなってきまし
た。会場全体が温かな雰囲気で包まれました。
・ 講堂集会経営の6年2組さんを中心に、手拍子をして盛り上げよう、応援しようとする姿や真
剣に養護さんたちの声を聞こうとする姿、歌を歌って楽しもうとする姿など、改めてふぞくっ
子の温かさを感じました。また、養護さんの一人一人が精一杯表現しようとする姿は、子供達
も見習うべき点があったようです。
・ 養護さんの頑張りを伝えるためにはどうすると
よいかと考えて、一人一人が自分にできること
を考えて行動していました。素敵な発表会にな
り、見ていた人から「養護さんの頑張りが伝わっ
てきた。」と言われたことが、6年2組にとって
何よりも嬉しいことでした。
昨年度も「大手町」No.25 で紹介させていただいたのですが、岐阜大学名誉教授で
本校の校長を務められた 故 柚木 馥(ゆのき ふく)先生が、「人間教育」第 36 号
(平成7年3月発行)に、次のような文章を書いてみえます。
※「人間教育」は,本校の教育実践を全国の附属学校や県内の各学校に紹介するために,年に
一度刊行している冊子です。
岐阜大学には、附属養護(特別支援)学校がありません。養護(附属の特別支援)学校
がないのは、全国の教員養成大学では僅かしかありません。岐阜大学には、なぜ設立され
なかったのでしょうか。それは、次のような事情のようです。
養護(特別支援)学校教員養成課程が 1965 年に設けられ、附属養護学校を大学内に設
けるためには、既にある附属小学校、附属中学校の特殊学級(岐阜では養護学級と呼称)
をそれぞれの学校から引き上げて、それを資に小学部3学級・中学部3学級・高等部3学
級をつくることになっていました。他大学では、そのことが少しも問題とはならず、当然
のことのように受けとめられ、早々と附属養護学校が設立されたのです。ところが、我が
(岐阜大学)附属学校では「附属から養護学級をなくしてしまうのは附属学校の教育その
ものがなくなってしまう。だから、そのことは絶対反対である。」という声が、全ての教
師から湧き上がり、身体をはっても頑張るということでした。養護学級があることこそ、
学校教育の基本というわけです。我が校が、全ての子どもたちの教育を目指す場であるこ
と、障がいのある子も例外ではない、例外どころか、無くてはならぬ大事な子どもである
ことが、こうして見事に貫き通されたのでした。岐阜大学附属学校は、「障がい児のいな
い学校には教育はない」とする姿勢、全ての子どもの自己実現を目指して努力する姿、ど
の子をも分け隔てなく愛し教育する姿をもって、
「教育とは何か」を示してくれています。
本校では、今も養護学級の子供達をしっかりと念頭においた教育が引き継がれてい
ます。全ての子供達を分け隔てなく愛し、育てていこうとしています。
時代が移り変わっても、昨今の激動の教育の動きからしても、本校が目指してきた
ことは、時代に変わりない、とても大切なことであると感じています。これからも、
お力添えをどうぞよろしくお願いします。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.27
2015.3.11
ふぞくっ子集会「6年生を送る会」を行いました
“かぞく”(縦割り異学年)の思い出を大切に!
