2人の注目アーティストといずみシンフォニエッタ大阪が対峙 第 34 回定期演奏会は、客演指揮に東京シンフォニエッタの音楽監督を務める板倉康明を 迎えてお届けします。過去にもいずみシンフォニエッタ大阪と共演を重ね(定期では初共演)、 ポテンシャルを把握している彼が選りすぐりのプログラムを組み立てました。 プログラム前半は、13 名の室内オーケストラのためのバレエ組曲《アパラチアの春》と、ルーマ ニアの新進気鋭作曲家ディアナ・ロタルのサクソフォン・コンチェルト“シャクティ”をお贈りしま す。 “シャクティ”とは、インド芸術、哲学において宇宙のエネルギー、潜在的な力、さらにはあらゆる存在の 女性的な要素をも象徴しています。この曲の場合、サクソフォンが、オーケストラに「エネルギーを与え」、 もっとも目立つ諸要素を引き受け発展させ、この曲の宇宙を創り出していく。(初演時の作曲家による作 品紹介より) この曲の初演、録音の指揮を担当し、今回が 3 回目の演奏となる板倉がソリストに指名したの は、西本淳。関西を中心に演奏活動を繰り広げ、現代作品演奏にも力を注ぐ実力派です。 そして後半には、作品へのアプローチと知的な演奏で注目を集める若手ピアニスト福間洸太 朗が登場します。高度なテクニックを要する難曲リゲティのピアノ協奏曲に初挑戦です。リズムと 旋律のコントラストが魅力のこの作品を、ソリストとオーケストラの丁々発止でお届けいたします。 そして、フランス六人組の一人ミヨーの《世界の創造》でも、音色とリズムの変化をご堪能いただ きます。 新・音楽の未来への旅シリーズ 第 34 回定期演奏会 「リズムの秘法~世界の創造」 <日時> 2015 年 1 月 24 日(土)16:00 いずみシンフォニエッタ大阪 15:15 開場、15:30~ロビーコンサート(佐藤一紀、高木和弘)、15:45~プレトーク <出演> 板倉康明(指揮)/西本 淳(サクソフォン)/福間洸太朗(ピアノ) いずみシンフォニエッタ大阪 <曲目> コープランド:アパラチアの春/ディアナ・ロタル:シャクティ リゲティ:ピアノ協奏曲/ミヨー:世界の創造 op.81 <料金> 一般¥5,000 学生¥1,000 ※ユースシート対象公演 主催:いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕 助成:アサヒグループ芸術文化財団、大阪市 平成26年度 文化庁劇場・音楽堂等活性化事業 ◆ チケットに関するお問い合わせ・お申し込みは「いずみホールチケットセンター」 TEL(06)6944-1188 ◆ 公演内容に関するお問い合わせは「いずみホール広報担当:森岡・北嶋」までお願い致します。 TEL(06)6944-1130 1/3 <プロフィール> 板倉康明(指揮)Yasuaki Itakura 東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学音楽学部卒 業。フランス政府給費留学生として渡仏し、パリ市立音楽院、パリ国 立高等音楽院を卒業。故アンリエット・ピュイグ=ロジェ氏から深い薫 陶を受け、現在の多彩な演奏活動の礎を築いた。クラリネット奏者と して東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。 1996 年横浜の第三回神奈川芸術フェスティバルで西村朗作品によ り指揮デビュー。以後、現代作品を中心に、国内外の演奏団体と活 発な指揮活動を行っている。これまでに、サントリー・サマーフェステ ィバル、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、オーケストラアンサン ブル金沢定期公演、プレゾンス音楽祭(フランス)、ミュージック・フロ ム・ジャパン(ニューヨーク)、現代音楽アスペクト(カーン フランス) 等、国内外の音楽祭に招聘されている。 指揮者としてのレパートリーは広範囲に渡り、特に世界初演を含む内外の現代作品の演奏に は各方面から高い評価を得ている。2001 年より東京シンフォニエッタ音楽監督。日本音楽コン クール委員会特別賞、第 18 回中島健蔵音楽賞を受賞。 