昨日(3/10)の第1校時~第2校時にかけ、第3回「ふぞくっ子集会」(6年生
を送る会)を開催しました。
「憧れ」
「感謝」
「愛校心」をキーワードにして、1~5年
生は「附属小学校を支えてくれた6年生への憧れと感謝の気持ちを伝えるとともに来
年度への決意の場とすること」、6年生は「よりよい附属小学校を目指して欲しいとい
う願いや、在校生に対する感謝の気持ちなどを自分の言葉で伝えること」を目標とし
て行いました。
全校児童が集った第1校時の【第1部】は、(3/23「卒業証書授与式」に参加し
ない)1~3年生にとっての「卒業生とのお別れの式」と位置付けられました。
「三つ
の願い」と「附属小学校の歌」を全校のみんなで一緒に歌い、1~3年生の各学級代
表から心のこもった「お別れの言葉」がありました。6年生からは、そのお礼として
呼びかけとともに「飛行船」の合唱が披露されました。
第2校時には、三つの会場(1組が多目的ホール、2組が中学校体育館、3組が小
学校体育館)に分かれて、組集団ごとに【第2部】「6年生を送る会」を行いました。
在校生の1~5年生と養護の各学級では、それぞれに趣向を凝らした発表をする中で
一人一人が自分の受け持つ一言一言に気持ちを入れながら、6年生への感謝と今後の
決意を呼びかけで表わしていきました。各団とも最後に6年生から合唱や合奏の発表
とともに“これまでの感謝”や“今後を託す後輩への願い”が呼びかけられました。
【第2部】の様子
昨年度まで【第3部】として行っていた「かぞく解散式」は、今年度は日を改めて
3月 20 日(金)に「昼食会」
(弁当持参による会食)を兼ねて行います。一緒に活動
してきた“かぞく”のみんなに思い出や決意を語り合う場にしようと考えています。
特に、
“かぞく”をリードしてきてくれた6年生には、1~5年生が感謝の気持ちを表
しながら手紙を渡します。それに対して、6年生からも“かぞく”の仲間一人一人に
手紙のお返しをする予定です。1年間共に活動してきた“かぞく”の結び付きの強さ
を実感し、改めて本校の伝統である縦割り異学年の“かぞく”の活動を、誇らしく感
じる機会となると良いと思います。
「なかまのしあわせのために」全校をリードすることができる6年生となるように
低~中~高学年の各発達段階で「参加~協力~貢献」という社会性の成長を願ってい
ます。
「いつかは自分も…」と、6年生に憧れながら取り組む「ふぞくっ子タイム」や
「組集団での運動会への取組」など、縦割り異学年の“かぞく”の活動が伝統となっ
ています。
本校のこの活動の価値を裏付けるものとして、昨年度も「大手町」No.2で掲載さ
せていただいたのですが、以下の文章を紹介します。
国立教育政策研究所2006年レポート(総括研究官の滝充氏)より
様々な他者と関わる実体験から獲得される,触れあうことの楽しさや集団の一員として
役割を果たすことの充実感。中でも「お世話をする-される」という異年齢の関係から年
長者が獲得する「認めてもらえて嬉しかった」「役に立ててよかった」「必要とされてい
ると感じた」等の感覚。私はそうした自信や誇りの感覚を「自己有用感」と呼んで重視し
ている。それがあれば,少々面倒だったり大変だったりしても,子どもは自ら進んで他者
と交わろう,社会と関わろうとするからである。他者なしでも成立する自尊感情や自己存
在感と異なり,「自己有用感」は他者の存在や他者との交流を前提にして生まれる。だか
らこそ,社会性の基礎となって,他者に対する配慮や集団に対する責任感,きまりを守っ
て行動しようとする自覚等にも結びついていく。今,学校に求められているのは,「自己
有用感」を獲得できるような体験活動の機会を増やすことだと言える。子ども一人一人の
「自己有用感」の向上を目指す異学年集団での交流を中心としたピア・サポート活動は大
変有効である。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.28
2015.3.20
3月23日は最高・最大の学校行事「卒業式」!
最高の“最高学年”が附属小を巣立っていきます!
6年生は小学校の最上級生、つまり“最も高学年”だから「最高学年」と呼ばれて
いるのですが、私達は6年生が目指す“ふぞくっ子”の姿として、下級生(1~5年
生)から憧れられる“最高の学年”となる「最高学年」となることを願っています。
今年度の6年生も「最高学年」に育ってくれました。(写真は巣立ち活動「ペンキ塗り」)
先週発行の「大手町」No.27 でも話題にしたように、今日は「6年生を送る会」の
【第3部】となる「かぞく解散式」を、「昼食会」(弁当持参による会食)を兼ねて行
いました。
“かぞく”をリードしてきた6年生に、1~5年生が感謝の気持ちを表しな
がら手紙を渡し、6年生からも“かぞく”の仲間一人一人に手紙のお返しをしました。
会場の許容量の関係で卒業式に参加することができない1~3年生は、特に名残惜し
そうに6年生との最後の触れ合いを楽しんでいました。
そんな6年生が、いよいよ週明けの3月 23 日(月)に卒業します。附属小学校の
卒業式は「卒業証書授与式」と「卒業演奏」から成り立っています。小学校6年間で
最も格式高く、最も大きな儀式である卒業式は、卒業生・在校生のそれぞれに次のよ
うなねらいをもって行います。
〔卒業生〕 ・「卒業」という節目を迎え,厳粛かつ清新な気持ちの中で小学校生活を振り返り,
新しい生活への希望をもつことができる。
〔在校生〕 ・厳粛かつ清新な雰囲気の中にも,温かい気持ちで6年生を送り出すことができる。
※厳粛…①おごそかで(重々しく礼儀正しく近寄りにくく)心が引き締まる様。
②真面目で厳しい様。真剣な様。③重大で動かしがたい様。
※清新…新鮮で生き生きしていること。また、その様。
このことは、一昨日の4・5・6年合同「卒業式練習」で教務主任の小島教諭から
子供達にも伝え、式に臨む心構えや姿勢を確認しました。きっと、卒業式の当日には
卒業生は小学校6年間の成長の証として最高の姿を見せてくれることと思いますし、
4・5年生は在校生の代表として素晴らしい様子で見送ってくれることと信じていま
す。儀式としての「卒業証書授与式」の終了後には、6年生の子供達が主体となって
「卒業演奏」を行います。これまでの練習の成果を発揮し、まさに「小学校生活を振
り返り、新しい生活への希望をもつ。」というねらいに向かって合唱(「旅立ちの日に」
「With You Smile」)が披露されることになります。毎年大きな感動を呼んでいます
ので、今年も今からワクワクしています。
私(藤田)個人は、今の6年生とは3年間の学校生活を共にしました。この3年間
だけでも、いろいろな場面で素晴らしい活躍をしていたことを思い出します。
まず、頭に浮かぶことは、この学年の子達が大変多くの「研究授業」を公開してく
れたことです。4年生の時には、5月に1組が河野教諭と図画工作科、2月に3組が
大澤教諭と体育科の授業を「全校(校内)研究会」に提案してくれました。5年生で
は、11 月に「全国大会プレ大会」で3組の体育授業(大澤教諭)を公開し、県内の
参観者から“伝説になる”とまで言っていただきました(H25「大手町」No.16 参
照)。1月には「第 100 回教科研究協議会」で1組が社会科(杉浦教諭)、2組が理
科(藤井教諭)の授業を公開し、県内外の先生方から称賛の声をたくさんいただきま
した(平成 25 年度「大手町」No.23 参照)。6年生になってからも、4月の1組「国
語科全研」
(西野教諭)を皮切りに、6月の「研究発表会」
(本発表)で1組の国語科、
2組の算数科(小島教諭)と理科(藤井教諭)、3組の体育科(大澤教諭)の授業を公
開し、最高学年である6年生の学ぶ姿勢が絶賛されました(H26「大手町」No.7参
照)。11 月「第 53 回学校体育研究大会岐阜大会」での2組の保健学習(江川教諭・
荒川養護教諭)と3組「ふぞくっ子バレー」の授業に、全国各地の先生方からお誉め
の言葉が数多く寄せられたことは、記憶に新しいところだと思います。
学校行事(集団宿泊的行事)においても、附属小学校の新たな歴史の扉を開いてく
れました。5年生で行った附属小学校初の「飛騨・美濃体験の旅」は、三日間とも天