西本 淳(サクソフォン)Jun Nishimoto 1976 年生まれ。1998 年大阪音楽大学音楽学部器楽学科を首席 で卒業。2000 年同大学院音楽研究科管弦打研究室修士課程修 了。同大学新人演奏会、関西新人演奏会等多くの新人演奏会に 出演。2003 年ノナカ・サクソフォン・コンクール・クラシック部門第 1 位。2004 年第 8 回松方ホール音楽賞・選考委員奨励賞受賞。 2007 年平成 18 年度坂井時忠音楽賞受賞。東京オペラシティ「コ ンポージアム 2011~サルヴァトーレ・シャリーノの音楽」にソリストと して出演。ブルーオーロラ・サクソフォンカルテットのテナー・サクソ フォン奏者ならびに、日本ウィンド・アンサンブルの首席コンサート マスター。また、ソリストとして東京都交響楽団、東京シンフォニエッ タ等と共演するほか、大阪市音楽団、大阪フィルハーモニー交響 楽団、日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽 団、読売日本交響楽団等の客演奏者を務める。大阪音楽大学、相 愛大学音楽学部、武庫川女子大学音楽学部講師。 2/3 福間洸太朗(ピアノ)Kotaro Fukuma 東京都立武蔵高校卒業後に渡欧。パリ国立高等音楽院、ベルリン 芸術大学及び同大学院、イタリア・コモ湖国際ピアノアカデミーに 学ぶ。2003 年クリーヴランド国際コンクール優勝(日本人初)及び ショパン賞受賞。カーネギーホール、リンカーンセンター、ウィグモ アホール、ヴィクトリアホール、ベルリンコンツェルトハウスなどでのソ ロリサイタル、クリーヴランド管、モスクワフィル、イスラエル・フィル、 フィンランド放送響、ドレスデン・フィル、新日本フィル、日本センチ ュリー響、群響、広響などと共演等、世界各地で演奏。CD は「シュ ーマン」「武満徹」(Naxos)、「アルベニス」(Harmony)、「リスト」「ト ッパン・ライヴ」(Accustika)、「ドビュッシー」「バラードの音魂~ショ パン作品集(最新盤)」(Denon/レコード芸術誌・特選盤)をリリー ス。テレビ朝日系「徹子の部屋」、NHK FM 等に出演。第 39 回日 本ショパン協会賞受賞。 現在ベルリン在住。 www.kotarofukuma.com いずみシンフォニエッタ大阪 Izumi Sinfonietta Osaka 音楽監督:西村 朗/常任指揮者:飯森範親 プログラム・アドヴァイザー:川島素晴/コンサートミストレス:小栗まち絵 現代音楽の演奏を主目的とする、いずみホールのレジデント・オーケストラ。大阪出身の作曲 家・西村 朗の提唱により 2000 年に結成。以来、同ホールでの定期演奏会を主な活動とし、新 作の初演をはじめとする近現代作品を中心に、古典派の作品もプログラムに組み、レパートリ ーを拡大している。核となる編成は 1 管編成の室内オーケストラで、曲目に応じて変動する。メ ンバーは、関西在住または出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されている。平成 13 年度 大阪舞台芸術賞受賞。CD「西村朗:室内交響曲集<メタモルフォーシス>」(カメラータ)の演 奏は好評を博し、2005 年度芸術祭優秀賞を受賞した。2005 年、2008 年と紀尾井ホールにて 東京公演を開催し、好評を博した。 【第 34 回定期演奏会の出演予定者】 ヴァイオリン:小栗まち絵、井上隆平、大谷玲子、佐藤一紀、釋 伸司 高木和弘、田辺良子、谷本華子、中島慎子 ヴィオラ:大江のぞみ、竹内晴夫、馬渕昌子 チェロ:林 裕、丸山泰雄 コントラバス:石川 徹 フルート:安藤史子、森本英希/オーボエ:古部賢一 クラリネット:上田 希、古賀喜比古/ファゴット:福井弘康 サクソフォン:石田大輔 ホルン:村上 哲/トランペット:辻本憲一、安藤友樹 トロンボーン:呉 信一/チューバ:潮見裕章 打楽器:山本 毅、伊藤朱美子、森本瑞生/ピアノ:稲垣 聡 3/3
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