候に恵まれ、とても大きな学習の場となりました。学校や家庭では許されても、この
研修では許されない“厳しさ”を痛感しました。岐阜市では絶対に味わうことのでき
ない大自然の“素晴らしさ”を目の当たりにしてくることもできました。登山・野外
活動・川遊びという「自然体験」、仲間と寝食を共にする「宿泊研修体験」は、子供達
を大きく成長させました。親元を離れての二泊三日は、子供が自ら育つことにつなが
ることを強く実感しました。改めて、目はかけても、手をかけないことが、子供自身
の成長を促すのだと確信しました(H25「大手町」No.11 参照)。6年生「京都・奈
良発見の旅」は、各グループに一台ずつのタブレットPC(iPad)を渡し、これまで
とは一味違う研修をすることができました。事前研修では調べきれなかったことをイ
ンターネットで確認するなど、学習の充実に一役買うことになっていました。京都の
宿から奈良の宿までグループごとで移動する2日目の研修では、「Map」を開いて現
在地や目的地を確認したり、「TV 電話(Face Time)」で先生に救いを求めたりする
など、困った時のツールとして役立ちました。ここでは、教員がGPSツールを使う
ことで全てのグループの現在地が分かり、安心・安全という面においても大変有効で
した。さらに、研修先での様子や外国人観光客との会話など、写真や動画に撮影して
思い出の記録に残すこともできました(H26「大手町」No.5参照)。PTA参観で
の「京都・奈良発見の旅」報告会でも、タブレットPCを活用した見事なプレゼンテー
ションを見せてくれました。これは、その後の「経営活動」や「学習発表会」などの
情報発信に生かされていきました。
もちろん、その他の伝統的な行事や活動(「運動会」「ふぞくっ子集会」「学習発表
会」
「経営活動」等)や日常生活においても、6年生は全校のリーダーとなったり、手
本となったりして「なかまのしあわせのために」貢献してくれました。その成長ぶり
に驚かされるとともに、成長した今の姿を誇りに感じています。6年生の皆さん、本
当にありがとうございました。そして、卒業おめでとうございます。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)
平成26年度
岐阜大学教育学部
瓦版
附属小学校
No.29
2015.3.26
1~5年生 564 人が平成26年度を無事に修了→進級!
有終の美を飾るとともに次年度の準備へ!
「行く」1月、「逃げる」2月、「去る」3月とはよく言ったもので、年が改まって
からは、あっという間に時が流れていったように思います。それ
でも、この3ヶ月の間にも、「学習発表会」や「ふぞくっ子集会」
(6年生を送る会)
「かぞく解散式」をはじめ、学年ごとの校外学
習や各種行事など、いろいろなことがありました。今週の月曜日
(3/23)には卒業式が行われ、6年生が無事に小学校を巣立っ
ていきました。卒業生一人一人の姿勢、返事、呼び掛け、歌声、
そのどれにも大変迫力があり、素晴らしいものでした。そして、
在校生代表として参列した4・5年生の様子や態度からも、6年
生への感謝とともに今後の決意がひしひしと伝わってきて、今年
も感動的な卒業式となりました。
さて、いよいよ平成26年度が幕を閉じようとしています。今年度の附属小学校は
これまでの研究実践の成果を発表する大きな機会が続きました。年度当初、私(藤田)
は、全国の拠点校・地域のモデル校として『輝きを放つ学校』を目指すことを、心に
誓いました。6月の研究発表会(本発表)では、参会者から「集中力に感心し、思考
力に圧倒され、協働力に安心させられた。」「先進的な授業がいくつも見られ、子供達
の質の高さを引き出していた。」など、子供の姿や教員の指導を高く評価していただき
ました。3年間の研究の成果を、子供の姿で広く示すことができたと感じています。
11月には、全国学校体育研究大会(約半世紀ぶりの岐阜大会)の分科会場校として
授業を公開し、これまでの実践や研究成果を発表しました。附属小学校の体育科研究
(「運動の見方・考え方」を基にした系統的な指導、動きやコツを身に付けるためのオ
ノマトペの活用、教材「ふぞくっ子バレー」教具「ふぞくぼう」の開発等)が認めら
れ、全国各地の多くの先生方から“ふぞくっ子”の学ぶ姿を絶賛していただきました。
また、昨年度の 100 回記念を区切りとした「教科研究協議会」でも、6つの部会を
開催して新たな一歩を踏み出し、教科等の指導内容や指導方法についての普及・啓発
を、全国に向けて発信する機会となりました。
また、『成長を実感できる学校』として、教職員の情熱と保護者の皆さんの信頼に
基づいて、子供自らが学習・生活両面における“自分の伸び”に実感をもてるように
しようと考えました。そのことにより、保護者の皆さんや私たち教職員が「自分自身
の子育て(指導)について、自信や誇りをもてるようになり、自らの成長につながる。」
と考えたのですが、いかがだったでしょう。私たち(教職員)は、子供一人一人を伸
ばすとともに、学級・学年・縦割り異学年等の集団を高めるために、情熱を燃やして
精力を費やしてきたつもりです。そして、子供の成長を感じとって教員としての自信
に繋ぐことができたと思っています。保護者の皆さんからの信頼を得るために、学校
からの情報発信を積極的に行い、説明責任を果たしながらコミュニケーションを密に
とるようにも努めました。若さ故に未熟な教員の指導について、ご心配をおかけした
こともありました。学校の思いや考えが十分に伝わらず、誤解や不信を招いてしまっ
たこともあったのではないかと思っています。しかし、平成26年度は保護者の皆様
のご理解とご協力があり、大変『記憶に残る1年』となったと自負しています。本当
にありがとうございました。
本日、平成26年度「修了式」を執り行いました。「修了式」とは、学業の修了に
あたって行う式典であり、学年(年度)の終わりに行うため、後期には終業式は行い
ません。
「修了式」は、該当学年の学業が修了したことを祝い、それを記念して証明す
るために行うものです。つまり、今日の「修了式」執行によって、1年生106人、
2年生107人、3年生106人、4年生122人、5年生123人が、それぞれの
学年の学業(勉強)を終え、次学年へと進級することが認められたことになります。
改めて、各学年の修了おめでとうございます。
「修了式」の後には、今年度最後の学級活動があり、学級担任から「ふぞくっ子」
(通知票)が配付されました。後期の評価(成績)を真摯に受け止め、良かったこと
や伸びたことは自信にし、明らかになった課題については新年度に向けて克服や解決
ができるように努めていきたいものです。明日から始まる春休み(学年末・学年始め
の休業日)には、自主的な学習を進めていて欲しいと思います。
そして、今年度最後の行事が「離任式」でした。私は、附属小学校は『成長を実感
できる学校』だと自負しています。
「三つの願い」に掲げる自主性、社会性、創造性の
高まりが“ふぞくっ子”の姿に見られ、保護者の皆さんからも学校の教育活動に高い
評価をいただきました。そして何より、職員集団が団結を強め、一人一人が教員とし
ての実績を積み上げて、学級経営や生徒指導、教科指導等の力量を高めています。附
属小学校でお世話になった教員が、成就感に浸ることができるのは“ふぞくっ子”の
成長や保護者の皆さんのご理解・ご協力があってのことであり、感謝しても感謝し尽
くせない思いです。教員自身が、自分を磨き続けて成長させなければ、子供たちへの
説得力に欠け、指導はできないのだと思っています。今年度も、多くの教員が転出し
ていきます。転出する教員名については、お子さんを通じてお聞きください。教職員
(学校教育関係)の人事異動は、明日(3/27)の朝刊で正式発表となる予定です。
ご理解・ご協力の程、よろしくお願いします。
附属小学校便りの瓦版「大手町」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。
保護者の皆さんをはじめ、ホームページでご覧いただいた皆様にも、心よりお礼を申
し上げます。
瓦版「大手町」は附属小学校のホームページにも掲載します。 (文責:教頭 藤田)